JP3079447B2 - 放射線検出装置 - Google Patents

放射線検出装置

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JP3079447B2
JP3079447B2 JP03124384A JP12438491A JP3079447B2 JP 3079447 B2 JP3079447 B2 JP 3079447B2 JP 03124384 A JP03124384 A JP 03124384A JP 12438491 A JP12438491 A JP 12438491A JP 3079447 B2 JP3079447 B2 JP 3079447B2
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、加圧水型原子
力プラントにおいて1次系冷却水が2次系配管中に漏洩
したことを検出し、更に漏洩箇所を推定することの可能
な放射線検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】加圧水型原子力プラントの1次系冷却水
は放射化核種や核分裂生成核種等の放射性物質により汚
染している。このため、蒸気発生器を介して、1次系の
熱を2次系に伝える際に、1次系冷却水が2次系に流出
しないようにして、2次系が放射性物質により汚染しな
いようにしている。このことにより1次系配管の設置場
所と2次系配管の設置場所とでは、放射線防護の立場か
ら異なる管理を行なっている。
【0003】万一、1次系冷却水が2次系に漏洩した場
合は、放射線防護の観点から早急に対応策をとる必要が
ある。このため、2次系配管には放射線検出器を設置
し、漏洩の有無を確認するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来
は、全てのエネルギーのガンマ線やベータ線等の放射線
を検出するようにしているが、自然界に存在する放射線
等によりバックグランドが高いという問題があった。
【0005】このため、漏洩検出のための放射線レベル
を高く設定させざるを得ないために、漏洩が甚大になっ
た時に初めて漏洩検出が確認されることとなり、漏洩が
確認された時には、既に1次系冷却水配管の破断を招く
おそれがあった。
【0006】本発明は、1次系冷却水の2次系冷却水へ
の漏洩初期の僅かな漏洩であっても確実に放射線を検出
することのでき、更に漏洩箇所を推定することのできる
放射線検出装置を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本請求項1に記載の発明
に係る放射線検出装置では、加圧水型原子力発電所の1
次系冷却水から2次系冷却水への冷却水の漏洩を検出す
るため、2次系冷却水配管又は該配管の枝管に設置した
放射線検出装置において、高エネルギーガンマ線を放出
し且つ短半減期の核種 16 の高エネルギーガンマ線を
弁別検出する検出器と、短半減期の別の核種の低エネル
ギーガンマ線を弁別検出する検出器と、 前記高エネルギ
ーガンマ線を放出する核種と、低エネルギーガンマ線を
放出する核種との半減期の相違から、2種の核種が前記
検出器に到達するまでの時間を算出する演算手段を備え
たものである。具体的には、記高エネルギーガンマ線
のエネルギー幅を4.5〜7MeVとしたものを開示す
るものである。
【0008】
【0009】更に、本請求項に記載の発明に係る放射
線検出装置では、前記請求項に記載の放射線検出装置
において、前記低エネルギーガンマ線と前記高エネルギ
ーガンマ線と相違するエネルギーの放射線を放出する放
射線源と、前記放射線源の放射線測定結果から装置の低
エネルギーガンマ線領域と高エネルギーガンマ線領域の
設定エネルギー幅を補正する補正手段とを備えたもので
ある。
【0010】
【作用】本発明では、高エネルギーガンマ線を放出し且
つ短半減期の核種の高エネルギーガンマ線を弁別検出す
る検出器を備えたものであるため、1次系冷却水の2次
