JP3078307B2 - タレット式工作機械における工具ヘッドのエアー供給装置 - Google Patents

タレット式工作機械における工具ヘッドのエアー供給装置

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JP3078307B2
JP3078307B2 JP02202654A JP20265490A JP3078307B2 JP 3078307 B2 JP3078307 B2 JP 3078307B2 JP 02202654 A JP02202654 A JP 02202654A JP 20265490 A JP20265490 A JP 20265490A JP 3078307 B2 JP3078307 B2 JP 3078307B2
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勇三 田中
克典 田中
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はタレット式工作機械における工具ヘッドのエ
アー供給装置に関する。
[従来の技術] 従来、この種のタレット式工作機械においては、例え
ば特公昭62−34483号、特開昭60−249557号等数多く提
案されている。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、このような従来装置においては、工具
ヘッドに取付けられた各スピンドルへ送られる例えばエ
アーカーテン用等のエアーの供給方法は、各工具ヘッド
の上面或いは側面部に設けられたエアー導入口に対し、
タレットヘッドの中心軸頭部の回転継手に設けられたエ
アー供給口から加工位置に割出された工具ヘッドに対し
て作業者が供給ホースを介して手作業で連結させてい
た。このため、タレットヘッドの割出しごとに供給ホー
スの着脱作業を必要とし、作業性が悪く、その分加工の
ための稼働効率を低下させていた。
そこで、本発明は、手作業なしで、タレットヘッドの
支持台へのクランプ、アンクランプ動作により簡単に工
具ヘッドのエアー導入口にエアー供給口を連結、切離し
ができるようにしたものである。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、等分割複数箇所に工具ヘッドをクランプ保
持するタレットヘッドを割出し回転可能に支持しかつタ
レットヘッドの割出し状態でタレットヘッドを軸方向に
引込んでクランプ保持するとともにタレットヘッド上の
加工位置にある工具ヘッドと着脱自在に連結するスピン
ドル駆動部を有する支持台に、エアー供給部より配管さ
れたエアー供給口を形成するとともに、このエアー供給
口内に押し棒を取付け、各工具ヘッドにはタレットヘッ
ド上で加工位置に割出されたとき上記支持台のエアー供
給口に対向する位置にエアー導入口を形成するととも
に、このエアー導入口内にはスプリングにより常にエア
ー導入口を閉じる方向に付勢された球栓を進退自在に挿
入し、上記エアー供給口またはエアー導入口のいずれか
一方の突出端縁に弾性シール材を設け、タレットヘッド
が割出し状態で支持台に引込まれ保持されると同時に、
加工位置にある工具ヘッドのエアー導入口内の球栓がエ
アー供給口の押し棒によって開栓方向に押され、かつ弾
性シール材を介在してエアー供給口とエアー導入口が密
着連結されるように構成したものである。
[作用] 各工具ヘッドの底面部にはエアー導入口が形成され、
このエアー導入口は球栓によってスプリング作用を介し
常に密閉状態に保持されており、外部からのクーラント
や切り粉等の侵入を防止している。
この工具ヘッドを複数箇所に装着したタレットヘッド
の回転により加工に必要な工具ヘッドが加工位置に割出
されると、タレットヘッドはその位置で支持台にクラン
プされると同時に加工位置の工具ヘッドがスピンドル駆
動部と連結される。
タレットヘッドの割出し終了後、タレットヘッドが支
持台にクランプされる引込動作によって、支持台に設け
られたエアー供給口に加工位置にある工具ヘッドのエア
ー導入口が密着連結され、この時支持台側のエアー供給
口内の押し棒がエアー導入口内の球栓を押し、エアー導
入口を閉栓すると同時に弾性シール材を介してエアー供
