JP3080618B1 - タイヤトレッドパターン配列の設計装置、タイヤトレッドパターン配列の設計方法及びタイヤトレッドパターン配列設計プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents
タイヤトレッドパターン配列の設計装置、タイヤトレッドパターン配列の設計方法及びタイヤトレッドパターン配列設計プログラムを記録した記録媒体Info
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- JP3080618B1 JP3080618B1 JP11213867A JP21386799A JP3080618B1 JP 3080618 B1 JP3080618 B1 JP 3080618B1 JP 11213867 A JP11213867 A JP 11213867A JP 21386799 A JP21386799 A JP 21386799A JP 3080618 B1 JP3080618 B1 JP 3080618B1
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Landscapes
- Tyre Moulding (AREA)
- Tires In General (AREA)
Abstract
【要約】
【課題】 トレッドパターンの設計を容易かつ効率的な
ものとする。 【解決手段】 ピッチの異なる複数種のトレッドパター
ン要素2が周方向に配列されたタイヤのトレッドパター
ン配列をコンピュータによって設計する装置であって、
多数の異なるパターン配列候補を自動生成するパターン
候補生成手段と、作成されたパターン配列候補の騒音発
生をシュミレートするシュミレート手段と、当該シュミ
レーションによる騒音レベルが所定基準以下であるかを
判定する判定手段と、を備えている。
ものとする。 【解決手段】 ピッチの異なる複数種のトレッドパター
ン要素2が周方向に配列されたタイヤのトレッドパター
ン配列をコンピュータによって設計する装置であって、
多数の異なるパターン配列候補を自動生成するパターン
候補生成手段と、作成されたパターン配列候補の騒音発
生をシュミレートするシュミレート手段と、当該シュミ
レーションによる騒音レベルが所定基準以下であるかを
判定する判定手段と、を備えている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タイヤトレッドパ
ターン配列の設計装置、タイヤトレッドパターンの設計
方法及びタイヤトレッドパターン配列設計プログラムを
記録した記録媒体に関するものである。
ターン配列の設計装置、タイヤトレッドパターンの設計
方法及びタイヤトレッドパターン配列設計プログラムを
記録した記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】空気入りのタイヤにおいては、タイヤが
路上を走行するとき、路面とタイヤトレッドとの間にお
いて発生する騒音(パターンノイズ)を低減させること
が重要であり、この課題を解決するためのトレッドパタ
ーンとして、特許第2709184号公報に記載のもの
等、様々なものが提案されている。騒音の少ないトレッ
ドパターンを設計する手法としては、まず、設計者が異
なるピッチの複数のトレッドパターン要素の並びを考え
てタイヤ1周分のパターン配列を決定する。
路上を走行するとき、路面とタイヤトレッドとの間にお
いて発生する騒音(パターンノイズ)を低減させること
が重要であり、この課題を解決するためのトレッドパタ
ーンとして、特許第2709184号公報に記載のもの
等、様々なものが提案されている。騒音の少ないトレッ
ドパターンを設計する手法としては、まず、設計者が異
なるピッチの複数のトレッドパターン要素の並びを考え
てタイヤ1周分のパターン配列を決定する。
【0003】そして、そのパターン配列による騒音発生
をコンピュータでシュミレートし、シュミレーションに
より発生する騒音を周波数解析して、その解析結果を紙
出力する。このような周波数解析は、SAE(Society of
Automotive Engineering)Paper No.690520に開示され
ている。設計者は、その解析結果を見て、周波数分散が
良いか否か、すなわち騒音が少ないか否かを判断してい
た。
をコンピュータでシュミレートし、シュミレーションに
より発生する騒音を周波数解析して、その解析結果を紙
出力する。このような周波数解析は、SAE(Society of
Automotive Engineering)Paper No.690520に開示され
ている。設計者は、その解析結果を見て、周波数分散が
良いか否か、すなわち騒音が少ないか否かを判断してい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この従来の手法では、
パターン配列作成・周波数解析・判定の一連の作業を設
計者がかかりっきりで行っており、上記の一連作業を1
日(8時間)で10回程度しか行うことができず、効率
が低かった。特にパターン配列作成は、設計者の経験に
基づいて行われており、そのような設計者の経験をコン
ピュータシステム化して自動化することも非常に困難で
あった。本発明は、このような問題に鑑みてなされたも
のであって、トレッドパターンの設計を容易かつ効率的
なものとすることを課題とする。
パターン配列作成・周波数解析・判定の一連の作業を設
計者がかかりっきりで行っており、上記の一連作業を1
日(8時間)で10回程度しか行うことができず、効率
が低かった。特にパターン配列作成は、設計者の経験に
基づいて行われており、そのような設計者の経験をコン
ピュータシステム化して自動化することも非常に困難で
あった。本発明は、このような問題に鑑みてなされたも
のであって、トレッドパターンの設計を容易かつ効率的
なものとすることを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、次の技術的手段を採用した。すなわち、
本発明の特徴は、ピッチの異なる複数種のトレッドパタ
ーン要素を有するタイヤのトレッドパターン配列であっ
て、同一のパターン要素が1個又は複数個連続して並ん
