JP3078704B2 - タンデム・アクスル・トラニオン型リア・サスペンション - Google Patents

タンデム・アクスル・トラニオン型リア・サスペンション

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JP3078704B2
JP3078704B2 JP13106994A JP13106994A JP3078704B2 JP 3078704 B2 JP3078704 B2 JP 3078704B2 JP 13106994 A JP13106994 A JP 13106994A JP 13106994 A JP13106994 A JP 13106994A JP 3078704 B2 JP3078704 B2 JP 3078704B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明に関係ある分野】この発明は、後二軸車に使用さ
れるタンデム・アクスル・トラニオン型リア・サスペン
ションに関する。
【0002】
【背景技術】通常、この種の後二軸車、例えば、後二軸
の大型トラックでは、駆動力が優れ、特に、悪路走破性
が良好であるとして、タンデム・アクスル・トラニオン
型リア・サスペンションが採用されるところである。こ
のタンデム・アクスル・トラニオン型リア・サスペンシ
ョンは、積載量を後前車軸と後後車軸とに均等に、ある
いは、所定の比で配分されるところで設計されるのが一
般である。そこでは、2本のフロント・ロア・トルク・
ロッド、2本のリア・ロア・トルク・ロッド、1本のフ
ロント・アッパ・トルク・ロッド、および1本のリア・
アッパ・トルク・ロッドが活用され、そして、そこで
は、それらトルク・ロッドが互に平行に配置されてその
フロント・ロアおよびアッパ・トルク・ロッドが前下り
に、そのリア・ロアおよびアッパ・トルク・ロッドが前
上りにそれぞれ配置されるので、その後二軸車が走行す
る際、悪路、例えば、泥濘地のような不整地や道路ので
こぼこ路面では、バウンシングやピッチングが発生さ
れ、その結果、走行が困難になる。すなわち、乗心地も
操縦安定性も悪くなり、また、発進性が悪化される。
【0003】
【発明の課題】この発明の課題は、後二軸車の乗心地お
よび発進性を向上し、またさらに操縦安定性を向上する
ところのタンデム・アクスル・トラニオン型リア・サス
ペンションの提供にある。
【0004】
【課題に相応する手段およびそれの作用】この発明は、
アクスル・バウンシング中心が後前車軸および後後車軸
を左右のトラニオン・ブラケットに対応的に連結する左
右のフロント・ロア・トルク・ロッドおよび左右のリア
・ロア・トルク・ロッドによって車軸の前方で車軸高さ
よりも高い位置に設定され、そして、後二軸間に相対的
な上下動を抑制して走行中にタイヤと路面との荷重の変
動を極力小さく抑え、そして、そのタイヤの接地面面積
を極力大きく保ち、また、駆動力に対応して駆動軸にか
かる垂直荷重を増加可能にするところである。
【0005】また、この発明は、アクスル・バウンシン
グ中心が後前車軸および後後車軸を左右のトラニオン・
ブラケットに対応的に連結する左右のフロント・ロア・
トルク・ロッドおよび左右のリア・ロア・トルク・ロッ
ドによってフロント・サスペンションおよびリア・サス
ペンションの共役点の近傍に少なくとも設定され、そし
て、前後荷重移動を抑制して走行中にタイヤと路面との
荷重の変動を極力小さく抑え、そして、そのタイヤの接
地面面積を極力大きく保ち、また、駆動力に対応して駆
動軸にかかる垂直荷重を増加可能にするところである。
【0006】さらに、この発明は、アクスル・バウンシ
ング中心が後前車軸および後後車軸を左右のトラニオン
・ブラケットに対応的に連結する左右のフロント・ロア
・トルク・ロッドおよび左右のリア・ロア・トルク・ロ
ッドによって車軸の前方で車軸高さよりも高い位置に設
定され、そして、アクスル・コンプライアンス中心がそ
の後前車軸および後後車軸をシャシのフレームに連結す
る左右のフロント・アッパ・トルク・ロッドおよび左右
のリア・アッパ・トルク・ロッドによってその後後車軸
のアクスル中心よりも後方の位置に設定され、そして、
後二軸間に相対的な上下動を抑制して走行中にタイヤと
路面との荷重の変動を極力小さく抑え、そして、そのタ
イヤの接地面面積を極力大きく保ち、また、駆動力に対
応して駆動軸にかかる垂直荷重を増加可能にし、さら
に、走行中にそのタイヤの接地部分に作用する外力によ
ってサスペンションに生じるたわみを抑制するところで
ある。
【0007】またさらに、この発明は、アクスル・バウ
ンシング中心が後前車軸および後後車軸を左右のトラニ
オン・ブラケットに対応的に連結する左右のフロント・
ロア・トルク・ロッドおよび左右のリア・ロア・トルク
・ロッドによってフロント・サスペンションおよびリア
・サスペンションの共役点の近傍に少なくとも設定さ
れ、そして、アクスル・コンプライアンス中心が、その
後前車軸および後後車軸をシャシのフレームに連結する
左右のフロント・アッパ・トルク・ロッドおよび左右の
リア・アッパ・トルク・ロッドによってその後後車軸の
アクスル中心よりも後方の位置に設定され、そして、前
後荷重移動を抑制して走行中にタイヤと路面との荷重の
変動を極力小さく抑え、そして、そのタイヤの接地面面
積を極力大きく保ち、また、駆動力に対応して駆動軸に
かかる垂直荷重を増加可能にし、さらに、走行中にその
タイヤの接地部分に作用する外力によってサスペンショ
ンに生じるたわみを抑制するところである。
【0008】
【具体例の説明】以下、この発明のタンデム・アクスル
