JP3079664U - 紙ふぶき発射器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 漏れが殆どなく、貯蔵寿命が長く、構造が簡
単である新しいタイプの紙ふぶき発射器を提供する。 【解決手段】 紙ふぶき発射器であって、紙ふぶきが充
填されたチューブ（１）および加圧空気シリンダー
（２）を含む。前記シリンダー（２）は空気の入口およ
び出口として１のみの流路を有する。利用者がチューブ
（１）をシリンダー（２）に対して相対的にある位置ま
で回転させると、高圧の空気が流路を通過してチューブ
（１）内に流れ、紙ふぶきが急激に空中に発射される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は紙ふぶき発射器、より特には紙ふぶきの空気式発射器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

中国の人々は、重要な祝典が行われている間、花火を上げ、また爆竹を鳴らす ことによって、喜ばしい雰囲気を作り出すことを習慣としている。しかしながら 、花火を挙げ、また爆竹を鳴らすことは、人々に怪我を負わせるだけでなく、火 事を招くという重大な危険性を潜在的に有する。そのため、この種の祝賀方法は 中国のいくつかの大都市または中都市で禁止されている。したがって、花火およ び爆竹の代用品を見つけることが必要とされている。

【０００３】 新しい中国実用新案特許第ＺＬ９８２０９３７９．９号は一種の紙ふぶき発射 器であって、種々のカラフルなリボンおよびカラフルなフレークを空中に発射し 、カラフルな紙ふぶきを形成して喜ばしい雰囲気を作り出し得る紙ふぶき発射器 を開示している。この発射器は安全性を非常に向上させたものであるが、なお火 薬を使用して発射するものであって、まだ幾分危険なものであり得る。さらに、 それは大気汚染をもたらし、室内で発射するのには適していないであろう。

【０００４】 別の新しい中国実用新案特許第ＺＬ９８２３２１６１．９号は別の紙ふぶき発 射器を開示している。それは加圧空気を使用して紙ふぶきを発射する。したがっ て、この発射器は安全性を大いに向上させ、大気を全く汚染しないから、安全性 に関して心配することなく室内および室外の両方で使用され得る。この発射器の ガス貯蔵コンテナはそれぞれが空気の入口および出口である２つの流路を有する 。下側の流路は空気の入口として使用され、上側の流路は出口として使用される 。この発射器は漏れの問題を有する場合があり、したがって貯蔵寿命はそれほど 長くなり得ない。また、その構造は複雑であり、より多くのコストがかかる。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

この新しい実用的な考案の目的は、漏れが殆どなく、貯蔵寿命が長く、構造が 簡単である新しいタイプの紙ふぶき発射器を提供することである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上述の目的は以下の技術的な設計によって達成される： 紙ふぶき発射器は、紙ふぶき用チューブ、加圧（または圧縮）空気（またはエ アー）シリンダーを有する。紙ふぶき用チューブは紙ふぶきを形成するために使 用される物（または物品）で満たされており、空気シリンダーは加圧空気を含む 。シリンダーの開口部（もしくは口）の外側には、対のＬ字型のブロック（また は固定用）ノッチ（もしくは切り込み）がある。プレス・スライス（press slic e；または押圧用薄板）がＬ字型のブロック・ノッチの底部をふさぎ、シール・ プラグを押さえている。プレス・スライスには給気用（または空気導入用）の開 口部がある。上述のシリンダーの開口部の外側には、プレス・スライスを回転さ せるように押すことができる回転可能なチューブ・プッシャー（または管状推進 器）がある。上述のチューブ・プッシャーは紙ふぶき用チューブに接続されてい る。

【０００７】 上述の構成において、プレス・スライスおよびチューブ・プッシャーは、以下 の構造であり得る： プレス・スライスの中央部は円形であり、プレス・スライスの両側にはそれぞ れ「耳」部がある。「耳」部の端部はＬ字型のブロック・ノッチの底部から延び ている。説明した給気用の開口部は、プレス・スライスの真中にある。各耳部の 端部の両側にはそれぞれ縦方向の帯状片（またはバー（bar））がある。各帯状 片は、チューブの内側に向いている、チューブ・プッシャーの側壁の中央部によ り形成されている。

