JP3080599B2 - 伝動ベルトの印字方法 - Google Patents

伝動ベルトの印字方法

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JP3080599B2
JP3080599B2 JP09107179A JP10717997A JP3080599B2 JP 3080599 B2 JP3080599 B2 JP 3080599B2 JP 09107179 A JP09107179 A JP 09107179A JP 10717997 A JP10717997 A JP 10717997A JP 3080599 B2 JP3080599 B2 JP 3080599B2
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健 加納
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伝動ベルトに対し
て、所定のマークを印字する方法に関し、特に、歯付伝
動ベルトにおける側面の所定位置に、所定のマークを、
正確に、しかも、効率よく印字することができる印字方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のエンジンでは、クランクシャフ
トとカムシャフトとを同期して回転駆動するために、歯
付伝動ベルトが使用されている。歯付伝動ベルトは、内
周面に歯部が、長手方向に所定のピッチで設けられてお
り、クランクシャフトに取り付けられた歯付プーリと、
カムシャフトに取り付けられた歯付プーリとの間に巻き
掛けられている。これにより、クランクシャフトとカム
シャフトとが同期して回転される。
【0003】クランクシャフトおよびカムシャフトは、
厳密に同期して回転させる必要があり、そのために、ク
ランクシャフトおよびカムシャフトの回転角度の位相差
を厳密に設定しなければならない。クランクシャフトと
カムシャフトの回転角度の位相差は、通常、クランクシ
ャフトおよびカムシャフトに取り付けられた歯付プーリ
の所定位置にそれぞれ位置決めマークを設けるととも
に、両歯付プーリに巻き掛けられた歯付伝動ベルトの所
定位置にも位置決めマークを設けて、各歯付プーリに設
けられた位置決めマークと、歯付伝動ベルトに設けられ
た位置決めマークとを所定の関係に設定して、クランク
シャフトとカムシャフトとの回転角度の位相差を設定す
るようになっている。
【0004】このような歯付伝動ベルトは、自動車の狭
いエンジンルーム内にて、各歯付プーリに装着する必要
があるために、歯付伝動ベルトの背面および側面、特に
側面に位置決めマークを設けることによって、伝動ベル
トを効率よく位置決めして装着することができる。位置
決めマークが設けられる伝動ベルトの側面位置は、伝動
ベルトの長さ、種類等によって予め設定されており、通
常、1つの歯付伝動ベルトに対して1つまたは2つの位
置決めマークが設けられ、最も多い場合には4つの位置
決めマークが設けられる。
【0005】図4は、歯付伝動ベルトに対して印判を使
用して位置決めマークを印字するために使用される従来
の印字システムの一例を示す概略斜視図である。この印
字システムは、歯付伝動ベルト10の側面に位置決めマ
ークを印字する3つの側面印字機構61と、歯付伝動ベ
ルト10の背面に、位置決めマーク、商品名、製造番号
等のベルトマークを印字する一対の背面印字機構62
と、歯付伝動ベルト10をテンションが加わった状態で
支持する張架機構63とを有している。張架機構63
は、歯付伝動ベルト10にテンションが加わった状態で
巻き掛けられる一対のプーリ63aおよび63bを有し
ており、一方のプーリ63aが他方のプーリ63bに対
して接離し得るように配置されている。
【0006】3つの側面印字機構61は、張架機構63
にセットされた歯付伝動ベルト10の側面における所定
の位置にそれぞれ対向して設置されており、歯付伝動ベ
ルト10の側面に対向するように、所定の位置決めマー
クが刻印された印判61aがそれぞれ取り付けられてお
り、各印判61aが、歯付伝動ベルトに対して接離する
ようになっている。
【0007】一対の背面印字機構62は、歯付伝動ベル
ト10の背面に対向した所定位置にそれぞれ設置されて
おり、位置決めマーク、商品名、製造番号等のベルトマ
ークが刻印された印判62aが歯付伝動ベルト10の背
面に対向するように、それぞれ取り付けられている。各
印判62aは、歯付伝動ベルト10の背面に対してそれ
ぞれ接離されるようになっている。
