JP3077071B2 - 電磁クラッチ - Google Patents

電磁クラッチ

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JP3077071B2 JP04169918A JP16991892A JP3077071B2 JP 3077071 B2 JP3077071 B2 JP 3077071B2 JP 04169918 A JP04169918 A JP 04169918A JP 16991892 A JP16991892 A JP 16991892A JP 3077071 B2 JP3077071 B2 JP 3077071B2
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  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ロータとアマチュア
との吸着状態での回転スリップを検出する機能を備えた
電磁クラッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えばカーエアコンのコンプ
レッサを補機とし、この補機の駆動に際して電磁クラッ
チを用いている。この種の電磁クラッチでは、円周方向
に沿って円弧状のスロットが複数開設されたロータとア
マチュアとを備え、電磁コイルへ電流を供給することに
より上記スロットを外極と内極との断磁路としてロータ
とアマチュアとを吸着させるものとしている。すなわ
ち、ロータに一体的に設けられたプーリとエンジン等の
駆動源との間にベルトを張架し、ロータを駆動側から回
転駆動するものとしており、補機側に回転結合されたア
マチュアを必要に応じてロータに吸着させることによっ
て、補機側へ回転トルクを伝達するものとしている。こ
のような電磁クラッチにおいては、補機側が回転ロック
した場合や異常に高い負荷が発生した場合、ロータとア
マチュアとが吸着状態で回転スリップする。このような
スリップ状態を長い時間持続させると、ロータとアマチ
ュアとの摩擦面の発熱のため、ベルトやベアリング等が
損傷してしまう。近年では、オルタネータやウォータポ
ンプ,パワーステアリング用オイルポンプ,エアーポン
プなどの補機に対して同様にして設けた電磁クラッチの
ロータへ、一本のベルトで動力を伝達する場合が多く、
ベルトやベアリング等が損傷すると、全ての補機に対し
動力の伝達が不可能となり、自動車の走行そのもが危う
くなる。そこで、従来においては、電磁コイルへ流れる
電流の低下に基づき、ロータとアマチュアとのスリップ
状態を検出するものとし、スリップ状態を検出した場合
に電磁コイルへの供給電流を遮断するようにしている。
これにより、ロータからアマチュアが離され、強制的に
空転状態となり、2次故障が未然に防止される。すなわ
ち、電磁コイルの巻線には銅線又はアルミ線が用いら
れ、銅やアルミなどその金属内部の温度が上昇すると、
ある法則性をもって電気抵抗が増加する。つまり、スリ
ップが発生して電磁クラッチが異常発熱を起こすと、電
磁コイルも高温となり、コイルの抵抗値が異常上昇す
る。抵抗値は通電電流と比例関係にある。これを利用し
て、従来においては、制御側で電磁コイルへの供給電流
の値を常に監視するものとし、この監視電流がある限界
値以下まで低下した場合をスリップ状態として検出し、
電磁コイルへの供給電流を遮断するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のスリップ検出方法によると、電磁クラッチの
形状、装着状態などの外部環境によっては、電磁コイル
が異常発熱するまでに時間がかかり、スリップ状態が検
出される前に他の部材の方が先に破壊してしまうという
ような不都合が生ずることがあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
を解決するためになされたもので、ロータでの隣接する
スロット間の繋ぎ目とアマチュアでの隣接するスロット
間の繋ぎ目との回転角度位置の一致による電磁コイルへ
の供給電流の変化に基づき、ロータとアマチュアとの吸
着状態での回転スリップを検出するようにしたものであ
り、このために、電磁コイルと直列に接続された電流検
出用抵抗と、この電流検出用抵抗と電磁コイルとの接続
