JP3081336U - 布団、座布団、枕、マットレス、クッション又は縫いぐるみ - Google Patents

布団、座布団、枕、マットレス、クッション又は縫いぐるみ

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JP3081336U JP2001000282U JP2001000282U JP3081336U JP 3081336 U JP3081336 U JP 3081336U JP 2001000282 U JP2001000282 U JP 2001000282U JP 2001000282 U JP2001000282 U JP 2001000282U JP 3081336 U JP3081336 U JP 3081336U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 充填物が偏在することなく、しっとりとした
肌触り、リアルなプニプニ感、新雪を踏む感触のある
団、座布団、枕、マットレス、クッション又は縫いぐる
を提供する。 【解決手段】 ゴムシートに編み地を張り合わせ編み地
面が外表面となる生地で外形を形成し、その中に平均粒
径が0.5〜3mmの発泡合成樹脂粒子を充填せしめて
なる布団、座布団、枕、マットレス、クッション又は縫
いぐるみである。この発泡合成樹脂粒子の平均粒径は
0.8〜2mmが特に好ましい。発泡合成樹脂粒子の充
填率は該袋体の内容積に対して65〜95容量%、更に
75〜95容量%が好ましい。発泡合成樹脂粒子として
は、発泡ポリスチレン粒子又は発泡ポリウレタン粒子が
好適に使用できる。空気の充填率は、5〜15容量%が
好ましい。また、ゴムシートの素材は、合成ゴムが好適
に使用され、なかでも、クロロプレンゴムが好ましい。
編み地は、繊維からなり、合成繊維のトリコットが、更
に、ポリアミド繊維又はポリアミド繊維及びウレタン弾
性糸とからなる編み地も好適に使用できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、詰め物体に関する。更に詳しくは、ゴムシートに編み地を張り合わ せ少なくとも編み地面が外表面となった生地からなる布団、座布団、クッション 、動物や人物等の形態を形成し、これに発泡合成樹脂粒子を充填せしめた、しっ とりとした肌触りのある詰め物体に関する。
【0002】
【従来の技術】
詰め物体は、布団、座布団、枕、クッション、マットレス、人物や動物を形取 った縫いぐるみとしてよく知られている。詰め物体に詰められるものは、多くの 場合、繊維綿、発泡ポリウレタン片やスポンジ片等である。一般的に、繊維綿を 充填した詰め物体は硬い感触のものとなり、発泡ポリウレタン片やスポンジ片を 充填した詰め物体は押さえると容易に変形するフニャフニャのものとなっている 。
【0003】 また、睡眠障害や安眠への関心が高まり、いわゆる抱き枕を愛用する人が近年 増加してきている。従来の抱き枕は、タオル地やコットンなど寝具用の素材から できており、単なる大きな枕の延長に止まっている。また、例えば、キャラクタ ー風に作り込むなど種々工夫がなされているが、しっとりとした肌触りのある感 触を持つものは無い。
【0004】 一方、詰め物体に充填する詰め物の形状を工夫する試みが行われている。例え ば、合成樹脂製の開口を有する薄肉扁平中空粒子が知られている(例えば、実開 平1−81967号、実開平2−31555号、実用新案登録第3033385 号)。これらの薄肉扁平中空粒子は、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリ塩化 ビニルなどの熱可塑性合成樹脂のブロー成形、真空成形によって得られるもので あり、その中空粒子の形状寸法は通常平面方向の縦横が15〜25mm、その縦 横比が0.9〜1.1、厚さが平面方向の短寸法に対する比で0.4〜0.7で あり、その粒子に開口部が設けられている。
【0005】 これらの薄肉扁平中空粒子は、開口部による弾性変形性を有し、洗濯効果を向 上せしめるというものである。しかしながら、これらの薄肉扁平中空粒子は、縦 横の寸法が15〜25mmと比較的大きなものであり、これらの薄肉扁平中空粒 子を充填した詰め物体は、詰め物体を人間の身体に触れたとき、充填物が身体に 当たって不快感を与える。
【0006】 また、2個の開口部を有する中空球状体を詰め物として使用することが知られ ている(実開平6−17548号)。これは詰め物が滑動性に優れ詰め物体内で 偏在することがなく均一に充填できるという効果があるというものである。しか し、開口部を有する中空の球状体を製造するには、直径が或る程度大きくなくて はならず、少なくとも10mm以上の大きさが必要である。直径が10mmを越 える粒子を詰め物体に充填した場合、身体に不快感を与え、しっとりとした肌触 りのある詰め物体は得られない。
【0007】 詰め物体の充填物として、発泡ポリスチレン粒子を使用することも知られてい る。しかし、単に、発泡ポリスチレン粒子を充填物として使用しただけでは、詰 め物体の形状が変形しやすくダラーとなってしまい、しっとりとした肌触りのあ る感触は得られがたいものとなっている。
