JP3072031B2 - エチレン共重合体の現場ブレンドから押出されたフィルム - Google Patents

エチレン共重合体の現場ブレンドから押出されたフィルム

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JP3072031B2 JP7194007A JP19400795A JP3072031B2 JP 3072031 B2 JP3072031 B2 JP 3072031B2 JP 7194007 A JP7194007 A JP 7194007A JP 19400795 A JP19400795 A JP 19400795A JP 3072031 B2 JP3072031 B2 JP 3072031B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】本発明は、一連の重合反応器で製造され
たエチレン共重合体ブレンドから押出されたフィルムに
関する。
【0002】
【発明の背景】現在、線状低密度ポリエチレン(LLD
PE)、特に、温和な操作条件下に典型的には100〜
300psiの圧力及び100℃以下の反応温度で製造
された樹脂に対する市場が急速に成長しつつある。この
低圧法は、インフレートフィルム、キャストフィルム、
射出成形、回転成形、吹込成形、パイプ、チューブ及び
電線ケーブルの用途に適した広範囲のLLDPE生成物
を提供する。LLDPEは、本質的には、長さが炭素原
子数2〜6個の短鎖分岐のみを有する線状主鎖を有す
る。LLDPEでは、分岐の長さ及び頻度(従って、密
度)は、重合に使用される共単量体の種類及び量によっ
て制御される。現在市場に出回っているLLDPE樹脂
の大半は狭い分子量分布を有するけれども、広い分子量
分布を有するLLDPE樹脂は多数の非フィルム用途に
対して利用可能である。
【0003】商品タイプの用途に設計されたLLDPE
樹脂には、典型的には、共単量体として1−ブテンが組
み込まれる。より高分子量のα−オレフィン共単量体の
使用は、エチレン/1−ブテン共重合体と比較して有意
義な強度上の利益を有する樹脂をもたらす。現在工業的
に使用されている主な高級α−オレフィン共単量体は、
1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン及び1−オク
テンである。LLDPEの大半は、LLDPEフィルム
の優秀な物理的特性及び引落特性によってこのフィルム
が広範囲の用途に適するようになっているようなフィル
ム製品において使用されている。LLDPEフィルムの
製造は、一般には、インフレート法及びスロット流延法
によって行われる。得られたフィルムは、優秀な引張強
度、高い極限伸び、良好な衝撃強度及び優秀な破壊強度
によって特徴づけられる。
【0004】これらの特性は粘り強さと共に、ポリエチ
レンが高分子量を有するときに高められる。しかしなが
ら、ポリエチレンの分子量が増大するにつれて、樹脂の
加工性は通常低下する。重合体のブレンドを提供するこ
とによって、高分子量樹脂に特有の特性を保持すること
ができ、そして加工性特に押出適性(低分子量成分から
の)を向上させることができる。
【0005】これらの樹脂のブレンディングは、米国特
許5047468及び5126398に記載されるよう
な段階式反応器プロセスで成功下に達成される。簡単に
言えば、この方法は、高メルトインデックス反応器にお
いて高密度のエチレン共重合体を製造しそして低メルト
インデックス反応器において低密度のエチレン共重合体
を製造するところの重合体の現場ブレンディング法であ
る。この方法は、典型的には、直列に連結した2つの反
応器において重合条件下にエチレンと1種以上のα−オ
レフィンとの混合物に触媒系を連続的に接触させ、この
場合に、触媒系は、(i)担体付チタン基材触媒前駆物
質、(ii)アルミニウム含有活性剤化合物及び(iii )
ヒドロカルビルアルミニウム助触媒を含み、重合条件
は、高メルトインデックス反応器において約0.1〜約
1000g/10分の範囲内のメルトインデックスを有
するエチレン共重合体が生成されそして低メルトインデ
ックス反応器において約0.001〜約1g/10分の
範囲内のメルトインデックスを有するエチレン共重合体
が生成され、しかも各共重合体は約0.860〜約0.
