JP3075786U - 肩胸掛け - Google Patents

肩胸掛け

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JP3075786U
JP3075786U JP2000006012U JP2000006012U JP3075786U JP 3075786 U JP3075786 U JP 3075786U JP 2000006012 U JP2000006012 U JP 2000006012U JP 2000006012 U JP2000006012 U JP 2000006012U JP 3075786 U JP3075786 U JP 3075786U
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小出  悠紀子
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ブルネエズ株式会社
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】肩胸掛けによって、首まわりの隙間を塞いで、
首回りを暖めて防寒または防冷する。 【解決手段】胸覆い部1は胸を覆い、肩覆い部2、2は
両肩を覆い、この肩覆い部2、2の間の首縁部3内には
首が入り、肩覆い部2、2には短帯部5及び長帯部6が
連結され、この長帯部6は短帯部5より長く、これによ
りこの長帯部6と短帯部5とは人間の首の側方で離脱自
在に連結される。これにより、患者の頭を起こさず患者
の首の横で長帯部6と短帯部5とを連結することができ
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、人間の肩から胸にかけて掛けられる肩胸掛けに関し、例えば寝たき りの病人の肩から胸にかけて掛けられる肩胸掛けに関する。
【0002】
【考案の背景】
病院に入院している患者は、通常はパジャマを着ている。患者が寝るとき体を 締め付けないように、このパジャマはゆったりと作られいる。このパジャマの首 まわりもゆったりと余裕をもってつくられている。しかしながら、このようなパ ジャマの首まわりは隙間があるため、肌が露出して冬などでは寒くなるし、夏で もエアコンの冷気で冷えたりする。
【0003】 特に、気管切開をして人工呼吸器を装着している患者や、自分で病衣の着用ま たは離脱を出来ない患者では、首回りが露出して寒くても、自分で蒲団を掛けた り、タオルなどを掛けたりすることができない。特に気管切開をして人工呼吸器 を装着している患者では、不慮の事故を防ぐため、首回りには蒲団や布類を置か ないようにしていることがある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は、人間の胸を覆う胸覆い部と、この胸覆い部の上に形成され、人間の 両肩を覆う肩覆い部と、この肩覆い部の間において湾曲して形成され、人間の首 に沿って形成される首縁部とよりなる構成とした。
【0005】 これにより、パジャマの首まわりの隙間を塞いで、首回りを暖めて防寒または 防冷をすることができる。また、首回りのパジャマに点滴の薬液が落ちたり、食 事の汁が付いたりするのを防いで、パジャマを清潔に保つことができる。さらに 、喉に人工呼吸器を装着していても、これを塞いだりするなど悪影響を与えない で、患者の首回り・首筋・肩・胸を覆って、防寒または防冷をすることができる 。
【0006】 また本考案は、上記肩覆い部の一方に連結された短帯部と、上記肩覆い部の他 方に連結された長帯部であって、この長帯部は上記短帯部より長く、これにより この長帯部と短帯部とは人間の首の側方で離脱自在に連結されるようにした。
【0007】 そうすると、患者の頭を起こさず患者の首の横で長帯部と短帯部とを連結する ことができる。したがって、患者の頭を起こして患者の首の背後で長帯部と短帯 部とを連結するという手間のかかる作業が不要となる。よって、患者が寝たきり でも、肩胸掛けを患者に容易に取り付けたり外したりすることができる。
