JP3081899U - 水量調節具 - Google Patents

水量調節具

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JP3081899U JP2001003085U JP2001003085U JP3081899U JP 3081899 U JP3081899 U JP 3081899U JP 2001003085 U JP2001003085 U JP 2001003085U JP 2001003085 U JP2001003085 U JP 2001003085U JP 3081899 U JP3081899 U JP 3081899U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 出口開口から流出される水の広がりをより一
層大きく与えることを図る。 【解決手段】 水量を節約するため水道水等の配水管1
中に装着され、一端11に入口開口12を有し他端13
に出口開口14を有し、配水管中を流れる水を通過させ
る通水路15を備えた通水部16と、通水部16の外周
に連続し通水部16を配水管に支持させるための鍔部1
7とを備えて構成され、通水路15の横断面の面積S1
より出口開口14の面積S2が大きくなるように、通水
部16の他端13を凹設した半球面状の凹部18を設け
た。また通水路15を、軸心を中心に対称に複数設け、
通水路15の入口開口12に面取部19を設けた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、水道水等の配水管中に装着され、水量を節約するための水量調節具 に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の水量調節具としては、例えば、実用新案登録第3063817号公報に 示されるものがある。図4に示すように、この従来の水量調節具Tは、水量を節 約するため水道水等の配水管1中に装着され、一端に入口開口12を有し他端に 出口開口14を有し、配水管1中を流れる水を通過させる通水路15を備えた通 水部16と、通水部16の外周に連続し通水部16を配水管1に支持させるため の鍔部17とを備えて構成されている。 この水量調節具Tによれば、配水管1中を流れる水は水量調節具Tの通水路1 5を通過するとき流量が減ぜられ節水が図られる。 また、出口開口14のところで通水域の断面の面積が急拡大するので、通水路 15を通って下流側に流出した水は配水管1に沿って広がって流れるようになり 、そのため水道の蛇口から流れ出る水等の場合には流量がさほど減るように感じ させない感触を与える。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、従来の水量調節具Tにあっては、入口開口12と出口開口14の面 積が略同じなので、出口開口14からの水の流出は入口開口12の入水時と同程 度の勢いがある状態であり、流出される水の広がりが十分に行なわれないことが あるという問題があった。そのため、より一層水が広がるようにし、流量の減少 を感じさせない作用の向上を図りたいという要請がある。
【0004】 本考案は、このような問題点に鑑みてなされたもので、出口開口から流出され る水の広がりをより一層大きく与えることができる水量調節具を提供することを 目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このような課題を解決するための本考案の技術的手段は、 水量を節約するため水道水等の配水管中に装着され、一端に入口開口を有し他 端に出口開口を有し、上記配水管中を流れる水を通過させる横断面の面積が一定 な通水路を備えた通水部と、該通水部の外周に連続し該通水部を該配水管に支持 させるための鍔部とを備えて構成される水量調節具において、上記通水路の横断 面の面積より上記出口開口の面積が大きくなるように、上記通水部の他端を凹設 した凹部を設けた構成とした。 先ず、配水管中に水量調節具を装着することにより、水量調節具の通水路の通 水領域の体積に従って、水量調節具を通過する水量が定められ節水が図られる。 また、通水路の横断面の面積より出口開口の面積が大きくなるようにしたので、 同じ量の水を流すと、出口開口の面積が大きい方が出口開口の流出速度が入口開 口の流入速度よりも遅くなるとともに出口開口にてエネルギー損失が生じ、出口 開口からの流出する水の広がりを大きくすることができるので、配水管の単位体 積当たりの水量が減るにも関わらず配水管中における水の広がりが十分に行なわ れるので節水後の流量の減少を感じさせない作用の向上が図られる。 また、出口開口から流出した水は凹部を介して出力され凹部の凹面に拡散して から配水管に流出されるので、流出した水の広がりをより一層大きく与える。
