JP3072476B2 - 洗浄用具およびその製造方法 - Google Patents

洗浄用具およびその製造方法

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JP3072476B2 JP34344896A JP34344896A JP3072476B2 JP 3072476 B2 JP3072476 B2 JP 3072476B2 JP 34344896 A JP34344896 A JP 34344896A JP 34344896 A JP34344896 A JP 34344896A JP 3072476 B2 JP3072476 B2 JP 3072476B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浴槽、タイル、調
理器具等の器物或いは身体の洗浄に用いる洗浄用具およ
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】洗浄用具としては、従来からスポンジ、
ボディブラシ、タオル等が知られており、近年では、合
成繊維製のネット部材を束ねて紐部材で巻き結んだ洗浄
ネットや特殊紡織加工により微凹凸を密に群成させた繊
維布等様々な素材、形状のものが市販されている。
【0003】また石鹸との組合せにおいては、スポンジ
に凹部を設けてそこに液体洗剤を注入し、適量の洗剤を
使用できるようにしたり、上記ネット部材や繊維布を袋
状に加工して固形石鹸を包み込むことで、使用者が洗浄
用具に別個の石鹸を付けて発泡させる手間を省いたり、
ストラップを取り付けて水切りを容易にしたもの等、使
用者の利便性の向上を考慮した技術も知られるところで
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、例えば、ス
ポンジは低価格であるが耐久性、感触、洗浄力に劣り、
一方、ボディブラシは感触、洗浄力には富んではいるも
のの高価である。このように、上記従来品には、価格、
耐久性、感触、洗浄力のバランスがとれ、共に良好な性
能を有するものは無く不都合であった。
【0005】合成繊維製のネット部材を束ねて紐部材で
巻き結んだ洗浄ネットの場合は、ネット部材が使用につ
れて巻き結んだ紐部材から抜け出てしまい、形状が崩れ
て使用不可能になるものであった。また、利便性の向上
のために石鹸を関連させたものにおいて、スポンジに凹
部を設けてそこに液体洗剤を注入し適量の洗剤を使用出
来るようにしたものでは、石鹸の使用量が過大となって
しまい易く、また固形石鹸を袋状のネット部材や繊維布
に内包させたものでは、新しい石鹸の補充ができないと
いった問題があるほか、特に、これを身体の洗浄に用い
た場合には、軟化した固形石鹸の存在により感触の悪い
ものになっていて、別にストラップを設ける必要があっ
た。
【0006】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたもので、使用者の洗浄行為に係わる不都合を
無くし、固形石鹸を内包した形態のものにあっては、感
触の悪化や石鹸の無駄使いを抑止したり、石鹸の補充を
簡単にできる洗浄用具およびその製造方法を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1に係
る発明では、可撓性合成樹脂材料を主材とした筒状ネッ
ト部材の軸線方向両端部間の一側領域を、該一側領域を
内包するリング状の紐部材により収縮束縛してなる絞り
部を複数形成し、該複数の絞り部相互を一体的に結着し
て洗浄用具を構成する。
【0008】これによれば、ネット部材の個々の網目が
膨らみながら湾曲し、ネット部材全体が弾力を持った洗
浄用具となる。また、全体包絡形状を略球状体に構成す
れば、使用者の手に馴染み易い。そして、前記複数の絞
り部を、前記筒状ネット部材の周方向に等角に配設すれ
ば、全体のバランスがとれた美しい形状に仕上がる。
【0009】また、請求項の発明に係る洗浄用具のよ
うに、前記筒状ネット部材を、伸縮性かつ熱可塑性を有
する合成樹脂製ネット素材の少なくとも一部を加熱処理
して適度な弾性力を得るように形成すると、ネット部材
の形状が保たれて、被洗浄体との良好な圧接力が得られ
る。特に、前記筒状ネット部材の軸線方向に加熱処理部
分と未処理部分とを所定間隔で交互に配置すれば、適度
