JP3081935B2 - 繊維強化金属材料及びその製造方法 - Google Patents

繊維強化金属材料及びその製造方法

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JP3081935B2 JP09038794A JP3879497A JP3081935B2 JP 3081935 B2 JP3081935 B2 JP 3081935B2 JP 09038794 A JP09038794 A JP 09038794A JP 3879497 A JP3879497 A JP 3879497A JP 3081935 B2 JP3081935 B2 JP 3081935B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は繊維強化金属材料及
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】近年、強度と耐熱性に優れた材料として繊
維強化金属材料が提案されており、これまでにアルミニ
ウム、マグネシウム、銅、チタン、ニッケル等の金属
が、タングステン線、モリブデン線、ボロン系繊維、ピ
ッチ系炭素繊維、ポリアクリロニトリル系炭素繊維、ポ
リカルボシラン系炭化珪素繊維、CVD系炭化珪素繊
維、アルミナ繊維、炭化珪素ウィスカ、チタン酸カリウ
ムウィスカ、ホウ酸アルミニウムウィスカ等により補強
された繊維強化金属材料が知られている。
【0003】一方、特開平7−330498号公報には
チタン酸塩ウィスカの一種であるチタン酸アルミン酸カ
リウムウィスカが開示されており、このものが金属材料
強化用繊維として有用である旨の記載がある。しかしな
がら、上記公報には、チタン酸アルミン酸カリウムウィ
スカと特定の無機繊維を併用することにより、優れた強
度を有し、摺動性、耐摩耗性に優れた繊維強化金属材料
が得られることについては一切開示されていない。
【0004】
【発明の目的】本発明の一つの目的は、曲げ強度、引張
強度等の機械的強度、摺動性、耐摩耗性及び耐熱性に優
れた繊維強化金属材料を提供することにある。
【0005】本発明の他の一つの目的は、強化繊維の含
有量が少ない場合(低繊維体積率)であっても、上記諸
性能に優れた繊維強化金属材料を安価且つ安定的に提供
することにある。
【0006】
【目的を達成するための手段】本発明者は、上記所望の
繊維強化金属材料を製造すべく鋭意研究を重ねた結果、
特定のチタン酸塩ウィスカと特定の無機繊維との所定量
を同時に補強繊維として用い、アルミニウム又はアルミ
ニウム合金を強化した場合に、所望の繊維強化金属材料
が得られることを見い出した。本発明は、斯かる知見に
基づき完成されたものである。
【0007】本発明によれば、(a)化学式 A1 V2 W
1 X2 YTi8-Z16(式中、A1はアルカリ金属より選
ばれる少なくとも一種を、A2はBaを、M1はMg、C
o、Ni、Zn、Cu及びMnより選ばれる少なくとも
一種を、M2はAl、Sc、Cr、Fe及びGaより選
ばれる少なくとも一種を、それぞれ示す。V、W、X、
Y及びZは、0.5≦2X+Y≦2.5、2X+Y=V
+2W、Z=X+Yを満足する実数である。)で示され
る組成を有し且つウィスカ内部に0〜70体積%の気孔
を有するチタン酸塩ウィスカが、アルミニウムもしくは
アルミニウム合金に対して2〜40体積%、並びに
(b)アルミナ系、アルミナ−シリカ系、ムライト系、
ジルコニア系、炭化珪素系、Si−Ti−C−O系、窒
化珪素系及び炭素系の無機繊維の中から選ばれた繊維で
あって、繊維長50μm〜連続繊維、繊維径1〜300
μmの形状を有する多結晶体繊維もしくは非晶質体繊維
から選ばれる少なくとも一種の強化繊維が、アルミニウ
ムもしくはアルミニウム合金に対して1〜20体積%の
割合で、アルミニウムもしくはアルミニウム合金に複合
されてなる繊維強化金属材料が提供される。
【0008】また本発明によれば、粉末アルミニウム又
は粉末アルミニウム合金に対して強化繊維(a)及び強
化繊維(b)の合計量が全量の3〜60体積%となる割
合で混合し、これを常温で成型した後、非酸化性雰囲気
下、500〜800℃で5分〜3時間加熱して焼結する
ことを特徴とする前記繊維強化金属材料の製造方法が提
供される。
【0009】更にまた本発明によれば、強化繊維(a)
及び強化繊維(b)を主成分とするプリフォームを形成
し、このプリフォームに金型内でアルミニウム又はアル
ミニウム合金の溶湯を50〜2000kgf/cm2
加圧下で含浸することを特徴とする前記繊維強化金属材
料の製造方法が提供される。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明において、マトリックスと
して用いる金属材料としては、アルミニウムもしくはア
ルミニウム合金を用いる。粉末冶金法にて本発明繊維強
化金属材料を製造する場合、原料として用いるアルミニ
ウムもしくはアルミニウム合金としては、好ましくは粒
径が100μm以下、更に好ましくは50μm以下の粉
末状物を用いるがよく、中でも表面の酸化程度が少ない
ものが焼結性の点で適しているため望ましい。
【0011】本発明においては、第一の強化繊維として
(a)成分のチタン酸塩ウイスカを用いる。斯かるチタ
ン酸塩ウイスカは、例えば以下に示す製造法Aや製造法
Bに従い製造される。
【0012】製造法Aは、カリウム供給成分及びチタン
供給成分となるチタン酸カリウムウィスカを、金属M1
及びM2供給成分(以下、金属M1及びM2供給成分をま
とめて「金属M」という)及び必要に応じて金属A1
びA2供給成分(以下、金属A1及びA2供給成分をまと
めて「金属A」という)の化合物で被覆し、これを特定
の溶融剤の存在下にて加熱し、更に冷却することにより
チタン酸塩ウィスカを得る方法である。この方法によれ
ば、各成分が最近接に存在した状態となるため、効率よ
く反応を進行させることができる。
【0013】この方法において、カリウム供給成分及び
チタン供給成分となるチタン酸カリウムウィスカの組成
としては特に限定はなく従来公知のものが広く使用され
るが、例えば一般式aK2O・TiO2・mH2O(式中
a、mはそれぞれ0<a≦1、0≦m≦10の数を示
す)で示されるチタン酸カリウムウィスカを好適に使用
できる。斯かるチタン酸カリウムウィスカの形状として
は、繊維径0.01〜5μm、繊維長3〜300μm、
好ましくは繊維径0.1〜3μm、繊維長5〜200μ
mのウィスカ状のものを用いられる。繊維径又は繊維長
が小さすぎると、凝集性が大きくなり、生成するチタン