・トラニオン型リア・サスペンションの特定された具体
例について、図面を参照して説明する。図1ないし図5
は、後二軸に駆動後前車軸44および従動後後車軸45
を使用する大型トラック40に適用されるこの発明のタ
ンデム・アクスル・トラニオン型リア・サスペンション
の具体例10を示している。このタンデム・アクスル・
トラニオン型リア・サスペンション10は、そのトラッ
ク40のシャシ41においてフレーム42の左右のサイ
ド・レール43,43に左右のトラニオン・ブラケット
12,12で支持されるトラニオン・シャフト11と、
そのトラニオン・シャフト11の左右端に回転可能に支
持されて前後端にその後前車軸44および後後車軸45
を支持する左右のリーフ・スプリング(図示せず)と、
その後前車軸44をその左右のトラニオン・ブラケット
12,12に連結する左右のフロント・ロア・トルク・
ロッド13,13と、その後後車軸45をその左右のト
ラニオン・ブラケット12,12に連結する左右のリア
・ロア・トルク・ロッド14,14と、その後前車軸4
4をそのフレーム42のクロス・ビーム(図示せず)に
連結する左右のフロント・アッパ・トルク・ロッド1
5,15と、その後後車軸45をそのクロス・ビームに
連結する左右のリア・アッパ・トルク・ロッド16,1
6とで組み立てられる。
【0009】そして、そのタンデム・アクスル・トラニ
オン型リア・サスペンション10では、アクスル・バウ
ンシング中心Ob が、その後前車軸44および後後車軸
45をその左右のトラニオン・ブラケット12,12に
対応的に連結するそのフロント・ロア・トルク・ロッド
13,13および左右のリア・ロア・トルク・ロッド1
4,14と、その後前車軸44および後後車軸45をそ
のシャシ41のフレーム42に連結するその左右のフロ
ント・アッパ・トルク・ロッド15,15および左右の
リア・アッパ・トルク・ロッド16,16とによってそ
の後前車軸44の前方で車軸高さよりも高い位置(l,
h)に設定され、アクスル・コンプライアンス中心Oc
が、その後前車軸44および後後車軸45をそのシャシ
のフレーム42に連結する左右のフロント・アッパ・ト
ルク・ロッド15,15および左右のリア・アッパ・ト
ルク・ロッド16,16によってその後後車軸45のア
クスル中心よりも後方の位置に設定され、そして、その
アクスル・コンプライアンス中心Oc の横剛性が、その
アクスル・バウンシング中心Ob のそれよりも大きく設
定される。
【0010】また、そのタンデム・アクスル・トラニオ
ン型リア・サスペンション10が適用されるその大型ト
ラック40では、その駆動後前車軸44の両端にそれぞ
れ2個づつの駆動輪47,47が通常に支持され、ま
た、その従動後後車軸45の両端にそれぞれ2個づつの
従動輪48,48が通常に支持される。勿論、その駆動
後前車軸44は、ディファレンシャル・キャリア46内
に組み込まれている差動装置(図示せず)に通常に連結
される。
【0011】さらに詳細に述べると、その左右のフロン
ト・ロア・トルク・ロッド13,13は、その後前車軸
44の前方で車軸高さよりも高い位置(l,h)にその
アクスル・バウンシング中心Ob を設定するところの前
すぼまりで前上りに配置される。すなわち、その左右の
フロント・ロア・トルク・ロッド13,13は、軸線上
に前方に伸長される仮想軸線19,19がそのアクスル
・バウンシング中心Ob を通る傾斜でそのフレーム42
の横方向に間隔を置かれて配置され、そして、その左右
のトラニオン・ブラケット12,12とその後前車軸4
4との間に連結される。また、その具体的な取付けにつ
いては、その左右のフロント・ロア・トルク・ロッド1
3,13は、トルク・ロッド・アイ17,17がその後
前車軸44の左右のロア・ブラケット(図示せず)にラ
バー・ブッシュ(図示せず)を介在させてピン(図示せ
ず)で連結され、一方、トルク・ロッド・アイ18,1
8がその左右のトラニオン・ブラケット12,12にラ
バー・ブッシュ(図示せず)を介在させてピン(図示せ
ず)で連結されるところである。
【0012】その左右のリア・ロア・トルク・ロッド1
4,14は、その後前車軸44の前方で車軸高さよりも
高い位置(l,h)にそのアクスル・バウンシング中心
bを設定するところの前すぼまりで前上りに配置され
る。すなわち、その左右のリア・ロア・トルク・ロッド
14,14は、軸線上に前方に伸長される仮想軸線2
2,22がそのアクスル・バウンシング中心Ob を通る
傾斜でそのフレーム42の横方向に間隔を置かれて配置
され、そして、その左右のトラニオン・ブラケット1
2,12とその後後車軸45との間に連結される。ま
た、その具体的な取付けについては、その左右のリア・
ロア・トルク・ロッド14,14は、トルク・ロッド・
アイ20,20がその左右のトラニオン・ブラケット1
2,12にラバー・ブッシュ(図示せず)を介在させて
ピン(図示せず)で連結され、一方、トルク・ロッド・
アイ21,21がその後後車軸45の左右のロア・ブラ
ケット(図示せず)にラバー・ブッシュ(図示せず)を
介在させてピン(図示せず)で連結されるところであ
る。
【0013】その左右のフロント・アッパ・トルク・ロ
ッド15,15は、先ずそのトラック40の横から見る
と、その後前車軸44の前方で車軸高さよりも高い位置
(l,h)にそのアクスル・バウンシング中心Ob を設
定するところの前下りに配置され、また、そのトラック
40の上から見ると、その後後車軸45のアクスル中心
よりも後方の位置にそのアクスル・コンプライアンス中
心Oc を設定するところの後すぼまりに配置される。