給口とエアー導入口が密着接合される。タレットヘッド
の支持台に対するアンクランプ動作によりエアー供給口
とエアー導入口は上述の接合時と逆の動作で切り離され
る。
[実施例] 次に、本発明の具体的一実施例を図面に基づいて説明
する。
第1図は本発明のタレット式工作機械を示す側面図、
第2図は同上平面図、第3図はタレットヘッド上の保持
面を示す平面図、第4図は第3図のA方向より見た図、
第5図は第3図のB−B断面図、第6図はタレットヘッ
ド上の加工位置における工具ヘッドの支持台との連結状
態を示す側面図、第7図は第6図におけるエアー供給部
の展開断面図、第8図は第6図の状態での信号伝送部を
示す側面図、第9図は工具ヘッド交換機の垂直断面図、
第10図は第9図C方向から見た図、第11図は第9図のD
−D断面図、第12図は第9図のE−E断面図、第13図は
第9図のF方向から見た図、第14図は第9図のG−G断
面図である。
第1図および第2図に示すように、本発明のタレット
式工作機械は加工機1と、マガジン2と、これらの中間
に配設されている工具ヘッド交換機3とからなり、加工
機1のタレットヘッド4上の工具ヘッド5Aとマガジン2
上の工具ヘッド5Bとが上記交換機3により、同時に180
゜水平旋回して交換されるように構成されている。
加工機1は例えば4分割位置に工具ヘッド5をクラン
プ保持し、その保持面6が割出し回転により交換位置P1
においては水平に、また加工位置P3においては垂直にな
るようにしたタレツトヘツド4と、このタレットヘッド
4を割出し回転可能に支持し、かつタレットヘッド4の
割出し状態で加工位置P3における工具ヘッド5Cと連結す
るスピンドル駆動部7を有する支持台8と、この支持台
8をワークWに対し加工送りするようにした送りユニッ
ト9とからなる。
例えばワーク搬送路上の加工位置にてクランプされた
ワークWに対し、上記送りユニット9により、支持台8
が送りをかけられタレットヘッド4とともに工具ヘツド
5Cを前進および後退させて加工を行ない、その加工が完
了し、次の工具ヘッド5を加工位置P3につけるためタレ
ットヘッド4を90゜ずつ割出し回転するように構成され
ている。タレットヘッド4は支持台8の45゜傾斜支持面
10上でこれに対し、直交する中心軸11を中心に回転割出
しされるとともに、加工時には上記支持面10に対して、
緊締保持すなわちクランプされる。このクランプ、アン
クランプは上記中心軸11の内部に設けた図示しないクラ
ンプ用シリンダにて行なわれる。
また支持台8には、タレットヘッド4の割出し機構13
および上記スピンドル駆動部7が設けられている。この
スピンドル駆動部7はスピンドル駆動用モータ14を有
し、このモータ14からの駆動軸が、加工位置P3にある工
具ヘッド5Cと連結される回転伝達軸15に対しクラッチ16
を介して係脱する。
タレットヘッド4の各保持面6には第3図および第4
図で示すように、工具ヘッド5が保持面6上に正確に位
置決めされるようにロケートピン17、18が突出され、こ
れらは工具ヘッド6側に設けたロケート孔19、20に嵌合
される。また各保持面6には工具ヘッド5を保持面6上
に緊締保持するためのクランプ機構21が設けられてい
る。
第3図ないし第5図により、上記クランプ機構21につ
いて説明する。工具ヘッド5側の装着面5aには複数箇所
に切欠き22を形成した環状の係合フランジ23が固定され
ている。タレットヘッド4側の各保持面6には上記係合
フランジ23に対応して、上記切欠き22を通過しかつ回動
によって上記係合フランジ23に係合する複数の係合爪24
を有する締付リング25が回動自在に設けられている。こ
の締付リング25は外周面に外接ギヤ26を形成していると
ともに内周面にねじ部27を形成している。さらに各保持
面6には上記締付リング25のねじ部27に螺合するねじ28
を外周に形成した調整リング29が回り止め状態で設けら
れ、リング押え30にて固定されている。
また、上部外接ギヤ26に両側にて噛合する平行な2本
のラック軸31、32がタレットヘッド4に進退自在に設け
られている。そして第10図および第12図で示す工具ヘッ
ド交換機3の下部位置に設けられた2つのシリンダ33、
34からそれぞれのピストンロッド35、36が上記各ラック
