JP3080903B2 - 自律アッテネータ制御方式 - Google Patents

自律アッテネータ制御方式

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JP3080903B2
JP3080903B2 JP09138507A JP13850797A JP3080903B2 JP 3080903 B2 JP3080903 B2 JP 3080903B2 JP 09138507 A JP09138507 A JP 09138507A JP 13850797 A JP13850797 A JP 13850797A JP 3080903 B2 JP3080903 B2 JP 3080903B2
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智 脇山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自律アッテネータ制
御方式に関し、特に事業所型,家庭用または公衆用のパ
ーソナル・ディジタル・セルラー(PDC:Perso
nal Digital Cellular)システム
と同じ周波数帯域を共有するマイクロセル方式の移動通
信システムにおいてリアルタイムに周波数資源状況を監
視することにより受信レベルに応じてダイナミックにア
ッテネータ制御を行う自律アッテネータ制御方式に関す
る。
【0002】
【従来の技術】RCR−STD−27に規定されている
アッテネータ制御は整合分配回路に基づいて行われてお
り、無線制御ソフトウェアによる電波監視を使用して自
律的にアッテネータ制御を行うことは公衆用の移動体通
信システムでは実施されていない。
【0003】また、事業所型プライベートPDCシステ
ムのような高トラヒックのマイクロセル方式の移動体通
信システムでは、正確に電波監視を行う必要があり、異
常電波や干渉波が発生したときに無線基地局は妨害波の
判定を行う必要がある。
【0004】従来の公衆用PDCシステムにおいては、
運用チャネルの電波監視を下り受信レベル,CRCエラ
ー率および同期ワード率に基づいて行っている。通信チ
ャネルの場合は、上り/下り受信レベル,ビットエラー
レートおよびカラーコードに基づいて行っているが、同
じ周波数帯域で運用する他のシステムの監視は行ってい
ない。つまり、同じ周波数帯域を共有するシステムは実
現されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この公衆用PDCシス
テムの電波監視方式では、他のシステムと周波数帯域を
共有したときに、干渉の発生源である他のシステムにお
いて干渉しているチャネルを切り替えないとその干渉は
無くならない。
【0006】公衆用PDCシステムは妨害波による障害
についてはこれを避けることができるように構成されて
いるが、同じフレーム構成を有するシステムに対しての
障害は避けることができないという問題点があった。
【0007】そこで、本発明の目的は、事業所型プライ
ベートPDCシステムのような高トラヒックのマイクロ
セル方式の移動体通信システムにおいて、リアルタイム
に周波数資源状況を監視することにより、公衆用PDC
システムと他のプライベートPDCシステムとの干渉を
避けることができるようにした自律アッテネータ制御方
式を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の自律アッテネー
タ制御方式は、公衆用のパーソナル・ディジタル・セル
ラーシステムと同じ周波数帯域の通信チャネルを通して
電波による信号の送受信を行う無線基地局及び移動局を
備えるマイクロセル方式の移動通信システムにおいて、
前記無線基地局は、電波を受信するアンテナと、前記ア
ンテナで受信した信号に指定された量のレベル減衰を与
えるアッテネータと、前記アッテネータを介して受信電
波をリアルタイムに監視してレベルを測定しその測定レ
ベルに応じてダイナミックに前記アッテネータの減衰量
を指定する起動,停止制御を行う制御手段とを有し、前
記移動局との間で使用中の通信チャネルにビットエラー
が検出されたとき、前記アッテネータの減衰量を増加さ
せてビットエラーが無くなるか否かを判定することによ
り、このビットエラーの発生が妨害波の干渉によるもの
かレベル過大による歪みによるものかを識別することを
特徴とする
【0009】また、上記構成において、前記ビットエラ
ーの発生が妨害波の干渉によるときは、前記無線基地局
と前記移動局との間で使用する通信チャネルを切り替え
る構成とすることができる。
【0010】あるいはまた、前記アッテネータの指定可
能な減衰量として複数段階のアッテネータ値を有し、前
記制御手段が、前記使用中の通信チャネルにビットエラ
