JP3075820U

JP3075820U - 時計付き装飾置き物

Info

Publication number: JP3075820U
Application number: JP2000006058U
Authority: JP
Inventors: 瑞安蔡
Original assignee: 瑞安蔡
Priority date: 2000-08-23
Filing date: 2000-08-23
Publication date: 2001-03-06
Anticipated expiration: 2006-08-23

Abstract

(57)【要約】【課題】時計の準確度を高め、同時に浮游物の動態効
果もよくし、又製造コストを引き下げられて市場競争力
を増大する時計付き装飾置き物を提供する。【解決手段】時計の軸心４０に改良体５０を接続し、
改良体５０の軸の先端にに磁性体６０取り付ける。磁性
体６０は時計の軸心４０の動きにともなって移動し、浮
遊物１３を駆動する。これによって浮遊物１３は、密封
容器１０に蓄えられた染色された水および油からなる層
の境界部で移動する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、時計付きの装飾置き物に関する。

【０００２】

【従来の技術】

そもそも液体装飾置き物の発展はすでに長く、一番始めの水晶球産品は一透明密閉容器の内部に透明液体が盛られ、固定式のちょっとしたものが配置され、別に浮遊物例えば複数個の雪状の小さい粒を加え、人手で水晶球を揺り動かし、その複数個の雪状の小さい粒がしばらく浮遊状態を続けた後再び静止状にもどるような構造のものであった。その後発展したのが、非人力で揺り動かす作動方式で透明密閉容器内に動態効果を産出する構造のもので、例えばモーターの軸心を利用し、防水装置をかりて密閉容器内に入ってプロペラを旋回させるもの、或いは容器外に一つの旋回するプロペラを設け、そしてその磁力をかりて容器を隔てて容器内の別の相対のプロペラに作動して旋回させるものなどがある。

【０００３】けれども、以上の作動方式で産出する動態効果は、多年にわたって市場に応じすっかり新奇でなくなった。最近になって再びいわゆる感磁式浮游物の液体装置装飾置き物、即ち透明の密閉容器にいっぱいに透明液体を盛り、単一浮遊物を設け、そして浮遊物の内部に小さい磁性体があり、別に容器外に伝動力源をかりて適当強度の磁性体が作動してその磁性体の磁力作用で容器を隔てて直接容器内の浮遊物を動かし、動態浮遊効果をあらわすものが産出されるようになった。この種の装飾置き物は大体単液型と双液型に分けられ、それぞれ異なる設計構造と使用効果がある。

【０００４】単液型に属するもの、即ち密閉容器内に単一種の液体を盛ったもの例えば下記の通りである。（１）アメリカ発明特許第5,301,444号「SWIMMING TOY FISH」（オモチャの游魚）は、モーターまたは音楽器の軸心を利用して伝動力源を作ったものであり、各種の異なる歯車を組み立てて設計し、単一或いは複数の磁性体を動かしたり回したりして多様に変化する磁場を形成し、容器内の魚体がその体内に設けられた感磁物によって泳ぐように動き、動態効果を産出する。

【０００５】（２）アメリカ発明特許第5,463,826号「SWIMMING TOY FISH AQUARIUM HAVING MULTIPLE TOY FISH AND DIFFERENT MAGNET POSITIONS」（複数の魚体と異なる磁性体位置を備えるオモチャの游魚の水族箱）は、その構造設計は第（１）件に似ている。（３）ヨーロッパ特許公告番号第0627248A2号「SWIMMING TOY FISH AQUARIUM HAVING MULTIPLE TOY FISH AND DIFFERENT MAGNET POSITIONS」は前出（２）のヨーロッパ特許である。

【０００６】双液型に属するもの、即ち密閉容器に両種の液体（油と水）を盛ったもの例えば下記の通りである。（４）台湾公告番号第2349533号（案号83213434号）の「液体時計」は、秒単位に動く秒盤に磁性体片を貼りつけて伝動力源に利用し、又同秒盤は時計の計時功能を備える。（５）台湾公告番号第340461号（案号85208108号）の「動態液体装飾置き物の伝動装置の改良」は、秒単位で動く秒軸で磁力を帯びた円球状または円管状物を動かし、又それを伝動力源に利用し同秒軸は時計の計時功能を備える。

