JP3084392U - ゴム電熱構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 生地質が柔らかく、物品に合わせた設計がで
きるゴム電熱構造を提供する。 【解決手段】 ゴム電熱構造は、油煙、金属粉末及びゴ
ム等を混合して構成されたゴム片１０から成り、このゴ
ム片１０の一辺には低電気抵抗の主導電片１１が設置さ
れ、ゴム片１０のもう一辺には低電気抵抗の副導電片１
３が設置される。この主導電片１１と副導電片１３には
それぞれ正負極導線１２，１４が接続され、ゴム片１０
に通電して、電気回路を形成する。また、ゴム片１０に
は絶縁カバー１５が被され、良好なゴム電熱構造を構成
する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ゴム電熱構造に関するもので、保温の必要な物品に合わせて設計さ れる。

【０００２】

【従来の技術】

今日、各種物品に保温機能が求められている。例えば、布団、脚踏みマット、コ ースター、衣類等どれも保温が必要とされている。これらに熱を与えるにはそこ に直接ヒーターを付設していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、公知の電熱構造は、金属から構成されているため、自由に湾曲 させたりできない。このため、物品に完全に合わせた形状で成型することは困難 で、電熱効率を下げている。また、自由に曲げることができないので、場所を取 り、携帯や収納にも不便である。このため、上述の問題を改善するゴム電熱構造 を提供することを課題とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するため、本考案のゴム電熱構造は、所要の導電性、且つ発熱 性を備えたゴム片から構成され、一辺には低電気抵抗の主導電片が設置され、も う一辺には低電気抵抗の副導電片が設置され、この主導電片と副導電片にはそれ ぞれ正負極導線が接続され、通電されて電気回路が形成されるゴム片と、ゴム片 の外側を覆う絶縁カバーから構成されることを特徴とする。 またゴム片は、油煙、金属粉末及びゴム等を混合して成型されることを特徴と する。

【０００５】

【考案実施の形態】

以下、本考案ゴム電熱構造の実施例を図面に基づいて説明する。 先ず、図１が示すように、本考案は、主に油煙、金属粉末及びゴム等を調合し て構成されたゴム片１０から成り、このゴム片１０の一辺には低電気抵抗の主導 電片１１が設置され、このゴム片１０の別の一辺には低電気抵抗の副導電片１３ が設置される。この主導電片１１と副導電片１３には、それぞれ正負極導線１２ ，１４が接続され、ゴム片１０に通電し、電気回路を形成している。且つゴム片 １０には絶縁カバー１５を被せ、良好なゴム電熱構造を構成している。

【０００６】 図２，３に示すとおり、本考案の電熱構造体を作成する場合、先ず油煙、金属 粉末及びゴムを所要の比率によって調合し、導電ゴム片１０を成型する。この導 電ゴム片１０の一辺には低電気抵抗の主導電片１１が設置され、主導電片１１に は、正極導線１２が接続される。また導電ゴム片１０の別の辺には低電気抵抗の 副導電片１３が設置され、副導電片１３には負極導線１４が接続される。更にこ のゴム片１０を絶縁カバー１５の開口１５０から挿入し、絶縁カバー１５内に入 れる。この絶縁カバー１５によって、ゴム片１０が包まれ、有効な絶縁を備える 。また絶縁カバー１５の開口１５０は高周波によって、縫合され、本考案の電熱 体が完成する。

【０００７】 図４に示すとおり、本考案を使用する場合、正負極導線１２，１４と電源を繋 いで通電し、本考案のゴム片１０に通電されると、ゴム片１０は徐々に熱を発生 し、必要温度まで上昇し、利用者の保温に利用される。本考案は、保温の必要な 物品の形状に合わせて設計され、その物品に対して好適に適用される。

【０００８】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案のゴム電熱構造は、油煙、金属粉末及びゴム等を 混合して構成されたゴム片から成り、このゴム片の一辺には低電気抵抗の主導電 片が設置され、ゴム片のもう一辺には低電気抵抗の副導電片が設置される。この 主導電片と副導電片にはそれぞれ正負極導線が連接され、ゴム片に通電して、電 気回路を形成する。また、ゴム片には絶縁カバーが被されるという特徴をもつ。 それにより、下述の効果がある。 本考案は生地が柔らかいので、各物品に応用し、その物品の形状に合わせて設 計でき、収納や携帯にも折り畳んだり、巻いたりでき、場所を取らない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の分解斜視図である。

【図２】本考案の局部組立斜視図である。

【図３】本考案の組立完成した状態を示す斜視図であ
る。

【図４】本考案の電源接続状態を示す斜視図である。

【符号の説明】

１０ ゴム片 １１ 主導電片 １２ 正極導線 １３ 副導電片 １４ 負極導線 １５ 絶縁カバー １５０ 開口

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】所要の導電性、且つ発熱性を備えたゴム片
   から構成されたゴム電熱構造において、 一辺には低電気抵抗の主導電片が設置され、もう一辺に
   は低電気抵抗の副導電片が設置され、この主導電片と副
   導電片にはそれぞれ正負極導線が接続され、通電されて
   電気回路が形成されるゴム片と、 ゴム片の外側を覆う絶縁カバーから構成されることを特
   徴とするゴム電熱構造。
2. 【請求項２】前記ゴム片は、油煙、金属粉末及びゴム等
   を混合して成型されることを特徴とする請求項１記載の
   ゴム電熱構造。