ーを検出すると受信電波のレベルを判定し、前記アッテ
ネータを介した受信信号のレベルがあらかじめ定めた歪
みレベルしきい値を超えるときには、前記アッテネータ
のアッテネータ値を1段階上げて所定の監視周期が完了
した時点に前記ビットエラーが継続して発生しているか
判定し、継続して発生していれば前記アッテネータの値
をさらに1段階上げることをアッテネータ値が最大にな
るまで順次繰り返し、前記アッテネータを介した受信信
号のレベルがあらかじめ定めた劣化レベルしきい値より
低いときには、前記アッテネータの値を1段階下げて所
定の監視周期が完了した時点に前記ビットエラーが継続
して発生しているか判定し、継続して発生していれば前
記アッテネータの値をさらに1段階下げることをアッテ
ネータ値が最小になるまで順次繰り返す構成とすること
ができる。
【0011】
【0012】
【0013】
【発明の実施の形態】まず、本発明の作用について説明
する。
【0014】本発明は同じ周波数帯域を共有する複数種
のシステムの運用時に発生した干渉(同一システムでの
障害),異常電波(他のシステムの障害)または妨害波
(発信システムが推定できない不明波)の監視を行い、
障害発生時に運用波を切り替えることやアッテネータを
用いて再測定することにより、障害発生時の運用チャネ
ル切替回数を縮小することができる。
【0015】例えば、市場において運用されている事業
所型プライベートPDCシステム,家庭用プライベート
PDCシステムおよび公衆用PDCシステム間に妨害波
が発生したときには、以下のような電波監視を行うこと
により、妨害波発生時の障害を避けることができる。
【0016】・空きチャネルの電波監視:空き通信チャ
ネルの受信電波のレベルが高くなったとき、無線基地局
はアッテネータ制御を用いた電波測定方法によってプラ
イベート・セルラー・ゾーン(Private Cel
lular Zone:PCZ),セルラー・ゾーン
(Cellular Zone:CZ)または不明波に
よる障害を識別することができる。その識別の結果によ
り無線基地局は運用チャネルの切替えを行うかどうかを
判断する。
【0017】・使用中の通信チャネルの電波監視:使用
中の通信チャネルにビットエラーが発生したとき、無線
基地局は障害発生を検出してアッテネータを起動し、そ
の直後にビットエラーが無くなれば歪みによる障害と判
断し、運用チャネルの切替えは障害発生時に干渉波の測
定調査(判断)に基づいて行う。
【0018】次に、本発明の一実施形態について図面を
参照して説明する。
【0019】図1(a)は本発明の一実施形態を示す移
動通信システムのシステムブロック図、(b)は同図
(a)における無線基地局の構成を示すブロック図であ
る。
【0020】図1(a)には、小ゾーン(マイクロセ
ル)方式の移動体通信システムが公衆CZとPCZとを
共有している環境が示されている。
【0021】CZには、このゾーンに在圏している移
動機(Personal Station:PS)2
と、無線基地局(Base Station:BS)3
と、制御装置(Wireless Module:WL
M)4と、構内交換機(Private Branch
Exchange:PBX)5とが示されており、P
BX4は一般公衆網(Public Switchin
g TelephoneNetwork:PSTN)6
を通し他のシステム(図では公衆CZ)と接続可能であ
る。
【0022】そして、公衆CZ(NTT Do Co
Moの公衆PDC網)には、MDE7と、BCE8と、
SPE9と、MCX10とが示され、運用時PCZと同
様に、PSTN6を通して他のシステム(図ではP
Z)との通信を実現している。
【0023】なお、本実施形態においては、公衆CZと
してNTT Do Co Moの公衆PDC網を例示し
ているが、この公衆PDC網に限定されないので、NT
TDo Co Moの公衆PDC網の詳細な説明は省略
する。
【0024】次に、図1(b)を参照すると、BS3は
アンテナ(Antenna:ANT)31,38と、ア
ッテネータ(Attenuater:ATT)32,3
7と、電波監視用受信部(Supervisor R
X:SRX)33と、無線制御部(Radio Fre
quency Controller:RFC)34
と、BS3の呼処理,保守などを行う無線基地局制御部
(Base Station Controller:
BSC)35と、通信用の無線部(TRX)36とを備
えている。
【0025】ANT31,38で受信された信号はそれ
ぞれATT32,37を通してRFC34に伝えられ
る。各ATT32,37はタイムスロットごとに起動す
ることが可能であり、通常運用では通信チャネルのAT
Tデフォルト値は0dBである。なお、制御チャネルと
