JP3077787U - シュレッダーの送紙構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一枚の紙或いは連続して複数の少量の紙を粉
砕するのに便利なシュレッダーの送紙構造の提供。 【解決手段】 底部ケースの上方に上部ケースが取り付
けられ、底部ケース内に砕紙機構が取り付けられたシュ
レッダーにおいて、主動軸の上方に少なくとも二つのロ
ーラを具えた回転軸が取り付けられ、該回転軸が駆動機
構により駆動され、上部ケースに手差し口及び自動給紙
溝が設けられ、自動給紙溝に送紙フレームが設けられ、
該送紙フレームにおいて一つの背板の前方に活動板が枢
設され、該活動板の下方に回転軸のローラに対応する弾
性片が取り付けられ、且つ背板と活動板の間にスプリン
グと切り換え機構が設けられ、以上の構造により、切り
換え機構を回すことにより活動板下方の弾性片をローラ
に近づけるか或いは遠ざけ、廃紙を自動給紙溝より連続
してフィードするか或いは手差し口より一枚ずつフィー
ドして砕紙機構で粉砕できるようにしている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種のシュレッダーの送紙構造に係り、特に、シュレッダーの上部ケ ースに手差し口と自動給紙溝が設けられ、自動給紙溝に送紙フレームが取り付け られ、該送紙フレームに切り換え機構が設けられて、該切り換え機構を回すこと により、廃紙を自動的に自動給紙溝より連続フィードするか或いは手差し口より 一枚ずつ送り込むか選択して砕紙機構で粉砕させることができ、一枚の紙或いは 連続して複数の少量の紙を粉砕するのに便利である、シュレッダーの送紙構造に 関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般に機密書類を廃棄する時、或いは作業中に発生した廃棄資料を処分するに は、秘密の漏洩を防止するため、シュレッダーにかけて書類を粉砕する。しかし 、一般のシュレッダーの体積は大きく、大量に粉砕する時に多く用いられており 、少量の、例えば一枚或いは十数枚の紙資料を粉砕するには不適合であった。

【０００３】 少量の紙データの処分の問題を解決するため、市場にはすでに卓上に置いて使 用する小型シュレッダーがあり、それは少量の廃紙を処分するのに便利であり、 体積が過大でオフィス空間を占用するという問題を解決している。

【０００４】 周知の卓上型シュレッダーは、一つのケースに給紙口が設けられ、該給紙口の 下方に砕紙機構が取り付けられている。該砕紙機構は二つの主動軸に複数の砕紙 カッタが取り付けられ、且つ二つの主動軸は一つの駆動機構により駆動され、駆 動機構により二つの主動軸が駆動されて回転し、主動軸に設けられた砕紙カッタ により給紙口より送り込まれた廃紙を粉砕する。

【０００５】 しかしこのような周知のシュレッダーの動力は比較的小さく、ゆえに一回に僅 かに一枚の紙しか粉砕できず、もし少量の、十数枚の廃紙を処分する時には一枚 ずつ給紙口より送り込まねばならず、このため面倒で不便であり、並びに時間を 浪費した。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は一種のシュレッダーの送紙構造を提供することを課題とし、それは、 シュレッダーの上部ケースに手差し口と自動給紙溝が設けられ、自動給紙溝に送 紙フレームが取り付けられ、該送紙フレームに切り換え機構が設けられて、該切 り換え機構を回すことにより、廃紙を自動的に自動給紙溝より連続フィードする か或いは手差し口より一枚ずつ送り込むか選択して砕紙機構で粉砕させることが でき、一枚の紙或いは連続して複数の少量の紙を粉砕するのに便利である、シュ レッダーの送紙構造であるものとする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、底部ケースの上方に上部ケースが取り付けられ、底部ケー ス内に砕紙機構が取り付けられ、該砕紙機構において、二つの主動軸に複数の砕 紙カッタが配列設置され、且つ二つの主動軸が一つの駆動機構３３により駆動さ れる、シュレッダーの送紙構造において、 該主動軸の上方に一つの回転軸が取り付けられ、該回転軸に少なくとも二つの ローラが取り付けられ、該回転軸が上述の駆動機構により駆動され、 該上部ケースに手差し口及び自動給紙溝が設けられ、該自動給紙溝に送紙フレ ームが設けられ、該送紙フレームにおいて、一つの背板の前方に活動板が枢設さ れ、該活動板の下方に回転軸のローラに対応する弾性片が取り付けられ、該背板 と活動板の間にスプリングと切り換え機構が設けられ、該切り換え機構において 、背板の下方に取り付けられた連接棒が設けられ、該連接棒の一端が活動板の下 方に枢設され、該連接棒の別端が背板外側に枢設されたレバーの下方に当接し、 該切り換え機構のレバーを回すと、活動板の下方の弾性片が回転軸のローラに 当接してローラが送紙フレームに重ね置かれた廃紙を順に下向きに砕紙機構へと 送るか、或いは該切り換え機構のレバーを回すと、活動板の下方の弾性片がロー ラより離れ、手差し口より挿入された一枚の廃紙がローラと弾性片の間の間隙を 通り下向きに砕紙機構へと送られることを特徴とする、シュレッダーの送紙構造 としている。

