JP3080559B2 - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JP3080559B2
JP3080559B2 JP07047802A JP4780295A JP3080559B2 JP 3080559 B2 JP3080559 B2 JP 3080559B2 JP 07047802 A JP07047802 A JP 07047802A JP 4780295 A JP4780295 A JP 4780295A JP 3080559 B2 JP3080559 B2 JP 3080559B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光ディスク装置に係り、
特にCD,LD,CD−ROM,CD−I,ビデオC
D,DVDなどのディスクを対象に、光ピックアップを
用いてディスクの傾斜変位、高さ変位に追従しながら記
録または再生するようにした光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】CDプレーヤ、LDプレーヤなどのディ
スク再生装置では、各種サーボ制御系の搭載によりディ
スクの回転時に生じる面振れ、芯振れ、傾斜変位、高さ
変位などの種々の変動に関わらず、光ピックアップから
照射したレーザビームがディスクのトラックを正確に追
随して、正しく記録信号を読み取れるようにしている。
ディスクの傾斜変位及び高さ変位に伴う信号読み取り上
の不具合を説明すると、図5(1)に示す如く、レーザ
ビームの照射位置においてディスク1の傾斜変位(傾斜
エラー)と高さ変位(高さエラー)が共に零のとき、光
ピックアップに設けられた対物レンズ2の光軸Cはディ
スク1の法線Nと一致し、また、フォーカスサーボがオ
ンしているときの対物レンズ2の動作中心Dはフォーカ
スアクチュエータ3の中での可動域中心Eと一致する。
ディスク1に反時計方向の傾斜変位+θが生じると、図
5(2)に示す如く、光軸Cと法線Nの間に傾きが生
じ、トラック間のクロストーク妨害が生じて、記録エラ
ーまたは読み取りエラーが生じる。また、ディスク1に
上方向の高さ変位+hが生じると、図5(2)に示す如
く、対物レンズ2の動作中心Dがフォーカスアクチュエ
ータ3の中の可動域中心Eからずれて、フォーカスサー
ボ系の余裕がなくなり、サーボ外れを生じやすくなる。
【0003】従来、ディスクの傾斜変位と高さ変位の両
者に追従できるようにしたチルトサーボ系として、特開
平5−144043号公報の考案がある。この第1実施
例では図6に示す如く、スピンドルモータ4で回転され
るディスク1の半径方向にガイドレール5を配設し、内
周側の一端を回動自在に軸支し、外周側の他端をチルト
モータ6の回転で上下動可能とする。光ピックアップ7
はガイドレール5に嵌合して移動する。光ピックアップ
7に1つの発光素子と2つの受光素子からなるチルトセ
ンサ8が搭載してあり、ディスク1が傾斜すると発光素
子から発射しディスク1で反射した光が2つの受光素子
で受光されたとき受光量に差が生じるようになってい
る。チルトセンサ8の2つの受光素子の出力は差動増幅
器9で差を取り、傾斜エラーに比例した電圧の傾斜エラ
ー信号を検出し、アンプ10で増幅する。一方、フォー
カスサーボ系で検出したフォーカスエラー信号をアンプ
11で増幅し、LPF12に通して高さエラーに比例し
た電圧の高さエラー信号を検出する。傾斜エラー信号と
高さエラー信号は混合器13で混合したあとチルトサー
ボ制御回路14で位相補償及び電力増幅を行い、チルト
モータ6を駆動する。
【0004】このチルトサーボ系において、ディスク1
が光ピックアップ7に対し図5(2)の+θに示す如く
傾斜変位すると、対応する傾斜エラー信号を混合器13
を介して入力したチルトサーボ制御回路14がチルトモ
ータ6を駆動し、ガイドレール5の端部を上に移動させ
て傾斜変位を補正する。また、ディスク1が光ピックア
ップ7に対し図5(2)の+hに示す如く高さ変位する
と、対応する高さエラー信号を混合器13を介して入力
したチルトサーボ制御回路14がチルトモータ6を駆動
し、ガイドレール5の端部を上に移動させて高さ変位を
補正する。
【0005】また、特開平5−144043号公報の第
2実施例は、図7の如くディスク1の内周側では傾斜エ
ラーが優勢となり、外周側では高さエラーが優勢になる
性質を利用し、図8に示す如く混合器13を省略して代
わりに切り換えスイッチ15を設け、LPF12から出
力された高さエラー信号を比較器16と17でそれぞれ
+側基準電源18及び−側基準電源19と比較し、高さ
エラー信号が+側基準電源18を越えたかまたは−側基
準電源19を下回ってOR回路20の出力がHとなった
とき、切り換えスイッチ15をLPF12の出力側(高
さエラーの系統)に切り換えて高さ補正を優先させ、高
さエラー信号が18と19の間にあり、OR回路20の
出力がLとなっているときはアンプ10(傾斜エラーの
系統)に切り換えて傾斜補正を優先させるものである。
更に、特開平5−144043号公報の第3実施例は、
図9に示す如く、混合器13の出力側に切り換えスイッ
チ21を設け、ディスク1の再生位置に応じて、再生位