【0008】 従来から知られている詰め物体は、繊維綿が充填されて硬い感触を与えるもの 、発泡ポリウレタン片が充填されてフニャフニャした感触となっているもの、固 形物が充填されてその充填物の角が身体に当たりゴツゴツした感触を与えるもの 等であり、身体に不快感を与えず、しっとりとした肌触りのある詰め物体は知ら れていない。また、発泡ポリスチレン粒子を充填物とする詰め物体も知られてい るものの、詰め物体の形状が変形しやすく、しっとりとした肌触りのある感触は 得らていない。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、詰め物体の形状変形が少なく、詰め物体が身体に触れたときにしっ とりとした肌触りのある詰め物体を提供するものである。しっとりとした肌触り は、別の表現をすれば、リアルなプニプニ感、新雪を踏む感触である。このよう な感触を有する詰め物体は、今までには知られていないのが実状である。本考案 の詰め物体を提供することにより、詰め物体に新しい境地を開くものである
【0010】
【課題を解決するための手段】
本考案は、ゴムシートに編み地を張り合わせ編み地面が少なくとも外表面とな った生地で外形を形成し、その中に平均粒径が0.5〜3mmの発泡合成樹脂粒 子を充填せしめてなる詰め物体である。この発泡合成樹脂粒子の平均粒径が0. 8〜2mmであるとき、詰め物体が身体に触れたときの感触が更に良いものにな る。
【0011】 本考案の詰め物体は、ゴムシートの部分はゴムシート同士を接着剤で接着せし め、編み地の部分は編み地同士を縫製せしめて編み地面が表面になる袋体にする のが好ましい。発泡合成樹脂粒子の充填率は該袋体の内容積に対して65〜95 容量%、更に好ましくは、75〜95容量%である。この割合で発泡合成樹脂粒 子を充填すると、詰め物体が身体に触れたときの感触が良いものになる。発泡合 成樹脂粒子として、特に、発泡ポリスチレン粒子又は発泡ポリウレタン粒子が好 適に使用できる。空気の充填率は、詰め物体の5〜15容量%にするのが好まし い。また、ゴムシートの素材は、合成ゴムが好適に使用され、なかでも、クロロ プレンゴムが感触の観点から好ましい。編み地は、繊維からなり、合成繊維のト リコットが好適に使用できる。また、ポリアミド繊維、ポリエステル繊維、ウレ タン弾性糸のなかから選択される少なくとも一種からなる編み地が、感触の観点 から好ましい。ゴムシートに編み地を張り合わせた生地は、ウエットスーツ地と もいわれるものである。
【0012】 本考案の詰め物体の形状は、布団、座布団、クッション等の形状であり、そし て、動物や人物の形状をとることができる。また、外形の変形を小さくするため に、詰め物体内に少なくとも1個の隔壁を設け複数の部屋に分割したり、外形支 持体を設けることができる。隔壁の一部に欠缺部を設けることもできる。隔壁と して、織物、編み物又は不織布からなる布を使用することもできる。外形支持体 は、詰め物体の形状に応じた形状をとるのがよい。そして、外形支持体はゴム、 バネ等を含む弾性体からなるものが好ましい。
【0013】 本考案は、詰め物体の外形を形成する生地として、ゴムシートに編み地を張り 合わせ編み地面が少なくとも外表面となった生地を使用し、その生地で形成した 袋体の中に平均粒径が0.5〜3mmの発泡合成樹脂粒子を充填せしめた点に特 徴がある。編み地面は、ゴムシートの上側及び下側の両面に張り付けてもよいし 、片側にのみ張り付けたものでもよい。少なくとも詰め物体の外側の面に、編み 地面がくるようにすればよい。このような構成からなる詰め物体は、詰め物体が 身体に触れたときの感触が従来の詰め物体には無い独特の感触、即ち、しっとり とした肌触りの感触、言い換えれば、リアルなプニプニ感、新雪を踏む感触を与 えるとともに、詰め物体自身の形態を安定に保持する。
【0014】 詰め物体の充填物として発泡ポリスチレン粒子を使用することは、知られてい る。しかしながら、従来の発泡ポリスチレン粒子を充填した詰め物体は、詰め物 体の外形を形成する生地自体が変形しやすいもので、詰め物体の形状が簡単に変 化する。形状の変化を小さくするためには、充填物の充填率を高める方法もある が、充填率が高すぎるとしっとりとした感触が得られない。これに対して、本考 案のゴムシートに編み地を張り合わせた生地で外形を形成し、発泡合成樹脂粒子 を充填したものは、詰め物体の形状の保持性が優れているとともにしっとりとし た肌触りのある感触を与えるものとなっている。
【0015】 ゴムシートの素材としては、合成ゴムを使用することができ、なかでもクロロ プレンゴムを使用した場合には、優れた感触のものとなる。編み地は繊維からな っており、トリコット地がその形態安定性が高い点から好適に使用できる。使用 する繊維としては、各種繊維を使用することができる。なかでも、ポリアミド繊 維、ポリエステル、ポリウレタン弾性糸等が好適に使用できる。これらの繊維を 単独に使用してもよいし、二種以上を組み合わせて使用してもよい。
【0016】 ゴムシートに編み地を張り合わせ少なくとも編み地面が外表面となった生地を 、目的とする形状、例えば、ペンギンの形状に裁断し、裁断したものを合わせて 目的の外形を形成する。裁断したものを、縫い合わせて外形を形成することがで きる。この際、ゴムシート部分はゴムシート部分同士を接着剤で接着し、編み地 部分は編み地部分同士を縫い合わせるのが好ましい。このようにして袋体を形成 し、この袋体に発泡合成樹脂の粒子を充填する。