酸塩ウィスカが単離の困難な凝集物となる傾向が生じ好
ましくない。また繊維径又は繊維長が大きすぎると、表
面活性が低下するため金属M供給成分又は金属A供給成
分の均一な被覆が困難となり、その結果、目的物中に未
反応の金属M及び金属Aの酸化物やチタン酸カリウム等
が混入する虞れを生じるため好ましくない。
【0014】金属M化合物又は金属M化合物及び金属A
化合物で表面が被覆されているチタン酸カリウムウィス
カは、例えば、(イ)金属M又は金属MとBaの硫酸
塩、ハロゲン化物、硝酸塩、水酸化物及びアルコラート
類からなる群から選ばれた少なくとも一種とチタン酸カ
リウムとを反応させる方法、(ロ)金属M又は金属Mと
Baの硫酸塩、ハロゲン化物、硝酸塩、水酸化物及びア
ルコラート類からなる群より選ばれた少なくとも一種と
アルカリ金属の水酸化物、アルカリ金属の炭酸塩、アル
カリ金属と金属Mの複合酸化物塩、アンモニウムの炭酸
塩、アンモニウムの水酸化物及び炭酸ガスからなる群よ
り選ばれた少なくとも一種とを反応させてチタン酸カリ
ウムウィスカ表面に沈着させる方法等により製造され得
る。
【0015】ここで金属M及びBaの硫酸塩としては、
硫酸バリウム、硫酸アルミニウム、硫酸マグネシウム、
硫酸コバルト、硫酸ニッケル、硫酸亜鉛、硫酸スカンジ
ウム、硫酸銅、硫酸マンガン、硫酸クロム、硫酸ガリウ
ム及び硫酸鉄等が挙げられる。金属M及びBaのハロゲ
ン化物としては、塩化バリウム、塩化アルミニウム、塩
化マグネシウム、塩化コバルト、塩化ニッケル、塩化亜
鉛、塩化スカンジウム、塩化銅、塩化マンガン、塩化ク
ロム、塩化ガリウム及び塩化鉄等が挙げられる。金属M
及びBaの硝酸塩としては、硝酸バリウム、硝酸アルミ
ニウム、硝酸マグネシウム、硝酸コバルト、硝酸ニッケ
ル、硝酸亜鉛、硝酸スカンジウム、硝酸銅、硝酸マンガ
ン、硝酸クロム、硝酸ガリウム及び硝酸鉄等が挙げられ
る。金属M及びBaの水酸化物としては、水酸化バリウ
ム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化
コバルト、水酸化ニッケル、水酸化亜鉛、水酸化スカン
ジウム、水酸化銅、水酸化マンガン、水酸化クロム、水
酸化ガリウム及び水酸化鉄等が挙げられる。金属M及び
Baのアルコラート類としては、アルミニウムアルコラ
ート等が挙げられる。
【0016】またアルカリ金属の水酸化物としては、例
えば水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、水酸化ルビジウム及び水酸化セシウム等が挙げられ
る。アルカリ金属の炭酸塩としては、炭酸リチウム、炭
酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸ルビジウム及び炭酸
セシウム等が挙げられる。アルカリ金属と金属Mの複合
酸化物としては、例えばアルミン酸ナトリウム及びアル
ミン酸カリウム等が挙げられる。アンモニウムの炭酸塩
としては、炭酸アンモニウム及び重炭酸アンモニウムが
挙げられる。
【0017】チタン酸カリウムウィスカの表面を金属M
化合物又は金属M化合物及び金属A化合物で被覆するに
際しては、水中にチタン酸カリウムウィスカを分散させ
て反応させる方法を採用するのが好ましい。その際、用
いる金属M化合物の量〔金属M化合物及び金属A化合物
(Ba化合物及びアルカリ金属化合物)を用いる場合に
はこれら化合物の合計量〕としてはチタン酸カリウムウ
ィスカ中のチタンに対するモル比として同様に、1:2
〜1:20の割合となるようにするのが好ましい。この
被覆反応は通常5〜80℃、好ましくは10〜50℃に
て1〜5時間程度で進行させることができる。このよう
にして生成する金属M化合物又は金属M化合物と金属A
化合物で被覆されたチタン酸カリウムウィスカは必要に
応じて水等で洗浄した後、乾燥して次の工程に供するこ
とができる。
【0018】製造法Aで使用される溶融剤としては、ア
ルカリ金属の塩化物、アルカリ金属の硫酸塩及びアルカ
リ金属の臭化物より選ばれた少なくとも一種が挙げられ
る。アルカリ金属の塩化物としては、塩化カリウム、塩
化ナトリウム等が挙げられる。アルカリ金属の硫酸塩と
しては、硫酸カリウム、硫酸ナトリウムが挙げられる。
アルカリ金属の臭化物としては、臭化カリウム、臭化ナ
トリウム等が挙げられる。これらは一種又は二種以上を
混合して用いられる。これらの溶融剤は予めジェットミ
ル等の粉砕機により粒度を細かくして用いてもよい。ま
た溶融剤はチタン酸カリウムウィスカの表面に被覆を行
う工程において水中に溶解させておいてもよい。溶融剤
は、金属M化合物もしくは金属M化合物と金属A化合物
で被覆されたチタン酸カリウムウィスカの合計量の50
〜90重量%となるように添加することが好ましい。
【0019】金属M化合物もしくは金属M化合物と金属
A化合物で被覆されたチタン酸カリウムウィスカは、前
記溶融剤の存在下、900〜1300℃の温度範囲で、
通常10分〜10時間程度反応させることにより、プリ
デライト型チタン酸塩ウィスカとなる。この際、加熱温
度が900℃を下回ると、原料物質が未反応なまま残っ
てしまい、プリデライト型チタン酸塩ウィスカの単一相
を得ることが難しくなるため好ましくない。また反応温
度が長時間に亙って1300℃を上回ると、ウィスカ間
の溶着やアスペクト比の低下もしくは結晶の粗大化及び
多結晶化が起こり易くなるため好ましくない。
【0020】また、結晶内に気孔を有するチタン酸塩ウ
ィスカを生成させる場合、所定の温度にて反応、育成し
た後、10℃/分以上の冷却速度にて800℃付近まで
炉冷又は水冷等による急冷をすればよい。この際、反応
温度(冷却開始温度)及び冷却速度を適宜調整すること
により、結晶内の気孔の占める体積率を制御できる。結
晶内に気孔を有するウィスカは、低比重の補強材とし
て、あるいは触媒担体等として有用性が大きい。他方、
結晶内に気孔を含まないチタン酸塩ウィスカを得るため
には、所定の温度にて反応、育成した後、10℃/分以
下の冷却速度にて800℃付近まで徐冷すればよい。
【0021】製造法Bは、チタン供給成分及び金属M供
給成分、更に必要に応じて金属A供給成分を、硫酸カリ
ウム及び硫酸ナトリウムの少なくとも一種を必須成分と
して含有する溶融剤の存在下にて加熱し、冷却すること
により、チタン酸塩ウイスカを製造する方法である。
【0022】製造法Bにおいて、チタン供給成分は一般
式TiO2・nH2O(nは0〜8の実数)で示される粒
子状又は繊維形状物質であり、その具体例としてはアナ
ターゼ粒子、水和チタニア粒子、単斜晶粒子又はこれら
の繊維状物等を例示できる。繊維状物を原料とする場合