【0008】 さらに本考案は、当該肩胸掛けの表面は抗菌作用若しくは殺菌作用を有する布 からなっている。したがって、雑菌・細菌の繁殖を防止して、雑菌・細菌を完全 に死滅させ、院内感染を防止することができ、点滴のしずくや食事の汁で不潔に なりやすい患者の首回りを清潔に保つこともできる。
【0009】 また本考案は、胸覆い部の下縁には重し部が設けられ、この重し部によって、 当該肩胸掛けの下側がめくれあがるのが防止され、または、上記肩胸掛けの下縁 両端には固定部が設けられ、この固定部が人間の背中側に押し込まれることによ って、またはこの固定部に重しが連結され、当該肩胸掛けの下側がめくれあがる のが防止される。
【0010】 したがって、肩胸掛けの下側がめくれあがるのを防止でき、首まわりの肌が露 出して冬などに寒くなったり、熱のエアコンの冷気で冷えたりするのを確実に防 止できる。これは寝たきりの患者には特に有効である。また、このように肩胸掛 けの下側がめくれあがらないので、寝たきり患者の顔を肩胸掛けが覆ってしまう ということもなくなる。
【0011】 ここでいう患者は、人工呼吸器をつけた人間のほか、病院に入院している患者 ・病人のほか、寝たきりの老人・患者・病人、入院している要介護者、自宅でリ ハビリしている要介護者、その他の要介護者、新生児、健常者などが含まれる。
【0012】
【考案の実施の形態】
図1及び図2は肩胸掛けの表面及び裏面を示す。この肩胸掛けはほぼ正方形状 であり、2枚の布が表裏から重ね合わされて縫合されて形成されている。この正 方形の下半分が胸覆い部1であり、この胸覆い部1は寝ている人間の胸を覆う。 この胸覆い部1の上側に肩覆い部2、2が一体形成され、この肩覆い部2、2は 、人間の両肩を覆う。この肩覆い部2、2の上縁は外へ向かってやや下方に傾斜 していて、肩のラインに合わせられている。
【0013】 このような胸覆い部1及び肩覆い部2、2は、患者のパジャマの首まわりの隙 間を塞いで、首回りを暖めて防寒をすることができる。また、首回りのパジャマ に点滴の薬液等が落ちたり、食事の汁等が付いたりするのを防いで、パジャマを 清潔に保つことができる。
【0014】 この肩胸掛けの上側中央は下向きに湾曲して凹んで首縁部3が形成され、この 首縁部3は、上記肩覆い部2、2の間において湾曲して「U」字状となっており 、この首縁部3の曲線は人間の首の曲線に沿っており、図3及び図4に示すよう に、この首縁部3内に人間の首が入り込み、首縁部3は人間の首に沿って形成さ れている。
【0015】 この首縁部3は2枚の「J」字状の帯状の布からなり、この2枚の「J」字状 の帯状の布は対向して配置され、肩覆い部2、2の2枚の重なった布の間に縫合 されることによって、上記「U」字状の首縁部3が形成される。この首縁部3の 2枚の「J」字状の帯状の布の下端は尖っていてフレア部4、4が形成されてい る。この尖り方向は外方に向いており、湾曲した首縁部3の外縁の長さより内縁 の長さの方が長く、通常と逆になっている。
【0016】 このフレア部4、4は外縁の長さより内縁の長さの方が長いため、首に当接し ても撓みやすく、柔軟なフレア状になっていて、首縁部3全体を人間の首に柔軟 に当接させることができる。このフレア部4、4は互いに重ね合わされており、 フレア部4、4が人間の首や人工呼吸器の管に当接しても、この当接を柔軟にし て、フレア部4、4及び首縁部3が完全にめくれあがらないようになっている。
【0017】 上記肩覆い部2、2の一方には短帯部5が縫合されて連結され、首縁部3内の 上方から首縁部3内へ突出している。この短帯部5は、「U」字状であり、この U字の先端が肩覆い部2の2枚の重なった布の間の中に差し込まれて縫合され、 この短帯部5は全体として環状に形成されている。上記長帯部と短帯部とは、上 記首縁部内の上方から突出しており、
