JP3072346B2 - 地盤注入用材料 - Google Patents
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Description
を固結する地盤注入工法に係り、特に、水ガラスゲルの
シリカ分が、地盤中に先行して存在するコンクリート構
造物、セメント系高圧噴射注入によるセメント硬化物等
からのアルカリによって溶解することがなく、したがっ
て、地盤中に存在する前記コンクリート構造物、セメン
ト硬化物等との共存性にきわめて優れた地盤注入工法に
関する。
ウトとして、従来、水ガラス系グラウトが用いられてい
る。これは水ガラス液を主材料とし、これに反応剤を配
合してなるものである。
に、この固結体は、地盤中に先行して存在するコンクリ
ート構造物、セメント系高圧噴射注入によるセメント硬
化物等と往々にして接触される。
地盤中に存在するコンクリート構造物や、セメント硬化
物はアルカリを溶出して中性化する傾向にある。
硬化物に前記水ガラス系グラウトの固結体が接触する
と、前記コンクリート構造物やセメント硬化物から溶出
するアルカリによって水ガラスゲルのシリカ分が溶解
し、固結体に空隙が生じて透水性が低下し、そこから漏
水が生じてしまう。すなわち、前記水ガラス系グラウト
の水ガラス材料は地盤中に存在する前述コンクリート構
造物、セメント硬化物等との共存性に劣るものである。
リカ分が、地盤中に先行して存在するコンクリート構造
物、セメント系高圧噴射注入によるセメント硬化物等か
らのアルカリによって溶解せず、したがって、地盤中に
存在する前記コンクリート構造物、セメント硬化物等と
の共存性にきわめて優れ、上述の公知技術に存する欠点
を排除した地盤注入工法を提供することにある。
ため、本発明によれば、水ガラスに金属イオン封鎖剤お
よび/またはリン酸系化合物を含有せしめ、さらに硬化
剤を含有せしめてなる水ガラス系グラウトを地盤中に注
入し、該地盤を固結するとともに、地盤中のコンクリー
ト構造物やセメント硬化物の表面に防護被膜を形成する
ことを特徴とする。
る。本発明に用いられる金属イオン封鎖剤としては、テ
トラポリリン酸塩、ヘキサメタリン酸塩(特にナトリウ
ム塩が良い)、トリポリリン酸塩、ピロリン酸塩、酸性
ヘキサメタリン酸塩、酸性ピロリン酸塩等の縮合リン酸
塩類、エチレンジアミン四酢酸、ニトリロトリ酢酸、グ
ルコン酸、酒石酸、クエン酸またはこれらの塩類等が挙
げられ、実用的には縮合リン酸塩類が好ましい。
各種の酸性リン酸塩、中性リン酸塩、塩基性リン酸塩等
が挙げられる。
合物はいずれか一方を単独で、あるいは両方一緒に用い
られる。これらは水ガラス中に均一に完全溶解されるこ
とが望ましく、不均質なシリカ分を形成せしめてはなら
ない。このためには、これらの含有量は金属イオン封鎖
剤が縮合リン酸塩類の場合には、これらの合計量または
単独量が水ガラスのNa2 O量に対してリン(P)とし
て約1〜30%の範囲であり、また、金属イオン封鎖剤が
上述のエチレンジアミン四酢酸等、リンを含有しない化
合物の場合には、この化合物の含有量が水ガラスのNa
2 O量に対して約3〜50%の範囲である。これらの含有
量が上述の上限を越えると、水ガラスの部分ゲル化が起
こったり、水ガラスが白濁状の不安定な状態となり、金
属イオン封鎖剤やリン酸系化合物を完全に溶解して安定
な状態を保つことが難しくなる。また、下限以下では、
本発明の効果を奏し得なくなる。
またはこれらの混合物を水ガラス中に溶解せしめる手段
としては、完全に溶解が達成されれば如何なる方法でも
よいが、水ガラス原液中に金属イオン封鎖剤、リン酸系
化合物またはこれらの混合物の粉末をそのまま分散せし
めると、溶解するまでに部分的にゲル化を起こして白濁
するおそれがあるので、金属イオン封鎖剤、リン酸系化
合物またはこれらの混合物の濃厚な水溶液を調製した上
で水ガラス原液中に必要量を徐々に攪拌し続けながら添
加する等の方法をとることが望ましい。
(硬化剤)を添加して所定のゲル化時間に調整すること
により水ガラス系グラウトを得る。このようにして製造
される水ガラス系グラウトは地盤中に注入され、該地盤
を固結する。このとき、この水ガラス系グラウトは、同
時に地盤中に先行して存在するコンクリート構造物やセ
メント硬化物(以下、コンクリート等という)の表面に
防護被膜を形成し、コンクリート等の外部から内部への
上述反応剤はもちろん、海水等の侵入を遮断し、かつコ
