JP3072960B2 - 移動通信システム - Google Patents

移動通信システム

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JP3072960B2
JP3072960B2 JP14514195A JP14514195A JP3072960B2 JP 3072960 B2 JP3072960 B2 JP 3072960B2 JP 14514195 A JP14514195 A JP 14514195A JP 14514195 A JP14514195 A JP 14514195A JP 3072960 B2 JP3072960 B2 JP 3072960B2
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宏二 上條
洋行 糸原
善雄 佐藤
博文 米山
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THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、自動車電話、
携帯電話等の移動電話で通信する移動通信システムの改
良に関し、特にサービスエリアを分割して得られる複数
のセル又はセクタ内の電波不感帯の電波を補強する移動
通信システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車電話等の移動通信システムは、加
入者容量を大きくするために、サービスエリアを複数の
セルに分割し、セル毎に基地局を設置し、相互に干渉し
ない基地局でそれぞれ同一の周波数を繰り返し使用して
電波を有効的に利用することが行われている。また、各
セルは、それぞれセクタアンテナで指向性を高めるよう
に分割された複数のセクタから成っており、各セルは、
このセクタ毎に割り当てられた周波数の無線周波数信号
によってそれぞれ相互に干渉する量を減少するようにし
ている。
【0003】このような移動通信システムにおいて、各
セルの複数のセクタ内には割り当てられた無線周波数信
号が到着し難い電波不感帯が存在する。このような電波
不感帯としては、例えば、地上では、高速道路、鉄道、
一般道等のトンネル内部、建物の内部、半地下構造地帯
の高層又は中層建築物、山岳地帯、渓谷等があり、また
地下では、地下街、地下駐車場、地下鉄の車内又駅構
内、地下道等がある。従来からこのような電波不感帯で
通信を有効に行うことができるようにするため、幾つか
の対策手段が講じられている。
【0004】従来技術の1つの対策手段では、図8に示
すように、無線基地局又は前進基地局300と電波不感
帯330との間に複数の光中継機320が設置され、こ
れらの光中継機320は、相互に光ファイバC300で
接続された基地局側の光無線周波数信号送受信装置32
2と移動局側の光無線周波数信号送受信装置324とか
ら成り、基地局側の光周波数信号送受信装置322は、
基地局300からの電波を受信することができる位置に
設置されてアンテナA322を介して基地局300との
間で信号を送受信し、また移動局側の光周波数信号送受
信装置324は、アンテナA324を介して電波不感帯
330に信号を送受信している(光中継機ブースタ方
式)。尚、図8において符号314は移動電話、また符
号326は共用器を示す。
【0005】他の従来技術の対策手段では、図9に示す
ように、電波不感帯330付近に漏洩同軸ケーブル34
0を設置し、この漏洩同軸ケーブル340は、基地局3
00からの電波を受信することができる位置に設置され
た中継増幅器342に接続され、この中継増幅器342
は、アンテナA342を介して基地局300との間で信
号を受信している(漏洩同軸ケーブル中継ブースタ方
式)。
【0006】更に他の従来技術の対策手段では、図10
に示すように、電波不感帯330付近で電波を受信する
ことができるビル350等の屋上に電波反射板352を
設置し、基地局300と電波不感帯330との間ではこ
の電波反射板352を介して無線周波数信号を送受信す
る(電波中継方式)。
【0007】また、更に他の従来技術の対策手段では、
図11に示すように、電波不感帯330を1つのセルと
して無線基地局300から光伝送装置360を介して前
進基地局362を設置し、この前進基地局362と電波
不感帯330との間では光ケーブルC360を介して信
号を伝送している(光中継機セル方式)。尚、図11に
おいて符号364は共用器である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、光中継機ブー