965g/cm3 の密度及び約22〜約70の範囲内の
メルトフロー比を有するようになる条件にされ、但し、 (a)系列の第一反応器で形成されたエチレン共重合体
マトリックスと活性触媒との混合物は系列の第二反応器
に移送され、 (b)上記(a)で言及した活性触媒及び下記(e)で
言及される助触媒以外は、第二反応器に追加的な触媒が
導入されず、 (c)高メルトインデックス反応器では、(1)エチレ
ン1モル当たりα−オレフィン約0.02〜約3.5モ
ルの比率でα−オレフィンが存在し、そして(2)結合
エチレン及びα−オレフィン1モル当たり水素約0.0
5〜約3モルの比率で水素が存在し、 (d)低メルトインデックス反応器では、(1)エチレ
ン1モル当たりα−オレフィン約0.02〜約3.5モ
ルの比率でα−オレフィンが存在し、そして(2)結合
エチレン及びα−オレフィン1モル当たり水素約0.0
001〜約0.5モルの比率で水素が随意成分として存
在し、そして (e)第一反応器から移送された触媒の活性レベルを第
一反応器における初期活性レベルにほぼ等しいものに回
復させるのに十分な量で、追加的なヒドロカルビルアル
ミニウム助触媒が第二反応器に導入される、ものとする
ことを包含する。
【0006】上に記載の如くして製造された現場ブレン
ド及びそれから製造したフィルムは先に記載した有益な
特性を有することが判明しているけれども、業界では特
定の用途に合わせた特性を持つフィルムがなお捜し続け
られている。1つのかかる用途は、消費者用及び工業用
ゴミ袋であり、この用途では高いエルメンドルフ引裂強
度を有する薄手のフィルムが要求される。もう1つのか
かる用途は肉の包装であり、この場合ではゲル又は他の
汚染物による破損を伴わずに吹込又は流延成形された厚
手のフィルムから製造された1.5ミル以下の厚さを有
する適切な応力回避許容度を持つ二軸延伸フィルムが要
求される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】それ故に、本発明の目
的は、高いエルメンドルフ引裂強度を有する薄手のフィ
ルムに押出されることができる現場ブレンド、及び破損
を本質上回避するのに十分な応力回避許容度を持つ二軸
延伸フィルムを提供することである。他の目的及び利益
は、以下の説明から明らかになるであろう。
【0008】
【発明の概要】本発明に従えば、予想外にも2つのフィ
ルム具体例を生じるかかる現場ブレンドが見出された。
このブレンドは、直列に連結された2つの反応器の各々
においてエチレン及び3〜12個の炭素原子を有する少
なくとも1種のα−オレフィンをマグネシウム/チタン
基材触媒系と、高分子量反応器で生成された重合体が約
0.01〜約30g/10分の範囲内のフローインデッ
クス及び約0.860〜約0.940g/cm3 の範囲
内の密度を有し、低分子量反応器で生成された重合体が
約50〜約3000g/10分の範囲内のメルトインデ
ックス及び約0.900〜約0.970g/cm3 の範
囲内の密度を有し、しかも高分子量反応器重合体対低分
子量反応器重合体の重量比が約0.67:1〜約1.
5:1の範囲内になるような重合条件下に接触させるこ
とによって現場製造される。
【0009】
【発明の具体的な説明】第一のフィルム具体例は、約
0.3〜約0.9ミル(0.00762〜0.0228
6mm)の範囲内の厚さに押出された上記共重合体ブレ
ンドからなるフィルムであって、1ミル(0.0254
mm)の厚さに押出された同じ共重合体ブレンドの機械
方向のエルメンドルフ引裂強度よりも少なくとも約25
g/ミル(0.0254mm)大きい機械方向のエルメ
ンドルフ引裂強度を有するフィルムから構成される。驚
いたことに、この特定の現場ブレンドでは、フィルムの
厚み即ち厚さの縮小はエルメンドルフ引裂強度の顕著な
向上(これは、予測されるものとは全く正反対のことで
ある)をもたらすことが分かった。
【0010】第二のフィルム具体例は、上記の現場ブレ
ンドから押し出された吹込又は流延成形された厚手のフ
ィルムから厚さを縮小させて得た二軸延伸フィルムであ
る。このフィルムは、少なくとも約4.5ミル(0.1
143mm)の厚手に押出され、次いで先ず機械方向に
おいて少なくとも約2:1の厚さ縮小比で次いで横断方
向において少なくとも約1.5:1の厚さ縮小比で二軸
延伸されて約1.5ミル(0.0381mm)又はそれ
以下の厚さに薄くされた共重合体ブレンドからなるフィ
ルムである。驚いたことに、この特定の現場ブレンドで
は、二軸延伸と厚手から薄手のフィルムへの厚さの縮小
との組み合わせは、たとえ現場ブレンドが多数の大小寸
法のゲル及び他の汚染物を含有しそしてフィルムが1.
