JP3072804U - 枕 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 枕としての柔軟性を収納空間１１によって有
するようにし、かつ理想的な通気孔１２を具備させるこ
とによって、使用者が使用する際に快適感を与え、延い
ては深い睡眠を得ることによって使用者の健康にも貢献
できる改良構造にした枕を提供することを目的とする。 【解決の手段】 木製の本体１０で枕を構成し、該本体
１０内部に物品の収納空間１１を設け、前記本体の上面
であって使用者の頭部に接触する部位に複数の通気孔１
２を穿設する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は設計木製の枕に関するものであって、木製の本体を有し、内部に物 品の収納空間を設けることによって、身の回りの物品、芳香剤もしくはその他の 貴重品などを収納することができ、特に前記本体の上面に通気孔を設けることに よって、芳香剤を収納した場合、使用者の頭部と枕の本体との間に十分な通気性 を有するとともに、前記通気孔を介して芳香が発散されて睡眠時の眠りの深さを 高めることができる枕に関する。

【０００２】

【従来の技術】

周知の枕は、硬式のものと軟式のものとに分けられる。前記枕のうち軟式のも のは、使用者の頭部との接触が柔軟な感じを与えるが、そのほとんどの構造が閉 鎖式であるため、使用者に頭部が蒸し暑い感じを与えてしまう。近年になって、 通気性を有する材質を枕の充填材とし、これらを枕に充填するようになったが、 未だに理想的とは言えない。また、硬式の枕は、材質によって分けると木製のも のと、工業材料によって一体に成形されたものの２種類に大別される。そのうち 、木製のものは、そのほとんどが木材の中実体で構成され、材質が硬く、通気性 も理想的ではない。よって、このような木製の枕は、使用上感覚的に快適ではな い。 前述ような欠点に鑑み、木材を扁平球状などに形成して枕の構成部材とし、こ れを繋ぎ合わせた構造の木製の枕がある。このような構造の枕は、枕としての柔 軟性と通気性を有するが、製造工程において木製の部材を繋ぎ合わせる工程が複 雑で生産性に欠け、製品の耐久性も劣る。すなわち、設計上製造コストも高く、 製品の耐久性が欠けたものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

この考案は、周知の枕の構造に見られる前述の欠点に鑑みて開発されたもので ある。すなわち、この考案は、生産性に優れ、かつ耐久性のある枕であって、枕 としての柔軟性を有し、かつ理想的な通気性を具えることによって、使用者が使 用する際に快適感を与え、延いては深い睡眠状態を得ることによって使用者の健 康にも貢献できる改良構造の枕を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

請求項１に記載の枕は、枕を構成する木製の本体を有し、該本体内部に物品の 収納空間を設け、前記本体の上面であって使用者の頭部に接触する部位に複数の 通気孔を穿設したことを特徴としている。

【０００５】 請求項２に記載の枕は、前記物品の収納空間に引き出しを収納可能にする空間 とともに、前記本体の一側面に開口を設け、この開口から前記引出しを摺動自在 に出し入れするするようにしたことを特徴としている。

【０００６】 請求項３に記載の枕は、前記本体を本体部と蓋部に二分し、前記本体部と蓋部 を蝶番などの連結部材によって開閉可能に連結し、前記本体と蓋部とによって囲 んだし、収納空間にトレイ状の物品収納部を着脱自在に嵌めたことを特徴として いる。

【０００７】 請求項４に記載の枕は、前記本体上面の使用者の頭部に接触する部位全体に孔 部を形成し、該孔部に枕の形状と、前記孔部の形状とに合わせた局部蓋体を着脱 自在に装着してなることを特徴としている。

【０００８】

【考案の実施の形態】

この考案の構造と特徴を説明するために、具体的な実施形態を挙げ、図示を参 考にして以下に詳述する。 図１，２に開示するように、この考案による第１の実施形態の枕は、本体１０ を木材によって構成する。該本体１０は木製のボードユニット、もしくは合成の 木材を組み合わせて構成するか、もしくは木材を刻んで一体に成形してもよい。 本体１０の内部には物品の収納空間１１を設ける。図１、２に開示する枕によれ ば、本体１０の一側面に開口１１２を設け、収納空間１１は引き出し１１０を収 納するために長方形の上面を開放させた形状に構成し、別途、引き出し１１０を 収納空間１１に摺動自在に嵌める。 さらに、本体１０上面の使用者の頭部に接触する頭部接触部１３には複数の通 気孔１２を穿設する。 そして、引き出し１１０の側板には、外面に開口する円弧状の凹溝１１０１を 形成し、この凹溝１１０１に手を掛けて収納空間１１から引き出し１１０を、図 １に示す状態から図２に示すように容易に引き出せるようにしている。

【０００９】 図３，４に開示するようにこの考案による第２の実施形態の枕は、トレイ状の 物品収納部１１１を収納する開放空間１１３と、蓋体部１１４とによって収納空 間を形成するようにしてある。この場合に、本体１０は本体部１１５と蓋体部１ １４とを、蝶番などの連結部材１４で連結する。 このようにすることで、収納空間の体積をさらに大きくすることができる。

