JP3080159U - 理化学用又は医薬用容器の把手取り付け構造 - Google Patents

理化学用又は医薬用容器の把手取り付け構造

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JP3080159U JP2001001225U JP2001001225U JP3080159U JP 3080159 U JP3080159 U JP 3080159U JP 2001001225 U JP2001001225 U JP 2001001225U JP 2001001225 U JP2001001225 U JP 2001001225U JP 3080159 U JP3080159 U JP 3080159U
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幸雄 金原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器本体の保形性に関係なく容器本体内の内
容物を安全且つ容易に注出できるようにする。 【解決手段】 上部側に注出口部2 を有する容器本体1
と、この容器本体1 に着脱自在に装着される把手3 とを
備え、把手3 は容器本体1 の側方に上下方向に配置され
る把手本体4 と、この把手本体4 の上部側に設けられ且
つ注出口部2 を挟持する挟持部5 と、把手本体4 の下部
側に設けられ且つ容器本体1 の下部側に係合する係合部
6 とを備えている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、理化学又は医薬の研究、実験等に用いられる理化学用又は医薬用容 器の把手取り付け構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
理化学又は医薬用の容器には、研究、実験等の目的に応じて各種のものがあり 、例えば、微生物、細菌等の培養用培地を容器本体内に無菌注入して使用されて いるものがある。
【0003】 この容器本体は、底部形成用のギャザー部を介して接続された一対の可撓シー ト材を用いて、その幅方向の両端縁を厚さ方向に重合状に固着すると共に、上側 に突出する注出口部を上部側に備えている。
【0004】 そして、容器本体内の培養用培地をシャーレー等の培養容器に注出する際には 、例えば容器本体の上下両側を掴んで、容器本体を傾斜させて注出口から注出し ている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
培養用培地は、微生物、細菌等の培養に必要な栄養成分を含んだ液体に寒天、 ゼラチン等を加えて固形化したものが多く使用されており、この培養用培地を注 出する際には、容器本体を例えば60゜C程度に加熱して容器本体内の培養用培 地を液体状又は流動状にしている。
【0006】 このため、容器本体を直接掴んで培養用培地をシャーレーに注出する従来の方 法では、容器本体が熱いため容器本体を確実且つ長時間掴むことが難しく、その 注出作業が危険であると共に培養用培地をシャーレーに容易に注出することがで きないという欠点がある。
【0007】 しかも、容器本体に可撓シート材を用いているため、その保形性が低く、例え ば、容器本体が屈曲して培養用培地が漏れたり、培養用培地の注出の際に容器本 体の形状が崩れたりする等の問題がある。
【0008】 本考案は、かかる従来の問題点に鑑み、容器本体の保形性に関係なく容器本体 内の内容物を安全且つ容易に注出することができる理化学用又は医薬用容器の把 手取り付け構造を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の本考案は、容器本体1 の上部側に、外側に突出する注出口部 2 を有した理化学用又は医薬用容器において、容器本体1 に着脱自在に装着され る把手3 を備え、この把手3 は、容器本体1 の側方に上下方向に配置される把手 本体4 と、この把手本体4 の上部側に設けられ且つ注出口部2 を挟持する挟持部 5 と、把手本体4 の下部側に設けられ且つ容器本体1 の下部側に係合する係合部 6 とを備えたものである。