な弾力性のある部分と収縮性のある部分とを周期的に設
けることができ、蛇腹構造の形成が容易になる。
【0010】また、前記筒状ネット部材は複数であって
もよい。この場合、前記絞り部は、前記複数の筒状ネッ
ト部材を半径方向に略平行に外接させ、相互に隣接する
2つ筒状ネット部材の一側領域相互を、該一側領域相
互を内包するリング状の紐部材により一体的に収縮束縛
して形成してもよく、前記複数の筒状ネット部材を軸線
方向に整列させ、これら複数の筒状ネット部材の同一側
領域を、該同一側領域全体を内包するリング状の紐部材
により一体的に収縮束縛して形成してもよい。更には
記複数の筒状ネット部材を、それぞれの中心軸が略共
通となるように同心的に配置し、これら複数の筒状ネッ
ト部材の同一側領域を、該同一側領域全体を内包するリ
ング状の紐部材により一体的に収縮束縛して形成しても
よい。
【0011】これら複数の筒状ネット部材は、それぞれ
ネットの構成繊維の太さ或いは断面形状等の物理的条件
が異なる構成として、洗浄力並びに洗浄感覚に変化をつ
けることもできる。また種類の異なるネット部材の混在
比率を調整することで、所望の洗浄力或いは肌触り等を
得ることができる。また、部品点数を削減するために、
前記複数の絞り部を連続した1本の紐部材で束縛して形
成してもよい。この紐部材が、ループ状のものであれ
ば、その余部を吊り下げ用のストラップとして用いるこ
ともできる。
【0012】また、請求項に係る発明では、使用の便
宜のために、前記筒状ネット部材内部に固形洗剤を収納
する構成として、別に洗剤を用意する必要を無くした。
上記いずれの場合においても、筒状ネット部材の切断端
部が被洗浄面を傷めるおそれがある場合、あるいは肌の
感触を損なうおそれがある場合には、前記筒状ネット部
材の開放端部を内側に折り返して、切断端部を被洗浄面
に対して突き出さないようにした方が好ましい。
【0013】そして、このような洗浄用具は、請求項
に係る発明のように、撓性合成樹脂材料を主材とした
筒状ネット部材の軸線方向両端部間の一側領域を、該一
側領域を内包するリング状の紐部材により収縮束縛して
なる絞り部を複数形成し、該複数の絞り部相互を一体的
に結着して製造する。量産する場合には、それぞれリー
ル状に巻回された前記筒状ネット部材の連続体および前
記紐部材の連続体を繰り出し、前記筒状ネット部材内部
の軸線方向に前記紐部材を貫通させた状態で、前記筒状
ネット部材と前記紐部材とをそれぞれ所定の長さで同時
に切断したものを用いて前記洗浄用具を製造し、これを
順次繰り返して複数個の前記洗浄用具を連続して製造す
るとよい。
【0014】また、前記絞り部は、前記筒状ネット部材
を軸線方向へ縮小した後に、前記一側領域を前記紐部材
で束縛して形成する構成とすれば、紐部材による束縛を
容易にすることができる。さらに、前記筒状ネット部材
の軸線方向への縮小は、前記筒状ネット部材を円筒形の
治具の外周面に被せながら行う構成とすることで、前記
筒状ネット部材を、所定周期の蛇腹状に成形し、洗浄用
具の外観を整えることができる
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明の実施形態
における洗浄用具の外観を示し、全体の包絡形状が略球
状をなす略球状体1に、吊り下げ用のストラップ2が取
り付けてある。かかる洗浄用具は図2に示されるような
工程を経て製造される。即ち、図2(a)に示す網目を
為す筒状ネット部材11を、その軸線L方向に縮小して、
図2(b)に示すごとく蛇腹状にする。そして、図2
(c)のように、縮小された筒状ネット部材11の軸線方
向両端部間の一側領域を内包するように例えば2箇所
リング状にした紐部材14a 、14b で束縛して絞り部13
a 、13b を設ける。この絞り部13a 、13b を設ける部位
および数は、筒状ネット部材11の大きさ等に応じて適宜
変更することができるが、筒状ネット部材11の周方向に
等角に配設すれば、バランスのとれた美しい形状にな
る。
【0016】この結果、筒状ネット部材11はその可撓性
の為、図2(d)のように、絞り部13a 、13b の両側に
略扇状の弾力性のある膨らみを持った形状となる。そし
て、紐部材14a および14b の余部をまとめて結び、絞り
部13a および13b を一体とすることにより、筒状ネット
部材11の包絡形状は、前記図1に示したような略球状体