軸32、32の端面に対向されている。この一方のシリンダ
35によって一方のラック軸31を前進させることで締付リ
ング25を第3図時計方向に回動させ、ねじ27、28を介し
て回動と同時に締付リング25を軸方向に引き込み、その
係合爪24で係合フランジ23を締め付けて保持面6側の着
座面6aに押し当てクランプし、他方のシリンダ34によっ
て他方のラック軸32を第3図矢印のように前進させるこ
とで締付リング25を第3図矢印のように反時計方向に回
動させ、ねじ27、28を介して回動と同時に締付リング25
を軸方向に戻して締付けを解除しながら係合爪25を係合
フランジ23の切欠き22に対応する位置に戻し、アンクラ
ンプするようになっている。
さらに、タレットヘッド4の各保持面6の中心には上
記回転伝達軸15が回転自在に設けられ、この回転伝達軸
15は中空でその内部には図示しないスプリングにて後退
方向に付勢されたスプライン軸15aが摺動自在にかつ回
り止め状態で挿入されている。そして、加工位置P3での
回転伝達軸15のスピンドル駆動部7との連結時、スプリ
ングに抗してスプライン軸15aが押し出され、工具ヘッ
ド5側のスピンドル軸Sとスプライン係合されて、スピ
ンドル駆動部7から伝達された回転伝達軸15の回転をス
ピンドル軸Sに伝達するようになっている。
次にマガジン2は、第1図、第2図で示すように、基
台37、テーブル38および割出し駆動機構39からなり、上
記交換機3を中心にしてタレットヘッド4とは180゜反
対側の対称位置に配置される。テーブル38の上面には90
゜の4分割位置に4個の工具ヘッド5が搭載定置され、
これらの工具ヘッド5は交換機3によってタレットヘッ
ド4上の工具ヘッド5と遂次交換されるようになってい
る。テーブル38上には各工具ヘッド5を搭載定置するた
めに、工具ヘツド5の載置位置毎に、ロケートピン40、
41および載置面38aを設けており、これらのロケートピ
ン40、41は各工具ヘッド5のロケート孔19、20に嵌合す
る。したがって工具ヘッド5の交換に際しては工具ヘッ
ド5をテーブル38から僅かに上昇させるだけでよい。
また、テーブル38の中心軸42は基台37に回転自在に支
承され、このテーブル38の下面に設けた円形レール43は
基台37上に配設した複数個の転子44に載乗されている。
さらに、テーブル38の下面にはギヤ45が設けられ、この
ギヤ45に対し基台37側に設けた割出し駆動機構39の減速
機付割出しモータ46の出力軸47に設けたギヤ48が噛合さ
れ、テーブル38を90゜ずつ割出し回転するようになつて
いる。また、基台37側には交換位置P2に対応して割出し
位置検知装置47が設けられ、交換位置P2に割り出された
工具ヘッド5を判別、確認しテーブル38の割出し完了を
検知するものである。
次に、工具ヘッド交換機3について第9図ないし第14
図に従って説明する。
この交換機3はタレットヘッド4とマガジン2のテー
ブル38との中間において基台37上に固定された支持筒50
内に上下位置のベアリング51、52を介して垂直主軸53が
回転自在に支持されている。この垂直主軸53の上部にお
いて内部にシリンダ54が形成され、このシリンダ54に対
し油路55、56が形成されている。シリンダ54の下端には
一方のポート57を形成してシリンダ54の後端限を決める
嵌合部材58が嵌着され、シリンダ54の上端にはピストン
ロッド59の摺動案内孔60および他方のポート61を形成し
た蓋部材62が固着されている。
この蓋部材62は第10図で示すように水平180゜方向に
両側へアーム部62a、62aを延設しており、このアーム部
62a、62aの各端部にそれぞれロケート軸63、63が下方へ
向かって突設されている。
また、第9図および第13図で示すように、垂直主軸53
の下端外周には内部の2本の油路55、56と外側の支持筒
50に開口された2個の油供給口64、65とをそれぞれ結ぶ
環状流路66、67が形成されている。したがって、一方の
油供給口64より油が供給されると、環状流路66、66を介
して油路55へ油が流れ下方のポート57よりシリンダ54の
下側の油室へ油が供給され、ピストンロッド59を前進す
なわち上昇させる。これに対し、他方の油供給口65より
油が供給されると、環状流路67、67を介して、油路56へ
