JP3083122U - 電力変換器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯に便利であり、余分な導線の処理が容易
であると共に、電力変換器本体の使用効率を高めること
ができる電力変換器を提供する。 【解決手段】 第１の電圧が入力され、第２の電圧を出
力する電力変換器であって、第１の電圧を第２の電圧に
変換する電力変換器本体３１と、電力変換器本体３１に
接続されると共に、電力変換器本体３１内に収納され、
必要に応じて電力変換器本体３１から押し出され、第２
の電圧を出力する出力端３５とから電力変換器を構成す
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、電力変換器に関し、特に電源アダプタに関する。

【０００２】

【従来の技術】

電源アダプタは、電力変換器として、種々の電気器具又は電子製品に広く使用 されている。例えば、オーディオ機器、充電器、プリンタ、ノートブック型コン ピュータ等には、いずれも電源アダプタが取り付けられており、家庭用の交流電 圧を適当な値（例えば５ボルト、１０ボルト）の直流電圧に切り替えて出力し、 各製品の作動に供している。

【０００３】 図８は、従来の電源アダプタを示しており、この電源アダプタは、電力変換器 本体１１と、導線１２と、直流プラグ（ＤＣプラグ）１３と、交流プラグ（ＡＣ プラグ）１４とを備えてなる。電力変換器本体１１は、交流プラグ１４から受け た交流電圧を直流電圧に切り換えて、直流プラグ１３から所定の電気器具に出力 するものである。

【０００４】 図９は、ノートブック型コンピュータに常用されている従来の電源アダプタで ある。同図における電力変換器本体２２も、交流電圧と直流電圧との切り換えに 使用されるものである。直流電圧は、導線２３及び直流プラグ２４を介して、所 定の電気器具に出力される。交流電源コネクタ２１は、電力変換器本体２２のコ ネクタ２５に抜き差し可能に取り付けられている。この電源アダプタによれば、 離れた位置間の電圧伝送が可能になるだけでなく、使用しない場合には交流電源 コネクタ２１をコネクタ２５から取り外すことができるので、特にノートブック 型コンピュータに用いる際に、携帯に便利である。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、従来の電源アダプタには、解決すべき以下の問題点が依然とし て存在している。すなわち、 （１）直流プラグと電力変換器本体とが一体に接続されているので、携帯に不便 である。 （２）導線が電力変換器本体に一体に接続されているので、余分な長さの導線の 処理が煩わしい。 （３）電気系統が異なるためにＡＣプラグ及びＤＣプラグを変えなければならな い場合に、電力変換器本体も変えなければならないので、電力変換器本体の使用 効率が良くないだけでなく、製造コストが高くなり、資源の浪費ともなる。

【０００６】 本考案は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、携帯に便利であり、余分 な導線の処理が容易であると共に、電力変換器本体の使用効率を高めることがで きる電力変換器を提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案の前記目的は、第１の電圧が入力され、第２の電圧を出力する電力変換 器であって、前記第１の電圧を前記第２の電圧に変換する電力変換器本体と、非 使用時に前記電力変換器本体内に収納され、使用時に該電力変換器本体から押し 出され、前記第２の電圧を出力する出力端と、前記電力変換器本体に収納された 前記出力端を外部に押し出すための押出器とを備えており、第３の端子が導線を 介して引き出し可能に収納される導線収納装置が着脱可能に接続され、該導線収 納装置の接続時に前記第３の端子から前記第２の電圧を出力できるようにしたこ とを特徴とする電力変換器により、達成される。

【０００８】 前記第１の電圧は、交流電圧である一方、前記第２の電圧は、直流電圧であり 、前記電力変換器本体は、電源アダプタであり、前記出力端は、ＤＣプラグであ ることが好ましい。

【０００９】 前記押出器は、前記電力変換器本体の側面又は上面に設けられていることが好 ましい。

【００１０】 また、本考案の前記目的は、第１の電圧が入力され、第２の電圧を出力する電 力変換器であって、第１の端子及び出力端を有し、前記第１の電圧を前記第２の 電圧に変換して前記第１の端子から出力すると共に、収納された前記出力端を外 部に押し出して該出力端から前記第２の電圧を出力することができる電力変換器 本体と、前記第１の端子に接触し、前記第１の端子から前記第２の電圧が入力さ れる第２の端子、及び、導線を介して引き出し可能に収納され前記第２の電圧を 出力する第３の端子を有する導線収納装置とを備え、前記導線収納装置は、前記 電力変換器本体に着脱可能に接続されることを特徴とする電力変換器により、達 成される。

