JP3073702U - 腕枕用パッド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】子供を寝かし付けるときにする腕枕は、腕が痺
れて痛くなったり、寝かし付けた後に腕を抜くときや枕
をさせるときに、子供が目を覚ましやすいという欠点が
あった。 【解決手段】表布の内部にフォームラバーなどの緩衝材
を詰め、さらにその内部に芯材としてアーチ状をなす弾
性体を備えた腕枕用パッドを提供する。本腕枕用パッド
は側方から見た断面形状が、腕を入れて横たえられるよ
うに半円筒状空間部を有する。

Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】

本考案は腕枕をするときに腕に装着するパッドに関するものである。

【従来の技術】

従来、添い寝時に腕枕をする際の利便を考慮した敷き布団に関しては実用新案 登録第１８５６６６７号、実用新案登録第１８５６６７７号などがあった。 これらは何れも腕枕をする際に敷布団の一部に腕を横たえる溝を設けることによ り、腕に加わる頭部重量を軽減し腕の痺れを防止したり、寝かせ付けた後に起こ さないように腕を抜くことができるというものであった。

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、これらには以下のような欠点がある。 敷布団の一部に、長年の使用および日々の布団の上げ下げにも容易に型くずれが しない溝を設けなければならないので、敷布団の製作に手間が掛かり製作コスト が高くなる。また、敷布団は日本の伝統的な寝具であり、中の詰め物材には種類 があるものの、形状的に敷布団上には何もないものという一般消費者の根強い観 念に反しており、この種の新規な敷布団はなかなか受け入れられなかった。 また、子供が寝付いた後、腕を外したときに子供が使用する枕を別途用意してお く必要があった。

【課題を解決するための手段】

本考案は以上のような欠点を解決するものであり、表布の内部にフォームラバ ーなどの緩衝材を詰め、さらにその内部に芯材としてアーチ状をなす弾性体を備 えた腕枕用パッドを提供するものである。本腕枕用パッドは、側方から見た断面 形状が、腕を通して横たえられるように半円筒状空間部を有する。

【実施例】

図１は本考案の腕枕用パッドの斜視図である。枕部の表布４の内部はフォーム ラバーなどの緩衝材５を詰める。また芯材としてアーチ状弾性体６を挿入し、パ ッドの形状を保持させる。敷布団と腕枕用パッド１との間に形成される半円筒状 空間部３は腕を通すためのものである。頭当て部２は安定性を考慮し、絞り込ん だ形状にしている。

【考案の効果】

本考案の腕枕用パッドは以上のような構造であるから、以下に記すような効果 がある。 子供を寝かし付けるときに本考案の腕枕用パッドに於いて、腕をその空間部に 通し横たえることにより、子供の頭に直に接しないものの腕枕の姿勢をとること ができ、腕枕用パッドから通り抜けた腕や手は自由に子供の体などを抱きしめた り接触できるので子供が安心すると共にスキンシップの観点から好ましい。その 際、子供の頭部の重量は腕枕用パッド内部のアーチ状弾性体がその大半を受け持 つことになり腕にかかる重量はきわめて少ない。従って、長時間にわたって腕枕 をしていても腕の痺れや痛みを感じることがない。 また、子供が寝付いて半円筒状空間部から腕を抜く際も子供の頭部を動かすこと なく側方から抜くことができるので、子供が目を覚ましにくい。 腕を抜いた後は、腕枕用パッドがそのまま子供用の枕になるので、別に枕を用意 する必要がない。同様に、腕枕をしないときも通常の枕として使えるので無駄が ない。 以上のように、本考案の腕枕用パッドは極めて単純な構成ながら、無理のない 親子のスキンシップの機会を与える有用な考案と言えよう。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の腕枕用パッドの斜視図である。

【図２】本考案の腕枕用パッドの断面図である。

【符号の説明】

１ 腕枕用パッド ２ 頭当て部 ３ 半円筒状空間部 ４ 表布 ５ 緩衝材 ６ アーチ状弾性体

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】表布４の内部にフォームラバーなどの緩衝
   材５を詰め、さらにその内部に芯材としてアーチ状弾性
   体６を備えた、下部に半円筒状空間部３を有する腕枕用
   パッド。