【0014】さらに具体的に述べる。先ず、そのトラッ
ク40の横から見た配置について、その左右のフロント
・アッパ・トルク・ロッド15,15は、前方に伸長さ
れる仮想傾斜線25,25がそのアクスル・バウンシン
グ中心Ob を通って横方向に伸長される仮想横軸線26
に交わる傾斜でその後前車軸44とそのフレーム42の
クロス・ビームとの間に連結される。一方、そのトラッ
ク40の上から見た配置について、その左右のフロント
・アッパ・トルク・ロッド15,15は、そのアクスル
・コンプライアンス中心Oc がその左右のフロント・ア
ッパ・トルク・ロッド15,15とその左右のリア・ア
ッパ・トルク・ロッド16,16とによってその後後車
軸45のアクスル中心よりも後方の位置に設定されるの
で、その後前車軸44のコンプライアンス中心O1 をそ
の後後車軸45側に設定するところの後すぼまりに配置
されてその後前車軸44とそのフレーム42のクロス・
ビームとの間に連結される。すなわち、その左右のフロ
ント・アッパ・トルク・ロッド15,15は、軸線上に
後方に伸長される仮想軸線27,27がその後前車軸4
4のコンプライアンス中心O1 を通る傾斜でそのフレー
ム42の横方向に間隔を置かれて配置され、そして、そ
の後前車軸44とそのクロス・ビームとの間に連結され
る。
【0015】また、その具体的な取付けについては、そ
の左右のフロント・アッパ・トルク・ロッド15,15
は、トルク・ロッド・アイ23,23がその後前車軸4
4の左右のアッパ・ブラケット(図示せず)にラバー・
ブッシュ(図示せず)を介在させてピン(図示せず)で
連結され、そして、トルク・ロッド・アイ24,24が
そのクロス・ビームの左右のアッパ・ブラケット(図示
せず)にラバー・ブッシュ(図示せず)を介在させてピ
ン(図示せず)で連結されるところである。
【0016】その左右のリア・アッパ・トルク・ロッド
16,16は、先ず、そのトラック40の横から見る
と、その後前車軸44の前方で車軸高さよりも高い位置
(l,h)にそのアクスル・バウンシング中心Ob を設
定するところの前下りに配置され、また、そのトラック
40の上から見ると、その後後車軸45のアクスル中心
よりも後方の位置にそのアクスル・コンプライアンス中
心Oc を設定するところの後すぼまりに配置される。
【0017】さらに具体的に述べる。先ず、そのトラッ
ク40の横から見た配置について、その左右のリア・ア
ッパ・トルク・ロッド16,16は、前方に伸長される
仮想傾斜線30,30がそのアクスル・バウンシング中
心Ob を通って横方向に伸長される仮想横軸線26に交
わる傾斜でその後後車軸45とそのフレーム42のクロ
ス・ビームとの間に連結される。一方、そのトラック4
0の上から見た配置について、その左右のリア・アッパ
・トルク・ロッド16,16は、そのアクスル・コンプ
ライアンス中心Oc がその左右のフロント・アッパ・ト
ルク・ロッド15,15とその左右のリア・アッパ・ト
ルク・ロッド16,16とによってその後後車軸45の
アクスル中心よりも後方の位置に設定されるので、その
後後車軸45のコンプライアンス中心O2 がそのアクス
ル・コンプライアンス中心Oc を越えてその後後車軸4
5のコンプライアンス中心O2 よりも後方に設定される
とろの後すぼまりに配置されてその後後車軸45とその
フレーム42のクロス・ビームとの間に連結される。す
なわち、その左右のリア・アッパ・トルク・ロッド1
6,16は、軸線上に後方に伸長される仮想軸線31,
31がその後後車軸45のコンプライアンス中心O2
通る傾斜でそのフレーム42の横方向に間隔を置かれて
配置され、そして、その後後車軸45とそのクロス・ビ
ームとの間に連結される。
【0018】また、その具体的な取付けについては、そ
の左右のリア・アッパ・トルク・ロッド16,16は、
トルク・ロッド・アイ28,28がそのクロス・ビーム
の左右のアッパ・ブラケット(図示せず)にラバー・ブ
ッシュ(図示せず)を介在させてピン(図示せず)で連
結され、そして、トルク・ロッド・アイ29,29がそ
の後後車軸45の左右のアッパ・ブラケット(図示せ
ず)にラバー・ブッシュ(図示せず)を介在させてピン
(図示せず)で連結されるところである。
【0019】さらに、そのタンデム・アクスル・トラニ
オン型リア・アクスル10では、そのアクスル・コンプ
ライアンス中心Oc の横剛性は、その左右のフロント・
アッパ・トルク・ロッド15,15および左右のリア・
アッパ・トルク・ロッド16,16のトルク・ロッド・
アイ23,24および28,29にはめ込まれるラバー
・ブッシュをその左右のフロント・ロア・トルク・ロッ
ド13,13およびリア・ロア・トルク・ロッド14,
14のトルク・ロッド・アイ17,18および20,2
1にはめ込まれるそれらよりも硬くすることによってそ
のアクスル・バウンシング中心Ob のそれよりも大きく
設定される。そのように、そのアクスル・コンプライア
ンス中心Oc の横剛性は、その左右のフロント・ロア・
トルク・ロッド13,13および左右のリア・ロア・ト
ルク・ロッド14,14のラバー・ブッシュよりも硬い
ラバー・ブッシュがその左右のフロント・アッパ・トル
ク・ロッド15,15および左右のリア・アッパ・トル
ク・ロッド16,16が使用されてそのアクスル・バウ
ンシング中心Ob のそれよりも大きく設定されるのであ
るが、場合によっては、その左右のリア・アッパ・トル
ク・ロッド16,16に硬いラバー・ブッシュが使用さ
れてもよく、また、別の手段によってそのアクスル・コ
ンプライアンス中心Oc の横剛性はそのアクスル・バウ