系冷却水への漏洩初期の僅かな漏洩であっても確実に放
射線を検出することができる。これは、自然界に存在す
る放射性核種は、高いエネルギーのガンマ線を放出しな
いので、バックグランドのガンマ線は極めて少なく、検
出限界を低く設定可能となるためであり、更に半減期が
数秒のものであれば、2次系配管でループを循環してい
る2次系冷却水のループを1周する間に放射線が減衰す
るために、循環に伴なう検出領域でのバックグランドの
上昇によって、検出を阻害することがない。
【0011】具体的には本装置は、放射線検出器を蒸気
発生器からの蒸気出口の2次系配管である主蒸気管、ま
たは主蒸気管の下流側の配管の外側、あるいは、放射能
測定用に配管中の蒸気の一部を取り出したサンプルタン
クに接して取付ける。具体的な高エネルギーガンマ線を
弁別検出する検出器としては、ガンマ線の検出信号の波
高がガンマ線のエネルギーに依存するタイプ、例えば、
NaIシンチレーション検出器を用いる。信号は、波高
弁別器を用いて16Nからのガンマ線のエネルギー範囲の
ガンマ線のみを抽出する。
【0012】また、具体的な高エネルギーのガンマ線を
放出し且つ短半減期の核種として16Nが使用され、具体
的な高エネルギーガンマ線のエネルギー幅を4.5〜7
MeVとする。これは、16Nからのガンマ線エネルギー
は約6MeVと高く、このように高いエネルギーのガン
マ線は自然界では宇宙線のみで、自然界に存在する放射
性核種は、このように高いエネルギーのガンマ線を放出
しないため、バックグランドのガンマ線は極めて少ない
ためである。
【0013】また、2次冷却水は2次系配管機器で構成
されるループを循環しているが、16Nは半減期が約7秒
と短く、2次系に1次系冷却水と共に漏れ出た16Nはル
ープを一周する間に減衰してしまう。このため、漏れ出
16Nは蓄積されることがなく、検出器で検出される16
Nは新たに漏れ出たもののみである。つまり、以前に漏
れ出た16Nがバックグランドとなることがない。
【0014】16Nからのガンマ線が検出されるために
は、波高弁別器で選択するエネルギー幅は、例えば、
4.5MeV〜7MeVと設定するが、その理由はバッ
クグランドが小さいこと、また、約6MeVの16Nのガ
ンマ線は電子対生成作用により、6MeVより低いエネ
ルギーとなったものが存在するため、これらの低エネル
ギーのガンマ線も検出した方が検出効率が高くなるため
である。
【0015】また更に、本発明では、高エネルギーガン
マ線を放出し且つ短半減期の核種の高エネルギーガンマ
線を弁別検出する検出器と;短半減期の別の核種の低エ
ネルギーガンマ線を弁別検出する検出器と;前記高エネ
ルギーガンマ線を放出する核種と低エネルギーガンマ線
を放出する核種との半減期の相違から、2種の核種が前
記検出器に到達するまでの時間を算出する演算手段とを
備えたものであるため、2次系冷却水の漏洩箇所を推定
することができる。
【0016】即ち、2次系冷却水配管は循環ループを形
成しており、漏洩箇所が、同時刻に2か所で起る可能性
は極めて低いため、本装置では高エネルギーガンマ線を
放出し且つ短半減期の核種の高エネルギーガンマ線を弁
別検出する検出器のみならず、短半減期の別の核種の低
エネルギーガンマ線を弁別検出する別の検出器又は波高
弁別器を追加することにより、より低エネルギーのガン
マ線の検出も行ない得るようにした検出器を備え、高エ
ネルギーの検出結果と組み合わせて漏洩個所の推定を行
なうことも可能である。
【0017】低エネルギーガンマ線を放出する別の核種
も、1次冷却水に含まれるものを利用する。これによっ
て以下の様に漏洩箇所および漏洩量の推定が可能であ
る。このような放射線核種は16Nと比較して半減期の長
いものが主体となる。例えば24Na(0.5MeV、半
減期11年),85Kr(1.3MeV、半減期1.8時
間)などである。エネルギー範囲として、例えば0.2
MeV〜2.2MeVとする。
【0018】さて、16Nに着目した高エネルギー領域の
