JP3083374U - 手動式金網洗浄機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 焼き物用金網の使用後の汚れを、器具や衣服
・手指に飛散させずに除去できるようにする。 【解決手段】 焼き物用金網を金網挟みで挟み、洗剤液
の入った洗浄漕内のブラシに手動でブラッシングするこ
とによって、汚れを除去する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、汚れた金網を金網挟みで挟み、洗剤液を入れた容器内のブラシに手 動でブラッシングさせることによって、汚れを除去する手動式金網洗浄機に関す るものである。

【０００２】

【従来の技術】

金網の汚れを除去する方法は、ブラシやたわしを使用し手洗いによって行われ ることが多く、洗剤や汚れが飛散し器具や衣服・手指などを汚すことが多い。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

手洗いによる金網の汚れの除去は、洗剤や汚れが飛散し器具や衣服・手指につ きやすい難点があった。この飛散による汚れを防ぐため、容器内でブラッシング を行い、汚れを洗剤液に洗い落とすことによって前述の欠点を解決しようとする ものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、汚れを除去するために使用されるブラシを容器内に取り付け、容器 内の洗剤液の中を金網を通過させながらブラッシングすることにより、汚れを落 とすため、飛散を防ぎながら汚れを除去するという目的が十分に達成できる。

【０００５】

【考案の実施の形態】

本考案は、金網を洗浄する洗浄漕と洗浄した金網を水洗いする水洗い漕、及び 金網を挟み込む金網挟みからなる。

【０００６】 洗浄漕の材質は、プラスチック又は金属製とし、横側面と中央仕切面の内側上 部に金網の汚れ除去用のブラシを二対取りつける。又、縦側面の内側中央部に、 金網挟みの側面の薄型ステンレス板を滑らせるための凹型ステンレス製溝をはめ 込む。

【０００７】 洗浄漕と水洗い漕の間の上部に注水用の二口栓を取り付け、二槽に分水できる ようにし、下部にそれぞれ排水栓をもうける。

【０００８】 洗浄漕の上部に洗剤液や汚れが飛散しないように片側開きの上蓋を取り付ける 。

【０００９】 ブラシ取り付け枠は二対とし、材質はプラスチック又は金属製とする。この取 り付け枠の両端の上下にボルト穴を開け、内側にボルトナットを埋め込み外側に は水漏れ防止用のパッキンを張り付ける。洗浄漕の外側から蝶ネジボルトを差込 み、取り付け枠の埋め込みボルトナットで締め、洗浄漕内壁に固定する。洗浄漕 のボルト穴は、取り付け枠全体が洗浄漕の外側からの操作で少し水平移動できる ようにトラック型穴とする。

【００１０】 ブラシの材質は、プラスチック又は金属製とし、長さや太さ、ブラシの量及び 弾性や強度は、金網の網目の汚れを除去するのに適したものとする。 又、ブラ シ取り付け枠に、ブラシ固定用蝶ネジボルトで取り付け取り外しができるように する。

【００１１】 水洗い漕の材質は洗浄漕と同じとし、片側に少し段差のある中仕切りを入れ、 水をオーバーフローさせ金網の汚れや洗剤を流水によって洗い流し排水する。又 、この中仕切りの下に水洗い漕全体の水や汚れを排水する水抜き栓を取り付ける 。

【００１２】 金網挟みは、側面と上部は薄型ステンレス板を用い、側面下部は丸みをつけ洗 浄漕の凹型ステンレス製溝を上下させ易くする。金網を挟む部分の材質はステン レスの細材を用い、片面四対の両挟み型とし、一面は側面の薄型ステンレス板と 上部、下部でそれぞれ繋がり固定される。洗浄時、金網が移動するのを防ぐため 、金網の回り縁と網目を固定するための凹型及び、三角型の突起をそれぞれ数カ 所取り付ける。

【００１３】 金網挟みの二面の両側面の支点部分に挟み開き用丸バネを付け、使用前は金網 を挟む二面部分は開いた状態になるようにしておく。支点上部の双方の握り部分 の中央に、プラスチック製の握りを縦割りに半分づつ取り付け、使用時は合わせ 握りとする。洗浄時に合わせ握りを弛めたとき、挟み開き用丸バネによって挟み が開かないように、合わせ握りの端に留め金フックを付ける。又、両挟み型と構 造と機能はほぼ同じで、挟む部分が片側のみ可動し、挟み開き用丸バネと薄板バ ネ式開閉フックとにより操作出来る片側挟みの金網挟みもある。（図１２−２）