5ミル(0.0381mm)又はそれ以下であるとして
も、破損を本質上全く有しないフィルムをもたらすこと
が分かった。この結果は確かに予測されないことであ
る。
【0011】
【好ましい具体例の記載】第一具体例の課題であるフィ
ルムの厚み又は厚さは約0.3〜約0.9ミル(0.0
0762〜0.02286mm)の範囲内であり、そし
て好ましくは約0.3〜約0.7ミル(0.00762
〜0.01778mm)の範囲内である。薄い厚さの他
に、フィルムは、1ミル(0.0254mm)の厚さに
押出された同じ共重合体ブレンドの機械方向のエルメン
ドルフ引裂強度よりも機械方向において少なくとも約2
5g/ミル(0.0254mm)大きいところのそのエ
ルメンドルフ引裂強度によって規定される。機械方向の
エルメンドルフ引裂強度は、1ミル(0.0254m
m)におけるよりも0.7ミル(0.01778mm)
では少なくとも約50g/ミル(0.0254mm)
きい。
【0012】エルメンドルフ引裂強度は、フィルムに予
め切り込んだ切り目の引裂生長に対するフィルムの抵抗
性の尺度であり、そしてフィルムが例えば先に記載した
消費者用及び工業用ゴミ袋として利用され得ることを保
証するものである。エルメンドルフ引裂強度は、AST
M D−1992−89の下に測定される。これは、機
械方向(MD)及び横断方向(TD)の両方においてg
/ミル(0.0254mm)の単位で測定される。機械
方向のエルメンドルフ引裂強度は少なくとも約200g
/ミル(0.0254mm)になり得、そして好ましく
は約200〜約500g/ミル(0.0254mm)
範囲内である。横断方向のエルメンドルフ引裂強度は少
なくとも約700g/ミル(0.0254mm)になり
得、そして好ましくは約700〜約1200g/ミル
(0.0254mm)の範囲内である。
【0013】先に記載したように、フィルムは押出によ
って製造される。押出機は、所望の厚さを提供するダイ
を使用した慣用のものである。フィルムを製造するのに
使用することができる様々な押出機の例は、インフレー
トフィルム押出ダイ、空気リング及び連続巻取装置を備
えた単一スクリュー型のものである。典型的な単一スク
リュー型押出機は、その上流端側にホッパーそしてその
下流端側にダイを有するものと記載することができる。
ホッパーは、スクリューを収容するバレルに原料を供給
する。上流端側では、スクリューの端部とダイとの間に
スクリーンパック及びブレーカープレートが配置され
る。押出機のスクリュー部分は、3つの区分即ち供給
部、圧縮部及び計量部、並びに後方加熱帯域から前方加
熱帯域にわたる多数の加熱帯域、多数の部及び上流から
下流にわたる帯域に分割されると考えられる。もしもそ
れが1つよりも多くのバレルを有するならば、それらの
バレルは直列に連結される。各バレルの長さ対直径比は
約16:1〜約30:1の範囲内である。押出は約16
0〜約270℃の範囲内の温度で行うことができ、そし
て約180〜約240℃の範囲内の温度で実施されるの
が好ましい。
【0014】第二具体例の課題である二軸延伸薄手フィ
ルムの厚み又は厚さはせいぜい約1.5ミル(0.03
81mm)であり、そして好ましくは約0.30〜約
1.2ミル(0.00762〜0.03048mm)
範囲内である。薄手の厚さの他に、このフィルムは、フ
ィルムが形成されるところの樹脂中に残留するゲル及び
汚染物に対する予想外に高い応力回避許容度を有し、こ
のことは、フィルムが肉の包装及び類似の用途に利用さ
れ得ることを保証する。二軸延伸/厚み縮小操作で決定
される応力回避許容度は、フィルム1フィート当たりの
破損の数によって測定される。
【0015】先に記載したように、厚手のフィルムが押
出好ましくは吹込又は流延によって形成される。典型的
な押出機は先に記載されている。二軸延伸及び厚み縮小
は、典型的には、先ず機械方向(TD)延伸機において
フィルム厚を少なくとも約2:1の厚さ縮小比でそして
好ましくは約2:1〜約5:1の厚さ縮小比で縮小させ
