JP3073314U - 護岸用コンクリートブロック - Google Patents

護岸用コンクリートブロック

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JP3073314U
JP3073314U JP2000000019U JP2000000019U JP3073314U JP 3073314 U JP3073314 U JP 3073314U JP 2000000019 U JP2000000019 U JP 2000000019U JP 2000000019 U JP2000000019 U JP 2000000019U JP 3073314 U JP3073314 U JP 3073314U
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藤 好 治 加
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新田特殊建材工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 河川などに自然に存在する礫で築かれ、盛り
土で表面に草類が繁茂している自然な堤防の外観を呈し
ながら、過度の大雨などでも崩壊しない護岸堤防を提供
するための護岸用コンクリートブロック。 【解決手段】 底面1が平坦面に形成され、表面2に自
然礫を模した複数の礫状突部10を形成したブロック本
体110と、前記複数の礫状突部10の間隙に設けた集
水溝3と、前記集水溝3の略中央に前記ブロック本体を
貫通するように設けた排水孔4と、前記ブロック本体1
10の四辺にそれぞれ設けた把持凹部30と、四隅にそ
れぞれ設けた切欠き部20と、前記切欠き部20に設け
られ隣接するブロック本体110同士を連結するための
連結金物21とを具備していることを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は河川、海岸、遊水池等の堤防に用いる護岸用コンクリートブロックに 関する。
【0002】
【従来の技術】
従来堤防等の護岸には現場打設コンクリートに代わって、予め工場で作られる コンクリートブロックが使用されている。これらのコンクリートブロックは現場 打設コンクリートに比較して工期、費用の両面で有利である。しかし、コンクリ ート面が露出するため周囲の景観を著しく変化させる問題があった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、河川などに自然に存在する礫で築かれ、盛り土で表面に草類が繁茂 している自然な堤防の外観を呈しながら、過度の大雨などでも崩壊しない護岸堤 防を造築する為の護岸用コンクリートブロックを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案の護岸用コンクリートブロックは、底面が平坦面に形成され、表面に自 然礫を模した複数の礫状突部を形成したブロック本体と、前記複数の礫状突部の 間隙に設けた集水溝と、前記集水溝の略中央に前記ブロック本体を貫通するよう に設けた排水孔と、前記ブロック本体の四辺にそれぞれ設けた把持凹部と、前記 ブロック本体の四隅にそれぞれ設けた切欠き部と、前記切欠き部に設けられ隣接 するブロック本体同士を連結するための連結金物とを具備することを特徴とする 。
【0005】 また、請求項2の考案は、請求項1の考案であって、前記礫状突部は、上面が コンクリートで中段が空隙を有するポーラスコンクリートで形成されていること を特徴とする。
【0006】 また、請求項3の考案は、請求項1の考案であって、前記ブロック本体全体が 空隙を有するポーラスコンクリートで形成されていることを特徴とする。
【0007】 また、請求項4の考案は、請求項1の考案であって、前記ブロック本体全体が コンクリートで形成されていることを特徴とする。
【0008】 また、請求項5の考案は、請求項1から4のいずれかの考案であって、前記ブ ロック本体の表面の一部又は全体が自然礫に模した塗料で彩色されていることを 特徴とする。
【0009】 この考案によれば、護岸堤防の造築に当たり、ブロック本体の底面が平坦に形 成され、四辺に把持凹部が設けられている為、堤体への積み上げを効率よく行う ことができ、さらに切欠き部に設けられた連結金物により隣接するブロック本体 同士の連結が効率よく行える。
【0010】 また、この考案によれば、表面に自然礫を模した複数の礫状突部が形成されて いるため、表面からみると自然の石を積み上げた堤防に見えると共に、礫状突部 の間隙に土を詰めて植生することにより緑化堤防とすることができる。
