JP3073870B2 - 半導体液相エピタキシャル装置 - Google Patents

半導体液相エピタキシャル装置

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JP3073870B2
JP3073870B2 JP05302926A JP30292693A JP3073870B2 JP 3073870 B2 JP3073870 B2 JP 3073870B2 JP 05302926 A JP05302926 A JP 05302926A JP 30292693 A JP30292693 A JP 30292693A JP 3073870 B2 JP3073870 B2 JP 3073870B2
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  • Liquid Deposition Of Substances Of Which Semiconductor Devices Are Composed (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はIII−V族化合物半導体
の液相エピタキシャル装置に関し、特に、複数枚の基板
を一度に結晶成長させる量産用の半導体液相エピタキシ
ャル装置に適用される。
【0002】
【従来の技術】量産用の半導体液相エピタキシャル装置
では、成長用ボートの形成にカーボンを使用し、その形
状は、基板を多数枚セット可能な基板立て置き型が一般
に知られている。
【0003】このような従来の半導体液相エピタキシャ
ル装置の構造を図3及び図4に示す。
【0004】この半導体液相エピタキシャル装置は、全
体を支持する基台となる底板31の上に、成長室33が
形成された成長用ボート32が一定方向に往復移動可能
(矢符Aにより示す)に設けられ、この成長用ボート3
2の上部に、結晶原料の融液37を貯溜する融液溜38
が形成された上部部材36が配置された構造となってい
る。これらの系は、図示しない電気炉内の石英管に収納
され、温度制御されるようになっている。
【0005】成長用ボート32には、その一側部に操作
棒35が形成されており、この操作棒35の操作によ
り、成長用ボート32を矢符A方向に移動させるように
なっている。また、成長用ボート32の成長室33内に
は、移動方向(矢符A方向)に一定の間隔を存して基板
支持用板34,34・・・が配置されており、結晶成長
時にはこの基板支持用板34,34・・・のそれぞれの
両側に、基板41,41・・・が立て置き支持されるよ
うになっている。
【0006】上部部材36に形成された融液溜38に
は、融液落下口39が形成されている。この融液落下口
39は、結晶成長開始前の成長用ボート32を一方向の
端部まで移動させた状態(図3に示す状態)では、成長
用ボート32の上面によって閉塞された状態となってい
る。そして、成長用ボート32を図4に示す位置まで移
動させると、融液落下口39と成長室33とが連通する
ことから、この時点で融液溜38内の溶融液37が成長
室33内に落下して、結晶成長が行われるようになって
いる。
【0007】次に、上記構成の半導体液相エピタキシャ
ル装置による結晶成長の手順について、GaAsの結晶
成長を例に挙げて説明する。
【0008】結晶成長開始前では、成長用ボート32の
位置は図3に示す位置となっている。この状態におい
て、上部部材36の融液溜38に成長させる結晶原料
(ここでは、Ga,As,Si)を収容し、これらの系
をH2 雰囲気中で特定の温度(摂氏920度)まで昇温
し、融液溜38に収容した結晶原料を十分に溶融する。
次に、操作棒35を押して成長用ボート32を図中左へ
移動させ、図4に示す状態として、融液溜38内の融液
(Ga,As,Siの混合融液)37を融液落下口39
から成長室33内へ落下させ、この後降温してGaAs
の結晶を基板41,41・・・の表面に成長させるもの
である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の徐冷法を用いた半導体液相エピタキシャル装
置では、成長室33内の水平方向で成長膜が不均一とな
り、左右両端に位置する基板ほど成長膜厚が厚くなると
いった問題があった。
【0010】この理由は、成長室33内に落下した融液
37の水平方向の温度分布が不均一であることに起因し
ている。つまり、融液37は、成長室33の左右両端で
成長室33の側壁33aに接している。成長用ボート3
2は、融液(主にGa)37より熱容量の小さい例えば
カーボン等で形成されているため、その側壁33a部分
で融液37が冷却される結果、部分的に温度差を生じる
ことになる。
【0011】この温度差により、結晶成長が成長室33
内の左右両端部で速く進む結果、融液37中の特に成長
を律速する原子(As)濃度の不均衡を生じ、そのため
融液37中で原子濃度を平衡に保つべく、中心部から左
右端部への原子の移動が起こる。その結果、成長室33
の中心部に位置する基板と、左右両端に位置する基板と
において、成長膜厚に差が生じることになる。この成長
膜厚の差は、成長膜厚の平均0.14mmに対し最大で
0.4mmに及ぶことがある。
【0012】本発明はこのような問題点を解決すべく創
案されたもので、その目的は、成長室内での水平方向の
成長膜厚を均一に保つことのできる半導体液相エピタキ
シャル装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の半導体液相エピタキシャル装置は、結晶原