スタ方式、漏洩同軸ケーブル中継ブースタ方式及び電波
中継方式は、いずれも、同じセクタ内で同じ周波数で電
波不感帯330に中継するので、電波不感帯のみでな
く、今まで電波が届いていたエリア(電波感応帯)にも
電波が漏れることになり、従って電波不感帯330と電
波感応帯との間が同一周波数で相互に干渉し、このため
新たに電界強度が弱くなって電波が到達することができ
ないエリア(電波不感帯)が派生的に発生する欠点があ
った。
【0009】また、光中継機セル方式は、統一されたパ
ターンで設計されてきたセル・セクタを再度設計し直し
て新規パターンのセル・セクタを設計しなければならな
い欠点があった。
【0010】本発明が解決しようとする課題は、同じセ
ル又はセクタ内の他のエリアに電波干渉を起こして悪影
響を与えることなく、またセル又はセクタを設計し直す
ことなく、電波不感帯に電波が届くようにして移動通信
を行うことができる移動通信システムを提供することに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の課題解決
手段は、サービスエリアを分割して得られる複数のセル
の同じセル内の特定セクタ内の電波不感帯に前進基地局
を設置し、この電波不感帯の前進基地局に同じセル内の
特定セクタ以外の他のセクタに割り当てられている周波
数の無線周波数信号を分岐し伝送することを特徴とする
移動通信システムを提供することにある。
【0012】本発明の第2の課題解決手段は、サービス
エリアを分割して得られる複数のセルのうち特定のセル
内の電波不感帯に前進基地局を設置し、この電波不感帯
の前進基地局に特定のセルに割り当てられている周波数
とは異なる周波数が割り当てられている他のセルの無線
周波数信号を分岐し伝送することを特徴とする移動通信
システムを提供することにある。
【0013】本発明の第3の課題解決手段は、サービス
エリアを分割して得られる複数のセルの同じセル内の特
定のセクタ内の電波不感帯に前進基地局を設置し、この
電波不感帯の前進基地局に特定のセクタに割り当てられ
ている周波数とは異なる周波数が割り当てられている他
のセル内のセクタの無線周波数信号を分岐し伝送するこ
とを特徴とする移動通信システムを提供することにあ
る。
【0014】本発明の第4の課題解決手段は、第1乃至
第3の課題解決手段のいずれかによる移動通信システム
であって、前進基地局は他のセル又はセクタ内の中継ア
ンテナを有する中継装置を介して無線周波数信号が伝送
されることを特徴とする移動通信システムを提供するこ
とにある。
【0015】本発明の第5の課題解決手段は、第1乃至
第4の課題解決手段のいずれかによる移動通信システム
であって、前進基地局は、この前進基地局が送受信する
電波の強度を調整することができることを特徴とする移
動通信システムを提供することにある。
【0016】
【作用】このように、サービスエリアの各セル内のセク
タ又はセル内の電波不感帯に他のセクタ又はセルに割り
当てられている周波数の無線周波数信号を分岐して伝送
するので、同じセクタ又はセル内の他のエリアと電波干
渉を生ずることがなく、従ってこのセル又はセクタ内に
他の電波不感帯が派生的に発生することがない。
【0017】また、電波不感帯との間で信号を送受信す
る前進基地局は、その前進基地局が送受信する電波の強
度を調整することができるので、この電波不感帯の広さ
に応じて電波が届くエリアを容易に調整することができ
る。
【0018】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して詳細にのべ
ると、図1は本発明に係る移動通信システムを実施する
装置を系統的に示す。図示の実施例では、サービスエリ
アを分割して得られる複数のセル10(図1では1つの
セルが示されているだけである)の各々を複数のセク
タ、例えば図示の実施例では、3つのセクタS1乃至S
3に分割して構成された1セル・3セクタの形態に本発
明を適用しているのが示されている。尚、図1において
符号12はセル10の基地局、A1乃至A3はそれぞれ
各セクタS1乃至S3にそれぞれ割り当てられた無線周
波数信号を送受信するセクタアンテナ、また符号14は
移動電話を示す。
【0019】セクタS1乃至S3にはそれぞれ周波数R
F1、RF2、RF3がそれぞれ割り当てられており、
これらの周波数は、一般的には、f+X・Qで表され、
周波数RF1、RF2、R3のfは、f1、f2、f3
でそれぞれ表される。例えば、f1=1500MHz、
f2=1501MHz、f3=1502MHzであり、