【0017】 充填物である発泡合成樹脂粒子は、その平均粒径(直径)が0.5〜3mm程 度の細かい粒子である。粒子は、発泡合成樹脂から構成されているので、その粒 子内に小さい空気層を多数保有している。そのため、見かけ比重が小さくて詰め 物体自身の重量を小さくすることができ、詰め物体は軽いものになる。発泡合成 樹脂粒子は、流動性がよく詰め物体内で偏在することがない。また、偏在しても 、詰め物体を上下左右に振動させることにより、簡単にその形状を元のものに戻 すことができる。
【0018】 充填物である発泡合成樹脂粒子は、見かけ比重が小さく、流動性がよいので、 詰め物体を身体に触れたとき、しっとりした感触を与える効果を奏する。この効 果は、粒子の大きさにも依存し、平均粒子径を0.8〜2mm程度にしたときに 、特に優れた感触を与える。発泡合成樹脂の粒子は、粒度分布を有しているので 、粒度分布をもった状態で使用する。粒子径が大きいとゴツゴツした感触になり 、粒子系が極端に小さくなると流動性が無くなり、充填物の偏在や硬い感触とな るので、粒子の大きさは平均粒径で0.5〜3mmのものを使用する。なかでも 0.8〜2mmのものが好適に使用できる。発泡合成樹脂粒子としては、ポリエ チレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリ エステル、ポリアミド、ポリメタクリレート等の発泡粒子を使用することができ る。なかでも、発泡ポリスチレン粒子又は発泡ポリウレタン粒子が好適に使用で きる。
【0019】 発泡合成樹脂粒子の詰め物体への充填率は、65〜95容量%にするのが好ま しく、なかでも、75〜95容量%が優れた感触を与える。100容量%充填す ると、粒子の流動性が失われて、硬い感触のものになる。充填率が小さすぎると 、詰め物体の形状を保持できななくなり、また、本考案の特徴であるしっとりし た感触が得られがたいものになる。充填率は、詰め物体の形状にも依存するので 、詰め物体の形状に合わせて適宜選択するのがよい。発泡合成樹脂粒子を除いた 残りの空間には、空気が満たされる。空気の充填率は、詰め物体に対して5〜1 5容量%にするのが好ましい。このように適当量存在することによって、発泡合 成樹脂粒子の流動性を高め、詰め物体の感触をよくしている。
【0020】 本考案の詰め物体は、その形状によっては形状が変形し易いものがる。例えば 、四角形のクッションの場合、一端を底面にして立てると、上部の中心部が落ち 込み形状が変化する。このような場合には、詰め物体内に隔壁を設けることがで きる。隔壁は少なくとも1個設けて、詰め物体内部を複数の部屋に分割する。詰 め物体の大きさや形状に応じて、1個以上複数個の隔壁を設ける。また、詰め物 体の対称面に織物、編み物又は不織布からなる布を設けて隔壁にしてもよいし、 この隔壁に部分的に欠缺部があってもよい。欠缺部というのは、欠けている箇所 があるという意味である。このように詰め物体内に隔壁を設けることにより、一 種の補強効果ができて、詰め物体の形状変化を防止する。この隔壁は、詰め物体 の形状によってその厚さを変えて形状の保持に適したものを適宜選択することが できる。隔壁の素材として、心地を使用することもできる。隔壁により分割され た部屋には、それぞれ発泡合成樹脂粒子が充填される。充填された発泡合成樹脂 粒子は、分割された部屋内を自由に移動し、詰め物体の外形保持に寄与する。
【0021】 例えば、四角形のクッションの場合を図5に示した。図5(b)は、四角形ク ッション1を横から見た図である。図5(a)は、その斜視図である。中央部の 対称面に隔壁2が設けられている。隔壁2はクッション1内を左右の2個の個室 4、5に分割している。それぞれの個室に同量の発泡合成樹脂粒子(図示してい ない)が充填されている。この隔壁には、部分的に欠けた箇所(欠缺部)があっ てもよい。更に、詰め物体の形状を安定化させるために、外形支持体を使用する こともできる。詰め物体の外形に合わせた、支持体を詰め物体内に設けるもので ある。外形支持体は、ゴム、エラストマー、バネを含む弾性体からなるのが好ま しい。
【0022】 詰め物体の形状としては、種々の形状をとることができる。布団、座布団、マ ットレス、クッションを始めとして各種動物や人物の形状をとることができる。 それぞれの形状、例えば、ペンギンに於いて、ペンギンの形状を種々変化させる ことができる。例えば、頭を若干上に向ける、手の部分を大きめにする、胸を膨 らませる等の形状を適宜工夫することができる。
【0023】 本考案の詰め物体は、ゴムシートに編み地を張り付けた生地を、外形に対応し た形に裁断し、裁断したものを縫い合わせて外形を形成することができる。また 、ゴムシート部分はゴムシート部分同士を接着剤で接着し、編み地部分は編み地 部分同士で縫い合わせるのがよい。この場合、ゴム専用の接着剤と特殊な縫い取 りで外形を形成するので、詰め物体の中までは水分が浸透しにくく、洗浄も簡単 に行うことができる。ウェットスーツ地は、本来衝撃を吸収する素材であり、丈 夫で破損しにくく、抱き枕の用途以外にも、子供の遊び道具、アウトドアでのク ッションとして、様々な場面で利用することができる。更に、生地は破れにくく 撥水性の素材であり、幼児用のぬいぐるみとしても最適である。
