JP3080102U - ワイヤレス入力装置ハンディマウス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 操作性及び利便性を著しく向上させることが
できるワイヤレス入力装置ハンディマウスを提供する。 【構成】 机等の平面上以外でも片手で操作できるよう
にした入力装置であって、本体上部にパソコン等の画面
上の座標を指定するスティックを具備し、２つのクリッ
クボタン及びこれらのデータを赤外線等によって受信部
へ送信するための送信部を具備する構成となっている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、本体１の上部前面にパソコン操作データを送信する送信部２を設け 、本体１を片手で握りながら親指でスティック３を、人差し指でクリックボタン ４を、中指でクリックボタン５を操作出来る位置に取り付けていることで、パー ソナルコンピュータ（以下、パソコンという）等への操作データを作業場所に係 わらず送信入力することが出来るワイヤレス入力装置ハンディマウスに関するも のである。

【０００２】

【従来の技術】

パソコン等の画面上にあるポインタを操作するために、従来ではマウスやトラ ックボール等のポインティングデバイスが使用されていた。一般にマウスは、平 面上で移動させることによりその移動した方向及び距離を入力し、その移動に応 じて画面上のポインタを移動させるものであった。また、トラックボールは、本 体上のボールを回転させてそのボールの回転方向及びその速さを入力し、その回 転に応じて画面上のポインタを移動させるものであった。更に、ノート型パソコ ンなどでは、パソコン本体にスティックやスライドパッドなどを用いたポインテ ィングデバイスが使用されていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上述した従来の入力装置には、次のような欠点があった。 （イ）マウスでは、使用機器の画面上の座標を指定するためのボールを平面上に 接地させる必要があった。また、操作時にマウス自体を平面上で移動させるだけ のスペースが必要であった。 （ロ）マウスでは、通常右利きの人用のものが多いため、左利きの人は操作設定 を変更して使用しなければならなかった。 （ハ）トラックボールでは、手の平等で座標を指定するためのボール部分を回転 させるため、平面上に置き、安定させておく必要があった。 （ニ）（イ）及び（ロ）のことから、マウス等を置く平面状の場所が必要であり 、また、操作する側の姿勢にも影響があった。 （ホ）ノート型パソコン等の本体に取り付けられたポインティングデバイスでは 、スペースは必要ないが、本体に取り付けられているため、利用者は必ず本体と 相対した姿勢になる必要があった。 （ヘ）実用新案公開平５−９２８４８では、グリップ型トラックボールが考案さ れているが、主にゲーム機器用であり、また、操作用のボタンの位置がグリップ 部の横に配置されているため、操作性に問題があった。また、ゲーム機器とはケ ーブルによって接続されているため、利用者はケーブルの届く範囲内でしか操作 することができなかった。 本考案はこれらの欠点を除くためになされたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、本体１の上部前面にパソコン操作データを赤外線等で送信する送信 部２を設け、本体内部に電源となるバッテリー部１２を設ける。さらに、本体１ の下部にグリップ部６を設け、本体１の上部後部にスティック３とグリップ部６ の前面にクリックボタン４、５を設けることを特徴としている。そして、パソコ ン本体には送信部２から赤外線等で送信されるパソコン操作データを受信する受 信部７を設ける。 本考案は、以上の構成よりなるワイヤレス入力装置ハンディマウスである。