【0010】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の第1の実施形態を図面に基づいて詳述する。図1〜図5は本考 案の第1の実施形態を例示する。この理化学用又は医薬用容器は、例えば微生物 や細菌等の培養用培地を入れるのに適用したものであって、図1に示すように、 容器本体1 の上部側に、外側に突出する注出口部2 を備え、この容器本体1 に把 手3 が着脱自在に装着されている。
【0011】 把手3 は合成樹脂製であって、図1及び図4に示すように、容器本体1 の側方 に上下方向に配置される把手本体4 と、この把手本体4 の上部側に設けられ且つ 注出口部2 を挟持する挟持部5 と、把手本体4 の下部側に設けられ且つ容器本体 1 の下部側に係合する係合部6 とを備えている。
【0012】 容器本体1 は、図1に示すように、底部8 を形成するためのギャザー部7 を介 して接続された一対の可撓シート材により構成されており、その幅方向の両端縁 が厚さ方向に重合状に固着され、また注出口部2 が上側に突出するように上縁側 に固着されている。
【0013】 なお、可撓シート材には、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポ リエチレンテレフタレート、ポリメチルペンテン、塩化ビニル等の合成樹脂材料 が使用され、またこれらの合成樹脂材料にアルミ蒸着したようなものが使用され ている。
【0014】 容器本体1 は、内部に培養用培地が入っている状態では、可撓シート材が膨ら んで上下方向の略筒形状に、また容器本体1 内に培養用培地が入っていない状態 では、注出口部2 側以外が偏平状に夫々なるように構成されている。
【0015】 なお、容器本体1 の幅方向を幅方向とし、可撓シート材の固着した部分の厚さ 方向を厚さ方向とする。また把手3 の熱伝導性は、容器本体1 のそれよりも低く なっている。
【0016】 ギャザー部7 は、容器本体1 内に培養用培地を入れたときに底部8 を形成する ためのもので、可撓シート材が折り重ね方向(厚さ方向)に4重になっている。 そして、最外の可撓シート材とその内側の可撓シート材とがギャザー部7 の外周 側で固着され、容器本体1 内に培養用培地を入れたときに、容器本体1 の底部8 の中央部が、容器本体1 の載置面に接触しない程度で下側に膨らむようになって いる。
【0017】 またギャザー部7 の両端縁側が、その上下方向の中間、例えば略中央から下端 よりやや上側にかけて厚さ方向に固着され、容器本体1 の底部8 の下側が下方へ 開放状に開口している。
【0018】 注出口部2 は合成樹脂製であって、図1及び図2に示すように、容器本体1 の 上部側で幅方向の略中央に設けられている。注出口部2 は、上下方向の略円筒状 に構成され、その先端側が容器本体1 の内部に連通する培養用培地の注出入用の 注出口9 になっている。注出口部2 の下端側には容器本体1 側への装着用の取り 付け部10が一体に設けられ、この取り付け部10を介して可撓シート材側に注出口 部2 が一体に装着されている。
【0019】 注出口部2 には、その上部側にキャップ装着部11が形成され、このキャップ装 着部11にキャップ部12が着脱自在に装着されている。なお、キャップ部12の内周 及びキャップ装着部11の外周には、装着用のネジが形成されている。
【0020】 取り付け部10は、図2にも示すように、幅方向に長い平面視略菱形状で、その 側面が可撓シート材の上縁間に挟まれて固着されている。なお、取り付け部10に は、容器本体1 の内部と注出口9 とが連通するように通孔が形成されている。
【0021】 把手本体4 は、図1に示すように、容器本体1 との間に把持用の間隔を置いて 配置され、その上部側が上側に移るに従って容器本体1 側に近づくように傾斜し 、容器本体1 より上側で注出口部2 側に屈曲している。なお、図1の一点鎖線に 示すように把手本体4 を容器本体1 の上側で注出口部2 側に屈曲させても良い。
【0022】 挟持部5 は、図1、図2及び図4に示すように、容器本体1 の注出口部2 の外 周側を着脱自在に挟持するためのもので、把手本体4 の上先端部に、把手本体4 と反対側が開口する略コ字状に形成されている。注出口部2 のキャップ装着部11 の下側は、その隅部が円弧に形成された略角形状になっており、この部分が挟持 部5 により挟持されている。