【0006】 また、必要に応じ、上記凹部を、半球面状に凹設した構成とした。 凹部の表面が半球面状なので、水が凹部の凹面に沿って流れ易くなり、そのた め確実に水が広がって流れるようにすることができる。 更に、必要に応じ、上記通水路を、軸心を中心に対称に複数設けた構成とした 。 通水路を複数形成することにより、上述した作用効果を相乗的に増大させるこ とができる。従って、1つの通水路の場合に比べ、例えば通水路を2つ設けた場 合には、出口開口が2つになることにより、出口開口の面積が大きくなることで 水の広がりをより一層大きくすることができる。 更にまた、必要に応じ、上記通水路の上記入口開口に面取部を設けた構成とし た。 面取部を設けることにより、入口開口付近に段差が生じ、水が通水路に入り易 くなる。 また、必要に応じ、上記通水部を、円柱状に形成した構成とした。円柱状に形 成したので、角部の存在により流水のエネルギー損失を誘発させて流水の広がり を増大させることができる。 更に、必要に応じ、上記鍔部を、上記入口開口側に設けた構成とした。鍔部の 位置を入口開口側に設ければ、配水管を流れる水は鍔部で流れが遮断されて通水 路に流入するため、水が通水路に入り易くなる。 更にまた、必要に応じ、全長(L)を9mm≦L≦13mm,通水路の直径( φ)を3.0mm≦φ≦4.1mm,凹部の曲率半径(R)を3.5mm≦R≦ 7mm,通水部の直径(D)を10mm≦D≦14.5mmに設定した構成とし た。 この寸法関係に定めると確実に出口開口から流出される水の広がりをより一層 大きく与えることができる。
【0007】
【考案の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて本考案の実施の形態に係る水量調節具を説明する。 尚、上記と同様のものには同一の符号を付して説明する。 図1乃至図3に示すように、水量調節具Tは、水量を節約するため水道水等の 配水管1中に装着され、一端11に入口開口12を有し他端13に出口開口14 を有し、配水管1中を流れる水を通過させる通水路15を備えた通水部16と、 通水部16の外周に連続し通水部16を配水管1に支持させるための鍔部17と を備えて構成した。 水量調節具Tの材質は、限定されることなく、防錆性を有し所望の摩擦を生じ させるものであればよい。
【0008】 通水部16は、外観円柱状に形成し、他端13には、通水路15の横断面の面 積(入口開口12の面積)S1より出口開口14の面積S2が大きくなるように 、凹設した凹部18を設けている。通水路15は横段の面積S1が均一に形成さ れているので、他端13を凹設することにより出口開口14の断面は楕円形状に なり入口開口12の面積S1よりも広くなっている。また、凹部18は、出口開 口14からの水の流出の拡散性を向上させる。また、凹部18の凹設は、半球面 状にしているので、出口開口14の面積S2を最大限広くしている。 通水部16に設けた通水路15は、通水部16の軸心Xを中心に対称に2つ設 けた。各通水路15は、円管状であり互いに平行に位置付けられている。通水路 15の入口開口12には、面取部19を設け入口開口12に段差を形成している 。
【0009】 鍔部17は、通水部16の外周に延長した円盤状に通水部16と一体形成した 。鍔部17を配水管1の継ぎ目に所定の方法によって嵌合させることによって、 水量調節具Tを容易に配水管1中に装着することができる。 また、鍔部17は、通水部16の入口開口12の側に設けているが、鍔部17 の位置は限定されることなく通水部16の外周であれば何処に設けてもよい。鍔 部17の通水部16における位置によって流水のエネルギー損失に影響を与える ことができる。例えば、鍔部17を通水部16の出口開口14の側に設ければ、 配水管1において鍔部17と入口開口12との間に溝が形成され流水の渦発生要 因となり流水のエネルギー損失に多大な影響を与えることができる。