1を構成する。
【0017】筒状ネット部材11を蛇腹状に縮小する際に
は、図3に示すように、筒状ネット部材11を円筒状の治
具15の外周面に被せながら行うと、筒状ネット部材11の
収縮力を抑制することができるので、所定周期の蛇腹
造12に容易に形成することができる。このようにして、
筒状ネット部材11を蛇腹状に縮小し、筒状ネット部材11
と治具15の外周面との間に紐部材14a および14b を通し
て束縛した後に、治具15から筒状ネット部材11を離脱さ
せることにより、絞り部13a および13b の形成も容易に
行うことができる。
【0018】吊り下げ用のストラップ2は、前記紐部材
14a および14b の余部で形成してもよく、別の紐部材
を、一体となった絞り部13a および13b の周囲に巻き回
して結着することにより形成してもよい。ストラップ2
を用いれば、洗浄用具を洗面所・風呂場・台所等に吊り
下げる等して便利に使用できる。筒状ネット部材11は、
網目をなす可撓性合成樹脂、例えば市販のポリエチレン
系樹脂(三井石化産資株式会社製、商品名:ネトロン)
を主材としたものが好適である。一般に市販のネット部
材では筒状形状をなし、その中心軸線Lに直角な方向
(横方向という) に収縮性が強過ぎるため、上述した製
造工程を経て仕上がった製品は、個々の網目が縮小した
ものとなり、柔軟性ある素材を用いたにもかかわらず硬
い感触となって肌触りが悪くなってしまう。そこで、本
実施形態では多くの素材の中から例えば熱可塑性を有し
た収縮性・可撓性あるポリエチレン系樹脂を選択し、加
熱処理を施すのみで所望の収縮性・可撓性を有する略球
状体を形成する。これにより、ミカン等の食料品の包
装、流通等に多用されている安価な筒状ネット素材を
ネット部材11に用いることが可能となり、その結果、
製作コストを大幅に低減することも可能になる。
【0019】なお上記ネトロンの熱処理は、具体的には
60〜90°Cの熱風を3〜10秒程度吹き付けて行え
ば良い。かかる筒状ネット部材11は、リール状に巻回さ
れた長い筒状のネット素材を適当な長さに裁断すること
により両端部に開口部を有する筒状に形成され、その
後、前処理としてアイロン、ドライヤー等の熱源を用い
て上述した加熱処理を施し、所望の収縮性と網目の大き
さを有したものとする。
【0020】特に、図4に示すように、筒状ネット部材
11の軸線L方向に加熱処理部分16と未処理部分17とを所
定間隔で交互に配置した構成では、加熱処理により適度
な弾力性のある部分と、ネット素材本来の収縮性のある
部分とが周期的に設けられ、これを前記軸線L方向に縮
小することにより、均一な蛇腹構造の形成を容易に行う
ことができるようになる。
【0021】また、裁断された筒状ネット部材11両端の
開口部18a 、18b は、網目を構成する繊維が外に突き出
す形状となって、肌などの被洗浄体の感触を悪くするの
で、図5に示すように、両端の開口部を内側に折り込ん
だ状態にする。そして、前述の要領で蛇腹構造を形成
し、これを紐部材で束縛することにより、折り込まれた
両端部18a 、18b はその折り込まれた位置を保持する。
【0022】次に、上述したリール状に巻回された長い
筒状のネット素材を用いて、洗浄用具を簡便に量産する
方法を図6に示す。リール21および22a (22b) のそれぞ
れに巻回された筒状ネット部材11の連続体および紐部材
14a 、14b の連続体を繰り出し、筒状ネット部材11内部
の軸線L方向に紐部材14a 、14b を貫通させた状態で、
前記筒状ネット部材11と紐部材14a、14b とをそれぞれ
所定の長さ(図中、点線M)で同時に切断する。そし
て、これを用いて前述の要領で洗浄用具を製造する。こ
の工程を順次繰り返すことにより、連続して複数個の洗
浄用具を製造することができる。
【0023】このようにして略球状体に形成された洗浄
用具は、筒状ネット部材11に洗剤をつけて、肌等の被洗
浄面を洗浄する。すると、洗剤の泡が筒状ネット部材11
の網目に泡立ち良くわたる。ここで、筒状ネット部材11
が可撓性ある合成樹脂製であるために肌の皮膚表面を適
当な摩擦力で効果的に洗浄すると共に、使用者に良好な
感触を与えることが可能となり、使用後の水切りが良い
ために清潔さを保つことが出来る。また合成樹脂を主材
とした筒状ネット部材11は、低価格で市場に提供でき