またX=300KHzであり、Q=1、2、3、4−−
−−n(nは正の整数)である。
【0020】本発明の移動通信システムは、基本的に
は、同一のセル10内のセクタS1乃至S3の電波不感
帯16に前進基地局18をそれぞれ設置し、各セクタS
1乃至S3の前進基地局18に同じセル10内の他の異
なるセクタに割り当てられた周波数RFの無線周波数信
号を分岐し供給して電波不感帯16内で電波信号を送受
信することができるようにする。
【0021】更に詳細に説明すると、セル10内のセク
タS1の電波不感帯16に設置された前進基地局18に
は同じセル10内の他の異なるセクタS3に割り当てら
れた周波数RF3の信号を分岐し光ケーブルC3を介し
て伝送し、同様にしてセル1内のセクタS2の電波不感
帯16に設置された前進基地局18には同じセル10内
の他の異なるセクタS1に割り当てられた周波数RF1
の信号を分岐し光ケーブルC1を介して伝送し、またセ
ル1内のセクタS3の電波不感帯16に設置された前進
基地局18には同じセル10内の他の異なるセクタS2
に割り当てられた周波数RF2の信号を分岐し光ケーブ
ルC2を介して伝送している。
【0022】図1の実施例において、例えば、セル10
内のセクタS2では、f2+X・Qで表される周波数R
F2の無線周波数信号が割り当てられているが、このセ
クタS2の電波不感帯16に前進基地局18を設置し、
この前進基地局18に同じセル10内の他のセクタS1
に割り当てられたf1+X・Qの周波数RF1の無線周
波数信号を光ケーブルC1を介して伝送するので、セク
タS2内で移動電話14は、前進基地局18のアンテナ
A18を介して電波を伝送して通信することができる。
このように、セクタS2内の電波不感帯16での移動通
信は、このセクタS2に割り当てられた周波数RF2に
干渉することがない周波数RF1の無線周波数信号によ
って行われるので、セクタS2の電波不感帯16以外の
エリアで使用される周波数RF2の無線周波数信号に干
渉することがなく、従って新たに電界強度が弱くなって
電波が到達することができないエリア(電波不感帯)が
派生的に発生することがない。
【0023】また、セクタS2内の電波不感帯16の前
進基地局18は、その電波の強度を調整することができ
るので、この前進基地局18が送受信することができる
電波の伝搬範囲を調整することができ、従って電波不感
帯16の広さに容易に合わせることができることが解
る。
【0024】同様にして、セル10内のセクタS3で
は、f3+X・Qで表される周波数RF3の無線周波数
信号が割り当てられているが、このセクタS3の電波不
感帯16の前進基地局18に同じセル10内の他のセク
タS2に割り当てられたf2+X・Qの周波数RF2の
無線周波数信号を光ケーブルC2を介して伝送するの
で、セクタS3内で移動電話14は、前進基地局18の
アンテナA18を介して電波を伝送して通信することが
できる。この場合も、セクタS3内の電波不感帯16で
の移動通信は、このセクタS3に割り当てられた周波数
RF3に干渉することがない周波数RF2の無線周波数
信号によって行われるので、セクタS2の電波不感帯以
外のエリアで使用される無線周波数信号に干渉すること
がなく、同様にして新たな電波不感帯を派生的に生ずる
ことがない。
【0025】また、セクタS2内の電波不感帯16の前
進基地局18は、その電波の強度を調整することができ
るので、この前進基地局18が送受信することができる
電波の伝搬範囲を調整することができ、従って電波の強
さを電波不感帯16の広さに容易に合わせることができ
ることが解る。
【0026】以下、同様にしてセクタS3内の電波不感
帯16は、セクタS2に割り当てられている周波数RF
2の無線周波数信号が分岐して伝送されるので、このセ
クタS3内で電波干渉を生ずることなく、このセクタS
3内の電波不感帯16内で移動通信することができる。
また、同様にして、電波不感帯16の前進基地局18で
電波の強度を調整してこの電波不感帯16の広さに合わ
せることができる。
【0027】尚、上記実施例では、例えば、セクタS2
の電波不感帯16の前進基地局18にセクタS1に割り
当てられた周波数RF1の無線周波数信号を分岐して伝
送したが、セクタS3に割り当てられた周波数RF3の
無線周波数信号を分岐して伝送してもよく、この場合に
は、それに伴ってセクタS3の電波不感帯16の前進基
地局18にはセクタS1に割り当てられた周波数RF1
の無線周波数信号を分岐して伝送し、またセクタS1の
電波不感帯16の前進基地局18にはセクタS2に割り
