JP3073750U - 哺乳瓶の構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 順調に吸い込むことができ、通気孔を誤って
塞いで吸い込みにくくなるのを防止できる哺乳瓶の提
供。 【解決手段】 瓶体に螺合されるリングキャップの凸縁
内面に少なくとも二つの凸条が設けられ、該二つの凸条
の間の凸縁に複数の通気孔が設けられ、別にリングキャ
ップに組み合わされるニップルの当接縁において該二つ
の凸条の間に対応する位置に孔が設けられ、ニップルが
リングキャップの中心孔に組み合わされてニップルの当
接縁がリングキャップの凸縁内面に当接する時、該通気
孔と孔の間が空気流通可能な状態に保持され、ニップル
を吸う時に、瓶体の内外の空気に対流を発生させられ、
順調に吸い込むことができ、並びに通気孔を誤って塞い
で吸い込みにくくなるのを防止できることを特徴とす
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、一種の哺乳瓶の構造に係り、特に、順調に吸い込むことができ、通 気孔を誤って塞いで吸い込みにくくなるのを防止できるようにした哺乳瓶の構造 に関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般の哺乳瓶はいずれも瓶体の開口部分にエマルジョン材料で製造されたニッ プルを具え、乳児が該ニップルに吸いつき、瓶体内のミルク或いは飲料を口内に 送り込む。ニップルに吸いつく時に、瓶内と瓶外の空気を対流させて瓶内のミル ク或いはその他の液体を順調に吸い出せるように、伝統的な哺乳瓶は、エマルジ ョン材料で製造されたニップルに通気孔が設けられ、瓶体の内外の空気の対流と 交換を行えるようにしてある。しかし、乳児は空気の対流の原理など分からず、 且つニップルに吸いつく時には通常、思いのままに吸いつくため、ニップル全体 を口内にくわえ込んでしまい、このため通気孔を塞いで空気を対流させられなく なり、ミルク或いはその他の液体を順調に吸い出せなくなることがよくある。さ らに、乳児がニップルに吸いつく時には、吸いつきの速度が速すぎたり或いは吸 いつきの力が大きすぎるため、空気が対流できずに真空状態を形成し、ニップル が変形したり或いはミルクを吸い出せなくなる状況が発生しやすく、このため乳 児がニップルを吐き出してそれ以上吸いつこうとしなかったり、また泣きだして しまい、父母のめんどうを増すことにもなった。ゆえに、本件出願人は、すでに 一種の哺乳瓶の構造（台湾パテント出願第８８２００６７９号）を提供している 。しかし、それはそれ以前の伝統的な哺乳瓶の欠点を克服はしたが、金型製造が 難しく、このため製造コストが比較的高くつくため、なおも改善の余地を残して いた。このため、本考案では上述の本件出願人による周知の哺乳瓶と伝統的な哺 乳瓶の欠点をいずれも克服できる哺乳瓶の構造を提供する。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】 本考案の主要な目的は、一種の哺乳瓶の構造を提供することにあり、即ち、通 気孔をリングキャップの凸縁に設け、並びにリングキャップに組み合わせるニッ プルに設けた当接縁に孔を設けることにより、リングキャップとニップルを組み 合わせた時に、通気孔と孔を連通させ空気を流通させられるようにし、並びに乳 児がニップルに吸いつく時に誤って通気孔を塞ぐことがなく、確実に瓶体内外の 空気を順調に対流させられるようにすることにある。

【０００４】 本考案の次の目的は、一種の哺乳瓶の構造を提供することにあり、それは瓶体 の通気孔が瓶内の液体を外に漏らさない構造であるものとする。

【０００５】 本考案のさらにもう一つの目的は、一種の哺乳瓶の構造を提供することにあり 、それは製造コストを減少できる構造であるものとする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、瓶体、ニップル及びリングキャップを具え、該リングキャ ップが中心孔を具え、該中心孔の環周辺に凸縁が形成され、該ニップルの環周に 当接縁が形成され、該ニップルが該リングキャップの中心孔を貫通し並びに該当 接縁により該リングキャップの凸縁の内面に当接する哺乳瓶の構造において、 該リングキャップの凸縁の下面に少なくとも２条の円環状の凸条が設けられ、 該２条の凸条の間の凸縁に複数の通気孔が設けられ、該ニップルの当接縁の該２ 条の凸条の間に対応する位置に孔が設けられ、該当接縁が該リングキャップの凸 縁の下面に当接する時に、該当接縁と２条の凸条の間に空間が保持されて瓶体内 外の通気を形成することを特徴とする、哺乳瓶の構造としている。