には、直接湿式反応により作成した酸化チタン系繊維状
物、水酸化チタン系繊維状物及びこれら繊維状物の加熱
処理品等を好適に使用できる。
【0023】金属M供給成分としては加熱等により金属
M酸化物を発生し得るものであれば、従来公知のものを
広く使用でき、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウ
ム、水酸化コバルト、水酸化ニッケル、水酸化亜鉛、水
酸化スカンジウム、水酸化銅、水酸化マンガン、水酸化
クロム、水酸化ガリウム及び水酸化鉄等の水酸化物、ベ
ーマイト、ジアスポア、トーダイト等の含水酸化物の
他、金属Mの硫酸塩、硝酸塩、ハロゲン化物、非水溶性
塩基性塩等の無機酸塩、アルカリ金属と金属Mの複合酸
化物塩等を例示することができる。金属Mの硫酸塩、硝
酸塩、ハロゲン化物としては、製造法Aで例示したもの
及びその水和物を用いることができる。金属Mの非水溶
性塩基性塩としては、一般式M・(Q)a・(OH)b
mH2O(式中QはSO4又はClを、a、b及びmはそ
れぞれ0.025≦a≦0.250、0.257≦b≦
3.00、0≦m≦2.0の数を表す。)で表されるも
のを例示することができる。アルカリ金属と金属Mの複
合酸化物塩としてはアルミン酸カリウム及びアルミン酸
ナトリウム等を例示することができる。
【0024】これらの金属M供給成分は、単独でもしく
は2種以上混合して用いることができる。これらの金属
M供給成分は、加熱により分解して活性な金属M酸化物
を発生し得るものであり、直接金属M酸化物を用いる場
合に比べてより低い温度もしくは短時間で反応を進行さ
せることができる。また炭酸カリウムのように非常に高
い溶解性を有する溶融成分を必要としない。
【0025】製造法Bにおいては、金属A供給成分の使
用は必須でなく、必要に応じてチタン供給成分及び金属
M供給成分と共に使用される。金属A供給成分を使用す
る場合は、例えばBaの水酸化物、Baの無機酸塩(硫
酸塩、ハロゲン化物、硝酸塩等)、アルカリ金属の硫酸
塩、塩化物及び臭化物の中から選ばれた少なくとも一種
を用いることができる。これらの具体例としては、製造
法Aにて例示したものを挙げられる。
【0026】溶融剤としてはKの硫酸塩及びNaの硫酸
塩の少なくとも一種を必須成分として含有するものを使
用する。Kの硫酸塩及びNaの硫酸塩としては、具体的
には硫酸カリウム、硫酸ナトリウム、硫酸ナトリウム1
0水和物、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム7水和
物、ピロ硫酸ナトリウム及びピロ亜硫酸ナトリウム等を
例示できる。製造法Bにおいては、斯かる溶融剤に、K
のハロゲン化物、Naのハロゲン化物等が混入していて
もよい。Kのハロゲン化物及びNaのハロゲン化物とし
ては塩化カリウム、塩化ナトリウム、臭化カリウム、臭
化ナトリウム等を例示できる。
【0027】金属M化合物の量(金属M化合物及び金属
A化合物を用いる場合にはこれらの化合物の合計量)と
しては、チタン供給成分に含まれるチタンに対するモル
比として、1:2〜1:20の割合となるようにするの
が好ましい。但し、金属A化合物がK及びNaの硫酸
塩、塩化物又は臭化物を含む場合、該化合物はA供給成
分であると共に溶融剤としても作用するので、この範囲
に拘らず用いることができる。
【0028】溶融剤は金属A供給成分と溶融剤の合計量
が、全重量%の30〜95重量%、好ましくは50〜8
0重量%の範囲となるように用いるのが好ましい。また
金属A供給成分は金属AがK又はNaを含む場合を除
き、溶融剤との合計量において30重量%以下となるよ
うに配合することが好ましい。
【0029】各原料成分の混合に際しては、その方法に
おいて特に限定されるものではないが、混合後において
各供給成分が微細に分散されている状態であるのが好ま
しい。特に微細な分散の点からは、混合と粉砕を兼ねた
工程を有する方法により混合することが好ましい。ま
た、予め各原料を水中等に溶解分散させ、この溶液をス
プレードライ乾燥、棚段乾燥又はドラムドライヤー式乾
燥等の各種の乾燥方法で、水分等を蒸発乾固することに
より、各成分が均一に分散した原料としてもよい。
【0030】また、金属M供給成分として一般式M・
(Q)a・(OH)b・mH2O(式中Q、a、b及びm
は前記に同じ。)で表される非水溶性塩基性塩をM供給
成分として用いる場合には、単に乾式混合で原料を混合
する以外に、その非水溶性を利用し、チタン供給成分表
面に金属M供給成分である塩基性塩を付着したものを用
いることができる。このものは、チタン供給成分の水中
分散液中で、例えば金属Mの硫酸塩、ハロゲン化物、硝
酸塩、水酸化物及びアルコラート類からなる群より選ば
れる少なくとも一種とアルカリ金属の水酸化物、炭酸
塩、アルカリ金属と金属Mの複合酸化物塩、アンモニウ
ムの炭酸塩及び水酸化物より選ばれた少なくとも一種と
を反応させて、チタン供給成分上に金属Mの塩基性塩を
付着させる方法により得ることができる。この方法によ
り得られた原料は、作製時に副生した副生成塩を水洗
し、又は水洗せずに乾燥、或いは更に金属A供給成分及
び/又は溶融剤を加えた後、乾燥を行うのがよい。溶融
剤及び/又は金属A成分を混合せずに乾燥した混合物
は、乾式混合で必要に応じ添加し原料とする。ここで用
いるチタン供給成分の組成や形状は特に限定されるもの
ではないが、比表面積の大きな微細な粒子形状物又は繊
維形状物が微細混合の面から好ましい。
【0031】製造法Bにおける加熱条件としては、90
0〜1300℃、好ましくは1000〜1250℃で1
0分〜10時間程度、好ましくは30分〜5時間程度加
熱した後、室温まで冷却するのがよい。この際、焼成温
度が低すぎると、原料粉末が未反応のまま残ってしまう
ため、目的物の単一相のウィスカを得難くなり好ましく
ない。また焼成温度が高すぎるとウイスカ間の融着、ア
スペクト比の低下、結晶の粗大化及び多結晶化の虞があ
り、好ましくない。
【0032】以上に説明した製造法A及び製造法Bにお
ける原料の加熱焼成に際して、その原料の状態、形状、
焼成方法は特に限定されるものでないが、例えば粉末状
態でそのまま加熱焼成する方法、顆粒化した後加熱焼成
する方法、シート状で加熱焼成する方法、ブロック状で
加熱焼成する方法等の各種の方法が採用できる。原料を
顆粒化する方法としては、撹拌機能のついたミキサー又
はブレンダー内等で必要に応じて水分又は加熱により容
易にガス化する有機バインダーを添加しながら顆粒化す
る方法を挙げることができる。原料をシート状化する方
法としては、原料を加圧状態でシート化する方法、水分
