JP3083141B2 - 電波漏洩防止構造 - Google Patents

電波漏洩防止構造

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JP3083141B2
JP3083141B2 JP02034007A JP3400790A JP3083141B2 JP 3083141 B2 JP3083141 B2 JP 3083141B2 JP 02034007 A JP02034007 A JP 02034007A JP 3400790 A JP3400790 A JP 3400790A JP 3083141 B2 JP3083141 B2 JP 3083141B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、準ミリ波帯の通信機器間を導波管で接続す
る際に用いると好適な電波漏洩防止構造に関する。
(従来の技術) 準ミリ波帯の通信装置の高周波回路では、電波増幅器
に高電圧をかけており、装置を運転中に人体が高電圧部
に接触しないように安全装置を設ける必要がある。
第5図及び第6図にこの種の安全装置が設けられてい
る従来の通信装置を示す。
第5図において、1は通信装置の架であり、2,3は高
周波回路を有する通信機器ユニット(以下、ユニットと
称す)、5はユニット2,3を接続する導波管である。
ユニット2,3は架1内に挿入されて、おねじ7にて固
定される。また、ユニット2のパネル9には、角形の開
口部10が形成されており、導波管5の一端側にあるフラ
ンジ12は、この開口部10に嵌め込まれてユニット2内の
導波管のフランジ(図示せず)にねじ止めされる。同様
に、ユニット3のパネル14には、開口部15が形成されて
おり、導波管5の他端側にあるフランジ16は、この開口
部15に嵌め込まれて、ユニット3内の導波管のフランジ
(図示せず)にねじ止めされる。
18は押しボタンスイッチである。ユニット2内の高周
波回路には電波増幅器(図示せず)が設けられており、
高電圧がかけられている。従って、ユニット2の電源が
ON状態で誤ってユニット2の保守等を行った場合には、
作業者はユニット2の高電圧部分に接触するおそれがあ
る。この押しボタンスイッチ18はこのような事故を防止
するものである。
押しボタンスイッチ18は架1内の後部に設けられた金
具19に取り付けられており、ユニット2内の電源回路と
接続されている。そして、第6図(a)に示す如く、ユ
ニット2が架1に装着されこのユニット2によりボタン
部22が押圧されるとON状態となって電波増幅器に電源を
供給し、第6図(b)に示す如く、ユニット2が押しボ
タンスイッチ18から離間しボタン部22の押圧が解除され
るとOFF状態となり電波増幅器への電源供給を遮断する
構成となっている。
従って、保守等のためユニット2を架1から若干でも
引き出すと電波増幅器への電源供給は遮断されるため、
ユニット2の電源スイッチ(図示せず)を切り忘れた場
合でも作業者が感電するおそれはない。
ところがこの従来の装置では、ユニット2を架1から
引き出すためには、導波管5をユニット2から取り外す
必要があり、ユニット2の電源スイッチを切り忘れた状
態、つまりユニツト2内の増幅器が高周波を出力してい
る状態で導波管5を取り外すと、ユニット2の開口部10
から高周波が漏れ作業者が高周波を浴びることになると
いう安全上の問題を有していた。
(発明が解決しようとする課題) 上述の如く、上記通信機器では、この機器が動作中に
外部接続用の導波管を取り外すと、高周波が機器外部に
漏れ作業者等が高周波を浴びるおそれがあった。
本発明はこのような従来の欠点に鑑みてなされたもの
であり、通信機器に接続されている導波管を取り外して
も当該機器から高周波が漏れることのない電波漏洩防止
構造を提供することを目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明では、高周波回路部とこの高周波回路部に一端
が接続された第1の導波管とが筐体内に設けられこの筐
体外部から前記第1の導波管の他端に第2の導波管が接
続され、前記第1の導波管の他端からの電波の漏洩を防
止する電波漏洩防止構造において、前記筐体には前記第
2の導波管が第1の導波管に接続されていない状態を検
知して前記高周波回路部への電源供給を遮断するスイッ
チ手段が設けられたことにより構成される。
(作用) 本発明では、第2の導波管を第1の導波管から取り外
すと、第2の導波管が第1の導波管に接続されていない
状態がスイッチ手段で検知されて高周波回路部への電源
供給は遮断される。
(実施例) 以下、本発明の実施例を第1図乃至第4図を参照して
詳述する。
第1図は通信機器ユニットの前面部の斜視図、第2図
(a)及び(b)は第1図のII−II線断面図、第3図は
電波漏洩防止構造の動作を説明するブロック図である。
第1図において、2Aは通信機器ユニット(以下、ユニ
ットと称す)である。このユニット2Aは、従来例と同様
架1に装着され、この架1に装着された他のユニット3
と導波管5Aにて接続される(第5図参照)。
ユニット2Aの筐体22内には、第2図に示す電波増幅器
(高周波回路部)23が設けられており、この電波増幅器
23には導波管(第1の導波管)25の一端側が接続されて
いる。また、ユニット2Aの前面パネル9Aには角形の開口
部26が形成されており、導波管25の他端にあるフランジ
28はこの開口部26と対向するように位置付けられてい
る。また、ユニット2Aの筐体22内には、取付金具30が固