【０００７】（６）台湾公告番号第326767号（案号86207959号）の「感磁式装飾置き物の伝動機構の改良」は、秒単位に動く秒盤を歯車盤に設計し一小歯車に伝動して比較的高速の回転にし、その小歯車と連結した磁性体を伝動力源に利用し、同秒盤は時計の計時功能をも備える。（７）台湾公告番号第331787号（案号86220294号）の「液体装置置き物構造」は、モーターを利用し例えば音楽器の軸心を駆動して腕木を動かしたり回したりし、腕木の両端に取り付けられた磁性体を伝動力源にする。

【０００８】（８）台湾公告番号第363526号（案号86207959号）の追加二号である「感磁式装飾置き物の機構改良追加二」は、秒単位に動く秒盤を歯車盤に設計し、小歯車に伝動して比較的高速に回転させそしてその小歯車と連結した磁性体を伝動力源に利用し、同秒盤は時計の計時功能をも備える。（９）台湾公告番号第333144号（案号86221316号）の「装飾置き物の伝動構造」は、動力装置を利用して一つの磁性体回転盤を動かし、そして磁性体回転盤上の等角の位置上に数個の磁性体を設け伝動力源にする。

【０００９】（１０）中国実用新型特許ZL95211368.6の「一種の磁力を備え游移物を動かす時計」は、秒針の上に磁性物を設けて伝動力源にし、又同秒針は依然時計の計時功能を備える。（１１）中国実用新型特許ZL95244535.2の「動態偶物液体装飾置き物」は、秒盤の端に近い処に磁性体を設けて伝動力源にし、又同秒盤は依然時計の計時功能を備える。（１２）中国実用新型特許ZL95243657.4の「自動漂浮物を備える液体時計」は、時計の座の秒針の上に磁性物を設けて伝動力源にし、又同秒針は依然時計の計時功能を備える。

【００１０】（１３）中国実用新型特許ZL95243698.1の「自動漂浮物を備える液体時計」は、時計の座の秒針の上に磁性物を設けて伝動力源にし、又同秒針は依然時計の計時功能を備える。（１４）中国実用新型特許ZL95244965.Xの「浮遊物を備える液体時計」は、秒針の上に磁性物を設けて伝動力源にし、又同秒針は依然時計の計時功能を備える。（１５）アメリカ発明特許第5,272,681号の「DYNAMIC FLUID CLOCK」（動態液体時計）は、秒単位に動く秒盤上に一磁性物を設けて伝動力源にし、又同秒針は依然時計の計時功能を備える。

【００１１】（１６）アメリカ発明特許第5,848,029号の「MOTION LIQUID DISPLAY TOY」は、秒単位で動く秒軸で磁力を帯びた円球状または円管状物を動かして伝動力源とし、又同秒軸は依然時計の計時功能を備える。

【００１２】前記のように「感磁式浮游物の液体装飾置き物」は各種の異なる設計構造と使用功能を備えるが大体単液型と双液型に分れられ、その中単液型はすでにだんだん市場から淘汰されている。目前内に油、水を含む両種液体であり、浮遊物は両液の境目の処に浮游する双液型が市場の主流産品になっている。しかし、前記周知の「感磁式浮游物の液体装飾置き物」は以下に挙げるいくつかの欠点がある。

【００１３】モーターまたは音楽器の軸心を伝動力源とした時、モーターは比較的に電力を消耗し、音楽器軸心を利用したものは人手でゼンマイを回して始めて作動でき又噪音も比較的大きい。またモーター、音楽器の軸心の部品のコストも比較的高い。殊にモーターを利用したものは現存のモーター規格品の軸転速度は皆早過ぎて、磁性体の磁力伝動効能に影響し、その為浮遊物の動態浮遊効果が悪くなる。そのため減速装置を設けて磁性体を動かす等、組み立てが複雑になってコストが高くなり市場競争力を失う。

