JP3081181U - 携帯型メロディ再生玩具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】操作性が容易であるとともに取扱い性に優れ、
子供が携帯しながら音楽を楽しむことを可能にした携帯
型メロディ再生装置を提供すること。 【解決手段】片手で握ることができる程度の大きさの玩
具本体１と、メロディを記憶したメロディＩＣ２１が内
蔵されたカセット２とからなり、上記玩具本体１には上
記カセット２を挿入する挿入部５が形成され、上記カセ
ット２の裏面にはデータ出力のための接点２５が露出し
て設けられ、上記挿入部５には上記接点２５に接触する
接点１３が配置され、上記玩具本体１にはイヤフォン１
４と操作ボタン１１とが設けられ、操作ボタン１１を押
すことによりメロディが再生され上記イヤフォン１４か
ら出力されるようにした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、携帯型メロディ再生装置、特に携帯に適し子供にも容易に取り扱う ことができる携帯型メロディ再生装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

最近、音楽を聴くための装置としてＣＤプレイヤーが定着しており、ＣＤがレ コード売上の殆どを占めるようになっている。そのため、携帯型のポータブルＣ Ｄプレイヤーも普及し、屋内外を問わず音楽を楽しめるようになってきた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、一枚のＣＤにたくさんの曲が収録されていても、気に入った曲 は数曲であることが多く好きな曲を予め選択して聞くことがあり、全ての曲を聴 くときはＢＧＭとして聞き流す場合が多い。また、ポータブルＣＤプレイヤーは コンパクトになったとはいえ形状が大きいため本体をカバンやバッグの中に収容 し、イヤフォン部分のみを取り出して音楽を聴いているのが一般的である。さら に、振動や衝撃などに対する対策も施されて入るが、取扱いには注意が必要で、 操作性の面や取扱い上の面から子供には不向きであると言わざるを得なかった。

【０００４】 本考案は上記問題点を解消し、操作性が容易であるとともに取扱い性に優れ、 子供が携帯しながら音楽を楽しむことを可能にした携帯型メロディ再生装置を提 供することをその課題とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

前記課題を解決するため、本考案に係る携帯型メロディ再生玩具は、以下の要 件を備えることを特徴とする （イ）上記携帯型メロディ再生玩具は片手で握ることができる程度の大きさの玩 具本体と、メロディを記憶したメロディＩＣが内蔵されたカセットとからなり、 上記玩具本体には上記カセットを挿入する挿入部が形成されていること （ロ）上記カセットの裏面にはデータ出力のための接点が露出して設けられ、上 記挿入部には上記接点に接触する接点が配置されていること （ハ）上記玩具本体にはイヤフォンと操作ボタンとが設けられ、操作ボタンを押 すことによりメロディＩＣは記憶したメロディデータをメロディ信号に変換して 出力し、上記イヤフォンからメロディが出力されること

【０００６】 なお、前記携帯型メロディ再生装置は、以下の要件を備えるようにしてもよい 。 （イ）前記カセットの表面には凹面が形成され、該凹面にはメロディに関連した 絵柄を表示したシールが貼付されていること （ロ）前記玩具本体の挿入部には表面側に開口部が形成され、該開口部にはレン ズが嵌め込まれ、該レンズを介して上記シールが視認できること

【０００７】 また、前記玩具本体及びカセットにキーチェーンやストラップなどの携帯用吊 り下げ手段を取り付けて、携帯を容易にすることが好ましい。

【０００８】

【考案の実施の形態】

図１は、本考案に係る携帯型メロディ再生玩具を示し、この携帯型メロディ再 生玩具は片手で握ることができる程度の大きさに形成された玩具本体１と、メロ ディを記憶したメロディＩＣ２１が内蔵されたカセット２とから構成されている 。

【０００９】 玩具本体１は前端が半円形の平面視略Ｄ字状のポータブルＣＤプレイヤーを模 して形成された本体３と、本体３の上面に固定された後部が開口したカバー体４ とからなり、本体３とカバー体４とで形成される空間はカセット２の挿入部５を 構成し、カバー体４の挿入口６からカセット２を挿入部５に差し込むことができ るようになっている。そして、カバー体４の上面は円形に開口され、この開口部 ７には無色透明な樹脂製のレンズ８が嵌め込まれ、挿入部５に差し込まれたカセ ット２の表面を拡大して目視できるようになっている。

【００１０】 そして、玩具本体１にはカセット２のメロディＩＣ２１に電圧を供給する電池 １０と、操作ボタン１１と、操作ボタン１１を押すことによりＯＮ／ＯＦＦする 電源スイッチ１２と、挿入部５内に露出して配置された板バネ状の接点（以下、 板バネ接点という）１３を介してカセット２のメロディＩＣ２１から出力される メロディ信号をイヤフォン１４に送る配線（図示せず）などが配置されている（ 図２参照）。

【００１１】 なお、符号１５は、玩具本体１を吊り下げて持ち歩くことがでるようにした吊 り下げ手段であるストラップを示す。

【００１２】 カセット２は、前端が半円形の平面視略Ｄ字状のケース体２０と内部に配置さ れたメロディＩＣ２１とで構成され、メロディＩＣ２１には少なくとも一曲のメ ロディデータが記録されている。そして、ケース体２０の表面には円形の凹面２ ２が形成され、この凹面２２にはシール２３が貼着されて、裏面には長方形の開 口部２４が形成され、開口部２４から接点２５が露出している（図３（ａ）（ｂ ）参照）。

