JP3075371U - 鼻 緒 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本考案は、鼻緒全体を交換しなくても鼻緒の
図柄や色等を替えることができる鼻緒を提供するもので
ある。 【解決手段】 鼻緒１０の鼻緒本体１２の筒状体１４の
下側には底部１８が配設され、上側には無色透明な透明
部２０が配設されている。この筒状体１４に挿入される
挿入体１６の外側に設けられた装飾部１６Ａは友禅千代
紙２２を筒状に巻いて形成されている。挿入体１６の装
飾部１６Ａの内部には綿２４が充填されている。また、
綿２４の内部には芯材２６と麻紐２８の中間部が配設さ
れている。前記麻紐２８の一端部２８Ａと他端部２８Ｂ
は共に前記挿入体１６の外側まで延設されて、鼻緒本体
１２を取り付け固定できるようになっている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、草履等に設けられる鼻緒に関する。

【０００２】

【従来の技術】

草履や下駄等には鼻緒が設けられているが、この鼻緒は適宜素材で帯状に形成 された芯体を天然皮革や布地等で包んで長く形成して中央部で折り曲げると共に この中央部に前坪を設けて草履や下駄に取り付けている。 しかし、従来の鼻緒は上述したよう帯状の芯体の外側を天然皮革や布地等で包 むことにより形成しているため、鼻緒の図柄や色に飽きてしまうと鼻緒全体を交 換しなければならず、消費者に経済的負担がかかるという不具合がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は上記事実に鑑みなされたものであり鼻緒全体を交換しなくても鼻緒の 図柄や色等を替えることができる鼻緒を提供するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、鼻緒本体を構成する筒状体と、この筒状体に着脱自在に挿 入されると共に外側に装飾部が形成された挿入体と、前記筒状体の少なくとも上 側に形成されると共に外側から前記挿入体の装飾部を見ることができる透明部と 、前記挿入体に充填される充填材と、前記挿入体に挿入されて一端部と他端部が 共に前記挿入体の外側まで延設される紐と、を有してなることを特徴としている 。 請求項２の考案は、前記挿入体の装飾部を千代紙で形成したことを特徴として いる。

【０００５】

【考案の実施の形態】

図１乃至図３には本考案に係る鼻緒の一実施例が示されている。 図１及び図２に示されるように、鼻緒１０の鼻緒本体１２は筒状体１４と、こ の筒状体１４に挿入される挿入体１６とによって構成されている。 前記筒状体１４の下側には適宜素材の布地で形成された底部１８が配設され鼻 緒１０が足の甲等に当たっても足の甲が痛くならないようになっている。また、 前記筒状体１４の上側には無色透明なビニール等の合成樹脂材で形成された透明 部２０が配設されている。 図３に示されるように、この透明部２０は縦断面形状略Ｃ字形状に形成され、 透明部２０の一端部２０Ａが前記底部１８の一端部１８Ａと縫着され、透明部２ ０の他端部２０Ｂが前記底部１８の他端部１８Ｂと縫着されている。これにより 、前記筒状体１４は筒状に形成されている。 図２に示されるように、前記筒状体１４に挿入される前記挿入体１６の外側に 設けられた装飾部１６Ａは友禅千代紙２２を筒状に巻いて形成されている。この 友禅千代紙２２には適宜図柄２２Ａが散りばめられて描かれている。 図３に示されるように、前記挿入体１６の装飾部１６Ａの内部には充填材とし ての綿２４が充填されている。この綿２４を充填することにより挿入体１６の形 を整えている。また、前記綿２４の内部には帯状のボール紙で形成された芯材２ ６と麻紐２８の中間部が配設されている。前記芯材２６を設けることにより前記 鼻緒本体１２にコシを持たせている。 図２に示されるように、前記麻紐２８の一端部２８Ａと他端部２８Ｂは共に前 記挿入体１６の外側まで延設されて、鼻緒本体１２を取り付け固定できるように なっている。 図１に示されるように、前記鼻緒本体１２は中央部で折り曲げられて、中央部 には前坪３０が取り付けられるようになっている。

【０００６】 次に実施例の鼻緒１０の作用について説明する。 実施例の鼻緒１０の鼻緒本体１２の筒状体１４の上側には無色透明なビニール 等の合成樹脂材で形成された透明部２０が設けられている。このため、この透明 部２０を通して外側から前記筒状体１４に挿入されている挿入体１６の友禅千代 紙２２で形成された装飾部１６Ａが見えるので、鼻緒１０の外観品質を向上させ ることができる。 また、前記装飾部１６Ａを形成する友禅千代紙２２の図柄２２Ａや色に飽きた 場合は、鼻緒本体１２を取り外して筒状体１４から挿入体１６を簡単に抜き取る ことができるので、他の図柄が描かれている装飾部１６Ａに替えてから再び挿入 体１６を前記筒状体１４に挿入すれば図柄や色の異なった鼻緒本体１２からなる 鼻緒１０が出来あがる。 従って、鼻緒１０の図柄や色に飽きても新しい図柄や色の鼻緒１０に簡単に替 えることができる。 しかも、本考案の鼻緒１０においては装飾部１６Ａを形成する友禅千代紙２２ だけ交換すればよいので費用が安くて済み消費者に経済的負担がかかるのを低く 抑えることができる。

【０００７】 なお、実施例では挿入体１６の装飾部１６Ａを友禅千代紙２２で形成したが、 必ずしも友禅千代紙２２に限定されるものでなく、例えば他の紙や布地等を用い てもよいことは勿論である。 また、実施例では充填材として綿２４を使用したが、綿２４に限定されるもの でないことは勿論である。

【０００８】

【考案の効果】

本考案は、鼻緒本体の筒状体には装飾部が形成された挿入体を着脱自在に挿入 することができると共に筒状体の少なくとも上側には透明部が形成されているの で、鼻緒本体の図柄や色に飽きた場合は挿入体の装飾部を交換するだけで、鼻緒 の図柄や色等を替えることができるという優れた効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例の鼻緒の全体斜視図である。

【図２】実施例の鼻緒の筒状体と挿入体の全体斜視図で
ある。

【図３】実施例の鼻緒の鼻緒本体の縦断面図である。

【符号の説明】

１０ 鼻緒 １２ 鼻緒本体 １４ 筒状体 １６ 挿入体 １６Ａ 装飾部 ２０ 透明部 ２２ 千代紙 ２８ 麻紐

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 鼻緒本体を構成する筒状体と、この筒状
   体に着脱自在に挿入されると共に外側に装飾部が形成さ
   れた挿入体と、前記筒状体の少なくとも上側に形成され
   ると共に外側から前記挿入体の装飾部を見ることができ
   る透明部と、前記挿入体に充填される充填材と、前記挿
   入体に挿入されて一端部と他端部が共に前記挿入体の外
   側まで延設される紐と、を有してなることを特徴とする
   鼻緒。
2. 【請求項２】 前記挿入体の装飾部を千代紙で形成した
   ことを特徴とする請求項１記載の鼻緒。