【０００８】

【考案の実施の形態】

本考案のシュレッダーの送紙構造は、底部ケースの上方に上部ケースが取り付 けられ、底部ケース内に砕紙機構が取り付けられたシュレッダーにおいて、主動 軸の上方に少なくとも二つのローラを具えた回転軸が取り付けられ、該回転軸が 駆動機構により駆動され、上部ケースに手差し口及び自動給紙溝が設けられ、自 動給紙溝に送紙フレームが設けられ、該送紙フレームにおいて一つの背板の前方 に活動板が枢設され、該活動板の下方に回転軸のローラに対応する弾性片が取り 付けられ、且つ背板と活動板の間にスプリングと切り換え機構が設けられ、以上 の構造により、切り換え機構を回すことにより活動板下方の弾性片をローラに近 づけるか或いは遠ざけ、廃紙を自動給紙溝より連続してフィードするか或いは手 差し口より一枚ずつフィードして砕紙機構で粉砕できるようにしている。これに より、本考案は、一枚の紙或いは連続して複数の少量の紙を粉砕するのに便利な シュレッダーの送紙構造とされている。

【０００９】

【実施例】

図１及び図２に示されるように、本考案のシュレッダーの送紙構造は、底部ケ ース１の上方に上部ケース２が取り付けられ、底部ケース１内に砕紙機構３が取 り付けられ、該砕紙機構３は二つの主動軸３１に複数の砕紙カッタ３２が配列設 置され、且つ二つの主動軸３１が図３に示されるように、一つの駆動機構３３に より駆動される。本考案の特徴は以下のとおりである。

【００１０】 該主動軸３１の上方に一つの回転軸４が取り付けられ、該回転軸４に少なくと も二つのローラ４１が取り付けられ、且つ該回転軸４が上述の駆動機構３３によ り駆動される。これは図４に示されるとおりである。

【００１１】 また、上部ケース２に手差し口２１及び自動給紙溝２２が設けられ、自動給紙 溝２２に送紙フレーム５が設けられ、図５及び図６に示されるように、該送紙フ レーム５において、一つの背板５１の前方に活動板５２が枢設され、該活動板５ ２の下方に回転軸４のローラ４１に対応する弾性片５２１が取り付けられ、且つ 背板５１と活動板５２の間にスプリング５３と切り換え機構５４が設けられてい る。該切り換え機構５４は、背板５１の下方に取り付けられた連接棒５４１を具 え、該連接棒５４１の一端が活動板５２の下方に枢設され、該連接棒５４１の別 端が背板５１外側に枢設されたレバー５４２の下方に当接している。

【００１２】 以上の構造により、もし単一の廃紙６を処分したい時には、切り換え機構５４ のレバー５４２を回すと、レバー５４２が連接棒５４１を押動し、連接棒５４１ が活動板５２を圧迫し、活動板５２を背板５１に向けて回動させ、これにより活 動板５２の下方の弾性片５２１が回転軸４のローラ４１より離れ、弾性片５２１ とローラ４１の間に小間隙が形成される。これは図４に示されるとおりである。 そのとき、単一の廃紙６を上部ケース２の手差し口２１より投入すれば、廃紙６ が弾性片５２１とローラ４１の間の間隙より下向きに送られ、砕紙機構３が廃紙 ６を粉砕する。

