JP3073621B2 - 放電加工制御方法 - Google Patents
放電加工制御方法Info
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- JP3073621B2 JP3073621B2 JP05040717A JP4071793A JP3073621B2 JP 3073621 B2 JP3073621 B2 JP 3073621B2 JP 05040717 A JP05040717 A JP 05040717A JP 4071793 A JP4071793 A JP 4071793A JP 3073621 B2 JP3073621 B2 JP 3073621B2
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- speed
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- electric discharge
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23H—WORKING OF METAL BY THE ACTION OF A HIGH CONCENTRATION OF ELECTRIC CURRENT ON A WORKPIECE USING AN ELECTRODE WHICH TAKES THE PLACE OF A TOOL; SUCH WORKING COMBINED WITH OTHER FORMS OF WORKING OF METAL
- B23H7/00—Processes or apparatus applicable to both electrical discharge machining and electrochemical machining
- B23H7/26—Apparatus for moving or positioning electrode relatively to workpiece; Mounting of electrode
- B23H7/32—Maintaining desired spacing between electrode and workpiece, e.g. by means of particulate material
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23H—WORKING OF METAL BY THE ACTION OF A HIGH CONCENTRATION OF ELECTRIC CURRENT ON A WORKPIECE USING AN ELECTRODE WHICH TAKES THE PLACE OF A TOOL; SUCH WORKING COMBINED WITH OTHER FORMS OF WORKING OF METAL
- B23H7/00—Processes or apparatus applicable to both electrical discharge machining and electrochemical machining
- B23H7/14—Electric circuits specially adapted therefor, e.g. power supply
- B23H7/20—Electric circuits specially adapted therefor, e.g. power supply for programme-control, e.g. adaptive
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23H—WORKING OF METAL BY THE ACTION OF A HIGH CONCENTRATION OF ELECTRIC CURRENT ON A WORKPIECE USING AN ELECTRODE WHICH TAKES THE PLACE OF A TOOL; SUCH WORKING COMBINED WITH OTHER FORMS OF WORKING OF METAL
- B23H7/00—Processes or apparatus applicable to both electrical discharge machining and electrochemical machining
- B23H7/14—Electric circuits specially adapted therefor, e.g. power supply
- B23H7/18—Electric circuits specially adapted therefor, e.g. power supply for maintaining or controlling the desired spacing between electrode and workpiece
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- Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、放電加工の間隙制御方
法に関する。
法に関する。
【0002】
【従来の技術】放電加工装置は、工具電極と被加工物間
に電圧を印加し放電を生じせしめて被加工物材料を除去
し、かつ、工具電極または被加工物、若しくは両者をプ
ログラムされた軌跡にしたがって移動させることによ
り、所望の形状を加工するものである。この加工の際、
放電加工状態を一定に保つため(工具電極と被加工物間
のギッャプ電圧の平均加工電圧を一定、若しくは、工具
電極と被加工物間に電圧を印加した後放電が生じるまで
の時間を一定にする等)、該放電加工状態に応じて工具
電極または被加工物、若しくはその両者を移動させて放
電間隙を調整している。
に電圧を印加し放電を生じせしめて被加工物材料を除去
し、かつ、工具電極または被加工物、若しくは両者をプ
ログラムされた軌跡にしたがって移動させることによ
り、所望の形状を加工するものである。この加工の際、
放電加工状態を一定に保つため(工具電極と被加工物間
のギッャプ電圧の平均加工電圧を一定、若しくは、工具
電極と被加工物間に電圧を印加した後放電が生じるまで
の時間を一定にする等)、該放電加工状態に応じて工具
電極または被加工物、若しくはその両者を移動させて放
電間隙を調整している。
【0003】従来の放電加工用制御装置では、検出した
放電加工状態に基づいて工具電極若しくは被加工物を退
避させる方向と距離を決定し、退避する先の位置を位置
制御装置(以下サーボ機構という)に指令することによ
って上記放電間隙を調整している。例えば、被加工物に
対する加工電極の相対的移動の接線方向における移動方
向とは逆方向に退避させたり、ワイヤ放電加工機におけ
る仕上げ加工や形彫放電加工機においては、被加工物に
対するワイヤ電極の相対移動方向に垂直な方向(加工面
の法線方向)に所定量退避させるもの。また、X,Y,
Z軸の選択軸方向に退避させるもの等がある。
放電加工状態に基づいて工具電極若しくは被加工物を退
避させる方向と距離を決定し、退避する先の位置を位置
制御装置(以下サーボ機構という)に指令することによ
って上記放電間隙を調整している。例えば、被加工物に
対する加工電極の相対的移動の接線方向における移動方
向とは逆方向に退避させたり、ワイヤ放電加工機におけ
る仕上げ加工や形彫放電加工機においては、被加工物に
対するワイヤ電極の相対移動方向に垂直な方向(加工面
の法線方向)に所定量退避させるもの。また、X,Y,
Z軸の選択軸方向に退避させるもの等がある。
【0004】図1は、従来から行われている被加工物に
対する工具電極の相対送り制御のブロック図である。図