油が流れ上方のポート61よりシリンダ54の上側の油室へ
油が供給され、ピストンロッド59を後退すなわち下降さ
せる。
また、垂直主軸53の下部ベアリング52より下方におい
てギヤ68がスプライン係合されている。このギヤ68は第
11図で示すラック69に噛合され、ラック69の進退動によ
り回転されて、これと一体に垂直主軸53を180゜正逆回
転させる。上記ラック69は両端のシリンダ室87、88によ
り油圧駆動される。そして、その180゜割出しの検知は
第13図で示すように垂直主軸53の下端に設けたドグ120
に対し支持筒50側に設けた2つの近接スイッチ121、122
により行なわれる。
上記支持筒50の外側には上面部を閉塞した円筒状の交
換体70が上下摺動自在かつ回転自在に嵌合され、その上
面で上記ピストンロッド59と一体的に係合されている。
第10図で示すようにこの交換体70の中間高さ位置にお
いて、水平180゜両側に係合プレート71、71が一体的に
突設されている。この各係合プレート71、71に上記蓋部
材62のアーム部62a、62aに設けられたロケート軸63、63
が係脱自在に嵌合される係合孔72、72が貫通形成され、
これらは交換体70の上昇時に係合して交換体70の180゜
の回転位相が正確に位置決めされるとともに垂直主軸53
と回転方向に結合される。
また、交換体70の下部には2つの下部係合孔73、73が
設けられ、これに対応して基台37側に下部ロケート軸7
4、74が突設されている。これらは交換体70の下降時に
係合して、交換体70は所定の位置に回り止めされて位置
決めされる。
また、第9図および第14図で示すように交換体70の下
部外周において、4箇所に取付突部75が一体的に突出形
成され、この各取付突部75に上記下部ロケート孔73、73
が設けられているとともに、工具ヘッド5を持ち上げる
ための引掛部を構成する引掛部材77が4箇所でそれぞれ
に固着されている。各引掛部材77は交換体70の位置決め
状態でタレットヘッド4側の工具ヘッド5Aとマガジン側
の工具ヘッド5Bとにそれぞれ対向する面に2個ずつ設け
られている、この引掛部材77は上方へ突出するL状の引
掛突部77aと下方位置で突出された支え面77bが一体形成
されている。そして、各引掛部材77aの外側の一側面に
引掛部材77aと略同一高さの側板78がそれぞれ固着され
ている。したがって、上記引掛部材77と側板78によって
引掛部が構成される。
この引掛部材77aに対応して、各工具ヘッド5の一側
面に、それぞれ掛止部を構成する2個の掛止部材79が固
着されている。この掛止部材79は上記引掛部材77の引掛
突部77aに係合可能なL状の掛止突部79aが形成され、そ
れぞれの下方において工具ヘツド5側面に上記引掛部材
77の支え面77bと接合可能な当接板80が固着されてい
る。したがって、上記掛止部材79と当接板80によって掛
止部が構成される。
これにより、第9図のような交換体70の下降位置にお
いては、両側の各工具ヘッド5A、5Bに対し、交換体70の
引掛部材77はその引掛突部77aが工具ヘツド5A、5Bの掛
止部材79から完全に下方に逃げ、かつ支え面77bと当接
板80とが離れた位置ある。交換体70が上昇すると第9図
で2点鎖線で示すように、引掛部材77の引掛突部77aが
各工具ヘッド5A、5Bの掛止部材79に係合し、このとき掛
止部材79の掛止突部79aはその側面側で引掛部の側板78
によって横方向の動きを阻止された状態にあり、かつ支
え面77bが当接板80に当接して工具ヘッド5A、5Bを縦方
向にも固定し、一定の姿勢で確実に保持するようになっ
ている。
また、支持筒50の一側部には検知ロッド81が下方より
スプリング82にて上方へ付勢され上下摺動自在に設けら
れ、このロッド81の上端に上記交換体70の下面に摺動自
在に当接する転子83が設けられている。したがって交換
体70の昇降動に追従してロッド81を昇降される。このロ
ッド81にはドグ84が取付けられ、支持筒50側にブラケッ
トを介して固定された上下2個の近接スイッチ85、86が
それぞれ上記ドグ84を検知することで交換体70の上昇位
置および下降位置を検知するようになっている。
さらに、第10図および12図で示すように、支持筒50の