ンシング中心Ob のそれよりも大きく設定されてもよ
い。勿論、その場合、その左右のフロント・ロア・トル
ク・ロッド13,13、左右のリア・ロア・トルク・ロ
ッド14,14、左右のフロント・アッパ・トルク・ロ
ッド15,15、および左右のリア・アッパ・トルク・
ロッド16,16には同じ硬さのラバー・ブッシュが使
用される。
【0020】次に、その大型トラック40の走行に関連
してそのタンデム・アクスル・トラニオン型リア・サス
ペンション10の動作を説明する。その大型トラック4
0がある速度で舗装された道路を走行する際に、その道
路にでこぼこ路面があると、そのでこぼこ路面では、先
ず、図3に示されたように、その駆動輪47,47はバ
ウンドされる。そして、そのバウンドによってその後前
車軸44はそのアクスル・バウンシング中心Ob まわり
の押上げ変位δを受け、そして、その押上げ変位δの垂
直成分δz によって上方に持ち上げられるが、その押上
げ変位δの水平成分δx によってその後前車軸44の後
向きの運動エネルギの変化が吸収される。
【0021】次いで、図4に示されたように、その駆動
輪47,47はリバウンドされる。そして、そのリバウ
ンドによってその後前車軸44はそのアクスル・バウン
シング中心Ob まわりの押下げ変位δ′を受け、そし
て、その押下げ変位δ′の垂直成分δ′z によって下方
に押し下げられるが、その押下げ変位δ′の水平成分
δ′x によってその後前車軸44の前向きの運動エネル
ギの変化が吸収される。
【0022】その後後車軸45もそのようなバウンドお
よびリバウンドに同様に対応され、そして、その後前車
軸44とその後後車軸45との間に相対的上下動が抑制
されてその後前車軸44および後後車軸45が並行に上
下動され、そして、そのバウンドおよびリバウンドによ
ってその大型トラック40が受ける前後ショックが低減
されてピッチングも抑制され、その結果、乗心地が向上
される。
【0023】また、そのアクスル・バウンシング中心O
b が後前車軸44の前方で車軸高さよりも高い位置
(l,h)に設定されているので、その大型トラック4
0が発進する際、図1に示されたように、その駆動輪4
7,47に駆動反力RD が作用するので、その駆動反力
D の発生に応じて抗力RL がその左右のフロント・ロ
ア・トルク・ロッド13,13および左右のリア・ロア
・トルク・ロッド14,14によって、抗力RU がその
左右のフロント・アッパ・トルク・ロッド15,15お
よび左右のリア・アッパ・トルク・ロッド16,16に
よってそれぞれそのアクスル・バウンシング中心Ob
生じ、そして、それらの合成力RO に相当する力がその
後前車軸44に生じてその後前車軸44にはその力RO
の垂直成分、すなわち、垂直荷重ΔWが増加され、その
結果、その大型トラック40には発進性が向上される。
【0024】さらに、そのアクスル・バウンシング中心
b が、図5に示されたように、その大型トラック40
のトランピング中心Ot であり、そして、ばね下振動の
等価慣性It がばね下振動の慣性Io 、ばね下の質量
m、およびトランピング中心Ot の高さhから It =Io +h2 m に求められるので、そのトランピング中心Ot 、すなわ
ち、そのアクスル・バウンシング中心Ob の高さhを低
く設定することによってその大型トラック40の左右シ
ョックが低減されて乗心地が向上される。
【0025】またさらに、そのアクスル・コンプライア
ンス中心OC がその後後車軸45のアクスル中心よりも
後方に設定され、そして、そのアクスル・コンプライア
ンス中心OC の横剛性がそのアクスル・バウンシング中
心Ob のそれよりも大きく設定されるので、その大型ト
ラック40がその道路の曲りに沿って旋回されると、タ
イヤと路面との間に横力が発生され、そして、そのタイ
ヤが受けるその横力によってその左右のフロント・ロア
・トルク・ロッド13,13、左右のリア・ロア・トル
ク・ロッド14,14、左右のフロント・アッパ・トル
ク・ロッド15,15、および左右のリア・アッパ・ト
ルク・ロッド16,16のラバー・ブッシュがたわませ
られる。この場合、その左右のフロント・アッパ・トル
ク・ロッド15,15および左右のリア・アッパ・トル
ク・ロッド16,16のラバー・ブッシュが、その左右
のフロント・ロア・トルク・ロッド13,13および左
右のリア・ロア・トルク・ロッド14,14のラバー・
ブッシュよりも少なくたわませられるので、その左右の
フロント・ロア・トルク・ロッド13,13および左右
のリア・ロア・トルク・ロッド14,14は、前車軸
(図示せず)に同方向にステアさせるところでその後前
車軸44および後後車軸45に作用し、同時に、その左
右のフロント・アッパ・トルク・ロッド15,15およ
びリア・アッパ・トルク・ロッド16,16は、その前
車軸に逆方向にステアさせるところでその後前車軸44
および後後車軸45に作用する。そして、この場合、そ
の左右のフロント・アッパ・トルク・ロッド15,15
および左右のリア・アッパ・トルク・ロッド16,16
によるその後前車軸44および後後車軸45の逆方向ス
テアが、その左右のフロント・ロア・トルク・ロッド1
3,13および左右のリア・ロア・トルク・ロッド1
4,14によるその後前車軸44および後後車軸45の
同方向ステアに打ち勝つので、その後前車軸44および
後後車軸45はその前車軸に逆方向にステアされる。す
なわち、その後前車軸44および後後車軸45にはコン
プライアンス・アンダ・ステアが敏しょうに、すなわ
ち、機敏に発生され、その結果、その大型トラック40
は、旋回に円滑で迅速に移行され、そして、その大型ト