【0008】このような構成の印字システムでは、張架
機構63に歯付伝動ベルト10がセットされると、各背
面印字機構62によって、それぞれの印判62aが歯付
伝動ベルト10背面に押し付けられて、位置決めマー
ク、商品名、製造番号等のベルトマークが、歯付伝動ベ
ルト10の背面における所定位置に印字される。
【0009】同様に、歯付伝動ベルト10の側面に対し
ては、作業員が、各側面印字機構61の印判61aにそ
れぞれインクを付着して、各側面印字機構61を動作さ
せる。これにより、インクが付着した印判61aが歯付
伝動ベルト10の側面にそれぞれ押し付けられて、印判
61aに刻印された位置決めマークが、歯付伝動ベルト
10の側面にそれぞれ印字される。
【0010】このようにして、歯付伝動ベルト10の側
面に対して所定個数の位置決めマークが印字されると、
歯付伝動ベルト10は、張架機構63から取り外され、
新たに、位置決めマークを印字すべき歯付伝動ベルト1
0が張架機構63に取り付けられる。そして、前述した
動作と同様の動作が繰り返されることによって、その歯
付伝動ベルト10に所定の位置決めマークが印字され
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このようにして、繰り
返し、歯付伝動ベルト10の側面に、位置決めマークを
印字すると、各側面印字機構61が予め所定位置に設置
されているために、張架機構63にセットされた歯付伝
動ベルト10と各側面印字機構61との位置がずれるお
それがある。歯付伝動ベルト10と各側面印字機構61
との位置ずれは、作業員によって調整されるが、作業員
による調整作業では、その位置にずれを完全に解消する
ことは容易でないという問題がある。
【0012】また、各側面印字機構61の印判61a
は、それぞれ平板状をしており、歯付伝動ベルト10の
側面に押し付けられることによって、位置決めマークが
印字される。しかし、このように平板状の印判61aで
は、張架機構63に張架された歯付伝動ベルト10が幅
方向に撓んでいたり、側面に凹凸が存在した場合、ある
いは、歯付伝動ベルト10の側面に対する印判61aの
接触角度が微妙に変化した場合には、歯付伝動ベルト1
0の側面に位置決めマークを鮮明に印字することができ
ないおそれがある。さらに、印判61aに付着したイン
クが歯付伝動ベルト10の側面に転写されることによっ
て印字されるために、平板状の印判61aでは、印判6
1aに対するインクの付着作業と印字作業とを交互に繰
り返さなければ、位置決めマークを鮮明に印字すること
ができないという問題がある。しかも、印判61aに対
するインクの付着は、インクが含浸されたスタンプ台を
作業員が印判61aに押し付けることによって行ってお
り、位置決めマークを自動的に連続して効率よく印字す
ることができないという問題もある。
【0013】本発明は、このような問題を解決するもの
であり、その目的は、伝動ベルトの側面に、マークを正
確に、しかも、効率よく連続して印字することができる
伝動ベルトの印字方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の伝動ベルトの印
字方法は、周回移動可能になった伝動ベルトの側面に所
定のマークを印字する方法であって、外周面の全周にわ
たって、所定のマークが刻印された印判を有するディス
クローラーを伝動ベルトの幅方向に沿った状態で配置す
るとともに、上面にインクが供給されるインク台を伝動
ベルトの側方に配置して、そのディスクローラーを、イ
ンク台の上面に転接させた後に、伝動ベルトの側面に厚
さ方向に沿って転接させることを特徴とする。
【0015】前記伝動ベルトは、側面の所定位置がディ
スクローラーに対向するように、周回移動が停止され
る。
【0016】前記ディスクローラーに設けられた印判の
周方向長さが、伝動ベルトにおける全ての印字部分の長
さ以上になっている。
【0017】前記ディスクローラーは、インク台の上面
を転接することによって、印判の全周にわたってインク
が付着される。
【0018】前記インク台の上面に供給されたインク
が、全体にわたって平滑に均されるようになっている。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて詳細に説明する。
【0020】図1は、本発明の伝動ベルトの印字方法の
実施に使用される印字システムの一例を示す概略斜視図
である。
【0021】この印字システムは、自動車エンジンにお
けるカムシャフトをクランクシャフトと同期して駆動さ