ることができる2組の異なる速度のロールの間で行われ
る。この延伸は、周囲温度から樹脂の結晶融点のすぐ下
の温度までにおいて行うことができる。ローラーには予
備押出した厚手のフィルムを供給することができ、又は
上記のような標準押出機(これには、MD延伸機に周囲
温度よりも暖かいシートを提供するために標準シートダ
イとニップロールとの集成装置が備えられるのが好まし
い)を介して原料を供給することができる。初期の厚手
のフィルム厚は、好ましくは約4.5〜約30ミル
(0.1143〜0.762mm)の範囲内である。こ
のTD延伸フィルムは次いで別個の加熱されたテンター
フレーム集成装置において延伸され、この場合にフィル
ムは数インチ毎に保持されそして加熱炉を通して徐々に
移動され、ここでそれは先ずその結晶融点よりも極めて
僅かに下に加熱され次いでTD方向において少なくとも
約1.5:1そして好ましくは約1.5:1〜約4:1
の範囲内の厚さ縮小比で延伸され、かくして結晶融点よ
りも下での延伸によって二軸延伸フィルムが生成され
る。
【0016】ブレンドは直列に連結された2つの段階式
反応器において製造されるが、ここで樹脂と触媒前駆物
質との混合物が第一反応器から第二反応器に移送され、
第二反応器において他の共重合体が製造されて第一反応
器からの共重合体と現場で混合する。第一反応器は高分
子量反応器又は低分子量反応器であってよく、そして第
二反応器はこの反対である。反応器は、反応器で製造さ
れる重合体の相対的分子量に従って命名される。
【0017】反応器の各々で製造される共重合体は、エ
チレンと少なくとも1種のα−オレフィン共単量体好ま
しくは1種又は2種のα−オレフィン共単量体との共重
合体である。α−オレフィン共単量体は、3〜12個の
炭素原子好ましくは3〜8個の炭素原子を有することが
でき、そして例えばプロピレン、1−ブテン、1−ヘキ
セン、4−メチル−1−ペンテン及び1−オクテンであ
ってよい。
【0018】好ましい共単量体の組合せは次の通りであ
る。 高分子量反応器 低分子量反応器 1−ヘキセン 1−ヘキセン 1−ヘキセン 1−ブテン 1−ブテン 1−ブテン 1−ブテン 1−ヘキセン
【0019】1−ヘキセン/1−ヘキセンの組み合わせ
が最良のフィルム特性を与えることが判明した。しかし
ながら、1−ヘキセン/1−ブテンの組み合わせは、受
け入れ可能な特性を提供ししかもなおFDA規格を満た
すことが判明した。というのは、三元重合体はFDA許
容の共単量体含量を増加し、例えば1−ヘキセン共重合
体では最大限許容し得る共単量体含量は10重量%であ
るのに対して1−ヘキセン/1−ブテン三元重合体では
最大限許容し得る共単量体含量は15重量%であるから
である。FDA目的では、1−ヘキセン/1−ヘキセン
の組み合わせは共重合体と見なされ、そして1−ヘキセ
ン/1−ブテン組み合わせは三元重合体と見なされる。
【0020】現場ブレンドは、バイモダル( bimodal)
樹脂として特徴づけられることができることが理解され
よう。バイモダル樹脂の特性は、高分子量成分即ち低メ
ルトインデックス成分の割合に強く依存する。段階式反
応器系では、高分子量成分の割合は各反応器における相
対的な生産速度によって調整される。各反応器における
相対的な生産速度は、反応器の生産速度(熱収支によっ
て測定される)を監視し次いで生産速度、生産速度スプ
リット及び触媒生産性の要件を満たすように各反応器の
エチレン分圧及び触媒供給速度を操作するコンピュータ
ーアプリケーションプログラムによって制御されること
ができる。
【0021】マグネシウム/チタン基材触媒系は米国特
許4302565に記載される触媒系によって例示する
ことができるけれども、前駆物質は担持されていないの
が好ましい。他の好ましい触媒系は、前駆物質が噴霧乾
燥によって形成されそしてスラリー形態で使用されるよ
うなものである。かかる触媒前駆物質は、例えば、チタ
ン、マグネシウム及びアルミニウムのハロゲン化物並び