【0011】 さらに、請求項2又は3記載の考案によれば、前記植生された草木の根部が礫 状突部のポーラスコンクリートの内部に伸びることができる。このため、草木の 生育により礫状突部の間隙の土砂を保持し、強固に定着させることができる。
【0012】 またさらに、ブロック本体には、複数の礫状突部の間隙に設けた集水溝と、前 記集水溝の略中央に前記ブロック本体を貫通するように設けた排水孔とを備える ことから降り注ぐ雨水を地中に排水することができる。このため、ブロック本体 の表面の水はけをよくし植生の養生を活発にすることができる。
【0013】 さらにまた、請求項5の考案によれば、施工する河川に存在する自然礫の色を 模した護岸用ブロックとすることができ、自然の景観を維持することができる。
【0014】
【考案の実施の形態】
本考案の一実施の形態を図1から図3に基づき詳細に説明する。図1は本考案 の護岸用コンクリートブロック100の平面図である。図2は図1のA−A断面 図である。図3は図1の側面図である。
【0015】 図1に示すように、本考案の護岸用コンクリートブロック100は、底面1が 平坦面に形成され、表面2に自然礫を模した複数の礫状突部10を形成したブロ ック本体110と、前記複数の礫状突部10の間隙に設けた集水溝3と、前記集 水溝3の略中央に前記ブロック本体110を貫通するように設けた排水孔4と、 前記ブロック本体110の四辺にそれぞれ設けた把持凹部30と、ブロック本体 110の四隅にそれぞれ設けた切欠き部20と、前記切欠き部20に設けられ隣 接するブロック本体110同士を連結するための連結金物21とを具備している 。
【0016】 前記複数の礫状突部10はこの実施の形態では中央に1個と周囲に5個の合計 6個配設されている。礫状突部10の個数はコンクリートブロックの大きさや、 設置する堤防の環境に合わせて少なくしても多くしてもよい。また、それぞれの 礫状突部10の大きさや外形についても自然の礫を模してさまざまな大きさと外 形とすることができる。このことから、施工する河川の環境、状況に合わせ、例 えば河川の上流部であれば自然に存在する礫が大きく、下流部になる程礫が小さ くなる周囲の環境に合わせた護岸用コンクリートブロック100を形成すること が望ましい。
【0017】 前記集水溝3は、ブロック本体110の表面2から一段低くなるように設けら れた溝であって、この実施の形態では複数の礫状突部10の間隙に4個所設けて いる。図2の断面図に示すように集水溝3は上部開口より下部が狭い逆台形状に 形成されている。また、集水溝3の略中央部に排水溝4がブロック本体を貫通す るように設けられている。集水溝3はブロック本体の大きさ、礫状突部10の数 に対応して配設個所の数を変えてよい。
【0018】 図2の断面では、礫状突部10a,10b、10cの断面を示している。この 断面で示すように礫状突部10の頂部は自然石に模した色合いをつけたコンクリ ート11とし、中段はポーラスコンクリート12で形成している。コンクリート 11の彩色は、コンクリートに塗料を混合する方法、表面に吹き付けなどで彩色 する方法などいずれでもよい。
【0019】 また、ブロック本体110の底面部はコンクリート11で形成され、集水溝3 の略中央部に排水溝4がブロック本体を貫通している。
【0020】 図3は、図1の側面を示す。図3に示すように、連結金物21は、ブロック本 体110の四隅にそれぞれ設けられた切欠き部20から直角に突き出たU字形状 の鋼材で、隣接するブロック本体110同士の連結金物21が切欠き部20で形 成される空隙で連結できるようになる。これらの連結金物21を連結する連結部 材は、広く市販されている連結部材を利用することができる。
【0021】 図4は、本考案の護岸用コンクリートブロックで造築した河川堤防の断面を示 す模式図である。堤体200の斜面に配置された護岸用コンクリートブロック1 00の表面の礫状突部10の間隙に培養土を詰めその上に草231の種子を播き 、植生することで、盛り土で表面に草類が繁茂している自然の堤防の外観に形成 することができる。
【0022】 またこの実施例では、河川210の水面220の下となる冠水部にも本考案の 護岸用コンクリートブロック100を配置し、抽水植物である葦221などを植 生している。このように、冠水しても生育するカヤツリグサ属、ホタルイ属、ガ マ属などの抽水植物を植えることにより、河川汚濁の原因となるチッソ、リンな どの有機物を植物に吸収させて水質を浄化することができる。