せるために使用される歯付伝動ベルト10の側面に、直
線状の位置決めマークを印字するとともに、歯付伝動ベ
ルト10の背面に、位置決めマークと、商品名、製造番
号等のベルトマークとを印字するために使用される。こ
の印字システムは、歯付伝動ベルト10が周回移動可能
に張架される周回移動機構20と、歯付伝動ベルト10
の上側の背面に、位置決めマークと、製造者、品番、商
品名等のベルトマークとを印字するための背面印字機構
40と、マーク印字機構30および背面印字機構40に
対してインクを供給するインク供給機構50とを有して
いる。
【0022】歯付伝動ベルト10は、内周面に、幅方向
に沿って延びる歯部が、周方向に沿って一定のピッチで
全周にわたって設けられている。このような歯付伝動ベ
ルト10がセットされる周回移動機構20は、歯付伝動
ベルト10が張架される一対の歯付駆動プーリ21およ
び歯付従動プーリ22と、歯付駆動プーリ21を回転駆
動するパルスモーター23とを有している。
【0023】歯付駆動プーリ21および歯付従動プーリ
22は、歯付伝動ベルト10がテンションが加わった水
平な状態に巻き掛けられるように配置されており、それ
ぞれの外周面には、歯付伝動ベルト10の各歯部に噛み
合う歯部が、歯付伝動ベルト10の歯部と同様のピッチ
で全周にわたって設けられている。歯付駆動プーリ21
および歯付従動プーリ22に巻き掛けられた歯付伝動ベ
ルト10は、歯付駆動プーリ21がパルスモーター23
によって回転駆動されることにより、周回移動するよう
になっている。
【0024】側面印字機構30は、周回移動する歯付伝
動ベルト10の側方の所定位置に配置されたディスクロ
ーラー31を有している。このディスクローラー31
は、歯付伝動ベルト10の幅方向に沿った状態になって
おり、その外周面には、周方向に沿った直線状の位置決
めマークが全周にわたって刻印された印判が、全周にわ
たって設けられている。
【0025】ディスクローラー31は、歯付伝動ベルト
10の上方に垂直状態で配置されたディスクローラー昇
降器32の下端部に、自由に回転し得る状態で取り付け
られている。ディスクローラー昇降器32は、例えば、
エアーシリンダによって構成されており、上側の周回移
動域に位置する歯付伝動ベルト10の一方の側面を、デ
ィスクローラー31がその厚さ方向である垂直方向に沿
って転接するように、ディスクローラー31を昇降させ
るようになっている。
【0026】ディスクローラー昇降器32は、歯付伝動
ベルト10の上方に配置されたディスクローラー水平移
動器33に取り付けられている。このディスクローラー
水平移動器33は、ディスクローラー昇降器32を歯付
伝動ベルト10の幅方向に沿った水平方向に移動させる
ように、例えば、エアーシリンダによって駆動されるよ
うになっている。ディスクローラー水平移動器33は、
ディスクローラー31を、上側の周回移動域に位置する
歯付伝動ベルト10の側面を垂直方向に転接し得る位置
と、その側面から離れた歯付伝動ベルト10の側方の所
定位置にまで水平に移動させるようになっている。
【0027】歯付伝動ベルト10の上方には、背面印字
機構40が設けられている。この背面印字機構40は、
歯付伝動ベルト10の長手方向に沿って配列された5つ
の印判昇降器41と、各印判昇降器41の下端部に、歯
付伝動ベルト10の背面に対向した水平状態でそれぞれ
取り付けられた平板状の印判42とを有している。各印
判昇降器41は、例えばエアーシリンダによって構成さ
れており、下端部に取り付けられた印判42を、それぞ
れ、上側の周回移動域に位置する歯付伝動ベルト10の
背面に接離するように、昇降させるようになっている。
【0028】各印判昇降器41は、図示しない水平移動
器によって、一体となって歯付伝動ベルト10の幅方向
に沿って移動するように構成されている。各印判昇降器
41の下端部に取り付けられた印判42の下面には、位
置決めマークと、歯付伝動ベルトの商品名、製造番号等
のベルトマークが刻印されている。
【0029】側面印字機構30におけるディスクローラ
ー31の水平方向移動域の下方には、インク供給機構5
0のインク台51が配置されている。このインク台51
は、上側周回移動域に位置する歯付伝動ベルト10より
も若干下方位置に、歯付伝動ベルト10の長手方向に沿
った水平状態で配置されている。インク台51の下方に
は、インク台昇降器52が配置されており、このインク
台昇降器52によって、インク台51が水平状態で昇降
されるようになっている。また、インク台昇降器52