当てられた周波数RF2の無線周波数信号を分岐し伝送
する。
【0028】1セル当たり4セクタ以上の1セル・多セ
クタの形態に本発明を適用した例が図2に示されてい
る。図2の実施例でも、図示していないが、各セクタの
電波不感帯に前進基地局が設置されており、各前進基地
局に他のセクタに割り当てられている周波数の無線周波
数信号が分岐し伝送される。
【0029】図2(A)は1セル・4セクタの形態に本
発明が適用され、セクタS1の電波不感帯内の前進基地
局にセクタS2、S3、S4に割り当てられている周波
数RF2、RF3、RF4のいずれかの無線周波数信号
を分岐し光ケーブルを介して伝送し、セクタS2の電波
不感帯内の前進基地局にセクタS3、S4、S1に割り
当てられている周波数RF3、RF4、RF1のいずれ
かの無線周波数信号を分岐し光ケーブルを介して伝送
し、同様にして、セクタS3の電波不感帯内の前進基地
局にセクタS4、S1、S2に割り当てられている周波
数RF4、RF1、RF2のいずれかの無線周波数信号
を分岐し光ケーブルを介して伝送し、またセクタS4の
電波不感帯内の前進基地局にセクタS1、S2、S3に
割り当てられている周波数RF1、RF2、RF3のい
ずれかの無線周波数信号を分岐し光ケーブルを介して伝
送する。
【0030】この図2(A)の実施例でも、図1の実施
例と同様に、各セクタ内の電波不感帯での移動通信は、
このセクタに割り当てられた周波数に干渉することがな
い周波数の無線周波数信号によって行われるので、その
セクタ内で電波不感帯以外のエリアで使用される周波数
の無線周波数信号に干渉することがない。
【0031】図2(B)は、1セル・6セクタの形態に
本発明を適用した例を示し、また図2(C)は、1セル
・8セクタの形態に本発明を適用した例を示し、いずれ
の実施例でも各セクタの括弧内に示された数字は、その
セクタの電波不感帯内の前進基地局に分岐して伝送され
るべき自己のセクタ以外の他のセクタに割り当てられて
いる周波数RFに付される数字を示す。例えば、図2
(B)において『2』は、セクタS2を除く他のセクタ
S1、S3乃至S6内の電波不感帯の前進基地局に伝送
することができる信号周波数RF2を示し、以下同様で
あるので、その詳細な説明を省略する。
【0032】本発明の変形例が図3に示されており、こ
の変形例は、図1の実施例の変形例に相応する。この変
形例では、電波不感帯16の前進基地局18は、他のセ
クタから分岐した無線周波数信号を光ケーブルを介して
直接伝送されるのではなく、この分岐されるべき無線周
波数信号に相応する電波を送受信する中継アンテナ20
を有する中継装置22にそれぞれ光ケーブルC1乃至C
3を介して無線周波数信号が送受信(伝送)されるよう
になっている。尚、図3において図1と同じ符号は同じ
部分を示し、また各セクタS1乃至S3には、それぞれ
図1の実施例と同様の周波数RF1乃至RF3の無線周
波数信号が割り当てられている。
【0033】図3に示すように、中継アンテナ20を有
する中継装置22は、各セクタS1乃至S3にはセクタ
アンテナA1乃至A3からの電波が届くエリアに設置さ
れ、この中継装置22と前進基地局18との間は光ケー
ブルC1乃至C3で接続されている。
【0034】更に詳細に述べると、図示の実施例では、
セクタS1の電波不感帯16の前進基地局18は、セク
タS3内にそのセクタアンテナA3から電波が届く位置
に設置された中継装置22に光ケーブルC3を介して接
続され、セクタS2の電波不感帯16の前進基地局18
は、同様にしてセクタS1内に設置された中継装置22
の光ケーブルC1を介して接続され、またセクタS3の
電波不感帯16の前進基地局18は、同様にしてセクタ
S2内に設置された中継装置22の光ケーブルC2を介
して接続されている。
【0035】この図3の変形例の動作は、図1の実施例
の動作と全く同様であり、例えば、セル10内のセクタ
S2では、f2+X・Qで表される周波数RF2の無線
周波数信号が割り当てられているが、このセクタS2の
電波不感帯16に前進基地局18には同じセル10内の
他のセクタS1に割り当てられたf1+X・Qの周波数
RF1の無線周波数信号が中継装置22及び光ケーブル
C1を介して伝送され、従ってセクタS2内で移動電話
14は、前進基地局18のアンテナA18を介して電波
を伝送して通信することができる。中継装置22は、中
継アンテナ20を介してセクタS1内で周波数RF1の
無線周波数信号の電波が送受信される。以下、他のセク
タS3、S1の電波不感帯16内での移動通信も同様に
してそのセクタ以外のセクタS2、S3に割り当てられ
