JP3081009U - 学習デスク用のサイドチェスト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 パソコン台部や本棚部の形成機能を果たす上
下可動の上面板を備えている学習デスク用のサイドチェ
ストを提供する。 【解決手段】 サイドチェスト本体の上面の左右に設け
た下方に向って深い脚機構取付空間７と、各脚機構取付
空間内に挿入固定した各固定脚部材９と、上下方向に伸
縮自在として装着した各可動脚部材１１と、各可動脚部
材の上端間の上面に配して水平に固定することでサイド
チェスト本体の頂面上に学習デスクの天板よりも高く昇
降可能に設けた上面板１３と、各固定脚部材に上下方向
に多段配置の係止受部１７と、各可動脚部材の係止部に
係合離脱する係止掛部１８と、各可動脚部材に設けた係
合状態への戻し力を係止掛部に賦与するコイルバネ１９
等弾機と、コイルバネ等弾機の作用力に抗して係止掛部
を離脱する外し部材２０と、外し部材に設けた手動離脱
操作部とを備える。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、学習デスクの天板の下に形成されたスペース内に格納したり、任意 に学習デスクの側傍に並べて用いたりすることのできる学習デスク用のサイドチ ェストに関し、詳しくは、高さ選び操作が手動の係合離脱操作および当該係合離 脱操作に連続して一挙に行うことの可能な昇降操作によって容易にできるように した、パソコン等事務機器台部や本棚部の形成機能を果たす上下可動の上面板を 備えている学習デスク用のサイドチェストに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、学習デスクの天板の下に形成されたスペース内に格納したり、任意に学 習デスクの側傍に並べて用いたりすることのできるサイドチェストをセットとし て備えた学習デスクは、広く普及し人気も高い。

【０００３】 しなしながら、このような学習机は、そのサイドチェストの天面までの高さが 、学習デスクの天板の下に形成されたスペース内に格納する関係もあってかなり 低いものになっている。このために学習机本体の横にサイドチェストを並べた場 合に段差ができて使い辛いところがあった。

【０００４】 そこで、上記使い辛さを解決するために、サイドチェスト本体の天面の上に、 学習机本体の天面と同じ最高位の高さに達したところで自動的に止まるようにし た、上げたり下げたりできる上面板を備えた新形式のものが提供された。

【０００５】 この上下可動式上面板付きの従来新形式は、上面板が最高位の高さに達したと ころで自動的に止まった状態では、当該上面板の下面とサイドチェスト本体の天 面の上面との間隔が狭く、しかも両面間の空間を有効に利用して同間内には上面 板を最高位の高さ・最低位の高さに維持する脚装置が配置されているために、上 面板の下面とサイドチェスト本体の天面の上面との間の空間に書籍やパソコン等 事務機器をセットして当該空間を無駄なく利用するようにはなっていないもので あった。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、上下可動上面板の下面とサイドチェスト本体の天面の上面との間の 空間に書籍やパソコン等事務機器をセットして当該空間を無駄なく利用できるよ うに工夫した新規の学習デスク用のサイドチェストを提供することを目的とする 。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために本考案に係る学習デスク用のサイドチェストは、移 動用キャスターおよび書類等収納用引出を有するサイドチェスト本体と、サイド チェスト本体の上面の左右両側個所に設けた下方に向って深い脚機構取付空間と 、左右各脚機構取付空間内に挿入固定した左右各固定脚部材と、左右各固定脚部 材に上下方向に伸縮自在として装着した左右各可動脚部材と、左右各可動脚部材 の上端間の上面に配してその左右両端個所を同可動脚部材の上端に固定すること でサイドチェスト本体の頂面上に学習デスクの天板よりも高く且つパソコン等事 務機器の高さもしくは書籍の縦幅よりも高くなる範囲において昇降可能として設 けた上面板と、左右各固定脚部材に上下方向に多段配置の連続した状態で設けた 多段の係止受部と、左右各可動脚部材に設けた上記各段の係止部に択一に係合離 脱する係止掛部と、左右各可動脚部材に設けた係合状態への戻し力を係止掛部に 賦与するコイルバネ等弾機と、左右各可動脚部材に設けたコイルバネ等弾機の作 用力に抗して係止掛部を離脱の状態とする外し部材と、上面板の左右両側縁部の 下に位置し且つ同縁部と一緒に手で引き上げ可能の状態として外し部材に設けた 手動離脱操作部とを備えたものである。

