JP3081414U - 歯ブラシクリーナー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 歯磨きに使用した後の歯ブラシを、安全かつ
迅速に消毒、殺菌、漂白して清浄化するための歯ブラシ
クリーナーの提供。 【解決手段】 オゾン発生装置２を内蔵した本体ケース
１と、該オゾン発生装置のオゾン吹出し口２−１と対向
する位置にブラシ面がセットされる構造の歯ブラシ受け
３と、該歯ブラシ６を出し入れするために開閉自在に設
けられる上蓋４とが一体に形成され、前記オゾン発生装
置により発生するオゾンが前記歯ブラシのブラシに吹き
付けられる構造となしたことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、使用後の歯ブラシを清浄化するための歯ブラシクリーナーに係り、 詳しくは、オゾン発生装置によって発生したオゾンを、使用後の歯ブラシのブラ シ面に注ぎ、オゾンの作用によってブラシ部分を消毒、殺菌、漂白することによ り清浄化する歯ブラシクリーナーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、使用後の歯ブラシは水道水等により十分に水洗した後、洗面所などに備 え付けられた歯ブラシ収納容器に収納したり、歯ブラシ立てに立てて、次に使用 されるまで放置されているのが実状であった。ところが近年、水道水の安全性に ついて疑問視する意見や、食文化や生活様式の多様化に伴い、従来あまり問題に ならなかったアレルギー疾患が発生したり、新たな感染症が大きな社会問題とな っている。

【０００３】 このような状況下において衛生問題については特に関心が高く、食事後の歯磨 きは当然のこととして、外出から帰宅後の手洗いやうがい等に神経を注ぎ、自ら の身を守るために様々な努力が払われている。一例として携帯用の除菌ペーパー タオルなどが大いにもてはやされ、今や必需品の様相を呈している。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

衛生面の配慮として上記除菌ペーパータオル等を常備することも、外出先等に おける手軽な予防措置としてそれなりに有効な手段であるが、除菌剤として用い られている特殊なアルコール類は、直接目や口腔内に触れたりすると思わぬ炎症 を引き起こしたり、あるいはアルコール過敏症の人は使用を避けなければならな いという不都合があった。 本考案は、最近とみに関心の高い口腔衛生問題に視線を当て、本質的に身を守 るためには先ず身近で、しかも常時使用される歯ブラシの衛生管理に意を注ぐこ との重要性に鑑みなされたものであり、その目的は、使用後の歯ブラシを安全で 、しかも簡易な装置で容易に消毒し、殺菌、漂白して清浄化する歯ブラシクリー ナーを提供することにあり、そのためにオゾンのもつ消毒、殺菌、漂白力を利用 することに着目して本考案を完成した。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するための本考案に係る歯ブラシクリーナーは、オゾン発生装 置を内蔵した本体ケースと、該オゾン発生装置のオゾン吹出し口と対向する位置 にブラシ面がセットされる構造の歯ブラシ受けと、該歯ブラシを出し入れするた めに開閉自在に設けられる上蓋とが一体に形成され、前記オゾン発生装置により 発生するオゾンが前記歯ブラシのブラシに吹き付けられる構造となしたことを特 徴とするものである。

【０００６】 具体的には、本体ケース内にオゾン発生装置を設置し、該オゾン発生装置のオ ゾン吹出し口をケース上部に配置し、前記オゾン吹出し口と対向する位置にブラ シ面がセットされる構造の歯ブラシ受けを設けると共に、ケース内に歯ブラシを 出し入れするための上蓋をケースの上部に開閉自在に設けた構造となし、本体ケ ースの外側面にオゾン発生装置のＯＮ／ＯＦＦスイッチを設けた構成となしたも のである。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて説明するが、本考案はこれにより 拘束されるものではなく、本考案の主旨の範囲内において自由に設計変更が可能 である。 図１は本考案の一実施例に係る歯ブラシクリーナーを示す側面図、図２は同上 クリーナーの縦断側面図、図３は同上クリーナーの縦断正面図であり、１はプラ スチック製本体ケース、２はオゾン発生装置、３は歯ブラシ受け、４は上蓋、５ はＯＮ／ＯＦＦスイッチ、６は歯ブラシである。

【０００８】 すなわち、図１〜図３に示す歯ブラシクリーナーは、複数本のは歯ブラシ６を 収納できる大きさを有するボックス形のプラスチック製本体ケース１と、該本体 ケースの背面側に内蔵したオゾン発生装置２と、本体ケース１の前面側に設けた 歯ブラシ受け３と、本体ケース１の上部に開閉自在に取付けられた上蓋４と、前 記オゾン発生装置のＯＮ／ＯＦＦスイッチとから構成されたもので、オゾン発生 装置２は、ケース上部にオゾン吹出し口２−１が位置するように内部の隔壁１− １に設置され、さらに隔壁１−１の上部には前記オゾン吹出し口２−１と対向す る位置にオゾン噴出窓１−２が設けられている。本体ケース１の前面側に設けた 歯ブラシ受け３は、前記オゾン吹出し口２−１と対向する位置に設けられたオゾ ン噴出窓１−２の下部に水平に突設され、前記オゾン吹出し口２−１と対向する 位置に複数本の歯ブラシ６のブラシ面がセットされるように歯ブラシ固定用Ｕ溝 ３−１が複数個等間隔に設けられている。また、上蓋４は、本体ケース１の円弧 状頂部１−３の外周面に沿うように丸形に形成され、本体ケース１の上部両側面 に突設した円形凸部１−４に、当該上蓋の両側面に穿設した円形凹部４−１を回 動自在に嵌合させて、前後方向に開閉自在となしている。さらに、ＯＮ／ＯＦＦ スイッチ５は、本体ケース１の側面にとりつけられ、手動によってオゾン発生装 置をＯＮ／ＯＦＦできるように構成されている。なお、オゾン吹き出し時間は、 前記ＯＮ／ＯＦＦスイッチ５により調整することができるが、オゾン発生装置２ に例えばＩＣタイマーを組込んで設定することも可能である。

