JP3075922B2 - データ記録再生装置及び同装置に適用されるサーボ処理方法 - Google Patents

データ記録再生装置及び同装置に適用されるサーボ処理方法

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JP3075922B2
JP3075922B2 JP06164070A JP16407094A JP3075922B2 JP 3075922 B2 JP3075922 B2 JP 3075922B2 JP 06164070 A JP06164070 A JP 06164070A JP 16407094 A JP16407094 A JP 16407094A JP 3075922 B2 JP3075922 B2 JP 3075922B2
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Moving Of The Head To Find And Align With The Track (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディスク上に設定され
た各サーボエリアに記録されているサーボデータに基づ
いて、データの記録再生を行うヘッドをディスク上の指
定位置に位置決め制御するハードディスク装置等のデー
タ記録再生装置に係り、特に、ディスクをセクタ単位に
アクセスする方式のデータ記録再生装置及び同装置に適
用されるサーボ処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、ハードディスク装置(H
DD)は、図16に示すような記録媒体であるディスク
1の表面に、ヘッドによりデータを記録再生するデータ
記録再生装置である。ディスク1には、図16に示すよ
うに、半径方向に多数のトラックが形成されており、各
トラックは複数のセクタDSに分割されている。通常で
は、HDDに使用されるディスク1は1枚の両面または
複数枚の各両面をデータ面として使用するため、トラッ
クは同一軸方向のトラックをシリンダと称する概念で取
扱われている。したがって、各トラックを、ここではシ
リンダCLと称する。
【0003】各セクタDSは、大別してIDエリアを含
むヘッダ部1aとユーザデータエリア1bからなる。更
に、セクタサーボ方式のHDDでは、セクタDSの先頭
部にはサーボデータを記録したサーボエリアSAが設け
られている。サーボエリアSAは、全シリンダCLの各
セクタDS毎に、ディスク1上に放射状に記録されてい
る。
【0004】サーボエリアSAはヘッドの位置決め制御
に使用されるデータであり、図14に示すように、シリ
ンダコードエリア(シリンダアドレスコードエリア)1
3eとバーストパターンエリア13gを有する。HDD
のサーボシステムは、ヘッドによりシリンダコードエリ
ア13eから再生されたシリンダアドレス(シリンダア
ドレスコード)に基づいて、ヘッドを目標シリンダまで
移動させる速度制御を実行する。また、ヘッドが目標シ
リンダまで到達すると、バーストパターンエリア13g
から再生されたバーストデータ(位置信号)に基づい
て、ヘッドを目標シリンダの中心に位置決めする位置制
御を実行する。
【0005】これ以外に、サーボエリアSAは、図14
に示すように、AGCエリア13a、イレーズエリア1
3b,13i、基準信号エリア13c,13f,13
h、およびセクタ/インデックス・パターンエリア13
dを有する。セクタ/インデックス・パターンエリア1
3dは、サーボセクタパルスSSPまたはサーボインデ
ックスパルスSIPを生成するための信号パターンを記
録したエリアである。サーボセクタパルスSSPは、各
サーボエリアSA毎に出力されるパルスである。また、
サーボインデックスパルスSIPは、シリンダCLの基
準点となるパルスであり、特定の位置でのみ出力される
パルスである。
【0006】セクタDSのIDエリアは、図15に示す
ように、PLL・SYNCエリア14a、SYNCバイ
トエリア14b、シリンダアコード(上位バイト)エリ
ア14c、シリンダコード(下位バイト)エリア14
d、ヘッド番号エリア14e、セクタ番号エリア14
f、フラグバイトエリア14gおよびCRCバイトエリ
ア14hを有する。
【0007】PLL・SYNCエリア14aは、ヘッダ
部1aを読出す前に、データ弁別ウインドウの同期を取
るためのエリアであり、予め決定された周波数の同期パ
ターンを記録している。SYNCバイトエリア14b
は、PLL・SYNCエリア14aで同期が取れたこと
により入力されたNRZ(Non Return to Zero)コード
信号をバイト単位で復調するのに必要な同期を取るため
の情報を記録している。HDDでは、ヘッドにより再生
されたリードデータはNRZコードに変換される。
【0008】シリンダコードエリアは、セクタDSに対
応するシリンダアドレスコード(シリンダ番号)を記録
しているエリアであり、上位バイトエリア14cにその
上位8ビットを、下位バイトエリア14dにその下位8
ビットを記録している。ヘッド番号エリア14eは、セ
クタDSをアクセスするときに選択されるヘッド番号
(バイト)を記録している。セクタ番号エリア14f
は、セクタDSを識別するためのセクタ番号(バイト)
を記録している。フラグバイトエリア14gは、セクタ
DSのデータエリア1bに障害が発生した場合のフラグ
情報等を記録するエリアである。CRCバイトエリア1
4hは、シリンダアドレスコード、ヘッド番号、セクタ
番号およびフラグ情報を読み取ったときに、その内容が
正常であるか否かを検証するためのCRC(Cyclic Red
undancy Check )コード(バイト)を記録するためのエ
リアである。
【0009】ところで、近年では、データの高記録密度
化を図るために、CDR(ConstantDensity Recordin
g)方式のHDDが開発されている。このCDR方式で
は、図13に示すように、ディスク1上を半径方向に複
数のゾーン(ここでは3ゾーンZ1〜Z3)に分割し、
各ゾーンには数十から数百のシリンダ(トラック)が含
まれている。
【0010】CDR方式は、シリンダの物理的な周の長
さを想定し、その周に対する記録密度をほぼ一定にする
ようなセクタ構成をとっている。すなわち、各ゾーンに
よりデータセクタ数が異なる構成となっている。具体例
として、図13に示すように、最外周のゾーンZ1はセ
クタ番号0〜9のセクタ構成であり、最内周ゾーンZ3
はセクタ番号0〜5のセクタ構成である。また、CDR
方式では、ゾーン毎にデータ転送レートが異なってい
る。
【0011】ここで、CDR方式では、サーボエリアS
Aは各ゾーンに渡ってディスク1上に放射状に記録され
ている。したがって、サーボエリアSAは必ずしも、各
セクタの先頭部に配置されないことになる。換言すれ
ば、サーボエリアSAを基準としたサーボセクタは、直
後のデータセクタとそれに連続するデータセクタの一部
が含まれるような構成となる。また、各セクタのIDエ
リアはゾーン毎に配置が異なることになる。
【0012】HDDでは、ヘッドがサーボデータに基づ
いて目標シリンダに位置決めされると、指定のセクタを
アクセスするために、そのセクタのID情報を読取る読
取動作が実行される。この読取動作では、ヘッドからの
リード信号が或る一定時間の間に所定の電圧を検出する
と、情報「1」を読取ったと判定する。
【0013】具体的には、図12(A)に示すように、
所定のスライスレベルを一定時間越えるリード信号を情
報「1」として検出する。このとき、データ弁別ウイン
ドウがディスク1上の磁気記録と同期がとれている場合
には、正常な情報をリード信号から検出することができ
る。しかし、図12(B)に示すように、データ弁別ウ
インドウがディスク1上の磁気記録と同期がとれていな
い場合には、同一のリード信号に対して誤った情報を検
出することになる。このようなデータ弁別ウインドウと
磁気記録との同期を取るために、図15に示すように、
PLL・SYNCエリア14aが設けられている。
【0014】また、サーボエリアSAには、図14に示
すようなサーボデータが記録されているが、各シリンダ
毎に、図11に示すように、磁気パターンとしてシリン
ダアドレスコードやバーストデータが記録されている。
【0015】前記のようなCDR方式のHDDでは、図
10に示すように、サーボエリアSA間に複数のデータ
セクタが存在し、一方のデータセクタのデータエリアが
