JP3082846U - 携帯電話又は携帯情報端末の表示パネル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の携帯電話等では見づらかった液晶で表
示される小さな文字や絵記号等を、液晶部品の構成や機
能を変更せずに、従来の表示より拡大させて表示できる
携帯電話又はＰＤＡの表示パネルを提供する。 【解決手段】 携帯電話又は携帯情報端末３０の表示パ
ネルにおいて、表示パネル本体１０と、前記表示パネル
本体１０により文字又は絵記号が表示される領域にレン
ズ部２３，２５が形成された表示窓２０とを備える。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、携帯電話や携帯情報端末（Personal Digital Assistant、以下、「 ＰＤＡ」という）の表示パネルに関する。

【０００２】

【従来の技術】

携帯電話やＰＤＡは、今日広く普及しているが、これらの機器には、その表示 部を構成する液晶表示パネル等の表示パネルが不可欠である。そして、従来の液 晶表示パネルは、液晶表示パネル本体と液晶を保護する表示窓とからなり、表示 窓は平面的で凹凸のないものが一般的に使用されている。

【０００３】 最近の携帯電話やＰＤＡにおいては、製品全体が小型化されているため、液晶 表示パネルも小型化され、これに伴い、液晶で表示される文字や絵記号等も小さ く表示されている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

このように、前記従来の液晶表示パネルは、液晶で表示される文字や絵記号等 が小さく表示されるため、表示が見づらい場合が少なくなく、とくに高齢化社会 がますます進展する日本においては、高齢者の大多数が携帯電話を使用すること が予想され、液晶技術等が進歩し、携帯電話がますます小さくなるにつれ、高齢 者は液晶で表示される小さな文字や絵記号等が見づらくなり、高齢者マーケット への携帯電話の普及の妨げになるおそれがある。

【０００５】 また、液晶表示パネルに表示される文字又は絵記号を大きく表示させようとす ると、液晶表示パネルが大きくなり、それに伴い携帯電話や携帯情報端末本体も 大きくなってしまい、携帯電話等のセールスポイントである「小さく」「軽く」 という長所が犠牲になってしまう。

【０００６】 このように、今日販売されている携帯電話等は、「小さく」「軽く」という開 発コンセプトに基づいて設計されてきたので、表示される文字又は絵記号の「見 やすさ」への配慮が欠けていた。

【０００７】 本考案は、前記従来技術の問題点に鑑み、従来の携帯電話等では見づらかった 液晶で表示される小さな文字や絵記号等を、液晶部品の構成や機能を変更せずに 、従来の表示より拡大させて表示できる携帯電話又はＰＤＡの表示パネルを提供 することを課題とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

そのために、本考案の携帯電話又は携帯情報端末の表示パネルにおいては、表 示パネル本体と、前記表示パネル本体により文字又は絵記号が表示される領域に レンズ部が形成された表示窓とを備える。

【０００９】 本考案の他の表示パネルにおいては、さらに前記レンズ部が凸レンズ又は凹レ ンズであることを特徴とする。

【００１０】 本考案のさらに他の表示パネルにおいては、さらに前記凸レンズが、前記表示 窓の前記表示パネル本体と反対側の片面が凸であるか、前記表示窓の前記表示パ ネル本体側の片面が凸であるか、又は前記表示窓の前記表示パネル本体側と反対 側の両面が凸であることを特徴とする。

【００１１】 本考案のさらに他の表示パネルにおいては、さらに前記凹レンズが、前記表示 窓の前記表示パネル本体側の片面が凹であることを特徴とする。

【００１２】 本考案のさらに他の表示パネルにおいては、さらに前記レンズ部が、前記表示 窓の前記表示パネル本体の反対側の片面が凸であり、かつ前記パネル本体側の片 面が凹であることを特徴とする。

【００１３】 本考案のさらに他の表示パネルにおいては、さらに前記レンズ部が、前記表示 窓の前記表示パネル本体側の片面が凸であり、かつ前記表示パネル本体の反対側 の片面が凹であることを特徴とする。