して割り当てられているタイムスロットにはATTの起
動は行わない。
【0026】BS3の初期立上げ時の電波測定はSRX
33を使用して行い、通常の運用時にはTRX36とS
RX33を使用した測定が可能である。
【0027】この測定データはRFC34を通してBS
C35に送られ、BSC35はその測定結果に基づいて
自律的に電波状況の判断を行い、周波数資源の監視およ
び電波障害発生時の運用チャネルの切替制御を行う。
【0028】PCZの場合は、公衆回線を管理する事業
者の設定により運用範囲(電波が伝わるエリア)を共有
することができる。本実施形態では、公衆CZとPCZ
とは同じ周波数帯域を使用して運用しているので、運用
チャネルの切替えによって干渉が発生する。
【0029】次に、図1に示した実施形態における干渉
が発生する要因について図2を参照して説明する。
【0030】図2は公衆PDCとプライベートPDCの
ゾーンとを同じ周波数帯域を共有して運用する一実施例
を示す図である。
【0031】公衆CZはCZa,…,CZnの複数のゾ
ーンに分割されており、PCZはPCZa,…,PCZ
nの複数のゾーンに分割されている。そして、公衆CZ
とPCZとが運用しているチャネル内に移動機PSA,
PSB,PSC,PSDが在圏している。
【0032】本実施例では、移動機PSBはPCZgに
在圏し、移動機PSCは公衆CZbに在圏し、移動機P
SDは公衆CZcに在圏している。また、移動機PSA
は公衆CZaとPCZaとが共有するゾーンに在圏して
いる。
【0033】各移動機は固定した場所に設置されること
はなく、ユーザの移動に伴って各移動機の位置は変わ
る。そして、各移動機は位置登録しながらCZまたはP
CZの間を常に移動している。
【0034】例えば、移動機PSAがチャネル1で運用
している無線基地局BSAのPCZaに在圏していて、
公衆CZaの運用チャネル2であったときに通常の運用
ができる。ただし、CZaが何らかの原因(干渉)によ
り運用チャネル2からチャネル1に切り替わったとき、
障害(ビットエラー)が発生する。
【0035】移動機PSAが無線基地局BSAの近傍に
移動したとき、無線基地局BSAでは電波の歪みによる
ビットエラーが検出され、自律アッテネータ制御を使用
してその違いを識別することができる。
【0036】このように、本実施形態では、公衆CZと
PCZとが共有しているゾーン内での障害は受信機とア
ッテネータとを用いた監視システムによって、より正確
な電波状況がリアルタイムに把握される。
【0037】次に、図3はタイムスロットにアッテネー
タ制御値を設定し自律アッテネータ制御を行うことによ
って隣りのタイムスロットに影響を与えないことを説明
するための図で、(a)はアッテネータ(ATT)制御
値を示し、(b)は通信チャネル(通信CH)の割当て
を示し、(c)は同図(b)における通信チャネルのタ
イムスロット用ガード時間を示し、(d)はアッテネー
タの切替えのタイミングを示す。
【0038】図3(a)を参照すると、ATT制御値
は、例えば受信ATT値が0dB(MAX)のビットイ
メージは“00001111(15)”,受信ATT値
が−20dBのビットイメージは“00001101
(13)”,受信ATT値が−40dBのビットイメー
ジは“00001100(12)”と設定している。
【0039】そして、図3(b)に示すように、無線基
地局に使用されるアッテネータはタイムスロットTS
0,…,TS5ごとにATT値を設定することが可能で
ある。但し、タイムスロットTS0,TS1,TS3お
よびTS4には通信チャネル(通信CH)を割り当て、
タイムスロットTS2およびTS5には制御チャネル
(制御CH)を割り当てている。前述したように、制御
CHに割り当てられたTS2,TS5にはアッテネータ
の起動は行わない。
【0040】通信CHのタイムスロット用ガード時間
は、図3(c)に示すように、通信CH(280ビッ
ト)の先頭から4ビットはバースト応答用ガード時間R
であり、最後の6ビットはガード時間Gである。
【0041】なお、通信CHの先頭から4ビットの時間
内にアッテネータ制御(アッテネータ切替え)が完了す
れば、通信CH内のデータが変化することはあり得な
い。
【0042】図3(d)に示すように、バースト応答用
ガード時間R4ビットは2シンボルで構成される。ここ
で、1ビットの時間は23.8μsであるので、タイム
スロット用ガード時間G=23.8μs×4=95.2
μsである。
【0043】一方、アッテネータの切替えを行うときに
は、1/8シンボル間に1ワードのデータを送出するこ
とにより、アッテネータの切替え制御が完了する。ここ
で、1シンボル=2ビットなので、切替え時間は1/8
シンボル=(1/8)×2ビット=(1/4)×23.