置が内周側にあるときアンプ10の出力側の切り換え、
外周側にあるときLPF12の出力側に切り換え、半径
方向の中央位置近くにあるとき、混合器13の出力側に
切り換えるようにしたものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た図6に示す従来例では、傾斜エラー信号と高さエラー
信号を一定比率で混合するため、例えば、図10に示す
如く傾斜エラーは反時計方向に+θだけ生じ、高さエラ
ーは下方向に−hだけ生じたとき、混合器13の出力が
ほぼ零となってチルトモータ6が回転せず、傾斜エラー
と高さエラーのいずれの補正も出来なくなってしまう問
題がある。また、図8に示す従来例では、図7に関し、
実際にはディスクの内周側で高さエラーの方が優勢にな
ったり、外周側で傾斜エラーが優勢になることがあり、
高さエラー信号の絶対値が一定以下か以上かで系統を切
り換えてしまうと、傾斜エラーの度合いが高さエラーよ
り小さくても、高さエラー信号の絶対値が一定以下であ
れば傾斜エラーに基づきサーボが掛かってしまい、現在
優勢な高さエラーを補正することができず、フォーカス
サーボ系の余裕が少なくなってしまう。逆に、傾斜エラ
ーの度合いが高さエラーより大きくても、高さエラー信
号の絶対値が一定以上であれば高さエラーに基づきサー
ボが掛かってしまい、現在優勢な傾斜エラーを補正する
ことができず、クロストークによる記録エラーまたは読
み取りエラー発生し易くなる。また、図9に示す例で
は、再生位置が内周寄り、中央付近、外周寄りのいずれ
であるかに応じて、傾斜エラー、高さエラー、混合エラ
ーを切り換えてチルトサーボ制御回路14に入力する
が、ディスクの内周側で高さエラーの方が優勢になった
り、外周側で傾斜エラーが優勢になったりして、図7と
異なる状況で傾斜エラーと高さエラーが生じる場合に、
現在優勢な種類のエラーを正しく補正することができな
いという問題がある。
【0007】また、図6、図8、図9のいずれの場合
も、フォーカスサーボ系がサーボ外れ状態になると、異
常値となったフォーカスエラー信号がチルトサーボ制御
回路14に入力されてしまうことがあり、この場合、チ
ルトサーボ系が暴走して記録、再生動作が不能となって
しまう問題があった。本発明は上記した従来技術の問題
に鑑み、傾斜エラーと高さエラーの内、現在優勢な方の
エラーを正しく補正することのできる光ディスク装置を
提供することを目的とする。また、傾斜エラーに基づく
サーボ状態と高さエラーに基づくサーボ状態が頻繁に切
り換わってサーボが不安定化するのを回避できる光ディ
スク装置を提供することを目的とする。また、フォーカ
スサーボ系がサーボ外れ状態になっても、チルトサーボ
系が暴走しない光ディスク装置を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の光ディスク装置
では、ディスクの傾斜エラーを検出して傾斜エラー信号
を出力する傾斜エラー検出手段と、ディスクに照射され
るレーザビームのフォーカスエラーを検出してフォーカ
スエラー信号を出力するフォーカスエラー検出手段と、
フォーカスエラー信号の低域成分を取り出し、ディスク
の高さエラー信号を出力する高さエラー検出手段と、傾
斜エラー信号と高さエラー信号から傾斜エラーと高さエ
ラーの内、度合いが大きい方を判別する判別手段と、傾
斜エラー信号と高さエラー信号の内、判別手段で判別さ
れた系統を選択して出力する選択手段と、選択手段の出
力に基づきチルトモータのサーボ制御を行うチルトサー
ボ制御手段と、を備え、前記判別手段は、傾斜エラー信
号の平均レベルの大きさをホールドコンデンサに蓄えて
出力する第1の平均レベル検出手段と、高さエラー信号
の平均レベルの大きさをホールドコンデンサに蓄えて出
力する第2の平均レベル検出手段と、第1の平均レベル
検出手段の出力と第2の平均レベル検出手段の出力の
内、大きい方の系統を示す判別信号を出力する判別信号
出力手段と、第1の平均レベル検出手段と第2の平均レ
ベル検出手段の内、出力の小さい方のホールドコンデン
サを一時的に放電させるリセット手段と、を備えたこと
を特徴としている。
【0009】
【0010】また、本発明の他の光ディスク装置では、
フォーカスサーボ系のロックアウトを検出する検出手段
を設け、判別信号出力手段は検出手段でフォーカスサー
ボ系のロックアウトが検出されているとき、傾斜エラー
の系統を示す判別信号を出力するように構成したこと、
を特徴としている。
【0011】
【作用】本発明の光ディスク装置によれば、傾斜エラー
検出手段でディスクの傾斜エラーを検出して傾斜エラー
信号を出力し、高さエラー検出手段でフォーカスエラー
信号の低域成分を取り出してディスクの高さエラー信号
を出力し、傾斜エラー信号と高さエラー信号から判別手
段により傾斜エラーと高さエラーの内、度合いが大きい
方を判別する。そして、選択手段で傾斜エラー信号と高
さエラー信号の内、エラーの度合いが大きいと判別され
た系統を選択し、チルトサーボ制御手段に入力してチル
トモータのサーボ制御を行わせる。これにより、傾斜エ
ラーと高さエラーの内、現在優勢な方のエラーを正しく