【００１４】また、時計の軸心を利用し秒針または秒盤を伝動力源とした場合、モーターに比べて節電でき、噪音も降低できる。また余計に計時の効能も備え比較的に多くの消費者を引き付けられるが、計時用の秒針または秒盤を伝動力源にした場合、旋回の力が分散して一般規格品の時計の軸心では旋回力不足を引き起し、時計原来の計時の準確度に影響する。故に製造する時、直接低価格の規格品を採用できず、特別に比較的旋回力の強い時計の軸心を使用して始めて計時と伝動の双重効能を正常に使用できる。そのためコストは相対的に大いに高くなり、市場競争力を失う。

【００１５】また秒盤は秒単位に小きざみに移動し１分間僅かに一回転するので浮遊物もこれに随って慢速動作になり、浮遊効果は比較的はっきりしない。その中前記（５）台湾公告番号第340461号案号85208108号「動態液体装飾置き物の伝動装置の改良」および（６）台湾公告番号第326767号案号86207959号「感磁式装飾置き物の伝動機構の改良」は変速装置を増設して磁性体の回転速度或いは移動量を適当値に引き上げたが、そのため変速装置の増設、組み立ての余計な煩わしい手続きは量産化には不利でコストが高くなるばかりか不良率も増えてますます市場競争力が低下する。

【００１６】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の目的は、感磁式浮游物を備える双液型装飾置き物の構造を改良して時計の準確度を高め、同時に浮遊物の動態効果もよくし、又製造コストを引き下げて、市場競争力も増加させることである。

【００１７】

【課題を解決するための手段】

前記課題を解決するため、本考案者は長年にわたって実際に携わった経験から研究改良した。すなわち、一種の感磁式浮游物の双液体型装飾置き物の構造で周知の時計軸心の既存の構造を簡単に毎分約６回転の新しい歯車軸に組み立て換え新歯車の軸を軸心の外殻の上面の外にのばして、一つの比較的快速に回る新伝動軸とし、その先端に取り付けた適当強度の磁性体を動かしたり回したりし、これによって浮遊物を動かす。そして新しく組み立てかえた新歯軸を伝動力源とし、計時力源と別個に設置する。そのため旋回の力が分散することなく、周知の秒盤を伝動力源に利用したものに比べてよりよい動態効果を示し、しかも時計の準確度に影響しない。

【００１８】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。図１は本考案の第一実施例の斜視図であり、図２は図１の分解斜視図であり、図３は図１の断面図である。

【００１９】本実施例による感磁式浮游物を備える双液型装飾置き物は図１から３に示す様に、少くとも一つの密閉容器１０および底座２０を含み、そして密閉容器１０内部には一層に適当の深さの染色した水１１と、その残りの空間全体に盛った透明油１２を有し、内に一つの小磁性体を備えた浮遊物１３が染色水１１と透明油１２の境目の処に浮游する。また密閉容器１０および底座２０の外観造型にはこだわらない。密閉容器１０を三角柱の造型に設計し、そして別にこれに配合して上蓋３０を使用するのもよい。これによって底座２０内部の一逆回り式時計軸心４０の逆回り式時計顕示面４１は反射され正常の映像になって見る人の目に入る。

【００２０】図２に示すように、本実施例の特徴は底座２０内部に計時専用の逆回り式時計の軸心４０を除いて又別に時計軸心を利用した改良体５０が密閉容器１０の下方の適当位置に設けられ、伝動力源専用として使われる。そしてその時計軸心の改良体５０は、現存の量産化時計軸心を利用し、その中の既存の部品を採用して簡単に組み立て換えて毎分間約６回転する新歯車にし、そしてその新歯車軸を新しく設けた外殻の上面より外にのばし、最少の代価でよりよい伝動軸の時計軸心の改良体５０に直すことができる。図４は本実施例の時計軸心の改良体の構造断面図であり、図５は本実施例の時計軸心の改良体の構造断面図である。図４および図５に示すように、時計軸心の改良体５０内部構造中の部品、例えば歯車５１、５２コイル５３およびロータ５４は皆既存の部品を採用し又その中の歯車５１、コイル５３およびロータ５４はもとの位置を維持し、ただ歯車５２を選んで、その位置を歯車５１と噛み合わさせ、そして僅かに別に外殻の上面５５と外殻の底面５６を作ってソリッドに作り上げ、そして歯車５２の新歯車の軸５７が外殻の上面５５の新軸孔５８より延び出て一つの低コストの時計軸心の改良体５０となり、又新歯車の軸５７の先端に一磁性体６０を連結する。また底座２０の内部に取り付ける時は、磁性体６０の磁力の強度や密閉容器１０の底面の大小に配合して、磁性体６０が密閉容器１０の底面下方の最もよい位置に配置できるよう、予め時計軸心の改良体５０の取り付け位置を設定し、密閉容器１０の浮遊物１３を磁力で動かせようにする。即ちこの種の設計改良を利用すれば、全体のコストが引き下げられ市場競争力が増大する。また秒盤を利用したものよりも、よりよい動態浮遊効果をもたらす。そして時計の準確度にも影響しない。