る。
【0024】また、上述したように、絞り部13a および
13b は、筒状ネット部材11の軸線方向両端部12a および
12b 間の一側領域を内包するリング状の紐部材14a およ
び14b によりされている。このため、使用するうちに筒
状ネット部材11が紐部材14aおよび14b から抜け出て、
絞り部13a および13b ほどけるといったことは無く、高
い耐久性を有する。
【0025】尚、上述の例では、筒状ネット部材11に設
けた絞り部13a および13b は、それぞれを別々の紐部材
14a 、14b で束縛して形成するようにしたが、同一の1
本の紐部材で束縛して形成してもよい。例えば、1本の
環状をなす紐部材を用いた場合には、図7に示すように
して絞り部を形成することができる。すなわち、蛇腹状
に縮小された筒状ネット部材11内部を軸線L方向に貫通
させた環状の紐部材31のループ状の一端部31a を、筒状
ネット部材11の外側を経由して、紐部材31の他端部31b
のループを通すようにする。次に、前記一端部31a を前
回とは逆方向に筒状ネット部材11内部を貫通させた後
に、筒状ネット部材11の外側(前回とは相対する部位)
を経由して、前記他端部31b のループを通す。そして、
この紐部材31の一端部31a を強く引くことにより蛇腹構
造12に2つの絞り部が形成されると共に、この2つの絞
り部は一体に結合される。この紐部材31の一端部31a の
ループは、ストラップとして利用することができる。
【0026】このような構成では、3箇所以上の絞り部
も同様にして容易に形成することができ、絞り部の数を
適宜調整することにより、洗浄用具の大きさや弾力を変
化させることができる。環状の紐部材31を強く引いた後
に、紐部材同士の接触部の摩擦によって絞り部が維持さ
れる場合には、紐部材31を結んで固定する必要はなく、
この場合洗浄用具を容易に解体できるため、絞り部の数
や位置の変更等も簡便に行うことができる。
【0027】また、上述の紐部材はいずれも、紐状の
他、糸状、帯状、鎖状等のものをも含むものであって、
蛇腹状に縮小した筒状ネット部材11を絞り込むことが出
来る形状であれば良い。紐部材の材料としては、動植物
繊維製品、革製品、合成樹脂製品、金属製品を問わない
が、被洗浄面に対応して適当に選択されるべきである。
また、紐部材による筒状ネット部材11の束縛は、紐部材
によるものの他に、鉤ホックと鉤穴によるフック止め、
マジックテープ(クラレ株式会社の登録商標)による面
ファスナー止め、その他公知の締結手段を自由に選ぶこ
とが出来る。
【0028】ところで、上記実施の形態では単一の筒状
ネット部材を用いて洗浄用具を製作したが、これに限ら
ず、複数のネット部材を用いて製作してもよい。例えば
図8(a)に示すように、複数(図中3つ)の筒状ネッ
ト部材41(41a〜41c)を半径方向に略平行に外接させ、こ
れらをそれぞれの軸線方向に縮小して蛇腹状に形成す
る。そして、図8(b)のように、相互に隣接した2つ
の筒状ネット部材の一側領域相互42(42a〜42c)を内包す
るリング状の紐部材43(43a〜43c)で一体的に束縛して絞
り部44(44a〜44c)を形成する。さらに、紐部材43(43a〜
43c)の余部をまとめて結ぶことにより洗浄用具を製作す
ることができる。
【0029】また図9(a)に示すように、軸線L方向
に整列させた複数(図中3つ)の筒状ネット部材51(51a
〜51c)をそれぞれ軸線L方向に縮小して蛇腹状に形成
し、図9(b)のように、これら複数の筒状ネット部材
51(51a〜51c)の同一側領域52(52a〜52b)全体を内包する
リング状の紐部材53(53a〜53b)で一体的に束縛して絞り
部54(54a〜54b)を形成してもよい。
【0030】更には、図10(a)に示すように、それぞ
れの中心軸Lが略共通となるように同心的に配置した複
数(図中3つ)の筒状ネット部材61(61a〜61c)を軸線L
方向に縮小して蛇腹状に形成し、これら複数の筒状ネッ
ト部材61(61a〜61c)の同一側領域62(62a〜62b)を、図10
(b)に示すように、全体を内包するリング状の紐部材
63(63a〜63b)により一体的に束縛して絞り部64(64a〜64
b)を形成してもよい。
【0031】これらの場合、複数の筒状ネット部材は、
それぞれネットの構成繊維の太さ、材質、断面形状等の
