JP3075499U - 詰替用包装ウェットティッシュペーパー - Google Patents

詰替用包装ウェットティッシュペーパー

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JP3075499U JP2000002218U JP2000002218U JP3075499U JP 3075499 U JP3075499 U JP 3075499U JP 2000002218 U JP2000002218 U JP 2000002218U JP 2000002218 U JP2000002218 U JP 2000002218U JP 3075499 U JP3075499 U JP 3075499U
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昭治 福田
誠記 山路
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 本考案は、包装袋に封入され液体を含浸する
包装ウェットティッシュであって、収納されたウェット
ティッシュペーパーの各葉が互いに重なりを有して折り
畳まれ、包装袋が液体不透過性であり、かつ、包装袋の
取出口にハーフカット型の切り込みを包装袋の外側から
設けたことを特徴とする詰替用包装ウェットティッシュ
ペーパーである。 【効果】 本考案の詰替用包装ウェットティッシュペー
パーは、衛生的であり片手でもウェットティッシュを1
枚ずつ使用しやすい広がった状態で必要なだけ迅速に取
り出すことができ、製造コスト的にも有利である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は包装されたウェットティッシュペーパーに関する。本考案の包装ウェ ットティッシュペーパーは、家庭、病院、学校、保育園、事務所などの日常生活 において、簡便で衛生的なウェットティッシュペーパーとして用いられる。
【0002】
【従来の技術】
ウェットタイプのティッシュペーパー(以下「ウェットティッシュ」あるいは 「ウェットティッシュペーパー」という。)は、手足の汚れ、あるいは乳幼児の 授乳、食事後の口の回り、排便の後始末などに便利であり、一般の家庭で好んで 用いられる。また、病院、家庭での病人の介護などにもよく使用される。ウェッ トティッシュは身体などについた汚れを簡易かつ迅速に拭うことができ、確実に 汚れを除去できて極めて便利である。このため、家庭、病院などでは据え置き型 で用いられ、携帯用としても様々な形態で市販されている。さらに、洗剤等を含 浸して台所、水回りのクリーニングペーパーとしても使用されている。
【0003】 包装されたウェットティッシュとしては、従来から種々の形態のものが提案さ れている。特公平2−30948号公報には、センターシール部と対向する封入 袋の他面に、取り出し口を形成するための切離し用切込み部があり、該切込み部 を覆って気密性フィルムよりなる開閉蓋が設けられ、該開閉蓋の封入袋側の面に はほぼ全面的に感圧接着剤層が形成されており、開閉蓋が感圧接着剤によって封 入袋に貼着されている化粧料封入袋が提案されている。その目的は、開閉蓋の接 着剤が内容物に影響を与えないような繰返し開閉可能な封入袋であって、しかも 連続的に生産することが可能な封入袋を提案することにある。また、実公昭60 −37329号公報には、裏面に粘着剤を塗布して繰り返し開閉可能としたフィ ルム状の蓋を有することを必須とし、全体がディスポーザブルとなったウェット ティッシュ封入袋の改良についての提案がなされている。ここに記載の封入袋は 、内部にトレイが挿入され、このトレイに設けた開口部を通してウェットティッ シュを取り出し、ウェットティッシュと蓋の粘着部との接触を避け、蓋の密閉性 を改良せんとするものである。さらに、特公平6−45382号公報には、前記 と同様のトレイに設けられたウェットティッシュを通過させる部分に窪みを設け 、トレイに保持されたウェットティッシュが蓋の粘着剤に接触せず封入袋の内部 に保持されるよう空間を確保した包装体が記載されている。
【0004】 上記の繰返し開閉可能な封入袋においては、切り離された封入袋の一部と開閉 蓋との両者によって取り出し口を塞ぐので、気密性が良いが、繰り返し使用する 間のウェットティッシュと蓋の粘着部との接触は、なお避け難い問題であり、接 着剤が内容物に付着したり、接着剤の臭気が内容物に移行し、内容物が変質や変 臭を生じてしまう問題は十分には解決していない。一方、トレイを設ける上記の 各方法は、これらの問題を解決せんとするものであるが、構造が複雑になってコ スト高になり、ディスポーザブル製品の形態として適当とは言い難い。
