JP3074514U - ウッドチップと繊維混入樹脂で構成された構造体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本考案はウッドチップで構成された景観的
に優れた、強靭な構造体（舗装、ブロック）を作る事に
有る。 【解決手段】本考案は液体合成樹脂に繊維状物質を混練
した結着材で、ウッドチップを固形化させる事に依り、
内部応力の歪みの無い、物性的、経済的に優れた構造物
を作成させた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ウッドチップを骨材として、繊維状物質混入液体合成樹脂で構成さ れた強靭な構造体の成形に関する物である。

【０００２】

【従来の技術】

従来のウッドチップを舗装等に利用する試みはいくつも行われてきたが、強度 的に充分とはいえず、歩道用等が主であった。ウッドチップに液体合成樹脂のみ を加え、加工しようとする為に、強度が得られない事が主であった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

強度強化の解決策として、繊維混入液体合成樹脂を利用し、より強靭なブロッ クを作成出来ると同時に、硬化した物質の内部で繊維同士が互いに干渉し歪みが 発生せず、より一層安定した構造物を作る考案である。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記の目的を達成するために、液体合成樹脂に繊維状物質を混練した 結着材を用いる事により、繊維が良くチップに絡み且つ繊維が補強作用をなし、 樹脂本来の強度以上の物性を発生させ得る。又硬化後、この混入された繊維が内 部応力の歪みを分散させる事により強靭な構造体を作成出来る。又より表面の強 度を上げるには、ウッドチップに、より硬度の有る骨材（石質骨材等）を混練す る事に依り、コンクリート程度の圧縮強度をも確保できる。

【０００５】

【考案の実施の形態】

液体合成樹脂に繊維状物質を混練した結着材とウッドチップを混練し、硬化剤 を加え攪拌したものを敷き均し、転圧、圧縮成形する。

【０００６】

【実施例】 液体エポキシ樹脂に、ロックウール６％ｗ、ガラス繊維４％ｗを加え混練した 物を結着材とし３６０ｇ、ウッドチップ９６０ｇを混練機に入れ攪拌、完全に混 じったところで硬化剤１２０ｇを投入攪拌する。高さ３ｃｍの型枠を周囲に巡ら し、混練したウッドチップを敷き均し、上部より圧縮し形成する。固化を確認し 、脱型する。 （曲げ強度 ５Ｎ／ｍｍ^２程度）

【０００７】

【考案の効果】

これによって作成されたウッドチップ舗装は、表面は、ウッドチップの特性を 有し、視覚上公園等の景観にマッチし、物性的には軽車輌等の走行に耐え得る充 分な強度を呈し、且つ、雨天時に於いても雨水が表面に耐水せず、表面の水を速 やかに下方及び側方に排水する性能を有する。又、ウッドチップに石骨材（φ５ −１０ｍｍ程度）を容量比で５−８０％混入して作成された舗装は、ウッドチッ プ単独の場合よりも、より強度が上がり、且つ、経済的に割安に製造できる利点 がある。 （曲げ強度 ７Ｎ／ｍｍ^２程度）

【提出日】平成１２年６月３日（２０００．６．３）

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】 【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ウッドチップを骨材として、繊維状物質と液体合成樹脂とを混合、 成形した、強靭な構造体の生成に関する物である。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ウッドチップを舗装等に利用する試みはいくつも行われてきたが、強度 的に充分とはいえず、歩道用等が主であった。ウッドチップと液体合成樹脂だけ の組み合わせで、混合、加工しようとする為に、自ずと液体合成樹脂の粘度を下 げざるを得なかった。液体合成樹脂を低粘度とした為に、混入された液体合成樹 脂の大部分は、重力で下方へ沈下し、結着材としての役目を果たせない為、それ によって成形された構造体は、充分な強度が得られない事が主であった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

強度強化の解決策として、繊維混入液体合成樹脂を利用し、より強靭なブロッ クを成形出来ると同時に、硬化した物質の内部で繊維同士が互いに干渉し歪みが 発生せず、より一層安定した構造物を成形する考案である。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、組み合わせとして、液体合成樹脂と繊維状物質を混合し、充分に液 体合成樹脂を繊維物質に含浸させて用いる為、重力による液体沈下現象が起こり にくい。又、繊維が良くチップに絡み且つ繊維が補強作用をなし、樹脂本来の強 度以上の物性を発生させ得る。又硬化後、この混入された繊維が内部応力の歪み を分散させる働きをする為に、より強靭な構造体を成形出来る。より一層、表面 強度を上げるには、ウッドチップに、より硬度の有る骨材（石質骨材等）を混合 する事で、コンクリート程度又は以上の圧縮強度をも確保できる。

【０００５】

【考案の実施の形態】

液体合成樹脂に繊維状物質を混合した結着材とウッドチップを混合し、全体を
▲良く攪拌したものを敷き均し、これを圧縮成形する。▲

【０００６】▲

【実施例】▲ 液体エポキシ樹脂に、ロックウール６％ｗ、ガラス繊維４％ｗを
加え混合した▲物を結着材とし、これを３６０ｇ、それにウッドチップ９６０ｇ
を混合機に入れ▲全体を攪拌、完全に混じったところで必要に応じた、硬化剤１
２０ｇを投入し、▲全体を混合攪拌する。高さ３ｃｍの型枠を周囲に巡らし、混
合されたウッドチッ▲プを内部に敷き均し、上部より圧縮し成形する。固化を確
認し、脱型する。 ▲ （曲げ強度 ５Ｎ／ｍｍ^２程度）▲

【０００７】▲

【考案の効果】▲ これによって成形されたウッドチップ成形物は、視覚上、表
面はウッドチップ▲の特性を有し、公園等の景観に良く馴染み、物性的には車輌
等の走行に耐え得る▲充分な強度を呈する。且つ、雨天時に於いても雨水が表面
に耐水せず、表面の水▲を速やかに下方及び側方に排水する性能をも有する。
又、ウッドチップに石骨材▲（φ５−１０ｍｍ程度）を容量比で５−８０％混入
して成形された舗装は、ウッ▲ドチップ単独の場合よりも、より強度が上がり、
且つ、経済的に割安に製造でき▲る利点がある。 （曲げ強度 ７Ｎ／ｍｍ^２程
度）▲

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例の１例である。

【図２】実施例の一部切欠断面拡大図である。

【符号の説明】

１．ウッドチップ ２．繊維状合成樹脂 ３．石質骨材 ４．金型

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【手続補正書】

【提出日】平成１２年６月３日（２０００．６．３）

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

【手続補正４】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】図面の簡単な説明

【補正方法】変更

【補正内容】

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例の型枠成形時の１例。

【図２】実施例の断面拡大図。

【符号の説明】 １．ウッドチップ ２．合成樹脂含浸繊維及び繊維 ３．石質骨材 ４．型枠

【手続補正５】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】全図

【補正方法】変更

【補正内容】

【図１】

【図２】

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ウッドチップと繊維状物質混入液体合成
   樹脂で構成された構造体
2. 【請求項２】 ウッドチップとその他の骨材と繊維状物
   質混入液体合成樹脂で構成された構造体
3. 【請求項３】 上記混練物をコンクリート構造物と一体
   化させた構造体