JP3078140B2 - 動きベクトル検出回路 - Google Patents
動きベクトル検出回路Info
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Description
に関し、テレビジョン信号の高能率符号化装置やテレビ
ジョン信号方式変換装置などに適用し得るものである。
などにおいて、動物体の動きの方向や、動きの大きさな
どを検出する動きベクトル検出の改善を求められてい
る。
の大きさと方向を示すものである。この動きベクトル検
出の技術は、テレビジョン信号の高能率符号化における
フレーム間符号化やテレビジョン方式変換におけるフィ
ールド数変換の際のフィールド内挿などに用いられてい
る。
勾配法及び反復勾配法などがある。この勾配法とは、画
像の空間的な勾配と画像間差の関係から動きを求める方
法である。この方法については、例えば、文献:特開昭
60−158786号公報などに示されている。
の検出精度を更に向上させるために初期偏位ベクトルを
求めて検出する方法が、文献:特開昭62−20698
0号公報や、特開平4−78286号公報などに示され
ている。
は1フレームのテレビジョン信号を例えば、横方向m画
素、そして、縦方向nラインの合計m×n画素からなる
ブロック単位に細分化し、これらのブロックの動きベク
トルを用いることを前提としている。
きベクトルを求める方法について図2及び図3を用いて
説明する。
ックの対応を示す図である。更に図3は動きベクトルの
説明図である。この図2において、真の動きベクトルを
求めようとする被検出ブロック(m1、n1)に対して
時間的に前に検出されている動きベクトルの中から最適
な動きベクトルを選択して、この選択された動きベクト
ルを初期偏位ベクトルV0とする。
を偏位したブロック(m1+α0、n1+β0)と、前
記被検出ブロックとを基に動き1番目の偏位分V1と2
番目の偏位分V2とを反復勾配法を用いて求める。
偏位分V1とV2とを加算して被検出ブロックに対する
真の動きベクトルVを求めることができる。
配法の他にパターンマッチング法を用いることもでき
る。また、反復勾配法の反復の回数は2回以上であって
もよい。
様な従来の反復勾配法を用いて偏位分(V1、V2)を
求め、上述の初期偏位ベクトルV0と、加算して被検出
ブロックに対する動きベクトルV=V0+V1+V2を
求めると、偏位分V1、又は偏位分V2を求めるとき
に、どちらか一方でも偏位分を誤検出すると、不適切な
動きベクトルを検出してしまうという問題がある。
しまうと、画像再生に利用する場合に、画像が歪むとい
う問題が生じる。
動きベクトル検出回路が要請されている。
ルを演算式で求める場合には、画像によっては誤検出の
可能性が益々増大するという問題がある。
のであり、その目的とするところは、簡単な構成で動き
ベクトル検出精度を向上させることができる動きベクト
ル検出回路を提供することである。
を達成するために、画像信号を複数のブロックに分割
し、この分割されたブロックごとに、少なくとも1フィ
ールド以上又は1フレーム以上離れた画像信号の各ブロ
ック間で動きの初期偏位ベクトル(例えば、V0)を検
出する初期偏位ベクトル検出手段と、勾配法に従って、
少なくとも1フィールド以上又は1フレーム以上離れた
画像信号の上記各ブロック間から各偏位ベクトルを求め
る第1番目偏位ベクトル検出手段から第N(2以上の整
数)番目偏位ベクトル検出手段までとを備え、上記第1
番目偏位ベクトル検出手段は、上記動きの初期偏位ベク
トル(例えば、V0)と、少なくとも1フィールド以上
又は1フレーム以上離れた画像信号の上記各ブロック間
の信号とから第1番目偏位ベクトル(例えば、V1)を
検出し、第J(2〜N)番目偏位ベクトル検出手段は、
少なくとも1フィールド以上又は1フレーム以上離れた
画像信号の上記各ブロック間の信号と、第(J−1)番
目偏位ベクトル検出手段で検出された第(J−1)番目
偏位ベクトルから得られた第(J−1)番目の動きベク
トル(例えば、V0+V1)とから第J番目偏位ベクト
ル(例えば、V2)を検出し、この第J番目偏位ベクト
ル(例えば、V2)から第J番目の動きベクトル(例え
ば、V0+V1+V2)を検出する動きベクトル検出回
路において、以下の特徴的な手段を備えて実現した。
ル(例えば、V1)と上記第J番目偏位ベクトル(例え
ば、V2)との大小関係を比較し、上記第(J−1)番
目偏位ベクトル(例えば、V1)よりも上記第J番目偏
位ベクトル(例えば、V2)が小さい場合は、上記第J
番目の動きベクトル(例えば、V0+V1+V2)を最