だパターン要素群を構成し、各パターン要素群がタイヤ
周方向に配列されているトレッドパターン配列をコンピ
ュータによって設計する装置であって、各パターン要素
の連続並び数をランダムに決定する乱数発生手段と、決
定されたパターン要素の連続並び数に基づいてトレッド
パターン配列を生成するパターン生成手段と、決定され
た各パターン要素の連続並び数と、予め与えられた各パ
ターン要素のピッチ長とに基づいて生成されたトレッド
パターン配列のタイヤ周長を仮周長として算出する仮周
長算出手段と、当該仮周長と予め与えられたタイヤの基
本周長との長さのズレに基づいて、仮周長が基本周長に
一致するように仮周長を補正する補正手段とを備えてい
る点にある。
決するために、次の技術的手段を採用した。すなわち、
本発明の特徴は、ピッチの異なる複数種のトレッドパタ
ーン要素を有するタイヤのトレッドパターン配列であっ
て、同一のパターン要素が1個又は複数個連続して並ん
だパターン要素群を構成し、各パターン要素群がタイヤ
周方向に配列されているトレッドパターン配列をコンピ
ュータによって設計する装置であって、各パターン要素
の連続並び数をランダムに決定する乱数発生手段と、決
定されたパターン要素の連続並び数に基づいてトレッド
パターン配列を生成するパターン生成手段と、決定され
た各パターン要素の連続並び数と、予め与えられた各パ
ターン要素のピッチ長とに基づいて生成されたトレッド
パターン配列のタイヤ周長を仮周長として算出する仮周
長算出手段と、当該仮周長と予め与えられたタイヤの基
本周長との長さのズレに基づいて、仮周長が基本周長に
一致するように仮周長を補正する補正手段とを備えてい
る点にある。
【0006】また、乱数発生手段によって決定される連
続並び数の数値範囲を設定する設定手段を備えているの
が好ましい。
続並び数の数値範囲を設定する設定手段を備えているの
が好ましい。
【0007】前記補正手段は、仮周長と基本長との長さ
の比に基づいて、仮周長が基本周長に一致するように各
パターン要素のピッチ長を補正するのが好適である。さ
らにまた、補正されたピッチ長のトレッドパターンが形
成されたタイヤの騒音発生をシュミレートするシュミレ
ート手段と、当該タイヤのシュミレーションによる騒音
レベルが所定基準以下であるかを判定する判定手段とを
備えているのが好適である。そして、生成されたトレッ
ドパターン配列のうち、前記判定手段により騒音レベル
が所定基準以下と判定されたトレッドパターン配列図を
出力する配列図出力手段を備えているのが好適である。
の比に基づいて、仮周長が基本周長に一致するように各
パターン要素のピッチ長を補正するのが好適である。さ
らにまた、補正されたピッチ長のトレッドパターンが形
成されたタイヤの騒音発生をシュミレートするシュミレ
ート手段と、当該タイヤのシュミレーションによる騒音
レベルが所定基準以下であるかを判定する判定手段とを
備えているのが好適である。そして、生成されたトレッ
ドパターン配列のうち、前記判定手段により騒音レベル
が所定基準以下と判定されたトレッドパターン配列図を
出力する配列図出力手段を備えているのが好適である。
【0008】また、前記補正手段によって補正されたピ
ッチ長を出力するピッチ出力手段を備えているのが好適
である。さらに、トレッドパターン配列の生成から騒音
レベルの判定までの工程を自動的に繰り返して処理する
繰返し手段を備えているのが好適である。また、本発明
に係る装置は、ピッチの異なる複数種のトレッドパター
ン要素が周方向に配列されたタイヤのトレッドパターン
配列をコンピュータによって設計する装置であって、多
数の異なるパターン配列候補を自動生成するパターン候
補生成手段と、作成されたパターン配列候補の騒音発生
をシュミレートするシュミレート手段と、当該シュミレ
ーションによる騒音レベルが所定基準以下であるかを判
定する判定手段と、を備えているものとすることができ
る。
ッチ長を出力するピッチ出力手段を備えているのが好適
である。さらに、トレッドパターン配列の生成から騒音
レベルの判定までの工程を自動的に繰り返して処理する
繰返し手段を備えているのが好適である。また、本発明
に係る装置は、ピッチの異なる複数種のトレッドパター
ン要素が周方向に配列されたタイヤのトレッドパターン
配列をコンピュータによって設計する装置であって、多
数の異なるパターン配列候補を自動生成するパターン候
補生成手段と、作成されたパターン配列候補の騒音発生
をシュミレートするシュミレート手段と、当該シュミレ
ーションによる騒音レベルが所定基準以下であるかを判
定する判定手段と、を備えているものとすることができ
る。
【0009】さらに、本発明に係る方法は、ピッチの異
なる複数種のトレッドパターン要素を有するタイヤのト
レッドパターン配列であって、同一のパターン要素が1
個又は複数個連続して並んだパターン要素群を構成し、
各パターン要素群がタイヤ周方向に配列されているトレ
ッドパターン配列をコンピュータによって設計する方法
であって、各パターン要素の連続並び数をランダムに決
定する工程、決定されたパターン要素の連続並び数に基
づいてトレッドパターン配列を生成する工程、決定され
た各パターン要素の連続並び数と、予め与えられた各パ
ターン要素のピッチ長とに基づいて生成されたトレッド
パターン配列のタイヤ周長を仮周長として算出する工
程、当該仮周長と予め与えられたタイヤの基本周長との
長さのズレに基づいて、仮周長が基本周長に一致するよ
うに仮周長を補正する工程、を含むことを特徴とする。
なる複数種のトレッドパターン要素を有するタイヤのト
レッドパターン配列であって、同一のパターン要素が1
個又は複数個連続して並んだパターン要素群を構成し、
各パターン要素群がタイヤ周方向に配列されているトレ
ッドパターン配列をコンピュータによって設計する方法
であって、各パターン要素の連続並び数をランダムに決
定する工程、決定されたパターン要素の連続並び数に基
づいてトレッドパターン配列を生成する工程、決定され
た各パターン要素の連続並び数と、予め与えられた各パ
ターン要素のピッチ長とに基づいて生成されたトレッド
パターン配列のタイヤ周長を仮周長として算出する工
程、当該仮周長と予め与えられたタイヤの基本周長との
長さのズレに基づいて、仮周長が基本周長に一致するよ