補正することができ、クロストークが過大となったり、
フォーカスサーボ系の制御余裕が極端に減ったりするの
を未然に防止することができる。また、前記判別手段
は、第1の平均レベル検出手段により傾斜エラー信号の
平均レベルの大きさをホールドコンデンサに蓄えて出力
し、第2の平均レベル検出手段により高さエラー信号の
平均レベルの大きさをホールドコンデンサに蓄えて出力
する。そして、判別信号出力手段により、第1の平均レ
ベル検出手段の出力と第2の平均レベル検出手段の出力
の内、大きい方の系統を示す判別信号を出力させる一
方、リセット手段により、第1の平均レベル検出手段と
第2の平均レベル検出手段の内、出力の小さい方のホー
ルドコンデンサを一時的に放電させる。 これにより、或
る時点で傾斜エラーの度合いが高さエラーの度合いより
大きくなり(あるいは高さエラーの度合いが傾斜エラー
の度合いより大きくなり)、第1の平均レベル検出手段
の出力が第2の平均レベル検出手段の出力より大きくな
って、傾斜エラーに基づきサーボが掛けられたとき(あ
るいは第2の平均レベル検出手段の出力の方が第1の平
均レベル検出手段の出力より大きくなると)、第2の平
均レベル検出手段(あるいは第1の平均レベル検出手
段)のホールドコンデンサが放電されるので、高さエラ
ーの度合いが傾斜エラーの度合いより大きくなっても、
第2の平均レベル検出手段(あるいは第1の平均レベル
検出手段)の出力が第1の平均レベル検出手段の出力よ
り大きくなるまで或る時間を要し、先に傾斜エラーに基
づくサーボに切り換わってから直ぐに高さエラーに基づ
くサー ボに切り換わるのが防止される。この結果、サー
ボ状態が頻繁に切り換わってサーボが不安定化するのを
回避できる。
【0012】
【0013】また、本発明の他の光ディスク装置では、
フォーカスサーボ系のロックアウトが検出されていると
き、判別信号出力手段は傾斜エラーの系統を示す判別信
号を出力する。これにより、フォーカスサーボ系がサー
ボ外れ状態になっても、チルトサーボ系が暴走すること
はない。
【0014】
【実施例】図1は本発明の一実施例に係る光ディスク装
置のチルトサーボ系の回路図である。なお、図6の従来
例と同一の構成部分には同一の符号が付してある。8は
チルトセンサ、9はチルトセンサの2つの受光素子出力
の差を取り傾斜エラー信号を出力する差動増幅器、10
は傾斜エラー信号を増幅するアンプ、30は増幅後の傾
斜エラー信号を上側基準電圧+Vaと比較し、+Vaを
上回るとき5V(Hレベル)、下回るとき0V(Lレベ
ル)を出力する比較器であり、ディスク(図5の符号1
参照)に図5における反時計方向へ一定以上の傾斜エラ
ーが生じたとき、傾斜エラーの度合いにほぼ比例したデ
ューティ比のパルス(反時計方向の傾斜エラーパルス信
号)を出力する。31は増幅後の傾斜エラー信号を下側
基準電圧−Vaと比較し、−Vaを下回るとき5V(H
レベル)、上回るとき0V(Lレベル)を出力する比較
器であり、図5における時計方向へ一定以上の傾斜エラ
ーが生じたとき、傾斜エラーの度合いにほぼ比例するデ
ューティ比のパルス(時計方向の傾斜エラーパルス信
号)を出力する。チルトセンサ8、差動増幅器9、アン
プ10、比較器30,31によりディスクの傾斜エラー
を検出して傾斜エラーパルス信号を出力する傾斜エラー
検出手段32が構成されている。
【0015】33はディスクに光ピックアップ(図6の
符号7参照)から照射したレーザビームのフォーカスエ
ラーを検出し、フォーカスエラー信号を出力するフォー
カスエラー検出手段、34はフォーカスエラー信号に対
し、位相補償と電力増幅を行ってフォーカスアクチュエ
ータ駆動信号を出力し、フォーカスアクチュエータ(図
5の符号3参照)のコイルを駆動してフォーカスサーボ
を掛けるフォーカスサーボ制御手段である。このフォー
カスサーボ制御手段は図2に示す構成を有し、この内、
35はループスイッチ、36は位相補償と電力増幅を行
うドライブアンプ、37はフォーカス引き込み用の三角
波を発生する三角波発生回路、38は加算器、39はフ
ォーカス引き込み時に合焦状態になるとHレベルを出力
する合焦検出回路、40はフォーカスサーボ系がフォー
カスサーボ外れ状態にあるときHレベル、他はLレベル
となるフォーカスロックアウト検出信号FLOを出力す
るフォーカスロックアウト検出回路である。
【0016】このフォーカスロックアウト検出回路40
の内、41は光ピックアップから出力されたRF信号
(A+B+C+D)に対し包絡線検波を行う包絡線検波
回路、42は包絡線検波信号を所定の基準レベルと比較
し、基準レベルを上回っているときHレベル、下回って
いるときLレベルを出力する比較器、43はS端子に合
焦検出回路の出力側が接続されたR/S−FF、44は
比較器42の出力とR/S−FF43のQ出力の論理積
を取ってループスイッチ35へ制御信号を出力するAN
D回路、45はAND回路44の出力を反転してフォー
カスロックアウト検出信号FLOを出力する反転回路で
ある。フォーカス引き込み前、システムコントローラ4
6はループスイッチ35を開き、R/S−FF43のR
端子に一定時間Hレベルを入力してリセットしておく。
この際、フォーカスロックアウト検出信号FLOはHレ
