JP3077626U - 植物と魚の観賞用置物 - Google Patents
植物と魚の観賞用置物Info
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 植物の与える静的な安らぎと、魚の与える動
的な楽しさを同時に具備し、且つ、メンテナンスフリ−
に植物と魚とを鑑賞することができる植物と魚の鑑賞用
置物を提供する。 【解決手段】 排泄物を分解する能力を有するバクテリ
アを混入した水10をガラス容器100に収容し、この
ガラス容器100の口部101に鑑賞用植物200の球
根201を支持させて、当該鑑賞用植物200の根20
2を水10の中に入れるとともに、鑑賞用植物200の
茎203や葉204はガラス容器100の上方に鑑賞可
能に露出させ、さらに、水10の中に鑑賞用魚300を
遊泳させた鑑賞用置物1を植物が生育可能な程度の光が
当たる場所に設置する。
的な楽しさを同時に具備し、且つ、メンテナンスフリ−
に植物と魚とを鑑賞することができる植物と魚の鑑賞用
置物を提供する。 【解決手段】 排泄物を分解する能力を有するバクテリ
アを混入した水10をガラス容器100に収容し、この
ガラス容器100の口部101に鑑賞用植物200の球
根201を支持させて、当該鑑賞用植物200の根20
2を水10の中に入れるとともに、鑑賞用植物200の
茎203や葉204はガラス容器100の上方に鑑賞可
能に露出させ、さらに、水10の中に鑑賞用魚300を
遊泳させた鑑賞用置物1を植物が生育可能な程度の光が
当たる場所に設置する。
Description
【0001】
本考案は、植物と魚を同一の容器内で鑑賞するための鑑賞用置物に関する。
【0002】
通常、生活に潤いを与えるものの一例として、植物の生育や鑑賞魚の飼育等が 知られている。植物には、花や葉の美しい色や形を鑑賞する楽しさがあり、また 、心を落ちつかせるリラクゼ−ション効果が期待できる。さらに、インテリアと しても注目されており、住居空間や店舗及び病院等あらゆるところに花瓶等に生 けられた植物や、鉢植え等に植えられた植物が置かれている。
【0003】 また、魚には、泳ぐ姿を眺める楽しさがあり、植物とは異なるリラクゼ−ショ ン効果が期待でき、尚且つ、犬や猫等のように、鳴き声等を発しないため、マン ション等での飼育も可能である。 さらに、近年、住居空間の気密性の追求や省エネ設備、及びある種の建築材料 等から発生するホルムアルデヒドやベンゼン等の揮発性有機化合物(VOC・Vo latile Organic Compounds)に起因する環境ホルモンや、新築病(シックハウス /ビル症候群)に対する対処策の一つとして、スパティフィルム、フィロデンド ロン等ある種の観葉植物が有する空気清浄能力が注目されつつある。
【0004】
しかしながら、植物を育てるためには、定期的に水を与える必要があり、長期 にわたる外出をしたり、水やりをうっかり忘れてしまった場合には、植物を枯ら してしまうことが多々ある。 また、植物を長持ちさせるためには、適量の肥料や栄養剤等を土壌や水に添加 しなくてはならず、家庭で育てる際でも植物に関する知識がある程度必要となる 。
【0005】 すなわち、植物には、水やり等の煩わしいメンテナンスが必要であるとともに 、静的であるため、動物等が与える楽しさに欠けている部分もあった。 一方、魚を飼育するためには、定期的に餌を与える必要があり、長期にわたる 外出をしたり、餌やりをうっかり忘れてしまうと、魚の生死に関わってくるため 、慎重になる必要がある。
【0006】 また、魚を飼育するための水槽の水は、魚の排泄する糞等排泄物や水の腐敗に よって濁ってしまうため、定期的に交換する必要があり、さらに、水槽内に発生 する藻も定期的に洗浄する必要がある。ここで、水槽の水を交換するには、魚を 他の容器に移し替えてから、汚れている水槽の水を除去し、新しい水と交換する が、水の入った水槽は非常に重く、水槽を排水口のある場所まで運んで一気に排 水することは不可能に近い。そこで、ポンプ等で少しずつ水をくみ上げて水を殆 ど抜いてから、水槽を排水口のある洗浄可能な場所まで運んで洗浄しなければな らず、手間が掛かって煩わしい。