【0023】 挟持部5 には、把手本体4 に一体に形成され且つ把手本体4 側から注出口部2 に当接する当接部14と、注出口部2 の下部側を厚さ方向から挟持する一対の挟持 腕15と、両挟持腕15の先端側に形成された外れ止め部16とを備えている。なお、 外れ止め部16は両挟持腕15の少なくとも一方に形成されていれば良い。
【0024】 当接部14は、把手本体4 の上先端部から厚さ方向に夫々延び、その両先端側に 挟持腕15が一体に設けられている。一対の挟持腕15は、当接部14の両端側から把 手本体4 と反対側へと延びる略平行な略直線状に構成され、厚さ方向つまり挟持 方向に弾性変形可能になっている。
【0025】 外れ止め部16は、注出口部2 が挟持腕15から外れるのを止めるためのもので、 各挟持腕15の先端から他方の挟持腕15側に屈曲して注出口部2 に当接又は近接す るように形成されている。外れ止め部16の外側、つまり注出口部2 の反対側には 、挟持部5 を注出口部2 に装着するときに、挟持腕15が挟持方向の外側に拡がる ように案内する傾斜状の案内部17が形成されている。
【0026】 なお、注出口部2 には、図1に示すように、キャップ装着部11の下側近傍に、 全周に亘って外側に突出して挟持部5 の上側への移動を止める移動止め部18が一 体に形成されている。
【0027】 係合部6 は、図1、図3〜図5に示すように、容器本体1 の下部側を係脱自在 に係合するためのもので、把手本体4 の下先端部に一体に形成されている。容器 本体1 の下部側には、係合部6 が係合する被係合部19と、この被係合部19の上側 を内外方向に貫通する通孔20とが底部8 の下側に設けられている。そして係合部 6 が、通孔20をその内外方向に貫通して被係合部19に係合するように鉤状に構成 されている。
【0028】 被係合部19は、ギャザー部7 の両端縁側の固着した部分により構成されている 。被係合部19の上下両側は、ギャザー部7 を厚さ方向に固着しておらず、被係合 部19の上側つまり被係合部19と底部8 との間が内外方向の通孔20に、また被係合 部19の下側が開放状に形成された挿通部21に夫々なっている。なお通孔20と挿通 部21とが被係合部19の内側を介して連通状態になっている。
【0029】 係合部6 は、挿通部21から被係合部19の内側を経て通孔20から容器本体1 の外 側に突出して被係合部19に係合するように内上向き鉤状に構成されている。即ち 、係合部6 は、把手本体4 の下端部で容器本体1 側へ屈曲し、被係合部19の内側 で上向きに、被係合部19の上側で外向きに夫々屈曲している。
【0030】 挿通部21は、係合部6 が被係合部19に係合したときに、把手本体4 及び係合部 6 を含む把手3 の下部側が容器本体1 の下端から下側に突出しないように、挿通 部21の上下方向の寸法が把手本体4 から容器本体1 側へ屈曲した部分より大きく なっている。
【0031】 そして容器本体1 を把手3 を介して上方向に持ち上げたときに、係合部6 が被 係合部19を下側から係合し、容器本体1 を傾斜させたときに、係合部6 が被係合 部19を内側から係合するようになっている。
【0032】 なお、係合部6 の先端側には下拡がりに傾斜する外れ阻止部22が一体に形成さ れ、容器本体1 を持ち上げたとき、或いは容器本体1 を傾斜させたときに、被係 合部19が係合部6 から外れるのを阻止している。
【0033】 上記構成の容器本体1 及び把手3 において、把手3 を容器本体1 に装着する際 には、まず把手3 側の係合部6 を容器本体1 の下部側に係合させる。即ち、図1 の二点鎖線に示すように、把手3 の下部側を容器本体1 の下側から容器本体1 の 底部8 の下側へと挿入して、係合部6 を挿通部21から被係合部19の内側を経て通 孔20から外側に突出させて被係合部19に係合させる。
【0034】 このように、容器本体1 側の通孔20を内外方向に貫通して被係合部19に係合す るように係合部6 を鉤状に構成しているので、容器本体1 を可撓性のある合成樹 脂材料により構成しても容器本体1 の保形性に関係なく、容器本体1 側に確実に 係合できる。