点に生じる電圧を所定の増幅率で増幅する第1の増幅手
段と、この第1の増幅手段での増幅率に対して小差の増
幅率で電流検出用抵抗と電磁コイルとの接続点に生じる
電圧を増幅する第2の増幅手段と、第1の増幅手段によ
って増幅された電圧を平滑する平滑手段と、この平滑手
段によって平滑された電圧と第2の増幅手段によって増
幅された電圧とを比較する比較手段と、この比較手段か
らの比較結果に基づいてロータとアマチュアとの吸着状
態での回転スリップを検出する回転スリップ検出手段と
を設けたものである。
【0005】
【作用】したがってこの発明によれば、ロータでの隣接
するスロット間の繋ぎ目とアマチュアでの隣接するスロ
ット間の繋ぎ目との回転角度位置が一致したときの電磁
コイルへの供給電流の変化に基づき、すなわち急速にイ
ンダクタンスが変化し電磁コイルへの供給電流に制動が
かかることにより部分的に急低下する供給電流に基づ
き、ロータとアマチュアとの吸着状態での回転スリップ
が早期に検出される。具体的には、ロータでの隣接する
スロット間の繋ぎ目とアマチュアでの隣接するスロット
間の繋ぎ目との回転角度位置が一致したときの電磁コイ
ルへの供給電流の変化が電流検出用抵抗と電磁コイルと
の接続点に生じる電圧の変化として検出され、この電圧
が第1の増幅手段および第2の増幅手段によって増幅さ
れ、第1の増幅手段によって増幅された電圧を平滑した
平滑電圧と第2の増幅手段によって増幅された電圧とが
比較され、この比較結果に基づいて、ロータとアマチュ
アとの吸着状態での回転スリップが早期に検出される。
【0006】
【実施例】以下、本発明に係る電磁クラッチを詳細に説
明する。
【0007】図2はこの電磁クラッチの一実施例を示す
機構部の側断面図である。同図において、1はカーエア
コンのコンプレッサのハウジングであり、環状のヨーク
2が支持板3を介して固定支持されている。ヨーク2の
環状溝2−1内には電磁コイル4が収納されている。
【0008】ハウジング1のノーズ部1aには、軸受6
が嵌着されていてスナップリング7で軸方向に固定され
ており、この軸受6の外輪には、ヨーク2を係入させる
環状溝8aを備えたロータ8が、突起8bとスナップリ
ング9とで軸方向への移動を規制されて嵌装固定されて
いる。
【0009】10はロータ8の外周面に嵌装されて一体
化されたVプーリであって、このVプーリ10とエンジ
ン等の駆動源との間には、Vベルトが張架されており、
ロータ8が駆動側から回転駆動されるものとなってい
る。
【0010】一方、ハウジング1の中心孔を貫通してハ
ウジング1側の図示しない軸受に軸支された回転軸11
の先端部には、ボス付き円板状に形成されたアマチュア
ハブ12が、ボルト13と座金14とで固定されてお
り、その外周部を円周方向に複数等分する箇所に鋲着さ
れた板ばね15の自由端部には、環状に形成されたアマ
チュア16が、ロータ8とアマチュアハブ12との間に
位置して固定支持されている。そして、このアマチュア
16は、板ばね15によりロータ8から離間する方向に
付勢されている。
【0011】環状に形成された電磁コイル4は、断面
「コ」字形の環状に形成されたコイルボビン17内に、
ボンドワイヤであらかじめ固められた状態で挿入されて
おり、その半部はコイルボビン17の外へ露呈されてい
る。電磁コイル4の露呈部には、断面「コ」字形の環状
に形成されたカバー18が被冠されている。
【0012】図3はアマチュア16の平面図である。ア
マチュア16には、円周方向に沿って円弧状のスロット
16−1(16−11〜16−16)が複数(6個)開
設されおり、各スロット16−1の円周方向の端面は半
円状とされている。16−A(16−A1〜16−A
6)は、隣接するスロット16−1間の微少な繋ぎ目
(以下、ブリッジ部と呼ぶ)である。
【0013】図4はロータ8の平面図である。ロータ8
には、その内周方向側に円周方向に沿って円弧状のスロ
ット8−1(8−11〜8−16)が複数(6個)開設
されており、またその外周方向側に円周方向に沿って円
弧状のスロット8−2(8−21〜8−26)が複数
(6個)開設されており、各スロット8−1および8−
2の円周方向の端面は半円状とされている。8−A(8
−A1〜8−A6)および8−B(8−B1〜8−B
6)は、隣接するスロット8−1間および8−2間の微
少な繋ぎ目(以下、ブリッジ部と呼ぶ)である。