【0007】 さらに、魚を飼育するためには、水槽や、魚に酸素を供給するためのエア−ポ ンプ、及び水槽内の水を浄化するための浄水器等々、始めに揃えねばならないも のが多々あり、コストの面でも問題がある。 このように、魚には、定期的な餌やりや水槽の水替え及び洗浄等の煩わしいメ ンテナンスが必要であった。
【0008】 本考案は、上記事情に鑑みてなされたものであり、植物の与える静的な安らぎ と、魚の与える動的な楽しさを同時に具備し、且つ、メンテナンスフリ−に植物 と魚とを観賞することができる植物と魚の観賞用置物を提供することを課題とし ている。
【0009】
このような課題を解決するために、請求項1に係る考案は、排泄物を分解する 能力を有するバクテリアを混入した水を少なくとも一部が透明な容器に収容し、 この容器に鑑賞用植物を支持させて、少なくとも当該植物の根を前記水の中に入 れるとともに、当該植物の茎や葉を前記容器の上方に鑑賞可能に露出させ、さら に前記水の中に鑑賞用魚を遊泳させたことを特徴とする植物と魚の鑑賞用置物と している。
【0010】 請求項1に係る考案において、排泄物を分解する能力を有するバクテリアを混 入した水を収容した容器に鑑賞用植物を支持させて、少なくとも当該植物の根を 水の中にいれるとともに、当該植物の茎や葉を容器の上方に鑑賞可能に露出させ 、さらに、水の中に鑑賞用魚を遊泳させたことによって、同一の容器で、静的な 安らぎを与える植物と動的な楽しさを与える魚とを同時に鑑賞することが可能と なった。
【0011】 また、バクテリアを介して、鑑賞用植物と鑑賞用魚とを同一容器内で共生させ たことによって、植物の水やりや栄養剤の投与、及び魚への餌やりや水槽の洗浄 等の煩わしいメンテナンスを必要とすることなく植物及び魚を鑑賞することがで きるため、初心者でも容易に植物の生育及び魚の飼育をすることが可能となる。 また、請求項2に係る考案は、請求項1記載の考案である植物及び魚の鑑賞用 置物において、前記容器内で前記水の上面に空気を介在させたものとしている。
【0012】 請求項2に係る考案において、容器内の水の上面に空気を介在させたことによ って、容器の口部が植物によって塞がれたとしても、空気中から酸素を取り入れ る補助呼吸器官を有する魚を飼育することが可能となる。 さらに、請求項3に係る考案は、請求項1又は2に係る考案である植物と魚の 鑑賞用置物において、前記バクテリアを、紅色無硫黄細菌、紅色硫黄細菌、シュ −ドモナス、アルカリゲネス、フラボバクテリアム、ニトロバクタ−、ニトロソ モナス、リクイファシエンスのうち選択された一種又は複数種のバクテリアを含 有して構成したものとしている。
【0013】 請求項3に係る考案において、バクテリアを排泄物分解能力を有するバクテリ アで構成したことによって、鑑賞用魚が排泄する糞等排泄物が分解されるため水 質を悪化させることなく、さらに、その分解物を鑑賞用植物に肥料分として供給 することが可能となる。 さらに、請求項4に係る考案は、請求項1乃至3のいずれかに係る考案である 植物と魚の鑑賞用置物において、前記鑑賞用植物を、揮発性有機化合物を浄化す る能力を有する植物としたものとしている。
【0014】 請求項4に係る考案において、鑑賞用植物を、揮発性有機化合物(VOC)を 浄化する能力を有する植物としたことによって、例えば、住居空間の気密性の追 求や省エネ設備、及びある種の建築材料から誘発されるホルムアルデヒドやベン ゼン等の揮発性有機化合物(VOC)を浄化することが可能となる。よって、近 年、問題となっている生殖機能を狂わせる環境ホルモンや人体に不調をもたらす 新築病(シックハウス/ビル症候群等)を予防するために有効である。
【0015】
