JP3076025U - 硝酸性窒素除去装置 - Google Patents

硝酸性窒素除去装置

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安朗 生野
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株式会社産陽商事
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】濾過タンク1をステンレス材で形成すると
共に、処理水の流水経路を調整するコントロールバルブ
3を濾過タンク1の側面に設ける。コントロールバルブ
3の開口部3Cを設けたバルブヘッド3Aを回転自在に
設け、配管に対するコントロールバルブ3の開口部3C
の方向を左右選択自在にする。濾過タンク内の上部と下
部とにそれぞれ複数個のストレーナー1Dを配置し、こ
れらストレーナー1Dの形状やサイズを選択自在にす
る。 【効果】イオン交換樹脂の交換や点検が容易に行なうこ
とができる。野外への設置が可能になる。多量の水の硝
酸性窒素成分を確実に除去することができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、地下水等に含まれる硝酸性窒素を除去する硝酸性窒素除去装置に係 り、装置のメンテナンスを容易にし、廃棄時には有益資源として再利用すること ができる硝酸性窒素除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、地下水に硝酸性窒素や亜硝酸性窒素が含まれる地域があった。この 硝酸性窒素は、化学肥料に含まれる硝酸アンモニウムなどが酸化したもので、作 物に吸収されずに地中に溶け出した窒素分が変化して形成される。また、家畜糞 尿や生活排水にも多く含まれている。
【0003】 この硝酸性窒素が体内に入ると、酸素を運ぶ血液中のヘモグロビンと結びつい てその働きを悪くするため、多量に摂取すると体が酸素欠乏状態になり、幼児の 場合は死亡することもある。1978 年におけるWHOの報告では、欧米で100 例 を超える死亡例が確認されている。
【0004】 このため、水道水では古くから水質基準が設けられており、水1リットル当た り10mg以下(硝酸性窒素の分解過程でできる亜硝酸性窒素を含む)になっている 。1999年 2月からは、河川や井戸水にも同じ値の基準が設けられている。また、 基準の2倍以上の濃度を記録した56地点の井戸の汚染原因を都道府県に聞き取り 調査したところ、38%は肥料の影響、11%は畜産糞尿が原因と推定され、農業が 主要な汚染源となっていることが分っている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、近年これらの地域が全国的に増加する傾向にある。増加の原因が生 活排水による汚染か農業で使用する化学肥料による汚染かは明らかではないが、 硝酸性窒素成分が確実に増加していることは明らかである。有機質の窒素は、活 性炭で除去できるので、従来では、主に活性炭で水を濾過していた。しかしなが ら、無機質の窒素は活性炭で除去することはできないので、無機質の窒素はイオ ン交換樹脂等によって除去することが必要になる。
【0006】 図5は、従来の硝酸性窒素除去装置を示すもので、強化プラスチック製のボデ ィー10の中にイオン交換樹脂Pが収納されている。この装置は、処理水の流水 経路を調整するバルブヘッド20をボディーの上部に設けてあり、使用後は、こ のボディー10ごと利用価値のない有害廃棄物として処理されている。しかも、 ボディー10内部に設けられた水量調整用のストレーナー30が上下各1個に限 定されていたので、処理水量が制限される不都合があった。また、強化プラスチ ック製のボディー10では、直射日光を完全に遮断することができない。その為 、屋外で使用した場合は、ボディー10の中にバクテリアが発生してイオン交換 樹脂の働きを疎外する不都合もある。
【0007】 そこで、本考案は、上述の課題を解消すべく案出されたもので、イオン交換樹 脂の交換や点検が容易に行なうことができ、しかも、野外への設置も可能にして 多量の水の硝酸性窒素成分を確実に除去することができる硝酸性窒素除去装置の 提供を目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成すべく本考案の第1の手段は、濾過タンク1内にイオン交換 樹脂Pを収納した硝酸性窒素除去装置において、濾過タンク1をステンレス材で 形成すると共に、処理水の流水経路を調整するコントロールバルブ3を濾過タン ク1の側面に設けたことにある。