ている周波数RF2、RF3の無線周波数信号を光ケー
ブルC2、C3及び中継装置20を介して伝送して行わ
れる。この変形例でも前進基地局18は、その電波の強
度を調整することができるので、この前進基地局18が
送受信することができる電波の伝搬範囲を調整すること
ができることは勿論である。
【0036】本発明をセル内の電波不感帯に適用した例
が図4及び図5に示されている。図4の実施例では、異
なる周波数RF100A及びRF100Bがそれぞれ割
り当てられている2つのセル100A、100Bが示さ
れ、1つのセル100A内の電波不感帯160に前進基
地局180を設置し、このセル100A内の前進基地局
180には他の異なるセル100Bに割り当てられた周
波数RF100Bの無線周波数信号を分岐し光ケーブル
C100Bを介して伝送し、同様にしてセル100Bの
電波不感帯160に前進基地局180を設置し、このセ
ル100B内の前進基地局180には他の異なるセル1
00Aに割り当てられた周波数RF100Aの無線周波
数信号を分岐し光ケーブルC100Aを介して伝送して
いる。尚、図4において、符号120は各セルの基地
局、また符号A120はそのアンテナを示す。
【0037】図4の実施例において、例えば、セル10
0Aでは、周波数RF100Aの無線周波数信号が割り
当てられているが、このセル100Aの電波不感帯16
0内の前進基地局180に他のセル100Bに割り当て
られた周波数RF100Bの無線周波数信号が光ケーブ
ルC100Bを介して分岐し伝送されるので、セル10
0Aの電波不感帯160内では、前進基地局180のア
ンテナA180を介して電波を伝送することによって移
動通信することができる。この場合、セル100A内の
電波不感帯160での移動通信は、このセル100Aに
割り当てられた周波数RF100Aに干渉することがな
い周波数RF100Bの無線周波数信号によって行われ
るので、セル100Aの電波不感帯160以外のエリア
で使用される周波数RF100Aの無線周波数信号に干
渉することがない。セル100Bの電波不感帯160内
での移動通信も、同様にしてその割り当て周波数RF1
00Bと干渉することがないセル100Aの割り当て周
波数RF100Aの無線周波数信号を分岐し伝送して行
われるので、セル100B内では電波不感帯を含めてす
べてのエリアで相互に干渉することなく移動通信するこ
とができる。
【0038】また、セル100A内の電波不感帯160
の前進基地局180は、その電波の強度を調整すること
ができるので、この前進基地局180が送受信すること
ができる電波の伝搬範囲を調整することができ、従って
電波不感帯160の広さに容易に合わせることができ
る。
【0039】図4の実施例を変形した例が図5に示され
ており、この変形例では、電波不感帯160の前進基地
局180は、他のセルから分岐した無線周波数信号を光
ケーブルを介して直接伝送されるのではなく、この分岐
されるべき無線周波数信号に相応する電波を送受信する
中継アンテナ200を有する中継装置220に光ケーブ
ルC100A、C100Bを介して無線周波数信号が送
受信されるようになっている。尚、図5において図4と
同じ符号は同じ部分を示し、また各セル100A、10
0Bは、それぞれ図4の実施例と同様の周波数RF10
0A、RF100Bの無線周波数信号が割り当てられて
いる。中継装置220は、図3の実施例と同様に、セル
100A、100Bの基地局120のアンテナA120
からの電波が届く範囲に設置されていることは勿論であ
る。
【0040】この図5の変形例の動作は、図4の実施例
の動作と全く同様であり、例えば、セル100Aでは、
周波数RF100Aの無線周波数信号が割り当てられて
いるが、このセル100Aの電波不感帯160に設置さ
れた前進基地局180にはセル100Bに割り当てられ
た周波数RF100Bの無線周波数信号が中継装置22
0及び光ケーブルC100Bを介して伝送され、従って
セル100A内の電波不感帯160では、前進基地局1
80のアンテナA180を介して電波を伝送して通信す
ることができる。中継装置220は、中継アンテナ20
0を介してセル100B内で周波数RF100Bの無線
周波数信号の電波が送受信される。以下、他のセル10
0Bの電波不感帯160内での移動通信も同様にしてそ
のセル以外のセル100Aに割り当てられている周波数
RF100Aの無線周波数信号を光ケーブルC100A
及び中継装置200を介して伝送して行われる。この変
形例でも前進基地局180は、その電波の強度を調整す
ることができるので、この前進基地局180が送受信す