適動きベクトルとして出力し、上記第(J−1)番目偏
位ベクトル(例えば、V1)よりも上記第J番目偏位ベ
クトル(例えば、V2)が大きい場合は、上記第(J−
1)番目の動きベクトル(例えば、V0+V1)を最適
動きベクトルとして出力する動きベクトル評価手段を備
えたことを特徴とする。
きベクトル評価手段は、勾配法によって検出された第
(J−1)番目偏位ベクトル(例えば、V1)と第J番
目偏位ベクトル(例えば、V2)との大小関係だけか
ら、第(J−1)番目偏位ベクトル(例えば、V1)よ
りも第J番目偏位ベクトル(例えば、V2)が小さい場
合は、反復勾配法を用いた動きベクトルの収束性から第
J番目の動きベクトル(例えば、V0+V1+V2)を
最適動きベクトルとして出力できる。
トル(例えば、V1)よりも第J番目偏位ベクトル(例
えば、V2)が大きい場合は、第J番目偏位ベクトル
(例えば、V2)を誤検出と見なし、第(J−1)番目
の動きベクトル(例えば、V0+V1)を最適動きベク
トルとして出力するので、従来に比べ誤った偏位ベクト
ルの影響を受けていない精度の良い動きベクトルを出力
することができる。
好適な実施例を図面を用いて説明する。
ク図である。
動きベクトル検出回路は、初期偏位ベクトル選択回路1
と、第1勾配法演算回路2と、第2勾配法演算回路3
と、比較回路4と、評価回路5と、加算器6、7とから
構成される。
現フィールド信号Aと、前フィールドBとが供給され、
これらの信号は、初期偏位ベクトル選択回路1と、第1
勾配法演算回路2と、第2勾配法演算回路3とに供給さ
れる。
初期偏位ベクトルV0を求めて、第1勾配法演算回路2
と、加算器6とに供給する。そして、第1勾配法演算回
路2は、供給された初期偏位ベクトルV0と、現フィー
ルド信号A及び前フィールド信号Bから1番目の勾配法
演算を行い、偏位分V1を求めて、加算器6と、比較回
路4とに供給する。
位ベクトルV0とを加算して、動きベクトル(V0+V
1)を第2勾配法演算回路3と加算器7と評価回路5と
に供給する。そして、第2勾配法演算回路3は供給され
る動きベクトル(V0+V1)と、現フィールド信号A
及び前フィールド信号Bとから2番目の勾配法演算を行
って、偏位分V2を求めて加算器7と、比較回路4とに
供給する。
トル(V0+V1)とを加算して、動きベクトル(V0
+V1+V2)を評価回路5に供給する。そして、比較
回路4は、第1勾配法演算回路2からの偏位分V1の値
と、第2勾配法演算回路3からの偏位分V2の値とを比
較する。そして、偏位分V1の値と偏位分V2の値との
関係が、偏位分V1<偏位分V2の関係であれば、第2
勾配法演算回路3での演算結果に、偏位分の誤検出があ
ったとみなされるので、評価回路5に対して、動きベク
トル(V0+V1)を選択させて、最適な動きベクトル
V=(V0+V1)として、出力させる制御を評価回路
5に対して行う。
クトルを検出しているならば、初期偏位ベクトルV0か
らもとめた偏位分V1よりも、(V0+V1)から求め
た同一フィールド間の偏位分V2が大きくなることはな
いので、偏位分V2の方が大きくなる場合は、何等かの
原因によって検出に誤りがあったとして、偏位分V2を
無効とした。
値と偏位分V2の値との関係が、上記V1<V2の関係
以外の場合、即ち、偏位分V1≧偏位分V2の関係にな
り、誤検出されているとは判断されないので、比較回路
4は、評価回路5に対して、動きベクトル(V0+V1
+V2)を選択させて、最適な動きベクトルV=(V0
+V1+V2)として、出力させる制御を評価回路5に
対して行う。
て、初期偏位ベクトルV0を求めるための説明図であ
る。
て、6種類の候補ベクトルを選択する。つまり、以下に
示す、動きベクトルVA、VB、VC、VNと、平均動
きベクトルVEと、加速度(偏位)ベクトルVgなどの
候補ベクトルから初期偏位ベクトルを求める。
ドの被検出ブロックに対して、同一フィールドの真上の
ブロックで検出されている動きベクトルである。そし
て、動きベクトルVBは、同じく同一フィールドの右上
のブロックで検出されている動きベクトルである。そし
て、動きベクトルVCは、同じく同一フィールドの左側
のブロックで検出されている動きベクトルである。尚、
このベクトルVCの代わりに同一フィールド内のベクト
ルVCの隣りのベクトルVC*を使用してもよい。
ドで検出されている被検出ブロック41の直下のブロッ
クに対応する動きベクトルである。そして、平均動きベ
クトルVEは、1フィールド前の被検出ブロックと同位
置のブロックと周囲のブロックの動きベクトルの平均で
あって、この動きベクトルVE=(VG+VH+VI+