【０００８】 上述の設計の変形例として、プレス・スライスの１つの耳部を、弾性の結合ひ もによって紙ふぶき用チューブの内壁と繋げることができる。

【０００９】 紙ふぶき発射器を使用する場合、上述の紙ふぶき用チューブが空気シリンダー に対して相対的に回転するように形成されており、その結果、いわゆるプッシャ ーがプレス・スライスを回転させる。プレス・スライスがＬ字型のブロック・ノ ッチの垂直部分（またはノッチの縦の切込み部分）の位置まで回転すると、スラ イスの上側に作用していた圧力が急激に小さくなり、それから、シールプラグ、 プレス・スライス、および紙ふぶき用チューブ内の物品が空気シリンダー内の加 圧空気によって発射させられる。したがって、紙ふぶき用の物品は色彩に富んだ 効果をもたらす。プレス・スライスの給気口は、加圧空気を空気シリンダーに導 入するために用いられ、したがって１つの流路（または通路）だけが空気の入口 および出口として使用され、そのことは構造を簡易にし、費用を減らす。また、 流路が１つだけあるので、漏れはずっとより少なくなり、貯蔵寿命は大幅に長く なる。プレス・スライスと紙ふぶき用のチューブを繋ぐ弾性の結合ひもは、外に 出たプレス・スライスが人々を傷つけることを防止し、またそれを再利用するた めに、プレス・スライスを引き戻す。

【００１０】

【考案の実施の形態】

この新しい考案を図面および実施態様とあわせて以下において更に説明する。

【００１１】 図１および図２に示すように、本考案の空気式紙ふぶき発射器は、紙ふぶき用 チューブ（１）および空気シリンダー（２）を有する。紙ふぶき用チューブは紙 ふぶき用の物品（11）で満たされ、空気シリンダー（２）は加圧空気で満たされ ている。空気シリンダー（２）の外側には装飾用チューブ（８）がある。

【００１２】 シリンダー（２）の開口部の外側には、対のＬ字型のブロックノッチ（21）が ある。ブロックノッチの詳細な形状を図３に示す。プレス・スライスはＬ字型ブ ロックノッチ（21）の底部に入り、シールプラグ（４）を押さえる。プレス・ス ライス（３）の中央部（31）は円形であり、プレス・スライスの両側にはそれぞ れ「耳」部（32，33）がある。各「耳」部（32，33）の端部はＬ字型のブロック ノッチ（21）から外側に延びている。プレス・スライス（３）の真中に給気口（ 34）がある。図４に示すように、上述のシリンダーの開口部の外側には、プレス ・スライス（３）を回転させるために押すように用いられ得る回転可能なチュー ブ・プッシャー（５）がある。各「耳」部の両側に縦方向の押動帯状片（51）が それぞれ設けられている。各押動帯状片は、チューブ・プッシャーの側壁の中央 部により形成されていて、チューブの内側に向いている。上述のチューブ・プッ シャー（５）は紙ふぶき用チューブ（１）に接続されている。プレス・スライス （３）の各「耳」部（32）には結合ホール（35）がある。弾性の結合ひも（６） の一方の端部は、結合ホール（35）を介してプレス・スライス（３）に接続され 、一方、他方の端部はチューブ・プッシャー（５）と紙ふぶき用チューブ（１） の間で留められている。

【００１３】 紙ふぶき用チューブ（１）は紙ふぶきを形成するために使用される所要の物品 （11）で満たされている。一般的な物品はカラフルな紙片、カラフルなペーパー リング、および紙ふぶき用ロールである。それらの中で、紙ふぶき用ロールは図 ５または図６に示すようなカラフルなプラスチック製フィルムのロールであり得 る。この種のプラスチック製フィルムのロールが空中で広げられると、それらの 縁はのこぎり歯の形態で現れ、それは通常の紙ふぶきの形態と比較してより新規 である。プラスチック製フィルムのロールはまた、図７に示すような形状であり 得る。それは広がったときに連なった旗のように見える。カラフルな紙片は図８ および図９に示すような星形五角形および梅（またはプラム）の花の形状、なら びに鳩の形態、ハート形および漢字の「吉」「福」および「喜」の形状のような 他の形状で有り得る。紙ふぶき用チューブはまた、図１０に示すようなカラフル な膜のパラシュートで満たされ得る。パラシュートは、かさ（74）、ひも（73） 、ペンダント（またはぶら下がり物）（72）、巻き物（71）、ロープ（75）およ び補助的なペンダント（76）を含む。それらのうち、かさ対ペンダントの重さの 比は約５：７であり、補助的なペンダントの目的はパラシュートを完全に広げる ことである。