【0023】 又、抽水植物の根元にプランクトンなどの水棲昆虫が発生しやすくなり、さら にそれらの昆虫をえさにする魚などが生育し、河川汚濁の元になる有機物を消化 させることができる。
【0024】
【考案の効果】
本考案によれば、表面に自然礫を模した複数の礫状突部が形成されているため 、表面からみると自然の石を積み上げた堤防に見えると共に、礫状突部の間隙に 土を詰めて植生することにより緑化堤防とすることができる。
【0025】 また、河川などに自然に存在する礫で築かれ、盛り土で表面に草類が繁茂して いる自然な堤防の外観を呈しながら、過度の大雨などでも崩壊しない護岸堤防を 造築することができる。
【0026】 さらに、請求項2又は3記載の考案によれば、前記植生された草木の根部が礫 状突部のポーラスコンクリートの内部に伸びることができる。このため、草木の 生育により礫状突部の間隙の土砂を保持し、強固に定着させることができる。
【0027】 またさらに、ブロック本体には、複数の礫状突部の間隙に設けた集水溝と、前 記集水溝の略中央に前記ブロック本体を貫通するように設けた排水孔とを備える ことから降り注ぐ雨水を地中に排水することができる。このため、ブロック本体 の表面の水はけをよくし植生の養生を活発にすることができる。
【0028】 さらにまた、請求項5の考案によれば、施工する河川に存在する自然礫の色を 模した護岸用ブロックとすることができ、自然の景観を維持することができる。
【0029】 また、本考案の護岸用コンクリートブロックを河川の冠水部に施工し抽水植物 を植えることにより、河川汚濁の原因となるチッソ、リンなどの有機物を植物に 吸収させて浄化することができる。又、抽水植物の根元にプランクトンなどの水 棲昆虫が発生しやすくなり、さらにそれらの昆虫をえさにする魚などが生育し、 河川汚濁の元になる有機物を消化させるて河川の浄化をおこなうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の護岸用コンクリートブロックの平面図
である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図1の側面図である。
【図4】本考案の護岸用コンクリートブロックで造築し
た河川堤防の断面を示す模式図である。
【符号の説明】
1 底面 2 表面 3 集水溝 4 排水口 10,10a,10b、10c 礫状突部 11 コンクリート 12 ポーラスコンクリート 20 切り欠き部 21 連結金物 30 把持凹部 100 護岸用コンクリートブロック 200 堤体 210 河川 220 水面 221 葦 230 立ち木 231 草

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底面が平坦面に形成され、表面に自然礫
    を模した複数の礫状突部を形成したブロック本体と、前
    記複数の礫状突部の間隙に設けた集水溝と、前記集水溝
    の略中央に前記ブロック本体を貫通するように設けた排
    水孔と、前記ブロック本体の四辺にそれぞれ設けた把持
    凹部と、前記ブロック本体の四隅にそれぞれ設けた切欠
    き部と、前記切欠き部に設けられ隣接するブロック本体
    同士を連結するための連結金物とを具備することを特徴
    とする護岸用コンクリートブロック。
  2. 【請求項2】 前記礫状突部は、上面がコンクリートで
    中段が空隙を有するポーラスコンクリートで形成されて
    いることを特徴とする請求項1記載の護岸用コンクリー
    トブロック。
  3. 【請求項3】 前記ブロック本体全体が空隙を有するポ
    ーラスコンクリートで形成されていることを特徴とする
    請求項1記載の護岸用コンクリートブロック。
  4. 【請求項4】 前記ブロック本体全体がコンクリートで
    形成されていることを特徴とする請求項1記載の護岸用
    コンクリートブロック。
  5. 【請求項5】 前記ブロック本体の表面の一部又は全体
    が自然礫に模した塗料で彩色されていることを特徴とす
    る請求項1から4のいずれかに記載の護岸用コンクリー
    トブロック。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113719187A (zh) * 2021-08-21 2021-11-30 武汉点土石金环保科技有限公司 露天考古墓葬发掘模拟展示施工工艺及模拟墓坑

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