JP3075244B2 - イオンビーム装置 - Google Patents

イオンビーム装置

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JP3075244B2
JP3075244B2 JP09355065A JP35506597A JP3075244B2 JP 3075244 B2 JP3075244 B2 JP 3075244B2 JP 09355065 A JP09355065 A JP 09355065A JP 35506597 A JP35506597 A JP 35506597A JP 3075244 B2 JP3075244 B2 JP 3075244B2
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直治 西尾
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NEC Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イオンビーム装置
に関し、特にイオンビーム装置の帯電現象抑制機構に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のイオンビーム装置の帯電
現象抑制方法は、たとえば実開平4−112452に示
されるように、ウエハへのイオン注入時の静電気の帯電
によるウエハ上の素子の静電気破壊を防止するために用
いられている。図3は従来の帯電現象抑制機構を備えた
イオンビーム装置の一例である。ウエハ面内での帯電分
布を監視できるようにするため、回転円板201に装着
させたウエハ204の大きさに対応して、複数の独立し
たチャージセンサ210を配列させ、チャージセンサの
各々の電極に対応した各々の荷電結合素子を設けてこれ
を走査させ、画像処理回路211により画像処理して画
面212に帯電及び帯電特性等に応じて色分けした帯電
分布を映し出し、これを監視する。同時に、この情報及
び他の入力装置から入れた情報を電子照射装置208に
フィードバックさせ帯電分布画像を見て、帯電がなくな
るよう、イオンビーム及びウエハに照射する電子量を制
御することによりウエハの帯電を防止するという方法が
とられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この従来技術の第1の
問題点は、中和できる電荷量に限界があることである。
その理由は帯電を中和させるための電子銃のみを制御す
る構造となっているため、電子銃からの最大ビーム電流
を用いても中和できないほど帯電した場合には帯電の補
償ができないからである。
【0004】第2の問題点は、集束イオンビーム装置等
の走査像観察装置への適用が困難なことである。その理
由はチャージセンサによるチャージ検出位置と帯電中和
のための荷電粒子の被照射位置が異なるためである。
【0005】本発明の目的は、電子銃の最大ビーム量で
も補償できない場合でも、イオンビームの走査を間引く
ことにより帯電を補償できる帯電現象抑制機構を備えた
イオンビーム装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、イオン源と、
このイオン源から放出されるイオンビームを走査する手
段と、走査イオンビームを照射された半導体デバイスな
どの試料から生じる2次電子を検出する手段と、走査イ
オンビーム照射によって帯電した試料に電子ビームを照
射して中和する手段とを有するイオンビーム装置におい
て、試料の帯電状態を検査する手段と、検査の結果試料
に帯電が残っている場合にイオンビームの走査を間引く
手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】ここで試料の帯電状態を検査する手段は、
帯電検出器と帯電検出ユニットとから成り、また、イオ
ンビームの走査を間引く手段は、イオンビームの通過経
路に設けたビームブランキング用コイルとこのコイルを
駆動するビームブランキングコントローラから成る。さ
らに、帯電検出ユニットは、帯電検出器の帯電状態に応
じて開く箔片を備える箔検電器と、箔片にレーザ光を照
射するレーザ装置と、箔片からの反射レーザ光を検出す
る光検出器から形成されている。
【0008】
【発明の実施の形態】次に本発明について図面を参照し
て詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施の形態の
イオンビーム装置についての説明図である。イオン源1
で発生したガリウムイオン10は、コンデンサレンズ2
によって平行ビームになり対物絞り4によって制限され
た後、収差補正コイルドライバ14によって駆動される
非点収差補正コイル5により非点収差補正された後対物
レンズ6によって集束される。このあと走査用コイル7
で走査され試料12に照射される。これによって生じた
2次電子は2次電子検出器9によって検出し計数され
る。この計数値はイオンビームの走査と同期されモニタ
19上に出力される。このようにしてガリウムイオンビ
ームを試料12上に走査することで、2次電子像を得る
ことができる。さらに、本実施の形態のイオンビーム装
置は、試料の帯電を中和する電子ビームを放出する電子
銃8と、帯電状態を検出する帯電検出器11と帯電検出
ユニット17を備えている。
【0009】図2は帯電検出ユニットの1例である。こ
のユニットは図1においては帯電検出ユニット17とし
て示されている。11は帯電検出器である。この先端は
位置制御モータ101により電位測定を行う部分に接近
させることができるようになっている。帯電検出器11
の先端部分の電位に変化が現れた場合に、箔片105が
開くようになっている。つまり、この帯電検出ユニット
17は箔検電器となっている。レーザ103から出た光
104は箔片105が1定角度に達すると、箔片105
によって散乱され光検出器106に入射する。このよう
にして帯電が検出されるようになっている。帯電を検出
した後、制御コンピュータ18からの信号によりスイッ
チ107をONして接地することにより帯電検出器の帯
電を解くことができるようになっている。
【0010】このイオンビーム装置では、試料12の帯
電状態を帯電検出器11と帯電検出ユニット17で検出
し、帯電を補償するように電子銃コントローラ16を制
御し電子銃8から放出された電子ビームを試料12に照
射する。帯電検出は電子銃8からの電子ビームおよびG
aイオンビームともに照射されていないタイミングでお
こなう。この時、電子銃8のビーム電流を最大にしても
帯電を補償しきれないときには、ビームブランキングコ
ントローラ13に対してGaイオンビームをブランキン
グさせるように制御コンピュータ18にプログラムして
おく。ビームブランキングの必要頻度を自動的に検出し
てメモリしておき、2次電子像観察時にこの頻度にした
がってイオンビーム走査を間引く。これにより試料上の
帯電を抑制し、試料の静電破壊を防止できる。
【0011】被照射電荷量を減少させる方法として対物
絞り4の径を変化する方法も考えられるが、この方法で
は対物絞りの軸調整が必要となる。これに対しビームブ
ランキングコントローラ13とビームブランキング用コ
イル3によって走査を間引く方法では、焦点ずれ等の軸
補正をすることなく被照射電荷量を少なくできる。
【0012】次に本発明の第2の実施の形態について詳
細に説明する。試料12の帯電状態を帯電検出ユニット
17で計測し、電子銃8のビーム電流を所定の値に固定
し、この状態でビームブランキングの頻度を変化させる
ことにより走査を間引くことにより帯電を補償する。こ
のようにすることでビーム照射面に照射されるビーム電
流量を少なくでき、静電破壊のリスクをさらに低くする
ことができる。
【0013】
【発明の効果】以上説明した本発明の第1の効果は、帯
電補償用の電子銃の性能によらず帯電補償が可能となる
点である。その理由は、イオンビーム走査を間引く方法
により照射電荷量を抑制するようにしているため、軸調
整等をすることなく照射電荷量を減少させることができ
るためである。また、第2の効果は、ビーム照射位置で
帯電検出を可能としているので、イオンビームの走査像
を容易に観察できることである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示すブロック図であ
る。
【図2】本発明に用いる帯電検出ユニットの例を示す図
である。
【図3】従来の帯電補償機構を備えたイオンビーム装置
を示す図である。
【符号の説明】
1 イオン源 2 コンデンサレンズ 3 ビームランキング用コイル 4 対物絞り 5 非点収差補正コイル 6 コンデンサレンズ 7 走査コイル 8 電子銃 9 二次電子検出器 10 イオンビーム 11 帯電検出器 12 試料 13 ビームブランキングコントローラ 14 収差補正コイルドライバ 15 スキャンジェネレータ 16 電子銃コントローラ 17 帯電検出ユニット 18 制御コンピュータ 19 モニタ 101 位置制御モータ 103 レーザ装置 104 レーザ光 105 箔片 106 光検出器 107 スイッチ 201 回転円盤 202 回転方向 203 イオンビーム 204、204A ウエハ 205 ファラディ 206 フィラメント 207 リード線 208 電子線照射装置 209 制御装置 210 チャージセンサ 211 画像処理回路 212 画面