ベルである。フォーカス引き込みを行うとき、システム
コントローラ46により三角波発生回路37を稼働させ
て三角波を発生させ、対物レンズ(図5の符号2参照)
をディスクの垂直方向に移動する。或る時点でRF信号
の包絡線検波信号のレベルが基準レベルを上回り、比較
器42はHレベルを出力する。続いて合焦検出回路39
が合焦を検出すると、R/S−FF43がセットされて
Q出力がHとなる。このときAND回路44からHレベ
ルの制御信号が出力され、ループスイッチ35が閉じら
れる。また、フォーカスロックアウト検出信号FLOは
Lレベルに落ちる。
【0017】フォーカスロックアウト検出信号FLOが
Lレベルに落ちると、フォーカス引き込みが完了し、フ
ォーカスサーボがオンしたとして、システムコントロー
ラ46は三角波発生回路37を停止させ、スピンドルサ
ーボ、トラッキングサーボ、スレッドサーボを順にオン
させる。なお、振動、傷等により、フォーカスサーボが
外れると、RF信号の包絡線検波信号のレベルが基準レ
ベルを下回り、比較器42はLレベルを出力する。この
結果、AND回路44の出力がLレベルに落ちてループ
スイッチ35が開き、フォーカスロックアウト検出信号
FLOがHレベルとなる。フォーカスロックアウト検出
信号FLOがHレベルになると、システムコントローラ
46は再びフォーカス引き込み制御を行う。
【0018】図1に戻って、11はフォーカスエラー信
号を増幅するアンプ、12はフォーカスエラー信号の低
域成分を取り出し、高さエラー信号を出力するLPF、
47はLPFから出力された高さエラー信号を上側基準
電圧+Va´と比較し、+Va´を上回るとき5V(H
レベル)、下回るとき0V(Lレベル)を出力する比較
器であり、図5の上方向に一定以上の高さエラーが生じ
たとき、高さエラーの度合いにほぼ比例したデューティ
比のパルス(上方向の高さエラーパルス信号)を出力す
る。48はLPFから出力された高さエラー信号を下側
基準電圧−Va´と比較し、−Va´を下回るとき5V
(Hレベル)、上回るとき0V(Lレベル)を出力する
比較器であり、図5の下方向に一定以上の高さエラーが
生じたとき、高さエラーの度合いにほぼ比例するデュー
ティ比のパルス(下方向の高さエラーパルス信号)を出
力する。アンプ11、LPF12、比較器47,48に
よりディスクの高さエラーを検出して高さエラーパルス
信号を出力する高さエラー検出手段49が構成されてい
る。
【0019】50は傾斜エラー検出手段32の出力と高
さエラー検出手段49の出力から、傾斜エラーと高さエ
ラーの度合いの大きい方を判別する判別手段である。な
お、判別手段50で傾斜エラーと高さエラーという種類
の異なるエラーの度合いの大小比較を可能とするため、
一例として±Vaと±Va´を次のように設定する。傾
斜エラーに基づき本実施例のチルトサーボ系でチルトサ
ーボを掛けた場合に、傾斜変位零の状態を基準に制御可
能な最大の傾斜変位を±θ0 として(+は反時計方向の
傾斜エラー、−は時計方向の傾斜エラー)、+θ0 /2
の傾斜が生じたときのアンプ10の出力を+Va、−θ
0 /2の傾斜が生じたときのアンプ10の出力を−Va
としておく。また、高さエラーに基づきチルトサーボを
掛けた場合に、高さ変位零の状態を基準に制御可能な最
大の高さ変位を±h0 として(+は上方向の高さエラ
ー、−は下方向の高さエラー)、+h0 /2の傾斜が生
じたときのアンプ10の出力を+Va´、−h0 /2の
傾斜が生じたときのアンプ10の出力を−Va´として
おく。
【0020】判別手段50の内、51は比較器30と3
1の出力の論理和を取り、±いずれの傾斜エラーが生じ
ても大きさに比例したデューティ比のパルスを出力する
OR回路、52は比較器47と48の出力の論理和を取
り、±いずれの高さエラーが生じても大きさに比例した
デューティ比のパルスを出力するOR回路、53はOR
回路51の出力の平均レベルをホールドコンデンサに蓄
えて出力する第1の平均レベル検出手段(ホールド回
路)であり、2つのOPアンプ54,55、ダイオード
56、ホールドコンデンサ57、抵抗58から構成され
ている。59はホールドコンデンサ57を一時的に放電
させる第1のリセット手段であり、トランジスタ60、
抵抗61〜63から成る。端子64に一定以上の電圧が
入力されると、トランジスタ60がオンし、ホールドコ
ンデンサ57を放電させる。
【0021】65はOR回路52の出力の平均レベルを
ホールドコンデンサに蓄えて出力する第2の平均レベル
検出手段(ホールド回路)であり、2つのOPアンプ6
6,67、ダイオード68、ホールドコンデンサ69、
抵抗70から構成されている。71はホールドコンデン
サ69を一時的に放電させる第2のリセット手段であ
り、トランジスタ72、抵抗73〜75から成る。端子
76に一定以上の電圧が入力されると、トランジスタ7
2がオンし、ホールドコンデンサ69を放電させる。な
お、第2の平均レベル検出手段65の出力側が第1のリ
セット手段59の端子64と接続されており、第1の平
均レベル検出手段53の出力側が第2のリセット手段7
1の端子76と接続されている。
【0022】第1のリセット手段59は、高さエラーの
