JP3075029U

JP3075029U - 教材用ミニチュア模型材

Info

Publication number: JP3075029U
Application number: JP2000005171U
Authority: JP
Inventors: 秀雄山崎
Original assignee: 山崎教育機材株式会社
Priority date: 2000-07-21
Filing date: 2000-07-21
Publication date: 2001-02-09
Anticipated expiration: 2006-07-21

Abstract

(57)【要約】【課題】生徒が木材である物を製作する前にその物の数
分の１のミニチュア模型を立体的に試作し、イメージ通
りの物を製作することができる教材用ミニチュア模型材
を提供することにある。【解決手段】発泡材からなるパネル１の一方の面に方眼
模様紙３を施し、他方の面に木目模様紙２を施した教材
用ミニチュア模型材であって、前記方眼模様紙３の最小
１マス４が１ｃｍの１／３に目盛られており、前記パネ
ル１を方眼模様の目盛線としての細線４ａ及び太線５ａ
に沿って切断可能であることを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、小中学校の実習科目で使用される教材用ミニチュア模型材に関する。

【０００２】

【従来の技術】

昨今，小中学校の実習科目で、木材を使用して椅子、小物入れ、本立て、物置台等を製作する、いわゆる木工作業を体験することがある。これらの製作作業に当たっては生徒が各自で設計図を作図し、設計図にしたがって木材を鋸で切断した後、釘、ビスあるいは接着剤を用いて組み立てを行っている。

【０００３】しかし、設計図の段階では立体的なイメージがつかめないため、実際に切断した木材を組み立てて立体化したところ、自分がイメージしていた物とは異なった物が完成してしまうことがしばしばある。

【０００４】また、設計図にしたがって立体図を作図するにしても、斜め前、斜め横、斜め上等のいろいろな方向から見た立体図を作図する必要があり、その作図に時間を要し、授業時間のように限られた時間内で物を製作することは困難である。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

この考案は、前記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、生徒が木材である物を製作する前にその物の数分の１のミニチュア模型を立体的に試作することにより、イメージ通りの物を製作することができる教材用ミニチュア模型材を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

この考案は、前述した目的を達成するために、請求項１は、パネルの少なくとも片面に方眼模様を施した教材用ミニチュア模型材であって、前記方眼模様の最小１マスが実寸の数分の１に目盛られており、前記パネルを方眼模様の目盛線に沿って切断可能であることを特徴とする。

【０００７】請求項２は、発泡材からなるパネルの一方の面に方眼模様を施し、他方の面に木目模様を施した教材用ミニチュア模型材であって、前記方眼模様の最小１マスが１ｃｍの１／３に目盛られており、前記パネルを方眼模様の目盛線に沿って切断可能であることを特徴とする。

【０００８】前記構成によれば、設計図にしたがってパネルをカッター等によって切断し、切断片を接着剤によって接着してミニチュア模型を試作することにより、イメージ通りの物を製作することができる。

【０００９】

【考案の実施の形態】

以下、この考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。

【００１０】図１〜図３は第１の実施形態を示し、図１はパネルを示し、（ａ）は表面の斜視図、（ｂ）は裏面の斜視図、図２はパネルを切断した状態の斜視図、図３は物入れのミニチュア模型の斜視図である。

【００１１】パネル１は例えばＡ３サイズで５ｍｍ厚の発泡スチロールパネルであり、表面には木目模様紙２が接着され、裏面には方眼模様紙３が接着されている。方眼模様紙３には最小１マス４が実寸の数分の１、例えば１ｃｍの１／３（３．３３ｍｍ）の正方形に細線４ａで目盛られ、５マス毎に最大マス５（１６．６５ｍｍ）に太線５ａで目盛られている。

【００１２】従って、設計図にしたがってパネル１の方眼模様紙３の目盛線としての細線４ａ及び太線５ａに沿って定規を当て、カッターによって切断することにより、切断片６を得ることができる。

【００１３】この切断片６を実際の木材によって小物入れを組み立てる要領で、切断片６を接着剤によって接着することにより、図３に示すように、実際の寸法の１／３の大きさの小物入れのミニチュア模型７を試作することができる。このようにミニチュア模型７を試作することにより、木目模様であるとともに、全体のイメージが立体的に理解できるため、ミニチュア模型７の立体的バランスを参考にして設計変更することもできる。

【００１４】また、パネル１は発泡スチロールパネルであるため、カッターによって簡単に切断でき、また約５ｍｍの肉厚を有しているため、接着剤ののり代も十分であり、接着剤による組み立ても簡単に行える。

【００１５】なお、前記実施形態においては、方眼模様紙３には最小１マス４を１ｃｍの１／３（３．３３ｍｍ）の正方形に細線４ａで目盛り、５マス毎に最大マス５（１６．６５ｍｍ）に太線５ａで目盛ったが、これは一例を示したに過ぎず、最小マスを１ｃｍの１／２、１／４あるいは１／５でもよい。

【００１６】また、パネル１は発泡スチロールによって形成したが、例えば段ボール紙等の厚紙、コルク等の材料でもよい。

【００１７】

【考案の効果】

以上説明したように、この考案によれば、生徒が実習授業で木材でテーブル、物入れ、本立て等を工作する際に、工作する前にその物の数分の１のミニチュア模型を立体的に試作することにより、全体のイメージが立体的に理解できるため、イメージ通りの物を製作することができるとともに、ミニチュア模型の立体的バランスを参考にして設計変更することもできるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の第１の実施形態を示し、（ａ）はパ
ネルの表面の斜視図、（ｂ）はパネルの裏面の斜視図。

【図２】同実施形態のパネルを切断した状態の斜視図。

【図３】同実施形態の物入れのミニチュア模型を示す斜
視図。

【符号の説明】

１…パネル２…木目模様紙３…方眼模様紙４…最小マス

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】パネルの少なくとも片面に方眼模様を施
した教材用ミニチュア模型材であって、前記方眼模様の最小１マスが実寸の数分の１に目盛られ
ており、前記パネルを方眼模様の目盛線に沿って切断可
能であることを特徴とする教材用ミニチュア模型材。
【請求項２】発泡材からなるパネルの一方の面に方眼
模様を施し、他方の面に木目模様を施した教材用ミニチ
ュア模型材であって、前記方眼模様の最小１マスが１ｃｍの１／３に目盛られ
ており、前記パネルを方眼模様の目盛線に沿って切断可
能であることを特徴とする教材用ミニチュア模型材。