JP3075930U - ファイル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンボス加工が施された場合の利点を生かし
ながら、背面部にラベルの貼着や印刷を確実に行うこと
ができるファイルを得る。 【解決手段】 ファイル１０は、長方形状の背面部１２
と、背面部１２の幅方向の両側に形成される表紙１４，
１６とを含む。表紙１６の内面側に、綴じ具１８を形成
する。表紙１４，１６の外面側に、エンボス加工により
斜線状の凸部２０を形成する。このとき、背面部１２に
はエンボス加工を施さず、凸部を形成しない。この背面
部１２に、ラベル２２を貼着する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案はファイルに関し、特にたとえば、書類などを挟んで保持するための ファイルに関する。

【０００２】

【従来の技術】

図３は、従来のファイルの一例を示す平面図である。ファイル１は、長方形状 の背面部２を含む。背面部２の幅方向の両側には、それぞれ表紙３，４が形成さ れる。これらの背面部２および表紙３，４は、たとえば透明な合成樹脂などで形 成される。背面部２および表紙３，４の外側表面には、エンボス加工が施され、 たとえば斜め方向に延びる直線状の凸部５が形成される。また、ファイル１の内 面側には、書類を挟んで保持するための綴じ具６が取り付けられる。

【０００３】 このようなファイル１では、背面部２および表紙３，４に凸部５が形成されて いることにより、ファイル１を持ったときに、すべりにくくすることができる。 また、凸部５が形成されていることにより、指紋などの汚れや擦り傷などを目立 ちにくくすることができる。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、このようなファイル１では、背面部２に書類名などを記載した ラベル７を貼着するとき、背面部２に凸部５が形成されているために、ラベル７ と背面部２との間に空気が入り、ラベル７が剥がれやすくなる。また、ファイル １の背面部２に印刷を施すとき、凸部５に沿ってインクが流れてしまう。さらに 、背面部２に凸部５が形成されているため、スクリーン印刷などの場合、版が傷 みやすく、多数のファイル１に印刷を施す場合、版の交換を行う必要がある。フ ァイル１が透明の場合、背面部２の内面側の凸部が形成されていない部分にラベ ルを貼着することが考えられるが、ファイル１が有色であるとラベル７に印刷さ れた文字や図形の色が正確に表れなくなる。

【０００５】 それゆえに、この考案の主たる目的は、エンボス加工が施された場合の利点を 生かしながら、背面部にラベルの貼着や印刷を確実に行うことができるファイル を提供することである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

この考案は、幅を有する背面部と、背面部の両側に形成される表紙とを含むフ ァイルにおいて、表紙の表面にエンボス加工が施され、かつ背面部にはエンボス 加工が施されていないことを特徴とする、ファイルである。

【０００７】 ファイルの表紙にはエンボス加工が施されているため、ファイルを持ったとき にすべりにくく、汚れが目立ちにくい。しかも、背面部にはエンボス加工が施さ れていないため、ラベルなどを貼着しやすく、貼着したラベルははがれにくい。 また、背面部にエンボス加工が施されず平面状であるため、背面部に印刷を施す ことが容易である。

【０００８】 この考案の上述の目的，その他の目的，特徴および利点は、図面を参照して行 う以下の考案の実施の形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。

【０００９】

【考案の実施の形態】

図１はこの考案のファイルの一例を示す斜視図であり、図２はこのファイルを 外面側からみた平面図である。ファイル１０は、長方形状の背面部１２を含む。 背面部１２の幅方向の両側には、それぞれ表紙１４，１６が形成される。これら の背面部１２および表紙１４，１６は、たとえば合成樹脂などで形成される。そ して、背面部１２および表紙１４，１６は、たとえば有色透明または無色透明に 形成されるが、もちろん不透明に形成されてもよい。表紙１６の内面側には、綴 じ具１８が取り付けられる。この綴じ具１８には、書類などが挟まれて保持され る。

【００１０】 表紙１４，１６の外面側にはエンボス加工が施され、たとえば斜線状に凸部２ ０が形成される。このような凸部２０が形成されることにより、ファイル１０を 持ったとき、すべりにくくなるとともに、指紋などの汚れや擦り傷などが目立ち にくくなる。

【００１１】 また、ファイル１０の背面部１２にはエンボス加工が施されず、凸部は形成さ れない。そのため、背面部１２は平面状となり、書類名などを記載したラベル２ ２を貼着しやすく、貼着したラベルは剥がれにくい。さらに、背面部１２に印刷 を施す場合、凸部が形成されていないため、インクが凸部に沿って流れることが なく、きれいに印刷を行うことができる。また、スクリーン印刷などの場合にお いても、凸部によって版が破損することがないため、多量のファイル１０に印刷 を施すことができる。

【００１２】

【考案の効果】

この考案によれば、表紙にエンボス加工が施され、凸部が形成されているため 、ファイルを持ったときにすべりにくく、汚れも目立ちにくい。しかも、背面部 にはエンボス加工が施されず、凸部が形成されていないため、ラベルなどを貼着 しやすく、きれいに印刷を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案のファイルの一例を示す斜視図であ
る。

【図２】図１に示すファイルを外面側からみた平面図で
ある。

【図３】従来のファイルの一例を示す平面図である。

【符号の説明】

１０ ファイル １２ 背面部 １４ 表紙 １６ 表紙 １８ 綴じ具 ２０ 凸部 ２２ ラベル

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 幅を有する背面部と、前記背面部の両側
   に形成される表紙とを含むファイルにおいて、 前記表紙の表面にエンボス加工が施され、かつ前記背面
   部にはエンボス加工が施されていないことを特徴とす
   る、ファイル。