方が傾斜エラーより度合いが大きく、第2の平均レベル
検出手段65の出力が第1の平均レベル検出手段53よ
り先に大きくなって或る電圧値(Vcとする)となった
時点で、トランジスタ60がオンし、ホールドコンデン
サ57を一時的に放電させて第1の平均レベル検出手段
53の出力を零とする。逆に、第2のリセット手段71
は、傾斜エラーの方が高さエラーより度合いが大きく、
第1の平均レベル検出手段53の出力が第2の平均レベ
ル検出手段65より先に大きくなって或る電圧値(Vc
とする)となった時点で、トランジスタ72がオンし、
ホールドコンデンサ69を一時的に放電させて第2の平
均レベル検出手段65の出力を零とする。このように、
傾斜エラーと高さエラーの内、一方の度合いが大きくな
ったとき、他方の系統の平均レベル検出手段の出力を一
旦零に落とすことで、第1の平均レベル検出手段53と
第2の平均レベル検出手段65の出力の大小関係が急に
変化するのを防止できる。
【0023】77は判別信号出力手段であり、第1の平
均レベル検出手段53の出力とフォーカスサーボ制御手
段34から入力したフォーカスロックアウト検出信号F
LOに基づき、フォーカスサーボ外れが生じていないと
きは、傾斜エラーと高さエラーの内、度合いの大きい方
の系統を示す判別信号を出力する。一方、フォーカスサ
ーボ外れが生じているときは傾斜エラーの系統を示す判
別信号を出力し、異常なフォーカスエラー信号に基づき
異常なチルトサーボが掛からないようにする。78は1
次判別信号出力回路であり、トランジスタ79と抵抗8
0〜82により構成されている。この1次判別信号出力
回路78は第1の平均レベル検出回路53の出力が一定
値(ここではVcとする)以上になると、トランジスタ
79がオンし、傾斜エラーの度合いの方が高さエラーよ
り大きいことを示すLレベルの1次判別信号を出力し、
逆に、第1の平均レベル検出回路53の出力が一定値
(Vc)以下の場合、高さエラーの度合いの方が傾斜エ
ラーより大きいか等しいことを示すHレベルの1次判別
信号を出力する。83はフォーカスロックアウト検出信
号FLOを反転する反転回路、84は1次判別信号出力
回路78と反転回路83の出力の論理積を取り、2次判
別信号を出力するAND回路である。フォーカスロック
アウト検出信号FLOがLレベルのとき、反転回路83
の出力がHなのでAND回路84からは1次判別信号が
そのまま2次判別信号として出力され、フォーカスロッ
クアウト検出信号FLOがHレベルのとき、反転回路8
3の出力がLなのでAND回路84からは傾斜エラーの
系統を示すLレベルの2次判別信号が出力される。
【0024】85は判別信号出力手段77の出力に基づ
き、傾斜エラー検出手段32から出力される傾斜エラー
パルス信号と高さエラー検出手段49から出力される高
さエラーパルス信号の内、一方を択一的に選択して出力
する選択手段であり、86は比較器30と47の出力を
切り換えて出力するスイッチ、87は比較器31と48
の出力を切り換えて出力するスイッチである。判別信号
出力手段77のAND回路84から傾斜エラーの系統を
示すLレベルを入力するとスイッチ86,87はa側に
切り換わり、傾斜エラーパルス信号を出力し、逆に、高
さエラーの系統を示すHレベルを入力するとb側に切り
換わり、高さエラーパルス信号を出力する。
【0025】88は選択手段85から入力したエラーパ
ルス信号に基づき、チルトモータ6に対するチルトサー
ボ制御を行うチルトサーボ制御手段であり、この内、8
9はスイッチ86の出力がマイナス側入力端子、87の
出力がプラス側入力端子と接続された加算器であり、ス
イッチ86からパルスを入力すると逆極性(入力パルス
がHの間−5V、Lの間0V)で出力し、スイッチ87
からパルスを入力するとそのままの極性で(入力パルス
がHの間+5V、Lの間0V)出力する。90はドライ
ブアンプであり、加算器89の出力に対し位相補償と電
力増幅を行ってチルトモータ駆動信号を作成して出力す
る。その他の構成部分は、図5、図6と全く同様であ
る。
【0026】次に上記実施例の動作を説明する。フォーカスサーボ引き込み前 フォーカスサーボの引き込み前、フォーカスロックアウ
ト検出信号FLOはHレベルなので、判別信号出力手段
77はLレベルの2次判別信号を出力し、選択手段85
のスイッチ86,87はa側に切り換わっている。ディ
スク1の回転前にディスク1に絶対値がθ0 /2以上の
傾斜エラーがあると、+側(−側)の傾斜エラーのとき
比較器30(31)の出力がHとなり、チルトサーボ制
御手段88はチルトモータ6を正回転(逆回転)させ、
光ピックアップ7を反時計方向(時計方向)に比較器3
0(31)の出力がLとなるまで傾斜させる。
【0027】フォーカス引き込み システムコントローラ46がフォーカス引き込み制御を
行うと、引き込み途中でフォーカスエラー信号の低域成
分は異常な変動値となるが、フォーカスロックアウト検
出信号FLOはまだHレベルであり、選択手段85が傾
斜エラー系に切り換わったままなので、異常な高さエラ
ー信号がチルトサーボ制御手段85に入力されないよう
にしてチルトサーボ系の暴走を回避することができる。
フォーカスサーボがオンしたところで、フォーカスエラ