【0009】 第2の手段は、濾過タンク1内にイオン交換樹脂Pを収納した硝酸性窒素除去 装置において、濾過タンク1をステンレス材で形成すると共に、処理水の流水経 路を調整するコントロールバルブ3を濾過タンク1の側面に設け、濾過タンク1 の上部にイオン交換樹脂P交換用の開口部1Aを形成し、この開口部1Aを開閉 自在に施蓋するタンク蓋体1Bを設けている。
【0010】 第3の手段は、コントロールバルブ3の開口部3Cを設けたバルブヘッド3A を回転自在に設け、配管に対するコントロールバルブ3の開口部3Cの方向を左 右選択自在にしている。
【0011】 第4の手段は、濾過タンク内の上部と下部とにそれぞれ複数個のストレーナー 1Dを配置し、これらストレーナー1Dの形状やサイズを選択自在にしたことを 課題解消のための手段とするものである。
【0012】
【考案の実施の形態】
以下、図面を参照して本考案の実施の形態を説明する。本考案は、イオン交換 樹脂Pを収納する濾過タンク1をステンレス材で形成したものである。
【0013】 濾過タンク1は、円筒形状を成しており、開口部1Aを施蓋するタンク蓋体1 Bを連結する連結フランジ1Cを開口部1Aの周囲に形成し、この連結フランジ 1Cにタンク蓋体1Bをネジ止めしている。そして、濾過タンク1からタンク蓋 体1Bを取り外すことで、開口部1Aからイオン交換樹脂Pを交換し、あるいは 点検できるようにしている(図1参照)。濾過タンク1の内部に収納するイオン 交換樹脂は、塩基性専用イオン交換樹脂を使用する。
【0014】 濾過タンク1の内部には、水量調整用のストレーナー1Dが複数個配設されて いる。図示例では、60リットルのイオン交換樹脂Pに対して、上部に3個、下部 に4個のストレーナー1Dを装着しているが、このストレーナー1Dの形状やサ イズは任意に選択できるものである。
【0015】 本考案除去装置を流れる水の方向を、コントロールバルブ3によって調整して いる。このコントロールバルブ3によって濾過工程、洗浄工程、逆洗工程を簡単 に選択するものである。図1及び図2に示すコントロールバルブ3は、コントロ ールバルブ3を手動で調整する五方弁を使用したもので、ハンドル3Dの向きを 手で変えることで、濾過工程、洗浄工程、逆洗工程を選択する。
【0016】 一方、図3及び図4に示すコントロールバルブ3は、水の方向を自動的に調整 する自動バルブを使用している。そして、コントロールバルブ3における開口部 3Cを設けたバルブヘッド3Aを回転自在に設け、配管に対するコントロールバ ルブ3の開口部3Cの方向を左右選択自在にしている。図4に示すコントロール バルブ3は、このコントロールバルブ3とバルブヘッド3Aとを連結フランジ3 Bで連結することで、バルブヘッド3Aを回転自在に設けているが、この連結部 を差し込み式又はネジ式にすることも可能である。
【0017】 塩素滅菌装置2は、濾過タンク1で濾過する井戸水の前処理を行なうものであ る(図1参照)。すなわち、濾過タンク1内のイオン交換樹脂は、硝酸性窒素及 び亜硝酸性窒素を除去することは可能でも、水の一般細菌等を除去することはで きない。そこで、これら水の一般細菌である大腸菌やバクテリア類を、前処理と して除去することで、井戸水の安全性を高めるだけでなく、水アカの繁殖を防止 し、イオン交換樹脂の窒素除去性能を維持することができる。一般家庭用の塩素 滅菌装置2として、例えば、サンケミカルフィダーSCP型(間欠運転方式・原 液法式)が適当である。
【0018】 濾過タンク1内のイオン交換樹脂に代えて、マンガン砂及びマンガン・フミン 質を濾過タンク1に収納することで、除鉄装置として使用することができる。こ の除鉄装置は、井戸水に含まれている鉄分や濁り成分を除去する装置で、マンガ ン砂やフミン質が鉄分を含んだ赤水や黒い水、あるいは濁り水を濾過するもので ある(図示せず)。このような除鉄装置を本考案除去装置に併設することで、井 戸水をより多目的に濾過することが可能になる。
【0019】 食塩水層4は、使用後のイオン交換樹脂を再生するための食塩水を貯水する装 置である(図3参照)。例えば、塩基性専用イオン交換樹脂を使用して50m3〜10 0m3 の処理水に含まれている10ppm 〜15ppm の硝酸性窒素を0.02ppm まで濾過し た場合、食塩1 〜5 %溶解水で再生することができる。
