JP3072883U - 眼鏡及びこれに用いるバックミラー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 レンズを介してバックミラーを見ることがで
きるようにし、これにより視力が悪く眼鏡を本来必要と
する人も使用できるようにする。 【解決手段】 後方を視認するためのバックミラー１を
備える。このバックミラー１を、支持腕３と後方視認用
のミラー４とで形成する。支持腕３の基端３ａをフレー
ム２の側部に取り付け、前方に突き出させる。ミラー４
は、この支持腕３の前端に取り付ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、眼鏡に関し、更に詳しくは振り向くことなく、後方を見ることがで きるよう形成した眼鏡、及びこれに用いるバックミラーに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来この種の眼鏡としては、例えばレンズ枠の外側部にミラーを設けたものや 、レンズ自体の左右方向における外側の部分をミラーに形成したものがある（例 えば特開平７−２８１１３９号公報、同９−２８１４４９号公報、特開２０００ −７５２５２号公報、実用新案登録第３０１８６８３号公報参照）。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところでこの種の眼鏡は、例えば狭い道を歩くときなど、後方から来る自動車 や自転車等をたびたび振り向くことなく確認できるものであるが、視力の良い人 だけではなく、視力が悪く、眼鏡を本来必要とする人も、利用できるよう形成さ れているのが望ましい。

【０００４】 しかるに従来品は、上記の通り、レンズ枠の外側部にミラーを設けたり、レン ズ自体にミラー部を形成するものであり、レンズを介してミラーに映る後方視界 を見るものではなかった。

【０００５】 即ち従来品の場合は、視力が矯正されない状態でミラーを見るものであり、視 力の良い人の使用を前提としたから、従来品を使用すると、眼鏡を本来必要とす る視力の悪い人は利用できない、という問題点があった。

【０００６】 本考案は、このような従来品の問題点を解消しようとするものである。

【０００７】 従って本考案の技術的課題は、レンズを介してバックミラーを見ることができ るようにし、これにより視力が悪く眼鏡を本来必要とする人も使用できるよう形 成した眼鏡、及び既存の眼鏡にこの種の後方視認機能を簡単に持たせることが可 能になるよう形成したバックミラーを提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記の課題を解決するために、次のような技術的手段を採る。

【０００９】 即ち本考案は、図１に示されるように、後方を視認するためのバックミラー１ を備えた眼鏡であって、上記のバックミラー１が、フレーム２の側部に基端３ａ が取り付けられて前方に突き出された支持腕３と、この支持腕３の前端に取り付 けられた後方視認用のミラー４とで形成されたことを特徴とする（請求項１）。

【００１０】 ここで、支持腕３としては、例えは金属材や樹脂材で棒状、板状に形成された ものがある。本考案の場合、ミラー４の形状、大きさ等は任意であり、又ミラー ４は平面鏡のほか、例えば凸面鏡でも良い。又本考案の場合、ミラー４は、図４ に示されるように、縦軸状のピン４ａで支持腕３の前端に回転自在に取り付けら れ、ピン４ａを介して左右方向に回して角度を調節自在に形成されるのでも良い 。

【００１１】 又本考案は、バックミラー１が、フレーム２の側部に着脱自在に取り付けられ るのが好ましい（請求項２）。

【００１２】 この場合は、必要なときだけフレーム２にバックミラー１を取り付けて使用で きるため、使い勝手が良くなるからである。着脱自在に取り付ける手段としては 、例えば図１、図３に示されるように、支持腕３の基端３ａを、下向きのＵ字形 に形成してフレーム２の側部に上方から嵌め込む方式や、或いは図５に示される ように、支持腕３の基端３ａを、つる６の止め付けネジ６ａを利用し、つる６と 一緒にネジ止めする方法等がある。