【0005】 据え置き型のウェットティッシュとしては、従来、密封包装した詰め替え用ウ ェットティッシュの内容物を袋を破って完全に取り出し、これをプラスチックな どで形成された大きく開放する蓋を設けた容器に詰める形態のものが市販されて いる。このような製品では、詰め替え時にウェットティッシュが汚染されやすく 、使用中の容器からの液体成分の揮散も大きく、衛生用品として好ましくない。 特公昭59−20552号公報には、ロール状の、あるいは折り畳まれたウェ ットティッシュを容器内で上下する邪魔板を通して取り出すようにした供給装置 が記載されている。しかしながら、このような装置も内容物の詰め替えが煩わし く、また取り替えによってウェットティッシュが汚染されやすい。
【0006】 また、ミシン目でつながったウェットティッシュを円筒状に巻き付け密閉容器 に収容し、容器上部に設けた細い取り出し孔から、1枚ずつ引き出すことのでき る製品も市販されている。この形態のウェットティッシュは、容器の密閉性は良 好であるが、取り出しには必ず両手を必要とし、またウェットティッシュが細い ひも状で取り出される。このため、幼児のお尻を拭いたり、病人の世話をするに あたっては容器より取り出したウェットティッシュを先ず両手で広げてから使用 しなければならず、ウェットティッシュを必要とする急な場合には極めて煩わし くしかも不衛生である。
【0007】 ウェットティッシュの多くは乳幼児の授乳、食事後の口の回りの後始末、排便 の後始末に使用され、また、病院、家庭における病人の介護にしばしば用いられ る。このようにウェットティッシュを必要とする場合は、幼児や病人の世話を行 っている最中であり、片手で迅速に必要な量のウェットティッシュを取り出すこ とができ、しかもそのまま持ち換えることなく使用できる形態で取り出すことの できることが強く望まれる。
【0008】 このような要求に対して、実開平7−881号公報、および実開平6−276 48号公報には、自己の形状を保持することのできる容器と包装袋に封入された 液体を含浸する包装ウェットティッシュペーパーからなる詰替用のウェットティ ッシュ供給キットが開示されている。さらに、実開平5−81083号公報には 、このようなウェットティッシュ供給キットとしての使用に適する詰替用包装ウ ェットティッシュペーパーが、また、実開平7−28083号公報には、このよ うな用途に適するウェットティッシュ容器が開示されている。
【0009】 これらの考案の目的は、従来のようなティッシュの詰め替えによる汚染がなく 衛生的であり、継続して使用しても乾燥することがなく、しかもウェットティッ シュが1枚ずつ使用に便利な広がった状態で必要なだけ迅速に片手でも取り出す ことができる包装ウェットティッシュペーパーを提供することにあり、所期の目 的がバランス良く達成されている。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】
しかるに、実開平5−81083号公報に記載のような詰替用包装ウェットテ ィッシュペーパーには、通常、包装袋の上面の取出口に設けられた切り込みを覆 うために、裏面に粘着剤(感圧接着剤)を塗布したシール部材が貼り着けられ密 着固定されている。
【0011】 このような詰替用の包装ウェットティッシュペーパーにおいては、シール部材 は、保存中あるいは移送中に取出口を密閉する機能を有するに過ぎないものであ り、ウェットティッシュ容器に詰め替えて使用するにあたって、剥して廃棄され る。しかしながら、包装袋の取出口に設けられた切り込みは、通常、少なくとも その一部分においては、包装袋の内面まで貫通して形成されている。このため、 保存あるいは移送に長期間を要する場合には、包装袋の内面に接触したウェット ティッシュに含浸された液体が、切り込みを通してシール部材の内面に到達して 、接着剤の臭気が内容物に移行し、内容物が変質や変臭を生じてしまう。また、 包装袋に使用されている材質の構成に金属(アルミニウム等)を選択していると 、ウェットティッシュに含浸されている薬液と接触することによって金属層が腐 食を起こし、それが原因でウェットティッシュが変色を起こす原因等の問題を完 全には解決していない。