【００１４】

【実施例】

実施例について、図面を参照して説明すると、ブラシをブラシ取り付け枠にブ ラシ固定用蝶ネジボルトで固定し、金網挟みをブラシで両側から挟み込むように し、取り付け枠両端のボルト穴と洗浄漕両端のボルト穴を合わせ、洗浄漕の外側 から蝶ネジボルトを差込み、取り付け枠の埋め込みボルトナットで締め固定する 。（図５・６・７・８） 又、金網の網目にブラシが当たる強さの調節は、洗浄 漕外側のブラシ取りつけ枠止め蝶ネジボルトを弛め、二対のブラシ取り付け枠を 水平に少し横移動させることによって行う。（図８）

【００１５】 洗浄漕にブラシが浸る程度に水又は、温湯を入れ適量の洗剤を投入する。水洗 い漕は流水によりオーバーフローさせておく。（図９）

【００１６】 金網挟みの金網を挟む部分に固定されている凹型及び、三角型の突起に、金網 の回り縁と、網目をそれぞれ入れて金網を固定し、合わせ握りを握り持って挟み 込み、留め金フックを掛ける。（図１０）

【００１７】 洗浄漕の上蓋は閉じたまま、金網を入れた金網挟みの合わせ握りを持って、洗 浄漕の凹型ステンレス製溝（符号１９）に、縦に下部まで全体を垂直に差し込む 。引き上げるとき、金網挟み全体が洗浄漕から全部抜けきらないようにし、差込 、引き上げを繰り返して洗浄する。

【００１８】

【考案の効果】

本考案は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果 を奏す。

【００１９】 金網の洗浄面の両面が均一にブラッシングでき、むら無く汚れが除去できる。

【００２０】 ブラッシングが洗剤液の中で行われるため、汚れの除去効果が高い。

【００２１】 洗浄漕内でのブラッシングのため、周囲への洗剤や汚れの飛散はなく器具や衣 服・手指の汚れを防ぐという目的が達成できる。

【００２２】 製品の構造は簡潔で取り扱いも簡単であり、洗浄効果に優れ作業効率も高い。

【００２３】 材料の種類・量も適当で容易に得られ、又、加工も簡単で製造し易い。

【００２４】 焼き物用としての金網を扱う商店の業務用製品に適し、若手取り扱い者の作業 ニーズに合っている。

【図面の簡単な説明】

【図１】正面図である。

【図２】側面図である。

【図３】斜視図である。

【図４】断面図である。

【図５】ブラシ図である。

【図６】ブラシ取り付け枠図である。

【図７】ブラシ取り付け枠にブラシを取り付けけた斜視
図である。

【図８】ブラシ及び、ブラシ取り付け枠を洗浄漕に取り
付けた左側部分の平面図である。

【図９】水洗い漕のオーバーフロー排水栓及び、水抜き
栓図である。

【図１０】金網挟みの正面図である。

【図１１】金網挟みの側面図である。

【図１２−１】金網挟みの斜視図である。

【図１２−２】金網挟みの片側開きの斜視図である。

【図１３】金網挟みと洗浄漕の凹型ステンレス製溝との
接点である。

【符号の説明】

１ 二口栓 ２ 金網挟み留め金フック ３ 金網挟み合わせ握り ４ 片開き上蓋 ５ 洗浄漕凹型ステンレス製溝 ６ ブラシ取り付け枠止め蝶ネジボルト ７ 水洗い漕オーバーフロー用段差 ８ ブラシ固定用蝶ネジボルト ９ 洗剤液漏れ止め用ゴムパッキン １０ ブラシ取り付け枠埋め込みボルトナット １１ ブラシ取り付け枠ボルト穴 １２ ブラシ取りつけ枠止め蝶ネジボルト用トラック型
ボルト穴 １３ ブラシ取り付け枠水平移動時の蝶ネジボルトの位
置 １４ 水洗い漕水抜き栓 １５ 金網挟み開き用丸バネ １６ 金網の回り縁固定用凹型突起 １７ 金網の網目固定用三角型突起 １８ 薄板バネ式開閉フック １９ 金網挟みの側面下部と、凹型ステンレス製溝入口

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 焼き物用金網を金網挟みに挟み、容器に
   取り付けたブラシを用い、金網挟みを手動により上下す
   ることによって、金網の汚れを除去する手動式金網洗浄
   機。