【0018】 上記肩覆い部2、2の他方には長帯部6が縫合されて連結され、首縁部3内の 上方から首縁部3内へ突出している。長帯部6は細長い帯状であり、一端が肩覆 い部2の2枚の重なった布の間の中に差し込まれて縫合されている。この長帯部 6は上記首縁部3の幅の1.5倍〜3倍の長さであり、上記短帯部5より長い。
【0019】 この長帯部6は上記環状の短帯部5内を挿通して短帯部5に係止され、これに より、図4及び図5に示すように、この長帯部6と短帯部5とは人間の首の側方 で離脱自在に連結される。この長帯部6と短帯部5との連結は、長帯部6を短帯 部5の中を通すだけでよい。しかし場合によって、長帯部6は短帯部5に結びつ けられる。
【0020】 この肩胸掛けを患者から外すときは、長帯部6を短帯部5から引き出して外せ ばよい。短帯部5は環状であり、長帯部6をこの短帯部5の中に通したり、引き 出して外したりすれば、肩胸掛けを患者に容易に装着したり離脱したりすること ができる。
【0021】 このように、上記長帯部6は上記短帯部5より相当に長い。したがって、患者 の頭を起こさず患者の首の横で長帯部6と短帯部5とを連結することができる。 よって、患者の頭を起こして患者の首の背後で長帯部6と短帯部5とを連結する という手間のかかる作業が不要となる。そうすると、患者が寝たきりでも、肩胸 掛けを患者に容易に取り付けたり外したりすることができる。
【0022】 上記長帯部6と上記短帯部5とは、ベルベットファスナーの雄と雌、フック( ホック)の雄と雌、面状磁石と面状磁性体、ボタンとボタンホール、互いに結ば れる紐どうし等でもよく、いずれも互いに連結される。上記フレア部4、4の内 側は、襞状、段差状、フレア状、チロリアンテープ等でもよく、いずれも柔軟で あり、首縁部3全体を人間の首に柔軟に当接させることができる。
【0023】 なお、場合によって、この首縁部3の中には形状記憶合金または形状記憶樹脂 からなるワイヤ(図示せず)が内蔵される。このワイヤによって、首縁部3の形 状が肩胸掛けを装着した患者の首の形状にぴったりと合致する。
【0024】 上記胸覆い部1の下縁には重し部7が設けられている。この重し部7は帯状で 皮バンドまたは布バンドなどからなり、図6に示すように、胸覆い部1の2枚の 重なった布の間の中に挟まれて糸9で周縁を縫合されている。この重し部7の単 位面積当たりの重量は、胸覆い部1または肩覆い部2、2の単位面積当たりの重 量の数倍から重数倍である。この重し部7によって、当該肩胸掛けの下側がめく れあがるのが防止され、首まわりの肌が露出して冬などに寒くなったり、熱のエ アコンの冷気で冷えたりするのを確実に防止できる。これは寝たきりの患者には 特に有効である。
【0025】 また、胸覆い部1の下縁両端から外方に突出する固定部8、8が設けられてい る。この固定部8、8は布の三角形状であり、胸覆い部1の裏布が三角形状に延 出されて縁が折り返されて縫合されている。この固定部8、8が人間の背中側に 押し込まれることによって、またはこの固定部8、8自身が重しとなって胸覆い 部1の端を引っ張り、当該肩胸掛けの下側がめくれあがるのが防止される。これ により、首まわりの肌が露出して冬などに寒くなったり、熱のエアコンの冷気で 冷えたりするのを確実に防止できる。これは寝たきりの患者には特に有効である 。
【0026】 この帯状の固定部8、8には、場合によって重しが結びつけられて連結される 。これにより、当該肩胸掛けの下側がめくれあがるのが防止され、首まわりの肌 が露出して冬などに寒くなったり、熱のエアコンの冷気で冷えたりするのを確実 に防止できる。これは寝たきりの患者には特に有効である。この重し部7、固定 部8、8は、皮バンド、布バンドのほか、形状記憶合金または形状記憶樹脂から なるワイヤ・帯、金属帯、樹脂帯、紙帯などでもよい。
【0027】 上記胸覆い部1及び肩覆い部2、2の表面の布と裏面の布とは異なっている。 表面の布は抗菌作用若しくは殺菌作用を有している。したがって、雑菌・細菌の 繁殖を防止して、雑菌・細菌を完全に死滅させ、院内感染を防止することができ 、点滴のしずくや食事の汁で不潔になりやすい患者の首回りを清潔に保つことも できる。