【0014】アマチュア16のスロット16−11〜1
6−16は、図2に示した組立状態において、ロータ8
のスロット8−11〜8−16と8−21〜8−26と
の間の環状板面に対向するものとして、その開設位置が
定められている。また、アマチュア16のブリッジ部1
6Aとロータ8のブリッジ部8−Aおよび8−Bとは、
その円周方向の寸法hが同一とされている。
【0015】図1はこの電磁クラッチの機構部に付設さ
れた制御回路を示す図である。同図において、Tr1は
パワートランジスタ(スイッチングトランジスタ)であ
り、電磁コイル4の一端と電源ライン(+12V)との
間に接続されている。R1は電流検出用微小抵抗であ
り、電磁コイル4の他端と接地ラインとの間に接続され
ている。なお、パワートランジスタTr1は、FETや
有接点リレーなどの採用も可能である。また、電流検出
用微小抵抗は、0.1Ω程度が良い。
【0016】IC1およびIC2は、電流検出用微小抵
抗R1に生ずる微小な検出電圧を増幅するオペアンプで
あり、抵抗R2とR3および抵抗R4とR5の設定によ
り、そのゲインが20程度とされている。但し、オペア
ンプIC1のゲインは、オペアンプIC2のゲインより
若干低く設定されている。
【0017】IC3はコンパレータであり、抵抗R6と
コンデンサC1とにより平滑されたオペアンプIC1の
出力波形をその非反転入力とし、オペアンプIC2の直
接の出力波形をその反転入力とする。コンパレータIC
3の比較出力はナンドゲートIC7の一端へ与えられ
る。
【0018】SDは遅延回路であり、IC4,IC5,
IC6,抵抗R7,コンデンサC2により構成され、ク
ラッチ駆動信号CLONが供与されてから所定時間T1
遅延させてナンドゲートIC7の他端へ「H」レベルの
信号を送り、クラッチ駆動信号CLONの消失と同時に
ナンドゲートIC7への「H」レベルの信号を「L」レ
ベルへ立ち下げる。遅延回路SDでの遅延時間T1は、
電磁コイル4への供給電流が飽和値に達するまでの時間
以上として適当に定められている。すなわち、遅延回路
SDにおいて、抵抗R7,コンデンサC2の時定数は、
電磁コイル4の時定数よりも十分に大きいものとされて
いる。
【0019】F・Fはフリップフロップ回路であり、ナ
ンドゲートIC8とIC9とで構成され、ナンドゲート
IC7の出力が「L」レベルとなった場合にセットさ
れ、そのQ出力(IC8の出力)が「H」レベルとさ
れ、そのQバー出力(IC9の出力)が「L」レベルと
される。なお、このフリップフロップ回路F・Fは、使
用開始時に与えられるリセット信号RSTにより初期化
され、イニシャル時においてそのQ出力およびQバー出
力は「L」および「H」レベルとされている。勿論、リ
セット信号RSTは、回路内部で自動発生させるものと
してもよい。
【0020】IC10はANDゲートであり、その一端
にクラッチ駆動信号CLONが与えられ、その他端にフ
リップフロップ回路F・FのQバー出力が与えられる。
そして、このANDゲートIC10の出力が、パワート
ランジスタTr1を駆動するドライバIC11へ与えら
れる。
【0021】次に、このように構成された電磁クラッチ
の動作を、図5に示す電磁コイル4への供給電流Iの変
化を参照しながら説明する。
【0022】図2において、Vプーリ10が駆動源側か
ら駆動されて回転すると、これと一体のロータ8が軸受
6を介してハウジング1のノーズ部1a上で回転する。
【0023】このような状況で、図1に示した制御回路
にクラッチ駆動信号CLONが与えられると、ANDゲ
ートIC10の出力が「H」レベルとなり、ドライバI
C11を介してパワートランジスタTr1がオン駆動さ
れ、電磁コイル4へ電流Iが供給され始める(図5に示
すt1点)。
【0024】電磁コイル4が励磁されると、ヨーク2か
らロータ8の外極を経たのちアマチュア16へ迂回しロ
ータ8の内極を経てヨーク2へ戻る磁束回路が形成され
るので、アマチュア16が板ばね15の付勢力に抗して
ロータ8に吸着される(図5に示すt2点)。すなわ
ち、電磁コイル4へ電流Iを供給することにより、スロ
ット8−1,8−2,16−1を断磁路としてアマチュ
ア16がロータ8に吸着される。この結果、アマチュア
16がロータ8と一体になって回転し、アマチュア16
と一体の回転軸11が回転してエアコンプレッサが作動