【００１１】 前記第２の電圧は、直流電圧であり、前記電力変換器本体は、電源アダプタで あり、前記第３の端子は、ＤＣプラグであることが好ましい。

【００１２】 更に、一端が前記第２の端子に接続され他端が前記第３の端子に接続されて前 記導線収納装置に収納される導線と、前記導線収納装置に形成されて該導線収納 装置から前記導線が引き出される引出孔と、前記導線が全て前記導線収納装置に 収納された時に前記第３の端子を固定する固定孔とを備えることが好ましい。

【００１３】 前記第３の端子は、ＤＣプラグであり、前記第２の端子は、可撓性導電片を有 し、前記第１の端子は、前記第２の端子の前記導電片と接触して前記第２の電圧 の入力を受ける第１の可撓性導電片を有し、前記第２の電圧は、直流電圧である ことが好ましい。

【００１４】 また、本考案の前記目的は、第１の電圧が入力され、第２の電圧を出力する電 力変換器であって、第１の端子を有し、前記第１の電圧を前記第２の電圧に変換 して前記第１の端子から出力する電力変換器本体と、前記第１の端子に接触し、 前記第１の端子から前記第２の電圧が入力される第２の端子、及び、導線を介し て引き出し可能に収納され前記第２の電圧を出力する第３の端子を有する導線収 納装置と、前記第１の端子に接触して前記第１の端子から前記第２の電圧が入力 される第２の端子、及び、前記第２の電圧を出力して電力消費装置の入力端子に 入力する第３の端子を有する変換ジョイントとを備え、前記導線収納装置及び変 換ジョイントの一方が、前記電力変換器本体に取り替え可能に接続されることを 特徴とする電力変換器により、達成される。

【００１５】 前記導線収納装置及び変換ジョイントにおける前記第２の端子は、第２の導電 片を有し、前記電力変換器本体の前記第１の端子は、第１の導電片を有すると共 に前記第２の端子と接触して前記第２の電圧を出力できるようにすることが好ま しい。

【００１６】 前記変換ジョイントの前記第３の端子、及び、前記電力消費装置の入力端子は 、Ｄ型コネクタであることが好ましい。

【００１７】

【考案の実施の形態】

以下、添付図面を参照しながら本考案に係る電力変換器の好適な実施形態を説 明する。図１は、本考案に係る電源アダプタの第１の実施形態を示す斜視図であ る。本考案に係る電力変換器としての電源アダプタは、例えば、家庭用電源のよ うな交流電源から入力を受け、異なる電気器具（電力消費装置）に応じて直流電 圧を出力するためのものである。図１において、電力変換器本体３１は、交流電 圧を直流電圧に切り換えるものであり、出力端としてＤＣプラグ３５が接続され ている。このＤＣプラグ３５は、非使用時には電力変換器本体３１に収納されて おり、使用時に、電力変換器３１の側面に設けられた押出器３３によりスライド ウェイ３４に沿って押し出され、直流電圧を出力する。また、電力変換器本体３ １の側面にも、直流電圧を出力可能な第１の端子としての可撓性導電片３２が設 けられている。

【００１８】 図２は、本考案に係る電源アダプタの第２の実施形態を示す斜視図である。図 ２に示すように、この電源アダプタは、図１に示す電力変換器本体３１に導線収 納装置４１が接続されたものである。この導線収納装置４１は、導電片３２と接 触して直流電圧が入力される第２の端子としての可撓性導電片（図５に示す導電 片７１に相当）と、第３の端子としてのＤＣプラグ４２と、これら可撓性導電片 とＤＣプラグ４２とを接続する導線４３とを備えている。また、導線収納装置４ １には、引出孔４５及び固定孔４４が形成されており、導線４３は、引出孔４５ を介してＤＣプラグ４２が引出可能となるように、導線収納装置４１に収納され ている。固定孔４４は、導線４３が全て導線収納装置４１内に収納されている時 に、ＤＣプラグ４２を固定する。このように、ＤＣプラグ４２を使用する時には 、ＤＣプラグ３５は電力変換器本体３１に収納される。