又は加熱により容易にガス化する有機バインダーを添加
した後、押出機等を用いてシート化する方法等を挙げる
ことができる。原料をブロック状に成形する方法として
は、原料をそのまま、もしくは水分又は加熱により容易
にガス化する有機バインダーを添加した後、所定の金型
内に原料を入れ、加圧により成形しブロック状原料とす
る方法等を挙げることができる。
【0033】所望の形状とした原料は、セラミック質等
の耐熱容器上に設置し、その耐熱容器と共にトンネル型
連続炉やバッチ式炉等を用いて加熱焼成することができ
る。粉末のまま、又は顆粒化した原料を用いる場合に
は、ロータリーキルンや流動焼成法により焼成できる。
シート状に成形した原料を用いる場合には、セラミック
質等の耐熱容器又は耐熱板上等に設置して連続的に加熱
焼成する方法を採用することができる。
【0034】得られたチタン酸塩ウィスカを単離するに
は、先ず熱水或いは1N程度の熱塩酸、熱硫酸、熱硝
酸、1N程度のアルカリ金属水酸化物(例えば水酸化カ
リウム、水酸化ナトリウム等)の熱水溶液等で処理して
溶融剤その他の水溶性成分を溶解、濾別、水洗、乾燥を
行った上、必要に応じて分級することにより水及び稀酸
不溶物が分離除去され、形状の整った微細なチタン酸塩
ウィスカを得ることができる。
【0035】上記のようにして得られたチタン酸塩ウィ
スカは繊維径0.1〜10μm、繊維長5〜300μ
m、アスペクト比10〜100のものを中心とする針状
単結晶であり、このものは、高強度、高弾性、高融点を
有しているため本発明に好適に用い得る。また、このも
のは高温条件下における繊維形状の劣化が非常に少ない
ため、特に、プリフォーム法においてプリフォーム形状
と最終目的物形状の形状一致性に優れるという利点を有
する。
【0036】本発明において、高圧凝固鋳造法により本
発明の複合体(繊維強化金属材料)を製造する場合に
は、好ましくは繊維径0.3〜5μm、長さ10〜50
μmのチタン酸塩ウィスカを用いるのがよい。また毛玉
等凝集物のない十分繊維が単離、解繊されているチタン
酸塩ウィスカが分散の点で適しているため好ましい。
【0037】本発明の第二の強化繊維として用いられる
(b)成分は、アルミナ系、アルミナ−シリカ系及、炭
素系、ムライト系、ジルコニア系、炭化珪素系、Si−
Ti−C−O系及び窒化珪素系の無機繊維より選ばれた
少なくとも一種であり、連続繊維であっても短繊維であ
ってもよい。連続繊維とは、300μm〜10mm程度
の長さと1μm〜300μm程度の繊維径を有するもの
であり、短繊維とは、10〜300μm程度の長さと1
〜30μm程度の繊維径を有するものである。
【0038】アルミナ系繊維としては、例えばアルミナ
短繊維等が挙げられる。アルミナ−シリカ系繊維として
は、例えばアルミナ−シリカ短繊維等が挙げられる。ム
ライト系繊維としては、例えばムライト質連続繊維等が
挙げられる。ジルコニア系繊維としては、例えば正方晶
ジルコニア短繊維等が挙げられる。炭化珪素系繊維とし
ては、例えば炭化珪素連続繊維及び炭化珪素短繊維等が
挙げられる。Si−Ti−C−O系繊維としては、例え
ばチラノ繊維(商品名、宇部興産株式会社製)として知
られる連続繊維等が挙げられる。窒化珪素系繊維として
は、例えば窒化珪素連続繊維及び短繊維等が挙げられ
る。炭素系繊維としては、例えばパン系炭素繊維もしく
はピッチ系炭素繊維の連続繊維又は単繊維等が挙げられ
る。
【0039】これら繊維の形状としては、繊維径1〜5
0μm、長さ50μm以上の短繊維又は連続繊維が好ま
しく使用される。これらの繊維はそのまま使用してもよ
いが、連続繊維を用いる場合は、嵩比重、分散性の制御
のため、予め、せん断力の強い離解機、ミキサー等によ
り繊維長100〜300μm程度まで短繊維化した上で
使用することができる。
【0040】(b)成分の強化繊維自身の強化性能は
(a)成分の強化繊維に比較して劣るが、これら(b)
成分の強化繊維を(a)成分の強化繊維と併用すること
により、溶浸法での複合化の際に成形体(プリフォー
ム)とする際、繊維どうしの絡みが多く強度を有するプ
リフォームが得られるため、(1)プリフォームのハン
ドリング性が向上する、(2)アルミ溶湯がプリフォー
ムに入り易い、(3)溶湯の圧力によるプリフォームの
変形が生じ難い、(4)非酸化性雰囲気で焼成する際の
仮成形体の形状保持性が良好である、(5)低繊維体積
率で高強度の目的物を得られる等の種々の好ましい効果
が発現される。更に、(a)成分の強化繊維及び(b)
成分の強化繊維で強化された金属材料は、チタン酸塩ウ
ィスカ単独で強化された金属材料と比較して、摺動性、
耐摩耗性や曲げ強度、引張強度等の機械特性を向上させ
ることができる。
【0041】(a)成分の強化繊維及び(b)成分の強
化繊維は、繊維強化金属材料の全量中に(a)成分と
(b)成分との合計が3〜40体積%、好ましくは5〜
35体積%含有するように使用するのがよい。尚、
(a)成分の強化繊維中、気孔を有するチタン酸塩ウィ
スカの場合、該ウィスカをアルミニウム又はアルミニウ
ム合金と混合する際における混合割合の体積%には該ウ
ィスカ内部の気孔の体積が含まれている。
【0042】(a)成分の強化繊維及び(b)成分の強
化繊維の配合割合としては、強化繊維金属材料の全量中
に(a)成分が2〜40体積%(好ましくは5〜20体
積%)、(b)成分が1〜20体積%(好ましくは5〜
20体積%)含有されるように、配合するのがよい。
(a)成分の配合比率が前記範囲内にあれば、焼結法に
より強化繊維成分を高体積率で配合した繊維強化金属材
料を製造する際にも高い焼結性を有するため好ましく、
また十分な引張強度を有する繊維強化金属材料が得られ
るため好ましい。また(b)成分の配合比率が前記範囲
内にあれば、プリフォーム法において低繊維体積率のプ
リフォームを作製した際にも最終複合体(繊維強化金属
材料)の強度が十分に得られるため好ましい。
【0043】本発明の繊維強化金属材料は、例えば次に
示す第一の方法、第二の方法等により製造される。
【0044】第一の方法によれば、本発明の繊維強化金
属材料は、アルミニウム粉末及び/又はアルミニウム合
金粉末(以下これらを「アルミニウム系金属粉末」とい
う)と(a)成分の強化繊維及び(b)成分の強化繊維
との混合粉末を成型した後、高温下に、好ましくは不活
性雰囲気もしくは還元雰囲気中で加圧下又は非加圧下に
焼結することにより製造できる。
【0045】アルミニウム系金属粉末とチタン酸塩繊維
との混合に当たっては、湿式混合法及び乾式混合法のい
ずれの方法を採用してもよいが、両者を均一に混合する