【0035】 また、係合部6 の先端側に外れ阻止部22が形成されているので、被係合部19及 び係合部6 が簡単な構造であるにも拘わらず、被係合部19が係合部6 から抜け難 くなっている。
【0036】 次に把手本体4 の挟持部5 を注出口部2 に挟持させる。即ち、挟持部5 の外れ 止め部16の案内部17を注出口部2 に当接させる。そして把手本体4 側を容器本体 1 側に押圧すると、挟持腕15が案内部17によって外側に拡がるように弾性変形す る。更に把手本体4 を容器本体1 側に押圧させると当接部14が注出口部2 に当接 すると共に、挟持腕15の外側への変形が戻り、注出口部2 の外周を挟持し、また 外れ止め部16が注出口部2 に当接して、把手3 の容器本体1 への装着が完了する 。
【0037】 このように、挟持部5 は、一対の挟持腕15と、この一対の挟持腕15の先端側の 外れ止め部16とを備えているので、挟持部5 が簡単な構造であるにも拘わらず、 注出口部2 側を確実に挟持できる。
【0038】 更に、挟持部5 は容器本体1 の注出口部2 を挟持するようにしているので、容 器本体1 を可撓性のある合成樹脂材料により構成しても、容器本体1 の保形性に 関係なく、容器本体1 側を確実に挟持することができる。
【0039】 上記のように把手3 の係合部6 を被係合部19に係合し、挟持部5 で注出口部2 を挟持すると容器本体1 への把手3 の装着が完了するので、容器本体1 に把手3 を容易且つ短時間で装着することができる。
【0040】 一方、容器本体1 に装着された把手3 を取り外す際には、まず把手3 側の挟持 部5 を容器本体1 の注出口部2 から取り外す。即ち、挟持部5 の外れ止め部16を 挟持腕15の拡がる方向(厚さ方向の外側)へと変形させて、外れ止め部16と注出 口部2 との当接状態を解除する。そして、この状態で把手本体4 を容器本体1 か ら離れる方向(把手本体4 側)に引き抜く。
【0041】 次に、把手3 側の係合部6 を容器本体1 の下部側から取り外す。即ち、把手本 体4 の上部側が容器本体1 と離れるように把手3 を傾斜させ、係合部6 の被係合 部19の下側との係合を解除する。そして、把手本体4 を上側に移動させて、係合 部6 の外れ阻止部22と被係合部19との係合を解除して把手本体4 を容器本体1 の 下側へと移動させて、把手3 の容器本体1 から取り外しが完了する。
【0042】 このように把手3 は容器本体1 に着脱自在に装着できるので、取り外して他の 容器本体1 にも装着でき、1個の把手3 を経済的に複数の容器本体1 に使用する ことができる。
【0043】 しかも、挟持部5 は、挟持方向に弾性変形可能な挟持腕15を備えているので、 挟持腕15の先端側に外れ止め部16が形成されているにも拘わらず、挟持部5 を注 出口部2 に容易に装着或いは離脱することができる。
【0044】 把手3 が装着された容器本体1 において、容器本体1 内の培養用培地をシャー レー等の培養容器に注出する場合、把手本体4 を把持して容器本体1 を傾斜させ ることができる。このため、培養用培地を液体状にするために容器本体1 を加熱 しても、容器本体1 を手で直接掴む必要がないので、安全に培養用培地を注出す ることができる。
【0045】 しかも、把手本体4 の上下両側で容器本体1 を支持しているので、容器本体1 を支持する位置が上下両側に離れることになり、把手本体4 を把持して容器本体 1 を傾斜させても容器本体1 を安定した状態で支持できる。
【0046】 更に把手本体4 を容器本体1 の側方に上下方向に配置し、その上部側で容器本 体1 の注出口部2 を挟持しているので、容器本体1 を可撓性のある可撓シート材 で構成しても、容器本体1 の保形性を維持できる。また把手3 の下部側が容器本 体1 の下端から下側に突出しない形状にしているので、容器本体1 及び把手3 の 下端が平坦状となり、容器本体1 を安定した状態で立設させることができる。
【0047】 ギャザー部7 の両端縁側を利用して被係合部19、通孔20及び挿通部21を設けて いるので、容器本体1 の底部8 の下側の空間を利用することができ、しかも被係 合部19用の特別な部材を設ける必要がなく、また把手3 は注出口部2 に挟持する ので、挟持部5 用の特別な部材を設ける必要がない。