定されており、この金具30には押しボタンスイッチ31が
取り付けられ、この押しボタンスイッチ31のボタン部32
は、前面パネル9Aに形成された穴部34と対向させて位置
付けられている。この押しボタンスイッチ31は、第3図
に示す如く、電源部35と電波増幅器23との回路間に設け
られており、ボタン部32が押圧されるとON状態となって
電波増幅器23に電源を供給し、ボタン部32の押圧が解除
されOFF状態となると電波増幅器23への電源供給を遮断
する構成となっている。
一方、導波管(第2の導波管)5Aの端部にはフランジ
40が設けられている。このフランジ40には、ねじ41の挿
入穴42が四隅に形成されており、導波管5Aは、フランジ
40の挿入穴42にねじ41が挿入されこのねじ41がフランジ
28のねじ穴44に捩じ込まれることにより、導波管25に接
続される。また、フランジ40の上部には突部45が設けら
れこの突部45にはパネル9Aの穴部34に挿入される円筒形
の金具(押圧部)46がねじ止めされている。そして、フ
ランジ40を開口部26に嵌め込んでフランジ28に当接させ
ると押圧部46は穴部34に挿入されボタン部32を押圧する
構成となっている。
次に上記構造の作用につき第2図を用いて説明する。
前述した如く、ユニット2A及び第5図に示すユニット
3は架1に装着され、両ユニット2A,3は導波管5Aで接続
される。この場合に、ユニット2Aの導波管25に導波管5A
を接続すると、第2図(a)に示す如く、押圧部46はボ
タン部32を押圧した状態となり、押しボタンスイッチ31
はON状態となる。従って、ユニット2Aの電源のスイッチ
(図示せず)がON状態となっている場合は、増幅器23か
ら出力される高周波は導波管25,5Aを通ってユニット3
へ入力される。
一方、ユニット2Aの保守点検を行う場合には、ユニッ
ト2Aを架1から若干引き出す必要があり、その前作業と
して導波管5Aを導波管25から取り外す必要がある。この
場合に、導波管5Aを取り外すと、第2の図(b)に示す
如く、ボタン部32の押圧が解除され押しボタンスイッチ
31はOFF状態となる。従って、作業者が電源スイッチを
切り忘れた場合でも、押しボタンスイッチ31によって増
幅器23への電源供給は遮断されるため、増幅器23から高
周波が出力されることはなく、ユニット5Aの外部に高周
波が漏れることはない。また、増幅器23への電源供給が
遮断されているので、ユニット2Aの内部を点検する作業
者が感電するおそれもない。
第4図は、押圧部46の別の取付構造を示す図である。
本例では、ユニット2Aには従来例と同様の導波管(第2
の導波管)5が接続される構成となっており、導波管5
のフランジ12には押圧部46は設けられていない。かわり
に、4本のねじ50を保持する保持金具51に押圧部46は設
けられており、保持金具51を導波管5に取り付け、ねじ
50によりフランジ12を導波管25のフランジ28に固定する
ことによって、押圧部46はボタン部32を押圧する構成と
なっている。このような構成とするならば、導波管のフ
ランジの加工は必要でなくなり、市販のフランジをその
まま使用できる。
なお、第2の導波管の接続検知は種々の方法例えば押
しボタンスイッチのかわりに光検知手段を用いてもよ
い。
[発明の効果] 以上説明したように本発明では、通信機器の内部にあ
る第1の導波管に筐体外部から接続された第2の導波管
を第1の導波管から取り外すと、第2の導波管が第1の
導波管に接続されていない状態をスイッチ手段で検知し
て通信機器の高周波回路部への電源供給が遮断されるた
め、通信機器から第2の導波管を取り外しても機器から
高周波が漏れることはない。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図は本発明の第1の実施例を説明する図
であり、第1図は通信機器ユニットの前面部の斜視図、
第2図(a)及び(b)は押しボタンスイッチのON状態
及びOFF状態を説明する第1図のII−II線断面図、第3
図は本発明の動作を説明するブロック図である。 第4図は本発明の第2の実施例を説明する図である。 第5図は従来の通信装置を説明する図であり、第6図
(a)及び(b)は押しボタンスイッチのON状態及びOF
F状態を説明する第5図のIV−IV線断面図である。 2A……通信機器ユニット 5A……第2の導波管、22……筐体 23……高周波回路部、25……第1の導波管 31……押しボタンスイッチ、32……ボタン部 46……押圧部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01P 1/00 H01P 1/04 H01P 3/12 H01P 3/123 H02B 3/00 H01R 13/70 H01R 13/703 H01R 13/713

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高周波回路部とこの高周波回路部に一端が
    接続された第1の導波管とが筐体内に設けられこの筐体
    の外部から前記第1の導波管の他端に第2の導波管が接
    続され、前記第1の導波管の他端からの電波の漏洩を防
    止する電波漏洩防止構造において、前記筐体には前記第
    2の導波管が前記第1の導波管に接続されていない状態
    を検知して前記高周波回路部への電源供給を遮断するス
    イッチ手段が設けられていることを特徴とする電波漏洩
    防止構造。
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