ンクリート等の内部から外部へのアルカリの溶出を遮断
する。この結果、上述の水ガラス系グラウトに含有され
る反応剤によるコンクリート等の劣化や中性化が防止さ
れるとともに、上述水ガラス系グラウトゲル化物もま
た、セメント等からのアルカリによる影響も防止され
る。さらに、セメント等と前記水ガラス系グラウトゲル
化物はその接触面で強固に結合するため、セメント等の
中性化も防止するものである。
重炭酸塩、炭酸ガス、炭酸水、塩化物、アルミン酸塩、
グリオキザール、エチレンカーボネートのような炭酸エ
ステル、多価酢酸エステル等が挙げられ、さらにこの
他、、セメント、石灰、スラグ等も反応剤として単独
で、または上記反応剤に併用して用いることができる。
製造することはもちろん可能であるが、工場等で製造し
て注入現場に持ち込むことが設備や手間の面から望まし
い。もちろん、上述の本発明は現場において、さらにリ
ン酸化合物をゲル化剤(硬化剤)として加えることもで
きる。
料は水ガラス中で金属イオン封鎖剤やリン酸系化合物の
イオンと共存した珪酸コロイドが生成され、実質的にゲ
ル化することなく安定している。このような材料に反応
剤を加えて水ガラス系グラウトとすると、珪酸コロイド
を中心としてシリカの重合が進み、上記イオンが均等に
とりこまれた状態のゲルが形成する。この際、珪酸コロ
イドは金属イオン封鎖剤やリン酸系化合物を含んだ状態
でコンクリート等の主としてカルシウムと反応して強固
な防護被膜を形成する。リン酸系化合物はそれ自体では
金属イオンのマスキング作用を示さないが、水ガラス中
で徐々に縮合系を形成して縮合リン酸塩と同じような作
用を示すようになるものと思われる。
の併用は幾分相乗的なマスキング作用を呈するのではな
いかと思われる。そしてこれらがゲル化する前に地盤中
に存在するコンクリート等と接触すると、これらのイオ
ンが前記グラウト中の反応剤に先行してコンクリート等
の表面でカルシウムイオンと選択的に反応するととも
に、珪酸コロイドとともに表面に強固な被覆膜を形成す
る。この結果、コンクリート等の内部からのアルカリの
溶出を防止して水ガラスゲル化物がアルカリによって溶
解することを防止する。
オン封鎖剤やリン酸系化合物と水ガラス成分の反応によ
り、珪酸コロイドを生成して金属イオン封鎖剤やリン酸
系化合物のもつマスキンチグ作用を一層活性化し、接触
するコンクリート等の表面のカルシウムと選択的に反応
して均一で、むらのない白色系の不動態性被覆膜が形成
されるものと思われる。
るが、本発明はそれらに限定されるものではない。
2 Na2 O8 ・2H2 O) (ニ) クエン酸ナトリウム:試薬一級(C6 H5 O7 Na
23 ・2H2 O)
一級、NaH2 PO4 ・2H2 O) を使用した。
酸系化合物含有水ガラス液(本発明材料) (1) 50%金属イオン封鎖剤水溶液およびリン酸系化合物
水溶液の調製 約40℃に加温された水中に攪拌しながら所定量の金属イ
オン封鎖剤およびリン酸系化合物をそれぞれ分注し、完
全に溶解するまで攪拌を続行する。ほとんど常温になる
まで放冷し、次の4種類の50%金属イオン封鎖剤水溶液
と一種類の50%リン酸系化合物水溶液を調製した。 (イ) 50%酸性ピロリン酸ナトリウム水溶液(P液と記
す) (ロ) 50%ヘキサメタリン酸ナトリウム水溶液(H液と記
す) (ハ) 50%エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム水溶液
(E液と記す) (ニ) 50%クエン酸ナトリウム水溶液(K液と記す) (ホ) 50%リン酸一ナトリウム水溶液(N液と記す)
物含有水ガラス液の調製 上記の調製された50%金属イオン封鎖剤水溶液および50
%リン酸系化合物水溶液を攪拌しながらそれぞれ水ガラ
ス原液中に徐々に添加し、完全に均一な溶液状とする。
ス液(P−W液と記す) 水ガラス300ml(420g)にP液60gを添加混合する。
各成分組成は次のようになる。 水ガラス :420g(300ml) 酸性ピロリン酸ナトリウム : 30g 水 : 30g 計 480g この水ガラス液中のNa2 Oに対するリン(P)の含有
量は21.1%となる。
ラス液(1) (H1 −W液と記す) 水ガラス270ml(378g)にH液40gを添加混合する。
各成分組成は次のようになる。 水ガラス :378g(270ml) ヘキサメタリン酸ナトリウム: 20g 水 : 20g 計 418g この水ガラス液中のNa2 Oに対するリン(P)の含有