【0010】 従って、この実施の形態に係る水量調節具Tによれば、以下のようにして流出 される水の広がりを大きく与えている。 (配水管1への設置) 配水管1の所定の箇所に水量調節具Tの鍔部17を嵌合させて水量調節具Tを 固定する。水量調節具Tは、図3に示すように、配水管1の横断面を閉塞して固 定するので、配水管1において、水量調節具Tの前後で流量の調節が行なわれる 。 (流量の調節機能) 配水管1に固定した水量調節具Tに水が流れると、先ず入口開口12以外の面 にて逆流等が生じ通水路15に流入する水量が制限される。また、水量調節具T の通過する水量は、主に通水路15の通水領域の体積(空間体積)に従って決め られるので、通水路15の通水領域の体積を変えることにより所望の節水水量を 設定することができる。 また、通水路15の入口開口12の面積S1より出口開口14の面積S2の方 が大きいので、流体摩擦の現象によってエネルギー損失が生じる。従って、入口 開口12における流水の有するエネルギーに比べ、出口開口14における流水の エネルギーが小さくなり出口開口14での流出する水の拡散性が大きくなる。更 に、出口開口14は凹部18に面しているので、出口開口14からの流出する水 は凹部18を介して配水管1に流下させられるので更に流水のエネルギー損失が 生じ、流出される水の拡散性が増し広がり易くなり、配水管1への水の流出が穏 やかになる。 以上の如く、本考案の水量調節具Tを用いることにより、流水は、先ず通水路 15の空間体積により通過水量を制限され、通水路15が下流側にて広がりかつ 凹部18を介して配水管1へ流出されて、単位空間当たりの水量を十分に減少す ることができ、かつ広がりを与えることができる。
【0011】
【実施例1】 図2に示すように、本考案の実施例は、配水管の管径13mm用のものであり 、しんちゅうで作成され、寸法関係を9mm≦全長(L)≦13mm,1.2m m≦通水路の直径(φ)≦4.1mm,3.5mm≦凹部の曲率半径(R)≦5 .5mm,10mm≦通水部の直径(D)≦12mmに定めた。管径13mmに おいて、この寸法関係に定めると確実に上記の作用効果が得られる。ここでは、 例えば、全長(L)=11mm,通水路の直径(φ)=3.6mm,凹部の曲率 半径(R)=4.5mm,通水部の直径(D)=11mmに定めている。
【実施例2】 また、水量調節具Tの他の例、配水管の管径19mm用の場合には、寸法関係 を9mm≦全長(L)≦13mm,1.2mm≦通水路の直径(φ)≦4.1m m,5mm≦凹部の曲率半径(R)≦7mm,12.5mm≦通水部の直径(D )≦14.5mmに定めた。管径19mmにおいて、この寸法関係に定めると確 実に上記の作用効果が得られる。 このように、水量調節具Tでは、管径の大きさに応じて適宜所望の寸法関係が 定められる。
【0012】 尚、上記実施の形態に係る水量調節具において、通水路15を通水部16の軸 心X対称に軸心Xに平行に位置付けたが、平行に限定されることはなく軸心Xに 対して傾斜を有してもよい。傾斜を有する場合でも、出口開口14の面積S2が 入口開口12の面積S1より広くすることが必要である。 また、通水路15の位置は、軸心X対称に必ずしもする必要はなく所望の位置 付けを行なうことができる。
【0013】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の水量調節具によれば、 通水路の横断面の面積より出口開口の面積が大きくなるように、通水部の他端 を凹設した凹部を設けて構成したので、通水路の通水量に応じた節水が図られ、 かつ出口開口の面積が入口開口の面積より大きいことによる流水のエネルギー損 失を生じさせるため出口開口から流出する水の広がりをより一層大きく与えるこ とができる。 また、凹部を、半球面状に凹設して構成した場合には、出口開口の面積を最大 限に広くすることができ、また、出口開口からの水は凹部を介して配水管に流出 されるので、流出する水の広がりを増大させることができる。 更に、通水路を、軸心を中心に対称に複数設けて構成した場合には、流水のエ ネルギー損失の要因を意図的に誘発させて流出する水の広がりを増大させること ができる。 更にまた、通水路の入口開口に面取部を設けて構成した場合には、入口開口付 近に段差を生じさせて、流水を通水路に入り易くする。 また、通水部を、円柱状に形成した場合には、通水部の形成を容易にし、角部 の存在により流水のエネルギー損失を誘発させて流水の広がりを増大させること ができる。 