1において、1は工具電極、2は被加工物、3は該工具
電極1と被加工物2間の間隙の放電加工状態を検出する
ギャップ状態検出器(例えば平均加工電圧を検出する)
である。また、4は数値制御装置内部におけるDDA
(Digital Differential Analizer )などで構成される
加工プログラムで指令された位置への指令値分配機構で
ある。さらに、5x,5y,5zはX,Y,Z軸のサー
ボ機構、6x,6y,6zはサーボモータ、7x,7
y,7zは各サーボモータの回転位置を検出する位置検
出器、8は伝動機構で、工具電極1を被加工物2に対し
て相対に移動させるものである。
対する工具電極の相対送り制御のブロック図である。図
1において、1は工具電極、2は被加工物、3は該工具
電極1と被加工物2間の間隙の放電加工状態を検出する
ギャップ状態検出器(例えば平均加工電圧を検出する)
である。また、4は数値制御装置内部におけるDDA
(Digital Differential Analizer )などで構成される
加工プログラムで指令された位置への指令値分配機構で
ある。さらに、5x,5y,5zはX,Y,Z軸のサー
ボ機構、6x,6y,6zはサーボモータ、7x,7
y,7zは各サーボモータの回転位置を検出する位置検
出器、8は伝動機構で、工具電極1を被加工物2に対し
て相対に移動させるものである。
【0005】ギャップ状態検出器3が平均加工電圧等の
工具電極1と被加工物2間の状態(実質的に間隙の大き
さ)を検出し、該状態検出値Vgと目標(設定)状態値
Vsとの差ε(=Vg−Vs)を求め、該差εの大きさ
に比例した距離だけ加工プログラムで指令された移動位
置方向に移動するよう上記指令値分配機構4が各軸のサ
ーボ機構5x,5y,5zに移動指令を分配(Mcx,M
cy,Mcz)する。各サーボ機構は各軸のサーボモータ6
x,6y,6zを駆動して、伝動機構8を介して被加工
物2に対し工具電極1を相対的に移動させる。なお、各
サーボモータの回転位置は位置検出器7x,7y,7z
で検出され、各サーボ機構5x,5y,5zによって位
置のフィードバック制御(以下、この位置のフィードバ
ック制御を、位置ループ制御、位置ループともいう。
又、この位置ループ制御のプロセッサの処理を位置ルー
プ処理という)がなされる。また、速度のフィードバッ
ク制御(以下、この速度のフィードバック制御を、速度
ループ制御、速度ループともいう。又、この速度ループ
制御のプロセッサの処理を速度ループ処理という)も行
われる。
工具電極1と被加工物2間の状態(実質的に間隙の大き
さ)を検出し、該状態検出値Vgと目標(設定)状態値
Vsとの差ε(=Vg−Vs)を求め、該差εの大きさ
に比例した距離だけ加工プログラムで指令された移動位
置方向に移動するよう上記指令値分配機構4が各軸のサ
ーボ機構5x,5y,5zに移動指令を分配(Mcx,M
cy,Mcz)する。各サーボ機構は各軸のサーボモータ6
x,6y,6zを駆動して、伝動機構8を介して被加工
物2に対し工具電極1を相対的に移動させる。なお、各
サーボモータの回転位置は位置検出器7x,7y,7z
で検出され、各サーボ機構5x,5y,5zによって位
置のフィードバック制御(以下、この位置のフィードバ
ック制御を、位置ループ制御、位置ループともいう。
又、この位置ループ制御のプロセッサの処理を位置ルー
プ処理という)がなされる。また、速度のフィードバッ
ク制御(以下、この速度のフィードバック制御を、速度
ループ制御、速度ループともいう。又、この速度ループ
制御のプロセッサの処理を速度ループ処理という)も行
われる。
【0006】以上のように制御されることから、放電間
隙が大きく(状態検出値Vgが大きく)目標値(目標状
態値Vs)との差が正である場合には、放電間隙を小さ
くするように上記差に比例する距離前進し、上記差が負
で放電間隙が目標値より小さい場合には、後退する方向
に上記差に比例する距離後退する。
隙が大きく(状態検出値Vgが大きく)目標値(目標状
態値Vs)との差が正である場合には、放電間隙を小さ
くするように上記差に比例する距離前進し、上記差が負
で放電間隙が目標値より小さい場合には、後退する方向
に上記差に比例する距離後退する。
【0007】図2は、従来から実施されている加工電極
送り制御の他の方法のブロック図である。図1の方法と
相違する点は、プログラムで指令された位置へ移動させ
るために各軸に移動指令を分配する指令値分配機構4と
は別に、放電間隙を調整するための分配機構4´が設け
られている点である。ギャップ状態検出器3で放電間隙
の状態(間隙の大きさ)を検出し、該検出値Vgと設定
目標値Vsとの差ε(=Vg−Vs)の大きさによって
上記分配機構4´がX,Y,Z軸の移動量Px´,Py
´,Pz´を求め、指令値分配機構4から出力される各
軸への分配量Px,Py,Pzに夫々加算し、各軸サー
ボモータへの移動指令とする。
送り制御の他の方法のブロック図である。図1の方法と
相違する点は、プログラムで指令された位置へ移動させ
るために各軸に移動指令を分配する指令値分配機構4と
は別に、放電間隙を調整するための分配機構4´が設け
られている点である。ギャップ状態検出器3で放電間隙
の状態(間隙の大きさ)を検出し、該検出値Vgと設定
目標値Vsとの差ε(=Vg−Vs)の大きさによって
上記分配機構4´がX,Y,Z軸の移動量Px´,Py
´,Pz´を求め、指令値分配機構4から出力される各
軸への分配量Px,Py,Pzに夫々加算し、各軸サー
ボモータへの移動指令とする。
【0008】図1,図2に示す方法のいずれの場合に
も、サーボ機構5x,5y,5zは、指令値分配機構4
または分配機構4´が放電状態に基づいて出力した目標
位置と現在の位置を比較して工具電極もしくは被加工物
の移動速度を決定し、工具電極もしくは被加工物を移動
させる働きをしている。
も、サーボ機構5x,5y,5zは、指令値分配機構4
または分配機構4´が放電状態に基づいて出力した目標
位置と現在の位置を比較して工具電極もしくは被加工物
の移動速度を決定し、工具電極もしくは被加工物を移動
させる働きをしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】放電加工装置において
は、被加工物の材料を除去する除去作用を発揮する正常
な放電を維持させるには、工具電極と被加工物間の放電
間隙の状態を適切に維持する必要がある。そのため、放
電によって被加工物から除去された被加工物材料の加工
屑の堆積や異常放電の発生があったとき、工具電極また
は被加工物を一旦退避させ(間隙を大きくし)、加工屑
の堆積を清浄にしかつ異常放電を停止させ、正常の放電
が発生するように間隙を調整する必要がある。
は、被加工物の材料を除去する除去作用を発揮する正常
な放電を維持させるには、工具電極と被加工物間の放電
間隙の状態を適切に維持する必要がある。そのため、放
電によって被加工物から除去された被加工物材料の加工
屑の堆積や異常放電の発生があったとき、工具電極また
は被加工物を一旦退避させ(間隙を大きくし)、加工屑
の堆積を清浄にしかつ異常放電を停止させ、正常の放電
が発生するように間隙を調整する必要がある。
【0010】すなわち、放電加工の進展や加工屑の堆積
によって刻一刻変化する放電間隙の状態を迅速に検出し
フィードバックして、より短時間に正常な状態に復帰さ
せることが単位時間当たりの加工除去能力を改善させる
ために必要である。また、加工屑の堆積や異常放電が発
生した時、なるべく速やかにこれらを解除する動作を行
うことが異常の拡大を抑制するために有効である。した
がって、放電状態の検出に応じて工具電極または被加工
物を移動させる制御装置が高い応答性をもつことが、よ
り高い放電加工能率と、加工異常の低減のために必要と
なる。
によって刻一刻変化する放電間隙の状態を迅速に検出し