うに仮周長を補正する工程、を含むことを特徴とする。
【0010】また、本発明に係るプログラムを記録した
記録媒体は、ピッチの異なる複数種のトレッドパターン
要素を有するタイヤのトレッドパターン配列であって、
同一のパターン要素が1個又は複数個連続して並んだパ
ターン要素群を構成し、各パターン要素群がタイヤ周方
向に配列されているトレッドパターン配列をコンピュー
タによって設計するプログラムを記録した記録媒体であ
って、当該プログラムは、各パターン要素の連続並び数
をランダムに決定し、決定されたパターン要素の連続並
び数に基づいてトレッドパターン配列を生成し、決定さ
れた各パターン要素の連続並び数と、予め与えられた各
パターン要素のピッチ長とに基づいて生成されたトレッ
ドパターン配列のタイヤ周長を仮周長として算出し、当
該仮周長と予め与えられたタイヤの基本周長との長さの
ズレに基づいて、仮周長が基本周長に一致するように仮
周長を補正することを特徴とする。
記録媒体は、ピッチの異なる複数種のトレッドパターン
要素を有するタイヤのトレッドパターン配列であって、
同一のパターン要素が1個又は複数個連続して並んだパ
ターン要素群を構成し、各パターン要素群がタイヤ周方
向に配列されているトレッドパターン配列をコンピュー
タによって設計するプログラムを記録した記録媒体であ
って、当該プログラムは、各パターン要素の連続並び数
をランダムに決定し、決定されたパターン要素の連続並
び数に基づいてトレッドパターン配列を生成し、決定さ
れた各パターン要素の連続並び数と、予め与えられた各
パターン要素のピッチ長とに基づいて生成されたトレッ
ドパターン配列のタイヤ周長を仮周長として算出し、当
該仮周長と予め与えられたタイヤの基本周長との長さの
ズレに基づいて、仮周長が基本周長に一致するように仮
周長を補正することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1及び図2は、本発明の装置に
よって作成されるタイヤのトレッドパターンを例示して
いる。図1は、空気入りタイヤのトレッドパターン要素
配列の部分展開図であり、具体的なトレッドパターン要
素の形状を示している。図2は、タイヤを製作するため
のモールドにおけるパターン要素配列図を示している。
図1において、1はタイヤの中心線(タイヤトレッドの
赤道線)であり、この中心線1を介してその左右両側に
所定ピッチのトレッドパターン要素2が周方向に沿って
配列されている。
に基づいて説明する。図1及び図2は、本発明の装置に
よって作成されるタイヤのトレッドパターンを例示して
いる。図1は、空気入りタイヤのトレッドパターン要素
配列の部分展開図であり、具体的なトレッドパターン要
素の形状を示している。図2は、タイヤを製作するため
のモールドにおけるパターン要素配列図を示している。
図1において、1はタイヤの中心線(タイヤトレッドの
赤道線)であり、この中心線1を介してその左右両側に
所定ピッチのトレッドパターン要素2が周方向に沿って
配列されている。
【0012】また、前記パターン要素2の配列順序にお
いて、同一パターン要素2が、1又は2以上集まってパ
ターン要素群3を構成している。なお、図1及び図2に
示すものでは、パターン要素2のピッチは、5種類とさ
れている。以下、この5種類のパターン要素をそれぞれ
P1,P2,P3,P4,P5といい、これらのピッチ
長さをそれぞれL1,L2,L3,L4,L5という。
すなわち、パターン要素Piの長さは、Li(iは1か
ら5の数字)である。本発明の設計装置は、トレッドパ
ターン設計プログラムが記憶装置に記憶されたパーソナ
ルコンピュータによって構成されている。なお、図示は
省略するが、ここでいうコンピュータとは、キーボー
ド、マウスといった入力手段、ディスプレイ、プリンタ
といった出力手段、補助記憶装置等その他の周辺機器を
必要であれば含むことができる。また、本実施形態のプ
ログラムはBASICで作成されており、本装置1の機
能の実現手段は、コンピュータそのものが有している機
能の他にBASICが有している関数又は手続きによっ
ても達成される。
いて、同一パターン要素2が、1又は2以上集まってパ
ターン要素群3を構成している。なお、図1及び図2に
示すものでは、パターン要素2のピッチは、5種類とさ
れている。以下、この5種類のパターン要素をそれぞれ
P1,P2,P3,P4,P5といい、これらのピッチ
長さをそれぞれL1,L2,L3,L4,L5という。
すなわち、パターン要素Piの長さは、Li(iは1か
ら5の数字)である。本発明の設計装置は、トレッドパ
ターン設計プログラムが記憶装置に記憶されたパーソナ
ルコンピュータによって構成されている。なお、図示は
省略するが、ここでいうコンピュータとは、キーボー
ド、マウスといった入力手段、ディスプレイ、プリンタ
といった出力手段、補助記憶装置等その他の周辺機器を
必要であれば含むことができる。また、本実施形態のプ
ログラムはBASICで作成されており、本装置1の機
能の実現手段は、コンピュータそのものが有している機
能の他にBASICが有している関数又は手続きによっ
ても達成される。
【0013】図2に示すトレッドパターンを生成するに
は、図3に示すように、まず、作業者が必要なデータを
設計装置であるコンピュータに入力する(ステップS
1)。入力されるされるデータは、周方向の総ピッチ数
T、タイヤ周長(基本周長)Bcir(単位:mm)、各ト
レッドパターン要素のピッチ長さLi(単位:mm)、各
パターン要素の連続並びの最大値M(範囲)、騒音レベ
ルの判定基準X、乱数系列S、その他の付加情報(日付
等)Aである。図4は、これらのデータの入力の一例を
示している。なお、タイヤ周長Bcirに代えて、タイヤ
の直径を入力してもよい(タイヤ周長は直径×πで算出
できる)。
は、図3に示すように、まず、作業者が必要なデータを
設計装置であるコンピュータに入力する(ステップS
1)。入力されるされるデータは、周方向の総ピッチ数
T、タイヤ周長(基本周長)Bcir(単位:mm)、各ト
レッドパターン要素のピッチ長さLi(単位:mm)、各
パターン要素の連続並びの最大値M(範囲)、騒音レベ
ルの判定基準X、乱数系列S、その他の付加情報(日付
等)Aである。図4は、これらのデータの入力の一例を