【0024】
【考案の実施の形態】
本考案の実施の形態として、動物の形状を模した例を図1から図4に示した。 図1はペンギンであり、図2はラッコであり、図3はサメであり、図4はイルカ である。本考案の詰め物体の形状は、これらの例に限定されることなく、人物、 布団、座布団、クッション等の形状をとることができる。これらそれぞれの形状 に於いて、デザインを工夫した形状のものにすることができる。
【0025】 例として、イルカの詰め物体について、実施形態を説明する。図6に示したよ うに、イルカの詰め物体形状を形成するために、本体10を2枚、腹部9を1枚 、背鰭6を2枚、尾鰭7を1枚及び口先8を1枚の各パーツを、生地から抜き型 を使用し油圧式プレス機で裁断する。ここで使用した生地は、クロロプレンゴム シートにポリアミド繊維のトリコット編み地を接着剤で上下両面に張り合わせた ものである。編み地はゴムシートの必ずしも両面に張り付ける必要はなく、少な くとも、外側に編み地面があればよい。ゴムシートは、カーボンブラック、老化 防止剤、加硫促進剤、フィラー等の添加物を加えて製造されたものである。
【0026】 ゴムシートの厚みは、1〜6mm程度である。詰め物体の大きさによって、厚 みを変える。寸法の大きい詰め物体には、厚いゴムシートを使用し、寸法の小さ いものには、薄目のゴムシートを使用する。また、詰め物体の形状により、ゴム シートの厚みを適宜選択することができる。縫製、加工及び強度の点から、2m m以上の厚さゴムシートを使用するのがよい。感触の点からは、3mmの厚さの ものが好ましい。
【0027】 本体10に目玉をつけ、尾鰭7にネームタグをつける。裁断した各パーツのゴ ムシート部分同士を接着剤で接着して詰め物体の外形を形成する。この際、尾鰭 7の部分に発泡合成樹脂粒子を充填するための充填孔を設けておく。詰め物体の 外形が形成されると、編み地部分同士をすくい縫いにより縫製する。外形が形成 されると、先に設けた発泡合成樹脂粒子充填孔から必要量の発泡合成樹脂粒子を 充填する。発泡合成樹脂粒子の充填が終われば、充填孔を塞ぎ詰め物体が出来上 がる。
【0028】
【考案の効果】
ゴムシートに編み地を張り合わせ編み地面が外表面となった生地から、各種形 状の袋体を形成し、外袋体に発泡合成樹脂の粒子を充填することにより、粒子が 偏在して形状が変わることなく、しっとりとした肌触り、新雪を踏むときのよう なプニプニとした特殊な感触ある詰め物体が得られる。この詰め物体の形状は種 々の形状をとることができ、布団、座布団、クッション、動物や人物等の縫いぐ るみとして使用することができる。
【提出日】平成13年6月13日(2001.6.13)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、ゴムシートに編み地を張り合わせ少なくとも編み地面が外表面とな った生地からなる布団、座布団、クッション、動物や人物等の形態を形成し、こ れに発泡合成樹脂粒子を充填せしめた、しっとりとした肌触りのある布団、座布 団、枕、マットレス、クッション又は縫いぐるみ に関する。
【0002】
【従来の技術】
布団、座布団、枕、クッション、マットレス、人物や動物を形取った縫いぐる みは、詰め物体としてよく知られている。詰め物体に詰められるものは、多くの 場合、繊維綿、発泡ポリウレタン片やスポンジ片等である。一般的に、繊維綿を 充填した詰め物体は硬い感触のものとなり、発泡ポリウレタン片やスポンジ片を 充填した詰め物体は押さえると容易に変形するフニャフニャのものとなっている 。
【0003】 また、睡眠障害や安眠への関心が高まり、いわゆる抱き枕を愛用する人が近年 増加してきている。従来の抱き枕は、タオル地やコットンなど寝具用の素材から できており、単なる大きな枕の延長に止まっている。また、例えば、キャラクタ ー風に作り込むなど種々工夫がなされているが、しっとりとした肌触りのある感 触を持つものは無い。
【0004】 一方、詰め物体に充填する詰め物の形状を工夫する試みが行われている。例え ば、合成樹脂製の開口を有する薄肉扁平中空粒子が知られている(例えば、実開 平1−81967号、実開平2−31555号、実用新案登録第3033385 号)。これらの薄肉扁平中空粒子は、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリ塩化 ビニルなどの熱可塑性合成樹脂のブロー成形、真空成形によって得られるもので あり、その中空粒子の形状寸法は通常平面方向の縦横が15〜25mm、その縦 横比が0.9〜1.1、厚さが平面方向の短寸法に対する比で0.4〜0.7で あり、その粒子に開口部が設けられている。
【0005】 これらの薄肉扁平中空粒子は、開口部による弾性変形性を有し、洗濯効果を向 上せしめるというものである。しかしながら、これらの薄肉扁平中空粒子は、縦 横の寸法が15〜25mmと比較的大きなものであり、これらの薄肉扁平中空粒 子を充填した詰め物体は、詰め物体を人間の身体に触れたとき、充填物が身体に 当たって不快感を与える。
