JP3074645U - ラジオゾンデ用収納方式パラシュート - Google Patents

ラジオゾンデ用収納方式パラシュート

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JP3074645U
JP3074645U JP2000004742U JP2000004742U JP3074645U JP 3074645 U JP3074645 U JP 3074645U JP 2000004742 U JP2000004742 U JP 2000004742U JP 2000004742 U JP2000004742 U JP 2000004742U JP 3074645 U JP3074645 U JP 3074645U
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JP
Japan
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parachute
balloon
umbrella
debris
storage
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Expired - Lifetime
Application number
JP2000004742U
Other languages
English (en)
Inventor
良一 梶原
秀美 峯野
Original Assignee
気象庁長官
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラジオゾンデ観測において、パラシュートが
濡れることによる開傘率低下の防止と、強風時における
飛揚を容易にし、気球破裂後の残骸がパラシュートの開
傘機能に影響することなく、観測器と気球破裂後の残骸
を緩降下させることのできるパラシュートを提供する。 【解決手段】 パラシュート(1、2)と少量の空気を
密閉した風船5及び、一定量の空気を密閉した収納袋3と
収納箱4からなり、折り畳んだパラシュート傘1の内側に
前記風船5を入れて、パラシュート傘支え紐2と共に、カ
ップ状にした前記収納袋3に収納したものを収納箱4の中
に固定し、観測器6の側面に固定して使用する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、ラジオゾンデ観測終了後の観測器と気球破裂後の残骸を緩降下させ るために用いるラジオゾンデ用収納方式パラシュートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ラジオゾンデ観測終了後の観測器と気球破裂後の残骸を緩降下させるため、観 測器と気球の間に降下速度を抑えるためのパラシュートを押入し、パラシュート の頂部には気球結び紐の一端をつなぎ、パラシュート下部には観測器結び紐の一 端をつないで飛揚する。なお、強風時にはラジオゾンデの飛揚を安全かつ容易に するために、気球と観測器の間を短くするための巻下器を取り付ける。気球が破 裂するとパラシュート傘が開傘して、パラシュートの下には観測器が下がり、パ ラシュートの頂部からは気球破裂後の残骸がパラシュート傘に垂れ下がった状態 となって降下する。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
従来の技術では、図6に示すとおり気球破裂後の残骸9がパラシュート傘1に垂 れ下がって、開傘形状を歪めるために開口断面積を小さくし降下速度が速くなっ てしまうという問題と、気球破裂後の残骸9の振る舞いによっては、パラシュー ト傘1の開傘を妨げた状態のまま降下するという問題があった。また、強風時に は風に煽られたパラシュート(1、2)が観測器センサーに絡んでしまうという 問題と、雨に濡れたパラシュート(1、2)が凍結して開傘率が低下するという 問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、パラシュート傘を折り畳み、その内側に少量の空 気を密閉した風船を入れ、一定の空気を密閉しカップ状にした収納袋に収納して 、更に一端を開放した収納箱の中に固定し、前記収納箱の開口部を下にした状態 で観測器の側面に固定し、前記パラシュートの下部を観測器の下部に取り付けて 飛揚する。なお、強風時には気球と観測器の間に巻下器を取り付けて使用する。
【0005】 気球上昇に伴う気圧低下により密閉された空気は膨張し続けるため、収納袋に 収納されているパラシュートは押し出され、パラシュート傘の内側に入れた風船 でパラシュートの裾が広げられパラシュートは開傘する。なお、収納袋に密閉す る空気量は、雨雲でパラシュートが濡れたり、パラシュートの開傘によって気球 の上昇速度が大きく低下しないような、充分高い高度に達してからパラシュート が押し出されるように調節する。
【0006】 なお、パラシュート傘の素材や構造によって、パラシュート傘の内側に入れる 風船が無くても充分に開傘する場合には、風船を用いる必要はない。
【0007】
【考案実施の形態】
考案の実施の形態を実施例にもとづき図面を参照して説明する。 図1に示される実例図では、部品と組立ての流れを示しており、パラシュート 傘1を折り畳み、その内側に少量の空気を密閉した風船5を入れて、収納袋3は一 定量の空気を密閉し一端を内側に折り込んでカップ状とし、収納箱4は一端を開 放している。なお、前記収納袋3は低温化でも硬化し難く破れることのない素材 で、前記収納箱4は防水性で凍結し難く、気球上昇時に破損しない程度の材質で 構成する。
【0008】 図2に示される実例図では、図1で示す構成物を収納袋3の開口部と収納箱4の開 口部が同じ向きになるように収納したときの形態を示しており、前記収納袋3は 前記収納箱4に固定している。
【0009】 図3に示される実例図では、気球8と観測器6の間に巻下器7を取り付けて、図2 で示す構成物を、収納箱4の開口部が下向きとなるように観測器7の側面に固定 し、パラシュートの下部を観測器6のパラシュート取り付け位置10に取り付けた 飛揚時の形態を示す。
【0010】 図4に示される実例図では、図3で示す構成物が上昇して、気圧の低下により収 納袋3から押し出されたパラシュートが開傘した気球破裂後の降下時の形態を示 す。
【0011】
【考案の効果】
本考案は、以上説明したように構成されるので、以下に記載されるような効果 を奏する。
【0012】 パラシュートを収納袋に収納することにより、気球飛揚時にパラシュートが風 に煽られないため、観測器センサーへの絡み付きを防止できる。
【0013】 また、パラシュートが雨に濡れないために、パラシュートの凍結による開傘率 の低下を防止できる。
【0014】 更に、降下時には気球破裂後の残骸がパラシュートの頂部からパラシュート傘 に垂れ下がる状態を回避できることから、パラシュートの開傘機能を妨げること なく、観測器と気球破裂後の残骸を緩降下させることができる。
【0015】 そして、気球破裂後の残骸によるパラシュート傘の形状が歪められることなく 開傘し、降下速度を効果的に抑えることができることから、パラシュート傘の面 積が比較的小さなものでも、安全な降下速度を確保することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図 1】パラシュートの構成部品と組立ての手順図で
ある。
【図 2】図1で示す構成部品の組立図である。
【図 3】図3の構成物が気球破裂後に降下してくると
きの形態図である。
【図 4】図3の構成物が気球破裂後に降下してくると
きの形態図である。
【図 5】パイプセパレータを使用しないで飛揚したと
きの上昇時形態図である。図5aは巻下器を使用しない
場合、図5bは巻下器を使用した場合。
【図 6】図5の構成物が気球破裂後に降下してくると
きの形態図である。
【符号の説明】
1 パラシュート傘 2 パラシュート傘支え紐 3 収納袋 4 収納箱 5 風船 6 観測器 7 巻下器 8 気球 9 気球破裂後の残骸 10 パラシュート取り付け位置

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 観測器6と気球破裂後の残骸9を緩降下さ
    せるためのパラシュート(1、2)とパラシュート傘1
    に入れる風船5及び、前記パラシュート(1、2)と前
    記風船5を収納する収納袋3及び、これら全てを収納し観
    測器に固定するための収納箱4で構成するラジオゾンデ
    用収納方式パラシュート。
JP2000004742U 2000-07-06 2000-07-06 ラジオゾンデ用収納方式パラシュート Expired - Lifetime JP3074645U (ja)

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