物理的条件が異なるようにして、種類の異なるネット部
材の混在比率を調整して縫製するようにすれば、所望の
洗浄力或いは肌触り等を得ることが可能となる。尚、筒
状ネット部材が複数である場合も、すべての絞り部を連
続した1本の紐部材で形成できるのは同様である。
【0032】また、本発明の洗浄用具には、図11に示す
ように、筒状ネット部材11の開口部を介して、その内部
に固形洗剤71を収納することが可能である。固形洗剤71
は、縮小された筒状ネット部材11の蛇腹の間に保持する
ことにより、意図せずに筒状ネット部材11の外部に排出
されるのを可及的に防止できる。特に、前述の図10に示
した、複数の筒状ネット部材を同心的に配置した構成で
は、内側の筒状ネット部材と外側の筒状ネット部材との
間に固形洗剤を収納すれば、固形洗剤41を確実に保持し
て、その遊動を抑制し、筒状ネット部材との徒な摩擦を
回避して、無駄に洗剤の使用量が多くなることを防止で
きる。
【0033】このような、洗浄用具の内部に固形洗剤を
収納した構成では、別に用意した洗剤を洗浄時につける
手間を省くことができる。また、筒状ネット部材11は使
用後の水切れも良いため、固形洗剤56の膨潤を防止で
き、無駄に洗剤の使用量が多くなることもない。使用に
よって固形洗剤41が消耗し、あるいは使用しきった場合
には、詰め替え用の新しい洗剤を簡単に補充でき、筒状
ネット部材11を一度の使用で捨てることなく継続使用す
ることが可能となる。
【0034】尚、筒状ネット部材内に収納する固形洗剤
の種類、形状および数は、洗浄用具の大きさや洗浄の対
象物等に合わせて選択すればよい。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1および請
求項に係る発明によれば、簡単な製作工程で全体が弾
力を持った洗浄用具を得ることができる。安価な合成樹
脂を主材としたネット部材は、弾力ある粗目の網目で被
洗浄面を強力な洗浄力で洗浄し、使用者に良好な感触を
与えることができる。
【0036】また、筒状ネット部材の軸線方向両端部間
の一側領域を内包するリング状の紐部材により束縛して
絞り部を形成しているので、使用するうちにほどけるよ
うなことが無く、高い耐久性を得られるという効果もあ
る。また、洗浄用具全体の包絡形状略球状体とする
と、使用者の手に馴染み易いという効果がある。このた
め、洗剤成分により滑り易い場合でも確実に握持するこ
とができる。
【0037】また、紐部材により束縛されて形成された
絞り部を筒状ネット部材の周方向に等角に配設すれば
バランスのとれた美しい外観の洗浄用具を得ることがで
きるという効果がある。また、請求項2に係る発明によ
れば、前記ネット部材を、伸縮性かつ熱可塑性を有する
合成樹脂製ネット素材を加熱処理して適度な弾性力を得
るように形成したので、略球状体のネット部材の形状維
持が保たれて、被洗浄体との良好な圧接力が得られ、適
度な感触と洗浄力が得られる。
【0038】さらに、前記筒状ネット部材の軸線方向に
加熱処理部分と未処理部分とを所定間隔で交互に配置
れば、適度な弾力性のある部分と収縮性のある部分とが
周期的に設けられ、蛇腹構造の形成が容易になり、均一
な蛇腹構造を形成できる。また、洗浄用具を形成するの
に、ネット部材の数を問わないので、ネット素材の選択
範囲を大きくすることができ、洗浄用具の大きさや密度
を任意に調節できる。
【0039】また、複数の筒状ネット部材それぞれのネ
ット構成繊維の太さ或いは断面形状等の物理的条件を異
なる構成とすれば、洗浄力並びに洗浄感覚に変化をつけ
ることができ、また種類の異なるネット部材の混在比率
を調整することで、所望の洗浄力或いは肌触り等を得る
ことが可能となる。
【0040】また、絞り部のすべてを連続した1本の紐
部材で束縛して形成すれば、部品点数が削減され、作業
工程も減少するという効果がある。さらに、絞り部のす
べてを環状をなす連続した1本の紐部材で束縛して形成
すれば、紐部材を結ぶことなく絞り部を形成でき、工程
をさらに簡単にすることができる。また、紐部材の余部
のループを吊り下げ用のストラップとして用いることも
できる。
【0041】また、請求項に係る発明によれば、筒状
ネット部材の内部に固形洗剤を収納する構成としたの
で、別に洗剤を用意する必要が無く、水または湯に濡ら
すだけで簡便に洗浄を行うことができる。また、筒状ネ