し始める。
【0025】この後、電磁コイル4への供給電流Iは図
5に示す如く増加して行き、やがて飽和値(定常電流)
に達する。一方、遅延回路SDはクラッチ駆動信号CL
ONを受けて、電磁コイル4への供給電流Iが飽和値に
達した以降、所定時間T1が経過し時点t3で、ナン
ドゲートIC7へ「H」レベルの信号を送る。
【0026】今、図5に示すt4時点にて、回転スリッ
プが発生したとする。この場合、電磁コイル4への供給
電流Iは、ロータ8とアマチュア16との摩擦面の発熱
のために徐々に低下して行く。この際、電磁コイル4へ
の供給電流Iは、S1,S2,S3・・・の如く部分的
に急低下し、特徴的な波形となる。この特徴的な波形
は、ロータ8でのブリッジ部8−Aおよび8−Bとアマ
チュア16でのブリッジ部16−Aとの回転角度位置が
一致したとき、急速にインダクタンスが変化し、電磁コ
イル4への供給電流Iに制動がかかることにより生ず
る。
【0027】図6に示すV1およびV2は上述した特徴
的な波形に応じてコンパレータIC3の非反転入力およ
び反転入力へ与えられる電圧波形である。すなわち、電
流検出用微小抵抗R1に生じる電磁コイル4への供給電
流Iに比例した検出電圧は、オペアンプIC1およびI
C2へ与えられ増幅される。オペアンプIC1で増幅さ
れた検出電圧は抵抗R6,コンデンサC1により平滑さ
れ、V1なる電圧波形としてコンパレータIC3の非反
転入力へ与えられる。一方、オペアンプIC2で増幅さ
れた検出電圧は、V2なる電圧波形として直接的にコン
パレータIC3の反転入力へ与えられる。この電圧波形
V1およびV2を受けて、コンパレータIC3は、V1
がV2を上回る期間t5〜t6において、その比較出力
V3を「H」レベルとする。
【0028】すなわち、コンパレータIC3は、電磁コ
イル4への供給電流IのS1部分での急低下を検出し、
その比較出力V3を「H」レベルとする。この「H」レ
ベルの比較出力V3はナンドゲートIC7の一端へ与え
られる。ナンドゲートIC7は、図5に示す時点t3時
点以降そのゲートが開かれていることから、コンパレー
タIC3の比較出力V3が「H」レベルとなると、その
出力が「L」レベルとなる。これにより、フリップフロ
ップ回路F・Fがセット状態とされ、そのQ出力が
「H」レベル、Qバー出力が「L」レベルとなる。
【0029】フリップフロップ回路F・Fの「H」レベ
ルのQ出力は、ERR信号(異常信号)としてシステム
の制御部(図示せず)へ送られ、回転スリップの発生を
知らせる。これにより、システムの制御部は、適当な異
常処理を実行する。
【0030】一方、フリップフロップ回路F・FのQバ
ー出力が「L」レベルとなると、ANDゲートIC10
でのクラッチ駆動信号CLONの通過が阻止される。こ
れにより、ドライバIC11を介するパワートランジス
タTr1のオン駆動が中断され、電磁コイル4への供給
電流Iが遮断される。
【0031】電磁コイル4への供給電流Iが遮断される
と、アマチュア16が板ばね15の付勢力によりロータ
8から離間し、回転トルクの伝達が解かれて回転軸11
の回転が停止する。
【0032】すなわち、本実施例による電磁クラッチに
よれば、供給電流Iが飽和値に達した以降の所定時点よ
り、部分的に急低下する特徴的な波形を監視するものと
し、この特徴的な波形が発生した場合を回転スリップと
して早期に検出するため、回転スリップが検出される前
に他の部材の方が先に破壊してしまうというような不都
合が生じないものとなる。
【0033】なお、フリップフロップ回路F・Fのセッ
ト状況は、すなわち電磁コイル4への供給電流の遮断状
態は、リセット信号RSTを与えることにより必要に応
じて復旧させることができる。
【0034】また、本実施例においては、6スロット−
6スロットのロータ8に対して6スロットのアマチュア
16を組み合わせたが、6スロット−6スロット−6ス
ロットのトリプルフラックスのロータに対し6スロット
−6スロットのアマチュアを組み合わせてもよい。ここ
で肝要なことは、部分的に急低下する特徴的な波形での
電流変化を大きくするために、ロータ側のブリッジ部と
アマチュア側のブリッジ部との回転角度位置が一致する
瞬間と解かれる瞬間とで、可能な限り磁路の状況に差異
があるようにすることである。これを実現するには、ロ