【0012】 本考案の目的は、従来のようなウェットティッシュの詰め替えによる汚染がな く衛生的であり、かつ、詰め替えの操作が容易であり、保存中、移送中あるいは 使用中の品質の安定性が確保され、継続して使用しても乾燥することがなく、し かもウェットティッシュが1葉ずつ使用に便利な広がった状態で必要なだけ迅速 に片手でも取り出すことができ、かつ、製造コストも安価な詰替用包装ウェット ティッシュペーパーを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本考案は、包装袋に封入された液体を含浸する包装ウェットティッシュペーパ ーであって、収納されたウェットティッシュペーパーの各葉が互いに重なりを有 して折り畳まれ、包装袋が液体不透過性であり、かつ、包装袋の取出口を形成す るように設けたハーフカット型の切り込みが、包装袋の外側(表面)から切り込 まれ、包装袋の内側(内面)に切り込みが貫通していないことを特徴とする詰替 用ウェットティッシュペーパーを提供するものである。
【0014】
【作用】
本考案の詰替用包装ウェットティッシュペーパーは包装袋のハーフカット型の 切り込みを破って取出口を開放し、実開平7−28083号公報に例示している ような各種の容器に詰め替えて使用することができる。包装袋の取出口はウェッ トティッシュペーパーが容易に取り出せる長さの切り込みを有しており、必要に 応じてウェットティッシュペーパー包装袋の取出口から広がった状態で順次1葉 ずつ連続的に取り出すことができる。
【0015】
【実施例】
つぎに本考案を実施例にもとづきさらに具体的に説明する。
【0016】 図1は本考案の詰替用包装ウェットティッシュペーパーの一具体例を示す説明 図である。図1に示すごとく、本考案の詰替用包装ウェットティッシュペーパー 2は化粧水などの液体を含浸したウェットティッシュ21(図示せず)が包装袋 22に封入されている。
【0017】 包装袋22に充填されたウェットティッシュ21は、パルプ、綿、合成繊維な どからなる不織布、天然パルプ、合成パルプなどからなる紙、あるいはガーゼ等 の布など湿潤強度を有するシート状物からなり、水、アルコール、香料、化粧水 、薬剤、界面活性剤などの液体成分あるいは溶液を含む従来公知のウェットティ ッシュがいずれも好適に用いられる。
【0018】 包装袋22に封入されたウェットティッシュは、各葉が互いに重なりを有して 折り畳まれている。各葉が互いに重なりを有して折り畳まれていることにより1 枚のティッシュペーパーを包装袋の取り出し口を通して取り出した場合、つぎの 紙葉が容易に取出口に導かれて取り出し口に保持され、つぎの使用に備える。こ のように各葉を互いに重ねて連続的に安定してウェットティッシュを取り出すに はドライタイプのティッシュペーパーと異なり1枚目と2枚目の重なりをティッ シュの面積の1/2以下、好ましくは1/4〜1/6程度とする。好ましい折り 畳みの具体例としては、図2のような折り畳み方が挙げられる。
【0019】 しかしながら、重なった各紙葉間の摩擦力を種々の手段により調製して小さく し、ドライティッシュの場合と同様、重なりの面積を1/2程度とすることもで きる。例えば、パルプ、レーヨン、コットンなどの親水性の素材を用いた紙の代 わりに、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロンなど疎水性の 素材を多く含む原紙を用いることにより各紙葉間の単位面積当たりの摩擦力を小 さくしてもよい。また、原紙にクレープ加工、エンボス加工などを施して凹凸を 設け、ウェットティッシュ間の接触面積を減じてもよい。さらに、ウェットティ ッシュの水分率を低く設定することによっても摩擦力を小さくすることができる 。
【0020】 包装袋22はウェットティッシュに含浸された液体を透過することなく、また 雑菌の侵入を防ぐよう、従来公知のプラスチックフィルム、ラミネートフィルム などの柔軟な包装材料で形成するのが好ましい。
【0021】 包装袋上面には、使用にあたり容易に開封できるようにあらかじめハーフカッ ト型の切り込みを入れた取出口が設けられている。
【0022】 保管中や移送中の取出口の密閉性を確保する目的で、包装紙22の上面の取出 口24を覆うシール部材を25が粘着剤で固定され、開封後にこのシール部材は 通常廃棄される。
【0023】 包装袋の取出口のスリットの形状については、実質的に楕円、円およびそれに 類似する形状であれば特に制限はない。ハーフカット型の切り込みの形成方法に ついても特に制限はなく、ダイロールカット、レーザーカット等の適宜の方法が 適用できる。