【0006】 また、2個の開口部を有する中空球状体を詰め物として使用することが知られ ている(実開平6−17548号)。これは詰め物が滑動性に優れ詰め物体内で 偏在することがなく均一に充填できるという効果があるというものである。しか し、開口部を有する中空の球状体を製造するには、直径が或る程度大きくなくて はならず、少なくとも10mm以上の大きさが必要である。直径が10mmを越 える粒子を詰め物体に充填した場合、身体に不快感を与え、しっとりとした肌触 りのある詰め物体は得られない。
【0007】 詰め物体の充填物として、発泡ポリスチレン粒子を使用することも知られてい る。しかし、単に、発泡ポリスチレン粒子を充填物として使用しただけでは、詰 め物体の形状が変形しやすくダラーとなってしまい、しっとりとした肌触りのあ る感触は得られがたいものとなっている。
【0008】 従来から知られている詰め物体は、繊維綿が充填されて硬い感触を与えるもの 、発泡ポリウレタン片が充填されてフニャフニャした感触となっているもの、固 形物が充填されてその充填物の角が身体に当たりゴツゴツした感触を与えるもの 等であり、身体に不快感を与えず、しっとりとした肌触りのある詰め物体は知ら れていない。また、発泡ポリスチレン粒子を充填物とする詰め物体も知られてい るものの、詰め物体の形状が変形しやすく、しっとりとした肌触りのある感触は 得らていない。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、形状変形が少なく、身体に触れたときにしっとりとした肌触りのあ る布団、座布団、枕、マットレス、クッション又は縫いぐるみを提供するもので ある。しっとりとした肌触りは、別の表現をすれば、リアルなプニプニ感、新雪 を踏む感触である。このような感触を有するものは、今までには知られていない のが実状である。本考案の布団、座布団、枕、マットレス、クッション又は縫い ぐるみ を提供することにより、詰め物体に新しい境地を開くものである
【0010】
【課題を解決するための手段】
本考案は、ゴムシートに編み地を張り合わせ編み地面が少なくとも外表面とな った生地で外形を形成し、その中に平均粒径が0.5〜3mmの発泡合成樹脂粒 子を充填せしめてなる布団、座布団、枕、マットレス、クッション又は縫いぐる である。この発泡合成樹脂粒子の平均粒径が0.8〜2mmであるとき、身体 に触れたときの感触が更に良いものになる。
【0011】 本考案の布団、座布団、枕、マットレス、クッション又は縫いぐるみは、ゴム シートの部分はゴムシート同士を接着剤で接着せしめ、編み地の部分は編み地同 士を縫製せしめて編み地面が表面になる袋体にするのが好ましい。発泡合成樹脂 粒子の充填率は該袋体の内容積に対して65〜95容量%、更に好ましくは、7 5〜95容量%である。この割合で発泡合成樹脂粒子を充填すると、身体に触れ たときの感触が良いものになる。発泡合成樹脂粒子として、特に、発泡ポリスチ レン粒子又は発泡ポリウレタン粒子が好適に使用できる。空気の充填率は、5〜 15容量%にするのが好ましい。また、ゴムシートの素材は、合成ゴムが好適に 使用され、なかでも、クロロプレンゴムが感触の観点から好ましい。編み地は、 繊維からなり、合成繊維のトリコットが好適に使用できる。また、ポリアミド繊 維、ポリエステル繊維、ウレタン弾性糸のなかから選択される少なくとも一種か らなる編み地が、感触の観点から好ましい。ゴムシートに編み地を張り合わせた 生地は、ウエットスーツ地ともいわれるものである。
【0012】 また、布団、座布団、枕、マットレス、クッション又は縫いぐるみの外形の変 形を小さくするために、内に少なくとも1個の隔壁を設け複数の部屋に分割し たり、外形支持体を設けることができる。隔壁の一部に欠缺部を設けることもで きる。隔壁として、織物、編み物又は不織布からなる布を使用することもできる 。外形支持体は、布団、座布団、枕、マットレス、クッション又は縫いぐるみに 応じた形状をとるのがよい。そして、外形支持体はゴム、バネ等を含む弾性体か らなるものが好ましい。
【0013】 本考案は、布団、座布団、枕、マットレス、クッション又は縫いぐるみの外形 を形成する生地として、ゴムシートに編み地を張り合わせ編み地面が少なくとも 外表面となった生地を使用し、その生地で形成した袋体の中に平均粒径が0.5 〜3mmの発泡合成樹脂粒子を充填せしめた点に特徴がある。編み地面は、ゴム シートの上側及び下側の両面に張り付けてもよいし、片側にのみ張り付けたもの でもよい。少なくとも布団、座布団、枕、マットレス、クッション又は縫いぐる の外側の面に、編み地面がくるようにすればよい。このような構成にすること により 、身体に触れたときの感触が従来には無い独特の感触、即ち、しっとりと した肌触りの感触、言い換えれば、リアルなプニプニ感、新雪を踏む感触を与え るとともに、布団、座布団、枕、マットレス、クッション又は縫いぐるみ自身の 形態を安定に保持する。
【0014】 充填物として発泡ポリスチレン粒子を使用することは、知られている。しかし ながら、従来の発泡ポリスチレン粒子を充填した布団、座布団、枕、マットレス 、クッション又は縫いぐるみ は、外形を形成する生地自体が変形しやすいもので 、形状が簡単に変化する。形状の変化を小さくするためには、充填物の充填率を 高める方法もあるが、充填率が高すぎるとしっとりとした感触が得られない。こ れに対して、本考案のゴムシートに編み地を張り合わせた生地で外形を形成し、 発泡合成樹脂粒子を充填したものは、布団、座布団、枕、マットレス、クッショ ン又は縫いぐるみ の形状の保持性が優れているとともにしっとりとした肌触りの ある感触を与えるものとなっている。