ラック40にはそのコンプライアンス・アンダ・ステア
による操縦安定性が高められる。
【0026】上述のラバー・ブッシュのたわみに基づく
それらトルク・ロッドの作用から理解されるように、そ
のアクスル・コンプライアンス中心Oc の横剛性は、そ
の左右のフロント・アッパ・トルク・ロッド15,15
のラバー・ブッシュがその左右のフロント・ロア・トル
ク・ロッド13,13のラバー・ブッシュよりも硬くさ
れ、そして、その左右のリア・アッパ・トルク・ロッド
16,16のラバー・ブッシュがその左右のリア・ロア
・トルク・ロッド14,14のラバー・ブッシュよりも
硬くされてそのアクスル・バウンシング中心Ob のそれ
よりも大きく設定される。
【0027】また、このタンデム・アクスル・トラニオ
ン型リア・サスペンション10では、その後前車軸44
のコンプライアンス中心O1 の距離がその後後車軸45
のコンプライアンス中心O2 の距離に略同じに設定され
ることによってその大型トラック40はかに走りが防止
される。
【0028】その前述のタンデム・アクスル・トラニオ
ン型リア・サスペンション10では、その左右のフロン
ト・ロア・トルク・ロッド13,13および左右のリア
・ロア・トルク・ロッド14,14が前上りに、その左
右のフロント・アッパ・トルク・ロッド15,15およ
び左右のリア・アッパ・トルク・ロッド16,16が前
下りにそれぞれ設定されるところで説明されたが、その
左右のフロント・ロア・トルク・ロッド13,13およ
び左右のリア・ロア・トルク・ロッド14,14は相互
の配置関係や他のトルク・ロッドの配置関係に応じて水
平ないし前上りに設定され、同様に、その左右のフロン
ト・アッパ・トルク・ロッド15,15および左右のリ
ア・アッパ・トルク・ロッド16,16は、相互の配置
関係や他のトルク・ロッドの配置関係に応じて水平ない
し前下りに設定される。
【0029】また、その前述のタンデム・アクスル・ト
ラニオン型リア・サスペンション10では、そのアクス
ル・バウンシング中心Ob がその後前車軸44の前方で
車軸高さよりも高い位置(l,h)に設定されるところ
で説明されたが、そのアクスル・バウンシング中心Ob
は、前後荷重移動(ピッチング)の関係から求められる
ところのフロント・サスペンションおよびリア・サスペ
ンションの共役点の近傍に設定されてもよい。そして、
そのアクスル・バウンシング中心Ob がその共役点の近
傍に設定される別のタンデム・アクスル・トラニオン型
リア・サスペンションは、そのタンデム・アクスル・ト
ラニオン型リア・サスペンション10と同様の乗心地お
よび発進性が付与される。
【0030】その共役点(Conjugate Poi
nts)は、図6に示されるように、先ず、前後荷重移
動の関係、すなわち、ばねの撓みの関係から説明され
る。その共役点A,Bとばね中心Cとの位置関係は図6
において上段に示され、そして、その共役点A,Bは、
a・b=p・qの関係で求まる。この場合、そのばね中
心Cはその点に力を加えたときに、フロント・スプリン
グとリア・スプリングとの撓みが等しくなる点である。
一方、それは、質量m1 、m2 の分布の関係から説明さ
れる。その共役点E1 、D1 と重心点Gとの位置関係は
図6において中間段に示され、そして、その共役点
1 、D1 はr・s=k2 の関係で求まる。そこでは、
慣性能率Iが質量Mおよび慣性半径kで示されている。
また、それら共役点は無数にある。ところが、その双方
を満たす共役点は図6において下段に示されるように点
J、Hの一対のみである。すなわち、それはp・qの関
係とr・sの関係とが両立するところであってそれはp
・q曲線とr・s曲線との交点Jとして求まり、そし
て、それからそれに対する点として点Hが求まる。その
一対の点J、Hが最終的に求まる共役点、すなわち、二
重共役点(Double Conjugate Poi
nts)でこの二重共役点は実際の車両ではピッチング
中心として認識されるところである。
【0031】先に図面を参照して説明されたところのこ
の発明の特定された具体例から明らかであるように、こ
の発明の属する技術の分野における通常の知識を有する
者にとって、この発明の内容は、その発明の性質(na
ture)および本質(substance)に由来
し、そして、それらを内在させると客観的に認められる
その他の態様に容易に具体化される。勿論、この発明の
内容は、その発明の課題に相応してその発明の成立に必
須である。
【0032】
【発明の便益】上述から理解されるように、この発明の
タンデム・アクスル・トラニオン型リア・サスペンショ
ンは、アクスル・バウンシング中心が後前車軸および後
後車軸を左右のトラニオン・ブラケットに対応的に連結
する左右のフロント・ロア・トルク・ロッドおよび左右
のリア・ロア・トルク・ロッドによって車軸の前方で車
軸高さよりも高い位置に設定され、また、フロント・サ
スペンションおよびリア・サスペンションの共役点の近
傍に少なくとも設定されるので、この発明のタンデム・
アクスル・トラニオン型リア・サスペンションでは、後
二軸車が走行している際に車輪が道路のでこぼこ路面や
不整地でバウンドおよびリバウンドされるとき、そのバ
ウンドおよびリバウンドによってその後二軸車が受ける
前後ショックおよび左右ショックが低減され、そして、
バウンシングおよびピッチングが抑制されて乗心地が向
上され、また、駆動軸には垂直荷重が駆動力に対応して
増加されて発進性が向上され、その結果、後二軸車にと
って非常に有用で実用的である。
【0033】また、この発明のタンデム・アクスル・ト