料の融液を貯溜する融液溜が形成された上部部材と、
数枚の基板を一定間隔を存して収容する成長室が形成さ
れた成長用ボートとを備え、一定温度に昇温された電気
炉内で、前記融液溜内に貯溜されている融液を前記成長
室内に落下させ、その後降温して基板表面に結晶を成長
させる徐冷法を用いた半導体液相エピタキシャル装置に
おいて、前記成長用ボートに形成された前記成長室の側
壁に隣接して溶媒槽が形成されたものである。
【0014】
【作用】成長室の側壁に隣接して溶媒槽を形成する。
【0015】この溶媒槽に、融液に含まれる結晶原料と
同じ結晶原料を収納し、密閉して、徐冷法によるエピタ
キシャル成長を行う。
【0016】このとき、成長室の側壁が溶媒槽内の溶媒
によって暖められる結果、成長室内の融液の左右端部で
の冷却が回避され、成長室内の融液の温度分布は水平方
向において均一に保たれる。つまり、成長室内の各基板
の成長膜厚の均一化が可能となる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。
【0018】図1及び図2は、本発明の徐冷法による
導体液相エピタキシャル装置の構造を示す縦断面図であ
る。
【0019】図において、1は底板、2は成長用ボー
ト、3は成長室、4は基板支持用板、5は操作棒、6は
上部部材、7は融液、8は融液溜、9は融液落下口であ
り、これらの構造は図3及び図4に示した従来の半導体
液相エピタキシャル装置の構造と同様である。また、1
1は基板である。
【0020】本発明の半導体液相エピタキシャル装置で
は、このような構成において、成長室3の左右両端の側
壁3a,3aに隣接して、それぞれ溶媒槽12,12を
形成したものである。成長室3の側壁3aから溶媒槽1
2の内壁12aまでの厚みは、できるだけ薄くする必要
があり、本実施例では4mm程度としている。
【0021】次に、上記構成の半導体液相エピタキシャ
ル装置による結晶成長の手順について、上記した従来例
と同様、GaAsの結晶成長を例に挙げて説明する。
【0022】この場合、溶媒槽12には、結晶の主成分
であるGaを溶媒13として充填し、密閉する。
【0023】結晶成長開始前では、成長用ボート2の位
置は図1に示す位置となっている。この状態で、上部部
材6の融液溜8に成長させる結晶原料(ここでは、G
a,As,Si)を収容し、これらの系をH2 雰囲気中
で特定の温度(摂氏920度)まで昇温し、融液溜8に
収容した結晶原料を十分に溶融する。このとき、溶媒槽
12に密閉された溶媒(Ga)13も溶融し、その熱に
よって成長室3の左右の側壁3a,3aは暖められた状
態となっている。
【0024】この状態において、次に操作棒5を押して
成長用ボート2を図中左へ移動させ、図2に示す状態と
して、融液溜8内の融液(Ga,As,Siの融液)7
を融液落下口9から成長室3内へ落下させ、この後降温
してGaAsの結晶を基板11,11・・・の表面に成
長させる。
【0025】このとき、溶媒槽12の溶媒13によって
成長室3の左右の側壁3a,3aが暖められていること
から、この側壁3aと成長室3内の融液7との熱容量の
差が微小なものとなり、成長室3内の融液7の温度分布
は水平方向においてほぼ均一に保たれることになる。
【0026】そのため、結晶成長が成長室3内の水平方
向の全体にわたってほぼ均一に進む結果、融液7中の成
長を律速する原子(As)濃度の均衡が保たれ、成長室
3内を水平方向にわたって一定の間隔を存して配置され
た複数枚の各基板11,11・・・に、それぞれ均一な
厚みの成長膜が形成されるものである。
【0027】
【0028】
【発明の効果】本発明の徐冷法を用いた半導体液相エピ
タキシャル装置は、成長用ボートに形成された成長室の
側壁に隣接して溶媒槽を形成したので、成長室の側壁が
溶媒槽内の溶媒によって暖められる結果、成長室内の融
液の側壁端部での冷却が回避され、成長室内の融液の温
度分布が水平方向において均一に保たれる。そのため、
結晶成長が成長室内の水平方向の全体にわたってほぼ均
一に進む結果、成長室内を水平方向にわたって一定の間
隔を存して配置された複数枚の各基板の成長膜厚をほぼ
均一化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体液相エピタキシャル装置の構造
を示す縦断面図である。
【図2】本発明の半導体液相エピタキシャル装置の構造
を示す縦断面図である。
【図3】従来の液相エピタキシャル装置の構造を示す縦
断面図である。
【図4】従来の液相エピタキシャル装置の構造を示す縦
断面図である。
【符号の説明】
2 成長用ボート 3 成長室 6 上部部材 7 融液 8 融液溜 11 基板 12 溶媒槽

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結晶原料の融液を貯溜する融液溜が形成
    された上部部材と、複数枚の基板を一定間隔を存して
    容する成長室が形成された成長用ボートとを備え、一定
    温度に昇温された電気炉内で、前記融液溜内に貯溜され
    ている融液を前記成長室内に落下させ、その後降温して
    基板表面に結晶を成長させる徐冷法を用いた半導体液相
    エピタキシャル装置において、前記成長用ボートに形成
    された前記成長室の側壁に隣接して溶媒槽が形成された
    ことを特徴とする半導体液相エピタキシャル装置。
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