ために及びアルミニウム系金属粉末の酸化を防止するた
めに、溶媒を用いた湿式混合法が好適である。湿式混合
法において使用される溶媒としては、(a)成分、
(b)成分及びアルミニウム系金属粉末に対する親和性
の点で極性溶媒を用いるのが望ましい。具体的にはエチ
ルアルコール、メチルアルコール、イソプロピルアルコ
ール、アセトン、メチルエチルケトン、n−ヘキサン、
ベンゼン、トルエン等が好ましい。これら溶媒にアルミ
ニウム系金属粉末、(a)成分及び(b)成分を所定量
添加し、機械的に、好ましくは超音波を照射するか、ボ
ールミル等を用いて、より均一に分散させる。その際、
溶媒に対する固形分の割合は、3〜30体積%に調整す
るのがよい。このように調整されたスラリーから溶媒を
除去して乾燥した混合物を得る方法としては、素早く吸
引濾過して得られたものを乾燥させるか、分散状態を保
ちながら蒸発乾固させるかの方法を採用するのが望まし
い。
【0046】混合粉末の成型は、任意の温度で、好まし
くは常温もしくは加熱下にて行うことができる。また成
型は、加圧下に行ってもよいし、非加圧下に行ってもよ
い。加圧下に成型を行う場合には、金型を用いた通常の
方法に従って実施すればよい。成型圧力は0.3〜10
トン/cm2程度とするのが望ましい。
【0047】このようにして得られた原料成型物は、ホ
ットプレス法、HIP焼結法、非加圧加熱等の焼結手段
により焼結され得る。焼結の際には、金属が酸化されな
いよう窒素、アルゴン等の不活性雰囲気、もしくは水素
等の還元性雰囲気とするのがよい。焼結温度は、焼結法
の種類や焼結処理されるアルミニウム系金属粉末の種類
等により異なり一概には言えないが、通常500〜80
0℃、好ましくは580〜630℃とするがよい。また
焼結時間は一般に5分〜3時間とするのがよい。
【0048】第二の方法によれば、本発明の繊維強化金
属材料は、(a)成分及び(b)成分を主成分とするプ
リフォームを成型し、このプリフォームに金型内でアル
ミニウム及び/又はアルミニウム合金の溶湯を加圧含浸
することにより製造できる(プリフォーム法)。
【0049】この方法で用いられるアルミニウム系合金
としては、流動性の良い鋳造用アルミニウム合金を用い
るのがよい。プリフォーム成型は、チタン酸塩ウィスカ
と特定無機繊維の混合物に少量の界面活性剤、例えば陰
イオン活性剤(具体的には高級脂肪酸アルカリ塩、アル
キル硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリール
スルホン酸塩及びスルホコハク酸エステル塩等)、陽イ
オン活性剤(具体的には高級アミンハロゲン酸塩、ハロ
ゲン化アルキルピリジニウム及び第四級アンモニウム塩
等)、非イオン活性剤(具体的にはポリエチレングリコ
ールアルキルエーテル、ポリエチレングリコール脂肪酸
エステル、ソルビタン脂肪酸エステル及び脂肪酸モノグ
リセリド等)、両性表面活性剤(具体的にはアミノ酸
等)等を加え、撹拌下に水分散させ、これを型の中で脱
水成型することにより行える。望ましくは常温領域での
成型体強度を上げるために、0.05〜2.0重量%の
溶液状のポリビニルアルコールを加え、また高温領域で
の成型体強度を上げるためにコロイダルシリカやアルミ
ナゾル等の無機バインダー0.05〜5.0重量%を添
加し、上記繊維をよく分散させた後、これを型の中で脱
水成型することにより行うのがよい。脱水成型された成
型体は更に水分の蒸発可能な温度にて残留した水分を除
去することにより高圧凝固鋳造法のためのプリフォーム
を作製できる。またコロイダルシリカやアルミナゾルを
加えた場合、通常300〜1000℃、好ましくは50
0〜800℃に加熱処理することにより、より強度を備
えたプリフォームを作製できる。高圧鋳造(加圧含浸)
時の条件は通常、圧力50〜2000kg/cm2(好
ましくは100〜1200kg/cm2)、溶湯温度5
00〜900℃(好ましくは600〜850℃)、金型
温度100〜600℃(好ましくは150〜550℃)
及びプリフォームの予備加熱温度は溶湯温度と同程度と
することが望ましい。
【0050】斯くして本発明の繊維強化金属材料が製造
される。
【0051】本発明の繊維強化金属材料は、チタン酸塩
ウィスカ及び特定の無機繊維の添加により曲げ強度、引
張強度、耐摩耗性及び耐熱性が著しく向上する。本発明
によれば、強化繊維の含有量(体積%)が少ない場合で
あっても、所望の繊維強化金属材料を安価且つ安定的に
提供できる。
【0052】
【実施例】以下、参考例、実施例及び比較例を挙げて本
発明を一層明らかにする。
【0053】参考例1 6チタン酸カリウムウィスカ(大塚化学株式会社製 商
品名TISMO−N、平均繊維長20μm、平均繊維径
0.3μm)200gを水2.5リットルに分散した
後、重炭酸アンモニウム228.4gを添加し、塩化ア
ルミニウム6水塩188.5gを水に溶解して400m
lとした溶液を撹拌しながら徐々に加えて反応させた。
この間、反応温度を30〜40℃に保持して3時間反応
を続行した。反応終了後、反応液のpHは7.4であっ
た。次に反応物を濾過し、水で洗浄しして不純物を除去
し、80℃で乾燥すると反応乾燥物が263.0g得ら
れた。この乾燥物を分析した結果、6チタン酸カリウム
は、酸化アルミニウム換算にて15.1%、硫酸塩とし
て0.003%及び強熱減量を8.09%含む水酸化ア
ルミニウム化合物により被覆されていた。
【0054】更にこの水酸化アルミニウムにより被覆さ
れた6チタン酸カリウム繊維にフラックス原料として硫
酸カリウム(K2SO4)を重量比で1:4にて乳鉢で充
分に混合した後、加圧成型し1150℃にて3時間焼成
した。焼成後800℃の温度まで5℃/分の速度にて冷
却し、その後炉冷により室温まで冷却し、焼成物を得
た。焼成物を水中にて煮沸し、濾別、水洗、乾燥するこ
とにより、黄淡色粉末を得た。このものはX線分析及び
元素分析の結果、K2.0Al2.0Ti6.016であり、平
均繊維径2μm、平均繊維長30μmのチタン酸塩ウィ
スカであった。
【0055】参考例2 焼成後の冷却を、炉から取り出し、冷水中にて急冷した
以外は参考例1と同じ条件により行い、黄淡色粉末を得
た。このものはX線回折及び元素分析等の結果からK
2.0Al2.0Ti6.016であり、平均繊維径2μm、平
均繊維長30μmで全体積に対し結晶中約50体積%の
気孔を有するチタン酸塩ウィスカ繊維であった。
【0056】参考例3 参考例1にて用いたものと同じ6チタン酸カリウム繊維
100gを水2リットルに分散した後、塩化マグネシウ
ム6水和物30.4gを添加し、水酸化カリウム16.