一部だけとなる場合がある。HDDは、サーボエリアS
AのタイミングでサーボセクタパルスSSP(またはサ
ーボインデックスパルスSIP)を出力し、データセク
タのIDエリアのタイミングでデータセクタパルスDS
Pを出力する。
【0016】HDDでは、図14に示すように、サーボ
エリアのAGCエリア13aにおいて回路の利得調整が
取られて、出力信号の振幅が一定に調整される。その後
に、イレーズエリア13bを検出した後に基準信号エリ
ア13cを検出し、サーボデータの読出し準備の完了と
なる。サーボデータの読出し開始位置は、基準信号エリ
ア13cの直後のスタートビットと呼ばれる位置であ
り、このスタートビットで回路の同期をとり、これに連
続しているセクタ/インデックス・パターンエリア13
dのパターンによりサーボセクタパルスSSPまたはサ
ーボインデックスパルスSIPを出力する。
【0017】また、シリンダアドレスコード(シリンダ
コード)は、通常ではグレイ(gray)コードと呼ばれる
符号化方式により記録されている。グレイコードは、連
続する数値を2進数表現したときに、隣接する数値の表
現が互いに1ビットのみが異なるように構成された2進
コードである。具体的には、例えば10進数「6,7,
8」はグレイコード「00101,00100,011
00」となる。一般式としては、グレイコードのi番目
のビットGi は、「Gi =Bi XOR Bi+1 」とな
る。Bi ,Bi+1 は10進数を2進数に変換した場合の
i番目,i+1番目のビットである。XORは排他的論
理和演算を示す記号である。
【0018】このようなグレイコードを使用することに
より、ヘッドを目標シリンダに移動するときに、シリン
ダアドレスコードをアクセスすることになるが、読出し
たデータのずれは1シリンダ以内にすることができる。
具体例として、図9に示すように、ヘッドがシリンダ
「n+2」からシリンダ「n+1」を横切った場合、ヘ
ッドがシリンダn上に位置している場合と同一のシリン
ダアドレスコードが読出される。
【0019】図9(A)において、シリンダコードエリ
ア13eにはシリンダアドレスコードがグレイコードに
より記録されている。また、バーストエリア13gに
は、出力信号の振幅により目標シリンダの中心に対する
位置ずれ量を検出するための位置信号(バーストデー
タ)が記録されている。同図(B)は、グレイコードに
変換されたシリンダアドレスコードの実際上の記録状態
であり、クロックビット(CLK)が発生してから、次
のデータ弁別ウインドウのエリアにおいて、信号が出力
された場合に情報「1」として認識することを示す。ま
た、次のデータ弁別ウインドウのエリアにおいて、信号
が出力されず、更にその次のエリアにおいて、信号が出
力された場合に情報「0」として認識することを示す。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】前記のように、CDR
方式も含めた従来のHDDでは、ディスク1上から指定
されたデータをアクセスする場合に、最初にIDエリア
のID情報が参照される。このID情報によりアクセス
対象のセクタであることが認識されると、IDエリアに
連続したデータエリアに対するアクセスが実行される。
このとき、IDエリアの先頭位置からアクセスしない場
合には、IDエリアのID情報を読取ることができな
い。図15に示すように、例えばシリンダコードエリア
14cからアクセスを開始した場合には、PLL・SY
NCエリア14aにより回路上の同期をとることができ
ないため、データ弁別ウインドウと磁気記録との同期を
取ることができない。
【0021】このため、データセクタの先頭位置を確実
にアクセスする必要がある。このデータセクタの先頭位
置を決定する方法として、ディスク1上にアドレスマー
クと呼ばれる特定情報を予め記録し、この特定情報を検
出したときにリード信号を発生するやり方がある。しか
し、この方法では、ディスク1上にアドレスマークを記
録するためのエリアを用意する必要があることから、そ
のエリア分だけデータ記録領域が減少する欠点がある。
【0022】また、別の方法として、サーボエリアのサ
ーボインデックスパルスの発生からカウントを開始し
て、サーボエリアの位置をカウント値の番号(サーボの
番号)により特定して、データセクタの先頭位置を決定
するやり方がある。しかし、この方法では、サーボセク
タパルスが連続して発生しない事態になると、正確にカ
ウントすることが不可能になる。通常では、サーボセク
タパルスの発生間隔の1.2倍の時間間隔以内に、連続
してサーボセクタパルスが発生しなかった場合には、何
等かの原因によりパルスの発生抜けがあると判定する。
例えば5回の連続抜け以降にサーボセクタパルスが発生
しても、正確にその位置を特定することができない。こ
れは、通常の発生間隔に誤差があるためである。例えば
5回の連続抜けの測定の直後に、パルスが発生した場合
には実際の計測時間の連続による抜け個数は5であるの
に対して、実際には発生したパルスは抜けが開始した位
置から6番目ということで、単純な計数動作では誤差が
発生する虞がある。
【0023】また、ヘッドの切替え動作を実行した場合
に、ヘッドの選択の切替えタイミングにより、サーボの
番号の計数を誤る可能性がある。これは、サーボデータ
の記録されている位置が、ディスク1の表面と裏面とで
は一致していない場合があるためである。具体的には、
図8に示すように、ディスク1の表面をデータ面Aと
し、裏面をデータ面Bとする。この場合、例えばデータ
面Aに対応するヘッドAからデータ面Bに対応するヘッ
ドBに切替えられたときに、カウント値「11」とサー
ボの番号「10」とが一致しない状態が発生する。
【0024】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
でその目的は、ディスク上に記録された各サーボエリア
の所定位置に、そのサーボエリアを識別するためのサー
ボコード情報を記録しておき、当該サーボコード情報を
もとにサーボエリアを識別することにより、ディスク上
にアドレスマークを記録する特定エリアを設けることな
く、またサーボセクタパルスが連続的に発生しない場合
でも、識別したサーボエリアに対応するデータセクタの
先頭位置を正確に検出することができ、しかもこのデー
タセクタ先頭位置検出がサーボコード情報を正しく抽出
できなかった場合でも正確に行えるデータ記録再生装置
及びサーボ処理方法を提供することにある。
【0025】本発明の他の目的は、サーボコード情報を
正しく抽出できなかった場合に、正確なサーボコード情
報が確実に推定できるデータ記録再生装置及びサーボ処
理方法を提供することにある。
【0026】本発明の更に他の目的は、データセクタの
先頭位置を決定するための一連の処理を、データセクタ
先頭位置の決定が不要なシーク動作の期間中は抑止する
ことにより、無駄な処理の発生を排除し、特に上記一連
の処理をCPUにより行う場合には、CPUの負荷が軽
減できるデータ記録再生装置及びサーボ処理方法を提供
することにある。本発明の更に他の目的は、不安定なサ
ーボコード情報推定を抑止できるデータ記録再生装置及
びサーボ処理方法を提供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明は、ディスク上に
設定された各サーボエリアに記録されているサーボデー
タに基づいて、データの記録再生を行うヘッドをディス
ク上の指定位置に位置決め制御するデータ記録再生装置
において、上記各サーボエリアの所定位置にそのサーボ
エリアを識別するためのサーボコード情報を記録すると
共に、抽出手段によりサーボエリアからサーボコード情
報が抽出される毎に、当該サーボコード情報が正しく抽
出されたか否かを判別して、当該サーボコード情報の誤
抽出を検出する誤抽出検出手段と、この誤抽出検出手段
によりサーボコード情報の誤抽出が検出された場合に、
前回のデータセクタ先頭位置の決定に用いられた先行す
るサーボコード情報をもとに正しいサーボコード情報を
推定する推定手段と、誤抽出検出手段によりサーボコー
ド情報が正しく抽出されたことが判別された場合には、
当該サーボコード情報をもとに、誤抽出が判別された場
合には、上記推定手段により推定されたサーボコード情
報をもとに、そのサーボコード情報により識別されるサ
ーボエリアに対応する1つ以上のデータセクタの先頭位
置を決定する決定手段とを備えたことを特徴とするもの
である。
【0028】また本発明は、上記抽出手段によりサーボ