示している。なお、タイヤ周長Bcirに代えて、タイヤ
の直径を入力してもよい(タイヤ周長は直径×πで算出
できる)。
【0014】装置が上記データ群を受け付けて必要な情
報を備えた状態になると、次にトレッドパターン配列の
生成処理が行われる(ステップS2)。この生成処理の
目的は、図2に示すようなタイヤ1周分のパターン要素
2の配列を作成することにある。ここで、トレッドパタ
ーン要素は5種類を前提としており、5種類のトレッド
パターン要素は、P1,P2,P3,P4,P5,P
4,P3,P2・・・・の順番で配列されるものとして
いる。すなわち、Piのiを1から最大値(ここでは
5)まで増加させ(昇順配列)、iが最大値(5)に達
したら最小値(ここでは1)まで減少させる(降順配
列)ことを繰り返す、という配列順規則に従って配列さ
れる(i:imin−>imax−>imin−>・・) したがって、パターン配列の作成のための基本的な方針
としては、上記配列順規則に従って各パターン要素の連
続並び数を決定すればよい。
報を備えた状態になると、次にトレッドパターン配列の
生成処理が行われる(ステップS2)。この生成処理の
目的は、図2に示すようなタイヤ1周分のパターン要素
2の配列を作成することにある。ここで、トレッドパタ
ーン要素は5種類を前提としており、5種類のトレッド
パターン要素は、P1,P2,P3,P4,P5,P
4,P3,P2・・・・の順番で配列されるものとして
いる。すなわち、Piのiを1から最大値(ここでは
5)まで増加させ(昇順配列)、iが最大値(5)に達
したら最小値(ここでは1)まで減少させる(降順配
列)ことを繰り返す、という配列順規則に従って配列さ
れる(i:imin−>imax−>imin−>・・) したがって、パターン配列の作成のための基本的な方針
としては、上記配列順規則に従って各パターン要素の連
続並び数を決定すればよい。
【0015】具体的には、まずP1の連続並び数を入力
された連続並び数の最大値Mの範囲でランダムに決定す
る。連続並び数は、コンピュータの発生する乱数R(R
は1以下の数値)に連続並び数の最大値M(図4の入力
では5)を掛ける。R×Mの小数点以下の部分は、丸め
て(切り捨て、切り上げ又は四捨五入等)1〜5の範囲
の整数の連続並び数を決定する。なお、プログラムを実
行させる度に同じ乱数が発生するのを防止するために、
乱数を発生させるための乱数系列は複数(99個)用意
されており、使用者は、複数の乱数系列の中から、任意
の乱数系列Sを選択して入力している。
された連続並び数の最大値Mの範囲でランダムに決定す
る。連続並び数は、コンピュータの発生する乱数R(R
は1以下の数値)に連続並び数の最大値M(図4の入力
では5)を掛ける。R×Mの小数点以下の部分は、丸め
て(切り捨て、切り上げ又は四捨五入等)1〜5の範囲
の整数の連続並び数を決定する。なお、プログラムを実
行させる度に同じ乱数が発生するのを防止するために、
乱数を発生させるための乱数系列は複数(99個)用意
されており、使用者は、複数の乱数系列の中から、任意
の乱数系列Sを選択して入力している。
【0016】以上の処理でP1の連続並び数が決定され
た(図5ではP1の連続並び数が1に決定されてい
る)。次に、配列順序規則に従い、P2の連続並び数を
決定する。このP2の連続並び数もP1と同様の処理で
決定される(図5では2に決定されている)。このよう
な処理を所定の終了条件に達するまで行い、タイヤ1周
分の各パターン要素2の連続並び数を決定する。前記所
定の終了条件とは、決定された連続並び数の総数が、入
力された周方向の総ピッチ数Tに一致した場合である。
連続並び数の総数は、各パターン要素2の連続並び数を
カウンターに累積的に記憶させることで求められ、この
カウンターの値が総ピッチ数Tとを比較して一致するか
を判定する。
た(図5ではP1の連続並び数が1に決定されてい
る)。次に、配列順序規則に従い、P2の連続並び数を
決定する。このP2の連続並び数もP1と同様の処理で
決定される(図5では2に決定されている)。このよう
な処理を所定の終了条件に達するまで行い、タイヤ1周
分の各パターン要素2の連続並び数を決定する。前記所
定の終了条件とは、決定された連続並び数の総数が、入
力された周方向の総ピッチ数Tに一致した場合である。
連続並び数の総数は、各パターン要素2の連続並び数を
カウンターに累積的に記憶させることで求められ、この
カウンターの値が総ピッチ数Tとを比較して一致するか
を判定する。
【0017】カウンターの値が総ピッチ数T未満の場合
は、連続並び数の決定処理を繰り返し、カウンターの値
が総ピッチ数Tと一致した場合には、連続並び数の決定
処理を終了する。なお、カウンターの値が総ピッチ数T
を超えた場合には、カウンターをゼロクリアーし、連続
並び数の決定処理を最初から行う。なお、カウンターの
値が総ピッチ数Tを超えた場合、処理を最初からやり直
すのではなく、総ピッチ数を超えた分だけ、最後に決定
された連続並び数から引いて、その引いた数を連続並び
数とし、処理を終了してもよい。
は、連続並び数の決定処理を繰り返し、カウンターの値
が総ピッチ数Tと一致した場合には、連続並び数の決定
処理を終了する。なお、カウンターの値が総ピッチ数T
を超えた場合には、カウンターをゼロクリアーし、連続
並び数の決定処理を最初から行う。なお、カウンターの
値が総ピッチ数Tを超えた場合、処理を最初からやり直
すのではなく、総ピッチ数を超えた分だけ、最後に決定
された連続並び数から引いて、その引いた数を連続並び
数とし、処理を終了してもよい。
【0018】以上の処理の終了により、タイヤ1周分の
パターン配列が生成された。本発明では、連続並び数を
決定するために乱数を用いているので、多数のパターン
配列を自動的に生成することが可能となった。よって、
大量のパターン配列をコンピュータで生成することがで
きる。次に、以上の処理で生成されたパターン配列によ
るタイヤ周長(Li×各要素の数)は、入力されたタイ
ヤ周長Bcirと一致しないことが多いので、これを一致
させるために、以下の補正処理(ステップS3)を行
う。
パターン配列が生成された。本発明では、連続並び数を
決定するために乱数を用いているので、多数のパターン