ット部材の開放両端部を内側に折り返して、切断端部を
被洗浄面に対して突き出さないようにすれば、開放端部
が滑らかになり、ネット構成部材の切断端部が被洗浄面
を傷めるおそれがない。
【0042】また、それぞれリール状に巻回された筒状
ネット部材の連続体および紐部材の連続体を繰り出し、
前記筒状ネット部材内部の軸線方向に前記紐部材を貫通
させた状態で、前記筒状ネット部材と前記紐部材とをそ
れぞれ所定の長さで同時に切断したものを用いて洗浄用
具を製造し、これを順次繰り返して、複数個の洗浄用具
を連続して製造すれば、容易に複数個の洗浄用具を連続
して製造することができる。また、絞り部を、筒状ネッ
ト部材を軸線方向へ縮小した後に、一側領域を紐部材で
束縛して形成すれば、紐部材で束縛する工程が容易にな
り、均質な形状の洗浄用具を安定して作ることができる
という効果がある。また、筒状ネット部材を、円筒形の
治具の外周面に被せながら軸線方向に縮小すれば、所定
周期の蛇腹状に容易に形成でき、美しい外観を有する洗
浄用具を作製できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を示す洗浄用具の概観を
示す斜視図
【図2】 本発明の洗浄用具の製造方法を示す図
【図3】 同上の治具を用いた製造方法を示す図
【図4】 本発明の筒状ネット部材の加熱処理を示す説
明図
【図5】 本発明の他の実施形態を示す説明図
【図6】 本発明の洗浄用具の他の製造方法を示す図
【図7】 本発明の他の実施形態を示す説明図
【図8】 本発明の複数のネット部材を用いた例を示す
説明図
【図9】 本発明の複数のネット部材を用いた他の例を
示す説明図
【図10】 本発明の複数のネット部材を用いた更に他の
例を示す説明図
【図11】 本発明の他の実施形態を示す説明図
【符号の説明】
1 略球状体 2 ストラップ 11 筒状ネット部材 12 蛇腹構造 13(13a〜13b) 絞り部 14(14a〜14b) 紐部材 15 治具 16 加熱処理部 17 未処理部 18(18a〜18b) 折り込んだ両端部 21 リール 22(22a〜22b) リール 31 環状の紐部材 41(41a〜41c) 筒状ネット部材 42(42a〜42c) 一側領域 43(43a〜43c) 紐部材 44(44a〜44c) 絞り部 51(51a〜51c) 筒状ネット部材 52(52a〜52b) 一側領域 53(53a〜53b) 紐部材 54(54a〜54b) 絞り部 61(61a〜61c) 筒状ネット部材 62(62a〜62b) 一側領域 63(63a〜63b) 紐部材 64(64a〜64b) 絞り部 71 固形洗剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47L 13/16,13/17 A47L 13/10,17/00,25/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可撓性合成樹脂材料を主材とした筒状ネッ
    ト部材の軸線方向両端部間の一側領域を、該一側領域を
    内包するリング状の紐部材により収縮束縛してなる絞り
    部を複数形成し、該複数の絞り部相互を一体的に結着し
    たことを特徴とする洗浄用具。
  2. 【請求項2】前記筒状ネット部材は、伸縮性かつ熱可塑
    性を有する合成樹脂製ネット素材からなり、少なくとも
    その一部を加熱処理してなることを特徴とする請求項1
    に記載の洗浄用具。
  3. 【請求項3】前記筒状ネット部材内部に固形洗剤を収納
    したことを特徴とする請求項1又は2に記載の洗浄用
    具。
  4. 【請求項4】可撓性合成樹脂材料を主材とした筒状ネッ
    ト部材の軸線方向両端部間の一側領域を、該一側領域を
    内包するリング状の紐部材により収縮束縛してなる絞り
    部を複数形成し、該複数の絞り部相互を一体的に結着す
    ることを特徴とする洗浄用具の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101783949B1 (ko) * 2015-03-19 2017-10-10 주식회사 케빈오차드 고형물 주방 세제 및 그 제조 방법

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