【００１３】 又本考案のバックミラー１としては、フレーム２の側部に基端３ａが着脱自在 に取り付けられて前方に突き出される支持腕３と、この支持腕３の前端に取り付 けられた後方視認用のミラー４とで形成されたものがある（請求項３）。

【００１４】 この本考案のバックミラー１は、既存の眼鏡に取り付けることができるから、 これによれば既存の眼鏡を簡単に後方視認機能付き眼鏡に変更できる。

【００１５】 又本考案の課題を達成する他の構成としては、図６〜図８に示されるように形 成されたものがある。即ちこの本考案の眼鏡は、後方を視認するためのバックミ ラー１を備えた眼鏡であって、上記のバックミラー１が、フレーム２の側部に縦 軸７を中心にして回動自在に取り付けられたホルダー部材８と、このホルダー部 材８に縦軸９を中心に回転自在に取り付けられた後方視認用のミラー４とで形成 されたことを特徴とする（請求項４）。

【００１６】 本考案の場合、ホルダー部材８は、図示されるような環状枠に形成される場合 には限られず、その他例えば半円状、Ｕ字状、コの字状等に形成されるのでも良 い。又ミラー４は、平面鏡には限られず、例えば凸面鏡でも良い。

【００１７】 又本考案の眼鏡は、バックミラー１が、つる６の止め付けネジ６ａ（図５参照 ）を介してフレーム２の側部に、着脱自在に取り付けられるのが好ましい（請求 項５）。

【００１８】 この場合は、バックミラー１を取り付けるために、ヒンジ等をフレーム２の側 部に特別に講じる必要がないからである。

【００１９】 又請求項４記載の本考案の眼鏡に用いるバックミラー１としては、フレーム２ の側部に、縦軸７を中心にして回動且つ着脱自在に取り付けられるホルダー部材 ８と、このホルダー部材８に縦軸９を中心に回転自在に取り付けられた後方視認 用のミラー４とで形成されたものがある（請求項６）。

【００２０】 この場合は、バックミラー１を既存の眼鏡に取り付けることができ、既存の眼 鏡を簡単に後方視認機能付き眼鏡に変更できる、という利点がある。

【００２１】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の好適な一実施形態を添付図面に従って説明する。

【００２２】 本考案の眼鏡は、図１等に示されるように、後方を視認するためのバックミラ ー１を備えてなる。このバックミラー１は、フレーム２の側部に、基端３ａが取 り付けられて前方に突き出された支持腕３と、この支持腕３の前端に取り付けら れた後方視認用のミラー４とで形成されている。

【００２３】 上記の支持腕３は、この実施形態では金属材で棒状に形成されている。基端３ ａは、図３等に示されるように、フレーム２の側部に上方から嵌め込むことがで きるよう、下向きのＵ字形に形成され、これによりバックミラー１は着脱自在に 形成されている。又上記のミラー４は、この実施形態では平面鏡で方形状に形成 され、支持腕３の前端に懸吊状に設けられている。なお５はレンズであり、６は つるである。

【００２４】 次に本考案の眼鏡の使用例を説明する。

【００２５】 この実施形態の本考案の場合は、支持腕３の基端３ａが着脱自在に形成されて いるから、使用時は支持腕３の基端３ａをフレーム２の側部に嵌め込んでバック ミラー１をフレーム２に取り付けて使用する。

【００２６】 本考案の眼鏡によれば、使用者は、図１等に示されるように、後方の景色がミ ラー４で反射されるから、レンズ５を介してミラー４に映る後方車両等を見るこ とができる。

【００２７】 次に請求項４記載の本考案の好適な一実施形態を、図６〜図８に従って説明す る。上例と同一部材、同一箇所については同じ番号を付し、詳しい説明は省略す る。

【００２８】 後方を視認するためのバックミラー１は、フレーム２の側部に、縦軸７を中心 にして回動自在に取り付けられたホルダー部材８と、このホルダー部材８に縦軸 ９を中心に回転自在に取り付けられた後方視認用のミラー４とで形成されている 。なおこのバックミラー１は、この実施形態では左右一対設けられている。