【0048】 図6は本考案の第2の実施形態を例示し、これは容器本体1 を保形性のあるボ トル状に形成し、この容器本体1 の上面部の略中央に注出口部2 を設け、容器本 体1 における底部8 の略中央の下側に、被係合部19と、この被係合部19の上側に 形成された通孔20とを設け、把手本体4 に把持用の把持部23を設けたものである 。
【0049】 容器本体1 は、中央部が上側に凹入する湾曲状の底部8 を備え、その下側が下 方に開放状に開口し、この開口した部分に厚さ方向の被係合部19が形成されてい る。通孔20は、被係合部19と底部8 との間を幅方向に貫通し、容器本体1 の下側 と連通状態になっている。
【0050】 係合部6 は、内上向き鉤状に構成され、被係合部19の把手本体4 と反対側から 底部8 の下側に挿入し、通孔20を被係合部19の把手本体4 と反対側から把手本体 4 側へと貫通して被係合部19に係合するようになっている。把持部23は把手本体 4 の上部側に上下方向に一体に形成され、その上下両側が把手本体4 側に湾曲し て連結されている。
【0051】 本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、容器本体1 に把手3 を着脱 自在に装着でき、把手本体4 の上部側に挟持部5 を、下部側に係合部6 を備えて いるので、容器本体1 を加熱しても、容器本体1 内の培養用培地を安全且つ容易 に培養容器に注出することができる。
【0052】 なお、被係合部19は、例えば容器本体1 の底部8 に一体又は別体に形成しても 良く、容器本体1 の下部側の内側に一体又は別体に形成しても良い。また被係合 部19の位置は幅方向の中央でなくても良い。
【0053】 図7は本考案の第3の実施形態を例示し、これは容器本体1 を第2の実施形態 と同様にボトル状に構成し、この容器本体1 の上部側の一端側、例えば係合部6 と反対側が端下がり状に傾斜し、この傾斜した部分に注出口部2 を垂直状に設け 、係合部6 を外上向き鉤状に構成して、通孔20から内側に挿入して被係合部19の 内側を経由して挿通部21から容器本体1 の外側へと突出して被係合部19に係合す るようにしたものである。
【0054】 係合部6 は、把手本体4 の下先端部から下側に移るに従って容器本体1 側に近 づくように傾斜し、被係合部19の内側で下方向に屈曲して被係合部19の下側で容 器本体1 の外側へと屈曲している。係合部6 の先端には、上側に屈曲する外れ阻 止部22が一体に形成されている。
【0055】 把手本体4 は、容器本体1 の側方及び上面に沿って逆L字状に構成されている 。把持部23は、把手本体4 の上部側に上下方向に一体に形成され、その上部側が 把手本体4 側に湾曲して連結されている。
【0056】 この第3の実施形態では、容器本体1 の上部の傾斜部に注出口部2 を設けてい るので、培養用培地を容器本体1 から容易に注出することができる共に、第1の 実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0057】 図8は本考案の第4の実施形態を例示し、これは第1の実施形態の把手3 にお いて、把手本体4 の上部側を容器本体1 側に角状に屈曲させ、挟持部5 を把手本 体4 と反対側が開口する円弧状に構成したものである。挟持部5 は、注出口9 の 横断面が略円筒状に構成された容器本体1 用で、把手本体4 の上先端部から注出 口部2 側に円弧状に当接部14、挟持腕15及び外れ止め部16が延び、外れ止め部16 の外側が案内部17になっている。
【0058】 外れ止め部16は、挟持腕15の先端側が他方の挟持腕15側に円弧状に屈曲するよ うに形成されており、注出口部2 に把手本体4 と反対側から当接するようになっ ている。本実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができ る。
【0059】 図9は本考案の第5の実施形態を例示し、これは把手本体4 の横断面をコ字状 に構成したもので、合成樹脂材料の使用量を少なくできる他、第1の実施形態と 同様の効果を得ることができる。