フィードバックして、より短時間に正常な状態に復帰さ
せることが単位時間当たりの加工除去能力を改善させる
ために必要である。また、加工屑の堆積や異常放電が発
生した時、なるべく速やかにこれらを解除する動作を行
うことが異常の拡大を抑制するために有効である。した
がって、放電状態の検出に応じて工具電極または被加工
物を移動させる制御装置が高い応答性をもつことが、よ
り高い放電加工能率と、加工異常の低減のために必要と
なる。
【0011】しかし、従来の放電加工制御装置では、上
述したように、指令値分配機構4,が分配周期毎にサー
ボ機構5x,5y,5zに工具電極1または被加工物2
の移動量Mcx,Mcy,Mczを指令しているため、次のよ
うな理由で応答性を高めることができない。指令値分配
機構4は、サーボモータと送りねじなどからなる複数の
軸(X,Y,Z軸)の駆動機構に対し、放電間隙を最適
に維持するための移動量を各軸に分配(Px,Py,P
z)する計算を行わねばならない。さらに、予めプログ
ラムされている工具電極の移動経路に関し、工具の現在
位置がその終点または個々の移動単位の境界点に達した
か否かを判断する作業が必要である。そのため、各軸へ
の移動指令値の分配に要する計算時間には、上記各処理
に要する時間を越えて短くすることができず処理時間の
下限値がある。したがって、指令値分配計算が実行され
る周期は上記下限値以上の時間の周期にしなければなら
ない。そのため、放電間隙状態の観測が行われた後、次
の指令値分配計算が行われる間での間が無駄時間となり
遅れが生じる。
述したように、指令値分配機構4,が分配周期毎にサー
ボ機構5x,5y,5zに工具電極1または被加工物2
の移動量Mcx,Mcy,Mczを指令しているため、次のよ
うな理由で応答性を高めることができない。指令値分配
機構4は、サーボモータと送りねじなどからなる複数の
軸(X,Y,Z軸)の駆動機構に対し、放電間隙を最適
に維持するための移動量を各軸に分配(Px,Py,P
z)する計算を行わねばならない。さらに、予めプログ
ラムされている工具電極の移動経路に関し、工具の現在
位置がその終点または個々の移動単位の境界点に達した
か否かを判断する作業が必要である。そのため、各軸へ
の移動指令値の分配に要する計算時間には、上記各処理
に要する時間を越えて短くすることができず処理時間の
下限値がある。したがって、指令値分配計算が実行され
る周期は上記下限値以上の時間の周期にしなければなら
ない。そのため、放電間隙状態の観測が行われた後、次
の指令値分配計算が行われる間での間が無駄時間となり
遅れが生じる。
【0012】また、サーボ機構5x,5y,5zは微小
な移動量の指令に対しては、その大きさに比例した微小
な速度でしか追従運動しないため(通常オーバシュート
が生じないようにゲインが調整されている)、その比例
定数である位置フィードバック制御ゲインの逆数に相当
する遅れ時間を持つ。また、サーボ機構5x,5y,5
zは位置検出器7x,7y,7zから各サーボモータの
回転位置の情報がフィードバックされた閉ループ構成に
なっているため、位置制御ゲインを高めるとゲイン余有
が低下し、各サーボ機構の動作が不安定となる。そのた
め、むやみに位置制御ゲインを高めることができない。
したがって遅れ時間を短くすることが難しく、このサー
ボ機構の追従遅れ時間により、放電間隙の制御の応答性
が低下する。
な移動量の指令に対しては、その大きさに比例した微小
な速度でしか追従運動しないため(通常オーバシュート
が生じないようにゲインが調整されている)、その比例
定数である位置フィードバック制御ゲインの逆数に相当
する遅れ時間を持つ。また、サーボ機構5x,5y,5
zは位置検出器7x,7y,7zから各サーボモータの
回転位置の情報がフィードバックされた閉ループ構成に
なっているため、位置制御ゲインを高めるとゲイン余有
が低下し、各サーボ機構の動作が不安定となる。そのた
め、むやみに位置制御ゲインを高めることができない。
したがって遅れ時間を短くすることが難しく、このサー
ボ機構の追従遅れ時間により、放電間隙の制御の応答性
が低下する。
【0013】また、サーボ機構の応答性を改善するため
に、位置のフィードフォワード制御が行われることがあ
る。この方法は指令値分配機構4からの移動指令Px,
Py,Pzを夫々微分した値に比例する値を通常の位置
ループ処理で得られた速度指令に加算して速度ループ処
理における速度指令にするものである。このフィードォ
ワード制御によっても、指令値分配機構4が各軸への移
動指令量を求める分配計算を行うまでの時間遅れを補償
することはできない。さらに、移動指令の微分は、実際
には指令時間間隔(分配周期)毎分配される移動指令の
差を指令時間間隔で除して求めるものであるから、微分
値の精度が指令時間間隔に比例して悪化する。このた
め、フィードフォワード制御において、速度指令値にし
める微分値に基づく部分の重みを大きくすることができ
ない。したがって、フィードフォワード制御によっても
放電間隙制御の応答性を高めることには限界がある。
に、位置のフィードフォワード制御が行われることがあ
る。この方法は指令値分配機構4からの移動指令Px,
Py,Pzを夫々微分した値に比例する値を通常の位置
ループ処理で得られた速度指令に加算して速度ループ処
理における速度指令にするものである。このフィードォ
ワード制御によっても、指令値分配機構4が各軸への移
動指令量を求める分配計算を行うまでの時間遅れを補償
することはできない。さらに、移動指令の微分は、実際
には指令時間間隔(分配周期)毎分配される移動指令の
差を指令時間間隔で除して求めるものであるから、微分
値の精度が指令時間間隔に比例して悪化する。このた
め、フィードフォワード制御において、速度指令値にし
める微分値に基づく部分の重みを大きくすることができ
ない。したがって、フィードフォワード制御によっても
放電間隙制御の応答性を高めることには限界がある。
【0014】以上のように、従来の各種方法によっても
放電加工における放電間隙制御の応答性を十分高めるこ
とができず、放電加工の能率が低く異常加工の防止が不
完全であった。
放電加工における放電間隙制御の応答性を十分高めるこ
とができず、放電加工の能率が低く異常加工の防止が不
完全であった。
【0015】そこで、本発明の目的は、応答性がよく、
かつ安定した放電間隙制御ができる放電加工用制御方法
を提供することにある。
かつ安定した放電間隙制御ができる放電加工用制御方法
を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、移動指令と位
置のフィードバック信号に基づいて速度指令を求める位
置ループ制御を行うと共に、工具電極と被加工物間の間
隙の放電加工状態の検出値と目標値との偏差に基づいて
設定方向の補正量を求め、該補正量を上記速度指令に加
算して速度指令を補正し、該補正された速度指令と速度
フィードバック信号に基づいて、速度ループ制御を行い
上記被加工物に対して加工電極の速度が相対的に上記補
正された速度指令と一致するように駆動する。さらに、
上記偏差に基づく速度の補正量を積分し、該積分値を位
置ループ制御への移動指令に加算し、速度補正による現
在位置のずれを防止する。
置のフィードバック信号に基づいて速度指令を求める位
置ループ制御を行うと共に、工具電極と被加工物間の間
隙の放電加工状態の検出値と目標値との偏差に基づいて
設定方向の補正量を求め、該補正量を上記速度指令に加
算して速度指令を補正し、該補正された速度指令と速度
フィードバック信号に基づいて、速度ループ制御を行い
上記被加工物に対して加工電極の速度が相対的に上記補
正された速度指令と一致するように駆動する。さらに、
上記偏差に基づく速度の補正量を積分し、該積分値を位
置ループ制御への移動指令に加算し、速度補正による現
在位置のずれを防止する。
