JP3074946U - 焼却炉 - Google Patents

焼却炉

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JP3074946U
JP3074946U JP2000005075U JP2000005075U JP3074946U JP 3074946 U JP3074946 U JP 3074946U JP 2000005075 U JP2000005075 U JP 2000005075U JP 2000005075 U JP2000005075 U JP 2000005075U JP 3074946 U JP3074946 U JP 3074946U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易で使い易く、家庭用としても好適で、汚
れのない美しい煙として排出する。 【解決手段】 焼却炉本体1と霧雨混合室部9とを、備
え、両者を煙突6で連結する。浅皿状乾燥鍋21を着脱自
在として焼却炉本体1の上部に有する。霧雨混合室部9
からの汚水Hを、乾燥鍋21へ導いて、ごみGの燃焼熱に
て加熱して、汚水Hを固形物とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は焼却炉に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、学校,病院,企業,家庭用等の焼却炉にあっては、円筒型の焼却炉本体 と、細い煙突とから成る構造のものが広く用いられている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の上述の焼却炉では、有害物質や粉塵等が、煙と共に大気 へ排出され、空気を汚し、人の身体に悪影響を与えている。一家庭で燃焼させる ごみは少量といえども、多数の家庭では多量の有害な煙の発生は、今後、重要な 社会問題でもある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
そこで、本考案に係る焼却炉は、ごみを投入して燃焼させる焼却炉本体と、該 焼却炉本体から出る煙を導入して該煙に霧雨状に水を混合させて上記煙の中の有 害物質や粉塵を下方へ落とす霧雨混合室部と、を備え、さらに、上記焼却炉本体 は燃焼するごみによって加熱される浅皿状乾燥鍋を上部に有し、上記霧雨混合室 部の底部に貯まる有害物質や粉塵を含んだ汚水を上記乾燥鍋へ流入させる流水管 路を、設けて、上記乾燥鍋にて汚水中の水分等を蒸発させて、上記有害物質や粉 塵等を、上記乾燥鍋内の残留固形物として、取出すように構成した。
【0005】 また、ごみを投入して燃焼させる焼却炉本体と、該焼却炉本体から出る煙を煙 道によって導入して該煙に霧雨状に上方の噴霧ノズルから水を放出して混合させ て上記煙の中の有害物質や粉塵を下方へ落として浄化した気体を外部へ排出する 霧雨混合室部と、を備え、さらに、上記焼却炉本体は燃焼するごみによって加熱 される浅皿状乾燥鍋を着脱可能な蓋状として上部に有し、上記霧雨混合室部の底 部に貯まる有害物質や粉塵を含んだ汚水を上記乾燥鍋へ流入させるパイプ状の流 水管路を、設けて、上記乾燥鍋にて汚水中の水分等を蒸発させて、上記有害物質 や粉塵等を、上記乾燥鍋内の残留固形物として、蓋状の該乾燥鍋を離脱させて除 去するように構成した。
【0006】
【考案の実施の形態】
以下、図示の実施の形態に基づき本考案を詳説する。
【0007】 図1の一部断面で示した正面図、及び、図2の要部断面側面図に於て、1は焼 却炉本体であり、略円筒型又は略角筒型をした上方開口状本体部1aを有し、内 部で投入したごみGを燃焼させる。この本体部1a内に、すのこ2が設けられて ごみGはこのすのこ2より上方の空間で燃焼する。また、本体部1aの周壁には ごみ投入用の扉3と、灰掻き出し口4が設けられており、さらに、本体部1aの 上方位置に貫孔5が形成されて、L字型の煙突6が突設され、この煙突6の内部 が貫孔5と連通して煙を排出する煙道7を構成する。
【0008】 8はこの煙突6の上端に連設された霧雨混合筒であり、その内部は、霧雨混合 室部9を形成する。即ち、焼却炉本体1から出る煙Aを煙道7によって導入して 煙Aに霧雨状に(上方に設けた)噴霧ノズル10から水を放出して混合させて、上 記煙Aの中の有害物質や粉塵を下方へ落として浄化した気体Cを外部へ排出する 。 11は水を供給する水道配管であり、上記噴霧ノズル10に水を供給するが、途中 に、水量を調整(乃至ストップすることもできる)調整バルブ12を介装する。
【0009】 さらに詳しく説明すると、霧雨混合筒8は、短い煙突6の上端に連結される( 鉛直状の)内筒部13と、この内筒部13の上端を所定の煙吹出部14を介して、施蓋 した笠部15と、この内筒部13と同一軸心で一層大径の外筒部16と、底壁部17と、 噴霧器留め笠(天井蓋部)18等を、備えている。噴霧器留め笠18には、浄化され た気体Cを排出する排出孔19…が貫設され、かつ、噴霧ノズル10がこの噴霧器留 め笠18の下面に付設される。
【0010】 内筒部13の高さは、外筒部16の高さに比較して、十分に小さく、上方の噴霧ノ ズル10から放水された霧雨Eは十分に拡散しつつ、笠部15に掛かり、その笠部15 の下方から吹き出る煙Aに、万遍なく均一に、霧雨Eが混合して、有害物質,不 純物,粉塵を、底壁部17側へ汚れた水として、貯まる。
【0011】 次に、前記焼却炉本体1は、燃焼するごみGによって(直接的に)加熱される 浅皿状乾燥鍋21を、本体部1aの上方開口端縁部に対して着脱可能に、蓋状とし て、有している。なお、所望により蓋板22を、その上に施蓋しても良いが、後述 するように、乾燥鍋21にて汚水H中の水分を蒸発させるうえで、この蓋板22を省 略した方が好ましい。 23は、細いパイプ状の流水管炉であり、前述の霧雨混合室部9の底部(底壁部 17)に貯まる(有害物質や粉塵を含んだ)汚水Hを、下方位置の乾燥鍋21へ流入 させる。
【0012】 ごみGの燃焼によって、乾燥鍋21は下方から加熱されているので、汚水H中の 水分等は蒸発し、有害物質や粉塵等を、乾燥鍋21内に、残留固形物として残る。 そこで、(蓋板22及び)乾燥鍋21を、本体部1aから離脱させて、残留固形物を 除去して、別途処分すれば良い。 特に、図1と図2のように、焼却炉全体を地面(床面)上に、自立可能なよう に、霧雨混合室部9をコンパクト・軽量化するのが、望ましく、一般家庭で、使 い易い。 なお、25は排水バルブであって、霧雨混合室部9の洗滌時等に用いる。
【0013】
【考案の効果】
本考案は上述の構成により次のような著大な効果を奏する。 ガスや灯油等の燃料を用いない簡易型の焼却炉でありながら、きれいに浄化 された気体Cを、排出することができ、環境を守るうえで、有効である。特に 、学校,病院,企業,各家庭等にて簡便に使用できる。 浅皿状乾燥鍋21は、有効に、ごみGの燃焼熱を活用できる。 乾燥鍋21内には残留固形物として残り、このような固形物は、その後の処理 が容易である。 (請求項2によれば、)この乾燥鍋21は着脱可能であるので、固形物の取出 しが容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施の一形態を示す一部破断正面図で
ある。
【図2】要部断面側面図である。
【符号の説明】
1 焼却炉本体 7 煙道 9 霧雨混合室部 10 噴霧ノズル 21 乾燥鍋 23 流水管路 A 煙 C 浄化した気体 G ごみ H 汚水