に電子ドナーを含有し、そしてシリカの表面に結合され
る。次いで、前駆物質はスラリー形態を形成するために
鉱油のような炭化水素媒体中に導入される。米国特許5
290745を参照されたい。
【0022】もしも触媒前駆物質中に電子ドナーを使用
するならば、それは、約0℃〜約200℃の範囲内の温
度で液状でしかもマグネシウム及びチタン化合物が可溶
性であるような有機ルイス塩基である。電子ドナーは2
〜20個の炭素原子を有する脂肪族若しくは芳香族カル
ボン酸のアルキルエステル、脂肪族ケトン、脂肪族アミ
ン、脂肪族アルコール、アルキル若しくはシクロアルキ
ルエーテル又はこれらの混合物であってよい。これらの
電子ドナー中では、2〜20個の炭素原子を有するア
ルキル又はシクロアルキルエーテル、3〜20個の炭素
原子を有するジアルキル、ジアリール及びアルキルアリ
ールケトン、並びに2〜20個の炭素原子を有するアル
キル及びアリールカルボン酸のアルキル、アルコキシ及
びアルキルアルコキシエステルが好ましい。最も好まし
い電子ドナーはテトラヒドロフランである。好適な電子
ドナーの他の例は、ギ酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチ
ル、エチルエーテル、ジオキサン、ジ−n−プロピルエ
ーテル、ジブチルエーテル、ギ酸エチル、酢酸メチル、
アニス酸エチル、エチレンカーボネート、テトラヒドロ
ピラン及びプロピオン酸エチルである。
【0023】チタン化合物と電子ドナーとの反応生成物
を提供するために過剰の電子ドナーが初期において使用
されるけれども、反応生成物は、最終的には、チタン化
合物1モル当たり約1〜約20モルの電子ドナーそして
好ましくはチタン化合物1モル当たり約1〜約10モル
の電子ドナーを含有する。
【0024】活性剤化合物(これは一般にはチタン基材
触媒前駆物質のどれかと共に使用される)は、式AlR
abc [式中、各Xは独立して塩素、臭素、沃素又
はOR’であり、各R及びR’は独立して1〜14個の
炭素原子を有する飽和脂肪族炭化水素基であり、bは0
〜1.5であり、cは0又は1でありそしてa+B+C
=3]を有することができる。好ましい活性剤として
は、アルキルアルミニウムモノ−及びジクロリド(ここ
で、各アルキル基は1〜6個の炭素原子を有する)、並
びにトリアルキルアルミニウムが挙げられる。特に好ま
しい活性剤はジエチルアルミニウムクロリドとトリ−n
−ヘキシルアルミニウムとの混合物である。電子ドナー
1モル当たり約0.10〜約10モル好ましくは約0.
15〜約2.5モルの活性剤が使用される。活性剤対チ
タンのモル比は約1:1〜約10:1の範囲内でありそ
して好ましくは約2:1〜約5:1の範囲内である。
【0025】ヒドロカルビルアルミニウム助触媒は、式
3 Al又はR2 AlX[式中、各Rは独立してアルキ
ル、シクロアルキル、アリール又は水素であり、少なく
とも1個のRはヒドロカルビルであり、そして2個又は
3個のR基は一緒になってヘテロ環式構造を形成するこ
とができる]によって表わされることができる。各R
(これはヒドロカルビルである)は1〜20個の炭素原
子を有することができ、そして好ましくは1〜10個の
炭素原子を有する。Xは、ハロゲン、好ましくは塩素、
臭素又は沃素である。ヒドロカルビルアルミニウム化合
物の例は、トリイソブチルアルミニウム、トリ−n−ヘ
キシルアルミニウム、ジイソブチルアルミニウムヒドリ
ド、ジヘキシルアルミニウムジヒドリド、ジイソブチル
ヘキシルアルミニウム、イソブチルジヘキシルアルミニ
ウム、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウ
ム、トリプロピルアルミニウム、トリイソプロピルアル
ミニウム、トリ−n−ブチルアルミニウム、トリオクチ
ルアルミニウム、トリデシルアルミニウム、トリドデシ
ルアルミニウム、トリベンジルアルミニウム、トリフェ
ニルアルミニウム、トリナフチルアルミニウム、トリト
リルアルミニウム、ジブチルアルミニウムクロリド、ジ