は、その側方に配置されたインク台水平移動器53に取
り付けられており、このインク台水平移動器53によっ
て、インク台昇降器52が、歯付ベルト10の長手方向
に沿った水平方向に移動されるようになっている。イン
ク台水平移動器53は、インク台51を、歯付駆動プー
リ21側の端部がディスクローラー31の下方に位置す
る状態と、歯付従動プーリ22側の端部がディスクロー
ラー31の下方に位置する状態とになるように、水平方
向に往復移動させるようになっている。
【0030】インク台51は、適度な硬さと柔軟性と耐
久性を有する合成樹脂によって構成されており、特に、
ポリウレタン、PVC樹脂等の合成樹脂が好適である。
【0031】インク供給機構50には、ディスペンサー
制御器54によって供給される所定量のインクをインク
台51上に滴下するシリンジ55が設けられている。こ
のシリンジ55は、インク台51が、最も歯付駆動プー
リ21側に移動されたときのインク台51における歯付
従動プーリ22側の端部上に配置されている。シリンジ
55は、ディスーペンサー制御器54が載置された水平
な支持台57の下面に垂下した状態で取り付けられてい
る。
【0032】シリンジ55における歯付従動プーリ21
側の側方には、インク台51上に供給されたインクを平
滑に均す均し板56が設けられている。この均し板56
は、ディスーペンサー制御器54が載置された水平な支
持台57の下面に垂下した状態で取り付けられており、
その下部は、下側になるにつれてシリンジ55側に接近
するように傾斜している。均し板56の下端部は、シリ
ンジ55のインク滴下口に近接した状態になっている。
【0033】シリンジ55に供給されるインクとして
は、顔料、バインダー、有機溶剤の混合物にて構成され
たインクが使用され、例えば、STEFAN KUPIETZ GMBH &
CO KG社製のスタンプインクが使用される。
【0034】このような構成の印字システムでは、歯付
伝動ベルト10が周回移動機構20の歯付駆動プーリ2
1および歯付従動プーリ22に巻き掛けられてテンショ
ンが加わった状態とされると、位置決めマークと、商品
名、製造番号等のベルトマークとが付される歯付伝動ベ
ルト10の背面位置が背面印字機構40に対向するよう
に、歯付伝動ベルト10が周回移動機構20によって周
回移動されて位置決めされ、所定のベルトマークが歯付
伝動ベルト10の背面に印字される。また、位置決めマ
ークが付される歯付伝動ベルト10の側面位置が、側面
印字機構30のディスクローラー31に対向されるよう
に、歯付伝動ベルト10が周回移動されて、側面印字機
構30によって、直線状の位置決めマークが側面に印字
される。そして、背面印字機構40および側面印字機構
30によって印字する場合、インク供給機構50のイン
ク台51に供給されるインクが、背面印字機構40の各
印判および側面印字機構30のディスクローラー31外
周面の印判にそれぞれ付着される。
【0035】側面印字機構30および背面印字機構40
によって印字する際には、インク供給機構50では、図
2(a)に示すように、インク台51が、インク台水平
移動器53によって、最も歯付駆動プーリ21側に移動
されるとともに、インク台昇降器52によって、最も上
昇した状態とされる。このとき、インク台51における
歯付従動プーリ22側の端部は、シリンジ55の下方に
位置されている。このような状態で、ディスペンサー制
御器54によって、所定量のインクがシリンジ55に供
給されるとともに、インク台51が、図2(a)に矢印
Aで示すように、歯付従動プーリ22側に水平に移動さ
れる。これにより、水平に移動されるインク台51に、
シリンジ55からインクが滴下される。そして、図2
(b)に示すように、インク台51に滴下されたインク
は、インク台51が水平方向に移動することにより、シ
リンジ55に隣接して配置された均し板56によって平
滑に均される。
【0036】インク台51が、インク台水平移動器53
によって所定の距離だけ水平移動して、インク台51に
おける歯付駆動プーリ21側の端部がシリンジ55の下
方に位置されると、図2(c)に示すように、インク台
昇降器54によってインク台51が下降される。そし
て、インク台51は、インク台水平移動器53によっ
て、歯付駆動プーリ21側に水平に移動された後に、図
2(d)に示すように、インク台昇降器52によってイ
ンク台51が上昇される。これにより、インク台51に
おける歯付従動側プーリ22側の端部がシリンジ55の
下方に位置されるとともに、インク台51における歯付