以下、本考案の実施の形態について図面を参照して説明する。 図1は、本考案における植物と魚の観賞用置物の一実施の形態を説明した図で ある。図2は、本考案における植物と魚の鑑賞用置物の他の実施の形態を説明し た図である。
【0016】 本考案における観賞用装置1は、水10を収容する容器として市販の球根水耕 栽培用のガラス容器100と、鑑賞用植物200と、鑑賞用魚300と、排泄物 分解用バクテリア(図示しない)とから構成されている。ここで、容器は、外側 から鑑賞用魚300を観察できるように少なくとも一部が透明である容器とし、 本実施の形態においては、口が狭く胴体が膨らんだ形状をした球根水耕栽培用の ガラス容器100を使用している。また、水10は、水道水をそのまま使用せず 、浄水器を通した水10、若しくは一晩汲み置きしてカルキを飛ばした水10を 使用している。さらに、鑑賞用植物200としては、新築病(シックハウス/ビ ル症候群)や環境ホルモンの起因となるホルムアルデヒドやベンゼン等の揮発性 有機化合物(VOC)を浄化する機能を有するスパティフィルムを使用している 。さらに、観賞用魚300として、アナバス科の淡水魚であるベタを使用してい る。ここで、ベタは、補助呼吸器官(ラビリンス器官)を有するため、水面から 口を出して空気中から必要な酸素の60%を摂取する特性を持っている。また、 活発に泳ぎ回ることも少ないため、比較的小さな容器で飼育することが可能な魚 である。さらに、排泄物分解用バクテリアとして、紅色硫黄細菌、紅色無硫黄細 菌、シュ−ドモナス、アルカリゲネス、フラボバクテリアム、ニトロバクタ−、 ニトロソモナス、リクイファシエンスを含有する混合菌を使用している。
【0017】 観賞用装置1を設置するためには、まず、球根水耕栽培用のガラス容器100 に、該ガラス容器100の2/3〜3/4程度水10を入れたのち、排泄物分解 用バクテリアの混合菌が含まれる液を1〜2滴と、鑑賞用魚300を1匹入れる 。次に、土を落とした鑑賞用植物200の球根201を、水面に浸らないように 設置する。このとき、容器として、口が狭く胴体が膨らんだ形状をしたガラス容 器100を使用したことで、この口部101に球根201を止めることができる 。さらに、鑑賞用植物200の根202は、水面下に浸るようにし、茎203や 葉204はガラス容器100の上方へ露出するように設置し、植物が育つために 最低限必要な800ルクス以上の光が当たる場所に設置する。この光は、蛍光灯 等人工の光でも構わないが、直射日光は避ける必要がある。
【0018】 ここで、ガラス容器100の口部は狭く、しかも該口部は鑑賞用植物200の 球根201で塞がれているため、水10を上述のように止めて、水面上部に空気 を介在させることで、鑑賞用魚300として使用したベタが空気中から酸素を摂 取できるようにしている。また、観賞用魚300として闘争魚であるベタを使用 したため、2匹以上入れないようにする必要がある。さらに、鑑賞用植物200 の球根201や茎203、及び葉204が腐敗しないように、根202のみを水 中に存在させ、球根201や茎203、及び葉204は水中に浸らないように設 置する。さらに、ガラス容器100の口部101に止めた球根201の周囲に、 色の付いたガラス玉102等をのせることで、より鑑賞性を高めている。
【0019】 次に、鑑賞用装置1における鑑賞用植物200、鑑賞用魚300、排泄物分解 用バクテリアの作用について説明する。 観賞用装置1において鑑賞用植物200は、葉204で光エネルギ−や水分、 及び二酸化炭素を利用して光合成を行い、植物が生育するのに必要な栄養分及び エネルギ−源である糖分を生産し、空気中に酸素を排出する。そして、栄養分や エネルギ−源の残渣を根202から分泌する。