【００１９】 図３及び図５は、本考案に係る電源アダプタの第３の実施形態を示す斜視図で ある。この電源アダプタは、電力変換器本体３１にＤＣプラグ３５が設けられて いない点を除いて、図２に示す電源アダプタと同じである。図５に示すように、 導電片７１は、電力変換器３１の導電片３２と接触して、直流電圧を受ける。

【００２０】 図４及び図６は、本考案に係る電源アダプタの第４の実施形態を示す斜視図で ある。この電源アダプタは、図３に示す電源アダプタにおいて、導線収納装置４ １を変換ジョイント６１に置き換えたものである。この変換ジョイント６１は、 電力変換器本体３１の導電片３２と接触して直流電圧が入力される第２の端子と しての可撓性導電片６３と、入力された直流電圧を出力する第３の端子としての Ｄ型コネクタ６２とを有する。このＤ型コネクタ６２は、図６に示すように、ノ ートブック型コンピュータ等の電力消費装置８２のＤ型コネクタ８１に接続され る。この電源アダプタによれば、電気系統が異なる場合に、変換ジョイント６１ の取り替えで対応することができ、電力変換器本体３１を取り替える必要がない ことから、製造コストを低減させて、資源の浪費を回避することができる。

【００２１】 すなわち、電力変換器本体３１を標準タイプとして製作することができるので 、メーカはこれを量産してストックしておくことができ、異なる電気系統に応じ て変換ジョイントのみ種々のものを製造すれば良いので、製造コストを大幅に低 下させることができる。

【００２２】 図７に示す電源アダプタは、図１に示す電源アダプタにおいて、電力変換器３ １の側面に押出器３３を設ける代わりに、電力変換器３１の上面に押出器９１を 設け、この押出器９１をスライドウェイ９２に沿ってスライドさせることで、Ｄ Ｃプラグ３５を押し出し又は収納できるように構成したものである。この電源ア ダプタによれば、導線収納装置４１を接続した場合でも、押出器９１によってＤ Ｃプラグ３５の出し入れが可能であり、ＤＣプラグ３５を直流電圧の出力用とし て使用することができる。

【００２３】

【考案の効果】

以上の説明から明らかなように、本考案の電力変換器は、以下の利点を有する 。すなわち、 （１）電力変換器本体に直流電圧を出力するための導線が設けられていないので 、従来のように導線が一体化されている場合に比べて携帯に便利である。 （２）導線収納装置を接続して使用する場合には、電圧伝送の距離に応じて導線 を伸縮させることができるので、余分な導線の処理に煩わされることがない。 （３）変換ジョイントを接続して使用する場合には、電気系統が異なる場合でも 、電源変換器本体をそのまま使用することができ、変換ジョイントのみを取り替 えるだけで良いので、電源変換器本体の使用効率を高めることができると共に、 製造コストを低減させることができ、更には資源の浪費を防止して環境保護に役 立たせることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案に係る電力変換器の第１の実施形態を
示す斜視図である。

【図２】 本考案に係る電力変換器の第２の実施形態を
示す斜視図である。

【図３】 本考案に係る電力変換器の第３の実施形態を
示す斜視図である。

【図４】 本考案に係る電力変換器の第４の実施形態を
示す斜視図である。

【図５】 図３に示す電力変換器の細部を示す斜視図で
ある。

【図６】 図４に示す電力変換器及びこの電力変換器が
接続される電力消費装置を示す斜視図である。

【図７】 図１に示す電力変換器の変形例を示す斜視図
である。

【図８】 従来の電力変換器を示す斜視図である。

【図９】 従来の他の電力変換器を示す斜視図である。

【符号の説明】

３１ 電力変換器本体 ３２ 導電片（第１の端子） ３３ 押出器 ３５ ＤＣプラグ（出力端） ４１ 導線収納装置 ４２ ＤＣプラグ（第３の端子） ４３ 導線 ４４ 固定孔 ４５ 引出孔 ６１ 変換ジョイント ６２ Ｄ型コネクタ（第３の端子） ６３ 導電片（第２の端子） ７１ 導電片（第２の端子） ８１ Ｄ型コネクタ ８２ 電力消費装置 ９１ 押出器