【００１３】 上記凹面２２に貼着されるシール２３はＣＤのジャケットと同じように、記録 されているメロディに関連する絵柄（例えば、ミュージシャンの顔など）ａが描 かれているもので、このシール２３は凹面２２に貼られているためシール２３の 周縁が他の物に触れることがないように保護され、乱雑に扱っても剥離しにくく なっている。

【００１４】 そして、カセット２の後部周面には玩具本体１への抜き差しがしやすいように 滑り止めの凹溝２６が形成され、後端部にはカセット２をキーホルダーとして使 用できるようにキーチェーン２７が取り付けられている。

【００１５】 上記構成の携帯型メロディ再生玩具によれば、図４（ａ）に示すように、カセ ット２を玩具本体１の挿入部５に差し込む。挿入部５に差し込まれたカセット２ は板バネ接点１３が接点２５に圧接するとともに開口部２４に噛み込んでメロデ ィ信号の受信を確実にするとともにカセット２が挿入部５から抜けるのを防止し ている。

【００１６】 ここで、操作ボタン１１を押すと電源スイッチ１２がＯＮして、板バネ接点１ ３、接点２５を介してメロディＩＣ２１に電圧が印加されるので、メロディＩＣ ２１に記録されているメロディデータがメロディ信号に変換されて出力され、接 点２５、板バネ接点１３を介してイヤフォン１４に供給され、イヤフォン１４で 可聴音に変換されメロディを聴くことができる。

【００１７】 上述のように、カセット２を玩具本体１の挿入部５に差し込み、操作ボタン１ １を押すだけで音楽が再生されるので、複雑な操作をすることなく音楽を楽しむ ことができ、音の品質よりも音楽が聞けることの楽しみを子供たちに提供するこ とができる。

【００１８】 しかも、玩具本体１が片手で握れる程度の大きさなので胸ポケットに入れた状 態で聞くことができるし、ストラップ１４で手に下げた状態でも聞くことができ る。

【００１９】 そして、回転機構などのメカ部分を必要としないので乱暴に扱っても音飛びや 故障が発生することがなく、年少者にとって取り扱いやすい携帯型メロディ再生 玩具を実現することができる。

【００２０】 また、カセット２の表面に貼着されたシール２３の絵柄ａは、図４（ｂ）に示 すように、玩具本体１の開口部７からレンズ８を介して拡大してみることができ るので視覚的にも楽しむことができる。

【００２１】

【考案の効果】

本考案の携帯型メロディ再生玩具によれば、片手で握れる程度の大きさの玩具 本体なので胸ポケットに入れた状態で聞くことができるし、回転機構などのメカ 部分を必要としないので乱暴に扱っても音飛びや故障が発生することがなく、年 少者にとって取り扱いやすい携帯型メロディ再生玩具を提供することができる。

【００２２】 また、カセットの表面に貼着されたシールが玩具本体の開口部からレンズを介 して拡大してみることができるので視覚的にも楽しむことができる。

【００２３】 さらに、キーホルダーやカバンのアクセサリーとして持ち歩くことができると ともに、聞きたいときにいつでも聞くことができたのキーホルダーなどとの差別 化を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る携帯型メロディ再生玩具の構成を
説明する斜視図

【図２】玩具本体にカセットを差し込む状態を説明する
玩具本体の要部断面図

【図３】（ａ）（ｂ）はカセットの平面側斜視図及び背
面側斜視図

【図４】（ａ）（ｂ）は玩具本体にカセットを差し込む
状態及び差し込み後の状態の平面図

【符号の説明】

１ 玩具本体 ２ カセット ５ 挿入部 １１ 操作ボタン １３ 接点（板バネ接点） １４ イヤフォン ２１ メロディＩＣ ２５ 接点

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 以下の要件を備えることを特徴とする携
   帯型メロディ再生玩具。 （イ）上記携帯型メロディ再生玩具は片手で握ることが
   できる程度の大きさの玩具本体と、メロディを記憶した
   メロディＩＣが内蔵されたカセットとからなり、上記玩
   具本体には上記カセットを挿入する挿入部が形成されて
   いること （ロ）上記カセットの裏面にはデータ出力のための接点
   が露出して設けられ、上記挿入部には上記接点に接触す
   る接点が配置されていること （ハ）上記玩具本体にはイヤフォンと操作ボタンとが設
   けられ、操作ボタンを押すことによりメロディＩＣは記
   憶したメロディデータをメロディ信号に変換して出力
   し、上記イヤフォンからメロディが出力されること
2. 【請求項２】 以下の要件を備えることを特徴とする請
   求項１記載の携帯型メロディ再生装置。 （イ）前記カセットの表面には凹面が形成され、該凹面
   にはメロディに関連した絵柄を表示したシールが貼付さ
   れていること （ロ）前記玩具本体の挿入部には表面側に開口部が形成
   され、該開口部にはレンズが嵌め込まれ、該レンズを介
   して上記シールが視認できること
3. 【請求項３】 前記玩具本体及びカセットにキーチェー
   ンやストラップなどの携帯用吊り下げ手段を取り付け
   た、請求項１又は２記載の携帯型メロディ再生装置。