コード情報が正しく抽出された場合には、そのサーボコ
ード情報を保持し、誤抽出検出手段によりサーボコード
情報の誤抽出が検出された場合には、推定手段により推
定されたサーボコード情報を保持する保持手段を更に備
え、次にサーボエリアからサーボコード情報が正しく抽
出されなかった場合の推定に利用可能としたことをも特
徴とする。
【0029】また本発明は、シーク動作終了時から、誤
抽出検出手段により連続して誤抽出が検出されなかった
回数を計数し、その回数が所定値に達するまでは、上記
決定手段によるデータセクタの先頭位置の決定を抑止す
る位置決定抑止手段を更に備えたことをも特徴とする。
【0030】また本発明は、シーク動作中は、上記決定
手段によるデータセクタ先頭位置の決定を位置決定抑止
手段により抑止するようにしたことをも特徴とする。ま
た本発明は、推定手段により連続してサーボコード情報
が推定された回数を計数し、その回数が所定値に達した
場合には推定手段による推定を抑止する推定抑止手段を
更に備えたことをも特徴とする。
【0031】
【作用】上記の構成において、抽出手段はディスクの各
サーボエリアの所定位置に記録されているサーボコード
情報(例えば各サーボエリアに割り当てられたサーボセ
クタ番号)を抽出する。誤抽出検出手段は、抽出手段に
よりサーボコード情報が抽出される毎に、当該サーボコ
ード情報が正しく抽出されたか否かを判別することによ
り、サーボコード情報の誤抽出を検出する。ここでの判
別は、例えばサーボコード情報が正しく復号できたか否
かを調べることにより行われる。また、正しく復号でき
た場合でも、復号できたサーボコード情報が、先行する
サーボエリアから抽出されたサーボコード情報(即ち、
先行するサーボコード情報)に対して連続しているか否
かを調べることにより行われる。
【0032】このようにして誤抽出検出手段により、サ
ーボコード情報が正しく抽出されたと判別された場合に
は、その抽出されたサーボコード情報に基づいて、当該
サーボコード情報により識別されるサーボエリアに対応
する1つ以上のデータセクタの先頭位置を決定する処理
が決定手段により行われる。このデータセクタの先頭位
置を決定するには、例えば、各サーボコード情報毎に、
そのサーボコード情報で識別されるサーボエリアに対応
するデータセクタ(具体的には、そのサーボエリアの次
のサーボエリアに後続するデータエリアに設定されてい
る1つ以上のデータセクタ)のフォーマット情報(フォ
ーマットに関するタイミングのデータ)を予め記憶手段
に格納しておき、抽出手段によりサーボコード情報が正
しく抽出された場合に、このサーボコード情報をもとに
記憶手段から対応するフォーマット情報(タイミングデ
ータ)を検索すれば良い。また、ディスク上を半径方向
に複数のゾーンに分割し、各ゾーンに複数のトラックが
含まれているCDR方式を適用している場合には、各ゾ
ーンについて、各サーボコード情報毎に、そのサーボコ
ード情報で識別されるサーボエリアに対応するデータセ
クタのフォーマット情報を記憶手段に格納しておき、サ
ーボコード情報が正しく抽出された場合に、アクセス対
象となるゾーン(を示すゾーン番号)及び当該サーボコ
ード情報をもとに記憶手段から対応するフォーマット情
報を検索すれば良い。
【0033】これに対し、誤抽出検出手段によりサーボ
コード情報の誤抽出が検出された場合には、推定手段が
起動される。すると推定手段は、前回得られた先行する
サーボコード情報(サーボセクタ番号)をもとに、当該
サーボコード情報(サーボセクタ番号)を+1するなど
して、本来ならば今回得られたはずの正しいサーボコー
ド情報(サーボセクタ番号)を推定し、この推定したサ
ーボコード情報を誤抽出が検出されたサーボコード情報
に代えて、決定手段によるデータセクタの先頭位置の決
定に使用させる。
【0034】この結果、何らかの要因で正しいサーボコ
ード情報(サーボセクタ番号)が抽出できなかった場合
でも、サーボエリアに対応するデータセクタの先頭位置
を正確に検出することができ、データの記録再生が正し
く行える。
【0035】さて、上記の構成においては、推定手段に
よるサーボコード情報の推定を可能とするために、サー
ボコード情報が正しく抽出された場合に、そのサーボコ
ード情報が先行サーボコード情報として保持される。ま
た、サーボコード情報が正しく抽出されなかった場合で
も、推定手段により推定されたサーボコード情報が先行
サーボコード情報として保持される。このため、サーボ
コード情報の誤抽出が連続して発生しても、正しいサー
ボコード情報を得ることができる。但し、サーボコード
情報の誤抽出が連続して発生することは正常な状態では
ないため、連続して推定する回数に制限が設けられてい
る。この連続推定回数の制限を実現するのが推定抑止手
段であり、連続して推定が行われる回数を計数し、規定
の回数に達した場合には、推定手段による推定を抑止し
て、システムの異常な状態において決定手段によるデー
タセクタ先頭位置の決定動作が行われることを防いでい
る。
【0036】また、上記の構成においては、シーク動作
終了時を基準にして、誤りのないサーボコード情報が規
定回数連続して抽出されるまでは、たとえサーボコード
情報が正しく抽出されたとしても、決定手段によるデー
タセクタ先頭位置の決定が位置決定抑止手段により抑止
される。このような制御により、安定したデータセクタ
先頭位置の決定が可能となり、また推定手段により利用
される基準となるサーボコード情報も確実なものとな
り、正しい推定が保証される。
【0037】また、上記の構成においては、シーク動作
中は、上記データセクタ先頭位置の決定が位置決定抑止
手段により抑止される。更に具体的に述べるならば、サ
ーボコード情報が正しく抽出できたか否かを誤抽出検出
手段にて調べ、正しく抽出できなかった際には推定手段
にて正しいサーボコード情報を推定して、その推定した
サーボコード情報をもとに決定手段にてデータセクタの
先頭位置を決定する一連の処理が抑止される。このシー
ク動作中は、データセクタ先頭位置の決定処理は不要で
あり、したがってシーク動作中における上記一連の処理
を抑止することにより、無駄な処理の発生を排除するこ
とができ、特に上記一連の処理をCPUにより行う場合
には、その処理に要する時間を他の処理に当てることが
でき、装置の処理速度を向上することができる。
【0038】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を説明す
る。図1は同実施例に係わるハードディスク装置(HD
D)の要部構成を示すブロック図、図2及び図3は同実
施例に係わるサーボエリアのフォーマットを示す概念
図、図4はデータセクタパルス発生回路の構成を示すブ
ロック図、図5はデータセクタパルス発生回路の動作を
説明するためのタイミングチャート、図6及び図7は同
実施例の動作を説明するためのフローチャートである。
【0039】HDDは、記録媒体であるディスク1を回
転駆動するためのディスク回転機構、ディスク1上の目
標シリンダにヘッド2を位置決めするためのサーボ機構
及びデータの記録再生を行うためのリード/ライト回路
系3を有する。ディスク回転機構は、ディスク1を回転
駆動させるスピンドルモータ4、モータドライバ5及び
モータ制御回路6からなる。
【0040】サーボ機構は、ヘッド2を保持するキャリ
ッジ機構7、キャリッジ機構7を駆動するためのボイス
コイルモータ(VCM)8、VCM8を駆動するための
VCMドライバ9、VCM制御回路10、サーボ処理回
路11及びデータセクタパルス発生回路17を有する。
【0041】VCM制御回路10は、サーボ処理回路1
1から出力される制御量に従ってVCMドライバ9を制
御し、VCM8を駆動制御する。サーボ処理回路11
は、リード/ライト回路系3により再生されたサーボデ
ータからシリンダアドレスコードや、バーストデータ
(位置信号)、更には後述するサーボセクタ番号を抽出
してCPU12に出力する。また、サーボ処理回路11
は、CPU12からのディジタル制御量をD/A変換し
て、アナログの制御量をVCM制御回路10に出力す
る。データセクタパルス発生回路17は、サーボ処理回
路11により抽出されたサーボセクタ番号で識別される
サーボエリア(を持つサーボセクタ)に対応する1つ以
上のデータセクタ、更に具体的に述べるならば、当該サ
ーボセクタ番号で識別されるサーボエリア(を持つサー
ボセクタ)の次のサーボエリア(を持つサーボセクタ)
に後続するデータエリアに設定されている1つ以上のデ