更に、鍔部を、入口開口側に設けた場合には、鍔部の位置を入口開口側に設け れば、配水管を流れる水は鍔部で流れが遮断されて通水路に流入するので、水が 通水路に入り易くなる。 更にまた、全長(L)を9mm≦L≦13mm,通水路の直径(φ)を3.0 mm≦φ≦4.1mm,凹部の曲率半径(R)を3.5mm≦R≦7mm,通水 部の直径(D)を10mm≦D≦14.5mmに設定した場合には、出口開口か ら流出される水の広がりをより一層確実に大きく与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施の形態に係る水量調節具を説明す
る図であり、(a)は上方からの斜視図であり、(b)
は下方からの斜視図である。
【図2】本考案の実施の形態に係る水量調節具の縦断面
を示す断面図である。
【図3】本考案の実施の形態に係る水量調節具の使用状
態を説明する透視図である。
【図4】従来の水量調節具を説明する図である。
【符号の説明】
T 水量調節具 X 軸心 S1 面積 S2 面積 L 全長 φ 通水路の直径 R 凹部の曲率半径 D 通水部の直径 1 配水管 11 一端 12 入口開口 13 他端 14 出口開口 15 通水路 16 通水部 17 鍔部 18 凹部 19 面取部

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水量を節約するため水道水等の配水管中
    に装着され、一端に入口開口を有し他端に出口開口を有
    し、上記配水管中を流れる水を通過させる横断面の面積
    が一定な通水路を備えた通水部と、該通水部の外周に連
    続し該通水部を該配水管に支持させるための鍔部とを備
    えて構成される水量調節具において、 上記通水路の横断面の面積より上記出口開口の面積が大
    きくなるように、上記通水部の他端を凹設した凹部を設
    けたことを特徴とする水量調節具。
  2. 【請求項2】 上記凹部を、半球面状に凹設したことを
    特徴とする請求項1記載の水量調節具。
  3. 【請求項3】 上記通水路を、軸心を中心に対称に複数
    設けたことを特徴とする請求項1または2記載の水量調
    節具。
  4. 【請求項4】 上記通水路の上記入口開口に面取部を設
    けたことを特徴とする請求項1,2または3記載の水量
    調節具。
  5. 【請求項5】 上記通水部を、円柱状に形成したことを
    特徴とする請求項1,2,3または4記載の水量調節
    具。
  6. 【請求項6】 水量を節約するため水道水等の配水管中
    に装着され、一端に入口開口を有し他端に出口開口を有
    し、上記配水管中を流れる水を通過させる横断面の面積
    が一定な通水路を備えた通水部と、該通水部の外周に連
    続し該通水部を該配水管に支持させるための鍔部とを備
    えて構成される水量調節具において、 上記通水路の横断面の面積より上記出口開口の面積が大
    きくなるように、上記通水部の他端を凹設した凹部を設
    け、 上記凹部を、半球面状に凹設し、 上記通水路を、軸心を中心に対称に複数設け、 上記通水路の上記入口開口に面取部を設け、 上記通水部を、円柱状に形成し、 上記鍔部を、上記入口開口側に設けたことを特徴とする
    水量調節具。
  7. 【請求項7】 全長(L)を9mm≦L≦13mm,通
    水路の直径(φ)を1.2mm≦φ≦4.1mm,凹部
    の曲率半径(R)を3.5mm≦R≦7mm,通水部の
    直径(D)を10mm≦D≦14.5mmに設定したこ
    とを特徴とする請求項6記載の水量調節具。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101449897B1 (ko) * 2014-02-10 2014-10-15 박장백 엘보형 절수장치
KR101449896B1 (ko) * 2014-02-10 2014-10-16 박장백 니플형 절수장치

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KR101449897B1 (ko) * 2014-02-10 2014-10-15 박장백 엘보형 절수장치
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