【0020】
【考案の効果】
本考案は、上述の如く構成したことにより、当初の目的を達成する。すなわち 濾過タンク1内にイオン交換樹脂Pを収納した硝酸性窒素除去装置において、濾 過タンク1をステンレス材で形成すると共に、処理水の流水経路を調整するコン トロールバルブ3を濾過タンク1の側面に設けたことで、イオン交換樹脂Pの交 換時にコントロールバルブ3が妨げにならず、イオン交換樹脂Pの交換や点検を 素人でも容易に行なうことができる。また、濾過タンク1をステンレス材で形成 しているから、直射日光を完全に遮断することができ、野外への設置も可能であ る。しかも、廃棄時のステンレス材は、有益資源として再利用することができ、 従来の強化プラスチック製のボディーのように利用価値のない有害廃棄物として 処理される不都合は解消された。
【0021】 しかも、濾過タンク1の上部にイオン交換樹脂P交換用の開口部1Aを形成し 、この開口部1Aを開閉自在に施蓋するタンク蓋体1Bを設けているので、この タンク蓋体1Bを濾過タンク1から取り外すだけで、濾過タンク1内に収納され ているイオン交換樹脂Pの交換作業や、点検作業を容易に行うことができる。
【0022】 また、コントロールバルブ3の開口部3Cを設けたバルブヘッド3Aを回転自 在に設け、配管に対するコントロールバルブ3の開口部3Cの方向を左右選択自 在にしているので、処理水の吸入口や排出口の向きを左右いずれの方向にでも選 択できるから、設置場所の条件に対応した配設が可能になる。
【0023】 更に、濾過タンク内の上部と下部とにそれぞれ複数個のストレーナー1Dを配 置し、これらストレーナー1Dの形状やサイズを選択自在にしたことで、必要な 水量を制限なく処理することが可能である。
【0024】 このように本考案によるとイオン交換樹脂の交換や点検が容易に行なうことが でき、しかも、野外への設置も可能にして多量の水の硝酸性窒素成分を確実に除 去することができるなどといった有益な種々の効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の濾過タンクに手動式のコントロールバ
ルブを設けた塩素滅菌装置の一実施例を示す概略正面
図。
【図2】本考案の手動式のコントロールバルブを示す要
部拡大正面図。
【図3】本考案の濾過タンクに自動バルブ設けた塩素滅
菌装置の一実施例を示す概略正面図。
【図4】本考案の濾過タンクと自動バルブの要部断面
図。
【図5】従来の硝酸性窒素除去装置を示す要部断面図。
【符号の説明】
P イオン交換樹脂 1 濾過タンク 1A 開口部 1B タンク蓋体 1C 連結フランジ 1D ストレーナー 2 塩素滅菌装置 3 コントロールバルブ 3A バルブヘッド 3B 連結フランジ 3C 開口部 3D ハンドル 4 食塩水層 10 ボディー 20 バルブヘッド 30 ストレーナー

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 濾過タンク内にイオン交換樹脂を収納し
    た硝酸性窒素除去装置において、濾過タンクをステンレ
    ス材で形成すると共に、処理水の流水経路を調整するコ
    ントロールバルブを濾過タンクの側面に設けたことを特
    徴とする硝酸性窒素除去装置。
  2. 【請求項2】 濾過タンク内にイオン交換樹脂を収納し
    た硝酸性窒素除去装置において、濾過タンクをステンレ
    ス材で形成すると共に、処理水の流水経路を調整するコ
    ントロールバルブを濾過タンクの側面に設け、濾過タン
    クの上部にイオン交換樹脂交換用の開口部を形成し、こ
    の開口部を開閉自在に施蓋するタンク蓋体を設けたこと
    を特徴とする硝酸性窒素除去装置。
  3. 【請求項3】 前記コントロールバルブの開口部を設け
    たバルブヘッドを回転自在に設け、配管に対するコント
    ロールバルブの開口部の方向を左右選択自在にした請求
    項1又は2記載の硝酸性窒素除去装置。
  4. 【請求項4】 前記濾過タンク内の上部と下部とにそれ
    ぞれ複数個のストレーナーを配置し、これらストレーナ
    ーの形状やサイズを選択自在にした請求項1又は2記載
    の硝酸性窒素除去装置。
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