ータセクタの各先頭位置に応じたタイミングで、データ
セクタパルスを発生する。このタイミングを表すデータ
は、CPU12により設定される。
【0042】リード/ライト回路系3は、大別してユー
ザデータを処理するためのエンコーダ/デコーダ3a及
びサーボデータを処理するための信号処理回路3bを有
する。エンコーダ/デコーダ3aは、HDC(ハードデ
ィスクコントローラ)13から転送されるNRZコード
のライトデータをライト信号(ライト電流)に変換し、
ヘッド2に供給する。ヘッド2はライト電流により、ラ
イトデータに対応する記録磁界を発生して、ディスク1
上に記録する。また、エンコーダ/デコーダ3aは、ヘ
ッド2によりディスク1から読み出されたリード信号を
NRZコードの再生データに変換し、HDC13に転送
する。
【0043】信号処理回路3bは、ヘッド2により読み
出されたサーボエリアのシリンダアドレスコードやバー
ストデータを含むサーボデータを処理して、サーボ処理
回路11に出力する。信号処理回路3bはシリンダアド
レスコードをパルス化して、サーボ処理回路11に出力
する。サーボ処理回路11は、信号処理回路3bからの
データパルスからシリンダアドレスコードをデコードす
る回路を有する。また、信号処理回路3bはバーストデ
ータのピークをサンプルホールドし、サーボ処理回路1
1に出力する。サーボ処理回路11は信号処理回路3b
からのバーストデータをA/D変換して、CPU12に
出力する。
【0044】CPU12は、ROM14に格納されたプ
ログラムに基づいて、サーボ処理回路11からのシリン
ダアドレスコードを使用してヘッド2の速度制御を実行
する。また、CPU12は、サーボ処理回路11からの
バーストデータを使用してヘッド2の位置制御を実行す
る。
【0045】HDC13は、ホストシステム(コンピュ
ータ)15とHDDとのインターフェースを構成し、リ
ード/ライトデータの転送を制御する。HDC13は、
セクタ単位のリード/ライトデータをバッファRAM1
6に一時的に保存し、リードデータ(再生データ)をホ
ストシステム15に転送し、またライトデータをリード
/ライト回路系3に転送する。
【0046】このような構成のHDDにおいて、本実施
例では、ディスク1上の各サーボエリア(SA)の所定
位置に、図2に示すように、サーボコードエリア(サー
ボアドレスコードエリア)20が設けられている。具体
例としては、図3(A),(B)に示すように、シリン
ダコードエリア13eに隣接したエリアがサーボコード
エリア20として設定される。
【0047】サーボコードエリア20には、当該エリア
20(を先頭位置とするサーボセクタ)を識別するため
のサーボコード情報、例えばサーボセクタ番号(サーボ
アドレスコード)が記録されている。
【0048】本実施例においては、図13に示したよう
な、ディスク1の円周方向に所定の間隔で設定された各
サーボエリア(を持つサーボセクタ)のうち、サーボイ
ンデックスパルスを発生する(セクタ/インデックス・
パターンエリア13dを有する)サーボエリア(を持つ
サーボセクタ)には、サーボセクタ番号として「0」が
割り当てられ、以下、後続の各サーボエリア(を持つサ
ーボセクタ)には、サーボセクタ番号として「1」,
「2」…が順に割り当てられる。
【0049】次に、データセクタパルス発生回路17の
構成について説明する。データセクタパルス発生回路1
7は、図4に示すように、第1,第2のレジスタ群4
0,41、セレクタ42、制御回路44及びタイマ回路
46を有する。
【0050】第1,第2のレジスタ群40,41は、そ
れぞれ初期値レジスタ40a,41a、リロード(relo
ad)レジスタ40b,41b及びリロード回数レジスタ
40c,41cからなる。
【0051】初期値レジスタ40a,41aは、初期時
にタイマ回路46にセットされるパラメータ値(初期
値)TSを保持するのに用いられる。この値TSは、サ
ーボ処理回路11により抽出されたサーボセクタ番号で
識別されるサーボセクタの次のサーボセクタ内の1番目
の(データセクタの先頭位置に応じた)データセクタパ
ルスDSPの発生タイミング(サーボセクタパルスSS
Pの位置を基準とする1番目のデータセクタパルスDS
Pのスタート位置)を与える時間情報(タイマ情報)で
ある。
【0052】リロードレジスタ40b,41bは、タイ
マ回路46の初期動作の終了後に、再度タイマ回路46
にセットされるパラメータ値TPを保持するのに用いら
れる。この値TPは、データセクタパルスの繰り返し周
期を与える時間情報(タイマ情報)である。
【0053】リロード回数レジスタ40c,41cは、
リロードレジスタ40b,41bの内容をセットしてタ
イマ回路46の動作を繰返すときの繰返し回数を示すパ
ラメータ値(サーボセクタ内のデータセクタ個数)dn
を保持するのに用いられる。
【0054】次に、同実施例の動作を説明する。同実施
例では、CDR方式のHDDを想定している。CDR方
式においては、図13に示したように、ディスク1は半
径方向に複数のゾーンに分割されており、各ゾーンには
数十から数百のシリンダが含まれている。
【0055】サーボエリアSAは各ゾーンに渡ってディ
スク1上を放射状に記録されている。したがって、サー
ボエリアSAは必ずしも、各セクタの先頭部に配置され
ないことになる。具体例としては、図5に示すように、
サーボエリアSAを基準とした或るサーボセクタには、
データセクタAの後半部、それに連続する複数のデータ
セクタB,C,D及びデータセクタEの前半部が含まれ
るようなフォーマットが想定される。
【0056】ここで、図1の構成において、ホストシス
テム15から例えばリードアクセスの要求があると、C
PU12はアクセス対象の目標シリンダにヘッド2を位
置決め制御する処理を実行する。このとき、アクセス対
象であるディスク1上のゾーン番号、シリンダアドレ
ス、ヘッド番号、セクタ番号からなる物理アドレスは、
HDC13によりホストシステム15からの論理アドレ
スを変換して得られる。
【0057】サーボ処理回路11は、ヘッド2によりサ
ーボエリアSAのシリンダコードエリア13eとバース
トパターンエリア13gから読み出されたシリンダアド
レスコードとバーストデータ(位置信号)をCPU12
に出力する。CPU12はシリンダアドレスに基づい
て、ヘッドを目標シリンダまで移動させる速度制御を実
行する。また、バーストデータに基づいて、ヘッドを目
標シリンダの中心に位置決めする位置制御を実行する。
【0058】更に、サーボ処理回路11は、サーボエリ
アSAのセクタ/インデックス・パターンエリア13d
からのリード信号に基づいて、サーボセクタパルスSS
PまたはサーボインデックスパルスSIPを生成する。
サーボセクタパルスSSPにより、CPU12はサーボ
エリアSAがヘッド2により読み出されたことを検出す
る。また、サーボインデックスパルスSIPにより、シ
リンダの基準点を検出する。
【0059】ヘッド2は目標シリンダに位置決めされる
と、その目標シリンダ内のデータセクタからユーザデー
タを読み出し、リード/ライト回路系3に出力する。リ
ード/ライト回路系3のエンコーダ/デコーダ3aは、
ヘッド2により読み出されたリード信号をNRZコード
に変換して、HDC13に出力する。HDC13はこれ
を一時的にバッファRAM16に格納し、ホストシステ
ム15にセクタ単位のリードデータを転送する。
【0060】ここで、ホストシステム15からライトア
クセス要求があると、前記とは逆に、リード/ライト回
路系3のエンコーダ/デコーダ3aは、HDC13から
転送されたNRZコードのライトデータをライト信号
(ライト電流)に変換してヘッド2に出力する。ヘッド
2は目標シリンダのデータセクタにライトデータを記録
する。
【0061】このようなリード/ライトアクセス動作に
おいて、アクセス要求のあった指定のデータセクタをア
クセスするためには、最初にIDエリアのID情報を参
照し、このID情報によりアクセス対象のセクタである
ことを認識する必要がある。データセクタの先頭位置に
あるIDエリアを確実にアクセスするために、本実施例
では、サーボ処理回路11によるサーボセクタ番号抽出
に応じて、CPU12によりデータセクタパルス発生回
路17を起動し、IDエリアの位置を示すデータセクタ
パルスDSPを生成させる。
【0062】このサーボセクタ番号抽出時よりデータセ
クタパルスDSP生成までの動作を、図4乃至図7を参
照して説明する。今、サーボ処理回路11が、シリンダ