ガンマ線の測定結果と長半減期核種に着目した低エネル
ギー領域のガンマ線の測定結果により、漏洩発生箇所を
次のように推定することができる。
【0019】
【数1】
【0020】
【数2】
【0021】ここで、Cは検出器のカウント数から求め
た放射性核種の濃度 CO は漏洩した1次冷却材中の放射性核種の濃度 Fは2次冷却水流量に対する漏洩流量の比 λは半減期の逆数 tは漏洩箇所から検出器に到着するまでの時間 添字Hは高エネルギーガンマ線核種(16N) 添字Lは低エネルギーガンマ線核種 である。
【0022】前記の2式により、測定結果(CO につい
ては測定が難しいためリーク計算による解析結果も用い
る)から漏洩流量比F及び漏洩箇所から検出器に至るま
での時間tを求めることができる。時間tを求めれば、
2次系冷却水の流量を用いて、検出器から漏洩位置まで
の距離がわかり、漏洩発生箇所の推定を行なうことがで
きることとなる。
【0023】また更に、前記低エネルギーガンマ線と前
記高エネルギーガンマ線と相違するエネルギーの放射線
を放出する放射線源と、前記放射線源の測定結果から装
置の低エネルギーガンマ線領域と高エネルギーガンマ線
領域の設定を補正する補正手段とを備えたため、エネル
ギー範囲を正しく設定することができる。
【0024】
【実施例】図1は本発明の一実施例の構成を示す説明図
である。図に示す通り、1次系冷却水は、炉心1を備え
た原子炉容器2中に充満し、炉心1の制御棒3によって
加熱された1次系冷却水は加圧器4によって加圧されて
高温水となって、蒸気発生器5で2次系冷却水に熱を与
える。蒸気発生器5を通った1次系冷却水は1次系冷却
水ポンプ6を通って原子炉容器2中に戻される。蒸気発
生器5で熱を与えられた2次系冷却水は蒸気となり発電
機7につながれたタービン8に導入される。タービン8
を回動した蒸気は復水器9で水に転移して2次系冷却水
ポンプ10によって再び蒸気発生器5中に導入される。
【0025】蒸気発生器5からタービン8に蒸気を導く
配管に、放射線検出器11を配置した。放射線検出器1
1は、NaIシンチレーション検出器である。シンチレ
ーション検出器の信号は、マルチチャンネルアナライザ
等の多段波高弁別回路12により、多数のエネルギー領
域に分けて計測した。
【0026】信号は、16Nからのガンマ線の高エネルギ
ー範囲のガンマ線と、エネルギー範囲として、0.2M
eV〜2.2MeVの24Na(…MeV)及び85Kr
(…MeV)などの低エネルギーのガンマ線とを抽出す
る。具体的な高エネルギーガンマ線のエネルギー幅を
4.5〜7MeVとした。高エネルギーガンマ線を放出
する核種と、低エネルギーガンマ線を放出する核種との
半減期の相違から、2種の核種が放射線検出器11に到
達するまでの時間を算出する演算回路13が多段波高弁
別回路12に付設されている。
【0027】検出器11のNaIシンチレーションに接
して、アルファ線を放出する核種を備えたアルファ線源
14とアルファ線シンレータ(例えば、ZnSシンチレ
ータ)15を設置した。アルァ線源核種からのアルファ
線は、アルファ線シンチレータ15に吸収され、そのア
ルファ線に応じた一定波長の光を放出する。この波長は
NaIシンチレータで低エネルギー領域と高エネルギー
領域の間(例えば、約3MeV)のエネルギーのガンマ
線が発生する波長となるようにアルファ線源核種を選定
しておく。具体的なアルファ線源核種としては 241Am
が好適である。また、NaIシンチレーション検出器1
1に低エネルギー領域により低エネルギーのガンマ線を
発生する核種を備えたガンマ線源16を設置した。更
に、これら核種からの放射線源14,16の測定結果か
ら、装置の低エネルギーガンマ線領域と高エネルギーガ
ンマ線領域の境界の設定を自動調整する補正回路17が
多段波高弁別回路12に付設されている。
【0028】さて、16Nからのガンマ線エネルギーは約
6MeVと高く、このように高いエネルギーのガンマ線
は自然界では宇宙線のみで、自然界に存在する放射性核