量は14.7%となる。
ラス液(2) (H2 −W液と記す) 水ガラス300ml(420g)にH液24gを添加混合する。
各成分組成は次のようになる。 水ガラス :420g(300ml) ヘキサメタリン酸ナトリウム: 12g 水 : 12g 計 444g この水ガラス液中のNa2 Oに対するリン(P)の含有
量は7.9%である。
ラス液(3) (H3 −W液と記す) 水ガラス300ml(420g)にH液100gを添加混合す
る。各成分組成は次のようになる。 水ガラス :420g(300ml) ヘキサメタリン酸ナトリウム: 50g 水 : 50g 計 520g この水ガラス液中のNa2 Oに対するリン(P)の含有
量は32.9%となる。
含有水ガラス液(E−W液と記す) 水ガラス420g(300ml)中にE液20gを添加混合す
る。各成分組成は次のようになる。 水ガラス :420g(300ml) エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム: 10g 水 : 10g 計 440g 上述の配合において、水ガラス中のNa2 Oに対するエ
チレンジアミン四酢酸二ナトリウムの含有量は25.2%で
ある。
(K−W液と記す) 水ガラス350g(250ml)中にK液20gを添加混合す
る。各成分組成は次のようになる。 水ガラス :350g(250ml) クエン酸ナトリウム : 10g 水 : 10g 計 370g 上述の配合において、水ガラス中のNa2 Oに対するク
エン酸ナトリウムの含有量は30.2%である。
(1)(N1 −W液と記す) 水ガラス378g(270ml)とN液40gを添加混合する。
各成分組成は次のようになる。 水ガラス :378g リン酸一ナトリウム : 20g 水 : 20g 計 418g この水ガラス液中のNa2 Oに対するリン(P)の含有
量は11.1%となる。
(2)(N2 −W液と記す) 水ガラス350g(250ml)とN液110gを添加混合す
る。各成分組成は次のようになる。 水ガラス :350g リン酸一ナトリウム : 55g 水 : 55g 計 460g この水ガラス液中のNa2 Oに対するリン(P)の含有
量は33.2%である。
合物含有水ガラス液は(ニ) と(チ) を除いて何れも数ケ月
の間白濁することなく、実質的にゲル化する心配のない
安定した溶液である。なお、(ニ) と(チ) は何れもリン
(P)の含有量が多すぎて、(ニ) では部分ゲル化を起こ
し、(チ) では、ほぼ30分でゲル化し、安定した溶液が得
られなかった。
封鎖剤およびリン酸系化合物を含有した水ガラス液は調
製後1ケ月経過したものを使用した。
詰め、かつ、水道水を表面まで満たした後、この中にコ
ンクリート供試体(直径10cm、高さ20cm) を埋め込み、
その周辺に、本発明水ガラスに反応剤を添加してなる注
入液を注入し、幅約5cmの固結物を形成した。1週間後
にコンクリート供試体を取り出して養生水中に養生し、
養生水のpHを測定した。
水pHを表1〜3に示す。
中浸漬(実施NO.5)では養生水のpHは約12まで上昇し
ている。金属イオン封鎖剤またはリン酸系化合物の何れ
も含まない系(実施NO. 1d、3c)では養生水のpH
は12以上にまで上昇している。
(実施No. 2a、2b、2c、4a、4b、4c)では
養生水のpHは8台から9台でおさまり、金属イオン封
鎖剤を含んだ系(実施No. 1a、1b、1c、2a、2
b、3a、3b)では養生水のpHは7〜8台でおさま
っている。この中でも縮合リン酸系を含んでいる場合
(実施No.1a、1b、1c)では養生水のpHは殆どが
7台におさまっている。
イオン封鎖剤、リン酸系化合物を含んでいない系(実施
No. 1d、3c)以外の金属イオン封鎖剤、リン酸系化
合物を使用した系では、すべて白色系の被覆膜が表面に
形成されていた。しかし、Na2 Oに対するリン(P)
量が本発明の上述範囲を越えた実施No.1b、4cでは、
被覆膜にムラが見られた。
いるもの程、セメント硬化物と水ガラス薬液による固結
砂との境界面で砂がセメント表面に強固に結合している
のが確認された。金属イオン封鎖剤またはリン酸系化合
物を含まない薬液や、被覆膜の形成が少なかったり、ム
ラの多いもの程固結砂とセメントとの境界面が弱く、あ
るいは固化していないという現象が見受けられた。
ン(P)の含有量は1%以上が好ましく、1%以下にな