【0015】 ゴムシートの素材としては、合成ゴムを使用することができ、なかでもクロロ プレンゴムを使用した場合には、優れた感触のものとなる。編み地は繊維からな っており、トリコット地がその形態安定性が高い点から好適に使用できる。使用 する繊維としては、各種繊維を使用することができる。なかでも、ポリアミド繊 維、ポリエステル、ポリウレタン弾性糸等が好適に使用できる。これらの繊維を 単独に使用してもよいし、二種以上を組み合わせて使用してもよい。
【0016】 ゴムシートに編み地を張り合わせ少なくとも編み地面が外表面となった生地を 、目的とする形状、例えば、ペンギンの形状に裁断し、裁断したものを合わせて 目的の外形を形成する。裁断したものを、縫い合わせて外形を形成することがで きる。この際、ゴムシート部分はゴムシート部分同士を接着剤で接着し、編み地 部分は編み地部分同士を縫い合わせるのが好ましい。このようにして袋体を形成 し、この袋体に発泡合成樹脂の粒子を充填する。
【0017】 充填物である発泡合成樹脂粒子は、その平均粒径(直径)が0.5〜3mm程 度の細かい粒子である。粒子は、発泡合成樹脂から構成されているので、その粒 子内に小さい空気層を多数保有している。そのため、見かけ比重が小さくて布団 、座布団、枕、マットレス、クッション又は縫いぐるみ 自身の重量を小さくする ことができ、軽いものになる。発泡合成樹脂粒子は、流動性がよく布団、座布団 、枕、マットレス、クッション又は縫いぐるみ 内で偏在することがない。また、 偏在しても、上下左右に振動させることにより、簡単にその形状を元のものに戻 すことができる。
【0018】 充填物である発泡合成樹脂粒子は、見かけ比重が小さく、流動性がよいので、 布団、座布団、枕、マットレス、クッション又は縫いぐるみ を身体に触れたとき 、しっとりした感触を与える効果を奏する。この効果は、粒子の大きさにも依存 し、平均粒子径を0.8〜2mm程度にしたときに、特に優れた感触を与える。 発泡合成樹脂の粒子は、粒度分布を有しているので、粒度分布をもった状態で使 用する。粒子径が大きいとゴツゴツした感触になり、粒子系が極端に小さくなる と流動性が無くなり、充填物の偏在や硬い感触となるので、粒子の大きさは平均 粒径で0.5〜3mmのものを使用する。なかでも0.8〜2mmのものが好適 に使用できる。発泡合成樹脂粒子としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ リ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリエステル、ポリアミド、ポリ メタクリレート等の発泡粒子を使用することができる。なかでも、発泡ポリスチ レン粒子又は発泡ポリウレタン粒子が好適に使用できる。
【0019】 発泡合成樹脂粒子の布団、座布団、枕、マットレス、クッション又は縫いぐる への充填率は、65〜95容量%にするのが好ましく、なかでも、75〜95 容量%が優れた感触を与える。100容量%充填すると、粒子の流動性が失われ て、硬い感触のものになる。充填率が小さすぎると、布団、座布団、枕、マット レス、クッション又は縫いぐるみ の形状を保持できななくなり、また、本考案の 特徴であるしっとりした感触が得られがたいものになる。充填率は、布団、座布 団、枕、マットレス、クッション又は縫いぐるみ の形状にも依存するので、その 形状に合わせて適宜選択するのがよい。発泡合成樹脂粒子を除いた残りの空間に は、空気が満たされる。空気の充填率は、布団、座布団、枕、マットレス、クッ ション又は縫いぐるみ に対して5〜15容量%にするのが好ましい。このように 適当量存在することによって、発泡合成樹脂粒子の流動性を高め、感触をよくし ている。
【0020】 本考案の布団、座布団、枕、マットレス、クッション又は縫いぐるみは、その 形状によっては形状が変形し易いものである。例えば、四角形のクッションの場 合、一端を底面にして立てると、上部の中心部が落ち込み形状が変化する。この ような場合には、布団、座布団、枕、マットレス、クッション又は縫いぐるみ内 に隔壁を設けることができる。隔壁は少なくとも1個設けて、内部を複数の部屋 に分割する。布団、座布団、枕、マットレス、クッション又は縫いぐるみの大き さや形状に応じて、1個以上複数個の隔壁を設ける。また、布団、座布団、枕、 マットレス、クッション又は縫いぐるみ の対称面に織物、編み物又は不織布から なる布を設けて隔壁にしてもよいし、この隔壁に部分的に欠缺部があってもよい 。欠缺部というのは、欠けている箇所があるという意味である。このように布団 、座布団、枕、マットレス、クッション又は縫いぐるみ 内に隔壁を設けることに より、一種の補強効果ができて、布団、座布団、枕、マットレス、クッション又 は縫いぐるみ の形状変化を防止する。この隔壁は、布団、座布団、枕、マットレ ス、クッション又は縫いぐるみ の形状によってその厚さを変えて形状の保持に適 したものを適宜選択することができる。隔壁の素材として、心地を使用すること もできる。隔壁により分割された部屋には、それぞれ発泡合成樹脂粒子が充填さ れる。充填された発泡合成樹脂粒子は、分割された部屋内を自由に移動し、布団 、座布団、枕、マットレス、クッション又は縫いぐるみ の外形保持に寄与する。