ラニオン型リア・サスペンションは、アクスル・バウン
シング中心が後前車軸および後後車軸を左右のトラニオ
ン・ブラケットに対応的に連結する左右のフロント・ロ
ア・トルク・ロッドおよび左右のリア・ロア・トルク・
ロッドによって車軸の前方で車軸高さよりも高い位置に
設定され、また、フロント・サスペンションおよびリア
・サスペンションの共役点の近傍に少なくとも設定さ
れ、そして、アクスル・コンプライアンス中心がその後
前車軸および後後車軸をシャシのフレームに連結する左
右のフロント・アッパ・トルク・ロッドおよび左右のリ
ア・アッパ・トルク・ロッドによってその後後車軸のア
クスル中心よりも後方の位置に設定されるので、この発
明のタンデム・アクスル・トラニオン型リア・サスペン
ションでは、後二軸車が走行している際に後輪が道路の
でこぼこ路面や不整地でバウンドおよびリバウンドされ
るとき、そのバウンドおよびリバウンドによってその後
二軸車が受ける前後ショックおよび左右ショックが低減
され、そして、バウンシングおよびピッチングが抑制さ
れて乗心地が向上され、また、駆動軸には垂直荷重が駆
動力に対応して増加されて発進性が向上され、さらに、
その後二軸車が旋回する際、その後前車軸および後後車
軸がコンプライアンス・アンダ・ステアを生じてその後
二軸車が旋回に円滑で迅速に移行され、そして、その後
二軸車にはそのコンプライアンス・アンダ・ステアによ
って操縦安定性が高められ、その結果、後二軸車にとっ
て非常に有用で実用的である。
【0034】さらに、この発明のタンデム・アクスル・
トラニオン型リア・サスペンションは、アクスル・バウ
ンシング中心が、後前車軸および後後車軸を左右のトラ
ニオン・ブラケットに対応的に連結する左右のフロント
・ロア・トルク・ロッドおよび左右のリア・ロア・トル
ク・ロッドによって車軸の前方で車軸高さよりも高い位
置に設定され、また、フロント・サスペンションおよび
リア・サスペンションの共役点の近傍に少なくとも設定
され、そして、アクスル・コンプライアンス中心がその
後前車軸および後後車軸をシャシのフレームに連結する
左右のフロント・アッパ・トルク・ロッドおよび左右の
リア・アッパ・トルク・ロッドによってその後後車軸の
アクスル中心よりも後方の位置に設定され、また、その
アクスル・コンプライアンス中心の横剛性がそのアクス
ル・バウンシング中心のそれよりも大きく設定されるの
で、この発明のタンデム・アクスル・トラニオン型リア
・サスペンションでは、後二軸車が走行している際に車
輪が道路のでこぼこ路面や不整地でバウンドおよびリバ
ウンドされるとき、そのバウンドおよびリバウンドによ
ってその後二軸車が受ける前後ショックおよび左右ショ
ックが低減され、そして、バウンシングおよびピッチン
グが抑制されて乗心地が向上され、また、駆動軸には垂
直荷重が駆動力に対応して増加されて発進性が向上さ
れ、さらに、その後二軸車が旋回する際、その後前車軸
および後後車軸がコンプライアンス・アンダ・ステアを
敏しょうに生じてその後二軸車が旋回に円滑で迅速に移
行され、そして、その後二軸車にはそのコンプライアン
ス・アンダ・ステアによって操縦安定性が高められ、そ
の結果、後二軸車にとって非常に有用で実用的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】後二軸の大型トラックに適用されるところのこ
の発明のタンデム・アクスル・トラニオン型リア・サス
ペンションの具体例を示した概説側面図である。
【図2】図1に示されたそのタンデム・アクスル・トラ
ニオン型リア・サスペンションの平面図である。
【図3】その大型トラックの走行中に駆動輪がバウンド
するときのそのタンデム・アクスル・トラニオン型リア
・サスペンションの動作を示した動作説明図である。
【図4】その大型トラックの走行中にその駆動輪がリバ
ウンドするときのそのタンデム・アクスル・トラニオン
型リア・サスペンションの動作を示した動作説明図であ
る。
【図5】トランピング中心の位置を示すためにその大型
トラックを前から見た概説正面図である。
【図6】その大型トラックについて示された前後荷重移
動の関係図である。
【符号の説明】
11 トラニオン・シャフト 12 トラニオン・ブラケット 13 フロント・ロア・トルク・ロッド 14 リア・ロア・トルク・ロッド 15 フロント・アッパ・トルク・ロッド 16 リア・アッパ・トルク・ロッド Ob アクスル・バウンシング中心 Oc アクスル・コンプライアンス中心 Ot トランピング中心

Claims (20)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクスル・バウンシング中心が、後前車
    軸および後後車軸を左右のトラニオン・ブラケットに対
    応的に連結する左右のフロント・ロア・トルク・ロッド
    および左右のリア・ロア・トルク・ロッドによって車軸
    の前方で車軸高さよりも高い位置に設定されるところの
    タンデム・アクスル・トラニオン型リア・サスペンショ
    ン。
  2. 【請求項2】 その左右のフロント・ロア・トルク・ロ
    ッドおよび左右のリア・ロア・トルク・ロッドが、前す
    ぼまりで水平あるいは前上りに配置される請求項1に記
    載のタンデム・アクスル・トラニオン型リア・サスペン
    ション。
  3. 【請求項3】 アクスル・バウンシング中心が、後前車
    軸および後後車軸を左右のトラニオン・ブラケットに対
    応的に連結する左右のフロント・ロア・トルク・ロッド
    および左右のリア・ロア・トルク・ロッドによってフロ