【００１０】 なお、図４に示す蓋体部１１４を閉じた状態から、図３に示すように開くため に、本体部１１５の連結部材１４と反対側の両側部に手掛け用の左、右切り欠き １１６を設け、これらに指先を掛けて蓋体部１１４を持ち上げることで、蓋体部 １１４を容易に開くことができる。 また、図３に示すように、トレイ状の物品収納部１１１内に仕切り１１７を設 けることで、身の回り物品、芳香剤、貴重品などを区分けして収納することがで きる。

【００１１】 さらに、図５に開示するように、本体１０上面の使用者の頭部に接触する部位 に上面孔部１５を形成し、この孔部１５に通気孔１２が複数穿設された局部蓋体 １６を着脱自在に設ける。

【００１２】 なお、上面孔部１５は、上部１５１を大外径とし、水平な段部１５２を介して 下部１５３を小径とした円形孔にし、また、前記局部蓋体１６は、外側部１６１ を大外径とし、水平な段部１６２を介して下部１６３を小径とした円形板にし、 局部蓋体１６の外側部１６１を上面孔部１５の上部１５１に嵌めて支持し、使用 者の頭部と接触する局部蓋体１６が汚れた場合に、この蓋体１６を取り外して汚 れを落とした後、前記蓋体１６を上面孔部１５に嵌めて取り付けるようにしても よい。 また、必要に応じ、枕の上面孔部１５の外周側にも外側通気孔１２１を複数設 けでもよい。

【００１３】

【考案の効果】

以上説明しように、請求項１の考案による枕は、枕を構成する木製の本体内部 に物品の収納空間を設けたので、枕としての適当な柔軟性を有し、また枕の上面 に複数の通気孔を設けたので優れた通気性を有し、使用する場合に使用者が快適 な感じを得ることができる。

【００１４】 請求項２の考案は、請求項１に記載の枕において、前記物品の収納空間に引き 出しを収納可能にするとともに、本体の一側面に開口を設け、この開口から前記 引き出しを摺動自在に出し入れするようにしたので、身の回りの物品、芳香剤、 その他の貴重品を収納することでき、これらの出し入れが容易にできる。

【００１５】 請求項３の考案は、請求項１に記載の枕において、本体を本体部と蓋部とに二 分し、これらを蝶番などの連結部材によって、開閉可能に連結し、本体部と蓋部 とによって、囲んだ収納空間にトレイ状の物品収納部を着脱自在に嵌めたので、 前記収納空間を大きくすることができ、前記収納空間の体積を大きくすることが できて好ましい。

【００１６】 請求項４の考案は、請求項１、２もしくは３のいずれかに記載の枕において、 前記本体上面の使用者の頭部に接触する部位全体に孔部を形成し、該孔部に枕の 形状と、前記孔部の形状と合わせた局部蓋体を着脱自在に装着したので、使用者 の頭部に接触することによって発生する汚れを落とす場合に便利である。

【００１７】 さらに、この考案の枕内部に芳香剤を収納した場合、通気孔から芳香が発散さ れ、枕自体の使用上の快適感とあいまって、使用者は深い眠りを得ることができ 、使用者の健康に対して大きく貢献することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の第１の実施形態による枕の斜視図で
ある。

【図２】この考案の第１の実施形態による枕において、
引出しを開けた状態を示す斜視図である。

【図３】この考案の第２の実施形態において、蓋部を開
けた状態を示す斜視図である。

【図４】この考案の第２の実施形態において、蓋部を閉
じた状態を示す斜視図である。

【図５】この考案による枕において、局部蓋体を開けた
状態を示す斜視図である。

【符号の簡単な説明】

１０ 本体 １１ 収納空間 １１０ 引き出し １１２ 側面孔部 １１３ 開放空間 １１４ 蓋部 １１５ 本体部 １２ 通気孔 １３ 頭部接触部 １４ 連結部材 １５ 上面孔部 １６ 局部蓋体

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 枕を構成する木製の本体を有し、該本体
   内部に物品の収納空間を設け、前記本体の上面であって
   使用者の頭部に接触する部位に複数の通気孔を穿設して
   なることを特徴とする枕。
2. 【請求項２】 前記物品の収納空間に、引き出しを収納
   可能にするとともに、前記本体の一側面に開口を設け、
   この開口から前記引き出しを摺動自在に出し入するよう
   にしたことを特徴とする請求項１に記載の枕。
3. 【請求項３】 前記本体を本体部と蓋部とに二分し、前
   記本体部と蓋部とを蝶番などの連結部材によって開閉可
   能に連結し、前記本体部と蓋部とによって、囲んだ収納
   空間にトレイ状の物品収納部を着脱自在に嵌めたことを
   特徴とする請求項１に記載の枕。
4. 【請求項４】 前記本体上面の使用者の頭部に接触する
   部位全体に孔部を形成し、該孔部に枕の形状と、前記孔
   部の形状とに合わせた局部蓋体を着脱自在に装着してな
   ることを特徴とする請求項１〜３のいずれか一項に記載
   の枕。