るとpHは9前後にまで上昇し、ある程度効果は低下し
ているようである。しかし、これが約30%以上になると
それ程の効果はみられず、逆に若干効果は低下し、結果
的には数%から30%近辺を中心に効果が著しく発揮され
る。また、金属イオン封鎖剤がリンを含まない化合物の
場合には、Na2 Oに対するこの化合物の含有量は3〜
50%の範囲が好ましい。
いはこれらの混合物を含有する本発明の水ガラス液を使
用した水ガラス系グラウトはコンクリート等の表面に不
溶性の被覆膜を形成して、コンクリート等からのアルカ
リの溶出を抑制するものと思われる。したがって、本発
明にかかわる表1の実施 No.1aと、対照(金属イオン
封鎖剤およびリン酸系化合物不含)としての表1の実施
No.1d、および縮合リン酸塩やリン酸塩の使用量が多
すぎる表1の実施No.1d、表3の実施No.4cのコンクリ
ートを105℃で5時間乾燥後、表面をかきとり、その成
分の分析を行った結果を表4に示す。
およびリン酸系化合物不含)の試料Bに比べて、シリカ
分、リン分、カルシウム分が共に明らかに多く、強固な
被覆効果がうかがえる。また、縮合リン酸塩、リン酸塩
の多すぎる試料C、Dでは、被覆にムラがみられ、多量
使用しているにも拘らず、かえって効果が低下している
こともうかがえる。その理由は水ガラスが実質的にゲル
化しない程度にリン酸化合物を含んでいる場合は、水ガ
ラス自体の内部で均質なシリカ・リン酸系ゾルからなる
安定した水ガラス水溶液となっており、これがゲル化剤
とともにセメントに作用すると、選択的にリン酸カルシ
ウムと反応する特性から、均質で強固なリン酸・カルシ
ウム系の強固な被覆がセメントの表面に形成されるため
と思われる。
酸系化合物を含有せしめた本発明にかかる材料はこれを
水ガラス系グラウトに使用することにより、コンクリー
ト等の表面に不動態性の被覆膜を形成して、コンクリー
ト等からのアルカリの溶出を防止し、接触するグラウト
のシリカゲルの劣化・弱化を防止するという効果を奏す
る。
上で、注入現場に持ち込むことも可能で、注入現場にお
ける設備、手数が省け、注入現場では単なる水ガラスと
して取り扱うことができる。
Claims (7)
- 【請求項1】 水ガラスに金属イオン封鎖剤および/ま
たはリン酸系化合物、および硬化剤を含有せしめてなる
水ガラス系グラウトを地盤中に注入し、該地盤を固結す
るとともに、地盤中のコンクリート構造物やセメント硬
化物の表面に防護被膜を形成することを特徴とする地盤
注入工法。 - 【請求項2】 請求項1において、水ガラスに金属イオ
ン封鎖剤および/またはリン酸系化合物を含有せしめた
ゲル化することのない水ガラス材料を注入現場以外で調
製し、これを注入現場に持ち込んで硬化剤と混合し、所
定のゲル化時間に調整して水ガラス系グラウトを得、こ
の水ガラス系グラウトを地盤中に注入する請求項1の地
盤注入工法。 - 【請求項3】 請求項1において、水ガラスに金属イオ
ン封鎖剤および硬化剤を注入現場で含有せしめてなる水
ガラス系グラウトを地盤中に注入する請求項1の地盤注
入工法。 - 【請求項4】 請求項1において、金属イオン封鎖剤が
縮合リン酸塩である請求項1の地盤注入工法。 - 【請求項5】 請求項1において、金属イオン封鎖剤が
エチレンジアミン四酢酸、ニトリロトリ酢酸、グルコン
酸、酒石酸、クエン酸、およびこれらの塩類の群から選
択される請求項1の地盤注入工法。 - 【請求項6】 請求項1において、リン酸系化合物がリ
ン酸、酸性リン酸塩、中性リン酸塩および塩基性リン酸
塩の群から選択される請求項1の地盤注入工法。 - 【請求項7】 請求項1において、金属イオン封鎖剤が
縮合リン酸系化合物の場合には、この化合物の含有量は
水ガラスのNa2 O量に対してリン(P)として約1〜
30%の範囲であり、エチレンジアミン四酢酸、ニトリロ
トリ酢酸、グルコン酸、酒石酸およびこれらの塩類の場
合には、これらの化合物の含有量はそれぞれ、水ガラス
のNa 2 O量に対して約3〜50%の範囲である請求項1
の地盤注入工法。
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-
1994
- 1994-03-28 JP JP6080941A patent/JP3072346B2/ja not_active Expired - Fee Related
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