【0021】 例えば、四角形のクッションの場合を図5に示した。図5(b)は、四角形ク ッション1を横から見た図である。図5(a)は、その斜視図である。中央部の 対称面に隔壁2が設けられている。隔壁2はクッション1内を左右の2個の個室 4、5に分割している。それぞれの個室に同量の発泡合成樹脂粒子(図示してい ない)が充填されている。この隔壁には、部分的に欠けた箇所(欠缺部)があっ てもよい。更に、布団、座布団、枕、マットレス、クッション又は縫いぐるみの 形状を安定化させるために、外形支持体を使用することもできる。布団、座布団 、枕、マットレス、クッション又は縫いぐるみ の外形に合わせた、支持体をその 内部 に設けるものである。外形支持体は、ゴム、エラストマー、バネを含む弾性 体からなるのが好ましい。
【0022】 布団、座布団、枕、マットレス、クッション又は縫いぐるみの形状としては、 種々の形状をとることができる。それぞれの形状、例えば、ペンギンに於いて、 ペンギンの形状を種々変化させることができる。例えば、頭を若干上に向ける、 手の部分を大きめにする、胸を膨らませる等の形状を適宜工夫することができる 。
【0023】 本考案の布団、座布団、枕、マットレス、クッション又は縫いぐるみは、ゴム シートに編み地を張り付けた生地を、外形に対応した形に裁断し、裁断したもの を縫い合わせて外形を形成することができる。また、ゴムシート部分はゴムシー ト部分同士を接着剤で接着し、編み地部分は編み地部分同士で縫い合わせるのが よい。この場合、ゴム専用の接着剤と特殊な縫い取りで外形を形成するので、 団、座布団、枕、マットレス、クッション又は縫いぐるみ の中までは水分が浸透 しにくく、洗浄も簡単に行うことができる。ウェットスーツ地は、本来衝撃を吸 収する素材であり、丈夫で破損しにくく、抱き枕の用途以外にも、子供の遊び道 具、アウトドアでのクッションとして、様々な場面で利用することができる。更 に、生地は破れにくく撥水性の素材であり、幼児用のぬいぐるみとしても最適で ある。
【0024】
【考案の実施の形態】
本考案の実施の形態として、動物の形状を模した例を図1から図4に示した。 図1はペンギンであり、図2はラッコであり、図3はサメであり、図4はイルカ である。本考案の布団、座布団、枕、マットレス、クッション又は縫いぐるみの 形状は、それぞれの形状に於いて、デザインを工夫した形状のものにすることが できる。
【0025】 例として、イルカの縫いぐるみについて、実施形態を説明する。図6に示した ように、イルカの縫いぐるみ形状を形成するために、本体10を2枚、腹部9を 1枚、背鰭6を2枚、尾鰭7を1枚及び口先8を1枚の各パーツを、生地から抜 き型を使用し油圧式プレス機で裁断する。ここで使用した生地は、クロロプレン ゴムシートにポリアミド繊維のトリコット編み地を接着剤で上下両面に張り合わ せたものである。編み地はゴムシートの必ずしも両面に張り付ける必要はなく、 少なくとも、外側に編み地面があればよい。ゴムシートは、カーボンブラック、 老化防止剤、加硫促進剤、フィラー等の添加物を加えて製造されたものである。
【0026】 ゴムシートの厚みは、1〜6mm程度である。布団、座布団、枕、マットレス 、クッション又は縫いぐるみ の大きさによって、厚みを変える。寸法の大きい には、厚いゴムシートを使用し、寸法の小さいものには、薄目のゴムシートを 使用する。また、布団、座布団、枕、マットレス、クッション又は縫いぐるみの 形状により、ゴムシートの厚みを適宜選択することができる。縫製、加工及び強 度の点から、2mm以上の厚さゴムシートを使用するのがよい。感触の点からは 、3mmの厚さのものが好ましい。
【0027】 本体10に目玉をつけ、尾鰭7にネームタグをつける。裁断した各パーツのゴ ムシート部分同士を接着剤で接着して布団、座布団、枕、マットレス、クッショ ン又は縫いぐるみ の外形を形成する。この際、尾鰭7の部分に発泡合成樹脂粒子 を充填するための充填孔を設けておく。の外形が形成されると、編み地部分同 士をすくい縫いにより縫製する。外形が形成されると、先に設けた発泡合成樹脂 粒子充填孔から必要量の発泡合成樹脂粒子を充填する。発泡合成樹脂粒子の充填 が終われば、充填孔を塞ぎ布団、座布団、枕、マットレス、クッション又は縫い ぐるみ が出来上がる。
【0028】
【考案の効果】
ゴムシートに編み地を張り合わせ編み地面が外表面となった生地から、各種形 状の袋体を形成し、外袋体に発泡合成樹脂の粒子を充填することにより、粒子が 偏在して形状が変わることなく、しっとりとした肌触り、新雪を踏むときのよう なプニプニとした特殊な感触ある布団、座布団、枕、マットレス、クッション又 は縫いぐるみ が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ペンギンを模した本考案の詰め物体の例であ
る。
【図2】ラッコを模した本考案の詰め物体の例である。
【図3】サメを模した本考案の詰め物体の例である。
【図4】イルカを模した本考案の詰め物体の例である。
【図5】詰め物体内に隔壁を設けた例を示す図である。
【図6】イルカの詰め物体を形成する過程を説明するた
めの図である。
【符号の説明】