【００１４】 本考案のさらに他の表示パネルにおいては、表示パネル本体と、外形形状全体 がレンズ形状をなす表示窓とを備える。

【００１５】 なお、本考案の上記表示パネル本体は、液晶表示パネル本体又はＥＬ表示パネ ル本体であることが望ましい。

【００１６】 また、上記「文字又は絵記号」には、携帯電話又は携帯情報端末の表示パネル に表示される文字、記号、数字、図形、アイコン、絵記号を含む。

【００１７】

【考案の実施の形態】

本考案の実施の形態の一例について図面を参照して詳細に説明する。 図１は本考案の実施の形態における携帯電話の表示パネルの平面図、図２は図 １のＡ−Ａ矢視断面図、図３はレンズ部により絵記号（電池電圧レベル表示記号 ）が拡大されて表示されることを説明する図、図４は本考案の表示パネルを構成 する各種表示窓の断面図である。

【００１８】 図において、１０は液晶表示パネル本体であり、この液晶表示パネル１０は、 携帯電話３０の液晶表示パネル取付個所３１に、その液晶面１１が外から見える ように取り付けられる。そして、前記液晶面１１を保護する表示窓２０が、携帯 電話３０の表示窓取付個所３２に液晶面１１に近接して取り付けられる。

【００１９】 前記液晶面１１には、種々の文字又は絵記号が表示されるが、図１の携帯電話 においては、左上隅に電池電圧レベル表示記号１２、右上に「＊」マーク１３及 びアンテナ・マーク１４、そして電話番号などを表示する文字／数字エリア１５ に数字（又は文字）が表示される。

【００２０】 前記表示窓２０には、前記電池電圧レベル表示記号１２が表示される領域に第 １レンズ部２２が形成され、前記「＊」マーク１３及びアンテナ・マーク１４が 表示される領域に第２レンズ部２３が形成され、文字／数字エリア１５に第３レ ンズ部２５が形成される。

【００２１】 図２に示すように、前記表示窓２０に形成された第２レンズ部２３及び第３レ ンズ部２５は凸レンズであり、図示しないが第１レンズ部２２も凸レンズである 。図３に示すように、前記液晶面１１に表示される前記電池電圧レベル記号１２ は、前記第１レンズ部２２の働きにより、符号１２’に示すように拡大されて表 示される。

【００２２】 次に、図４に従来の表示窓とともに、本考案の実施の形態における各種表示パ ネルの断面図を示す。（Ａ）は従来の表示窓であり、（Ｂ）は図２に示す表示窓 ２０であり、前記レンズ部の凸レンズが、前記表示窓２０の前記表示パネル本体 １０と反対側の片面が凸となるように形成されている。

【００２３】 （Ｃ）の表示窓２０ｃは、レンズ部２３ｃ、２５ｃの凸レンズが表示窓２０ｃ の表示パネル本体側の片面が凸となるように形成されている。

【００２４】 （Ｄ）の表示窓２０ｄは、レンズ部２３ｄ、２５ｄが凹レンズであり、この凹 レンズが表示窓２０ｄの表示パネル本体側の片面が凹となるように形成されてい る。

【００２５】 （Ｅ）の表示窓２０ｅは、その外形形状全体が凸レンズ形状をなし、この凸レ ンズが表示窓２０の表示パネル本体と反対側の片面が凸になるように形成されて いる。

【００２６】 （Ｆ）の表示窓２０ｆは、レンズ部２３ｆ、２５ｆが凸レンズであり、この凸 レンズが前記表示窓２０ｆの表示パネル本体側と反対側の両面が凸となるように 形成されている。

【００２７】 （Ｇ）の表示窓２０ｇは、レンズ部２３ｇ、２５ｇが、表示パネル本体の反対 側の片面が凸であり、かつ表示パネル本体側の片面が凹となるように形成されて いる。

【００２８】 （Ｈ）の表示窓２０ｈは、レンズ部２３ｈ、２５ｈが、表示パネル本体側の片 面が凸であり、かつ表示パネル本体の反対側の片面が凹となるように形成されて いる。

【００２９】 なお、本実施の形態においては、表示パネル本体が液晶表示パネル本体である 場合にについて説明したが、表示パネル本体は、液晶表示パネル本体に限られる ものではなく、ＥＬ（エレクトロ・ルミネッセンス）表示パネル本体等の代替物 でもかまわない。