種は、このように高いエネルギーのガンマ線を放出しな
いため、バックグランドのガンマ線は極めて少ない。
【0029】また、2次冷却水は2次系配管機器で構成
されるループを循環しているが、16Nは半減期が約7秒
と短く、2次系に1次系冷却水と共に漏れ出た16Nはル
ープを一周する間に減衰してしまう。このため、漏れ出
16Nは蓄積されることがなく、検出器で検出される16
Nは新たに漏れ出たもののみである。つまり、以前に漏
れ出た16Nがバックグランドとなることがない。
【0030】さて、エネルギー幅4.5〜7MeVの16
Nに着目した高エネルギー領域のガンマ線の測定結果
と、エネルギー幅0.2MeV〜2.2MeVの別の半
減期を有する核種に着目した低エネルギー領域のガンマ
線の測定結果により、漏洩発生箇所を次のように推定す
ることができる。
【0031】
【数3】
【0032】
【数4】
【0033】ここで、Cは検出器のカウント数から求め
た放射性核種の濃度 CO は漏洩した1次冷却材中の放射性核種の濃度 Fは2次冷却水流量に対する漏洩流量の比 λは半減期の逆数 tは漏洩箇所から検出器に到着するまでの時間 添字Hは高エネルギーガンマ線核種(16N) 添字Lは低エネルギーガンマ線核種 である。
【0034】前記(1) 及び(2) の関係式により、測定結
果(CO については測定が難しいためリーク計算による
解析結果も用いる)から、漏洩流量比F及び漏洩箇所か
ら検出器に至るまでの時間tを求めることができる。時
間tを求めれば、2次系冷却水の流量を用いて、検出器
から漏洩位置までの距離がわかり、漏洩発生箇所の推定
を行なうことができることとなる。
【0035】また更に、エネルギー幅0.2MeV〜
2.2MeVの低エネルギーガンマ線領域より低いエネ
ルギーの放射線を放出する線源16と、低エネルギーガ
ンマ線と高エネルギーガンマ線との中間のエネルギーの
放射線を放出する線源14と、前記2種類の線源の測定
結果から装置の低エネルギーガンマ線領域と高エネルギ
ーガンマ線領域の境界の設定を自動調整する補正手段を
と備えたため、エネルギー範囲を正しく設定することが
できる。
【0036】即ち、一般的に、装置を設置する温度変化
等により電子回路の特性が若干変化するため、このエネ
ルギー範囲は当初の設定からずれる。このため2つの放
射線源14,16によってエネルギー範囲の補正を行
う。
【0037】図2はガンマ線のエネルギースペクトルの
一例を示す線図であり、図3は図2のチャンネル番号と
ガンマ線エネルギーとの関係を示す線図である。シンチ
レーション検出器11,15の信号は、マルチチャンネ
ルアナライザ等の多段波高弁別回路12により、多数の
エネルギー領域に分けて計測する。このような測定の結
果、図2に示すガンマ線のエネルギースペクトル図から
得られる。参照ピークA及びBはそれぞれガンマ線源1
6及びアルファ線源14によって得られる。尚、図2の
横軸はマルチチャンネルアナライザのメモリチャンネル
であってガンマ線エネルギーに相当する。
【0038】チャンネル番号とガンマ線エネルギーは当
初図3の直線aに示すような対応としてあっても、温度
変化等によるズレによって直線dに示すように変化す
る。これは、直線bの平行移動(シフト)の効果と直線
cの傾きの変化(ゲインの変化)の複合と見なすことが
でき、このようなずれによって、図2の参照ピークはエ
ネルギースペクトル図上の位置が変化するが、参照ピー
クのエネルギー値は不変で既知であるので、変化後のチ
ャンネルとエネルギーの対応は参照ピークのあるチャン
ネル番号を読み取ることにより補正できる。
【0039】なお、このような補正は、ズレがあった場
合でも、エネルギーとガンマ線の直線性は余り影響を受
けないために可能となるものである。チャンネルとエネ
ルギーの対応が明らかとなった後、低エネルギー領域と
高エネルギー領域の設定チャンネル範囲を補正して決め
ることにより、ズレの影響をなくすることができる。
【0040】