【0028】 また上記胸覆い部1及び肩覆い部2、2の裏面の布は、保温作用若しくは加温 作用を有している。したがって、患者の胸・肩・首筋・首回りを緩やかに暖め、 冬の寒気を防いだり、夏のエアコンの冷気を不正だりして、防寒をすることがで きる。
【0029】 また、上記首縁部3及びフレア部4、4は、上記抗菌作用若しくは殺菌作用を 持つ表面の布と同じ布からなっている。しかし、保温作用若しくは加温作用を持 つ裏面の布と同じ布からなっていてもよい。上記長帯部6と短帯部5及び固定部 8、8は、上記保温作用若しくは加温作用を持つ裏面の布と同じ布からなってい る。しかし、抗菌作用若しくは殺菌作用を持つ表面の布と同じ布からなっていて もよい。
【0030】 このような表面の布は、抗菌作用若しくは殺菌作用を持つ布、消臭作用若しく は防臭作用を持つ布、吸湿作用若しくは防湿作用を持つ布、保温作用若しくは加 温作用を持つ布、または/及び、防ダニ・防ノミ効果を持つ布であってもよい。 同じく、このような裏面の布は、保温作用若しくは加温作用を持つ布、消臭作用 若しくは防臭作用を持つ布、吸湿作用若しくは防湿作用を持つ布、抗菌作用若し くは殺菌作用を持つ布、または/及び、防ダニ・防ノミ効果を持つ布であっても よい。抗菌作用若しくは殺菌作用を持てば、悪臭の原因となる微生物・雑菌の繁 殖を防止し、結果的に消臭作用若しくは防臭作用も兼ね備える。なお、この肩胸 掛けの布は1枚だけで表裏がなくてもよい。
【0031】 しかも、この肩胸掛けの表面と裏面とは、抗菌作用、殺菌作用、消臭作用、防 臭作用、保温作用、加温作用、吸湿作用または防湿作用につき、作用が異なって いるので、人体に対して外向きに作用した方がよい作用と、内向きに作用した方 がよい作用とを、使い分けることができる。
【0032】 この肩胸掛けの表面の布と裏面の布とは表面形状、表面模様または/及び表面 色彩が異なっており、装着の時、表裏を過誤しないようになっている。例えば表 面の布の表面形状はつやがあって滑らかなどであり、裏面の布の表面形状はざら ざらなどであり、表面の布の表面模様は「表」のデザイン文字が印刷されていた り縞模様などであり、裏面の布の表面模様は「裏」のデザイン文字が印刷されて いたり無模様などであり、表面の布の表面色彩は暗い色などであり、裏面の布の 表面色彩は明るい色などである。したがって、上記作用の外向きと内向きと間違 えないで済む。
【0033】 上記抗菌作用若しくは殺菌作用を持つ布として、エピコモド加工布などが用い られ、この布には、女全性抗菌剤、第4級アンモニウム塩系の抗菌剤が使用され 、布表面に付いたメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)の細胞壁を破壊し て、当該細菌の増殖機能を完全に消失させる。このメチシリン耐性黄色ブドウ球 菌は、病院内の院内感染を起こさせるものとして悪名いものである。このエピコ モド加工布は、実験の結果、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌のほか、他の黄色ブ ドウ球菌、大腸菌、肺炎カン菌、緑膿菌、O157に対しても、増殖を押さえて 、死滅させることが確かめられた。
【0034】 上記抗菌作用若しくは殺菌作用を持つ布として、他に抗菌機能処理または殺菌 機能処理が施された布で、株式会社信州セラミックスから販売されている布が場 合によって使用される。この布に使用されている抗菌作用のある処理剤は、「被 着処理剤」として上記株式会社信州セラミックスが権利取得した特許番号296 3657号の公報に記載されている。この布の抗菌作用は、先の第296365 7号の特許公報に記載されているとおり、光半導体粉末及び金属粉末からなる光 触媒と、セラミックス粉末等の吸着材とを組み合わせたものによっておこされて いる。