VJ+VK+VL+VM+VN+VQ)/9で得られる
平均動きベクトルである。そして、加速度(偏位)ベク
トルVgは、Vg=2・VE−Vpで得られる偏位ベク
トルである。尚、平均ベクトルVpは、前々フィールド
の平均ベクトルである。
値だけブロックの座標を偏位したフィールド信号と、1
フィールド又は1フレーム離れたフィールド信号との差
信号の絶対値をブロック内の画素数分累積し、その累積
値が最小になるものを前記初期偏位候補ベクトルの中か
ら選択し、これを最適な初期偏位ベクトルV0として出
力する。
演算回路3の演算方法について、一例を示す。
と、前フィールドの初期偏位ベクトル分座標を偏位した
ブロックとから次の4つの式によって、偏位ベクトルを
求める。
…(1) Vy=Σ(SIGN・ΔY・DFD)/Σ|ΔY|……
…(2) ここで、上記ΔX及ぶΔYは、次の式によって得られ
る。 ΔX=(An+1,m − An−1,m)/2………
…(3) ΔY=(An,m+1 − An,m−1)/2………
…(4) 尚、ここで上記An,mは、n画素目、mライン目の座
標の画素信号値を表す。更に、上記SIGNは、ΔX又
はΔYの符号(+1又は−1)を表す。更にまた、DF
Dは、現フィールドと前フィールド間の各画素の差分値
である。
ルV1=(Vx1,Vy1)と、偏位ベクトルV2=
(Vx2,Vy2)を得ることができる。
によれば、評価回路5は、偏位分V1及び偏位分V2の
値の大小関係によって、(V0+V1+V2)又は(V
0+V1)を動きベクトルとして出力することができる
ので、動きベクトルの誤検出を低減することができる。
しかも、簡単な構成で実現することができる。従って、
この動きベクトルを採用することによって、画像再生す
る場合における画像歪みを低減することができる。
装置やテレビジョン方式変換装置などの動きベクトル検
出回路として適用して効果的である。
ク図である。
回路は、上述の図1と異なるところは、図1の評価回路
と加算器7との部分を、ANDゲート9と加算器8とに
置き換えたことである。
例の図1と同じ符号を付している部分は、同じ機能を表
しているものとする。従って、初期偏位ベクトル選択回
路1、第1勾配法演算回路2及び第2勾配法演算回路3
の構成方法についても第1実施例の構成で実現すること
ができるものとする。
偏位分V2をANDゲート9と比較器4とに供給する。
そして、比較器4は、第1実施例と同じ様に偏位分V1
と偏位分V2との関係が、V1<V2の関係であれば、
論理0を出力して、ANDゲート9に供給する。そし
て、ANDゲート9は、供給される偏位分V2を、比較
器4から供給される論理信号によって制御出力する。つ
まり、ANDゲート9は、比較器4から論理1(V1<
V2以外の関係の場合)が供給されると、偏位分V2が
ゲート出力され、加算器8に供給される。
理0(V1<V2の関係の場合)が供給されると、偏位
分V2はゲート出力されない。
の信号と、動きベクトル(V0+V1)との加算を行
い、動きベクトルVを出力する。即ち、偏位分V1<偏
位分V2の関係の場合は、ANDゲート9から偏位分V
2は供給されないので、加算器8は、動きベクトルとし
て(V0+V1)を出力する。
2の関係以外の場合は、ANDゲート9から偏位分V2
が供給されるので、加算器6から供給される動きベクト
ル(V0+V1)と加算を行って、動きベクトルとして
(V0+V1+V2)を出力することができる。
によれば、第1実施例と同様に、偏位分V1及び偏位分
V2の値の大小関係によって、(V0+V1+V2)又
は(V0+V1)を動きベクトルとして出力することが
できるので、動きベクトルの誤検出を低減することがで
きる。しかも、簡単な構成で実現することができる。従
って、この動きベクトルを採用することによって、画像
再生する場合における画像歪みを低減することができ
る。
化装置やテレビジョン方式変換装置などの動きベクトル
検出回路として適用して効果的である。
法演算回路によって、偏位分V1、V2を求めたが、こ
の2個に限定するものでなない。更に多くの複数個の反
復勾配法演算であっても、構成を若干変更することによ
って適用することができる。
(1)〜(4)によって求めることを上述したが、これ
に限定するものではない。また、この演算はプログラム
処理でも、ハードウエア処理であっても実現することが
できる。
る初期偏位ベクトルV0の求め方について、図4を用い
て6種類の候補ベクトルから求める方法を上述したが、
これに限るものではない。他の構成で求めてもよい。
ールド信号と、前フィールド信号とを用いて説明した
が、1フィールド以上離れた画像信号間であっても良い