8μs=6μsである。
【0044】したがって、最大ガード時間(95.2μ
s)のうち6μsでアッテネータ制御処理が完了するの
で、近傍のタイムスロットに影響を与えない。
【0045】次に、本実施形態の動作について図面を参
照して説明する。
【0046】図4および図5は図1における無線基地局
制御部の自律アッテネータ制御処理動作を説明するため
の第1および第2の部分フローチャートであり、両図の
手順を連結することにより一連の処理フローとなる。
【0047】図4および図5を参照すると、通信中の通
信用物理チャネル(通信用物理CH)の監視処理が開始
された直後に、異常検出回数カウンタが0クリアされ
(ステップS401)、測定回数カウンタと累加テーブ
ルがクリアされる(ステップS402)。
【0048】そして、1スーパーフレーム中の通信用物
理CHの受信レベル/回線品質(ビットエラー)の測定
が開始され(ステップS403)、測定回数カウンタは
カウントアップ(+1)され、累加テーブルに受信レベ
ル測定値が累加される(ステップS40)。
【0049】次に、アッテネータ制御(ATT制御)が
起動されているかどうかがチェックされ(ステップS4
05)、ここでNOならば、測定回数カウンタ値がAT
T制御未起動時平均化回数以上かどうかがチェックされ
る(ステップS406)。
【0050】また、ステップS405でYES、つまり
ATT制御起動中のときも、測定回数カウンタ値がAT
T制御起動時平均化回数以上かどうかがチェックされる
(ステップS407)。
【0051】そして、ステップS406でYES、また
はステップS407でYESのときは、平均受信レベル
が算出される(ステップS408)。ここで、平均受信
レベルは次式で算出される。 平均受信レベル=累加テーブル値÷測定回数カウンタ なお、ステップS406またはS407でNOのとき
は、ステップS403に戻って、1スーパーフレーム中
の通信用物理CHの受信レベル/回線品質(ビットエラ
ー)の測定が開始される。
【0052】ステップS408に次いで、無線基地局制
御部は回線品質測定値(ビットエラー率)が干渉発生回
線品質しきい値以上かどうかを調べ(ステップS50
1)、ここでNOであれば、品質正常と判断して異常検
出回数カウンタを0クリアした(ステップS502)
後、平均受信レベルがATT制御レベルしきい値以下か
どうかを調べる(ステップS503)。
【0053】また、ステップS501でYESのとき
は、品質劣化と判断して平均受信レベルが劣化レベルし
きい値以下かどうかを調べる(ステップS504)。
【0054】次に、ステップS503でYESのとき、
またはステップS504でYES(レベル劣化)のとき
はATT制御起動中かどうかがチェックされ(ステップ
S505)、ここでYESのときは現行のATT制御が
−20dBかどうかを調べ(ステップS506)、YE
SであればATT制御を解除する(ステップS50
7)。また、ステップS506でNO、つまり現行のA
TT制御が−40dBであれば、ATT制御を−20d
Bに緩和する(ステップS508)。
【0055】ステップS504でNOのときには、無線
基地局制御部は平均受信レベルが歪みレベルしきい値未
満であるかどうかがチェックされる(ステップS50
9)。そして、YESであれば干渉発生と判断して異常
検出回数カウンタを+1カウントアップする(ステップ
S510)。
【0056】その後、異常検出回数カウンタ値が異常検
出回数しきい値以上かどうかがチェックされ(ステップ
S511)、ここでYESであれば、異常確定と判断し
て干渉発生による運用チャネルの切替えが行われる(ス
テップS512)。
【0057】一方、ステップS509でNOのときは無
線基地局と移動機の近傍に歪みがあると判断し、ATT
制御起動中がどうかがチェックされ(ステップS51
3)、ここでYESのときは現行のATT制御が−20
dBかどうかを調べ(ステップS514)、YESであ
ればATT制御を−40dBに強化する(ステップS5
15)。
【0058】また、ステップS513でNOのときは、
ATT制御起動が開始され、−20dBのATT制御が
行われる(ステップS516)。
【0059】なお、ステップS503でNOのとき、S
505でNOのとき、S511でNOのとき、S514