ー信号は正常値となり、フォーカスロックアウト検出信
号FLOがLレベルに落ちる。このとき、判別信号出力
手段77は一次判別信号出力回路78の出力を2次判別
信号として出力する。ここで、例えば、傾斜エラーと高
さエラーのいずれも小さく、比較器30,31の出力が
共にL、比較器47,48の出力が共にLのとき、第1
の平均レベル検出手段53と第2の平均レベル検出手段
65の出力はいずれも零である。このとき、トランジス
タ79がオフし、Hレベルの2次判別信号が出力される
ため、選択手段85のスイッチ86,87はb側に切り
換わる。但し、比較器30,31の出力がともにLなの
で、チルトモータ6は回転しない。
【0028】ディスク回転 フォーカス引き込み完了後、システムコントローラ46
の制御でスピンドルサーボ、トラッキングサーボ、スレ
ッドサーボが順にオンされると、ディスク1が回転し、
光ピックアップ7による読み取り位置が変化していく。
ここで、図3に示す如く、ディスクに反時計方向の大き
な傾斜エラーが生じてアンプ10の出力が+Vaを周期
的に上回り、比較器30からデューティ比の大きなパル
スが出力され、一方、ディスク1に下方向(上方向)の
少し大きな高さエラーが生じてLPF12の出力が−V
a´(+Va´)を周期的に下回り(上回り)、比較器
48(47)からデューティ比の小さなパルスが出力さ
れたとき、第1の平均レベル検出手段53の出力は比較
器30の出力デューティに応じた電圧値、また、第2の
平均レベル検出手段65の出力は比較器48(47)の
出力デューティに応じた電圧値に向け上昇するので、第
1の平均レベル検出手段53の出力の方が第2の平均レ
ベル検出手段65の出力より先に立ち上がり、或る電圧
値Vcとなったところで1次判別信号出力回路78のト
ランジスタ79をオンし、Lレベルの2次判別信号を出
力させる。よって、選択手段85のスイッチ86,87
がa側となり、比較器30の出力パルスがチルトサーボ
制御手段88に入力されて、チルトモータ6を正転させ
る。
【0029】この結果、光ピックアップ7が反時計方向
に傾き、高さエラーより度合いの大きな傾斜エラー(デ
ィスクに対する対物レンズ2の光軸の傾き)が補正され
ていく。この際、比較器30から出力されるパルスのデ
ューティ比が次第に減少し、第1の平均レベル検出手段
53の出力が低下していく。
【0030】第1の平均レベル検出手段53がトランジ
スタ79をオンしたとき、第2のリセット手段71のト
ランジスタ72もオンし、一時的にホールドコンデンサ
69を放電させる。よって、高さエラーの大きさが増大
しても、第2の平均レベル検出手段65の出力は第1の
平均レベル検出手段53の出力が一定以下となるまで零
に保持される。よって、チルトサーボ制御手段88の入
力は或る時間、傾斜エラーパルス信号のままとなり傾斜
エラーに基づく安定したサーボを掛けることができる。
【0031】傾斜エラーを補正するサーボにより第1の
平均レベル検出手段53の出力がVc以下に下がると、
トランジスタ79がオフし、2次判別信号がHレベルと
なり、選択手段85のスイッチ86,87をb側とす
る。また、トランジスタ72がオフし、第2の平均レベ
ル検出手段71のリセットを解除してホールド動作を行
わせる。この後、図4に示す如く、ディスク1に下方向
の大きな高さエラーが生じてLPF12の出力が−Va
´を周期的に下回り、比較器48からデューティ比の大
きなパルスが出力され、一方、ディスク1に時計方向
(反時計方向)の少し大きな傾斜エラーが生じてアンプ
10の出力が−Va(+Va)を周期的に下回り(上回
り)、比較器31(30)からデューティ比の小さなパ
ルスが出力されたとき、第2の平均レベル検出手段65
の出力の方が第1の平均レベル検出手段53の出力より
大きくなり、電圧値Vcとなったところでトランジスタ
60をオンし、ホールドコンデンサ57を一時的に放電
させて第1の平均レベル検出手段53の出力を零に保持
する。よって、トランジスタ79をオフのままとさせ、
Hレベルの2次判別信号を出力させる。選択手段85の
スイッチ86,87はb側のままとなり、比較器48の
出力パルスがチルトサーボ制御手段88に入力されて、
チルトモータ6を逆転させる。
【0032】この結果、光ピックアップ7が時計方向に
傾き、傾斜エラーより度合いの大きな高さエラー(フォ
ーカスアクチュエータ3の中の可動域中心に対する対物
レンズ2の動作中心のずれ)が補正されていく。この
際、比較器48から出力されるパルスのデューティ比が
次第に減少し、第2の平均レベル検出手段65の出力が
低下していく。
【0033】トランジスタ60のオンで一時的にホール
ドコンデンサ57が放電されていることから、傾斜エラ
ーの大きさが増大しても、第1の平均レベル検出手段5
3の出力は第2の平均レベル検出手段65の出力が一定
以下となるまで零に保持される。よって、チルトサーボ
制御手段88の入力は或る時間、高さエラーパルス信号
のままとなり高さエラーに基づく安定したサーボを掛け
ることができる。
【0034】高さエラーを補正するサーボにより第2の
平均レベル検出手段65の出力が一定以下に下がると、