アドレスコードを復号(再生)するデコーダ回路と同様
の構成のデコーダ回路により、サーボエリアSAのサー
ボコードエリア20に記録されているサーボセクタ番号
(サーボコード情報)を抽出復号したものとする。する
と、サーボ処理回路11からCPU12に割り込みが入
る。
【0063】CPU12は、サーボ処理回路11により
サーボセクタ番号が復号されて当該サーボ処理回路11
から割り込みが入る毎に、復号されたサーボセクタ番号
の指定するサーボセクタに対応する各データセクタ(具
体的には、復号されたサーボセクタ番号により示される
サーボセクタの次のサーボセクタ内のIDエリアから始
まる各データセクタ)の先頭位置(IDエリアの位置)
に応じたタイミングでデータセクタパルスDSPを発生
させるために、図6及び図7のフローチャートに従う処
理を開始する。
【0064】まずCPU12は、シーク動作中であるか
否かを調べる(ステップS1)。もし、シーク動作中で
あれば、CPU12は、データセクタパルスの発生は不
要であるものとして、例えばソフトウェアカウンタ(変
数)としてのエラーカウンタEC(Error Counter )に
規定値n3をセットし(ステップS2)、データセクタ
パルスの発生に関する一切の処理を行わないようにする
(ステップS3)。これにより、CPU12の負荷が軽
減される。なお、本実施例で適用される規定値は上記n
3の他に、n1,n2があり、その大小関係は、n1<
n2≦n3となっている。
【0065】一方、シーク動作中でなければ、CPU1
2は、データセクタパルスの発生が必要であるものとし
て、そのための処理を次のように行う。まずCPU12
は、サーボ処理回路11から当該サーボ処理回路11に
より復号されたサーボコード番号を取り込み、現在のサ
ーボセクタ番号を示す変数CSN(Current Sector Num
ber )にセットする(ステップS4)。
【0066】次にCPU12は、エラーカウンタECの
値が規定値n1より大きいか否かを調べる(ステップS
5)。もし、シーク動作が終了した直後であれば、エラ
ーカウンタECには(ステップS2により)規定値n3
(n3>n1)がセットされているため、CPU12は
エラーカウンタECの値が規定値n1より大きいものと
判断する。
【0067】この場合、CPU12はサーボ処理回路1
1により復号されたサーボセクタ番号に復号エラーがあ
ったか否かを調べる(ステップS6)。通常、サーボ処
理回路11では、サーボコードエリア20に記録されて
いるサーボコードの復号を2通りの方法で行って2つの
サーボセクタ番号を得るようになっている。このため、
得られた2つのサーボセクタ番号が一致しない場合に
は、サーボセクタ番号の復号エラーと判断される。な
お、復号の方法自体は従来より各種知られており、且つ
本発明に直接しないため説明を省略する。
【0068】CPU12は、もし復号エラーがあったな
ら、シーク動作中と同様に、エラーカウンタECに規定
値n3をセットし(ステップS2)、データセクタパル
スの発生に関する一切の処理を行わないようにする(ス
テップS3)。
【0069】一方、復号エラーがなかったならば、CP
U12は、エラーカウンタECの内容を−1すると共に
直前のサーボセクタ番号を示す変数PSN(Previous S
ector Number)に変数CSNの示す現在のサーボセクタ
番号をセットして(ステップS7,S8)、データセク
タパルスの発生に関する一切の処理は行わない(ステッ
プS3)。
【0070】以上の、ステップS1,S4〜S8の処理
が連続して(n3−n1)回繰り返されたならば、即ち
シーク動作が終了してから(n3−n1)回連続して正
しくサーボセクタ番号が復号されたならば、エラーカウ
ンタECの値はn3−(n3−n1)=n1となる。し
たがって、次にサーボセクタ番号が復号された場合に
は、ステップS5の判定結果はNo(EC≦n1)とな
る。この場合、CPU12は、後述するように、データ
セクタパルスの発生のための処理に進む。
【0071】これに対し、シーク動作が終了してから、
ステップS1,S4〜S8の処理が連続して(n3−n
1)回繰り返されないうちに、ステップS6でサーボセ
クタ番号の復号エラーが検出されたならば、エラーカウ
ンタECが再びn3にセットされるため(ステップS
2)、そこから(n3−n1)回連続して正しくサーボ
セクタ番号が復号されるまでは、ステップS5からステ
ップS6に進む。
【0072】さて、シーク動作が終了した後、(n3−
n1)回連続して正しくサーボセクタ番号が復号され
る、CPU12はステップS5においてNo(EC≦n
1)を判定し、ステップS9に進む。このステップS9
では、復号されたサーボセクタ番号に復号エラーがあっ
たか否かが調べられる。
【0073】もし、復号エラーがないならば、CPU1
2は、PSNの示す直前のサーボセクタ番号PSNとC
SNの示す現在のサーボセクタ番号とが連続しているか
否か、即ち現在のサーボセクタ番号が直前のサーボセク
タ番号の次の番号であるか否かを調べる(ステップS1
0)。
【0074】なお、現在のサーボセクタ番号が先頭サー
ボセクタを示す「0」の場合、直前のサーボセクタ番号
は、最終サーボセクタを示す所定の最大値となり、この
場合もサーボセクタ番号は連続しているものと見なされ
る。
【0075】ここで、直前のサーボセクタ番号と現在の
サーボセクタ番号とが連続していないならば、CPU1
2は、今回復号されたサーボセクタ番号(現在のサーボ
セクタ番号)は、復号エラーはなかったものの、誤って
いるものと判断する。このステップS10または上記ス
テップS9で現在のサーボセクタ番号の誤りが検出され
た場合の動作については、後述する。
【0076】一方、直前のサーボセクタ番号と現在のサ
ーボセクタ番号とが連続しているならば、CPU12
は、今回復号されたサーボセクタ番号(現在のサーボセ
クタ番号)の誤りはないものと判断し、エラーカウンタ
ECを「0」クリヤした後(ステップS11)、(CS
Nの示す)現在サーボセクタ番号を直前サーボセクタ番
号として変数PSNにセットする(ステップS12)。
そしてCPU12は、データセクタパルス発生回路17
をセットアップしてデータセクタパルスDSPを発生さ
せるための処理(ステップS13)を、図7のフローチ
ャートに従って実行する。
【0077】このステップS13の詳細な動作の説明の
前に、データセクタパルス発生回路17(内のレジスタ
群40または41)に設定されるタイミング情報である
3種のパラメータ(TS,TP,dn)が各サーボセク
タ番号に対応して格納されているテーブル(図示せず)
について説明する。
【0078】まず、このテーブルは、CPU12からア
クセス可能なRAM(図示せず)に、ゾーン毎に設定さ
れている。したがって、必要なパラメータが格納されて
いるテーブルは、アクセス対象のゾーンを示すゾーン番
号により(ここでは、ゾーン番号で決まるベースアドレ
スにより)指定される。また、テーブル内の目的とする
パラメータの格納位置は、サーボセクタ番号により(こ
こでは、サーボセクタ番号×3種のパラメータのデータ
長により)指定される。
【0079】本実施例において、サーボセクタ番号によ
り指定されるテーブル内格納位置に格納されているパラ
メータ(タイミング情報)は、当該サーボセクタ番号の
次のサーボセクタ番号で示されるサーボセクタにおける
データセクタパルス発生用のパラメータTS,TP,d
nである。
【0080】CPU12は、アクセス対象のゾーン番号
が以前のアクセス時から変更された場合には、ベースア
ドレスを変更して参照すべきテーブルの変更処理を行う
(ステップS21,S22)。
【0081】そしてCPU12は、この変更後のベース
アドレス(アクセス対象のゾーンが変更された場合)ま
たは前回と同じベースアドレス(アクセス対象のゾーン
が変更されなかった場合)により、アクセス対象のゾー
ンに対応するテーブルを選択し、現在のサーボセクタ番
号により決定される当該テーブル内の参照位置から目的
とする3種のパラメータTS,TP,dnを取得する
(ステップS23)。具体的には、「サーボセクタ番号
×データ長+ベースアドレス」により、アクセス対象の
ゾーン及び現在のサーボセクタ番号に対応するテーブル
内の参照位置が参照される。
【0082】さて、本実施例においては、データセクタ
パルス発生回路17内のタイマ回路46が第1のレジス
タ群40にセットされたパラメータに従って動作するモ
ードAと、第2のレジスタ群41にセットされたパラメ