外側でかつ支持体70より下方において固定部にタレット
ヘッド4のクランプ機構21を作動するための2本のシリ
ンダ33、34が平行に設けられている。各シリンダ33、34
のピストンロッド35、36には、それぞれプレート89、90
を介してドグ軸91、92が一体的に取り付けられている。
各ドグ軸91、92には、1箇所に切欠き93、94を有し、そ
れぞれ固定部に設けた2個ずつの近接スイッチ95、96、
97、98が各ロッド35、36の前進端位置および後退端位置
を検知するようになっている。すなわち、一方のシリン
ダ33によりロッド35が前進するとタレットヘッド4の保
持面6側では工具ヘッド5Aのクランプ動作がなされ、こ
れと同時に近接スイッチ95が切欠き93を検知し、クラン
プ動作が確認される。また、他方のシリンダ34によりロ
ッド36が前進するとタレットヘッド4の保持面6側では
工具ヘッド5Aのアンクランプ動作がなされ、これと同時
に近接スイッチ97が切欠き94を検知しアンクランプ動作
が確認される。第12図における符号99はタレットヘッド
4へエアーを送るためのエアー供給口であり、支持台8
の後退端位置においてはタレットヘッド4の後部に設け
たブロック100と当接しそのエアー導入口100aに連結さ
れている。これは工具ヘッド5がタレットヘッド4へ密
着しているかの着座検知用のエアー源の供給部である。
また、第6図ないし第8図で示すように、支持台8の
下部前方位置に図示しないエアー供給部より配管された
エアー供給管101が取付けられその先端のエアー供給口1
02がタレットヘッド4に保持された加工位置P3での工具
ヘッド5cの底面側に対向されるように突設されている。
そして、その供給口102端縁には、リング状の弾性シー
ル材103を粘着固定している。さらに、このエアー供給
口102には中空の押し棒104が挿入され、その後端はエア
ー供給管101内に係止されている。
これに対向して各工具ヘッド5には工具ヘッド5内の
エアー流路109へ続くエアー導入口105を形成したエアー
導入管106が取り付けられている。また、エアー導入口1
05には球栓107が嵌合され常にエアー導入口105を塞ぐ方
向に内部よりスプリング108にて付勢されている。
タレットヘッド4が支持台8に対しアンクランプされ
ている状態では、弾性シール材103とエアー導入管106の
開口端は離れ、かつ押し棒104の先端もエアー導入管106
とは干渉しない位置にある。
タレットヘッドが割出し状態となり、タレットヘッド
4を支持台8にクランプする動作において、タレットヘ
ッド4が第6図矢印で示す傾斜軸11方向に移動される
が、この支持台8に対するタレットヘッド4の引込み動
作と同時に、エアー供給管101に対しエアー導入管106が
接合される。このとき、押し棒104がエアー導入管105に
挿入して球栓107をスプリング108に抗して押し込み、エ
アー導入管105を開口させる。これによりエアー供給管1
02とエアー導入管105が連結される。両者間には、弾性
シール材103が介在されているため、極めて気密的に接
合する。そして、供給されたエアーはエアー流路109よ
り工具ヘッド5内の各スピンドル等へ送られ、エアーカ
ーテンやエアーブロー等に使用される。
タレットヘッド4の支持台8に対するアンクランプ動
作により、エアー導入管105はエアー供給管101に対し離
れる方向に移動されるため、押し棒104もエアー導入口1
05から抜け出、球栓107が復帰されてエアー導入口105を
完全に閉塞する。このように、加工位置P3に割出された
工具ヘッド5Cに対し作業者が手作業でエアーホースを連
結するような煩わしい作業が要らず、タレットヘッド4
のクランプ、アンクランプ動作で自動的にエアー供給部
の連結、切り離しがなされる。
また、上記着座検知用のエアー源の供給部においてそ
のエアー供給口99とエアー導入口100aの接続構造も、第
7図で示すような上記エアー供給口102とエアー導入口1
05の接続構造と同様に弾性シール材、押し棒、球栓およ
びスプリングによって支持台8の動きで自動的に連結、
切り離しを行えるようになっている。
さらに、第8図で示すように、タレットヘッド4のク
ランプ、アンクランプ動作を利用して、同様に、電気的