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ごみGを投入して燃焼させる焼却炉本体
    1と、該焼却炉本体1から出る煙Aを導入して該煙Aに
    霧雨状に水を混合させて上記煙Aの中の有害物質や粉塵
    を下方へ落とす霧雨混合室部9と、を備え、さらに、上
    記焼却炉本体1は燃焼するごみGによって加熱される浅
    皿状乾燥鍋21を上部に有し、上記霧雨混合室部9の底部
    に貯まる有害物質や粉塵を含んだ汚水Hを上記乾燥鍋21
    へ流入させる流水管路23を、設けて、上記乾燥鍋21にて
    汚水H中の水分等を蒸発させて、上記有害物質や粉塵等
    を、上記乾燥鍋21内の残留固形物として、取出すように
    構成したことを特徴とする焼却炉。
  2. 【請求項2】 ごみGを投入して燃焼させる焼却炉本体
    1と、該焼却炉本体1から出る煙Aを煙道7によって導
    入して該煙Aに霧雨状に上方の噴霧ノズル10から水を放
    出して混合させて上記煙Aの中の有害物質や粉塵を下方
    へ落として浄化した気体Cを外部へ排出する霧雨混合室
    部9と、を備え、さらに、上記焼却炉本体1は燃焼する
    ごみGによって加熱される浅皿状乾燥鍋21を着脱可能な
    蓋状として上部に有し、上記霧雨混合室部9の底部に貯
    まる有害物質や粉塵を含んだ汚水Hを上記乾燥鍋21へ流
    入させるパイプ状の流水管路23を、設けて、上記乾燥鍋
    21にて汚水H中の水分等を蒸発させて、上記有害物質や
    粉塵等を、上記乾燥鍋21内の残留固形物として、蓋状の
    該乾燥鍋21を離脱させて除去するように構成したことを
    特徴とする焼却炉。
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