ータに従って動作するモードBの2種のモードが用意さ
れ、見掛け上、2系統のタイマが動作するように構成さ
れている。そこで便宜的に、第1のレジスタ群40及び
タイマ回路46の系をタイマ系Aと呼び、第2のレジス
タ群41及びタイマ回路46の系をタイマ系Bと呼ぶ。
このタイマ系A,とタイマ系Bは、両方が同時に動作す
ることはなく、一方が動作中の場合に他方が次のデータ
セクタパルスを生成するための準備を行うことになる。
【0083】仮に、タイマ系Aがサーボセクタ番号sn
−1の(サーボセクタにおける)データセクタパルス発
生用のパラメータTS,TP,dnに従う動作中の場合
には、CPU12は、上記ステップS23でテーブルか
ら取得した次のサーボセクタ番号snのデータセクタパ
ルス発生用のパラメータTS,TP,dnを、タイマ系
Bのレジスタ群41を構成するレジスタ41a,41
b,41cにセットする(ステップS24,S25)。
【0084】その後、タイマ系Aの動作が終了し、サー
ボセクタ番号snのサーボセクタのサーボエリアSAに
記録されているセクタ/インデックス・パターンエリア
13dからのリード信号に基づいてサーボ処理回路11
によりサーボセクタパルスSSP(またはサーボインデ
ックスパルスSIP)が生成されると、タイマ系Bはレ
ジスタ群41にセットされたパラメータTS,TP,d
nに従って動作を開始し、データセクタパルスDSPを
生成する。CPU12は、この間に、次のサーボセクタ
番号sn+1のデータセクタパルス発生用のパラメータ
TS,TP,dnを、タイマ系Aのレジスタ群40にセ
ットする。
【0085】逆に、タイマ系Bがサーボセクタ番号sn
−1の(サーボセクタにおける)データセクタパルス発
生用のパラメータTS,TP,dnに従う動作中の場合
(即ちタイマ系Aが非動作中の場合)には、CPU12
は、上記ステップS23でテーブルから取得した次のサ
ーボセクタ番号snのデータセクタパルス発生用のパラ
メータTS,TP,dnを、タイマ系Aのレジスタ群4
0を構成するレジスタ40a,40b,40cにセット
する(ステップS24,S26)。
【0086】その後、タイマ系Bの動作が終了し、サー
ボセクタ番号snのサーボセクタのサーボエリアSAに
記録されているセクタ/インデックス・パターンエリア
13dからのリード信号に基づいてサーボ処理回路11
によりサーボセクタパルスSSP(またはサーボインデ
ックスパルスSIP)が生成されると、タイマ系Aはレ
ジスタ群40にセットされたパラメータTS,TP,d
nに従って動作を開始し、データセクタパルスDSPを
生成する。CPU12は、この間に、次のサーボセクタ
番号sn+1のデータセクタパルス発生用のパラメータ
TS,TP,dnを、タイマ系Bのレジスタ群41にセ
ットする。
【0087】次に、データセクタパルス回路17の詳細
な動作について、サーボセクタ番号sn−1の(サーボ
セクタにおける)データセクタパルスDSPの生成動作
中に、当該サーボセクタ番号sn−1をもとにテーブル
から取得した次のサーボセクタ番号snの(サーボセク
タにおける)データセクタパルス発生用のパラメータT
S,TP,dnが、タイマ系Aのレジスタ群40にセッ
トされ、その後、サーボ処理回路11によりサーボセク
タ番号snのサーボセクタパルスSSP(またはサーボ
インデックスパルスSIP)が生成された場合を例に、
図4及び図5を参照して説明する。
【0088】まず制御回路44は、サーボ処理回路11
によりサーボセクタパルスSSP(またはサーボインデ
ックスパルスSIP)が生成されると、それまで動作中
であったタイマ系Bからタイマ系Aへの切り替えを次の
ように行う。即ち制御回路44は、第1のレジスタ群4
0内の初期値レジスタ40を選択するための選択信号S
ELを出力して、当該初期値レジスタ40にセットされ
ているパラメータTSをセレクタ42により選択させ、
ロード信号LDによりタイマ回路46にロードする。
【0089】制御回路44は、サーボセクタパルスSS
Pに同期して、タイマ回路46にカウントイネーブルC
Eを出力して当該タイマ回路46を起動する。これによ
りタイマ回路46は、初期値レジスタ40aから(セレ
クタ42を介して)タイマ回路46にロードされたパラ
メータTSに基づいたタイマ動作(カウント動作)によ
り、図5に示すように、サーボセクタパルスSSPの発
生時からTS経過後のタイミング(TSをカウント終了
したタイミング)で、データセクタパルスDSPを発生
する。このタイミングは、サーボセクタ番号sn−1に
応じて取得したTSの値により、次のサーボセクタ番号
snのサーボセクタにおける先頭のデータセクタBのI
Dエリアの位置に対応している。
【0090】制御回路44は、タイマ回路46から1番
目のデータセクタパルスDSPが発生されると、先のT
Sのロード時と同様にして、リロードレジスタ40bに
セットされているパラメータTPを、タイマ回路46に
ロードして、当該タイマ回路46を再起動する。これに
より、タイマ回路46は、パラメータTPに基づいたタ
イマ動作(カウント動作)により、図5に示すように、
1番目のデータセクタパルスDSPの発生時からTP経
過後のタイミング(TPをカウント終了したタイミン
グ)で、2番目のデータセクタパルスDSPを発生す
る。このタイミングは、サーボセクタ番号sn−1に応
じて取得したTPの値により、次のサーボセクタ番号s
nのサーボセクタにおけるデータセクタCのIDエリア
の位置に対応している。
【0091】以下、同様にして、タイマ回路46は、リ
ロードレジスタ40bに格納されたパラメータTPに基
づくタイマ動作(カウント動作)を繰り返し、3番目と
4番目のデータセクタパルスDSPを周期TPで生成す
る。この3番目と4番目のデータセクタパルスDSPの
タイミングは、サーボセクタ番号snのサーボセクタに
おけるデータセクタD,EのIDエリアの位置に対応し
ている。ここで、パラメータTPに基づくタイマ動作の
繰返し回数は、リロード回数レジスタ40cにセットさ
れているパラメータdnによって決まる。
【0092】このようなタイマ系Aの動作中には、図7
のステップS25に示したように、タイマ系Bに対する
セットアップ処理(次のサーボセクタ番号sn+1のデ
ータセクタパルス発生用のパラメータTS,TP,dn
を第2のレジスタ群41内のレジスタ41a,41b,
41cにセットする処理)がCPU12により実行され
る。
【0093】以上に述べたように、データセクタパルス
発生回路17は、CPU12のセットアップ処理により
設定されたパラメータTS,TP,dn、即ちアクセス
対象のゾーン及び抽出されたサーボセクタ番号の示す
(次のサーボセクタ番号の)サーボセクタに含まれる各
データセクタのフォーマットに関するタイミングのデー
タに基づいて、データセクタのIDエリアの位置に相当
するタイミングで、データセクタパルスDSPを生成す
る。このデータセクタパルスDSPにより、CPU12
は各データセクタのIDエリアからのID情報を読取
り、アクセス対象のデータセクタであるか否かを判断す
る。
【0094】このようなディスク1上の物理的なサーボ
エリアの位置から、各データセクタのIDエリアの位置
を計算により求める方式により、サーボセクタパルスが
連続して発生しない事態が発生しても、各データセクタ
のIDエリアの位置を確実に検出することができる。な
お、サーボセクタ番号を記録するためのエリア(サーボ
コードエリア20)が必要となるが、従来のアドレスマ
ークを記録するためのエリアほどは必要でないため、そ
のためにデータ記録領域が減少するようなことはない。
更に、サーボデータの記録されている位置がディスク1
の表面と裏面とでは一致していない場合で、ヘッドの切
替え動作が実行された場合でも、各データセクタのID
エリアの位置を確実に検出することができる。
【0095】次に、前記ステップS9またはS10で現
在のサーボセクタ番号の誤りが検出された場合の動作を
説明する。この場合、CPU12は、エラーカウンタE
Cの値が規定値n1より大きいか否かを調べる(ステッ
プS14)。もし、その際のPSNの示す直前サーボセ
クタ番号(すなわち前回得られた先行するサーボセクタ
番号)が正しく復号されたものであったならば、エラー
カウンタECは前記ステップS11の処理で「0」クリ
ヤされていることから、ステップS14の判定はNo
(EC<n1)となる。
【0096】CPU12は、ステップS14の判定がN
oの場合(即ちエラーカウンタECの値が規定値n1以
下の場合)、前回得られたサーボセクタ番号、即ちPS