【0024】 さらにこれらの方法を適宜使用することにより、取出口の切り込みを図3で示 すように包装袋の外側(表面)から切り込み、包装袋の内側(内面)に切り込み が貫通させないように調節することによって、詰替用包装ウェットティッシュペ ーパー保存あるいは移送に長期間を要する場合にも、包装袋の内面に接触したウ ェットティッシュに含浸された液体が、切り込みを通してシール部材の内面に到 達して、接着剤の臭気が内容物に移行し、内容物が変質や変臭を生じてしまうこ とがない。また、包装袋に使用されている材質の構成に金属(アルミニウム等) を選択しているときにも、ウェットティッシュに含浸されている薬液と接触する ことによって金属層が腐食を起こし、それが原因でウェットティッシュが変色を 起こすような不都合が防止できる。
【0025】 包装袋の取り出し口のスリットの長さは、ここを通過するティッシュペーパー の紙幅の15〜99%、好ましくは25〜60%である。スリットの長さがこれ より短いとティッシュペーパーを滑らかに取り出すことができない。また、これ より長いとティッシュペーパーの保持が充分でないためズル現象発生の原因とな ったり、異物の混入が生じ易いなどの不都合がある。
【0026】 図4は本考案の詰替用包装ウェットティッシュペーパーを容器に収納するとき の状態の一例を示す説明図である。詰替用包装ウェットティッシュペーパーは、 シール部材が取除かれ、ハーフカットが切り開かれて、取出口24が形成された 状態で容器本体30に収納され、蓋部10が装着される。
【0027】 図5は、図4の例における使用状態を示す斜視図である。
【0028】
【考案の効果】
本考案の詰替用包装ウェットティッシュペーパーは、衛生的であり、片手でも ウェットティッシュを1枚ずつ使用しやすい広がった状態で必要なだけ迅速に取 り出すことができ、製造コスト的にも有利である。
【0029】 また、取出口の切り込みを包装袋の外側(表面)から切り込み、包装袋の内側 (内面)に切り込みが貫通させないように調節し、ハーフカットにすることによ って、詰替用包装ウェットティッシュペーパー保存あるいは移送に長期間を要す る場合には、包装袋の内面に接触したウェットティッシュに含浸された液体が、 切り込みを通してシール部材の内面に到達して、接着剤の臭気が内容物に移行し 、内容物が変質や変臭を生じてしまうことがない。また、包装袋に使用されてい る材質の構成に金属(アルミニウム等)を選択しているときにも、ウェットティ ッシュに含浸されている薬液と接触することによって金属層が腐食を起こし、そ れが原因でウェットティッシュが変色を起こすような問題が回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の詰替用ウェットティッシュペーパーを
示す斜面図である。
【図2】ウェットティッシュの折り畳み方の具体例を断
面説明図である。
【図3】包装袋の切り込み部分にあたる個所の断面図の
一例である。
【図4】詰替用ウェットティッシュペーパーを容器に収
納するときの状態の一例を示す説明図である。
【図5】図4の例における使用状態を示す斜面図であ
る。
【符号等の説明】
2 詰替用包装ウェットティッシュ 10 蓋部 11 開口部 14 抵抗隔壁 15 空間 21 ウェットティッシュ 22 包装袋 23 ハーフカット型の切り込み 24 取出口 25 シール部材 30 容器本体 33 収納部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 包装袋に封入された液体を含浸する包装
    ウェットティッシュペーパーであって、収納されたウェ
    ットティッシュペーパーの各葉が互いに重なりを有して
    折り畳まれ、包装袋が液体不透過性であり、かつ、包装
    袋の取出口を形成するように設けたハーフカット型の切
    り込みが、包装袋の外側(表面)から切り込まれ、包装
    袋の内側(内面)に切り込みが貫通していないことを特
    徴とする詰替用ウェットティッシュペーパー。
  2. 【請求項2】 ハーフカット型の切り込みが実質的に
    は、楕円,円およびそれに類似する形状である請求項1
    に記載の詰替用ウェットティッシュペーパー。
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