JP3075441U - 弁当用容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 御飯粒が弁当用容器の中に付着しにくく、廃
棄、焼却にも問題がない弁当用容器を提供する。 【解決手段】 植物繊維原料から製造し、御飯用収納部
１０の内面に、直線状の溝を設け、この溝によって御飯
粒の接触面積を小さくして、御飯粒が付着しにくくす
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、使い捨て可能な弁当用容器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、使い捨て可能な弁当用容器は、主にポリスチレン、ポリプロピレン、塩 化ビニル樹脂等の合成樹脂成型品が使用されていたが、廃棄、焼却上の問題があ るため、近年廃棄、焼却に問題がない植物繊維原料からなるパルプ製、紙製のも のが見受けられるようになった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、合成樹脂製の弁当用容器は、材質そのものにある程度剥離性が あったり、剥離性の高い樹脂を表面にコーティングする等の加工が施してあるた め、御飯を収納しても、御飯粒が弁当用容器内に付着しにくいが、植物繊維原料 からなる弁当用容器は、材質そのものが剥離性に乏しいため、御飯粒が弁当用容 器の中に付着してしまうという問題があった。

【０００４】 そこで、本考案は前記課題を解決することを目的とし、御飯粒が弁当用容器の 中に付着しにくく、廃棄、焼却にも問題がない弁当用容器を提供することにある 。

【０００５】

【課題を解決するための手段、及び考案の効果】

以下、前記課題を解決するためになされた本考案の特徴について詳述する。 前記請求項１の考案は、植物繊維原料から製造され、 御飯用収納部と惣菜用収納部とを有する弁当用容器において、 前記御飯用収納部の内面を凹凸状に形成したことを特徴とする。

【０００６】 請求項１の弁当用容器によれば、材質が植物繊維原料であるため、廃棄しても 微生物で分解されるので土壌を汚染することなく、焼却しても有毒ガスを発生し たり、焼却炉を傷めることもない。 また、御飯粒が御飯用収納部の内面の凹凸部分に接触し、御飯用収納部の内面 との接触面積が小さくなるため、弁当用容器中に付着しにくくなる。

【０００７】 次に、請求項２に記載の考案は、前記御飯用収納部の内面の凹凸は、直線状の 溝で形成したことを特徴とする。 請求項２の弁当用容器によれば、溝を直線状にすることによって、理由は不明 であるが、御飯粒の付着を非常に少なくすることができる。

【０００８】 請求項３に記載の考案は、前記直線状の溝は、御飯粒が入りこまない大きさで あることを特徴とする。 請求項３の弁当用容器によれば、溝の中に御飯粒が入りこまないため、御飯粒 の付着がより少なくなる。

【０００９】

【考案の実施の形態】

次に、本考案の実施形態について一例を挙げて説明する。 弁当用容器１は、植物繊維原料から製造されたパルプ製のものであり、図１及 び図２に示すように、御飯を収納する御飯用収納部１０とおかず、野菜、デザー ト等の惣菜を収納する複数の惣菜用収納部２１、２２、２３、２４とを仕切り壁 ３０によって、複数の区画に仕切られた一体成型されたものである。

【００１０】 仕切り壁３０及び弁当用容器１の外壁２は、底面に向かうほど狭くなるように 傾斜が設けられている。 そして、惣菜用収納部２１、２２、２３、２４の内面は、平坦のままであるが 、付着しやすい御飯を収納する御飯用収納部１０の内面には、直線状の溝が設け られている。この溝は、御飯用収納部１０の底面では、弁当用容器１の長手方向 に、仕切り壁３０及び外壁２の内面では、底面に向かって直線状となっている。

【００１１】 また、溝の幅は、御飯粒が溝に入りこまない０、５ｍｍ〜２、０ｍｍ、好まし くは０、７ｍｍ〜１、５ｍｍの大きさである。 この弁当用容器１は、御飯用収納部１０に御飯を、惣菜用収納部２１、２２、 ２３、２４に惣菜を収納した後、蓋やラップ材等で包むことによって使用される 。

【００１２】 その後、弁当用容器１は、廃棄、焼却されるが、植物繊維原料から製造されて いるため、廃棄しても微生物で分解されるので土壌を汚染することなく、焼却し ても有毒ガスを発生させたり、焼却炉を痛めることもない。 尚、本考案は、その要旨を逸脱しない限り種々なる改良は自由であり、例えば 仕切り壁３０を一体成型ではなく、弁当用容器１と別部材としてもよい。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の弁当用容器の斜視図である。

【図２】 図１のＡ−Ａ部の拡大断面図である。

【符号の説明】

１…弁当用容器、１０…御飯用収納部、２１、２２、２
３、２４…惣菜用収納部、３０…仕切り壁

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 植物繊維原料から製造され、 御飯用収納部と惣菜用収納部とを有する弁当用容器にお
   いて、 前記御飯用収納部の内面を凹凸状に形成したことを特徴
   とする弁当用容器。
2. 【請求項２】 前記御飯用収納部の内面の凹凸は、直線
   状の溝で形成したことを特徴とする請求項１記載の弁当
   用容器。
3. 【請求項３】 前記直線状の溝は、御飯粒が入りこまな
   い大きさであることを特徴とする請求項２記載の弁当用
   容器。