Nの示す直前サーボセクタ番号をもとに、今回得られる
べき正しいサーボセクタ番号を推定して、変数CSNに
セットする(ステップS15)。具体的には、PSNの
示す直前サーボセクタ番号を+1することにより、正し
いサーボセクタ番号を推定する。但し、直前サーボセク
タ番号が予め定められた最大値の場合、即ち直前サーボ
セクタ番号の示すサーボセクタが最終サーボセクタの場
合には、正しいサーボセクタ番号として先頭サーボセク
タを示す「0」が与えられる。
【0097】CPU12は、ステップS15を実行する
と、エラーカウンタECの内容を+1する(ステップS
16)。このときのエラーカウンタECの値は、一旦ス
テップS11の処理で「0」クリヤされた後は、連続し
てサーボセクタ番号の推定が行われた回数を示す。
【0098】CPU12は、ステップS16を実行する
と、(CSNの示す)現在サーボセクタ番号、即ちステ
ップS15で推定したサーボセクタ番号を直前サーボセ
クタ番号として変数PSNにセットする(ステップS1
2)。そしてCPU12は、(CSNの示す)現在サー
ボセクタ番号に基づいてデータセクタパルス発生回路1
7をセットアップしてデータセクタパルスDSPを発生
させるための処理(ステップS13)を行う。
【0099】このように、サーボ処理回路11により抽
出されたサーボセクタ番号に復号エラーがあった場合、
或いは正しいサーボセクタ番号が得られなかった場合で
も、直前サーボセクタ番号PSNとして保持してある、
前回得られた正しいサーボセクタ番号をもとに、今回得
られるべき正しいサーボセクタ番号を推定することがで
きる。したがって、この推定されたサーボセクタ番号に
基づき、抽出されたサーボセクタ番号に誤りがない場合
と同様に、データセクタパルス発生回路17を正しくセ
ットアップすることができ、次のサーボセクタパルスS
SPのタイミングを基準に、誤りのないデータセクタパ
ルスDSPを発生して、データの記録再生を正しく実行
することができる。
【0100】但し、ステップS15の推定処理、即ちサ
ーボセクタ番号の推定が連続して繰り返されることは正
常な状態ではなく、推定の繰り返しにより、真の番号と
推定結果がとが一致しなくなる虞がある。そこで本実施
例では、ステップS9またはS10でサーボセクタ番号
の誤りが検出された場合には、前記したようにエラーカ
ウンタECの値がn1以上であるか否かを調べ(ステッ
プS14)、n1に達した場合、即ちサーボセクタ番号
の推定が連続してn1回行われた場合には、これ以上サ
ーボセクタ番号の推定を行わず、データセクタパルス発
生回路17によるデータセクタパルスの発生を停止する
ようにしている。これにより、サーボセクタ番号の推定
の連続で真の番号と推定結果がとが一致しなくなって、
誤ったタイミングでデータセクタパルスDSPが発生さ
れるのを防止できる。
【0101】さてCPU12は、ステップS14でエラ
ーカウンタECの値がn1以上であると判定した場合、
エラーカウンタECに規定値n2(n1<n2≦n3)
をセットし(ステップS17)、データセクタパルスの
発生に関する一切の処理を行わないようにする(ステッ
プS3)。
【0102】エラーカウンタECがn2にセットされる
と、EC>n1となることから、サーボ処理回路11に
より次のサーボセクタ番号が抽出された場合のステップ
S5の判定はYesとなり、ステップS6へ進む。ここ
で、サーボセクタ番号の復号エラーがなければ、エラー
カウンタECの内容が−1される(ステップS7)。そ
して、PSNにCSNの示す現在の正しいサーボセクタ
番号がセットされ(ステップS8)、データセクタパル
スの発生に関する一切の処理は行われない(ステップS
3)。
【0103】以上のことから、サーボセクタ番号の推定
が連続してn1回行われたことがステップS14で検出
された後、(n2−n1)回連続してサーボセクタ番号
の復号エラーが発生しなかったならば、エラーカウンタ
ECの値はn2−(n2−n1)=n1となる。これに
より、次にサーボセクタ番号が復号された場合には、ス
テップS5の判定結果はNo(EC≦n1)となってス
テップS9に進み、データセクタパルスの発生に必要な
処理が行われる。
【0104】換言すれば、サーボセクタ番号の推定が連
続してn1回行われた後は、そこから(n2−n1)回
連続して正しいサーボセクタ番号が復号されるまでは、
ステップS5からステップS9には進まず、データセク
タパルスの発生に関する一切の処理は行われない。
【0105】また、途中でサーボセクタ番号の復号エラ
ーが発生した場合には、エラーカウンタECに規定値n
3がセットされるため(ステップS2)、シーク動作の
終了後と同様に、その後(n3−n1)回連続して正し
いサーボセクタ番号が復号されるまでは、データセクタ
パルスの発生に関する一切の処理は行われない。以上の
制限により、データセクタパルスの発生に関する処理に
進んだ場合のPSNの示す直前サーボセクタ番号は保証
されたものとなる。
【0106】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、デ
ィスク上に記録された各サーボエリアの所定位置に、そ
のサーボエリアを識別するためのサーボコード情報を記
録しておき、当該サーボコード情報をもとにサーボエリ
アを識別することにより、ディスク上にアドレスマーク
を記録する特定エリアを設けることなく、またサーボセ
クタパルスが連続的に発生しない場合でも、識別したサ
ーボエリアに対応するデータセクタの先頭位置を正確に
検出することができ、しかもこのデータセクタ先頭位置
検出がサーボコード情報を正しく抽出できなかった場合
でも正確に行える。
【0107】また、本発明によれば、シーク動作終了時
を基準にして、誤りのないサーボコード情報が規定回数
連続して抽出されるまでは、データセクタ先頭位置の決
定を抑止する構成としたので、安定したデータセクタ先
頭位置の決定が行え、また推定の基準となるサーボコー
ド情報も確実なものとなり、正しい推定が保証される。
【0108】また、本発明によれば、データセクタの先
頭位置を決定するための一連の処理(即ち、サーボコー
ド情報が正しく抽出できたか否かを調べ、正しく抽出で
きなかった際には正しいサーボコード情報を推定し、そ
の推定した或いは正しく抽出されたサーボコード情報を
もとにデータセクタの先頭位置を決定する一連の処理)
を、データセクタ先頭位置の決定が不要なシーク動作の
期間中は抑止する構成としたので、無駄な処理の発生を
排除し、特に上記一連の処理をCPUにより行う場合に
は、CPUの負荷を軽減することができる。
【0109】また、本発明によれば、サーボコード情報
が連続して推定される回数に上限を設けることにより、
システムの異常な状態において不安定なサーボコード情
報推定が行われるのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係わるハードディスク装置
(HDD)の要部構成を示すブロック図。
【図2】同実施例に係わるサーボエリアのフォーマット
を示す概念図。
【図3】同実施例に係わるサーボエリアのフォーマット
を示す概念図。
【図4】同実施例に係わるデータセクタパルス発生回路
の構成を示すブロック図。
【図5】同実施例に係わるデータセクタパルス発生回路
の動作を説明するためのタイミングチャート。
【図6】同実施例の動作を説明するためのフローチャー
ト。
【図7】図6中のデータセクタパルス発生回路セットア
ップ処理を説明するためのフローチャート。
【図8】従来のヘッド切替え動作を説明するための概念
図。
【図9】従来のサーボエリアの構成を説明するための概
念図。
【図10】従来のCDR方式のディスクフォーマットを
説明するための概念図。
【図11】従来のサーボエリアの構成を説明するための
概念図。
【図12】従来のデータ再生動作を説明するための信号
波形図。
【図13】従来のCDR方式のディスクフォーマットを
説明するための概念図。
【図14】従来のサーボエリアの構成を説明するための
概念図。
【図15】従来のIDエリアの構成を説明するための概
念図。
【図16】従来のディスクフォーマットを説明するため
の概念図。
【符号の説明】
1…ディスク、2…ヘッド、3…リード/ライト回路
系、11…サーボ処理回路、12…CPU、13…HD
C、15…ホストシステム、17…データセクタパルス
発生回路、40,41…レジスタ群、40a,41a…
初期値レジスタ、40b,41b…リロードレジスタ、