1 四角形のクッション 2 隔壁 4、5 詰め物体内の分割された個室 6 背鰭 7 尾鰭 8 口先 9 腹部 10 本体
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年6月13日(2001.6.1
3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 布団、座布団、枕、マット
レス、クッション又は縫いぐるみ
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】ペンギンを模した本考案の縫いぐるみの例であ
る。
【図2】ラッコを模した本考案の縫いぐるみの例であ
る。
【図3】サメを模した本考案の縫いぐるみの例である。
【図4】イルカを模した本考案の縫いぐるみの例であ
る。
【図5】内部に隔壁を設けた例を示す図である。
【図6】イルカの縫いぐるみを形成する過程を説明する
ための図である。
【符号の説明】 1 四角形のクッション 2 隔壁 4、5 内部が分割された個室 6 背鰭 7 尾鰭 8 口先 9 腹部 10 本体

Claims (17)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも編み地面が外表面となるように
    該編み地とゴムシートとを張り合わせた生地で外形を形
    成し、その中に平均粒径が0.5〜3mmの発泡合成樹
    脂粒子を充填せしめてなる詰め物体。
  2. 【請求項2】発泡合成樹脂粒子の平均粒径が0.8〜2
    mmであることを特徴とする請求項1に記載の詰め物
    体。
  3. 【請求項3】詰め物体を形成するに際し、ゴムシートの
    部分はゴムシート同士を接着剤で接着せしめ、編み地の
    部分は編み地同士を縫製せしめてなることを特徴とする
    請求項1又は請求項2に記載の詰め物体。
  4. 【請求項4】発泡合成樹脂粒子の充填率が詰め物体の6
    5〜95容量%であることを特徴とする請求項1から請
    求項3のいずれかに記載の詰め物体。
  5. 【請求項5】発泡合成樹脂粒子の充填率が詰め物体の7
    5〜95容量%であることを特徴とする請求項1から請
    求項4のいずれかに記載の詰め物体。
  6. 【請求項6】発泡合成樹脂粒子が発泡ポリスチレン粒子
    又は発泡ポリウレタン粒子であることを特徴とする請求
    項1から請求項5のいずれかに記載の詰め物体。
  7. 【請求項7】空気の充填率が詰め物体の5〜15容量%
    であることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれ
    かに記載の詰め物体。
  8. 【請求項8】ゴムシートの素材が合成ゴムからなること
    を特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の
    詰め物体。
  9. 【請求項9】ゴムシートの素材がクロロプレンゴムから
    なることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか
    に記載の詰め物体。
  10. 【請求項10】編み地が合成繊維のトリコットであるこ
    とを特徴とする請求項1から請求項9のいずれかに記載
    の詰め物体。
  11. 【請求項11】編み地がポリアミド繊維、ポリエステル
    繊維、ウレタン弾性糸から選択される少なくとも一種か
    らなることを特徴とする請求項1から請求項10のいず
    れかに記載の詰め物体。
  12. 【請求項12】形状が、布団、座布団、クッション等の
    形であることを特徴とする請求項1から請求項11のい
    ずれかに記載の詰め物体。
  13. 【請求項13】形状が、動物や人物の形であることを特
    徴とする請求項1から請求項11のいずれかに記載の詰
    め物体。
  14. 【請求項14】詰め物体の内部に少なくとも1個の隔壁
    を設けて、詰め物体内部を複数の部屋に分割したことを
    特徴とする請求項1から請求項13のいずれかに記載の
    詰め物体。
  15. 【請求項15】隔壁の一部に欠缺部を設けてなることを
    特徴とする請求項14に記載の詰め物体。
  16. 【請求項16】詰め物体の内部に外形支持体を設けたこ
    とを特徴とする請求項1から請求項13のいずれかに記
    載の詰め物体。
  17. 【請求項17】外形支持体が弾性体からなることを特徴
    とする請求項16に記載の詰め物体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004223002A (ja) * 2003-01-23 2004-08-12 Sekisui Plastics Co Ltd クッション体
JP2015181877A (ja) * 2014-03-26 2015-10-22 トヨタ紡織株式会社 クッション
WO2022124553A1 (ko) * 2020-12-09 2022-06-16 주식회사 요기코퍼레이션 하이브리드 충전재

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