【0017】特に、上記速度指令に対する補正値は各軸
毎に求める。その方法は、予め設定されている方向ベク
トルの各軸成分値を上記偏差に乗じて得られる値に比例
するものとする。また、移動指令に加算する値は、各軸
毎の上記速度の補正値を積分して求めるか、上記偏差を
積分し、該積分値に予め設定されている方向ベクトルの
各軸成分値を乗じて求める。上記速度指令および移動指
令の補正は、速度ループ処理周期毎実行する。
毎に求める。その方法は、予め設定されている方向ベク
トルの各軸成分値を上記偏差に乗じて得られる値に比例
するものとする。また、移動指令に加算する値は、各軸
毎の上記速度の補正値を積分して求めるか、上記偏差を
積分し、該積分値に予め設定されている方向ベクトルの
各軸成分値を乗じて求める。上記速度指令および移動指
令の補正は、速度ループ処理周期毎実行する。
【0018】
【作用】放電加工状態の検出値と目標値との偏差が求め
られ、この偏差に基づいて速度ループ処理への速度指令
が修正されるから、偏差が大きければば大きい程速度は
増大し、偏差が零になるように工具電極と被加工物間の
間隙は補正される。また、速度が補正されることによっ
て被加工物に対する工具電極の現在位置がプログラムで
指令された位置とずれる。そのため、上記速度の補正量
を積分し、補正移動量を求めこの補正移動量を位置ルー
プの移動指令に加算して上記現在位置のずれを防止す
る。
られ、この偏差に基づいて速度ループ処理への速度指令
が修正されるから、偏差が大きければば大きい程速度は
増大し、偏差が零になるように工具電極と被加工物間の
間隙は補正される。また、速度が補正されることによっ
て被加工物に対する工具電極の現在位置がプログラムで
指令された位置とずれる。そのため、上記速度の補正量
を積分し、補正移動量を求めこの補正移動量を位置ルー
プの移動指令に加算して上記現在位置のずれを防止す
る。
【0019】
【実施例】図3は本発明の一実施例のブロック図であ
る。図1で示す従来の被加工物に対する工具電極の相対
送り制御のブロック図と同一の構成は同一符号を付して
いる。そして、サーボ機構5x,5y,5zの構成を位
置制御部と速度制御部に別けて詳しく記載している。
る。図1で示す従来の被加工物に対する工具電極の相対
送り制御のブロック図と同一の構成は同一符号を付して
いる。そして、サーボ機構5x,5y,5zの構成を位
置制御部と速度制御部に別けて詳しく記載している。
【0020】本実施例では、図1の従来例と異なり、指
令値分配機構4は加工プログラムで指令された移動指令
値を各軸毎に分配し各軸毎の移動指令Px,Py,Pz
を各軸のサーボ機構5x,5y,5zに出力している。
また、ギャップ状態検出器3は、加工電極1と被加工物
2間の間隙の放電加工状態(例えば、平均加工電圧や電
圧印加から放電発生までの時間等)を検出し、検出値V
gから目標値Vsを減じてその偏差εを求める。この偏
差εは、本実施例においては、位置ループ処理によって
求められる速度指令を補正する補正量としてのギャップ
速度指令となる。
令値分配機構4は加工プログラムで指令された移動指令
値を各軸毎に分配し各軸毎の移動指令Px,Py,Pz
を各軸のサーボ機構5x,5y,5zに出力している。
また、ギャップ状態検出器3は、加工電極1と被加工物
2間の間隙の放電加工状態(例えば、平均加工電圧や電
圧印加から放電発生までの時間等)を検出し、検出値V
gから目標値Vsを減じてその偏差εを求める。この偏
差εは、本実施例においては、位置ループ処理によって
求められる速度指令を補正する補正量としてのギャップ
速度指令となる。
【0021】乗算器9x,9y,9zは、上記ギャップ
速度指令εに加工プログラム中に移動軌跡指令と共にプ
ログラムされている退避方向の方向ベクトルa(なお、
退避方向が加工軌跡に関係なく所定方向である等の場合
には加工プログラム中ではなく手動によってこの方向ベ
クトルを設定してもよい)の各軸成分ax,ay,az
を乗じて速度指令を補正するX,Y,Z軸成分の退避速
度指令V2x,V2y,V2zを求める。また、積分器
10x,10y,10zは夫々対応する各軸成分の退避
速度指令V2x,V2y,V2zを積算する。そして、
上記積算器10x,10y,10zの出力Qx,Qy,
Qzは速度指令の補正による移動量を意味し、速度指令
の補正により指令された位置と現在位置がずれることか
らこの移動量を現在位置補正としての補正量として、指
令値分配機構4から分配される各軸の移動量Px,P
y,Pzに夫々加算され、各軸のサーボ機構への移動指
令Mcx,,Mcy,Mczとされる。
速度指令εに加工プログラム中に移動軌跡指令と共にプ
ログラムされている退避方向の方向ベクトルa(なお、
退避方向が加工軌跡に関係なく所定方向である等の場合
には加工プログラム中ではなく手動によってこの方向ベ
クトルを設定してもよい)の各軸成分ax,ay,az
を乗じて速度指令を補正するX,Y,Z軸成分の退避速
度指令V2x,V2y,V2zを求める。また、積分器
10x,10y,10zは夫々対応する各軸成分の退避
速度指令V2x,V2y,V2zを積算する。そして、
上記積算器10x,10y,10zの出力Qx,Qy,
Qzは速度指令の補正による移動量を意味し、速度指令
の補正により指令された位置と現在位置がずれることか
らこの移動量を現在位置補正としての補正量として、指
令値分配機構4から分配される各軸の移動量Px,P
y,Pzに夫々加算され、各軸のサーボ機構への移動指
令Mcx,,Mcy,Mczとされる。
【0022】また、上記退避速度指令V2x,V2y,
V2zは、各軸のサーボ機構5x,5y,5zの位置ル
ープ制御によって得られる速度指令V1x,V1y,V
1zに夫々加算され、速度制御への速度指令(Vcx,V
cy,Vcz)とされる。すなわち、X軸のサーボ機構5x
について説明すると、指令値分配機構4から分配された
X軸に対する移動指令Pxに積分器10xの出力を加算
した値が該サーボ機構5xへの移動指令として入力さ
れ、該移動指令から位置検出器7xで検出された移動量
を減じて位置偏差が求められ、該位置偏差に位置ループ
ゲインKpを乗じて速度指令V1xが従来と同様に求め
られる。この速度指令V1x に上記X軸に対する退避速
度指令V2xを加算して、速度制御部52への速度指令
Vcxとする。速度制御部52ではこの入力された速度指
令Vcxに基づいて従来と同様の速度のフィードバック制
御を行いサーボモータ6xを駆動制御し、伝動機構8を
介して加工電極1若しくは被加工物2を移動させる。な
お、Y軸,Z軸のサーボ機構の動作も同様である。
V2zは、各軸のサーボ機構5x,5y,5zの位置ル
ープ制御によって得られる速度指令V1x,V1y,V
1zに夫々加算され、速度制御への速度指令(Vcx,V
cy,Vcz)とされる。すなわち、X軸のサーボ機構5x
について説明すると、指令値分配機構4から分配された
X軸に対する移動指令Pxに積分器10xの出力を加算
した値が該サーボ機構5xへの移動指令として入力さ
れ、該移動指令から位置検出器7xで検出された移動量
を減じて位置偏差が求められ、該位置偏差に位置ループ
ゲインKpを乗じて速度指令V1xが従来と同様に求め
られる。この速度指令V1x に上記X軸に対する退避速
度指令V2xを加算して、速度制御部52への速度指令
Vcxとする。速度制御部52ではこの入力された速度指
令Vcxに基づいて従来と同様の速度のフィードバック制
御を行いサーボモータ6xを駆動制御し、伝動機構8を
介して加工電極1若しくは被加工物2を移動させる。な
お、Y軸,Z軸のサーボ機構の動作も同様である。
【0023】以上のように、被加工物2に対する加工電
極1の相対移動は、プログラムで指令される移動に対し
て、ギャップ状態検出器3で検出された放電加工状態に
応じて、指令された方向ベクトル方向に速度指令が加算