トランジスタ60がオフし、第1の平均レベル検出手段
53にホールド動作を行わせる。この後、傾斜エラーの
方が大きくなって第1の平均レベル検出手段53の出力
が先に一定電圧に達すると、再び、トランジスタ79が
オンし、選択手段85が傾斜エラー系に切り換えられ
て、傾斜エラーを補正すサーボが掛かる。以下、同様の
動作が繰り返される。
【0035】フォーカスサーボ外れ 振動、傷等でRF信号の包絡線検波信号が基準レベル以
下に下がり、フォーカスロックアウト検出回路40の比
較器42がLレベルを出力すると、フォーカスサーボ外
れが生じたとして、ループスイッチ35が開かれるとと
もにフォーカスロックアウト検出信号FLOがHレベル
となる。すると、選択手段85が傾斜エラー系に切り換
わり、異常な高さエラー信号がチルトサーボ制御手段8
8に入力されないようにしてチルトサーボ系の暴走を回
避する。Hレベルのフォーカスロックアウト検出信号F
LOを入力したシステムコントローラ46は、再度、フ
ォーカス引き込み制御を行い、引き込み完了後、各種サ
ーボをオンする。
【0036】この実施例によれば、判別手段50で傾斜
エラー信号と高さエラー信号の内、エラーの度合いが大
きい方を判別し、該判別結果に従い選択手段85で傾斜
エラー信号と高さエラー信号の内、一方を選択してチル
トサーボ制御手段88に入力したので、傾斜エラーと高
さエラーのいずれも補正できなくなるという事態は生じ
ず、傾斜エラーと高さエラーの内、現在優勢な方のエラ
ーを正しく補正することができ、クロストークが過大と
なったり、フォーカスサーボ系の制御余裕が極端に減っ
たりするのを未然に防止することができる。また、或る
時点で傾斜エラーの度合いが高さエラーの度合いより大
きくなり(あるいは高さエラーの度合いが傾斜エラーの
度合いより大きくなり)、第1の平均レベル検出手段5
3の出力が第2の平均レベル検出手段65の出力より大
きくなって、傾斜エラーに基づきサーボが掛けられたと
き(あるいは第2の平均レベル検出手段65の出力の方
が第1の平均レベル検出手段53の出力より大きくなる
と)、第2の平均レベル検出手段65(あるいは第1の
平均レベル検出手段53)のホールドコンデンサ69
(57)が放電されるので、高さエラーの度合いが傾斜
エラーの度合いより大きくなっても、第2の平均レベル
検出手段65(あるいは第1の平均レベル検出手段5
3)の出力が第1の平均レベル検出手段53の出力より
大きくなるまで或る時間を要し、先に傾斜エラーに基づ
くサーボに切り換わってから直ぐに高さエラーに基づく
サーボに切り換わるのが防止される。この結果、サーボ
状態が頻繁に切り換わってサーボが不安定化するのを回
避できる。
【0037】また、フォーカス引き込み前や、フォーカ
スサーボオン中に振動、傷でフォーカスサーボが外れる
などして、フォーカスロックアウト検出回路40でフォ
ーカスサーボ系のロックアウトが検出されたとき、選択
手段85は傾斜エラーの系統のエラー信号を選択して出
力するようにしたので、フォーカスサーボ系がサーボ外
れ状態になっても、チルトサーボ系が暴走することはな
い。
【0038】なお、上記した実施例では、第1の平均レ
ベル検出手段53の出力に基づき1次判別信号出力回路
78のトランジスタ79をオン・オフ制御するようにし
たが、第2の平均レベル検出手段65の出力に基づきオ
ン・オフ制御するようにしても良い。また、1次判別信
号出力回路78を、第1の平均レベル検出手段53の出
力と第2の平均レベル検出手段65の出力の大小比較を
行う比較手段と置き換えても良い。この場合、比較手段
は、第1の平均レベル検出手段53の出力の方が大きい
ときLレベルを出力し、逆に、第2の平均レベル検出手
段65の出力の方が大きいときHレベルを出力すれば良
い。また、本発明はCD,LD,CD−ROM,CD−
I,ビデオCD,DVDなどの種々のディスクを対象
に、光ピックアップを用いてディスクの傾斜変位、高さ
変位に追従しながら記録または再生するようにした光デ
ィスク装置に適用できるものである。
【0039】
【発明の効果】本発明の光ディスク装置によれば、傾斜
エラー検出手段でディスクの傾斜エラーを検出して傾斜
エラー信号を出力し、高さエラー検出手段でフォーカス
エラー信号の低域成分を取り出してディスクの高さエラ
ー信号を出力し、傾斜エラー信号と高さエラー信号から
判別手段により傾斜エラーと高さエラーの内、度合いが
大きい方を判別する。そして、選択手段で傾斜エラー信
号と高さエラー信号の内、エラーの度合いが大きいと判
別された系統を選択し、チルトサーボ制御手段に入力し
てチルトモータのサーボ制御を行わせるようにしたの
で、傾斜エラーと高さエラーの内、現在優勢な方のエラ
ーを正しく補正することができ、クロストークが過大と
なったり、フォーカスサーボ系の制御余裕が極端に減っ
たりするのを未然に防止することができる。また、前記
判別手段は、第1の平均レベル検出手段により傾斜エラ
ー信号の平均レベルの大きさをホールドコンデンサに蓄
えて出力し、第2の平均レベル検出手段により高さエラ
ー信号の平均レベルの大きさをホールドコンデンサに蓄
えて出力する。そして、判別信号出力手段により、第1
の平均レベル検出手段の出力と第2の平均レベル検出手