【０００７】

【考案の実施の形態】

本考案は、瓶体に螺合されるリングキャップの凸縁内面に少なくとも二つの凸 条が設けられ、該二つの凸条の間の凸縁に複数の通気孔が設けられ、別にリング キャップに組み合わされるニップルの当接縁において該二つの凸条の間に対応す る位置に孔が設けられ、ニップルがリングキャップの中心孔に組み合わされてニ ップルの当接縁がリングキャップの凸縁内面に当接する時、該通気孔と孔の間が 空気流通可能な状態に保持され、ニップルを吸う時に、瓶体の内外の空気に対流 を発生させられ、順調に吸い込むことができ、並びに通気孔を誤って塞いで吸い 込みにくくなるの状況を防止できることを特徴とする。

【０００８】

【実施例】

図１に示されるように、本考案の提供する哺乳瓶の構造は、瓶体１、ニップル ２及びリングキャップ３を具えている。そのうち、瓶体１の上端開口に雄ネジが 設けられている。該ニップル２はエマルジョン材料で製造され、それは製造時に 当接縁２１が形成され、該当接縁２１に少なくとも一つの孔２２が設けられてい る。該リングキャップ３は一つの中心孔３１を具えるように形成され、並びにそ の内径に上述の瓶体１の雄ネジと螺合する雌ネジが形成されている。該中心孔３ １の環周辺に凸縁３２が形成され、該凸縁３２の下面に少なくとも２条の円環状 の凸条３４が設けられ、それはそれぞれ比較的短い直径の第１凸条３３と第２凸 条３４とされ、該第１凸条３３と第２凸条３４は凸縁３２内面より適宜高さ突出 し且つ該第１凸条３３と第２凸条３４間の凸縁３２に複数の貫通する円孔状の通 気孔３５が設けられている（図３参照）。或いは該通気孔３５が溝状に形成され る（図４参照）。組合せ時には、ニップル２が下から上にリングキャップ３の中 心孔３１に通され、並びにニップル２の当接縁２１が該凸縁３２に当接させられ 、並びに第１凸条３３、第２凸条３４の間の区域を被覆する。該孔２２と通気孔 ３５により、瓶体１内外の空気が流通可能であるが、該通気孔３５と孔２２がい ずれも適当な小ささとされ、ゆえに水の表面張力の原理により瓶体１内の水或い はミルク等の液体が瓶体１外に漏出することがない。乳児がニップル２に吸いつ く時、瓶体１内の液体はニップル２の上端の出孔より吸い出され、瓶体１外の空 気が通気孔３５と孔２２を通過して瓶体１内に進入、補充し、対流を形成し、並 びに通気孔３５が乳児の口部に含まれて誤って遮蔽されることが回避されるため 、瓶体１内の液体の順調な吸い出しを確保できる。

【０００９】 以上は本考案の望ましい実施例の説明であって本考案の請求範囲を限定するも のではなく、本考案に基づき当業者が容易に思いつきうる細部の修飾或いは改変 は、いずれも本考案の請求範囲に属するものとする。

【００１０】

【考案の効果】

本考案の哺乳瓶の構造は、通気孔をリングキャップの凸縁に設け、並びにリン グキャップに組み合わせるニップルに設けた当接縁に孔を設けることにより、リ ングキャップとニップルを組み合わせた時に、通気孔と孔を連通させ空気を流通 させられ、並びに乳児がニップルに吸いつく時に誤って通気孔を塞ぐことがなく 、確実に瓶体内外の空気を順調に対流させられる構造とされる。

【００１１】 本考案の哺乳瓶の構造は、瓶体の通気孔が瓶内の液体を外に漏らさない構造と される。

【００１２】 本考案の哺乳瓶の構造は、製造コストを減少できる構造とされる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の哺乳瓶の各構成要件の組合せ関係を示
す分解斜視図である。

【図２】本考案の哺乳瓶の構造の断面図である。

【図３】本考案の通気孔のリングキャップにおける分布
位置表示図である。

【図４】本考案のリングキャップの通気孔が溝とされた
もう一種類の実施例表示図である。

【符号の説明】

１ 瓶体 ２ ニップル ２１ 当接縁 ２２ 孔 ３ リングキャップ ３１ 中心孔 ３２ 凸縁 ３３ 第１凸条 ３４ 第２凸条 ３５ 通気孔

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 瓶体、ニップル及びリングキャップを具
   え、該リングキャップが中心孔を具え、該中心孔の環周
   辺に凸縁が形成され、該ニップルの環周に当接縁が形成
   され、該ニップルが該リングキャップの中心孔を貫通し
   並びに該当接縁により該リングキャップの凸縁の内面に
   当接する哺乳瓶の構造において、 該リングキャップの凸縁の下面に少なくとも２条の円環
   状の凸条が設けられ、該２条の凸条の間の凸縁に複数の
   通気孔が設けられ、該ニップルの当接縁の該２条の凸条
   の間に対応する位置に孔が設けられ、該当接縁が該リン
   グキャップの凸縁の下面に当接する時に、該当接縁と２
   条の凸条の間に空間が保持されて瓶体内外の通気を形成
   することを特徴とする、哺乳瓶の構造。