    ント・サスペンションおよびリア・サスペンションの共
    役点の近傍に少なくとも設定されるところのタンデム・
    アクスル・トラニオン型リア・サスペンション。
  4. 【請求項4】 その左右のフロント・ロア・トルク・ロ
    ッドおよび左右のリア・ロア・トルク・ロッドが、前す
    ぼまりで水平あるいは前上りに配置される請求項3に記
    載のタンデム・アクスル・トラニオン型リア・サスペン
    ション。
  5. 【請求項5】 アクスル・バウンシング中心が、後前車
    軸および後後車軸を左右のトラニオン・ブラケットに対
    応的に連結する左右のフロント・ロア・トルク・ロッド
    および左右のリア・ロア・トルク・ロッドと、その後前
    車軸および後後車軸をシャシのフレームに連結する左右
    のフロント・アッパ・トルク・ロッドおよび左右のリア
    ・アッパ・トルク・ロッドとによって車軸の前方で車軸
    高さよりも高い位置に設定されるところのタンデム・ア
    クスル・トラニオン型リア・サスペンション。
  6. 【請求項6】 その左右のフロント・ロア・トルク・ロ
    ッドおよび左右のリア・ロア・トルク・ロッドが、前す
    ぼまりで水平あるいは前上りに配置され、そして、その
    左右のフロント・アッパ・トルク・ロッドおよび左右の
    リア・アッパ・トルク・ロッドが、水平あるいは前下り
    に配置される請求項5に記載のタンデム・アクスル・ト
    ラニオン型リア・サスペンション。
  7. 【請求項7】 アクスル・バウンシング中心が、後前車
    軸および後後車軸を左右のトラニオン・ブラケットに対
    応的に連結する左右のフロント・ロア・トルク・ロッド
    および左右のリア・ロア・トルク・ロッドと、その後前
    車軸および後後車軸をシャシのフレームに連結する左右
    のフロント・アッパ・トルク・ロッドおよび左右のリア
    ・アッパ・トルク・ロッドとによってフロント・サスペ
    ンションおよびリア・サスペンションの共役点の近傍に
    少なくとも設定されるところのタンデム・アクスル・ト
    ラニオン型リア・サスペンション。
  8. 【請求項8】 その左右のフロント・ロア・トルク・ロ
    ッドおよび左右のリア・ロア・トルク・ロッドが、前す
    ぼまりで水平あるいは前上りに配置され、そして、その
    左右のフロント・アッパ・トルク・ロッドおよび左右の
    リア・アッパ・トルク・ロッドが、水平あるいは前下り
    に配置される請求項7に記載のタンデム・アクスル・ト
    ラニオン型リア・サスペンション。
  9. 【請求項9】 アクスル・バウンシング中心が、後前車
    軸および後後車軸を左右のトラニオン・ブラケットに対
    応的に連結する左右のフロント・ロア・トルク・ロッド
    および左右のリア・ロア・トルク・ロッドによって車軸
    の前方で車軸高さよりも高い位置に設定され、そして、
    アクスル・コンプライアンス中心が、その後前車軸およ
    び後後車軸をシャシのフレームに連結する左右のフロン
    ト・アッパ・トルク・ロッドおよび左右のリア・アッパ
    ・トルク・ロッドによってその後後車軸のアクスル中心
    よりも後方の位置に設定されるところのタンデム・アク
    スル・トラニオン型リア・サスペンション。
  10. 【請求項10】 その左右のフロント・アッパ・トルク
    ・ロッドおよび左右のリア・アッパ・トルク・ロッド
    が、後すぼまりに配置される請求項9に記載のタンデム
    ・アクスル・トラニオン型リア・サスペンション。
  11. 【請求項11】 アクスル・バウンシング中心が、後前
    車軸および後後車軸を左右のトラニオン・ブラケットに
    対応的に連結する左右のフロント・ロア・トルク・ロッ
    ドおよび左右のリア・ロア・トルク・ロッドによって車
    軸の前方で車軸高さよりも高い位置に設定され、アクス
    ル・コンプライアンス中心が、その後前車軸および後後
    車軸をシャシのフレームに連結する左右のフロント・ア
    ッパ・トルク・ロッドおよびリア・アッパ・トルク・ロ
    ッドによってその後後車軸のアクスル中心よりも後方の
    位置に設定され、そして、そのアクスル・コンプライア
    ンス中心の横剛性が、そのアクスル・バウンシング中心
    のそれよりも大きく設定されるところのタンデム・アク
    スル・トラニオン型リア・サスペンション。
  12. 【請求項12】 そのアクスル・コンプライアンス中心
    の横剛性が、その左右のフロント・アッパ・トルク・ロ
    ッドおよび左右のリア・アッパ・トルク・ロッドのラバ
    ー・ブッシュをその左右のフロント・ロア・トルク・ロ
    ッドおよび左右のリア・ロア・トルク・ロッドのそれよ
    りも硬くすることによってそのアクスル・バウンシング
    中心のそれよりも大きく設定される請求項11に記載の
    タンデム・アクスル・トラニオン型リア・サスペンショ
    ン。
  13. 【請求項13】 アクスル・バウンシング中心が、後前
    車軸および後後車軸を左右のトラニオン・ブラケットに
    対応的に連結する左右のフロント・ロア・トルク・ロッ
    ドおよび左右のリア・ロア・トルク・ロッドによってフ
    ロント・サスペンションおよびリア・サスペンションの
    共役点の近傍に少なくとも設定され、そして、アクスル