段の出力の内、大きい方の系統を示す判別信号を出力さ
せる一方、リセット手段により、第1の平均レベル検出
手段と第2の平均レベル検出手段の内、出力の小さい方
のホールドコンデンサを一時的に放電させるようにした
ので、或る時点で傾斜エラーの度合いが高さエラーの度
合いより大きくなり(あるいは高さエラーの度合いが傾
斜エラーの度合いより大きくなり)、第1の平均レベル
検出手段の出力が第2の平均レベル検出手段の出力より
大きくなって、傾斜エラーに基づきサーボが掛けられた
とき(あるいは第2の平均レベル検出手段の出力の方が
第1の平均レベル検出手段の出力より大きくなると)、
第2の平均レベル検出手段(あるいは第1の平均レベル
検出手段)のホールドコンデンサが放電されるので、高
さエラーの度合いが傾斜エラーの度合いより大きくなっ
ても、第2の平均レベル検出手段(あるいは第1の平均
レベル検出手段)の出力が第1の平均レベル検出手段の
出力より大きくなるまで或る時間を要し、先に傾斜エラ
ーに基づくサーボに切り換わってから直ぐに高さエラー
に基づくサー ボに切り換わるのが防止される。この結
果、サーボ状態が頻繁に切り換わってサーボが不安定化
するのを回避できる。
【0040】
【0041】また、本発明の他の光ディスク装置では、
フォーカスサーボ系のロックアウトが検出されていると
き、判別信号出力手段は傾斜エラーの系統を示す判別信
号を出力するようにしたので、フォーカスサーボ系がサ
ーボ外れ状態になっても、チルトサーボ系が暴走するこ
とはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る光ディスク装置のチル
トサーボ系の回路図である。
【図2】フォーカスサーボ制御手段の回路図である。
【図3】傾斜エラー検出手段、高さエラー検出手段、判
別手段の動作を示すタイムチャートである。
【図4】傾斜エラー検出手段、高さエラー検出手段、判
別手段の動作を示すタイムチャートである。
【図5】ディスクに生じる傾斜エラーと高さエラーの様
子を示す説明図である。
【図6】従来の光ディスク装置のチルトサーボ系の回路
図である。
【図7】ディスク上の位置と傾斜エラー、高さエラーの
大きさの関係を示す線図である。
【図8】従来の他の光ディスク装置のチルトサーボ系の
回路図である。
【図9】従来の更に他の光ディスク装置のチルトサーボ
系の回路図である。
【図10】従来の問題点の説明図である。
【符号の説明】
1 ディスク 2 対物レンズ 3 フォーカスアクチュエータ 5 ガイドレール 6 チルトモータ 7 光ピックアッ
プ 8 チルトセンサ 9 差動増幅器 10、11 アンプ 12 LPF 30、31、47、48 比較器 32 傾斜エラー
検出手段 33 フォーカスエラー検出手段 34 フォーカス
サーボ制御手段 40 フォーカスロックアウト検出回路 49 高さエラー検出手段 50 判別手段 53 第1の平均レベル検出手段 59 第1のリセ
ット手段 65 第2の平均レベル検出手段 71 第2のリセ
ット手段 77 判別信号出力手段 85 選択手段 88 チルトサーボ制御手段

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクの傾斜エラーを検出して傾斜エ
    ラー信号を出力する傾斜エラー検出手段と、 ディスクに照射されるレーザビームのフォーカスエラー
    を検出してフォーカスエラー信号を出力するフォーカス
    エラー検出手段と、 フォーカスエラー信号の低域成分を取り出し、ディスク
    の高さエラー信号を出力する高さエラー検出手段と、 傾斜エラー信号と高さエラー信号から傾斜エラーと高さ
    エラーの内、度合いが大きい方を判別する判別手段と、 傾斜エラー信号と高さエラー信号の内、判別手段で判別
    された系統を選択して出力する選択手段と、 選択手段の出力に基づきチルトモータのサーボ制御を行
    うチルトサーボ制御手段と、を備え、 前記判別手段は、傾斜エラー信号の平均レベルの大きさ
    をホールドコンデンサに蓄えて出力する第1の平均レベ
    ル検出手段と、 高さエラー信号の平均レベルの大きさをホールドコンデ
    ンサに蓄えて出力する第2の平均レベル検出手段と、 第1の平均レベル検出手段の出力と第2の平均レベル検
    出手段の出力の内、大きい方の系統を示す判別信号を出
    力する判別信号出力手段と、 第1の平均レベル検出手段と第2の平均レベル検出手段
    の内、出力の小さい方のホールドコンデンサを一時的に
    放電させるリセット手段と、 を備えたことを特徴とする光ディスク装置。
  2. 【請求項2】 フォーカスサーボ系のロックアウトを検
    出する検出手段を設け、 前記判別信号出力手段は検出手段でフォーカスサーボ系
    のロックアウトが検出されているとき、傾斜エラーの系
    統を示す判別信号を出力するように構成したこと、 を特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
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