補正されて移動することになる。ギャップ状態検出器3
が工具電極1と被加工物2間の間隙が目標値より大きい
ことを検出し(例えば平均加工電圧が目標値より高く間
隙が大きいことを検出し)、その出力Vgが目標値Vs
より大きいときには、その偏差であるギャップ速度指令
εは正の値となる。この値に設定されている方向ベクト
ルの各軸成分が夫々乗じられて各軸の退避速度指令V2
x,V2y,V2zが求められ、この退避速度指令が各
軸のサーボ機構の位置ループから出力される速度指令V
1x,V1y,V1zに加算されて速度制御部の速度指
令Vcx,Vcy,Vczとなるから、被加工物2に対する加
工電極1の移動軌跡はプログラムで指令されている軌跡
による移動よりも設定方向ベクトル方向に偏移し、被加
工物2と加工電極1間の間隙は減少する。
極1の相対移動は、プログラムで指令される移動に対し
て、ギャップ状態検出器3で検出された放電加工状態に
応じて、指令された方向ベクトル方向に速度指令が加算
補正されて移動することになる。ギャップ状態検出器3
が工具電極1と被加工物2間の間隙が目標値より大きい
ことを検出し(例えば平均加工電圧が目標値より高く間
隙が大きいことを検出し)、その出力Vgが目標値Vs
より大きいときには、その偏差であるギャップ速度指令
εは正の値となる。この値に設定されている方向ベクト
ルの各軸成分が夫々乗じられて各軸の退避速度指令V2
x,V2y,V2zが求められ、この退避速度指令が各
軸のサーボ機構の位置ループから出力される速度指令V
1x,V1y,V1zに加算されて速度制御部の速度指
令Vcx,Vcy,Vczとなるから、被加工物2に対する加
工電極1の移動軌跡はプログラムで指令されている軌跡
による移動よりも設定方向ベクトル方向に偏移し、被加
工物2と加工電極1間の間隙は減少する。
【0024】一方、上記間隙が減少しすぎて、若しく
は、異常放電が生じる等によって、ギャップ状態検出器
3で検出される値Vgが目標値Vsより小さくなると、
その偏差であるギャップ速度指令εは負の値となり、各
軸のサーボ機構の速度制御部に加算される退避速度指令
V2x,V2y,V2zは負となり、この退避速度指令
の加算によって、工具電極1と被加工物2の間隙が増大
するように設定方向ベクトルの逆向きに工具電極1は被
加工物2に対して相対的に移動する。
は、異常放電が生じる等によって、ギャップ状態検出器
3で検出される値Vgが目標値Vsより小さくなると、
その偏差であるギャップ速度指令εは負の値となり、各
軸のサーボ機構の速度制御部に加算される退避速度指令
V2x,V2y,V2zは負となり、この退避速度指令
の加算によって、工具電極1と被加工物2の間隙が増大
するように設定方向ベクトルの逆向きに工具電極1は被
加工物2に対して相対的に移動する。
【0025】また、各軸サーボ機構の速度制御部に入力
される速度指令は、退避速度指令V2x,V2y,V2
zが加算され加工電極1は被加工物2に対して余分に移
動することとなる。そこで、現在位置を失わないように
するために、本実施例では、上記退避速度指令V2x,
V2y,V2zを夫々積分器10x,10y,10zで
積分し、退避速度指令V2x,V2y,V2zによって
移動した量Qx ,QY,Qz を求め、この移動量を指令
値分配機構4から出力される各軸への移動指令Px,P
y,Pzに加算し、各サーボ機構への移動指令Mcx,M
cy,Mczとしている。この積分器10x,10y,10
zを設け各退避速度指令V2x,V2y,V2zを積分
し、各軸移動指令に加算する点は必ずしも、必要としな
いが、より精度の高いものにするという点において必要
である。このようにして、加工電極1と被加工物2間の
間隙は、正常な放電が生じるように適正な間隙長を維持
することとなる。
される速度指令は、退避速度指令V2x,V2y,V2
zが加算され加工電極1は被加工物2に対して余分に移
動することとなる。そこで、現在位置を失わないように
するために、本実施例では、上記退避速度指令V2x,
V2y,V2zを夫々積分器10x,10y,10zで
積分し、退避速度指令V2x,V2y,V2zによって
移動した量Qx ,QY,Qz を求め、この移動量を指令
値分配機構4から出力される各軸への移動指令Px,P
y,Pzに加算し、各サーボ機構への移動指令Mcx,M
cy,Mczとしている。この積分器10x,10y,10
zを設け各退避速度指令V2x,V2y,V2zを積分
し、各軸移動指令に加算する点は必ずしも、必要としな
いが、より精度の高いものにするという点において必要
である。このようにして、加工電極1と被加工物2間の
間隙は、正常な放電が生じるように適正な間隙長を維持
することとなる。
【0026】図4は本発明の第2の実施例のブロック図
で、図3に示す第1の実施例と相違する点は、積分器を
1つにし、乗算器を3つ増加し、退避速度指令をサーボ
機構の速度制御部に、速度指令の加算に起因する各軸移
動指令に対する補正量をギャップ速度指令εを積分し、
その積分値に方向ベクトルaの各軸成分を乗じて求める
ようにした点である。すなわち、ギャップ状態検出器3
で検出される検出値Vgより目標値Vsを減じて求めた
ギャップ速度指令εに、設定されている方向ベクトルの
各軸成分を乗じてX,Y,Z軸に対する退避速度指令V
2x,V2y,V2zを求め、この退避速度指令V2
x,V2y,V2zを各サーボ機構5x,5y,5zの
位置制御から出力される速度指令に加算して速度制御部
への速度指令Mcx,Mcy,Mczとする点は図3に示す第
1の実施例と同一である。
で、図3に示す第1の実施例と相違する点は、積分器を
1つにし、乗算器を3つ増加し、退避速度指令をサーボ
機構の速度制御部に、速度指令の加算に起因する各軸移
動指令に対する補正量をギャップ速度指令εを積分し、
その積分値に方向ベクトルaの各軸成分を乗じて求める
ようにした点である。すなわち、ギャップ状態検出器3
で検出される検出値Vgより目標値Vsを減じて求めた
ギャップ速度指令εに、設定されている方向ベクトルの
各軸成分を乗じてX,Y,Z軸に対する退避速度指令V
2x,V2y,V2zを求め、この退避速度指令V2
x,V2y,V2zを各サーボ機構5x,5y,5zの
位置制御から出力される速度指令に加算して速度制御部
への速度指令Mcx,Mcy,Mczとする点は図3に示す第
1の実施例と同一である。
【0027】そして、相違する点は、上記ギャップ速度
指令εを積分器10で積分し、この積分値に方向ベクト
ルの各軸成分値を乗算器11x,11y,11zで乗じ
てこの各乗算器の出力Qx ,Qy ,Qz を夫々指令値分
配機構4から出力される対応する移動指令Px,Py,
Pzに加算するようにした点において相違するのみであ
る。すなわち、退避速度指令を通常の速度指令に加算し
て速度制御部の速度指令とすることから、この退避速度
指令による加算分の移動量(退避量)を積算器で各軸毎
求めるか(図3の第1実施例)、合成して求めその後各
軸毎に分配するか(図4の第2実施例)の相違である。
指令εを積分器10で積分し、この積分値に方向ベクト
ルの各軸成分値を乗算器11x,11y,11zで乗じ
てこの各乗算器の出力Qx ,Qy ,Qz を夫々指令値分
配機構4から出力される対応する移動指令Px,Py,
Pzに加算するようにした点において相違するのみであ
る。すなわち、退避速度指令を通常の速度指令に加算し
て速度制御部の速度指令とすることから、この退避速度
指令による加算分の移動量(退避量)を積算器で各軸毎
求めるか(図3の第1実施例)、合成して求めその後各
軸毎に分配するか(図4の第2実施例)の相違である。
【0028】図3に示す第1の実施例と図4に示す第2
の実施例では、第2の実施例の方が積分器が1つです
む。このことは、該方法を実施するときの計算機の処理
において、積算器が少ない分計算時間を短縮することが