【0020】 また、鑑賞用魚300は、鑑賞用植物200の根202から残渣として分泌さ れる糖分、アミノ酸、有機酸、ホルモン等々を餌として吸収して、それを栄養分 として生育し、糞等排泄物を水中に排泄する。 さらに、水中に存在する排泄物用バクテリアは、観賞用魚300から排泄され た糞等排泄物を分解する。排泄物分解用バクテリアの作用の一例として、例えば 、ニトロソモナスの作用で、排泄物に含まれる有毒のアンモニアを該アンモニア よりも毒性の低い亜硝酸塩に変換し、さらに、ニトロバクタ−の作用で、亜硝酸 塩を毒性を有しない硝酸塩に変換する。そして、該硝酸塩は、肥料成分として鑑 賞用植物200の根202から吸収される。また、その他の排泄物分解用バクテ リアも各々排泄物を分解する作用を行っている。
【0021】 すなわち、鑑賞用装置1内では、排泄物分解用バクテリアを介して、鑑賞用植 物200と、観賞用魚300との共生が行われている。つまり、鑑賞用植物20 0は、水耕栽培されているため頻繁に水を与える必要がなく、さらに、排泄物分 解用バクテリアによって排出される分解物を肥料とするため、肥料を与える必要 もない。また、鑑賞用魚300は、鑑賞用植物200の根202から分泌される 分泌物を栄養分としているため、定期的に餌を与える必要がない。さらに、排泄 物分解用バクテリアは、鑑賞用魚300が排泄する糞等排泄物を分解するため、 ガラス容器100内の水が濁りにくくなるため、容器を洗浄する必要もない。こ こで、鑑賞用装置1のメンテナンスとして、ガラス容器100内の水を常に清潔 に保つために最低限1ヶ月に一度1/3〜1/2だけの水10を交換し、その際 、排泄物分解用バクテリアの混合菌が含まれる液を1〜2滴添加し、さらに、時 々最低限の餌を鑑賞用魚300に与えるだけでよい。
【0022】 このような鑑賞用装置1において、排泄物を分解する能力を有するバクテリア を混入した水を収容したガラス容器100に、根202のみが水中に存在するよ うに鑑賞用植物200を支持し、水の中には鑑賞用魚300を遊泳させたことに よって、同一の容器内で静的な安らぎを与える鑑賞用植物200と、動的な楽し さを与える鑑賞用魚300とをともに鑑賞することが可能となる。
【0023】 また、排泄物分解用バクテリアを介して、鑑賞用植物200と鑑賞用魚300 とを共生させたことによって、植物への水やり及び栄養剤の投与、及び魚への餌 やりや水槽の洗浄等の煩わしいメンテナンスを行うことなく、植物と魚とを鑑賞 することができるため、初心者でも容易に植物の生育及び魚の飼育を行うことが 可能となる。
【0024】 さらに、鑑賞用植物200として、人体に悪影響を与える揮発性有機化合物( VOC)を浄化する能力を有するスパティフィルムという種の観葉植物を使用し たことによって、居住空間の機密性の追求や省エネ設備、及びある種の建築材料 から発生するホルムアルデヒド、ベンゼン等揮発性有機化合物(VOC)を浄化 することが可能である。このため、居住空間やビル、及び病院等々に鑑賞用装置 1を設置することで、室内の空気清浄化を行うことができるため、近年、問題に なっている環境ホルモン及び新築病(シックハウス/ビル症候群)等を予防する ために有効である。
【0025】 さらに、植物と魚とを同一容器内に存在させた鑑賞用装置1は、リラクゼ−シ ョン効果が期待できるとともに、目新しく、且つ、メンテナンスフリ−であるた め、居住空間や店舗、及び病院や老人ホ−ム等々、あらゆる場所に設置すること で、人々の注目を集める効果が期待できる。 さらに、鑑賞用装置1は、他に水槽やエア−ポンプ及び浄化器等々の付属品を 必要とせず、本体のみで鑑賞することができるため、コストがかからず、初心者 でも気軽に生育及び飼育を始めることが可能である。
【0026】 さらに、鑑賞用装置1内で、光合成、共生、硝化作用等々、生物学的な作用が 多々行われているため、小中学生の理科学習用教材として使用すれば、楽しく、 且つ、体験的な学習を行うために有効である。 なお、鑑賞用装置1への植物の設置方法は、根のみを水に浸し、茎や葉、及び 球根を水面上部に存在させた本実施の形態に限らず、根と球根を水の中に存在さ せる方法や、図2に示すように、根202と茎203を水10の中に存在させる 方法等、使用する植物の生育方法によって変更可能である。ここで、図2に示し たように、茎203を水10に浸しておくと、茎203の切り口、もしくは茎2 03の表面から根202が生えてくる特性を有する中国の竹の一種200aや観 葉植物の一種ドラセナ200b等を使用しても構わない。その際、根202が生 えてきてから、前述した本鑑賞用装置1における作用が機能するようになる。