【0035】 特に、光半導体粉末の光触媒作用により殺菌・抗菌が行われる。この光触媒作 用は、一方の電極が光半導体粉末である光半導体セラミックスで、他方の電極が 金属とされる電気化学セルによって化学的作用として発生される。かかる光半導 体粉末として、TiO2 、CdS、CdSe、WO3 、Fe2O3 、SrTiO3 、KNbO3 等が用いられ、金属粉末としては、金、銀、白金、銅等の種々の 金属粉末が用いられる。また、吸着材料として、アパタイト(リン灰石)、ゼオ ライト又はセピオライト等のセラミックス粉末、活性炭及び絹繊維含有物等が用 いられている。
【0036】 細菌、ウィルス、かび又は悪臭物質、有害物質等が、まず吸着材料に吸着保持 される。その後又は同時に、光照射を受けた光半導体粉末と金属粉末とによる光 触媒作用により、細菌、ウィルス、かび等が死滅または減少させられ、悪臭物質 等が分解される。更に、吸着されないようなものの場合でも、光触媒作用により 、発育(増殖)防止や忌避効果等が得られる。
【0037】 上記保温作用若しくは加温作用を持つ布として、ヤンロン加工布などが用いら れ、この布は、遠赤外線を放射し、患者の体を温める。この遠赤外線は人間の体 内に深く浸透し、体を内部から温めることができる。したがって、高血圧・心疾 患の治療に対しても有効である。このヤンロン加工布は、実験の結果、メチシリ ン耐性黄色ブドウ球菌のほか、他の黄色ブドウ球菌、大腸菌、肺炎カン菌、緑膿 菌に対しても、増殖を押さえて、死滅させることが確かめられた。したがって、 この布は抗菌作用若しくは殺菌作用をも有する。
【0038】 また、この肩胸掛けには、東洋紡績株式会社の商品名「ディスメル」(又はア ノン、登録商標)と呼称される布が場合によって使用される。この布については 、有限会社高研他が権利者となっている実用新案権第3056573号、又は第 3061324号の公報内に記載されており、これらのものが購入されて本考案 の肩胸掛けに使用される。このディスメルは、アクリレート系繊維のアンモニア 消臭素材である。すなわち、pH緩衝能(pH変化を緩和する能力)を有する架 橋アクリル系繊維が配合されている不織布にカルボン基が付着されており、この カルボン基(COOH)にアンモニア(NH3)が作用するとイオン結合により 無臭のカルボン酸アンモニウム塩(COOHNH4)が生成されることで、アン モニア臭が除去される。この布は消臭作用若しくは防臭作用を有する。
【0039】 さらに、この肩胸掛けには、吸湿作用若しくは防湿作用を持つ布も場合によっ て使用される。この布は人間の蒸発した汗といった細かい水粒子を透過させるが 、食事の汁、点滴の薬液、こぼした水などといった粗い水粒子は透過させない。 この吸湿作用若しくは防湿作用を持つ布の織られた隙間は、この細かい水粒子を 透過させ、粗い水粒子を透過させない。
【0040】 また、この肩胸掛けには、羅布麻の布も場合によって使用される。この羅布麻 は、接触している人間の体温が35度以上になると、遠赤外線を出し始め、高血 圧・心疾患の治療に対しても有効である。この羅布麻は、通気性及び耐久性にす ぐれ、抗菌作用または殺菌作用を有している。さらに、この肩胸掛けには、抗菌 作用または殺菌作用を持つヒバ油を浸透させた布が場合によって用いられる。
【0041】 以上のような布は、耐久性に優れ、洗濯後も効果は変わらず、人間の肌に優し いものである。この肩胸掛けは、人間の胸・肩・首筋・首回りを覆うだけである ので、人間の肩幅・首の太さなどの大きさの違いに関係なく、装着することがで きる。また肩胸掛けの装着にあたって、長帯部6と短帯部5とを連結するだけで よいから、装着作業は容易となる。また肩胸掛けの離脱にあたって、長帯部6と 短帯部5との連結を解くだけでよいから、離脱作業も容易となる。
【0042】
【考案の効果】
以上詳述したように、本考案は、人間の胸を覆う胸覆い部と、この胸覆い部の 上に形成され、人間の両肩を覆う肩覆い部と、この肩覆い部の間において湾曲し て形成され、人間の首に沿って形成される首縁部とよりなる構成とした。したが って、パジャマの首まわりの隙間を塞いで、首回りを暖めて防寒または防冷をす ることができる等の効果を奏する。また、首回りのパジャマに点滴の薬液が落ち たり、食事の汁が付いたりするのを防いで、パジャマを清潔に保つことができる 等の効果も奏する。さらに、喉に人工呼吸器を装着していても、これを塞いだり するなど悪影響を与えないで、患者の首回り・首筋・肩・胸を覆って、防寒また は防冷をすることができる等の効果も奏する。