駆動プーリ21側の端部が側面印字機構30のディスク
ローラー31の下方に位置される。
【0037】このようにして、インク供給機構50によ
ってインクが供給されている間に、歯付伝動ベルト10
の側面における位置決めマークが設けられるべき位置
が、ディスクローラー31に対向するように、パルスモ
ーター23の駆動によって位置決めされ、側面印字機構
30によって、歯付伝動ベルト10の側面に位置決めマ
ークが印字される。
【0038】この場合、まず、側面印字機構30のディ
スクローラー31は、図3(a)に示すように、インク
台51における歯付伝動ベルト10の遠方側の側縁部上
に載置された状態とされる。そして、ディスクローラー
31が、インク台51の上面を幅方向に沿って転接する
ように、ディスクローラー水平移動器33によって水平
方向に移動される。ディスクローラー31は、インク台
51の幅方向のほぼ全長にわたって転接することによ
り、ディスクローラー31の外周面に設けられた印判の
全周にわたってインクが付着した状態になる。
【0039】その後、ディスクローラー31は、図3
(b)に示すように、歯付伝動ベルト10の側面に隣接
した下方位置にまで水平に移動される。
【0040】このような状態になると、図3(c)に示
すように、ディスクローラー31は、ディスクローラー
昇降器32によって上昇される。このとき、ディスクロ
ーラー31の外周面に設けられた印判が、歯付伝動ベル
ト10の側面を上方に転接して、歯付伝動ベルト10の
側面における所定位置に、直線状の位置決めマークが印
字される。
【0041】ディスクローラー31が、歯付伝動ベルト
10の側面を上下方向の全体にわたって転接して、歯付
伝動ベルト10の背面よりもさらに上方にまで達する
と、ディスクローラー昇降器32によるディスクローラ
ー31の上昇が停止される。その後、ディスクローラー
31は、ディスクローラー水平移動器33によって、歯
付伝動ベルト10から離れるように側方へ水平に移動さ
れ、図3(d)に示すように、インク台51における歯
付駆動プーリ21側の端部上に移動される。
【0042】背面印字機構40によって歯付伝動ベルト
10の背面へ、位置決めマークと、ベルトマークとを印
字する場合には、周回移動機構20によって、歯付伝動
ベルト10における位置決めマークおよびベルトマーク
が印字される所定位置が、背面印字機構40に対向され
ると、各印判昇降器41が、図示しない水平移動器によ
って、インク台51の上方にまで水平に移動される。そ
の後、各印判昇降器41が一体となって駆動され、下端
部に取り付けられた各印判42が下降される。そして、
各印判42がインク台51の上面に当接されることによ
り、各印判42にインクがそれぞれ付着される。その
後、各印判昇降器41によって印判42が上昇される
と、水平移動器によって、各印判42が、歯付伝動ベル
ト10の上方にまで移動され、各印判昇降器41によっ
て印判42が下降される。これにより、各印判42が歯
付伝動ベルト10の背面に押し付けられて、所定の位置
決めマークおよびベルトマークが歯付伝動ベルト10の
背面に印字される。
【0043】このようにして、側面印字機構30および
背面印字機構40によって、位置決めマークおよびベル
トマークがそれぞれ印字されると、さらに側面印字機構
30および背面印字機構40によって位置決めマークを
印字する必要がある場合には、パルスモーター23によ
って、歯付伝動ベルト10が所定の距離だけ周回移動さ
れる。そして、位置決めマークを印字すべき側面部分が
ディスクローラー31に対向した位置に達すると、歯付
伝動ベルト10の周回移動が停止され、ディスクローラ
ー31が前述と同様の動作を繰り返すことにより、歯付
伝動ベルト10の側面に直線状の位置決めマークが印字
される。
【0044】歯付伝動ベルト10においては、印字され
る位置決めマークの個数は、歯付伝動ベルト10の長さ
等によって異なるが、通常、1〜2個の位置決めマーク
を印字すればよく、最も多くても4個の位置決めマーク
が印字される。ディスクローラー31の外周面に設けら
れた印判の直線状の位置決めマークの長さは、それら全
ての位置決めマークの印字長さよりも長く設定されてお
り、本実施例では、歯付伝動ベルト10の側面の厚さ方
向の長さの4倍以上の長さになっている。しかも、ディ
スクローラー31の印判には、全周にわたってインクが
付着した状態になっているために、1 本の歯付伝動ベル
ト10の側面に、順次、位置決めマークを印字する場合
には、歯付伝動ベルト10の側面に当接される印判部分