8gを水に溶解して100mlとした溶液を撹拌下にお
いて徐々に滴下し、反応させた。この間の反応温度を3
0〜40に保持して3時間反応を続行した。反応終了
後、反応pHは10.8であった。次に反応物を濾過
し、水で洗浄して不純物を除去し、80℃で乾燥すると
反応生成物109gが得られた。このものは電子顕微鏡
によるエネルギー分散型X線分析装置(EDS)による
分析及び元素分析の結果、6チタン酸カリウム繊維が酸
化マグネシウム換算にて5.5%、強熱減量2.0%を
含むマグネシウム塩基性塩により被覆されたものであっ
た。
【0057】このものに溶融剤として硫酸カリウム(K
2SO4)を重量比で1:4の割合で乳鉢で十分に粉砕混
合した後、加圧成型し1150℃で3時間焼成した。焼
成後、800℃まで1℃/分の速度にて冷却し、その
後、炉冷により室温まで冷却し、焼成物を得た。焼成物
を水中にて煮沸し、濾別、水洗、乾燥することにより、
黄淡色粉末を得た。このものはX線分析及び元素分析の
結果、K2.0Mg1.0Ti7.016であり、平均繊維径3
μm、平均繊維長60μmのチタン酸塩ウィスカであっ
た。
【0058】参考例4 焼成後の冷却を、炉から取り出し、冷水中にて急冷した
以外は参考例3と同じ条件により行い、黄淡色粉末を得
た。このものはX線回折及び元素分析等の結果からK
2.0Mg1.0Ti7.016であり、平均繊維径3μm、平
均繊維長60μmで全体積に対し結晶中約50体積%の
気孔を有するチタン酸塩ウィスカであった。
【0059】参考例5 4チタン酸カリウム1水塩繊維(大塚化学株式会社製
商品名TISMO−L、平均繊維長20μm、平均繊維
径0.3μm)100gを水2リットルに分散した後、
塩化クロム6水和物57.0gを水に溶解して300m
lとした溶液を撹拌しながら徐々に加え、反応混合溶液
とした。この間、反応温度を10〜20℃に保持して3
時間反応させた。反応終了後、更に反応混合液に炭酸ガ
スを100ml/分の流量で吹き込みながら水酸化バリ
ウム8水和物33.7gを溶解して300mlとした溶
液を撹拌しながら徐々に加えた。この間、反応温度を1
0〜20℃に保持して2時間反応を続行した。反応終了
後、反応物を濾過し、水洗して不純物を除去し、80℃
で乾燥すると反応乾燥物143gが得られた。このもの
は分析の結果、4チタン酸カリウム1水塩繊維が酸化ク
ロム換算にて11.4%、酸化バリウム換算にて11.
3%、強熱減量7.4%を含むクロム塩基性塩及びバリ
ウムの炭酸塩により被覆されたものであった。
【0060】このものに溶剤として硫酸カリウム(K2
SO4)と塩化カリウム(KCl)を重量比にて1:4
の割合で加え、乳鉢で十分に粉砕混合した後、加圧成型
し1200℃で2時間焼成した。焼成後、800℃まで
1℃/分の速度にて冷却し、その後、炉冷により室温ま
で冷却し、焼成物を得た。焼成物を水中にて煮沸し、濾
別、水洗、乾燥することにより、黄淡色粉末を得た。こ
のものはX線分析及び元素分析の結果、Ba0.680.15
Cr1.5Ti6.516であり、平均繊維径3μm、平均繊
維長50μmのチタン酸塩ウィスカであった。
【0061】実施例1 ビーカーに水400mlを入れ、撹拌下にて参考例1に
て作製したチタン酸塩ウィスカを10.5g又は参考例
2にて作製したチタン酸塩ウィスカを5.3gと、予め
離解機にて水溶液中で単分散・短繊維化したアルミナ−
シリカ繊維(イソライト工業(株)製、商品名:カオウ
ール、平均繊維径2.8μm、平均繊維長300μm)
を乾燥重量にて7.35g加えた。これに0.2%のポ
リビニルアルコール及び0.1%のポリエチレングリコ
ールアルキルフェニルエーテル系界面活性剤(商品名
トライトン X−100、Rohn&Haas Co.