ることができる電波の伝搬範囲を調整することができる
ことは勿論である。
【0041】本発明の更に他の実施例が図6に示されて
いる。図6の実施例では、サービスエリアを分割して得
られる複数のセル100A、100Bがそれぞれ3つの
セクタS1乃至S3に分割された1セル・3セクタの形
態に本発明が適用されており、例えばセル100B内の
特定のセクタS1内に電波不感帯160がある場合、こ
の電波不感帯160に前進基地局180を設置し、この
電波不感帯160の前進基地局180に他のセル100
A内の特定のセクタS1に相応するセクタS1以外のセ
クタ、例えばS3に割り当てられている周波数の無線周
波数信号を光ケーブルC100Aを介して分岐し伝送し
ている。セル100AのセクタS1乃至S3又はセル1
00Bの他のセクタS2又はS3に同様の電波不感帯が
あれば、その電波不感帯に前進基地局を設置し、その前
進基地局に同様にしてセル100B又はセル100Aの
異なる周波数が割り当てられたセクタの無線周波数信号
を分岐し、伝送する。
【0042】この実施例の動作も図1及び図4の実施例
と同様であり、この実施例でもセル100Bの電波不感
帯内では他のセル100Aを介して電波を伝送すること
によって移動通信することができる。この場合、セル1
00B内の電波不感帯160での移動通信は、このセル
100Bに割り当てられた周波数RF100Bに干渉す
ることがない周波数RF100Aの無線周波数信号によ
って行われるので、セル100Bの電波不感帯160以
外のエリアで使用される無線周波数信号に干渉すること
がない。
【0043】図6の実施例を変形した例が図7に示され
ており、この変形例では、電波不感帯160の前進基地
局180は、他のセル100Aから分岐した無線周波数
信号を光ケーブルを介して直接伝送されるのではなく、
この分岐されるべき無線周波数信号に相応する電波を送
受信する中継アンテナ200を有する中継装置220に
光ケーブルC100Aを介して無線周波数信号が送受信
されるようになっている。尚、図7において図6と同じ
符号は同じ部分を示し、また各セル100A、100B
のセクタS1乃至S2は、それぞれ図4の実施例と同様
の周波数RF100A1乃至RF100A3、RF10
0B1乃至RF100B3の無線周波数信号が割り当て
られている。中継装置220は、図3及び図5の実施例
と同様に、セル100Aの基地局120のアンテナA3
からの電波が届く範囲に設置されていることは勿論であ
る。
【0044】尚、上記実施例では、1つのセル又はセク
タから他のセル又はセクタの電波不感帯に1対1の関係
で無線周波数信号を分岐し伝送したが、1つのセル又は
セクタから他の複数のセル又はセクタに1対Nの関係で
無線周波数信号を分岐し伝送してもよいし、更に複数の
セル又はセクタから他の複数のセル又はセクタにN対N
又はN対Mの関係で無線周波数信号を分岐し伝送しても
よい。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、上記のように、サービ
スエリアの各セル内のセクタ又はセル内の電波不感帯に
他のセクタ又はセルに割り当てられている周波数の無線
周波数信号を分岐して伝送するので、同じセクタ又はセ
ル内の他のエリアと干渉することがなく、従ってこのセ
ル又はセクタ内に他の電波不感帯が派生的に発生するこ
とがない。また、従来の光中継機セル方式のように、統
一されたパターンで設計されてきたセル・セクタを再度
設計し直して新規パターンのセル・セクタを設計する必
要がなく、電波不感帯での通信システムの設計が容易で
ある。
【0046】更に、電波不感帯との間で信号を送受信す
る前進基地局は、その前進基地局が送受信する電波の強
度を調整することができるので、この電波不感帯の広さ
に応じて電波が届くエリアを容易に調整することができ
る実益がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】移動通信システムの1つのセルのセクタ内の電
波不感帯に他のセクタに割り当てられた無線周波数信号
を分岐し、伝送する本発明の第1の実施例の概略系統図
である。
【図2】図1の実施例と実質的に同じであるが、1セル
内のセクタ数の異なる3つの例の概略系統図であり、同
図(A)は1セル・4セクタに本発明を適用した例を示
し、同図(B)は1セル・6セクタに本発明を適用した
例を示し、同図(C)は1セル・8セクタに本発明を適
用した例を示す。
【図3】図1の実施例を変形した例の概略系統図であ
る。
【図4】移動通信システムのセル内の電波不感帯に他の
