JP3073315U - 可変式乳房温存手術専用固定板 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （課題）立体構造を持ち脂肪に富んだ乳腺組織は、組織
が柔らかいために固定後切除断端面に歪みが生じやす
い。これは断端の状態の評価が不可欠な温存手術材料の
再構築の精度が低下してしまう。 （考案が解決するための手段）今回考案した可変式Ｌ字
型コルク板を利用して、大胸筋側の面と乳腺断端面が垂
直を保つよう針で刺し固定にすることで切除直後により
近い状態が保たれる。

Description

【考案の詳細な説明】 乳癌治療の乳房部分切除時、通常固定操作には、針で組織を平板型固定板に刺 して固定し固定液に浸ける。しかし、立体構造を持ち脂肪に富んだ乳腺組織は、 組織が柔らかいために固定後切除断端面に歪みが生じやすい。これは断端の状態 の評価が不可欠な温存手術材料の再構築の精度が低下する。今回考案した可変式 乳房温存手術専用固定板は、Ｌ字型固定板に取り付けられた可変固定板の角度を 調節しできるようになっている。ここに大胸筋側の面と断端面が垂直を保つよう にし針で刺し固定する。これにより切除断端の評価・腫瘍の進展の再構築が容易 となり、切除直後により近い状態が保たれた。

（考案の属する技術分野） 医療域における乳腺温存手術材料の固定 （従来の技術） 通常乳癌部分切除時の固定操作には、針で組織を数ヶ所コルク製平板型固定板 に刺して固定する。

（考案が解決しようとする課題） 立体構造を持ち脂肪に富んだ乳腺組織は、組織が柔らかいために固定後切除断 端面に歪みが生じやすい。これは断端の状態の評価が不可欠な温存手術材料の再 構築の精度が低下する。

（考案が解決するための手段） 大胸筋側の面と断端面が垂直を保つように固定する。

（考案実施の形態） 可変式乳房温存手術専用固定板は、乳頭側を頂点とした扇形の角度に合わせて 可変固定板の角度を調節し、大胸筋側の面と断端面が垂直を保つようにして乳腺 組織に針で数ヶ所刺し固定する。

（実施例） 乳腺温存手術組織がｑｕａｄｒａｎｔｅｃｔｏｍｙ（１／４切除）の場合乳房 は、乳頭を頂点として、約９０度の状態で切除されている。Ｌ字型固定板に取り 付けられた可変固定板を切除面の角度に合わせて調節し、大胸筋側の面と断端面 が垂直を保つように針で刺し固定した後、固定液につける。

（考案の効果） 切除断端の評価・腫瘍の進展の再構築が容易で、切除直後により近い状態が保 たれ固定が良好となった。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の固定板の平面図である。

【図２】本考案の固定板の側面図である。

【符号の説明】

１ａ．アガチス板（木材） ２ｂ．コルク板 ３ｃ．蝶番 ４ｄ．鉛板 ５ｅ．取っ手用溝

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【手続補正書】

【提出日】平成１２年５月２２日（２０００．５．２
２）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】固定板が平面板に垂直面が付属しＬ字型固
   定板となっている。
2. 【請求項２】付属垂直面に蝶番を使った可変式垂直面が
   追加され、固定角度が変えることができる。