配列を自動的に生成することが可能となった。よって、
大量のパターン配列をコンピュータで生成することがで
きる。次に、以上の処理で生成されたパターン配列によ
るタイヤ周長(Li×各要素の数)は、入力されたタイ
ヤ周長Bcirと一致しないことが多いので、これを一致
させるために、以下の補正処理(ステップS3)を行
う。
【0019】補正は、生成されたパターン配列のタイヤ
周長と、入力によって予め与えられたタイヤ周長(基本
周長)Bcirとの比に基づいて、各ピッチ長Liを修正
することによって行われる。具体的には、まず、以下の
式1のようにして、生成された配列のタイヤ周長(仮周
長)と、入力されたタイヤ周長Bcirとの周長比Crを求
める。
周長と、入力によって予め与えられたタイヤ周長(基本
周長)Bcirとの比に基づいて、各ピッチ長Liを修正
することによって行われる。具体的には、まず、以下の
式1のようにして、生成された配列のタイヤ周長(仮周
長)と、入力されたタイヤ周長Bcirとの周長比Crを求
める。
【0020】
【数1】
【0021】次に、以下の式2のように、各ピッチ長L
iに前記周長比Crを掛けてピッチ長Liを補正する。
iに前記周長比Crを掛けてピッチ長Liを補正する。
【0022】
【数2】
【0023】この補正処理を具体例で説明する。まず、
5種類のパターン要素を前提とし、与えられた基本周長
Bcirが1885で、与えられた周方向ピッチ数Tが6
0であり、与えられた各ピッチ長Liと、生成されたパ
ターン配列に存在する各要素の個数Linは以下の通りで
あったとする。 P1:L1=25.0(L1n: 7個) P2:L2=26.0(L2n:12個) P3:L3=27.0(L3n:15個) P4:L4=28.0(L4n:10個) P5:L5=29.0(L5n:16個) この場合、仮周長は、25.0*7+26.0*12+27.0*15+28.0*10
+29.0*16=1636(mm)であり、この仮周長と、基本周長Bc
irとから、式1によって周長比Crを求めると、Cr=1
885/1636=1.15である。
5種類のパターン要素を前提とし、与えられた基本周長
Bcirが1885で、与えられた周方向ピッチ数Tが6
0であり、与えられた各ピッチ長Liと、生成されたパ
ターン配列に存在する各要素の個数Linは以下の通りで
あったとする。 P1:L1=25.0(L1n: 7個) P2:L2=26.0(L2n:12個) P3:L3=27.0(L3n:15個) P4:L4=28.0(L4n:10個) P5:L5=29.0(L5n:16個) この場合、仮周長は、25.0*7+26.0*12+27.0*15+28.0*10
+29.0*16=1636(mm)であり、この仮周長と、基本周長Bc
irとから、式1によって周長比Crを求めると、Cr=1
885/1636=1.15である。
【0024】この周長比Crから式2より各ピッチ長L
iは次のように補正される。 L1=25.0×1.15=28.75 L2=26.0×1.15=29.9 L3=27.0×1.15=31.05 L4=28.0×1.15=32.2 L5=29.0×1.15=33.35 以上のようなピッチ長Liの補正処理により、生成され
たパターン配列の周長を目的とする基本周長Bcirに一
致させることができる。また、補正処理を行うので、入
力するピッチ長Liは厳密なものではなくともよいの
で、使用者の負担が軽減される。
iは次のように補正される。 L1=25.0×1.15=28.75 L2=26.0×1.15=29.9 L3=27.0×1.15=31.05 L4=28.0×1.15=32.2 L5=29.0×1.15=33.35 以上のようなピッチ長Liの補正処理により、生成され
たパターン配列の周長を目的とする基本周長Bcirに一
致させることができる。また、補正処理を行うので、入
力するピッチ長Liは厳密なものではなくともよいの
で、使用者の負担が軽減される。
【0025】次に、決定されたパターン配列の配列図
(図2に相当するもの)がディスプレイに表示される
(ステップS4)。続いて、決定されたパターン配列に
よるタイヤの騒音発生をコンピュータでシュミレート
し、シュミレーションによって発生した騒音の周波数解
析処理を行う(ステップS5)。この処理については、
前述のようにSAE Paper No.690520に開示されている。
周波数解析によって、生成したパターン配列によるタイ
ヤの騒音レベルが求められ、この騒音レベルが入力され
た騒音レベルの判定基準X(図4では14)以下である
か否かを判定する(ステップS6)。
(図2に相当するもの)がディスプレイに表示される
(ステップS4)。続いて、決定されたパターン配列に
よるタイヤの騒音発生をコンピュータでシュミレート
し、シュミレーションによって発生した騒音の周波数解
析処理を行う(ステップS5)。この処理については、
前述のようにSAE Paper No.690520に開示されている。
周波数解析によって、生成したパターン配列によるタイ
ヤの騒音レベルが求められ、この騒音レベルが入力され
た騒音レベルの判定基準X(図4では14)以下である
か否かを判定する(ステップS6)。
【0026】騒音レベルが判定基準Xを超えている場合
は、レベルオーバーである旨をプリント出力し(ステッ
プS7)、ステップS2に戻る。また判定基準X以下で
あれば、パターン配列図や補正後のピッチ長などを紙に
プリント出力し(ステップS8)、ステップS2に戻
る。図6は、騒音レベルが良好でプリント出力されたパ
ターン配列図の他、配列中の各要素の個数Lin、補正
されたピッチ長Li等を表示したものを示している。ス
テップS2〜S8までの処理は、強制終了処理されない
限り、繰り返される。強制終了は、キーボードの「ST
OP」キーを押すことによって、処理に割り込みをかけ
て、プログラムを停止することによって行われる。
は、レベルオーバーである旨をプリント出力し(ステッ
プS7)、ステップS2に戻る。また判定基準X以下で
あれば、パターン配列図や補正後のピッチ長などを紙に
プリント出力し(ステップS8)、ステップS2に戻
る。図6は、騒音レベルが良好でプリント出力されたパ
ターン配列図の他、配列中の各要素の個数Lin、補正
されたピッチ長Li等を表示したものを示している。ス