し、1フレーム以上離れた画像信号間であってもよい。
検出回路によれば、動きベクトル評価手段を備えている
ので、誤った偏位ベクトルの影響を受けない、精度のよ
い最適動きベクトルを簡単な構成で検出することができ
る。
の機能ブロック図である。
クの対応を示す図である。
トルの説明図である。
ック図である。
路、3…第2勾配法演算回路、4…比較回路、5…評価
回路。
Claims (1)
- 【請求項1】 画像信号を複数のブロックに分割し、こ
の分割されたブロックごとに、少なくとも1フィールド
以上又は1フレーム以上離れた画像信号の各ブロック間
で動きの初期偏位ベクトルを検出する初期偏位ベクトル
検出手段と、勾配法に従って、少なくとも1フィールド
以上又は1フレーム以上離れた画像信号の上記各ブロッ
ク間から各偏位ベクトルを求める第1番目偏位ベクトル
検出手段から第N(2以上の整数)番目偏位ベクトル検
出手段までとを備え、上記第1番目偏位ベクトル検出手
段は、上記動きの初期偏位ベクトルと、少なくとも1フ
ィールド以上又は1フレーム以上離れた画像信号の上記
各ブロック間の信号とから第1番目偏位ベクトルを検出
し、第J(2〜N)番目偏位ベクトル検出手段は、少な
くとも1フィールド以上又は1フレーム以上離れた画像
信号の上記各ブロック間の信号と、第(J−1)番目偏
位ベクトル検出手段で検出された第(J−1)番目偏位
ベクトルから得られた第(J−1)番目の動きベクトル
とから第J番目偏位ベクトルを検出し、この第J番目偏
位ベクトルから第J番目の動きベクトルを検出する動き
ベクトル検出回路において、 上記第(J−1)番目偏位ベクトルと上記第J番目偏位
ベクトルとの大小関係を比較し、上記第(J−1)番目
偏位ベクトルよりも上記第J番目偏位ベクトルが小さい
場合は、上記第J番目の動きベクトルを最適動きベクト
ルとして出力し、上記第(J−1)番目偏位ベクトルよ
りも上記第J番目偏位ベクトルが大きい場合は、上記第
(J−1)番目の動きベクトルを最適動きベクトルとし
て出力する動きベクトル評価手段を備えたことを特徴と
する動きベクトル検出回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP727293A JP3078140B2 (ja) | 1993-01-20 | 1993-01-20 | 動きベクトル検出回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP727293A JP3078140B2 (ja) | 1993-01-20 | 1993-01-20 | 動きベクトル検出回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH06217266A JPH06217266A (ja) | 1994-08-05 |
JP3078140B2 true JP3078140B2 (ja) | 2000-08-21 |
Family
ID=11661398
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP727293A Expired - Lifetime JP3078140B2 (ja) | 1993-01-20 | 1993-01-20 | 動きベクトル検出回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3078140B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
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---|---|---|---|---|
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JP4181598B2 (ja) | 2006-12-22 | 2008-11-19 | シャープ株式会社 | 画像表示装置及び方法、画像処理装置及び方法 |
-
1993
- 1993-01-20 JP JP727293A patent/JP3078140B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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JPH06217266A (ja) | 1994-08-05 |
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