    ・コンプライアンス中心が、その後前車軸および後後車
    軸をシャシのフレームに連結する左右のフロント・アッ
    パ・トルク・ロッドおよび左右のリア・アッパ・トルク
    ・ロッドによってその後後車軸のアクスル中心よりも後
    方の位置に設定されるところのタンデム・アクスル・ト
    ラニオン型リア・サスペンション。
  14. 【請求項14】 その左右のフロント・アッパ・トルク
    ・ロッドおよび左右のリア・アッパ・トルク・ロッド
    が、後すぼまりに配置される請求項13に記載のタンデ
    ム・アクスル・トラニオン型リア・サスペンション。
  15. 【請求項15】 アクスル・バウンシング中心が、後前
    車軸および後後車軸を左右のトラニオン・ブラケットに
    対応的に連結する左右のフロント・ロア・トルク・ロッ
    ドおよび左右のリア・ロア・トルク・ロッドによってフ
    ロント・サスペンションおよびリア・サスペンションの
    共役点の近傍に少なくとも設定され、アクスル・コンプ
    ライアンス中心が、その後前車軸および後後車軸をシャ
    シのフレームに連結する左右のフロント・アッパ・トル
    ク・ロッドおよび左右のリア・アッパ・トルク・ロッド
    によってその後後車軸のアクスル中心よりも後方の位置
    に設定され、そして、そのアクスル・コンプライアンス
    中心の横剛性が、そのアクスル・バウンシング中心のそ
    れよりも大きく設定されるところのタンデム・アクスル
    ・トラニオン型リア・サスペンション。
  16. 【請求項16】 そのアクスル・コンプライアンス中心
    の横剛性が、その左右のフロント・アッパ・トルク・ロ
    ッドおよび左右のリア・アッパ・トルク・ロッドのラバ
    ー・ブッシュをその左右のフロント・ロア・トルク・ロ
    ッドおよび左右のリア・ロア・トルク・ロッドのそれよ
    りも硬くすることによってそのアクスル・バウンシング
    中心のそれよりも大きく設定される請求項15に記載の
    タンデム・アクスル・トラニオン型リア・サスペンショ
    ン。
  17. 【請求項17】 アクスル・バウンシング中心が、後前
    車軸および後後車軸を左右のトラニオン・ブラケットに
    対応的に連結する左右のフロント・ロア・トルク・ロッ
    ドおよび左右のリア・ロア・トルク・ロッドと、その後
    前車軸および後後車軸をシャシのフレームに連結する左
    右のフロント・アッパ・トルク・ロッドおよび左右のリ
    ア・アッパ・トルク・ロッドによって車軸の前方で車軸
    高さよりも高い位置に設定され、アクスル・コンプライ
    アンス中心が、その後前車軸および後後車軸をそのシャ
    シのフレームに連結する左右のフロント・アッパ・トル
    ク・ロッドおよびリア・アッパ・トルク・ロッドによっ
    てその後後車軸のアクスル中心よりも後方の位置に設定
    され、そして、そのアクスル・コンプライアンス中心の
    横剛性が、そのアクスル・バウンシング中心のそれより
    も大きく設定されるところのタンデム・アクスル・トラ
    ニオン型リア・サスペンション。
  18. 【請求項18】 そのアクスル・コンプライアンス中心
    の横剛性が、その左右のフロント・アッパ・トルク・ロ
    ッドおよび左右のリア・アッパ・トルク・ロッドのラバ
    ー・ブッシュをその左右のフロント・ロア・トルク・ロ
    ッドおよび左右のリア・ロア・トルク・ロッドのそれよ
    りも硬くすることによってそのアクスル・バウンシング
    中心のそれよりも大きく設定される請求項17に記載の
    タンデム・アクスル・トラニオン型リア・サスペンショ
    ン。
  19. 【請求項19】 アクスル・バウンシング中心が、後前
    車軸および後後車軸を左右のトラニオン・ブラケットに
    対応的に連結する左右のフロント・ロア・トルク・ロッ
    ドおよび左右のリア・ロア・トルク・ロッドと、その後
    前車軸および後後車軸をシャシのフレームに連結する左
    右のフロント・アッパ・トルク・ロッドおよび左右のリ
    ア・アッパ・トルク・ロッドとによってフロント・サス
    ペンションおよびリア・サスペンションの共役点の近傍
    に少なくとも設定され、アクスル・コンプライアンス中
    心が、その後前車軸および後後車軸をそのシャシのフレ
    ームに連結する左右のフロント・アッパ・トルク・ロッ
    ドおよび左右のリア・アッパ・トルク・ロッドによって
    その後後車軸のアクスル中心よりも後方の位置に設定さ
    れ、そして、そのアクスル・コンプライアンス中心の横
    剛性が、そのアクスル・バウンシング中心のそれよりも
    大きく設定されるところのタンデム・アクスル・トラニ
    オン型リア・サスペンション。
  20. 【請求項20】 そのアクスル・コンプライアンス中心
    の横剛性が、その左右のフロント・アッパ・トルク・ロ
    ッドおよび左右のリア・アッパ・トルク・ロッドのラバ
    ー・ブッシュをその左右のフロント・ロア・トルク・ロ
    ッドおよび左右のリア・ロア・トルク・ロッドのそれよ
    りも硬くすることによってそのアクスル・バウンシング
    中心のそれよりも大きく設定される請求項19に記載の
    タンデム・アクスル・トラニオン型リア・サスペンショ
    ン。
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