テップS2〜S8までの処理は、強制終了処理されない
限り、繰り返される。強制終了は、キーボードの「ST
OP」キーを押すことによって、処理に割り込みをかけ
て、プログラムを停止することによって行われる。
【0027】繰返し処理を行うことで、大量に生成され
たパターン配列の中から、騒音レベルの低いものが、配
列図として出力される。本プログラムにおいては、大量
にパターン配列候補(サンプル)を生成し、それらの候
補の中から騒音レベルが良好なものとそうでないものを
区別する処理(最適パターン配列探索)を行い、良好な
ものを出力するので、設計者は、出力された騒音レベル
の良好なパターン配列の中から適当なものを選択すれば
よい。また、補正されたピッチ長も出力されるので、そ
れに基づいてタイヤを製作するためのモールドを設計す
ることができる。
たパターン配列の中から、騒音レベルの低いものが、配
列図として出力される。本プログラムにおいては、大量
にパターン配列候補(サンプル)を生成し、それらの候
補の中から騒音レベルが良好なものとそうでないものを
区別する処理(最適パターン配列探索)を行い、良好な
ものを出力するので、設計者は、出力された騒音レベル
の良好なパターン配列の中から適当なものを選択すれば
よい。また、補正されたピッチ長も出力されるので、そ
れに基づいてタイヤを製作するためのモールドを設計す
ることができる。
【0028】また、以上の処理においては、使用者は、
最初の入力と、プログラムを停止させる終了操作だけを
行えばよいので、従来のように設計者が作業にかかりっ
きりにならないと設計できないといったことがない。し
たがって、このプログラムを夜間実行させることがで
き、1日に数万回のパターンの生成及びチェックが可能
となり、設計者の負担が飛躍的に軽減される。なお、本
発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。本
発明においては、以下のような変更が可能である。
最初の入力と、プログラムを停止させる終了操作だけを
行えばよいので、従来のように設計者が作業にかかりっ
きりにならないと設計できないといったことがない。し
たがって、このプログラムを夜間実行させることがで
き、1日に数万回のパターンの生成及びチェックが可能
となり、設計者の負担が飛躍的に軽減される。なお、本
発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。本
発明においては、以下のような変更が可能である。
【0029】パターン要素2の配列順規則は、例えば、
P1,P2,P3,P4,P5,P1,P2,P3,・
・・・のように、Piのiを1から最大値まで増加さ
せ、iが最大値に達したら再び1から増加させるという
昇順配列の繰り返しであってもよいし、また逆に降順配
列の繰り返しであってもよい。さらに、一定の規則に従
った配列順ではなく、Piのiをコンピュータが発生す
る乱数によってランダムに決定してもよい。このよう
に、パターン要素2の配列順は規則的であってもランダ
ムであってもよい。また、いずれの複数の配列方法を用
意しておき、いずれの方法を採用するかを選択するもの
としてもよい(ステップS1で配列方法を入力して選択
する)。
P1,P2,P3,P4,P5,P1,P2,P3,・
・・・のように、Piのiを1から最大値まで増加さ
せ、iが最大値に達したら再び1から増加させるという
昇順配列の繰り返しであってもよいし、また逆に降順配
列の繰り返しであってもよい。さらに、一定の規則に従
った配列順ではなく、Piのiをコンピュータが発生す
る乱数によってランダムに決定してもよい。このよう
に、パターン要素2の配列順は規則的であってもランダ
ムであってもよい。また、いずれの複数の配列方法を用
意しておき、いずれの方法を採用するかを選択するもの
としてもよい(ステップS1で配列方法を入力して選択
する)。
【0030】パターン要素の連続並び数をランダムに発
生させる方式は、設定された範囲内でランダムに数値が
決定できれば、どのような方式であってもよい。また、
連続並び数の最小値は1を前提として、最大値Mだけを
入力設定したが、最小値も入力可能にして連続並び数の
範囲をより自由に設定してもよい。連続並び数決定処理
の終了条件は、タイヤ1周分のパターン配列が決定でき
たら終了するものであればよく、例えば、決定された連
続並び数とピッチ長Liを掛けて、処理中に決定済みの
パターン配列分の周方向長さを求めておき、その決定済
み周方向長さが、タイヤの周長Bcirより小さい場合
は、連続並び数の決定処理を繰り返し、決定済み周方向
長さが周長Bcirに一致する場合、又は周長Bcirに近い
値になった場合には、連続並び数の決定処理を終了する
といったものにすることができる。なお、決定済み周方
向長さが周長Bcirと一致せずに終了した場合には、パ
ターン要素のピッチ長さLiを補正すればよい。
生させる方式は、設定された範囲内でランダムに数値が
決定できれば、どのような方式であってもよい。また、
連続並び数の最小値は1を前提として、最大値Mだけを
入力設定したが、最小値も入力可能にして連続並び数の
範囲をより自由に設定してもよい。連続並び数決定処理
の終了条件は、タイヤ1周分のパターン配列が決定でき
たら終了するものであればよく、例えば、決定された連
続並び数とピッチ長Liを掛けて、処理中に決定済みの
パターン配列分の周方向長さを求めておき、その決定済
み周方向長さが、タイヤの周長Bcirより小さい場合
は、連続並び数の決定処理を繰り返し、決定済み周方向
長さが周長Bcirに一致する場合、又は周長Bcirに近い
値になった場合には、連続並び数の決定処理を終了する
といったものにすることができる。なお、決定済み周方
向長さが周長Bcirと一致せずに終了した場合には、パ
ターン要素のピッチ長さLiを補正すればよい。
【0031】ピッチ長Liの補正処理も上記実施形態の
ものに限られない。補正処理の目的は、仮周長と目的と
するタイヤ周長Bcirとを一致させることにあり、その
ためには、ピッチ長Liの増減の他、各要素の数Linを
増減することによっても達成できる。例えば、仮周長が
タイヤ周長Bcirより小さい場合は、いずれかのパター
ン要素の数Linを増加させ、逆にタイヤ周長Bcirより