【０００８】

【実施例】

図に示す実施例は、学習デスク１の天板２の下に形成されたスペース３内に格 納できるサイズで、任意に学習デスク１の側傍にも並べて用いることのできる、 下面に移動用キャスター４を有し多段の書類等収納用引出５を有するサイドチェ スト本体６を構成し、このサイドチェスト本体６の上面の左右両側個所に下方に 向って深い脚機構取付空間７、８を設けると共に左右各脚機構取付空間７，８内 に左右各固定脚部材９，１０を挿入固定し、左右各固定脚部材９，１０に左右各 可動脚部材１１，１２を上下方向に伸縮自在として装着し、

【０００９】 上記左右各可動脚部材１１，１２の上端間の上面に上面板１３を配してその左 右両端個所を同可動脚部材１１，１２の上端に固定することで当該上面板１３を 、サイドチェスト本体６の頂面上に学習デスク１の天板２よりも高く且つパソコ ン等事務機器１４の高さもしくは書籍１５の縦幅よりも高くなる範囲において昇 降可能として設け、

【００１０】 更に、上記左右各固定脚部材９，１０に上下方向に多段配置の連続した状態で 多段の係止受部１７を設けると共にこれ等各段の係止受部１７に択一に係合離脱 する係止掛部１８を上記の左右各可動脚部材１１、１２に設け、また同左右各可 動脚部材１１、１２に係合状態への戻し力を係止掛部１８に賦与するコイルバネ １９とこのコイルバネ１９の作用力に抗して係止掛部１８を離脱の状態とする外 し部材２０とを設け、この外し部材２０の上端に手動離脱操作部２１を上面板１ ３の左右両側縁部の下に位置し且つ同縁部と一緒に手で引き上げ可能の状態とし て設けたものであって、上面板１３を最上位としたときには、サイドチェスト本 体６と上面板１３と左右各可動脚部材１１、１２とによって囲繞された、パソコ ン等事務機器１４や書籍１５が余裕をもって格納できるスペースを形成したもの である。

【００１１】 尚、左右各固定脚部材９，１０に対する左右各可動脚部材１１，１２の装着は 、左右各固定脚部材９，１０の上端を外側にＬ状に曲げることで得た細幅水平部 ２２に設けたスリット状孔２３と同左右各固定脚部材９，１０の下端部の両側に 設けた左右１対のＬ型爪２４、２５とによって且つ左右各固定脚部材９，１０に 軸承したピニオン２６と左右各可動脚部材１１，１２に設けたラック２７との噛 合によって上下方向に伸縮自在とされている。

【００１２】 また、左右各固定脚部材に設けた多段の係止受部１７は、図に示す通り縦向き の移動孔２８と当該移動孔２８の両側に対設した多段のコの字状切欠２９、３０ で構成されている。

【００１３】 そして、係止掛部１８は、図に示す通り支軸３２を中心として揺動する台形状 板３３に係合ピン３４を設けたものであって、コイルバネ１９の作用力によって 係止状態を、また縦向きの連棹状外し部材２０および当該外し部材２０の上端に 設けた手動離脱操作部２１で離脱の状態を確保するようにしてある。

【００１４】 因みに図中符号３６は、上面板１３が最下位まで下げられたときにサイドチェ スト本体６の頂面に着床して手指を挟んでしまわないようにするための隙間をつ くる等の機能を果たす、上面板１３の四隅の下面に設けた短脚である。

【００１５】

【考案の効果】

本考案に係る学習デスク用のサイドチェストは、上記のように学習デスクの天 板の下に形成されたスペース内に格納できるサイズで、任意に学習デスクの側傍 に並べて用いることのできる学習デスク用サイドチェストであって、移動用キャ スターおよび書類等収納用引出を有するサイドチェスト本体と、サイドチェスト 本体の上面の左右両側個所に設けた下方に向って深い脚機構取付空間と、左右各 脚機構取付空間内に挿入固定した左右各固定脚部材と、左右各固定脚部材に上下 方向に伸縮自在として装着した左右各可動脚部材と、左右各可動脚部材の上端間 の上面に配してその左右両端個所を同可動脚部材の上端に固定することでサイド チェスト本体の頂面上に学習デスクの天板よりも高く且つパソコン等事務機器の 高さもしくは書籍の縦幅よりも高くなる範囲において昇降可能として設けた上面 板と、左右各固定脚部材に上下方向に多段配置の連続した状態で設けた多段の係 止受部と、左右各可動脚部材に設けた上記各段の係止部に択一に係合離脱する係 止掛部と、左右各可動脚部材に設けた係合状態への戻し力を係止掛部に賦与する コイルバネ等弾機と、左右各可動脚部材に設けたコイルバネ等弾機の作用力に抗 して係止掛部を離脱の状態とする外し部材と、上面板の左右両側縁部の下に位置 し且つ同縁部と一緒に手で引き上げ可能の状態として外し部材に設けた手動離脱 操作部とを備えた構成であるので、上記したように、上面板を最上位としたとき のサイドチェスト本体と上面板と左右各可動脚部材とによって囲まれたスペース にも当該上面板の上にも、任意に、パソコン等事務機器や書籍が余裕をもって格 納することができ、ＩＴ産業の時代に極めて好適で、書籍やパソコン等事務機器 を上面板の上にしか載せ置くことができなかった上記従来新形式に比しても格段 に使い勝手の良いものであり、