【0043】 また本考案は、上記肩覆い部の一方に連結された短帯部と、上記肩覆い部の他 方に連結された長帯部であって、この長帯部は上記短帯部より長く、これにより この長帯部と短帯部とは人間の首の側方で離脱自在に連結されるようにした。し たがって、患者の頭を起こさず患者の首の横で長帯部と短帯部とを連結すること ができる等の効果を奏する。よって、患者の頭を起こして患者の首の背後で長帯 部と短帯部とを連結するという手間のかかる作業が不要となる等の効果も奏する 。そうすると、患者が寝たきりでも、肩胸掛けを患者に容易に取り付けたり外し たりすることができる等の効果も奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 肩胸掛けの正面を示す。
【図2】 肩胸掛けの裏面を示す。
【図3】 肩胸掛けを人間に装着した正面を示す。
【図4】 肩胸掛けを人間に装着した背面を示す。
【図5】 肩胸掛けの長帯部6及び短帯部5を示す。
【図6】 肩胸掛けの重し部7を示す。
【符号の説明】
1…胸覆い部、2…肩覆い部、3…首縁部、4…フレア
部、5…短帯部、6…長帯部、7…重し部、8…固定
部、9…糸。

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人間の胸を覆う胸覆い部と、 この胸覆い部の上に形成され、人間の両肩を覆う肩覆い
    部と、 この肩覆い部の間において湾曲して形成され、人間の首
    に沿って形成される首縁部と、 上記肩覆い部の一方に連結された短帯部と、 上記肩覆い部の他方に連結された長帯部であって、この
    長帯部は上記短帯部より長く、これによりこの長帯部と
    短帯部とは人間の首の側方で離脱自在に連結され、 本肩胸掛けの表面は抗菌作用若しくは殺菌作用、または
    消臭作用若しくは防臭作用を有する布からなり、 本肩胸掛けの裏面は保温作用若しくは加温作用、または
    吸湿作用若しくは防湿作用を有する布からなることを特
    徴とする肩胸掛け。
  2. 【請求項2】 上記胸覆い部の下縁には重し部が設けら
    れ、この重し部によって、当該肩胸掛けの下側がめくれ
    あがるのが防止されることを特徴とする請求項1記載の
    肩胸掛け。
  3. 【請求項3】 上記肩胸掛けの下縁両端には固定部が設
    けられ、この固定部が人間の背中側に押し込まれること
    によって、またはこの固定部に重しが連結され、当該肩
    胸掛けの下側がめくれあがるのが防止されることを特徴
    とする請求項1または2記載の肩胸掛け。
  4. 【請求項4】 本肩胸掛けの表面と裏面とは、抗菌作
    用、殺菌作用、消臭作用、防臭作用、保温作用、加温作
    用、吸湿作用または防湿作用につき、作用が異なってお
    り、 しかも、本肩胸掛けの表面と裏面とは表面形状、
    表面模様または/及び表面色彩が異なっていて、 装着
    の時、表裏を過誤しないことを特徴とする請求項1、2
    または3記載の肩胸掛け。
  5. 【請求項5】 上記長帯部と短帯部とは、上記首縁部内
    の上方から突出しており、 上記短帯部は環状であり、
    上記長帯部はこの環状の短帯部内を挿通して短帯部に係
    止されることを特徴とする請求項1、2、3または4記
    載の肩胸掛け。
  6. 【請求項6】 上記首縁部は柔軟なフレア状になってい
    て、人間の首に柔軟に当接することを特徴とする請求項
    1、2、3、4または5記載の肩胸掛け。
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