【0027】 また、植物及び魚を観賞するための容器は、少なくとも一部が透明であって、 少なくとも植物の根が水中に浸るように設置できるのであれば、その材質や形状 は本実施の形態に限らず、使用する植物の設置方法によって変更可能である。例 えば、図2に示すように、茎203と根202をともに水10の中に存在させる 植物200a、200bであれば、ビ−カ−等の広口の円筒形状のガラス容器1 00を使用することも可能である。さらに、前述のような円筒形状の容器に、水 面上部に植物を支持し、根のみを水に浸すことが可能な器具を取り付けるのであ れば、根のみを水中に存在させる植物においても使用可能となる。ここで、広口 の円筒形状等の口部が開いた容器においては、水面上部に空気を介在させる必要 がなくなるので、水の分量も本実施の形態に限らず、容器の形状に合わせて変更 可能である。
【0028】 また、本実施の形態において、鑑賞用植物200としてスパティフィルムを使 用したが、水耕栽培に適した植物であれば、球根の有無にかかわらずいずれの植 物を用いても構わない。 さらに、観賞用魚300としてベタを使用したが、容器の大きさ、植物とのバ ランス等に適した魚種であれば、金魚、メダカ、グッピ−等その他いずれの魚種 を用いても構わない。また、混泳させることが可能な魚種であれば、同一の容器 に複数入れることも可能であり、オスとメスをともに入れても構わない。
【0029】 さらに、排泄物用バクテリアは、紅色無硫黄細菌、紅色硫黄細菌、シュ−ドモ ナス、アルカリゲネス、フラボバクテリアム、ニトロバクタ−、ニトロソモナス 、リクイファシエンスを含有する混合菌を使用したが、排泄物を分解する能力を 有するバクテリアであれば、本実施の形態に限らず、前述のバクテリアのうち選 択された一種又は複数種のバクテリアを使用しても構わないし、或いは、前述し たバクテリアのうち選択された一種又は複数種と、その他のバクテリアを組み合 わせて使用しても構わないし、さらには、他のバクテリアのみを使用しても構わ ない。
【0030】 さらに、本実施の形態において、淡水で生育する植物及び淡水魚を使用したが 、将来的には、海水で生育する海草及び海魚を組み合わせることも期待できる。
【0031】
以上説明したように、請求項1に係る考案によると、排泄物を分解する能力を 有するバクテリアを混入した水を収容した容器に鑑賞用植物を支持させて、少な くとも当該植物の根を水の中にいれるとともに、当該植物の茎や葉を容器よりも 上方に露出させ、さらに、水の中に鑑賞用魚を遊泳させたことによって、同一の 容器内で、静的な安らぎを与える植物と動的な楽しさを与える魚とを同時に鑑賞 することが可能となった。
【0032】 また、バクテリアを介して、鑑賞用植物と鑑賞用魚とを共生させたことによっ て、植物の水やりや栄養剤の投与、及び魚への餌やりや水槽の洗浄等のメンテナ ンスをすることなく植物及び魚を鑑賞することができるため、初心者でも容易に 植物の生育及び魚の飼育をすることが可能となる。 よって、植物の与える静的な安らぎと、魚の与える動的な楽しさとを共に具備 し、且つ、メンテナンスフリ−に植物及び魚を鑑賞することを可能とした植物と 魚の鑑賞用置物を提供することができる。
【0033】 請求項2に係る考案によると、容器内の水の上面に空気を介在させたことによ って、空気中から酸素を取り入れる補助呼吸器官を有する魚であっても、飼育す ることが可能となる。 請求項3に係る考案において、バクテリアを排泄物分解能力を有するバクテリ アで構成したことによって、鑑賞用魚が排泄する糞等排泄物が分解されるため水 質の悪化を防止でき、さらに、その分解物を鑑賞用植物の肥料分として供給する ことが可能となる。よって、容器を洗浄する必要も、鑑賞用植物に肥料もしくは 栄養剤を添加する必要もなくなるため、煩わしいメンテナンスを削減させること が可能となる。