大きい場合は、いずれかのパターン要素の数Linを減少
させて、仮周長とタイヤ周長Bcirとを一致させること
もできる。このようなパターン要素の数の増減でも十分
に一致しない場合には、いずれかのピッチ長Liを増減
させて微調整することもできる。
ものに限られない。補正処理の目的は、仮周長と目的と
するタイヤ周長Bcirとを一致させることにあり、その
ためには、ピッチ長Liの増減の他、各要素の数Linを
増減することによっても達成できる。例えば、仮周長が
タイヤ周長Bcirより小さい場合は、いずれかのパター
ン要素の数Linを増加させ、逆にタイヤ周長Bcirより
大きい場合は、いずれかのパターン要素の数Linを減少
させて、仮周長とタイヤ周長Bcirとを一致させること
もできる。このようなパターン要素の数の増減でも十分
に一致しない場合には、いずれかのピッチ長Liを増減
させて微調整することもできる。
【0032】騒音レベルの良好なパターン配列の出力
は、プリント出力に限られず、例えば、ファイルへの出
力、すなわち記憶装置への出力であってもよい。本プロ
グラムでは、パターン要素の種類を5個としたが、任意
の数(複数)にすることができる。任意の数を選択する
には、例えば、最初の入力のとき(ステップS1)にパ
ターン要素の種類が何個であるか入力するものとした
り、5個用、4個用、3個用、2個用など種類に応じた
プログラムを複数用意して記憶装置に記憶させ、いずれ
かのプログラムを選択して実行するものとすることがで
きる。
は、プリント出力に限られず、例えば、ファイルへの出
力、すなわち記憶装置への出力であってもよい。本プロ
グラムでは、パターン要素の種類を5個としたが、任意
の数(複数)にすることができる。任意の数を選択する
には、例えば、最初の入力のとき(ステップS1)にパ
ターン要素の種類が何個であるか入力するものとした
り、5個用、4個用、3個用、2個用など種類に応じた
プログラムを複数用意して記憶装置に記憶させ、いずれ
かのプログラムを選択して実行するものとすることがで
きる。
【0033】上記実施形態では、パターン配列生成、周
波数解析及び判定を1サイクルとしてこの処理を繰り返
したが、大量のパターン配列生成を最初に行っておいて
周波数解析のためのサンプルを多数用意しておき、その
後、まとめて周波数解析等を行ってもよい。
波数解析及び判定を1サイクルとしてこの処理を繰り返
したが、大量のパターン配列生成を最初に行っておいて
周波数解析のためのサンプルを多数用意しておき、その
後、まとめて周波数解析等を行ってもよい。
【0034】
【発明の効果】以上、本発明によれば、大量のパターン
配列が自動的に生成されるので、トレッドパターンの設
計を容易かつ効率的なものとすることができる。
配列が自動的に生成されるので、トレッドパターンの設
計を容易かつ効率的なものとすることができる。
【図1】タイヤのトレッドパターン要素配列の部分展開
図である。
図である。
【図2】タイヤを製作するためのモールドにおけるパタ
ーン要素配列図である。
ーン要素配列図である。
【図3】本発明に係るプログラムのフローチャートであ
る。
る。
【図4】データの入力例を示す画面図である。
【図5】パターン要素配列順と連続並び数のデータ構造
例を示す図である。
例を示す図である。
【図6】プリント出力例を示す図である。
2 パターン要素 3 パターン要素群 T 周方向ピッチ数 Bcir 基本周長 Li パターン要素のピッチ長
Claims (9)
- 【請求項1】 ピッチの異なる複数種のトレッドパター
ン要素(2)を有するタイヤのトレッドパターン配列で
あって、同一のパターン要素(2)が1個又は複数個連
続して並んだパターン要素群(3)を構成し、各パター
ン要素群(3)がタイヤ周方向に配列されているトレッ
ドパターン配列をコンピュータによって設計する装置で
あって、 各パターン要素(2)の連続並び数をランダムに決定す
る乱数発生手段と、 決定されたパターン要素の連続並び数に基づいてトレッ
ドパターン配列を生成するパターン生成手段と、 決定された各パターン要素の連続並び数と、予め与えら
れた各パターン要素のピッチ長(Li)とに基づいて生
成されたトレッドパターン配列のタイヤ周長を仮周長と
して算出する仮周長算出手段と、 当該仮周長と予め与えられたタイヤの基本周長(Bci
r)との長さのズレに基づいて、仮周長が基本周長(Bc
ir)に一致するように仮周長を補正する補正手段と を備
えていることを特徴とするタイヤトレッドパターン配列
の設計装置。 - 【請求項2】 乱数発生手段によって決定される連続並
び数の数値範囲を設定する設定手段を備えていることを
特徴とする請求項1記載のタイヤトレッドパターン配列
の設計装置。 - 【請求項3】 前記補正手段は、仮周長と基本周長(B
cir)との長さの比に基づいて、仮周長が基本周長(Bc
ir)に一致するように各パターン要素のピッチ長(L
i)を補正するものであることを特徴とする請求項1記
載のタイヤトレッドパターン配列の設計装置。 - 【請求項4】 補正されたピッチ長(Li)のトレッド
パターンが形成されたタイヤの騒音発生をシュミレート
するシュミレート手段と、 当該タイヤのシュミレーションによる騒音レベルが所定
基準(X)以下であるかを判定する判定手段とを備えて
いることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の
タイヤトレッドパターンの設計装置。 - 【請求項5】 生成されたトレッドパターン配列のう
ち、前記判定手段により騒音レベルが所定基準以下と判
定されたトレッドパターン配列図を出力する配列図出力
手段を備えていることを特徴とする請求項4記載のタイ
ヤトレッドパターンの設計装置。 - 【請求項6】 前記補正手段によって補正されたピッチ
長を出力するピッチ出力手段を備えていることを特徴と
する請求項1〜5のいずれかに記載のタイヤトレッドパ
ターン配列の設計装置。 - 【請求項7】 トレッドパターン配列の生成から騒音レ
ベルの判定までの工程を自動的に繰り返して処理する繰
返し手段を備えていることを特徴とする請求項4又は5
記載のタイヤトレッドパターン配列の設計装置。 - 【請求項8】 ピッチの異なる複数種のトレッドパター