【００１４】 この分野における通常の当業者が後述する請求の範囲で規定される本考案の範 囲を逸脱しないでこの種の装置に種々の改変および変更をなし得ることを指摘す べきである。

【図面の簡単な説明】

【図１】 図１は新しい本考案に基づく空気式紙ふぶき
発射器の全体の斜視図を示す。

【図２】 図２は図１のＡ−Ａ線に沿って切断した断面
図を示す。

【図３】 図３は新規な空気式紙ふぶき発射器のシリン
ダーの開口部の拡大した立体図を示す。

【図４】 図４は新規な空気式紙ふぶき発射器における
チューブ・プッシャーの拡大した立体図を示す。

【図５】 図５は新規な空気式紙ふぶき発射器における
紙ふぶきロールの一例の展開図を示す。

【図６】 図６は新規な空気式紙ふぶき発射器における
別のタイプの紙ふぶきロールの展開図を示す。

【図７】 図７は新規な空気式紙ふぶき発射器における
第３のタイプの紙ふぶきロールの展開図を示す。

【図８】 図８は新規な空気式紙ふぶき発射器における
カラフルな星形五角形のタイプの紙片の模式図を示す。

【図９】 図９は新規な空気式紙ふぶき発射器における
梅の花の形状を有するカラフルな紙片の模式図を示す。

【図１０】 図１０は新規な空気式紙ふぶき発射器にお
ける膜でできたカラフルなパラシュートの模式図を示
す。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 ００ ２ ３１７８２．６ (32)優先日 平成12年３月30日(2000．3．30) (33)優先権主張国 中国（ＣＮ）

Claims (10)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 紙ふぶきを形成する物で満たされた紙ふ
   ぶき用チューブ、加圧空気で満たされた空気シリンダー
   を含む空気式紙ふぶき発射器であって、 空気シリンダーが空気貯蔵シリンダーであり、シリン
   ダーの開口部の外側に対のＬ字型のブロックノッチがあ
   り、プレス・スライスがＬ字型のブロックノッチの底部
   をふさぎ、またシールプラグを押さえており； プレス
   ・スライスに給気用の開口部があり； シリンダーの開
   口部の外側に、プレス・スライスを回転させるために用
   いられ得る回転可能なチューブ・プッシャーがあり；
   前記チューブ・プッシャーが紙ふぶき用チューブに接続
   されている空気式紙ふぶき発射器。
2. 【請求項２】 プレス・スライスの中央部が円形であ
   り、その両側にそれぞれ「耳」部があり、各「耳」部の
   端部がＬ字型ブロックノッチの底部から外に延び； 前
   記給気用の開口部がプレス・スライスの中央部にあり；
   各「耳」部の端部の両側にそれぞれ縦方向の帯状片が
   あり； 各帯状片が、チューブの内側に向いている、チ
   ューブ・プッシャーの側壁の中央部により形成されてい
   る請求項１に記載の空気式紙ふぶき発射器。
3. 【請求項３】 前記プレス・スライスの１つの「耳」部
   が前記紙ふぶき用チューブの内壁に弾性の結合ひもでつ
   ながっている請求項２に記載の空気式紙ふぶき発射器。
4. 【請求項４】 前記紙ふぶきを形成するために使用され
   る物がカラフルなプラスチック製フィルムロールを含
   む、請求項１、２または３に記載の空気式紙ふぶき発射
   器。
5. 【請求項５】 前記プラスチック製フィルムロールが、
   それが広げられたときに連なった旗のように見えるもの
   である請求項４に記載の空気式紙ふぶき発射器。
6. 【請求項６】 前記紙ふぶきを形成するために使用され
   る物がカラフルな膜のパラシュートを含む、請求項１、
   ２または３に記載の空気式紙ふぶき発射器。
7. 【請求項７】 前記紙ふぶきを形成するために使用され
   る物がカラフルな紙片を含む、請求項１、２または３に
   記載の空気式紙ふぶき発射器。
8. 【請求項８】 前記カラフルな紙片が星形五角形の形状
   である請求項７に記載の空気式紙ふぶき発射器。
9. 【請求項９】 前記カラフルな紙片が梅の花の形状であ
   る請求項７に記載の空気式紙ふぶき発射器。
10. 【請求項１０】 前記紙ふぶきを形成するために使用さ
    れる物がカラフルなペーパーリングを含む、請求項１、
    ２または３に記載の空気式紙ふぶき発射器。