【００２１】図６は本考案の第二実施例の斜視図であり、図７は図６の断面図であり、図８は図６の等効変化断面図である。。図６から図８に示すように本実施例の密閉容器１０および底座２０の外観造型にはこだわらない。

【００２２】時計軸心の改良体５０の取り付け位置または歯車軸５７と磁性体６０の方面は密閉容器１０の内部背景体１４に配合して適当に換えられる。例えば図７中歯車軸５７は垂直に上に向き磁性体６０は背景体１４中の一隔離空間１５内までのび、別に図８の歯車軸５７は水平に横向きに密閉容器１０の下方にあり、共に本実施例の等効変化と見なしてよく、当然本考案の保護範囲内にある。

【００２３】

【考案の効果】

以上、本考案によると、感磁式浮游物を備える双液型装飾置き物の構造を改良して浮遊物の動態浮遊効果をよくし、時計の準確度も高め、又製造コストも大いに引き下げられて市場競争力を増大する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第一実施例の斜視図である。

【図２】図１の分解斜視図である。

【図３】図１の断面図である。

【図４】本考案の時計軸心の改良体一実施例の構造断面
図である。

【図５】本考案の時計軸心の改良体一実施例の構造断面
図である。

【図６】本考案の第二実施例の斜視図である。

【図７】図６の断面図である。

【図８】図６の等効変化断面図である。

【符号の説明】

１０密閉容器１１染色した水１２透明油１３浮遊物２０底座５０時計軸心改良体５１、５２歯車５３コイル５４ロータ５５上面５６底面５７新歯車の軸６０磁性体

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】密閉容器と底座とを備える装飾置き物で
あって、前記密閉容器には、染色した水が適当な深さに蓄えられ
ている水の層と、残りの空間全体に蓄えられ前記染色し
た水の層とは別の透明油の層と、内部に小磁石が設けら
れ前記染色した水と前記透明油との境界部に浮遊可能で
あって磁力の作用によって移動可能な浮遊物とが設けら
れ、前記密閉容器の下方の前記底座の内部には、逆方向に進
行する逆行時計ならびに前記逆行時計の外部に設けられ
前記逆行時計の軸心に接続された伝動用の改良体が設け
られ、前記改良体は１分間６回転するように構成され、
前記改良体に設けられている新歯車の軸を外部に延伸し
該軸の先端には前記浮遊物を磁力により駆動する磁性体
が設けられていることを特徴とする時計付き装飾置き
物。
【請求項２】前記改良体は、歯車、コイルおよびロー
タを有し、前記歯車は前記ロータと同軸の歯車とかみ合
い前記新歯車の軸を形成し、上面部および下面部を有す
る外殻の内部に収容されていることを特徴とする請求項
１記載の時計付き装飾置き物。
【請求項３】前記改良体が取り付けられる位置、なら
びに前記新歯車の軸の方向は、前記密閉容器の内部の配
置に合わせて変更可能であることを特徴とする請求項１
または２記載の時計付き装飾置き物。
【請求項４】前記新歯車の軸は垂直方向に設けられ、
前記磁性体は前記密閉容器の内部に延伸されていること
を特徴とする時計付き装飾置き物。