製)を含有する水溶液100mlを加え、撹拌を30分
間行って分散させた。これに10%濃度に希釈したコロ
イドシリカ溶液(商品名スノーテックス、日産化学工業
株式会社製)10mlを加えた。再度撹拌を行った後、
ロータリー式エバポレーターで水分の大半を除去した。
これを内径60mmφの円筒型金型に入れ、厚みが20
mmになるまで加圧しながら脱水し離型した後、約80
℃にて12時間、600℃にて3時間加熱処理すること
により参考例1のチタン酸塩ウィスカ/アルミナーシリ
カ繊維(含有体積率=5/5、合計10体積%)、参考
例2のチタン酸塩ウィスカ/アルミナーシリカ繊維(含
有体積率=5/5、合計10体積%)の2種のプリフォ
ームを得た。
【0062】上記で得られた2種のプリフォームを電気
炉内で700℃に加熱した後、予め500℃に加熱した
金型内に設置した。この上から予め700℃に加熱溶融
した鋳造用のアルミニウム合金ADC12を注ぎ込み、
直ちに加圧鋳造した。この時、含浸時の圧力は約15k
g/cm2であり、最終圧力は1000kgf/cm2
あった。鋳造後、冷却固化まで約3分間加圧鋳造したの
ち離型し、2種の繊維強化金属材料成形体を得た。用い
たプリフォームの重量と、鋳造後の成形体の形状から算
出した繊維含有率は10体積%であり、所望の成形体を
製作したことを確認した。
【0063】次に円柱状の成形体の直径方向に小型のダ
ンベルを切り出し、引張試験をJIS Z 2241に
従い行った。結果を表1に示す。尚、この成形体は通常
の金属用切削工具(ワイヤーカット放電加工機 三菱電
気株式会社製)で容易に切り出せ、加工コストの点で良
好な特性を有していることが判明した。
【0064】比較例1 繊維としてチタン酸カリウムウィスカ(大塚化学(株)
製、商品名:TISMO−N、平均繊維長15μm、平
均繊維径0.4μm)9.3gとアルミナ−シリカ繊維
(実施例1と同じもの)7.4gの混合繊維、ホウ酸ア
ルミニウムウイスカ(四国化成工業(株)製、商品名:
アルボレックスG、平均繊維長20μm、平均繊維径
0.8μm)8.2gとアルミナ−シリカ繊維(実施例
1と同じもの)7.4gの混合繊維、参考例1にて作製
したチタン酸塩ウィスカ単独を21g、参考例2にて作
製したチタン酸塩ウィスカ単独を10.5g、又はアル
ミナ−シリカ繊維単独(実施例1と同じもの)14.7
gを用いた以外は実施例1と同様にプリフォーム及び成
形体を作製し、評価を行った。また実施例1においてプ
リフォームを用いることなくADC12合金を同じ条件
で加圧鋳造した。これらの結果を併せて表1に示す。
【0065】
【表1】
【0066】この結果よりチタン酸塩ウィスカ及びアル
ミナ−シリカ繊維を併用する本発明の構成は、加圧鋳造
法においてプリフォーム形状を破損、変形させず、且つ
アルミニウム金属への補強性を十分発揮できることが確
認された。
【0067】比較例1においてチタン酸塩ウィスカを単
独で用いたものは、ウィスカ径が小さいためアルミニウ
ム含浸の際に含浸抵抗が大きく、またチタン酸塩ウィス
カ相互の絡みが少ないためプリフォーム強度が小さく複
合体の割れや変形を生じたものであると考えられる。
【0068】実施例2 内容量2000mlの磁性ボールミルポットに1000
mlのエタノール及び直径5mmのアルミナ製ボールを
入れ、これに参考例3にて作製したチタン酸塩ウィスカ
を27.4g又は参考例4にて作製したチタン酸塩ウィ
スカを13.7g、予め高回転ミキサーにより短繊維化
したアルミナ繊維(ICI社製、商品名:サフィル、平
均繊維長さ100μm、平均繊維径3μm 多結晶繊
維)6.1g及び純アルミニウム(AC−2500 東
洋アルミニウム株式会社製 平均粒径30μm粉末状)
100g(繊維体積率20体積%、チタン酸塩ウィスカ
/アルミナ繊維=80/20(体積比))を入れ、或い
は参考例3にて作製したチタン酸塩ウィスカを47.0
g又は参考例4にて作製したチタン酸塩ウィスカを2
3.5g、上記アルミナ繊維10.5g及び上記純アル
ミニウム100g(繊維体積率30体積%、チタン酸塩
ウィスカ/アルミナ繊維=80/20(体積比))を入
れ、12時間撹拌混合した後、素早く吸引濾過し、固形
分を乾燥、粉砕して試料粉末を得た。この試料の内18
gを内部に離型剤の窒化ホウ素を塗布した直径30mm
のホットプレス用炭素製型内に入れ、内部を真空に引き
ながら焼結温度650℃、加圧力1000kg/cm2
にて1時間保持した後、約1時間かけて室温まで冷却し
た。得られた焼結体を旋盤及びエメリーカッターにて切
断加工して、曲げ試験片を作製した。
【0069】上記で得られた曲げ試験片につき、JIS
Z 2204に従い曲げ強度測定した。結果を表2に
示す。
【0070】比較例2 強化繊維としてアルミナ繊維を単独で用いるか又は強化
繊維不使用とした他は実施例2と同様に作製した焼結体
の曲げ試験を行った。結果を表2に併せて示す。この結
果からチタン酸塩ウィスカ及びアルミナ繊維を同時に用
いた本発明の構成によれば、補強繊維を用いない場合及
びアルミナ繊維単独で補強した場合に比較してより優れ
た曲げ強度を有する成形体を得られることが判る。
【0071】
【表2】
【0072】実施例3 ビーカーに水1000mlを入れ、撹拌下にて参考例5
にて作製したチタン酸塩ウィスカと炭素繊維(東邦レー
ヨン(株)製、製品名:ベスファイト、パン系炭素繊
維、平均繊維長500μm、平均繊維径7μm)を予め
離解機にて水溶液中に分散させた状態で乾燥重量にて各
々20.9g、33.9g又は41.8g、22.6g
加えた。これに0.2%のポリビニルアルコール及び
0.1%のポリエチレングリコールアルキルフェニルエ
ーテル系界面活性剤(商品名 トライトン X−10
0、Rohn & Haas Co.製)を含有する水
溶液150mlを加え、撹拌を30分間行って分散させ
た。これにアルミナゾル(川研ファインケミカル(株)
製、商品名:アルミナクリアゾル)2.5gを加えた。
再度撹拌を行った後、ロータリー式エバポレーターで水
分の大半を除去した。これを内径60mmφの円筒型金
型に入れ、厚みが20mmになるまで加圧しながら脱水
し離型した後、約80℃にて12時間、アルゴン雰囲気
中800℃にて2時間加熱処理することにより参考例5
のチタン酸塩ウィスカ/炭素繊維(含有体積率=10/
30、合計40体積%)、参考例5のチタン酸塩ウィス
カ/炭素繊維(含有体積率=20/20、合計40体積
%)の2種のプリフォームを得た。
【0073】上記で得られた2種のプリフォームを電気
炉内で400℃に加熱した後、予め500℃に加熱した
金型内に設置した。この上から予め700℃に加熱溶融
した鋳造用のアルミニウム合金AC8A合金(JIS規
格品)を注ぎ込み、直ちに加圧鋳造した。この時、含浸
時の圧力は約20kg/cm2であり、最終圧力は10
00kgf/cm2であった。鋳造後、冷却固化まで約
3分間加圧鋳造した後離型し、2種の繊維強化金属材料
成形体を得た。用いたプリフォームの重量と、鋳造後の
成形体の形状から算出した繊維含有率は40体積%であ
り、所望の成形体を製作したことを確認した。得られた