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イオン源と、このイオン源から放出され
    るイオンビームを走査する手段と、走査イオンビームを
    照射された試料から生じる2次電子を検出する手段と、
    走査イオンビーム照射によって帯電した試料に電子ビー
    ムを照射して中和する手段と、試料の帯電状態を検査す
    る手段と、検査の結果試料に帯電が残っている場合にイ
    オンビームの走査を間引く手段とを有するイオンビーム
    装置において、前記試料の帯電状態を検査する手段は、
    帯電検出器と、前記帯電検出器の帯電状態に応じて開く
    箔片を備える箔検電器と、前記箔片にレーザ光を照射す
    るレーザ装置と、前記箔片からの反射レーザ光を検出す
    る光検出器とを有することを特徴とするイオンビーム装
    置。
  2. 【請求項2】 イオン源と、このイオン源から放出され
    るイオンビームを走査する手段と、走査イオンビームを
    照射された試料から生じる2次電子を検出する手段と、
    走査イオンビーム照射によって帯電した試料に電子ビー
    ムを照射して中和する手段と、試料の帯電状態を検査す
    る手段と、検査の結果試料に帯電が残っている場合にイ
    オンビームの走査を間引く手段とを有するイオンビーム
    装置において、前記イオンビームの走査を間引く手段
    は、イオンビームの通過経路に設けたビームブランキン
    グ用コイルと、このコイルを駆動するビームブランキン
    グコントローラとを有することを特徴とするイオンビー
    ム装置。
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