できる。また、乗算器(9x〜9z,11x〜11z)
では、計算の語長が有限であるために誤差が発生する
が、図3に示す第1の実施例では、各軸毎の積分器10
x〜10zにその誤差が個別に累積し、方向ベクトルと
各積分器10x〜10zの出力の合成である退避量Qx
,Qy ,Qz の移動ベクトル方向に誤差が生じること
になるが、しかし、図4に示す第2実施例では、積分器
10が1つであり、この積分器10の出力に方向ベクト
ルの各軸成分が乗じられて退避量が求められるから、方
向ベクトルと退避量の方向は一致し誤差は生じない。
の実施例では、第2の実施例の方が積分器が1つです
む。このことは、該方法を実施するときの計算機の処理
において、積算器が少ない分計算時間を短縮することが
できる。また、乗算器(9x〜9z,11x〜11z)
では、計算の語長が有限であるために誤差が発生する
が、図3に示す第1の実施例では、各軸毎の積分器10
x〜10zにその誤差が個別に累積し、方向ベクトルと
各積分器10x〜10zの出力の合成である退避量Qx
,Qy ,Qz の移動ベクトル方向に誤差が生じること
になるが、しかし、図4に示す第2実施例では、積分器
10が1つであり、この積分器10の出力に方向ベクト
ルの各軸成分が乗じられて退避量が求められるから、方
向ベクトルと退避量の方向は一致し誤差は生じない。
【0029】上述したいずれの実施例においても、放電
間隙の放電状態が検出され、その検出値が間隙を制御す
るサーボ機構における速度制御部に直接フィードバック
されるため、従来のような位置制御部へフィードバック
して各軸への分配周期毎の処理と比べ、位置ループを通
さず、かつ、速度ループ処理周期毎フィードバックする
ことから、分配周期及び位置ループ処理周期に比べ速度
ループ処理周期は短い(通常、速度ループ処理周期は分
配周期の1/4若しくは1/8である)ので、遅れ時間
が短く、高いバンド幅を持つ制御が実現できる。
間隙の放電状態が検出され、その検出値が間隙を制御す
るサーボ機構における速度制御部に直接フィードバック
されるため、従来のような位置制御部へフィードバック
して各軸への分配周期毎の処理と比べ、位置ループを通
さず、かつ、速度ループ処理周期毎フィードバックする
ことから、分配周期及び位置ループ処理周期に比べ速度
ループ処理周期は短い(通常、速度ループ処理周期は分
配周期の1/4若しくは1/8である)ので、遅れ時間
が短く、高いバンド幅を持つ制御が実現できる。
【0030】多重フィードバックループにおいて、より
内側に位置するマイナーループがより高い応答バンド幅
を持つことが全体の系の安定化を図るものであるから、
上記いずれの実施例においても、速度制御部は位置検出
器(7x,7y,7z)と位置ループゲインKp、そし
て速度制御部52自体を含む位置サーボ機構(5x,5
y,5z)に比べ高い周波数応答を持っているので安定
した放電加工の制御を得ることができる。
内側に位置するマイナーループがより高い応答バンド幅
を持つことが全体の系の安定化を図るものであるから、
上記いずれの実施例においても、速度制御部は位置検出
器(7x,7y,7z)と位置ループゲインKp、そし
て速度制御部52自体を含む位置サーボ機構(5x,5
y,5z)に比べ高い周波数応答を持っているので安定
した放電加工の制御を得ることができる。
【0031】図5は上記各実施例を実施する制御装置の
ブロック図である。図5において20は放電加工機を制
御する数値制御装置、21は共有メモリ、22はサーボ
機構を構成するディジタルサーボ回路であり、プロセッ
サ、ROM,RAM等のメモリ等で構成されている。ま
た、23はサーボアンプ、6xはX軸駆動用のサーボモ
ータ、7xは該サーボモータの回転位置速度を検出する
位置検出器であり、3は上記ギャップ状態検出器であ
る。なお、図5では、X軸のみを示し他の軸は省略して
いる。そして、従来の制御装置と相違する点は、ギャッ
プ状態検出器3の出力が従来は数値制御装置に入力され
ていた点がディジタルサーボ回路に入力されている点で
あり、他は同一である。
ブロック図である。図5において20は放電加工機を制
御する数値制御装置、21は共有メモリ、22はサーボ
機構を構成するディジタルサーボ回路であり、プロセッ
サ、ROM,RAM等のメモリ等で構成されている。ま
た、23はサーボアンプ、6xはX軸駆動用のサーボモ
ータ、7xは該サーボモータの回転位置速度を検出する
位置検出器であり、3は上記ギャップ状態検出器であ
る。なお、図5では、X軸のみを示し他の軸は省略して
いる。そして、従来の制御装置と相違する点は、ギャッ
プ状態検出器3の出力が従来は数値制御装置に入力され
ていた点がディジタルサーボ回路に入力されている点で
あり、他は同一である。
【0032】数値制御装置20は加工プログラムを読み
分配周期毎各軸に対する移動指令を共有メモリ21に書
き込むと共に、移動指令と共に設定されている方向ベク
トルaを書き込む。ディジタルサーボ回路22のプロセ
ッサは共有メモリ22から各移動指令を読み、該移動指
令を等分になるように分割し位置ループ処理周期毎の移
動指令を求め、位置ループ処理、速度ループ処理、上述
した退避処理、さらには電流ループ処理を実行しサーボ
モータ6xを駆動する。
分配周期毎各軸に対する移動指令を共有メモリ21に書
き込むと共に、移動指令と共に設定されている方向ベク
トルaを書き込む。ディジタルサーボ回路22のプロセ
ッサは共有メモリ22から各移動指令を読み、該移動指
令を等分になるように分割し位置ループ処理周期毎の移
動指令を求め、位置ループ処理、速度ループ処理、上述
した退避処理、さらには電流ループ処理を実行しサーボ
モータ6xを駆動する。
【0033】図6(a),(b)は、ディジタルサーボ
回路22のプロセッサが、図3で示した本発明の第1の
実施例を実施するときの位置ループ処理周期及び速度ル
ープ処理周期毎に実施する処理のフローチャートであ
る。ディジタルサーボ回路22のプロセッサは共有メモ
リ21から読み取った分配周期毎の移動指令を読みDD
A処理等によって位置指令周期毎の各軸移動指令Px ,
Py ,Pz を求める(ステップ101)。また、位置検
出器からの位置フィードバック値Pfx,Pfy,Pfz、を
読む(ステップ102)。次に積分器10x,10y,
10zとしての各軸毎のアキュムレータAx,Ay,A
zに格納されている退避量Qx,Qy,Qzとステップ
101で求めた移動指令Px,py,pzを各軸毎に加
算し、移動指令Mcx,Mcy,Mczを求める(ステップ1
03)。求められた移動指令Mcx,Mcy,Mczからステ
ップ101で求めた位置フィードバック値を減じた値の
積算値である位置偏差を各軸毎求め、該位置偏差に位置
ループゲインKpを乗じる位置ループ処理を行い速度指
令V1x ,V1y ,V1z を求め、レジスタに格納して
当該位置ループ処理周期の処理を終了する(ステップ1
04)。以下、この図6(a)で示す処理を位置ループ
処理周期毎繰り返し実行する。
回路22のプロセッサが、図3で示した本発明の第1の
実施例を実施するときの位置ループ処理周期及び速度ル
ープ処理周期毎に実施する処理のフローチャートであ
る。ディジタルサーボ回路22のプロセッサは共有メモ
リ21から読み取った分配周期毎の移動指令を読みDD
A処理等によって位置指令周期毎の各軸移動指令Px ,
Py ,Pz を求める(ステップ101)。また、位置検
出器からの位置フィードバック値Pfx,Pfy,Pfz、を
読む(ステップ102)。次に積分器10x,10y,
10zとしての各軸毎のアキュムレータAx,Ay,A
zに格納されている退避量Qx,Qy,Qzとステップ
101で求めた移動指令Px,py,pzを各軸毎に加
算し、移動指令Mcx,Mcy,Mczを求める(ステップ1
03)。求められた移動指令Mcx,Mcy,Mczからステ
ップ101で求めた位置フィードバック値を減じた値の