【００１６】 また、手動離脱操作部の操作で外し状態としてから同手動離脱操作部および上 面板を上昇させる操作とこの上昇の状態で手動離脱操作部を係止の状態とする操 作とを連続して行うことで上面板の上昇位置を確保し、また上面板の縁と手動離 脱操作部を一緒に持ち上げて手動離脱操作部を外しの状態とする操作とこの外し の状態で手動離脱操作部および上面板を下降させる操作とを連続して行うことで 上面板の下降位置を確保できる構成であるので、例えば置き場所を変える等の際 に、上面板のみに対して誤って持ち上げ操作が加わえてしまうというようなこと があっても、手動離脱操作部を操作しない限り上面板が不本意の落下で不測の事 態を生起することがないものであって、高い安全性を有するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一つの実施例を示す斜視図である。

【図２】同じく使用の状態で示す正面図である。

【図３】同じく平面図である。

【図４】脚部材部分を示す正面図である。

【図５】同じく側面図である。

【図６】図４ＡーＡ線に沿う拡大断面図である。

【図７】下降の状態で示す同じ拡大断面図である。

【図８】図６ＢーＢ線に沿う拡大断面図である。

【符号の説明】

１ 学習デスク ２ 天板 ３ スペース ４ 移動用キャスター ５ 書類等収納用引出 ６ サイドチェスト本体 ７ 脚機構取付空間 ８ 脚機構取付空間 ９ 固定脚部材 １０ 固定脚部材 １１ 可動脚部材 １２ 可動脚部材 １３ 上面板 １４ パソコン等事務機器 １５ 書籍 １７ 係止受部 １８ 係止掛部 １９ コイルバネ ２０ 外し部材 ２１ 手動離脱操作部 ２２ 細幅水平部 ２３ スリット状孔 ２４ Ｌ型爪 ２５ Ｌ型爪 ２６ ピニオン ２７ ラック ２８ 移動孔 ２９ 切欠 ３０ 切欠 ３２ 支軸 ３３ 台形状板 ３４ 係合ピン ３６ 短脚

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 移動用キャスターおよび書類等収納用引
   出を有するサイドチェスト本体と、サイドチェスト本体
   の上面の左右両側個所に設けた下方に向って深い脚機構
   取付空間と、左右各脚機構取付空間内に挿入固定した左
   右各固定脚部材と、左右各固定脚部材に上下方向に伸縮
   自在として装着した左右各可動脚部材と、左右各可動脚
   部材の上端間の上面に配してその左右両端個所を同可動
   脚部材の上端に水平に固定することでサイドチェスト本
   体の頂面上に学習デスクの天板よりも高く且つパソコン
   等事務機器の高さもしくは書籍の縦幅よりも高くなる範
   囲において昇降可能として設けた上面板と、左右各固定
   脚部材に上下方向に多段配置の連続した状態で設けた多
   段の係止受部と、左右各可動脚部材に設けた上記各段の
   係止部に択一に係合離脱する係止掛部と、左右各可動脚
   部材に設けた係合状態への戻し力を係止掛部に賦与する
   コイルバネ等弾機と、左右各可動脚部材に設けたコイル
   バネ等弾機の作用力に抗して係止掛部を離脱の状態とす
   る外し部材と、上面板の左右両側縁部の下に位置し且つ
   同縁部と一緒に手で引き上げ可能の状態として外し部材
   に設けた手動離脱操作部と、を備えたことを特徴とする
   学習デスク用のサイドチェスト。