40c,41c…リロード回数レジスタ、44…制御回
路、46…タイマ回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−254227(JP,A) 特開 平4−289560(JP,A) 特開 平5−303834(JP,A) 特開 平5−225731(JP,A) 特開 平6−20393(JP,A) 特開 平7−147059(JP,A) 特開 平7−45004(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 20/10 - 20/14 G11B 21/10 G11B 21/08

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク上に設定された各サーボエリア
    に記録されているサーボデータに基づいて、データの記
    録再生を行うヘッドを前記ディスク上の指定位置に位置
    決め制御するデータ記録再生装置において、 前記各サーボエリアの所定位置に記録された特定情報で
    あって、前記各サーボエリアを識別するためのサーボコ
    ード情報を抽出する抽出手段と、 この抽出手段により抽出された前記サーボコード情報に
    基づいて、当該サーボコード情報により識別される前記
    サーボエリアに対応する1つ以上のデータセクタの先頭
    位置を決定する決定手段と、 前記抽出手段により前記サーボコード情報が抽出される
    毎に、当該サーボコード情報が正しく抽出されたか否か
    を判別して、当該サーボコード情報の誤抽出を検出する
    誤抽出検出手段と、 この誤抽出検出手段により前記サーボコード情報の誤抽
    出が検出された場合に、前回得られた先行するサーボコ
    ード情報をもとに正しいサーボコード情報を推定し、こ
    の推定したサーボコード情報を前記誤抽出が検出された
    サーボコード情報に代えて、前記決定手段による前記デ
    ータセクタの先頭位置の決定に使用する推定手段と 前記誤抽出手段により前記サーボコード情報が正しく抽
    出されたと判別された場合には、前記抽出手段により正
    しく抽出されたサーボコード情報を保持し、前記誤抽出
    検出手段により前記サーボコード情報の誤抽出が検出さ
    れた場合には、前記推定手段により推定されたサーボコ
    ード情報を保持する保持手段とを具備し、 前記推定手段は、前記保持手段に保持されている前記サ
    ーボコード情報をもとに正しいサーボコード情報を推定
    する ことを特徴とするデータ記録再生装置。
  2. 【請求項2】 ディスク上に設定された各サーボエリア
    に記録されているサーボデータに基づいて、データの記
    録再生を行うヘッドを前記ディスク上の指定位置に位置
    決め制御するデータ記録再生装置において、 前記各サーボエリアにそれぞれ対応する1つ以上のデー
    タセクタの位置に関するフォーマット情報を格納した記
    憶手段と、 前記各サーボエリアの所定位置に記録された特定情報で
    あって、前記各サーボエリアを識別するためのサーボコ
    ード情報を抽出する抽出手段と、 この抽出手段により抽出された前記サーボコード情報に
    より識別される前記サーボエリアに対応する前記記憶手
    段内の前記フォーマット情報に基づいて、当該サーボエ
    リアに対応する前記各データセクタの先頭位置を決定す
    る決定手段と、 前記抽出手段により前記サーボコード情報が抽出される
    毎に、当該サーボコード情報が正しく抽出されたか否か
    を判別して、当該サーボコード情報の誤抽出を検出する
    誤抽出検出手段と、 この誤抽出検出手段により前記サーボコード情報の誤抽
    出が検出された場合に、前回得られた先行するサーボコ
    ード情報をもとに正しいサーボコード情報を推定し、こ
    の推定したサーボコード情報を前記誤抽出が検出された
    サーボコード情報に代えて、前記決定手段による前記デ
    ータセクタの先頭位置の決定に使用する推定手段と 前記誤抽出手段により前記サーボコード情報が正しく抽
    出されたと判別された場合には、前記抽出手段により正
    しく抽出されたサーボコード情報を保持し、前記誤抽出
    検出手段により前記サーボコード情報の誤抽出が検出さ
    れた場合には、前記推定手段により推定されたサーボコ
    ード情報を保持する保持手段とを具備し、 前記推定手段は、前記保持手段に保持されている前記サ
    ーボコード情報をもとに正しいサーボコード情報を推定
    する ことを特徴とするデータ記録再生装置。
  3. 【請求項3】 シーク動作終了時から、前記誤抽出検出
    手段により連続して誤抽出が検出されなかった回数を計
    数し、その回数が所定値に達するまでは、前記決定手段
    による前記データセクタの先頭位置の決定を抑止する位
    置決定抑止手段を更に具備することを特徴とする請求項
    1または請求項2に記載のデータ記録再生装置。
  4. 【請求項4】 前記位置決定抑止手段は、シーク動作中
    は、前記決定手段による前記データセクタの先頭位置の
    決定を抑止することを特徴とする請求項3記載のデータ
    記録再生装置。
  5. 【請求項5】 前記推定手段により連続して前記サーボ
    コード情報が推定さ れた回数を計数し、その回数が所定
    値に達した場合には前記推定手段による推定を抑止する
    推定抑止手段を更に具備することを特徴とする請求項1
    または請求項2に記載のデータ記録再生装置。
  6. 【請求項6】 ディスク上に設定された各サーボエリア
    の所定位置に記録されている、そのサーボエリアを識別
    するためのサーボコード情報を抽出し、この抽出したサ
    ーボコード情報をもとに当該サーボコード情報により識
    別される前記サーボエリアに対応する1つ以上のデータ
    セクタの先頭位置を決定して、指定されたデータセクタ
    を対象とするデータの記録再生を行うデータ記録再生装
    置に適用されるサーボ処理方法であって、 前記サーボエリアから前記サーボコード情報が抽出され
    る毎に、当該サーボコード情報が正しく抽出されたか否
    かを判別する第1の段階と、 この第1の段階で前記サーボコード情報の誤抽出が判別
    された場合に、前回得られた先行するサーボコード情報
    をもとに正しいサーボコード情報を推定する第2の段階
    と、 前記第1の段階で前記サーボコード情報が正しく抽出さ
    れたと判別された場合には、その正しく抽出されたサー
    ボコード情報をもとに、前記第1の段階で前記サーボコ
    ード情報の誤抽出が判別された場合には、前記第2の段
    階で推定された前記サーボコード情報をもとに、そのサ
    ーボコード情報により識別される前記サーボエリアに対
    応するデータセクタの先頭位置を決定する第3の段階
    と、 前記第1の段階で前記サーボコード情報が正しく抽出さ
    れたと判別された場合には、当該正しく抽出されたサー
    ボコード情報を前記先行するサーボコード情報として保
    持し、前記第2の段階での推定が行われた場合には、推
    定されたサーボコード情報を前記先行するサーボコード
    情報として保持する第4の段階とを具備し、 前記第4の段階で保持したサーボコード情報を、次に前
    記サーボエリアから前記サーボコード情報が正しく抽出
    されなかった場合の前記第2の段階での推定に利用可能
    としたことを特徴とするサーボ処理方法。
  7. 【請求項7】 シーク動作終了時から、前記第1の段階
    で連続して誤抽出が検出されなかった回数を計数し、そ
    の回数が所定値に達するまでは、前記第3の 段階を抑止
    することを特徴とする請求項6記載のサーボ処理方法。
  8. 【請求項8】 シーク動作中は、前記第3の段階を抑止
    することを特徴とする請求項7記載のサーボ処理方法。
  9. 【請求項9】 前記第2の段階にて連続して前記サーボ
    コード情報が推定された回数を計数し、その回数が所定
    値に達した場合には前記第2の段階を抑止することを特
    徴とする請求項6記載のサーボ処理方法。
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