【0060】 なお、各実施形態では、容器本体1 及び把手3 を合成樹脂材料により構成して いるが、他の材料、例えば金属材料、ガラス材料等により構成しても良い。把手 3 の横断面の形状を矩形状にしているが、他の形状、例えば円形状、楕円形状等 にしても良い。また本実施形態では、容器本体1 内に培養用培地を入れたものを 例示したが、内容物は培養用培地以外のものでも良い。
【0061】
【考案の効果】
本考案によれば、容器本体1 の上部側に、外側に突出する注出口部2 を有した 理化学用又は医薬用容器において、容器本体1 に着脱自在に装着される把手3 を 備え、この把手3 は、容器本体1 の側方に上下方向に配置される把手本体4 と、 この把手本体4 の上部側に設けられ且つ注出口部2 を挟持する挟持部5 と、把手 本体4 の下部側に設けられ且つ容器本体1 の下部側に係合する係合部6 とを備え ているので、容器本体1 を直接把持せずに容器本体1 内の内容物を注出すること ができ、容器本体1 を加熱した場合でも容器本体1 内の内容物を安全且つ容易に 注出することができる。
【0062】 しかも、挟持部5 が容器本体1 の上部側の注出口部2 を挟持し、係合部6 が容 器本体1 の下部側に係合しているので、容器本体1 の保形性に関係なく容器本体 1 の保形性を維持することができる。
【0063】 挟持部5 は、注出口部2 の外周を挟持する一対の挟持腕15と、少なくとも一方 の挟持腕15の先端側に形成され且つ他方の挟持腕15側に屈曲する注出口部2 用の 外れ止め部16とを備えているので、注出口部2 に挟持部5 を確実に装着すること ができる。さらに、挟持腕15を挟持方向に弾性変形可能に構成しているので、挟 持腕15に外れ止め部16が設けられているにも拘わらず、挟持部5 を注出口部2 に 容易に着脱できる。
【0064】 容器本体1 における底部8 より下側に、被係合部19と、この被係合部19の上側 を内外方向に貫通する通孔20とを設け、通孔20をその内外方向に貫通して被係合 部19に係合するように、係合部6 を鉤状に構成しているので、簡単な構造で容器 本体1 に容易に係合することができる。
【0065】 底部8 形成用のギャザー部7 を介して接続された一対の可撓シート材の幅方向 の両端縁を厚さ方向に重合状に固着して容器本体1 を構成し、ギャザー部7 の両 端縁側に、その上下方向の中間を厚さ方向に固着して形成された被係合部19と、 この被係合部19と底部8 との間に形成された内外方向の通孔20と、被係合部19の 下側に開放状に形成された挿通部21とを設けているので、ギャザー部7 を利用し て被係合部19を設けると共に、新たな部材を必要とせずに実施できる。
【0066】 しかも、容器本体1 との間に把持用の間隔を置いて把手本体4 を配置している ので把手本体4 を容易に把持することができる。把手本体4 の下先端部に、挿通 部21から被係合部19の内側を経て通孔20から外側に突出するように被係合部19に 係合する上向き鉤状の係合部6 を一体に形成しているので、簡単な構造で容器本 体1 側を係合できるにも拘わらず、容器本体1 の下部側が大型化することもない 。
【0067】 また、把手本体4 及び係合部6 を含む把手3 の下部側を容器本体1 の下端から 下側に突出しない形状としているので、容器本体1 を容易に立設させることがで きる。
【0068】 さらに挟持部5 に、把手本体4 の上先端部に一体に形成され且つ把手本体4 側 から注出口部2 に当接する当接部14と、この当接部14の両側から把手本体4 と反 対側へ延びる一対の挟持腕15と、各挟持腕15の先端に設けられ且つ注出口部2 に 当接又は近接する外れ止め部16とを一体に備えているので、注出口部2 を安定し た状態で確実に挟持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施形態を示す把手の容器本体
への装着状態の正面図である。
【図2】本考案の第1の実施形態を示す把手の容器本体
への装着状態での挟持部の横断面図である。
【図3】本考案の第1の実施形態を示す把手の容器本体
への装着状態での係合部の縦断面図である。
【図4】本考案の第1の実施形態を示す把手の単体の斜
視図である。
【図5】本考案の第1の実施形態を示す把手の容器本体
への装着状態での係合部の断面側面図である。
【図6】本考案の第2の実施形態を示す把手の容器本体
への装着状態の正面図である。
【図7】本考案の第3の実施形態を示す把手の容器本体