でNOのとき、または、S507の処理後、S508の
処理後、S515の処理後、S516の処理後にはそれ
ぞれステップS402に戻る。
【0060】ここで、上述した無線基地局制御部の処理
動作を要約すると、無線基地局が運用を開始した時に、
受信レベルが60dB以上であり、かつビットエラーが
発生したときには、無線基地局は電波の歪みを検出して
アッテネータを1段階(例えば20dB)増やす。
【0061】その後、無線基地局の受信レベルが60d
B以下となったときには、無線基地局は運用レベル内と
判断して、通常の運用を続ける。
【0062】ビットエラーが発生しなかったときには歪
みによる障害は解決される。また、異常電波による障害
であったときには、無線基地局は運用チャネルの切替え
を行う。
【0063】無線基地局の受信レベルがしきい値以上
で、かつビットエラーが再発したときには、無線基地局
はアッテネータをもう1段階(例えば40dB)増や
す。
【0064】そして、受信レベルがしきい値以下となっ
たときには、無線基地局は受信レベルの劣化を検出し
て、アッテネータを1段階減らす。
【0065】なお、本実施形態においては、無線基地局
制御部は上記のすべての制御動作を、いわゆるソフトウ
ェア処理により実行する。
【0066】このアッテネータ制御処理について図6を
参照してさらに詳しく説明する。
【0067】図6は図1におけるPCZの無線基地局で
測定されている受信レベルの範囲としきい値とを示す図
である。
【0068】図1における無線基地局で測定可能なレベ
ルは−5dB〜65dBである。ここで、レベルが60
dB以上となったときには、公衆用移動機の送信出力が
高いため、歪みによるビットエラーが発生する確率が高
くなる。
【0069】高いレベルで受信したデータにビットエラ
ーが発生すると、無線基地局における電波監視ソフトウ
ェアはアッテネータ(例えば−20dB)を起動して監
視周期を開始する。
【0070】この監視周期が完了した時点でまだビット
エラーが発生していたときには、アッテネータ値を最大
(例えば−40dB)にする。
【0071】アッテネータが起動されたときには、無線
基地局の受信レベルは下がってレベルしきい値L1より
低くなり、歪みレベルから運用レベルの範囲に入る。
【0072】運用レベルの範囲(レベルしきい値L1と
L2との間)内においてビットエラーが発生したとき
は、無線基地局の電波監視ソフトウェアは干渉と判断し
て運用チャネルの切替えを行う。
【0073】歪みによるビットエラーの場合は、アッテ
ネータが起動されたときに無線基地局の受信レベルは運
用レベルの範囲だけ下がってビットエラーは完全に無く
なる。
【0074】通信中にアッテネータが起動されていて無
線基地局の受信レベルがレベルしきい値L2よりも低く
なったときは、無線基地局の電波監視ソフトウェアはア
ッテネータ値を1段階落とす。
【0075】本実施形態では、このレベルしきい値L2
の設定により通常のスケルチ切断レベルと重ならないよ
うに調整することができるので、アッテネータ停止時
(0dB)にスケルチ切断はあり得ない。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、公
衆用のパーソナル・ディジタル・セルラーシステム(P
DCシステム)と同じ周波数帯域で運用するマイクロセ
ル方式の移動通信システムにおいて、無線基地局はアン
テナで受信した信号にレベル減衰を与えるアッテネータ
と、アッテネータを介して受信電波をリアルタイムに監
視してレベルを測定しその測定レベルに応じてダイナミ
ックにアッテネータの減衰量を制御する制御手段を備
え、使用中の通信チャネルにビットエラーが検出された
ときにアッテネータの減衰量を増加させてビットエラー
が無くなるか否かを判定することにより、このビットエ
ラーが妨害波の干渉によるものかレベル過大による歪み
によるものかを切分け識別するので、そして、ビットエ
ラーの発生が妨害波の干渉によるときは、通信チャネル
を切り替えるので、公衆用PDCシステムと他のプライ
ベートPDCシステムとのように同じ周波数帯域を共有
する複数種のシステムにおいて必要になる電波監視(リ
アルタイムな周波数資源管理)を実現し、干渉を避ける
とができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の一実施形態を示す移動通信シ