ン要素(2)を有するタイヤのトレッドパターン配列で
あって、同一のパターン要素(2)が1個又は複数個連
続して並んだパターン要素群(3)を構成し、各パター
ン要素群(3)がタイヤ周方向に配列されているトレッ
ドパターン配列をコンピュータによって設計する方法で
あって、 各パターン要素(2)の連続並び数をランダムに決定す
る工程、 決定されたパターン要素(2)の連続並び数に基づいて
トレッドパターン配列を生成する工程、決定された各パターン要素の連続並び数と、予め与えら
れた各パターン要素のピッチ長(Li)とに基づいて生
成されたトレッドパターン配列のタイヤ周長を仮周長と
して算出する工程、 当該仮周長と予め与えられたタイヤの基本周長(Bci
r)との長さのズレに基づいて、仮周長が基本周長(Bc
ir)に一致するように仮周長を補正する工程、 を含むことを特徴とするタイヤトレッドパターン配列の
設計方法。 - 【請求項9】 ピッチの異なる複数種のトレッドパター
ン要素(2)を有するタイヤのトレッドパターン配列で
あって、同一のパターン要素(2)が1個又は複数個連
続して並んだパターン要素群(3)を構成し、各パター
ン要素群(3)がタイヤ周方向に配列されているトレッ
ドパターン配列をコンピュータによって設計するプログ
ラムを記録した記録媒体であって、 当該プログラムは、各パターン要素(2)の連続並び数
をランダムに決定し、決定されたパターン要素(2)の
連続並び数に基づいてトレッドパターン配列を生成し、
決定された各パターン要素の連続並び数と、予め与えら
れた各パターン要素のピッチ長(Li)とに基づいて生
成されたトレッドパターン配列のタイヤ周長を仮周長と
して算出し、当該仮周長と予め与えられたタイヤの基本
周長(Bcir)との長さのズレに基づいて、仮周長が基
本周長(Bcir)に一致するように仮周長を補正するこ
とを特徴とするタイヤトレッドパターン配列設計プログ
ラムを記録した記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11213867A JP3080618B1 (ja) | 1999-07-28 | 1999-07-28 | タイヤトレッドパターン配列の設計装置、タイヤトレッドパターン配列の設計方法及びタイヤトレッドパターン配列設計プログラムを記録した記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11213867A JP3080618B1 (ja) | 1999-07-28 | 1999-07-28 | タイヤトレッドパターン配列の設計装置、タイヤトレッドパターン配列の設計方法及びタイヤトレッドパターン配列設計プログラムを記録した記録媒体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3080618B1 true JP3080618B1 (ja) | 2000-08-28 |
JP2001039119A JP2001039119A (ja) | 2001-02-13 |
Family
ID=16646343
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11213867A Expired - Fee Related JP3080618B1 (ja) | 1999-07-28 | 1999-07-28 | タイヤトレッドパターン配列の設計装置、タイヤトレッドパターン配列の設計方法及びタイヤトレッドパターン配列設計プログラムを記録した記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3080618B1 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109871632A (zh) * | 2019-03-01 | 2019-06-11 | 万力轮胎股份有限公司 | 一种胎面花纹节距自动生成的方法、装置、系统及设备 |
CN112996671A (zh) * | 2018-11-26 | 2021-06-18 | 横滨橡胶株式会社 | 充气轮胎 |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100788528B1 (ko) | 2006-12-14 | 2007-12-24 | 금호타이어 주식회사 | 타이어의 트래드 패턴 자동 설계방법 |
KR100784646B1 (ko) | 2006-12-20 | 2007-12-12 | 넥센타이어 주식회사 | 다중 피치 배열을 적용한 타이어 패턴 설계 방법 |
JP5236301B2 (ja) * | 2007-04-13 | 2013-07-17 | 東洋ゴム工業株式会社 | タイヤの設計方法 |
KR101053911B1 (ko) | 2008-12-09 | 2011-08-04 | 한국타이어 주식회사 | 타이어 패턴의 역설계 방법 |
KR101049264B1 (ko) | 2009-12-18 | 2011-07-14 | 한국타이어 주식회사 | 타이어 트레이드의 패턴 성능 예측 방법 |
JP6752699B2 (ja) * | 2016-11-28 | 2020-09-09 | Toyo Tire株式会社 | 空気入りタイヤ |
-
1999
- 1999-07-28 JP JP11213867A patent/JP3080618B1/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112996671A (zh) * | 2018-11-26 | 2021-06-18 | 横滨橡胶株式会社 | 充气轮胎 |
CN109871632A (zh) * | 2019-03-01 | 2019-06-11 | 万力轮胎股份有限公司 | 一种胎面花纹节距自动生成的方法、装置、系统及设备 |
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---|---|
JP2001039119A (ja) | 2001-02-13 |
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