セルに割り当てられた無線周波数信号を分岐し伝送する
本発明の第2の実施例の概略系統図である。
【図5】図4の実施例を変形した例の概略系統図であ
る。
【図6】移動通信システムの1つのセルの1つのセクタ
内の電波不感帯に他のセルのセクタに割り当てられた無
線周波数信号を分岐し伝送する本発明の第3の実施例の
概略系統図である。
【図7】図6の実施例を変形した例の概略系統図であ
る。
【図8】光中継機ブースタ方式による1つの従来技術の
移動通信システムの概略系統図である。
【図9】漏洩同軸ケーブル中継ブースタ方式による他の
従来技術の移動通信システムの概略系統図である。
【図10】電波中継方式による更に他の従来技術の移動
通信システムの概略系統図である。
【図11】光中継機セル方式による更に他の従来技術の
移動通信システムの概略系統図である。
【符号の説明】
10 セル 12 基地局 14 移動電話 16 電波不感帯 18 前進基地局 20 中継アンテナ 22 中継装置 100A セル 100B セル 120 基地局 160 電波不感帯 180 前進基地局 200 中継アンテナ 220 中継装置 A1乃至A3 アンテナ A18 アンテナ A120 アンテナ A180 アンテナ C1乃至C3 光ケーブル S1乃至S6 セクタ 300 無線又は前進基地局 314 移動電話 320 光中継機 322 基地局側光無線周波数送受信装置 324 移動局側光無線周波数送受信装置 326 共用器 330 電波不感帯 340 漏洩同軸ケーブル 342 中継増幅器 350 ビル 352 反射板 360 光伝送装置 361 前進基地局 A324 アンテナ A342 アンテナ C300 光ケーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 米山 博文 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古河電気工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭64−46335(JP,A) 特開 昭58−143644(JP,A) 特開 平6−224831(JP,A) 特開 平7−79187(JP,A) 特開 平5−300084(JP,A) 実開 平6−48251(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 7/14 - 7/26 102 H04Q 7/00 - 7/38

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サービスエリアを分割して得られる複数
    のセルの同じセル内の特定のセクタ内の電波不感帯に前
    進基地局を設置し、前記電波不感帯の前進基地局に前記
    同じセル内の前記特定のセクタ以外の他のセクタに割り
    当てられている周波数の無線周波数信号を分岐し伝送す
    ることを特徴とする移動通信システム。
  2. 【請求項2】 サービスエリアを分割して得られる複数
    のセルのうち特定のセル内の電波不感帯に前進基地局を
    設置し、前記電波不感帯の前進基地局に前記特定のセル
    に割り当てられている周波数とは異なる周波数が割り当
    てられている他のセルの無線周波数信号を分岐し伝送す
    ることを特徴とする移動通信システム。
  3. 【請求項3】 サービスエリアを分割して得られる複数
    のセルの同じセル内の特定のセクタ内の電波不感帯に前
    進基地局を設置し、前記電波不感帯の前進基地局に前記
    特定のセクタに割り当てられている周波数とは異なる周
    波数が割り当てられている他のセル内のセクタの無線周
    波数信号を分岐し伝送することを特徴とする移動通信シ
    ステム。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    の移動通信システムであって、前記前進基地局は前記他
    のセル又はセクタ内の中継アンテナを有する中継装置を
    介して前記無線周波数信号が伝送されることを特徴とす
    る移動通信システム。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載
    の移動通信システムであって、前記前進基地局は、この
    前進基地局が送受信する電波の強度を調整することがで
    きることを特徴とする移動通信システム。
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