成形体について実施例1と同様に引張試験を行った。こ
の結果を表3に示す。
【0074】比較例3 強化繊維が炭素繊維(実施例3と同じ)単独又は参考例
5にて作成したチタン酸塩ウィスカ単独(含有体積率=
40体積%)のプリフォームを用い、又はプリフォーム
を用いることなくAC8A合金を実施例3と同じ条件で
加圧鋳造を行い、繊維強化金属材料成形体を得た。得ら
れた成形体ついて用いたプリフォームの重量と、成形体
の形状から算出した繊維含有率は40体積%であり、所
望の成形体が得られたを確認した。また、繊維強化金属
材料成形体について実施例1と同様に引張試験を行っ
た。この結果を表3に示す。
【0075】
【表3】
【0076】この結果より、チタン酸塩ウィスカ及び炭
素繊維を併用する本発明の構成によれば、金属のみを用
いた場合及び炭素繊維単独で補強された場合に比較し
て、より優れた引張強度を有する成形体が得られ、優れ
た強度を有する繊維強化金属材料成形体が得られること
が判る。
【0077】試験例1 実施例3及び比較例3で作製した複合体に対し、摩耗試
験を行った。試験条件は表4の通りである。この結果を
表3に併せて示す。
【0078】
【表4】
【0079】この結果から、チタン酸塩ウィスカ及び炭
素繊維を共に用いる本発明の構成によれば、金属を単独
で及び強化繊維として炭素繊維もしくはチタン酸塩ウィ
スカを単独で用いる場合に比べ、試料側と相手材の両者
に対し耐摩耗量が飛躍的に減少することが判る。
【0080】参考例6 アナターゼ型二酸化チタン粉末(平均粒子径0.7μ
m)55.9gに塩化カリウム(KCl)14.9g及
び硫酸カリウム(K2SO4)224.4gを加え、更に
1成分又はM2成分として塩化コバルト六水和物(Co
Cl2・6H2O)、塩化ニッケル六水和物(NiCl2
・6H2O)、塩化亜鉛(ZnCl2)、塩化第二銅二水
和物(CuCl2・2H2O)、塩化マンガン四水和物
(MnCl2・4H2O)、塩化アルミニウム六水和物
(AlCl3・6H2O)、三塩化スカンジウム六水和物
(ScCl3・6H2O)、塩化第二鉄六水和物(FeC
3・6H2O)、塩化ガリウム(GaCl3)もしくは
塩化アルミニウム六水和物(AlCl3・6H2O)と塩
化マグネシウム六水和物(MgCl2・6H2O)との混
合物を適宜加え、乳鉢にて十分粉砕混合し原料粉末とし
た。
【0081】上記原料粉末を加圧成形した後、1200
℃にて3時間焼成を行った。焼成後、800℃まで1℃
/分の速度にて冷却し、その後、炉冷により室温まで冷
却し、それぞれ焼成物を得た。焼成物を水中にて煮沸
し、濾別、水洗、乾燥することにより、それぞれ粉末を
得た。得られた粉末についてX線分析及び元素分析の結
果、及び平均繊維径、平均繊維長を分析した結果を表5
に示す。
【0082】尚、本参考例にて得られた粉末は、全て結
晶中に空隙を含まないものであった。
【0083】
【表5】
【0084】実施例4 チタン酸塩ウィスカとして参考例6にて作製した各粉末
を用いること以外は実施例1と同様にしてチタン酸塩ウ
ィスカ及びアルミナ−シリカ繊維を同時に用いた繊維強
化金属材料成形体を得た。鋳造時の初期含浸圧力は12
〜18kgf/cm2であり、最終含浸圧力は1000
kgf/cm2であった。また鋳造後、成形体の形状か
ら算出した繊維含有率は10体積%であり、割れ及び変
形の無い良好な成形体が得られたことを確認した。
【0085】実施例5 参考例5にて作製したチタン酸塩ウィスカ、アルミナ繊
維及び純アルミニウムを各々27.4g、6.1g、1
00g(繊維体積率20体積%、チタン酸塩ウィスカ/
アルミナ繊維=80/20(体積比))、又は各々4
7.0g、10.5g、100g(繊維体積率30%、
チタン酸塩ウィスカ/アルミナ繊維=80/20(体積
比))用いる以外は実施例2と同様にして試料粉末を得
た。
【0086】この試料のうち、18gを内部に離型剤の
窒化ホウ素を塗布した直径30mmのホットプレス用炭
素製型内に入れ、ホットプレスを二度窒素ガスにより置
換した後、焼成温度700℃、加圧力100kg/cm
2の条件にて1時間保持した後、約1時間かけて室温ま
で冷却した。
【0087】このようにして得られた焼結体を旋盤及び
エメリーカッターにて切断加工して曲げ試験片を作製し
た。
【0088】得られた曲げ試験片につきJIS Z 2
204に従って曲げ強度測定を行った。結果を表5に示
す。
【0089】
【表6】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI D01F 9/08 D01F 9/08 A (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C22C 47/00 - 49/14 C22C 21/00 B22D 19/14 C01G 23/00 D01F 9/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)化学式 A1 V2 W1 X2 YTi8-Z
    16(式中、A1はアルカリ金属より選ばれる少なくと
    も一種を、A2はBaを、M1はMg、Co、Ni、Z
    n、Cu及びMnより選ばれる少なくとも一種を、M2
    はAl、Sc、Cr、Fe及びGaより選ばれる少なく
    とも一種を、それぞれ示す。V、W、X、Y及びZは、
    0.5≦2X+Y≦2.5、2X+Y=V+2W、Z=
    X+Yを満足する実数である。)で示される組成を有し
    且つウィスカ内部に0〜70体積%の気孔を有するチタ
    ン酸塩ウィスカが、アルミニウムもしくはアルミニウム
    合金に対して2〜40体積%、並びに(b)アルミナ
    系、アルミナ−シリカ系、ムライト系、ジルコニア系、
    炭化珪素系、Si−Ti−C−O系、窒化珪素系及び炭
    素系の無機繊維の中から選ばれた繊維であって、繊維長
    50μm〜連続繊維、繊維径1〜300μmの形状を有
    する多結晶体繊維もしくは非晶質体繊維から選ばれる少
    なくとも一種の強化繊維が、アルミニウムもしくはアル
    ミニウム合金に対して1〜20体積%の割合で、アルミ
    ニウムもしくはアルミニウム合金に複合されてなる繊維
    強化金属材料。
  2. 【請求項2】 粉末アルミニウム又は粉末アルミニウム
    合金に対して強化繊維(a)及び強化繊維(b)の合計
    量が全量の3〜60体積%となる割合で混合し、これを
    常温で成型した後、非酸化性雰囲気下、500〜800
    ℃で5分〜3時間加熱して焼結することを特徴とする請
    求項1記載の繊維強化金属材料の製造方法。
  3. 【請求項3】 強化繊維(a)及び強化繊維(b)を主
    成分とするプリフォームを形成し、このプリフォームに
    金型内でアルミニウム又はアルミニウム合金の溶湯を5
    0〜2000kgf/cm2の加圧下で含浸することを
    特徴とする請求項1記載の繊維強化金属材料の製造方
    法。
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