ステムのシステムブロック図、(b)は同図(a)にお
ける無線基地局の構成を示すブロック図である。
【図2】公衆PDCとプライベートPDCのゾーンとを
同じ周波数帯域を共有して運用する一実施例を示す図で
ある。
【図3】タイムスロットにアッテネータ制御値を設定し
自律アッテネータ制御を行うことによって隣りのタイム
スロットに影響を与えないこととを説明するための図で
ある。
【図4】図1における無線基地局制御部の自律アッテネ
ータ制御処理動作を説明するための第1の部分フローチ
ャートである。
【図5】図1における無線基地局制御部の自律アッテネ
ータ制御処理動作を説明するための第2の部分フローチ
ャートである。
【図6】図1におけるPCZの無線基地局で測定されて
いる受信レベルの範囲としきい値とを示す図である。
【符号の説明】
1,2 移動機(PS) 3 無線基地局(BS) 4 制御装置(WLM) 5 構内交換機(PBX) 6 一般公衆網(PSTN) 7 MDE 8 BCE 9 SPE 10 MCX 31,38 アンテナ(ANT) 32,37 アッテネータ(ATT) 33 電波監視用受信部(SRX) 34 無線制御部(RFC) 35 無線基地局制御部(BSC) 36 無線部(TRX) BSA 無線基地局 CZ,CZa,…,CZn セルラー・ゾーン L1,L2 レベルしきい値 PCZ,PCZa,…,PCZn プライベート・セ
ルラー・ゾーン PSA,…,PSD 移動機 TS0,…,TS5 タイムスロット

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 公衆用のパーソナル・ディジタル・セル
    ラーシステムと同じ周波数帯域の通信チャネルを通して
    電波による信号の送受信を行う無線基地局及び移動局を
    備えるマイクロセル方式の移動通信システムにおいて、前記無線基地局は、電波を受信するアンテナと、前記ア
    ンテナで受信した信号に指定された量のレベル減衰を与
    えるアッテネータと、前記アッテネータを介して受信電
    波をリアルタイムに監視してレベルを測定しその測定レ
    ベルに応じてダイナミックに前記アッテネータの減衰量
    を指定する起動,停止制御を行う制御手段とを有し、前
    記移動局との間で使用中の通信チャネルにビットエラー
    が検出されたとき、前記アッテネータの減衰量を増加さ
    せてビットエラーが無くなるか否かを判定することによ
    り、このビットエラーの発生が妨害波の干渉によるもの
    かレベル過大による歪みによるものかを識別する ことを
    特徴とする自律アッテネータ制御方式。
  2. 【請求項2】 前記ビットエラーの発生が妨害波の干渉
    によるときは、前記無線基地局と前記移動局との間で使
    用する通信チャネルを切り替えることを特徴とする請求
    項1記載の自律アッテネータ制御方式。
  3. 【請求項3】 前記アッテネータの指定可能な減衰量と
    して複数段階のアッテネータ値を有し、前記制御手段
    が、前記使用中の通信チャネルにビットエラーを検出す
    ると受信電波のレベルを判定し、前記アッテネータを介
    した受信信号のレベルがあらかじめ定めた歪みレベルし
    きい値を超えるときには、前記アッテネータのアッテネ
    ータ値を1段階上げて所定の監視周期が完了した時点に
    前記ビットエラーが継続して発生しているか判定し、継
    続して発生していれば前記アッテネータの値をさらに1
    段階上げることをアッテネータ値が最大になるまで順次
    繰り返し、前記アッテネータを介した受信信号のレベル
    があらかじめ定めた劣化レベルしきい値より低いときに
    は、前記アッテネータの値を1段階下げて所定の監視周
    期が完了した時点に前記ビットエラーが継続して発生し
    ているか判定し、継続して発生していれば前記アッテネ
    ータの値をさらに1段階下げることをアッテネータ値が
    最小になるまで順次繰り返すことを特徴とする請求項1
    記載の自律アッテネータ制御方式。
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