【００１３】 また、もし少量の複数の廃紙６を処分したければ、反対方向に切り換え機構５ ４のレバー５４２を回せば、レバー５４２が反対方向に連接棒５４１を押動し、 並びに背板５１と活動板５２の間のスプリング５３の付勢により、活動板５２が 外向きに押され、活動板５２の下方に取り付けられた弾性片５２１が回転軸４の ローラ４１に当接する。これは図７に示されるとおりである。こうして積み重ね た廃紙６を活動板５２の上に置くと、積み重ねた廃紙６が弾性片５２１の押圧に よりローラ４１に当接し、ローラ４１が回転する時に、廃紙６が一枚ずつ下向き に砕紙機構３に供給され、こうして連続して複数の少量の廃紙６を処分すること ができ、手差し給紙の面倒を回避することができる。

【００１４】 送紙フレーム５の切り換え機構５４により、廃紙６を上部ケース２の自動給紙 溝２２より連続して送入するか、或いは手差し口２１より一枚ずつ送入するかを 選択することができ、消費者が選択して使用することができる。

【００１５】 総合すると、本考案に記載の構造は今までになく、且つ確実に上述の効果を達 成するため、実用新案登録の要件を具備している。

【００１６】

【考案の効果】

本考案は一種のシュレッダーの送紙構造を提供し、それは、シュレッダーの上 部ケースに手差し口と自動給紙溝が設けられ、自動給紙溝に送紙フレームが取り 付けられ、該送紙フレームに切り換え機構が設けられて、該切り換え機構を回す ことにより、廃紙を自動的に自動給紙溝より連続フィードするか或いは手差し口 より一枚ずつ送り込むか選択して砕紙機構で粉砕させることができ、一枚の紙或 いは連続して複数の少量の紙を粉砕するのに便利である、シュレッダーの送紙構 造である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の斜視図である。

【図２】本考案の平面図である。

【図３】図２のＡ−Ａ断面図である。

【図４】本考案の一枚ずつ送紙する動作表示図である
（図２のＢ−Ｂ断面図による）。

【図５】本考案の送紙フレームの斜視図である。

【図６】本考案の送紙フレームの分解斜視図である。

【図７】本考案の連続送紙動作表示図である（図２のＢ
−Ｂ断面図による）。

【符号の説明】

１ 底部ケース ２ 上部ケース ２１ 手差し口 ２２ 自動給紙溝 ３ 砕紙機構 ３１ 主動軸 ３２ 砕紙カッタ ３３ 駆動機構 ４ 回転軸 ４１ ローラ ５ 送紙フレーム ５１ 背板 ５２ 活動板 ５２１ 弾性片 ５３ スプリング ５４ 切り換え機構 ５４１ 連接棒 ５４２ レバー ６ 廃紙

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 底部ケースの上方に上部ケースが取り付
   けられ、底部ケース内に砕紙機構が取り付けられ、該砕
   紙機構において、二つの主動軸に複数の砕紙カッタが配
   列設置され、且つ二つの主動軸が一つの駆動機構３３に
   より駆動される、シュレッダーの送紙構造において、 該主動軸の上方に一つの回転軸が取り付けられ、該回転
   軸に少なくとも二つのローラが取り付けられ、該回転軸
   が上述の駆動機構により駆動され、 該上部ケースに手差し口及び自動給紙溝が設けられ、該
   自動給紙溝に送紙フレームが設けられ、該送紙フレーム
   において、一つの背板の前方に活動板が枢設され、該活
   動板の下方に回転軸のローラに対応する弾性片が取り付
   けられ、該背板と活動板の間にスプリングと切り換え機
   構が設けられ、該切り換え機構において、背板の下方に
   取り付けられた連接棒が設けられ、該連接棒の一端が活
   動板の下方に枢設され、該連接棒の別端が背板外側に枢
   設されたレバーの下方に当接し、 該切り換え機構のレバーを回すと、活動板の下方の弾性
   片が回転軸のローラに当接してローラが送紙フレームに
   重ね置かれた廃紙を順に下向きに砕紙機構へと送るか、
   或いは該切り換え機構のレバーを回すと、活動板の下方
   の弾性片がローラより離れ、手差し口より挿入された一
   枚の廃紙がローラと弾性片の間の間隙を通り下向きに砕
   紙機構へと送られることを特徴とする、シュレッダーの
   送紙構造。