な配線の着脱も行えるようにすることができる。支持台
8側および工具ヘッド5側に互いに対向する位置に取付
けプレート110、111を取付け、それぞれに対応する非接
触の電磁的カプラー112、113を設け、一定距離に近付い
た位置で電気記号を伝送可能するようにしている。この
信号は、例えばタップ加工等においてスピンドルの進退
動作の検知等に用いられている。
また、第6図における配管部材114、115はクーラント
供給用であり、タレットヘッド4の中心部より回転継手
を介して保持面6に設けた配管部材114にクーラント供
給ホース116が接続されている。工具ヘッド5側に設け
た配管部材115は一端を上記保持面6側の配管部材114の
開口端に対向させ、他端はホース117が接続されこのホ
ース117は工具ヘッド5の外側面に沿って工具ヘッド5
の工具先端部に先端を向けるようにして支持されてい
る。工具ヘッド5が保持面6に対しクランプされると同
時に両配管部材114、115が互に開口面を合わせて接合
し、クーラント供給路118、119が連結されるようになっ
ている。
以上の構成から、工具ヘッド交換動作を説明する。
交換すべき工具ヘッド5A、5Bが交換機3を中心に180
゜隔てた対称の位置に静止している。工具ヘッド交換指
令に基づき、まず、交換機3下方のアンクランプ用のシ
リンダ34が駆動されそのピストンロッド36を前進させて
タレッドヘッド4側の交換位置P1での工具ヘッドクラン
プ機構21を作動させ、工具ヘッド5Aを保持面6に対しア
ンクランプする。アンクランプが完了するとピストンロ
ッド36は後退される。
次に、交換機3内部のシリンダ54が駆動されそのピス
トンロッド59と一体に交換体70が上昇される。交換体70
の上昇の途中で、4個の引掛部材77がそれぞれ対応する
工具ヘッド5A、5Bの掛止部材79を引掛け、これと同時に
支え面77aに当接板80が押し付けられ、両工具ヘッド
5A、5Bは同じ姿勢を保ったまま、交換体70と一体に上昇
され、タレットヘッド4およびマガジン2が持ち上げら
れる。上昇により交換体70が下部ロケート軸74、74から
抜け出ると同時に、上方にあるロケート軸63、63に交換
体70の係合孔72、72が係合される。
交換体70が上昇限に到達するとスイッチ85が上昇限を
検知し、これによって次に、ラック69が駆動され、ギヤ
68を180゜回転させる。このギヤ68と一体に垂直主軸5
3、蓋体62も180゜回転される、同時に蓋体62のロケート
軸63、63を介して交換体70が180゜回転され、保持して
いる2つの工具ヘッド5A、5Bを180゜反対方向に位置交
換する。このとき、工具ヘッド5Aはマガジン2上の交換
位置P2に、工具ヘッド5Bはタレットヘッド4上の交換位
置P1に対応される。
次に、交換機3内部のシリンダ54の上側の油室に油が
供給され、ピストンロッド59と一体に交換体70が下降さ
れる。交換体70の下降の途中で、工具ヘッド5Aはマガジ
ン2上のロケートピン40、41に係合され、載置面上38a
に位置決め載置される。工具ヘッド5Bはタレットヘッド
4上の保持面6にあるロケートピン17、18に係合され、
保持面6上に位置決め載置される。
その後、交換体70の下降により両工具ヘッド5A、5B
掛止部材79から引掛部材77が外れ、両工具ヘッド5A、5B
をマガジン2およびタレットヘッド4に受渡して、交換
体70は下降端に戻される。交換体70は上方のロケート軸
63、63から離れ、下方のロケート軸74、74に係合して位
置決めされる。
交換体70の下降端をスイッチ86が検知すると、次に、
交換体70下方のクランプ用のシリンダ33が駆動され、そ
のピストンロッド35を前進させてタレットヘッド4側の
交換位置P1での工具ヘッドクランプ機構21を作動させ、
工具ヘッド5Bを保持面6に対しクランプする。クランプ
が完了するとピストンロッド35が後退される。
以上で工具ヘッド交換動作が完了する。
タレットヘッド4は、支持台8に対し、アンクランプ
されてから、次に加工すべき工具ヘッド5を加工位置P3
に割出す。この割出しが完了すると、タレットヘッド4
は支持台8に対し、軸方向に引込み移動されるようにク
ランプされる。クランプと同時に加工位置P3にある工具
ヘッド5に対応する回転伝達軸15がスピンドル駆動部7