を、順次、周方向に移動させれば、1本の伝動ベルト1
0に対する全ての位置決めマークの印字作業が終了する
までは、ディスクローラー31の印判にインクを付着さ
せる必要がない。
【0045】歯付駆動プーリ21および歯付従動プーリ
22に巻き掛けられた歯付伝動ベルト10に、所望の位
置決めマークおよびベルトマークが印字されると、その
歯付伝動ベルト10は、周回移動機構20の歯付駆動プ
ーリ21および歯付従動プーリ22から取り外されて、
印字を必要とする新たな歯付伝動ベルト21および22
が歯付駆動プーリ21および歯付従動プーリ22に巻き
掛けられる。そして、印字システム全体が、前述した動
作と同様の動作を繰り返すことにより、所定の位置決め
マークおよびベルトマークが印字される。
【0046】
【発明の効果】本発明の伝動ベルトの印字方法は、この
ように、ディスクローラーの外周面に設けられた印判に
インクを付着させた後に、伝動ベルトの側面に、その印
判を転接することによって、所定のマークを伝動ベルト
の側面に印字するようになっているために、印判に対す
るインクの付着と伝動ベルトの側面に対する印字とが連
続してでき、マークの印字作業の効率が著しく向上す
る。しかも、ディスクローラーの外周面に印判が設けら
れているために、伝動ベルトの側面に、全体にわたって
一定の押圧力で印判を押し付けることができ、鮮明な印
字が得られる。また、周回移動機構によって伝動ベルト
を周回させて、ディスクローラーに対向する所定の位置
に停止させることによって、複数のマークを連続して印
字することが可能になり、これによっても、印字作業の
効率は一層向上する。インク台に供給されるインクは、
平滑に均されるために、ディスクローラーの外周面に設
けられた印判に対するインクの付着量が安定し、印字さ
れるマークは、一層、鮮明になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の伝動ベルトの印字方法の実施に使用さ
れる印字システムの一例を示す概略斜視図である。
【図2】(a)〜(d)は、それぞれ、その印字システ
ムに設けられたインク供給機構の動作説明図である。
【図3】(a)〜(d)は、それぞれ、その印字システ
ムに設けられたディスクローラーの動作説明図である。
【図4】従来の伝動ベルトの印字方法の実施に使用され
る印字システムの一例を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
10 伝動ベルト 20 周回移動機構 21 歯付駆動プーリ 22 歯付従動プーリ 23 パルスモーター 30 側面印字機構 31 ディスクローラー 32 ディスクローラー昇降器 33 ディスクローラー水平移動器 40 背面印字機構 41 印判昇降器 42 印判 50 インク供給機構 51 インク台 52 インク台昇降器 53 インク台水平移動器 54 ディスペンサー制御器 55 シリンジ 56 均し板

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周回移動可能になった伝動ベルトの側面
    に所定のマークを印字する方法であって、 外周面の全周にわたって、所定のマークが刻印された印
    判を有するディスクローラーを伝動ベルトの幅方向に沿
    った状態で配置するとともに、上面にインクが供給され
    るインク台を伝動ベルトの側方に配置して、そのディス
    クローラーを、インク台の上面に転接させた後に、伝動
    ベルトの側面に厚さ方向に沿って転接させることを特徴
    とする伝動ベルトの印字方法。
  2. 【請求項2】 前記伝動ベルトは、側面の所定位置がデ
    ィスクローラーに対向するように、周回移動が停止され
    る請求項1に記載の伝動ベルトの印字方法。
  3. 【請求項3】 前記ディスクローラーに設けられた印判
    の周方向長さが、伝動ベルトにおける全ての印字部分の
    長さ以上になっている請求項1に記載の伝動ベルトの印
    字方法。
  4. 【請求項4】 前記ディスクローラーは、インク台の上
    面を転接することによって、印判の全周にわたってイン
    クが付着される請求項1に記載の伝動ベルトの印字方
    法。
  5. 【請求項5】 前記インク台の上面に供給されたインク
    が、全体にわたって平滑に均されるようになっている請
    求項1に記載の伝動ベルトの印字方法。
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