Claims (11)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 第１の電圧が入力され、第２の電圧を出
   力する電力変換器であって、 前記第１の電圧を前記第２の電圧に変換する電力変換器
   本体と、 非使用時に前記電力変換器本体内に収納され、使用時に
   該電力変換器本体から押し出され、前記第２の電圧を出
   力する出力端と、 前記電力変換器本体に収納された前記出力端を外部に押
   し出すための押出器とを備えており、 第３の端子が導線を介して引き出し可能に収納される導
   線収納装置が着脱可能に接続され、該導線収納装置の接
   続時に前記第３の端子から前記第２の電圧を出力できる
   ようにしたことを特徴とする電力変換器。
2. 【請求項２】 前記第１の電圧は、交流電圧である一
   方、前記第２の電圧は、直流電圧であり、前記電力変換
   器本体は、電源アダプタであり、前記出力端は、ＤＣプ
   ラグであることを特徴とする請求項１に記載の電力変換
   器。
3. 【請求項３】 前記押出器は、前記電力変換器本体の側
   面又は上面に設けられていることを特徴とする請求項１
   に記載の電力変換器。
4. 【請求項４】 第１の電圧が入力され、第２の電圧を出
   力する電力変換器であって、 第１の端子及び出力端を有し、前記第１の電圧を前記第
   ２の電圧に変換して前記第１の端子から出力すると共
   に、収納された前記出力端を外部に押し出すことで該出
   力端から前記第２の電圧を出力することができる電力変
   換器本体と、 前記第１の端子に接触し、前記第１の端子から前記第２
   の電圧が入力される第２の端子、及び、導線を介して引
   き出し可能に収納され前記第２の電圧を出力する第３の
   端子を有する導線収納装置とを備え、 前記導線収納装置は、前記電力変換器本体に着脱可能に
   接続されることを特徴とする電力変換器。
5. 【請求項５】 前記第２の電圧は、直流電圧であり、前
   記電力変換器本体は、電源アダプタであり、前記第３の
   端子は、ＤＣプラグであることを特徴とする請求項４に
   記載の電力変換器。
6. 【請求項６】 一端が前記第２の端子に接続され他端が
   前記第３の端子に接続されて前記導線収納装置に収納さ
   れる導線と、前記導線収納装置に形成されて該導線収納
   装置から前記導線が引き出される引出孔と、前記導線が
   全て前記導線収納装置に収納された時に前記第３の端子
   を固定する固定孔とを更に備えることを特徴とする請求
   項４に記載の電力変換器。
7. 【請求項７】 前記第３の端子は、ＤＣプラグであり、
   前記第２の端子は、可撓性導電片を有し、前記第１の端
   子は、前記第２の端子の前記導電片と接触して前記第２
   の電圧の入力を受ける第１の可撓性導電片を有し、前記
   第２の電圧は、直流電圧であることを特徴とする請求項
   ６に記載の電力変換器。
8. 【請求項８】 第１の電圧が入力され、第２の電圧を出
   力する電力変換器であって、 第１の端子を有し、前記第１の電圧を前記第２の電圧に
   変換して前記第１の端子から出力する電力変換器本体
   と、 前記第１の端子に接触し、前記第１の端子から前記第２
   の電圧が入力される第２の端子、及び、導線を介して引
   き出し可能に収納され前記第２の電圧を出力する第３の
   端子を有する導線収納装置と、 前記第１の端子に接触して前記第１の端子から前記第２
   の電圧が入力される第２の端子、及び、前記第２の電圧
   を出力して電力消費装置の入力端子に入力する第３の端
   子を有する変換ジョイントとを備え、 前記導線収納装置及び変換ジョイントの一方が、前記電
   力変換器本体に取り替え可能に接続されることを特徴と
   する電力変換器。
9. 【請求項９】 前記導線収納装置及び変換ジョイントに
   おける前記第２の端子は、第２の導電片を有し、前記電
   力変換器本体の前記第１の端子は、第１の導電片を有す
   ると共に前記第２の端子と接触して前記第２の電圧を出
   力するようにしたことを特徴とする請求項８に記載の電
   力変換器。
10. 【請求項１０】 前記変換ジョイントの前記第３の端
    子、及び、前記電力消費装置の入力端子は、Ｄ型コネク
    タであることを特徴とする請求項８に記載の電力変換
    器。
11. 【請求項１１】 第１の電圧が入力され、第２の電圧を
    出力する電力変換器であって、 前記第１の電圧を前記第２の電圧に変換する電力変換器
    本体と、 前記電力変換器本体に接続されると共に、該電力変換器
    本体内に収納され、必要に応じて該電力変換器本体から
    押し出され、前記第２の電圧を出力する出力端とを備え
    ることを特徴とする電力変換器。