【００３０】 また、前記表示窓は、アクリル系の透明樹脂で成形されることが望ましいが、 レンズ部を形成するのに適している材料であれば良い。

【００３１】

【考案の効果】

以上詳細に説明したように、本考案の携帯電話又は携帯情報端末の表示パネル によれば、表示パネル本体と、前記表示パネル本体により文字又は絵記号が表示 される領域にレンズ部が形成された表示窓とを備えるので、従来の表示パネルで は見づらかった小さく表示される文字や絵記号を、表示パネル本体の機能を変更 せずに拡大させて表示することができ、従来機種の携帯電話等の表示パネルを交 換するだけで、高齢者にとっても使いやすい携帯電話等を提供することができる 。

【００３２】 また、本考案の他の携帯電話又は携帯情報端末の表示パネルによれば、前記凸 レンズが、前記表示窓の前記表示パネル本体側の片面が凸であるか、又は前記凹 レンズが、前記表示窓の前記表示パネル本体側の片面が凹であるので、折畳み式 携帯電話に本考案の表示パネルを採用しても、折り畳む際に表示窓が邪魔になる ことなく、従来の平面的な表示窓と同様に使用することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施の形態における携帯電話の表示パ
ネルの平面図である。

【図２】図１のＡ−Ａ断面図である。

【図３】レンズ部により絵記号（電池電圧レベル表示記
号）が拡大されて表示されることを説明する図である。

【図４】本考案の表示パネルを構成する各種表示窓の断
面図である。

【符号の説明】

１０ 表示パネル本体 ２０ 表示窓 ２２,２３,２５ レンズ部 ３０ 携帯電話

Claims (12)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 表示パネル本体と、前記表示パネル本体
   により文字又は絵記号が表示される領域にレンズ部が形
   成された表示窓とを備える携帯電話又は携帯情報端末の
   表示パネル。
2. 【請求項２】 前記レンズ部が凸レンズである請求項１
   記載の携帯電話又は携帯情報端末の表示パネル。
3. 【請求項３】 前記レンズ部が凹レンズである請求項１
   記載の携帯電話又は携帯情報端末の表示パネル。
4. 【請求項４】 前記凸レンズが、前記表示窓の前記表示
   パネル本体と反対側の片面が凸である請求項２記載の携
   帯電話又は携帯情報端末の表示パネル。
5. 【請求項５】 前記凸レンズが、前記表示窓の前記表示
   パネル本体側の片面が凸である請求項２記載の携帯電話
   又は携帯情報端末の表示パネル。
6. 【請求項６】 前記凸レンズが、前記表示窓の前記表示
   パネル本体側と反対側の両面が凸である請求項２記載の
   携帯電話又は携帯情報端末の表示パネル。
7. 【請求項７】 前記凹レンズが、前記表示窓の前記表示
   パネル本体側の片面が凹である請求項３記載の携帯電話
   又は携帯情報端末の表示パネル。
8. 【請求項８】 前記レンズ部が、前記表示窓の前記表示
   パネル本体の反対側の片面が凸であり、かつ前記パネル
   本体側の片面が凹である請求項１記載の携帯電話又は携
   帯情報端末の表示パネル。
9. 【請求項９】 前記レンズ部が、前記表示窓の前記表示
   パネル本体側の片面が凸であり、かつ前記表示パネル本
   体の反対側の片面が凹である請求項１記載の携帯電話又
   は携帯情報端末の表示パネル。
10. 【請求項１０】 表示パネル本体と、外形形状全体がレ
    ンズ形状をなす表示窓とを備える携帯電話又は携帯情報
    端末の表示パネル。
11. 【請求項１１】 前記表示パネル本体が液晶表示パネル
    本体である請求項１又は請求項１０記載の携帯電話又は
    携帯情報端末の表示パネル。
12. 【請求項１２】 前記表示パネル本体がＥＬ（エレクト
    ロ・ルミネッセンス）表示パネル本体である請求項１又
    は請求項１０記載の携帯電話又は携帯情報端末の表示パ
    ネル。