【００２９】 上記のホルダー部材８は、この実施形態では金属材でレンズ枠１０と同一の環 状枠に形成されている。１１は、縦軸７を有するヒンジ部である。このヒンジ部 １１は、この実施形態ではフレーム２の側部の前側に設けられている。

【００３０】 又上記の後方視認用のミラー４は、その外周縁がホルダー部材８の内周縁に当 接して納まるよう形成されている。縦軸９は、ミラー４の枢着軸として機能する ものであり、ホルダー部材８の上下位置に設けられている。

【００３１】 次にこの実施形態に係る本考案の使用例を説明する。

【００３２】 本考案の場合、不使用時はホルダー部材８が、左右のレンズ５の前側に重合さ れ、使用時は縦軸７を中心に、外方に約９０度回動される。そして使用者は、ミ ラー４を、縦軸９を中心に回し、後方の景色が最も見易い位置に調節して使用す る。

【００３３】

【考案の効果】

以上説明したように本考案は、後方を視認するためのバックミラーをレンズの 前方に配置し、ミラーに映る後方の景色をレンズ越しに見ることができるよう形 成したものである。

【００３４】 従って本考案によれば、視力が悪い人は眼鏡をかけた状態で、又視力の良い人 は度のないレンズを利用することで、視力の良し悪しに関係なく、後方を見るこ とができる、という実用上優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案眼鏡の好適な一実施形態を示す斜視図で
ある。

【図２】同上眼鏡の要部斜視図である。

【図３】同上眼鏡の要部右側面図である。

【図４】同上眼鏡の他の実施形態を示す要部平面図であ
る。

【図５】図上眼鏡の着脱構造の一例を示す要部斜視図で
ある。

【図６】本考案眼鏡の他の構成を示す斜視図である。

【図７】図６の本考案眼鏡の要部右側面図である。

【図８】図６の本考案眼鏡の作用を説明するための要部
平面図である。

【符号の説明】

１ バックミラー ２ フレーム ３ 支持腕 ３ａ 基端 ４ 後方視認用のミラー

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 後方を視認するためのバックミラーを備
   えた眼鏡であって、上記のバックミラーが、フレームの
   側部に基端が取り付けられて前方に突き出された支持腕
   と、この支持腕の前端に取り付けられた後方視認用のミ
   ラーとで形成されたことを特徴とする眼鏡。
2. 【請求項２】 請求項１記載の眼鏡であって、バックミ
   ラーが、フレームの側部に着脱自在に取り付けられたこ
   とを特徴とする眼鏡。
3. 【請求項３】 請求項２記載の眼鏡に用いるバックミラ
   ーであって、フレームの側部に基端が着脱自在に取り付
   けられて前方に突き出される支持腕と、この支持腕の前
   端に取り付けられた後方視認用のミラーとで形成された
   ことを特徴とするバックミラー。
4. 【請求項４】 後方を視認するためのバックミラーを備
   えた眼鏡であって、上記のバックミラーが、フレームの
   側部に縦軸を中心にして回動自在に取り付けられたホル
   ダー部材と、このホルダー部材に縦軸を中心に回転自在
   に取り付けられた後方視認用のミラーとで形成されたこ
   とを特徴とする眼鏡。
5. 【請求項５】 請求項４記載の眼鏡であって、バックミ
   ラーがつるの取り付けネジを介してフレームの側部に着
   脱自在に取り付けられたことを特徴とする眼鏡。
6. 【請求項６】 請求項５記載の眼鏡に用いるバックミラ
   ーであって、フレームの側部に縦軸を中心にして回動且
   つ着脱自在に取り付けられるホルダー部材と、このホル
   ダー部材に縦軸を中心に回転自在に取り付けられた後方
   視認用のミラーとで形成されたことを特徴とするバック
   ミラー。