への装着状態の正面図である。
【図8】本考案の第4の実施形態を示す把手の単体の斜
視図である。
【図9】本考案の第5の実施形態を示す把手の単体の下
部側の斜視断面図である。
【符号の説明】
1 容器本体 2 注出口部 3 把手 4 把手本体 5 挟持部 6 係合部 7 ギャザー部 8 底部 14 当接部 15 挟持腕 16 外れ止め部 19 被係合部 20 通孔 21 挿通部

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器本体(1) の上部側に、外側に突出す
    る注出口部(2) を有した理化学用又は医薬用容器におい
    て、容器本体(1) に着脱自在に装着される把手(3) を備
    え、この把手(3) は、容器本体(1) の側方に上下方向に
    配置される把手本体(4) と、この把手本体(4) の上部側
    に設けられ且つ注出口部(2) を挟持する挟持部(5) と、
    把手本体(4) の下部側に設けられ且つ容器本体(1) の下
    部側に係合する係合部(6) とを備えたことを特徴とする
    理化学用又は医薬用容器の把手取り付け構造。
  2. 【請求項2】 挟持部(5) は、注出口部(2) の外周を挟
    持し且つ挟持方向に弾性変形可能な一対の挟持腕(15)
    と、少なくとも一方の挟持腕(15)の先端側に形成され且
    つ他方の挟持腕(15)側に屈曲する注出口部(2) 用の外れ
    止め部(16)とを備えたことを特徴とする請求項1に記載
    の理化学用又は医薬用容器の把手取り付け構造。
  3. 【請求項3】 可撓性のある合成樹脂材料により容器本
    体(1) を構成したことを特徴とする請求項1又は2に記
    載の理化学用又は医薬用容器の把手取り付け構造。
  4. 【請求項4】 容器本体(1) における底部(8) より下側
    に、被係合部(19)と、この被係合部(19)の上側を内外方
    向に貫通する通孔(20)とを設け、通孔(20)をその内外方
    向に貫通して被係合部(19)に係合するように、係合部
    (6) を鉤状に構成したことを特徴とする請求項1〜3の
    何れかに記載の理化学用又は医薬用容器の把手取り付け
    構造。
  5. 【請求項5】 容器本体(1) 内に培養用培地を入れるよ
    うにしたことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載
    の理化学用又は医薬用容器の把手取り付け構造。
  6. 【請求項6】 底部(8) 形成用のギャザー部(7) を介し
    て接続された一対の可撓シート材の幅方向の両端縁を厚
    さ方向に重合状に固着して容器本体(1) を構成し、ギャ
    ザー部(7) の両端縁側に、その上下方向の中間を厚さ方
    向に固着して形成された被係合部(19)と、この被係合部
    (19)と底部(8) との間に形成された内外方向の通孔(20)
    と、被係合部(19)の下側に開放状に形成された挿通部(2
    1)とを設け、容器本体(1) との間に把持用の間隔を置い
    て把手本体(4) を配置し、この把手本体(4) の下先端部
    に、挿通部(21)から被係合部(19)の内側を経て通孔(20)
    から外側に突出するように被係合部(19)に係合する上向
    き鉤状の係合部(6) を一体に形成し、把手本体(4) 及び
    係合部(6) を含む把手(3) の下部側を容器本体(1) の下
    端から下側に突出しない形状とし、挟持部(5) に、把手
    本体(4) の上先端部に一体に形成され且つ把手本体(4)
    側から注出口部(2) に当接する当接部(14)と、この当接
    部(14)の両側から把手本体(4) と反対側へ延びる一対の
    挟持腕(15)と、各挟持腕(15)の先端に設けられ且つ注出
    口部(2) に当接又は近接する外れ止め部(16)とを一体に
    備えたことを特徴とする請求項2〜5の何れかに記載の
    理化学用又は医薬用容器の把手取り付け構造。
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