とクラッチ結合され、この回転伝達軸15のスプライン軸
15aが加工位置P3にある工具ヘッド5のスピンドル軸S
に結合する。
また、これと同時に、支持台8側のエアー供給口102
と工具ヘッド5側のエアー導入口105が連結され、両者
のカプラー112、113も信号伝送可能な距離で対設され
る。
この状態で、送りユニット9により支持台8を前進ま
たは後退させることで、ワークWに対し加工動作がなさ
れる。
この間に、マガジン2側では、次に交換すべき工具ヘ
ッド5と交換位置P2に割出す動作を行っておくことがで
きる。このようにして、次の工具ヘッド交換動作に備え
ておく。
以上、一実施例について説明したが、本発明はこの構
造に限定されることなく、例えばワーク送り型の加工方
式を用いてもよく、また各クランプ方式、割出し方式或
は検知方式等、それぞれ設計的変更による他の方法や構
造を全て含むものとする。
[発明の効果] 本発明によれば、タレット式工作機械において、工具
ヘッドへのエアー供給について、従来のような作業者が
タレットヘッド中心部から加工位置の工具ヘッドに対し
エアーホースを接続するという煩わしい手作業を必要と
せず、タレットヘッドのエアー導入口と支持台側のエア
ー供給口との連結、切り離しがタレットヘッドのクラン
プ、アンクランプ動作とともに自動的になされるもので
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のタレット式工作機械を示す側面図、第
2図は同上平面図、第3図はタレットヘッド上の保持面
を示す平面図、第4図は第3図のA方向より見た図、第
5図は第3図のB−B断面図、第6図はタレットヘッド
上の加工位置における工具ヘッドの支持台との連結状態
を示す側面図、第7図は第6図におけるエアー供給部の
展開断面図、第8図は第6図の状態での信号伝送部を示
す側面図、第9図は工具ヘッド交換機の垂直断面図、第
10図は第9図C方向から見た図、第11図は第9図のD−
D断面図、第12図は第9図のE−E断面図、第13図は第
9図のF方向から見た図、第14図は第9図のG−G断面
図である。 1……加工機、2……マガジン、3……工具ヘッド交換
機、4……タレットヘッド、5、5A、5B、5C……工具ヘ
ッド、6……保持面、P1、P2……交換位置、P3……加工
位置、7……スピンドル駆動部、8……支持台、9……
送りユニット、77、78……引掛部を構成する引掛部材と
側板、79、80……掛止部を構成する掛止部材と当接板、
102……エアー供給口、103……弾性シール材、104……
押し棒、105……エアー導入口、107……球栓、108……
スプリング、W……ワーク。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】等分割複数箇所に工具ヘッドをクランプ保
    持するタレットヘッドを割出し回転可能に支持しかつタ
    レットヘッドの割出し状態でタレットヘッドを軸方向に
    引込んでクランプ保持するとともにタレットヘッド上の
    加工位置にある工具ヘッドと着脱自在に連結するスピン
    ドル駆動部を有する支持台に、エアー供給部より配管さ
    れたエアー供給口を形成するとともに、このエアー供給
    口内に押し棒を取付け、各工具ヘッドにはタレットヘッ
    ド上で加工位置に割出されたとき上記支持台のエアー供
    給口に対向する位置にエアー導入口を形成するととも
    に、このエアー導入口内にはスプリングにより常にエア
    ー導入口を閉じる方向に付勢された球栓を進退自在に挿
    入し、上記エアー供給口またはエアー導入口のいずれか
    一方の突出端縁に弾性シール材を設け、タレットヘッド
    が割出し状態で支持台に引込まれ保持されると同時に、
    加工位置にある工具ヘッドのエアー導入口内の球栓がエ
    アー供給口の押し棒によって開栓方向に押され、かつ弾
    性シール材を介在してエアー供給口とエアー導入口が密
    着連結されることを特徴とするタレット式工作機械にお
    ける工具ヘッドのエアー供給装置。
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