【０００５】

【考案の目的】

本考案の目的は、利用者にとって作業場所を選ばず、また、どのような体勢に おいても入力装置の操作が可能となるようにし、パソコン等の画面上の座標を指 定するスティック３を親指で操作させることにより、従来の入力装置のように平 面上に接地させたり、安定させる必要をなくし、パソコン操作データを送信する 赤外線等の届く範囲の距離内で入力操作できるよう、操作性および利便性を格段 に向上させることができるワイヤレス入力装置ハンディマウスを提供することに ある。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案の実施例について説明する。 （イ）図１は本考案によるワイヤレス入力装置ハンディマウスの外観の斜視図で あり、図２は側面図である。 （ロ）図１、２が示すように、本体１の上部前面にパソコン操作データを赤外線 等で送信する送信部２を設ける。 （ハ）図１，２が示すように、本体１の内部にワイヤレスで操作できるように、 電源としてバッテリー部１２を設ける。 （ニ）図１、２が示すように、本体１の下部に利用者が片手で持ちやすいように グリップ部６を設ける。 （ホ）図１、２が示すように、親指で操作しやすいよう本体１の上部後部に、パ ソコン等の画面上のポインタの座標を入力するためのスティック３を設ける。 （ヘ）図１、２が示すように、グリップ部６の前面に人差し指で操作しやすいよ うに、指定情報等を入力するためのクリックボタン４を設ける。 （ト）図１、２が示すように、グリップ部６の前面に中指で操作しやすいように 、指定情報等を入力するためのクリックボタン５を設ける。 （チ）図４は図１で示したワイヤレス入力装置ハンディマウスの内部構造を示し ている。図１で示した様に、上記ワイヤレス入力装置ハンディマウスは、その内 部構造として、クリックボタン４、５およびスティック３の移動方向等を検知す る２つのエンコーダ（Ｘ軸エンコーダ９とＹ軸エンコーダ１０）および上記送信 部２に接続された送信機８を有している。 （リ）次に、上記構成のワイヤレス入力装置ハンディマウスの動作について説明 する。まず、図４に示す様に、パソコン等の使用機器に上記ハンディマウスより の送信情報を受信する受信部７および受信機１１が備えられているとする。 これによって、スティック３を親指で任意の方向へ倒すことにより、Ｘ軸および Ｙ軸の座標信号を作成する。また、スティック３の倒す角度により、画面上のポ インタの移動速度の信号も作成される。また、クリックボタン４およびクリック ボタン５をクリックすることで、操作指示等の信号が作成される。これらの信号 を送信機８に接続されている送信部２から、使用機器に接続されている受信機１ １へ送信することにより、画面上に表示されている矢印等のポインタを指定した 座標へ移動させたり、アイコンやメニューへの指示を行うことができる。 （リ）図３は、本考案を持っている状態を示す斜視図である。 （ヌ）図５は、前記の操作の実際例を示している。画面上のポインタがＡの位置 にあるとする。このとき、ハンディマウスのスティック３を親指で右方向へ倒す と、画面上のポイントも右方向へ移動し、ポインタがＢの位置になった時に親指 をスティック３から離すと、その位置でポインタが停止する。

【０００７】

【考案の効果】

上述したように、本考案によれば、入力装置を片手に持って操作することが可 能となり、従来から使用されているマウスやトラックボールの様に使用するため の平面スペースを必要としなくなる。また、入力装置自体を手に持って操作を行 うことができるため、屋外においても平面に接地することなく使用することが可 能となったり、横になりながらでも操作することが可能となる。また、クリック ボタンを上下に配置することにより、利き手による影響がなくなり、ソフトによ る設定でクリックボタンの機能の切り換えを行う必要もなくなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の形状を表す外観の斜視図である。

【図２】本考案の形状を表す外観の側面図である。

【図３】本考案の使用例を示す斜視図である。

【図４】本考案の内部構造を示す説明図である。

【図５】本考案の実施例を示す説明図である。

【符号の説明】

１ 本体 ２ 送信部 ３ スティック ４ クリックボタン ５ クリックボタン ６ グリップ部 ７ 受信部 ８ 送信機 ９ Ｘ軸エンコーダ １０ Ｙ軸エンコーダ １１ 受信機 １２ バッテリー部 Ａ 使用前のポインタ位置 Ｂ 使用後のポインタ位置

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 本体１にパソコン操作データを送信する
   送信部２を設け、本体１を握りながら指で入力操作が出
   来る位置にスティック３、クリックボタン４、５を取り
   付けていることを特徴とするワイヤレス入力装置ハンデ
   ィマウス。