積算値である位置偏差を各軸毎求め、該位置偏差に位置
ループゲインKpを乗じる位置ループ処理を行い速度指
令V1x ,V1y ,V1z を求め、レジスタに格納して
当該位置ループ処理周期の処理を終了する(ステップ1
04)。以下、この図6(a)で示す処理を位置ループ
処理周期毎繰り返し実行する。
【0034】次に、ディジタルサーボ回路22のプロセ
ッサは、図6(b)に示す速度ループ処理を上記位置ル
ープ処理周期内にN回(速度ループ処理周期は位置ルー
プ処理周期の1/Nで通常N=1,2または4である)
実行する。まず、ギャップ状態検出器3の出力Vg、共
有メモリ21に格納されている方向ベクトルa、及び速
度フィードバック値を読む(ステップ111)。次に、
読み込んだギャップ状態検出器の出力Vgから設定され
ている目標値Vsを減じた値に、方向ベクトルの各軸成
分ax,ay,azを夫々乗じ、さらに比例定数Kを乗
じて各軸毎の退避速度指令V2x,V2y,V2zを求
め(ステップ112)、位置ループ処理のステップ10
4で求めた速度指令V1cx,V1cy,V1czと加算して
速度ループへの速度指令Vcx,Vcy,Vczを求める(ス
テップ113)。該求められた速度指令Vcx,Vcy,V
czと速度フィードバック値により従来と同様な速度ルー
プ処理を行い各軸へのトルク指令を求め電流ループに引
き渡す(ステップ114)。そして、アキュムレータA
x,Ay,Azに夫々ステップ112で求めた退避速度
指令V2x,V2y,V2zを加算し、当該速度ループ
処理周期の処理を終了する。なお、電流ループでは、電
流ループ処理を行い各軸サボモータを駆動し、工具電極
1と被加工物2の間隙を調整しながら加工プログラムで
プログラムされた形状に被加工物2を加工することにな
る。以下、速度ループ処理周期毎上記ステップS111
〜115の処理を繰り返し実行する。
ッサは、図6(b)に示す速度ループ処理を上記位置ル
ープ処理周期内にN回(速度ループ処理周期は位置ルー
プ処理周期の1/Nで通常N=1,2または4である)
実行する。まず、ギャップ状態検出器3の出力Vg、共
有メモリ21に格納されている方向ベクトルa、及び速
度フィードバック値を読む(ステップ111)。次に、
読み込んだギャップ状態検出器の出力Vgから設定され
ている目標値Vsを減じた値に、方向ベクトルの各軸成
分ax,ay,azを夫々乗じ、さらに比例定数Kを乗
じて各軸毎の退避速度指令V2x,V2y,V2zを求
め(ステップ112)、位置ループ処理のステップ10
4で求めた速度指令V1cx,V1cy,V1czと加算して
速度ループへの速度指令Vcx,Vcy,Vczを求める(ス
テップ113)。該求められた速度指令Vcx,Vcy,V
czと速度フィードバック値により従来と同様な速度ルー
プ処理を行い各軸へのトルク指令を求め電流ループに引
き渡す(ステップ114)。そして、アキュムレータA
x,Ay,Azに夫々ステップ112で求めた退避速度
指令V2x,V2y,V2zを加算し、当該速度ループ
処理周期の処理を終了する。なお、電流ループでは、電
流ループ処理を行い各軸サボモータを駆動し、工具電極
1と被加工物2の間隙を調整しながら加工プログラムで
プログラムされた形状に被加工物2を加工することにな
る。以下、速度ループ処理周期毎上記ステップS111
〜115の処理を繰り返し実行する。
【0035】図7(a),(b)は、図4に示す本発明
の第2の実施例を実施するときのディジタルサーボ回路
22のプロセッサが位置ループ処理周期毎及び速度ルー
プ処理周期毎に実施する処理のフローチャートである。
位置ループ処理におけるステップ201,202は第1
の実施例のステップ101,102と同一処理である
が、ステップ202で共有メモリ21に格納されている
方向ベクトルaを読み出す点が異なる。そして、第1の
実施例のステップ103に対応する移動指令Mcx,Mc
y,Mczを求める処理のステップ203,204が第1
の実施例と異なる。すなわち、ギャップ状態検出器の出
力Vgと目標値Vsとの差ε(=Vg−Vs)を積算記
憶するアキュムレータAに方向ベクトルaの各軸成分を
夫々乗じ、さらに比例定数Kを乗じて各軸毎の退避量Q
x ,Qy ,Qz を求め、この退避量とステップ201で
求めた移動指令を加算して各軸毎の位置ループ処理への
移動指令Mcx,Mcy,Mczを求める(ステップ203,
204)。そして、求めた移動指令と位置フィードバッ
ク値により位置ループ処理を実行し速度指令V1cx,V
1cy,V1czを求め格納し(ステップS205)位置ル
ープ処理を終了する。
の第2の実施例を実施するときのディジタルサーボ回路
22のプロセッサが位置ループ処理周期毎及び速度ルー
プ処理周期毎に実施する処理のフローチャートである。
位置ループ処理におけるステップ201,202は第1
の実施例のステップ101,102と同一処理である
が、ステップ202で共有メモリ21に格納されている
方向ベクトルaを読み出す点が異なる。そして、第1の
実施例のステップ103に対応する移動指令Mcx,Mc
y,Mczを求める処理のステップ203,204が第1
の実施例と異なる。すなわち、ギャップ状態検出器の出
力Vgと目標値Vsとの差ε(=Vg−Vs)を積算記
憶するアキュムレータAに方向ベクトルaの各軸成分を
夫々乗じ、さらに比例定数Kを乗じて各軸毎の退避量Q
x ,Qy ,Qz を求め、この退避量とステップ201で
求めた移動指令を加算して各軸毎の位置ループ処理への
移動指令Mcx,Mcy,Mczを求める(ステップ203,
204)。そして、求めた移動指令と位置フィードバッ
ク値により位置ループ処理を実行し速度指令V1cx,V
1cy,V1czを求め格納し(ステップS205)位置ル
ープ処理を終了する。
【0036】図7(b)に示す速度ループ処理(この速
度ループ処理は第1の実施例と同様に位置ループ処理周
期ないにN回の処理を実行する)は、図6(b)に示す
第1の実施例の速度ループ処理とほぼ同様で、相違する
点は第1の実施例のステップ111に対応するステップ
211で、方向ベクトルaはすでにステップS202で
読まれていることから読み取る必要がないこと、及び第
1の実施例のステップ115に対応するステップ215
での処理が、この第2実施例では、アキュムレータA
に、読み取ったギャップ状態検出器の出力Vgと目標値
Vsとの差(ε=Vg−Vs)を加算する点であり、他
のステップ212〜214は第1の実施例のステップ1
12〜114と同一である。
度ループ処理は第1の実施例と同様に位置ループ処理周
期ないにN回の処理を実行する)は、図6(b)に示す
第1の実施例の速度ループ処理とほぼ同様で、相違する
点は第1の実施例のステップ111に対応するステップ
211で、方向ベクトルaはすでにステップS202で
読まれていることから読み取る必要がないこと、及び第
1の実施例のステップ115に対応するステップ215
での処理が、この第2実施例では、アキュムレータA
に、読み取ったギャップ状態検出器の出力Vgと目標値
Vsとの差(ε=Vg−Vs)を加算する点であり、他
のステップ212〜214は第1の実施例のステップ1
12〜114と同一である。
【0037】以上2つの実施例を説明したが、これらの
実施例で示されるように、ギャップ状態検出器3で検出
される加工電極1と被加工物2間の間隙の放電加工状態
に応じて該間隙を調整するフィードバック処理が分配周
期及び位置ループ処理周期より短い速度ループ処理周期
毎に実施されるから、遅れが少なく、その結果安定した
放電加工制御ができる。
実施例で示されるように、ギャップ状態検出器3で検出
される加工電極1と被加工物2間の間隙の放電加工状態
に応じて該間隙を調整するフィードバック処理が分配周
期及び位置ループ処理周期より短い速度ループ処理周期
毎に実施されるから、遅れが少なく、その結果安定した