【0034】 請求項4に係る考案において、鑑賞用植物を、人体に悪影響を与える揮発性有 機化合物(VOC)を浄化する能力を有する植物としたことによって、例えば、 住居空間の気密性の追求や省エネ設備、及びある種の建築材料から誘発されるホ ルムアルデヒドやベンゼン等の揮発性有機化合物(VOC)を浄化することが可 能となる。よって、近年問題となっている生殖機能を狂わせる環境ホルモンや人 体に不調をもたらす新築病(シックハウス/ビル症候群等)を予防するために有 効である。
【図1】本考案における植物と魚の観賞用置物の一実施
の形態を説明した図である。
の形態を説明した図である。
【図2】本考案における植物と魚の鑑賞用置物の他の実
施の形態を説明した図である。
施の形態を説明した図である。
1 鑑賞用置物 10 水 100 ガラス容器 101 口部 102 ガラス玉 200 鑑賞用植物(スパティフィルム) 200a 鑑賞用置物(竹) 200b 鑑賞用置物(ドラセナ) 201 球根 202 根 203 茎 204 葉 300 観賞用魚(ベタ)
Claims (4)
- 【請求項1】 排泄物を分解する能力を有するバクテリ
アを混入した水を少なくとも一部が透明な容器に収容
し、この容器に鑑賞用植物を支持させて、少なくとも当
該植物の根を前記水の中に入れるとともに、当該植物の
茎や葉を前記容器の上方に鑑賞可能に露出させ、さらに
前記水の中に鑑賞用魚を遊泳させたことを特徴とする植
物と魚の鑑賞用置物。 - 【請求項2】 前記容器内で前記水の上面に空気を介在
させたことを特徴とする請求項1に記載の植物と魚の鑑
賞用置物。 - 【請求項3】 前記バクテリアを、紅色無硫黄細菌、紅
色硫黄細菌、シュ−ドモナス、アルカリゲネス、フラボ
バクテリアム、ニトロバクタ−、ニトロソモナス、リク
イファシエンスのうち選択された一種又は複数種のバク
テリアを含有して構成したことを特徴とする請求項1又
は2に記載の植物と魚の鑑賞用置物。 - 【請求項4】 前記鑑賞用植物を、揮発性有機化合物を
浄化する能力を有する植物としたことを特徴とする請求
項1乃至3のいずれかに記載の植物と魚の鑑賞用置物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000008048U JP3077626U (ja) | 2000-11-10 | 2000-11-10 | 植物と魚の観賞用置物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000008048U JP3077626U (ja) | 2000-11-10 | 2000-11-10 | 植物と魚の観賞用置物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3077626U true JP3077626U (ja) | 2001-05-29 |
Family
ID=43210625
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000008048U Expired - Lifetime JP3077626U (ja) | 2000-11-10 | 2000-11-10 | 植物と魚の観賞用置物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3077626U (ja) |
-
2000
- 2000-11-10 JP JP2000008048U patent/JP3077626U/ja not_active Expired - Lifetime
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