【０００９】 前記本体ケース１を構成する素材は、特に限定するものではないが、安価で相 当程度の機械的強度を有し、そのままでは導電性を有せず、かつ軽量で耐腐食性 が高く、しかも加工性に優れる例えばＡＢＣ樹脂等のプラスチックが好ましい。 また、上蓋４を構成する素材としては、例えばアクリル樹脂等の透明樹脂を用い ることが、内部の状況を容易に確認できることから望ましい。

【００１０】 オゾン発生装置２としては、例えば内部基板発生方式または発生体回路方式な ど、公知のオゾン発生器を適宜に選択して用いることが可能である。また、安全 性と経済効果を考慮して、前記したごとく、ＩＣタイマー等を組込んで特定の時 間で自動的にオフとなるよう設計することもできる。

【００１１】 なお、歯ブラシ受け３や、歯ブラシ下端が接するケース底部等の内部構造や、 上蓋４等については、同一の材料を用いてもあるいは異なる材料を用いてもよい が、例えば溶接等によって成形加工を施す場合を考慮して、同一素材を用いるこ とが好ましく、さらに抗菌材料や抗菌処理を施したものがより好ましい。

【００１２】 上記構成の歯ブラシクリーナーにより、歯ブラシを消毒、殺菌する際は、上蓋 ４を開けて歯ブラシ６を本体ケース１内に装入し、歯ブラシ６のブラシ面がオゾ ン吹出し口２−１に対向するごとく歯ブラシ受け３にセットする。歯ブラシをセ ットすると、上蓋４を閉じてＯＮ／ＯＦＦスイッチ５をＯＮにし、オゾン発生装 置２によりオゾンを発生させる。発生したオゾンは、オゾン吹出し口２−１より 噴出し、オゾン噴出窓１−２を通過して歯ブラシ６のブラシ面に噴射される。各 歯ブラシ６のブラシ面は吹き付けられるオゾンにより消毒、殺菌される。

【００１３】 なおここでは、一体形の本体ケースにオゾン発生装置２、歯ブラシ受け３およ び上蓋４を一体化した構造となしたものを示したが、オゾン発生装置２を内蔵し た容器、歯ブラシ受け３を有する歯ブラシ収納容器がそれぞれセパレートされた ユニットシステム構造とすることも可能である。

【００１４】

【考案の効果】

本考案は上記したごとく、清浄化元素としてオゾンという極めて殺菌力に優れ 、しかも取扱いが容易で安全性に優れる気体元素を用いたことにより、家庭内の 洗面所において、通常の１００Ｖ電源に繋いで入力するだけで、歯磨きに使用し た後の歯ブラシの殺菌による消毒と、漂白による清浄化を短時間で効果的に達成 することができる。また、構造的にも比較的簡単で、使用後の歯ブラシを安全か つ容易に消毒し、殺菌、漂白して清浄化することができるので、常時使用される 歯ブラシの衛生管理に極めて好適である。さらに、本考案に係るオゾン発生装置 は、通常市販の歯ブラシ収納容器に組み付けて、簡易式の歯ブラシクリーナーを 構成して、歯ブラシの清浄化に供することも可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す歯ブラシクリーナーの
側面図である。

【図２】同上歯ブラシクリーナーの縦断側面図である。

【図３】同上歯ブラシクリーナーの縦断正面図である。

【符号の説明】 １ 本体ケース １−１ 隔壁 １−２ オゾン噴出窓 １−３ 円弧状頂部 １−４ 円形凸部 ２ オゾン発生装置 ２−１ オゾン吹出し口 ３ 歯ブラシ受け ３−１ 歯ブラシ固定用Ｕ溝 ４ 上蓋 ４−１ 円形凹部 ５ ＯＮ／ＯＦＦスイッチ ６ 歯ブラシ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 オゾン発生装置を内蔵した本体ケース
   と、該オゾン発生装置のオゾン吹出し口と対向する位置
   にブラシ面がセットされる構造の歯ブラシ受けと、該歯
   ブラシを出し入れするために開閉自在に設けられる上蓋
   とが一体に形成され、前記オゾン発生装置により発生す
   るオゾンが前記歯ブラシのブラシに吹き付けられる構造
   となしたことを特徴とする歯ブラシクリーナー。