放電加工制御ができる。
【0038】
【発明の効果】従来の放電加工制御装置と比べ本発明の
制御装置は、短時間の内に放電状態に応じて工具電極と
被加工物間の間隙を最適状態に調整するようにするか
ら、遅れが少なく応答性のよい制御系が得られる。その
結果、放電加工の加工状態を最適に維持し、安定した加
工を持続することができるので、放電加工の能率と加工
品質が改善される。
制御装置は、短時間の内に放電状態に応じて工具電極と
被加工物間の間隙を最適状態に調整するようにするか
ら、遅れが少なく応答性のよい制御系が得られる。その
結果、放電加工の加工状態を最適に維持し、安定した加
工を持続することができるので、放電加工の能率と加工
品質が改善される。
【図1】従来から行われている被加工物に対する工具電
極の相対送り制御のブロック図である。
極の相対送り制御のブロック図である。
【図2】従来から行われている他の実施例のブロック図
である。
である。
【図3】本発明の被加工物に対する工具電極の相対送り
制御の第1の実施例のブロック図である。
制御の第1の実施例のブロック図である。
【図4】同第2の実施例のブロック図である。
【図5】本発明の各実施例を実施する制御装置の要部ブ
ロック図である。
ロック図である。
【図6】ディジタルサーボ回路のプロセッサが実行する
第1の実施例における位置ループ処理周期毎及び速度ル
ープ処理周期毎の処理のフローチャートである。
第1の実施例における位置ループ処理周期毎及び速度ル
ープ処理周期毎の処理のフローチャートである。
【図7】同第2の実施例における位置ループ処理周期毎
及び速度ループ処理周期毎の処理のフローチャートであ
る。
及び速度ループ処理周期毎の処理のフローチャートであ
る。
1 工具電極 2 被加工物 Vg 加工状態検出値 Vs 目標値
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23H 7/32 B23H 1/02
Claims (7)
- 【請求項1】 移動指令と位置のフィードバック信号に
基づいて速度指令を求める位置ループ制御を行うと共
に、工具電極と被加工物間の間隙の放電加工状態の検出
値と目標値との偏差に基づいて設定方向の補正量を求
め、該補正量を上記速度指令に加算して速度指令を補正
し、該補正された速度指令と速度フィードバック信号に
基づいて、速度ループ制御を行い上記被加工物に対して
加工電極の速度が相対的に上記補正された速度指令と一
致するように駆動することを特徴とする放電加工制御方
法。 - 【請求項2】 上記偏差に基づく速度指令の補正量を積
分し、該積分値を上記移動指令に加算し位置ループ制御
への補正された移動指令とするようにした請求項1記載
の放電加工制御方法。 - 【請求項3】 上記速度指令に対する補正値は、予め設
定されている方向ベクトルの各軸成分値を上記偏差に乗
じて得られた値に比例するものを各軸の速度ループ制御
への速度指令への補正値として構成される請求項1また
は請求項2記載の放電加工制御方法。 - 【請求項4】 各軸毎の速度指令の補正値を積分し、該
積分値を各軸移動指令に加算して各軸位置ループ制御に
対する移動指令とする請求項3記載の放電加工用制御方
法。 - 【請求項5】 上記偏差を積分し、該積分値に予め設定
されている方向ベクトルの各軸成分値を乗じて得られた
値に比例するものを対応する各軸の位置ループ制御に対
する移動指令に加算する請求項3記載の放電加工制御方
法。 - 【請求項6】 上記速度指令の補正は、速度ループ処理
周期毎実行される請求項1乃至5のいずれか1項記載の
放電加工制御方法。 - 【請求項7】 上記速度指令の補正及び位置指令の補正
は、夫々位置、速度ループ処理周期毎実行される請求項
2記載の放電加工制御方法。
Priority Applications (6)
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US08/313,278 US5589086A (en) | 1993-02-05 | 1994-02-02 | Method and apparatus for electrical discharge machining with control of a servomechanism by a position loop and a speed loop |
PCT/JP1994/000148 WO1994017948A1 (en) | 1993-02-05 | 1994-02-02 | Method and apparatus for discharge machining control |
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JPH06226545A JPH06226545A (ja) | 1994-08-16 |
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Family Applications (1)
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EP (1) | EP0636444B1 (ja) |
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DE (1) | DE69410710D1 (ja) |
WO (1) | WO1994017948A1 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CH700591B8 (fr) * | 2009-09-09 | 2010-11-30 | Charmilles Technologies | Procédé pour l'usinage de pièces au moyen du fraisage par électroérosion. |
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- 1993-02-05 JP JP05040717A patent/JP3073621B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1994
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- 1994-02-02 WO PCT/JP1994/000148 patent/WO1994017948A1/ja active IP Right Grant
- 1994-02-02 DE DE69410710T patent/DE69410710D1/de not_active Expired - Lifetime
- 1994-02-02 KR KR1019940703444A patent/KR0164629B1/ko not_active IP Right Cessation
- 1994-02-02 US US08/313,278 patent/US5589086A/en not_active Expired - Fee Related
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---|---|---|---|---|
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KR950700803A (ko) | 1995-02-20 |
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EP0636444B1 (en) | 1998-06-03 |
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