【発明の効果】本発明は以上説明したとおり、高エネル
ギーガンマ線を放出し且つ短半減期の核種の高エネルギ
ーガンマ線を弁別検出する検出器を備えたものであるた
め、自然界に存在する放射性核種は高いエネルギーのガ
ンマ線を放出しないので、高エネルギーガンマ線を弁別
検出するとバックグランドのガンマ線は極めて少ない。
従って、確実に放射線を検出することができる。更に、
短半減期の核種の放出する高エネルギーガンマ線を弁別
検出するため、2次系配管でループを循環している2次
系冷却水のループを1周する間に放射線が減衰するため
に、検出領域でのバックグランドが上昇して、検出を阻
害することがない。よって、1次系冷却水の2次系冷却
水への漏洩初期の僅かな漏洩であっても確実に放射線を
検出することができる。
【0041】更に、本発明では、高エネルギーガンマ線
を放出し且つ短半減期の核種の高エネルギーガンマ線を
弁別検出する検出器と;短半減期の別の核種の低エネル
ギーガンマ線を弁別検出する検出器と;前記高エネルギ
ーガンマ線を放出する核種と低エネルギーガンマ線を放
出する核種との半減期の相違から、2種の核種が前記検
出器に到達するまでの時間を算出する演算手段とを備え
たものであるため、2次系冷却水の漏洩箇所を推定する
ことができる。
【0042】また更に、前記低エネルギーガンマ線と前
記高エネルギーガンマ線と相違するエネルギーの放射線
を放出する放射線源と、前記放射線源の測定結果から装
置の低エネルギーガンマ線領域と高エネルギーガンマ線
領域の設定を補正する補正手段とを備えたため、エネル
ギー範囲を正しく設定することができる等の効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示す説明図である。
【図2】ガンマ線のエネルギースペクトルの一例を示す
線図である。
【図3】図2のチャンネル番号とガンマ線エネルギーと
の関係を示す線図である。
【符号の説明】
1…炉心、2…原子炉容器、3…制御棒、4…加圧器、
5…蒸気発生器、6…1次系冷却水ポンプ、7…発電
機、8…タービン、9…復水器、10…2次系冷却水ポ
ンプ、11…放射線検出器、12…多段波高弁別回路、
13…演算回路、14…アルファ線源、15…アルファ
線シンチレータ、16…ガンマ線源、17…補正回路
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G21C 17/02 G01T 1/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加圧水型原子力発電所の1次系冷却水か
    ら2次系冷却水への冷却水の漏洩を検出するため、2次
    系冷却水配管又は該配管の枝管に設置した放射線検出装
    置において、 高エネルギーガンマ線を放出し且つ短半減期の核種 16
    の高エネルギーガンマ線を弁別検出する検出器と、 短半減期の別の核種の低エネルギーガンマ線を弁別検出
    する検出器と、 前記高エネルギーガンマ線を放出する核種と、低エネル
    ギーガンマ線を放出する核種との半減期の相違から、2
    種の核種が前記検出器に到達するまでの時間を算出する
    演算手段を 備えたことを特徴とする放射線検出装置。
  2. 【請求項2】 前記高エネルギーガンマ線を弁別検出す
    エネルギー幅を4.5〜7MeVとしたことを特徴と
    する前記請求項に記載の放射線検出装置。
  3. 【請求項3】 前記請求項に記載の放射線検出装置に
    おいて、 前記低エネルギーガンマ線と前記高エネルギーガンマ線
    と相違するエネルギーの放射線を放出する放射線源と、 前記放射線源の放射線測定結果から装置の低エネルギー
    ガンマ線領域と高エネルギーガンマ線領域の設定エネル
    ギー幅を補正する補正手段とを備えたことを特徴とする
    放射線検出装置。
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