ータ側のブリッジ部とアマチュア側のブリッジ部の寸法
hを同一とし、またそのブリッジ部の個数も同一とすれ
ばよい。
【0035】なお、6スロット−6スロット−6スロッ
トのトリプルフラックスのロータに対し3スロット−3
スロットのアマチュアを組み合わせたり、スロットを千
鳥形状に配列したりした場合には、部分的に急低下する
特徴的な波形は出現しない。
【0036】また、当然のことではあるが、スロットの
円周方向の端面は必ずしも半円状としなくてもよく、ク
ラッチ軸心を通る直線状とすれば最大の効果が発生す
る。
【0037】また、参考として、図7に図1に示した制
御回路のブロック図を示す。
【0038】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように本
発明によれば、ロータでの隣接するスロット間の繋ぎ目
とアマチュアでの隣接するスロット間の繋ぎ目との回転
角度位置が一致したときの電磁コイルへの供給電流の変
が、すなわち急速にインダクタンスが変化し電磁コイ
ルへの供給電流に制動がかかることにより部分的に急低
下する供給電流の変化が、電流検出用抵抗と電磁コイル
との接続点に生じる電圧の変化として検出され、この電
圧が第1の増幅手段および第2の増幅手段によって増幅
され、第1の増幅手段によって増幅された電圧を平滑し
た平滑電圧と第2の増幅手段によって増幅された電圧と
が比較され、この比較結果に基づいてロータとアマチュ
アとの吸着状態での回転スリップが早期に検出されるも
のとなり、回転スリップが検出される前に他の部材の方
が先に破壊してしまうというような不都合が生じないも
のとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電磁クラッチの一実施例において
その駆動を制御する制御回路を示す図。
【図2】この電磁クラッチの機構部の側断面図。
【図3】この電磁クラッチに用いるアマチュアの平面
図。
【図4】この電磁クラッチに用いるロータの平面図。
【図5】電磁コイルへの供給電流Iの変化を示す図。
【図6】図1に示した制御回路においてコンパレータで
の比較動作を説明するための電圧波形図。
【図7】図1に示した制御回路のブロック図。
【符号の説明】
4 電磁コイル 8 ロータ 8−1,8−2 スロット 8−A,8−B 繋ぎ部(ブリッジ部) 16 アマチュア 16−1 スロット 16−1A 繋ぎ部(ブリッジ部) R1 電流検出用微小抵抗 IC1,IC2 オペアンプ IC3 コンパレータ IC7 ナンドゲート F・F フリップフロップ回路 SD 遅延回路 IC10 ANDゲート Tr1 パワートランジスタ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円周方向に沿って円弧状のスロットが複
    数開設されたロータとアマチュアと、電流の供給を受け
    て前記スロットを外極と内極との断磁路として前記ロー
    タとアマチュアとを吸着させる電磁コイルと、前記ロー
    タでの隣接するスロット間の繋ぎ目と前記アマチュアで
    の隣接するスロット間の繋ぎ目との回転角度位置の一致
    による前記電磁コイルへの供給電流の変化に基づき、前
    記ロータと前記アマチュアとの吸着状態での回転スリッ
    プを検出するスリップ検出手段とを備えた電磁クラッチ
    であって、 前記スリップ検出手段は、 前記電磁コイルと直列に接続された電流検出用抵抗と、 この電流検出用抵抗と前記電磁コイルとの接続点に生じ
    る電圧を所定の増幅率で増幅する第1の増幅手段と、 この第1の増幅手段での増幅率に対して小差の増幅率で
    前記電流検出用抵抗と前記電磁コイルとの接続点に生じ
    る電圧を増幅する第2の増幅手段と、 前記第1の増幅手段によって増幅された電圧を平滑する
    平滑手段と、 この平滑手段によって平滑された電圧と前記第2の増幅
    手段によって増幅された電圧とを比較する比較手段と、 この比較手段からの比較結果に基づいて前記ロータと前
    記アマチュアとの吸着状態での回転スリップを検出する
    回転スリップ検出手段と を備えたことを特徴とする電磁
    クラッチ。
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