エチルアルミニウムクロリド及びエチルアルミニウムセ
スキクロリドである。助触媒化合物は活性剤及び変性剤
としても働くことができる。
【0026】先に記載したように、担体は使用されない
のが好ましい。しかしながら、前駆物質を担持するのが
望まれるような場合には、シリカが好ましい担体であ
る。他の好適な担体は、燐酸アルミニウム、アルミナ、
シリカ/アルミナ混合物、トリエチルアルミニウムのよ
うな有機アルミニウム化合物で変性されたシリカ、及び
ジエチル亜鉛で変性されたシリカの如き無機酸化物であ
る。典型的な担体は、重合に対して本質的に不活性な固
体粒状多孔質物質である。それは、約10〜約250ミ
クロン好ましくは約30〜約100ミクロンの平均粒
度、少なくとも200m2 /g好ましくは少なくとも2
50m2 /gの表面積、及び少なくとも約100Å好ま
しくは少なくとも約200Åの細孔寸法を有する乾燥粉
末として使用される。一般には、担体の使用量は、担体
1g当たり約0.1〜約1.0ミリモルのチタンそして
好ましくは担体1g当たり約0.4〜約0.9ミリモル
のチタンを提供するようなものである。シリカ担体への
上記触媒前駆物質の含浸は、電子ドナー溶剤又は他の溶
剤中において前駆物質及びシリカゲルを混合し次いで減
圧下に溶剤を除去することによって達成することができ
る。担体が望まれないときには、触媒前駆物質は液体形
態で使用することができる。
【0027】活性剤は、重合の前及び/又はその後のど
ちらでも前駆物質に添加することができる。1つの操作
では、前駆物質は重合前に完全に活性化される。他の操
作では、前駆物質は重合前に一部分活性化され、そして
反応器において活性化が完結される。活性剤の代わりに
変性剤を使用するときには、変性剤は通常イソペンタン
のような有機溶剤中に溶解され、そして担体を使用する
場合にはチタン化合物又は錯体の含浸に続いて担体に含
浸され、その後に担体付触媒前駆物質が乾燥される。他
の方法では、変性剤溶液が単独で反応器に直接加えられ
る。変性剤は、活性剤と化学的構造及び機能において類
似している。変動については、例えば米国特許5106
926を参照されたい。助触媒は、エチレンの流れが開
始されると同時に重合反応器に、そのままで又はイソペ
ンタンのような不活性溶剤中の溶液として別個に添加さ
れるのが好ましい。
【0028】米国特許5106926は、(a)式Mg
d Ti(OR)ef (FD)g [式中、Rは1〜14
個の炭素原子を有する脂肪族若しくは芳香族炭化水素基
又はCOR’(ここで、R’は1〜14個の炭素原子を
有する脂肪族又は芳香族炭化水素基である)であり、各
OR基は同種又は異種であり、Xは独立して塩素、臭素
又は沃素であり、EDは電子ドナーであり、dは0.5
〜56であり、eは0、1又は2であり、fは2〜11
6でありそしてgは1.5d+2である]を有する触媒
前駆物質、(b)式BX3 又はAlR(3-e)e [式
中、各Rはアルキル又はアリールであって、同種又は異
種であり、そしてX及びeは成分(a)について先に規
定した通りである]を有する少なくとも1種の変性剤、
及び(c)ヒドロカルビルアルミニウム助触媒、を含
み、しかも成分(a)及び(b)は無機担体に含浸され
ていることからなるマグネシウム/チタン基材触媒系の
他の例を提供している。
【0029】前駆物質は、チタン化合物、マグネシウム
化合物及び電子ドナーから調製される。これらの前駆物
質を調製する際に有用なチタン化合物は、式Ti(O
R)eh [式中、R、X及びeは成分(a)について
先に規定した通りであり、hは1〜4の整数であり、そ
してe+hは3又は4である]を有する。チタン化合物
の例は、TiCl3 、TiCl4 、Ti(OC25
2 Br2 、Ti(OC65 )Cl3 、Ti(OCOC
3 )Cl3 及びTi(OCOC6 H)5 Cl3であ
る。マグネシウム化合物は、MgCl2 、MgBr2
びMgI2 のようなハロゲン化マグネシウムを包含す
る。無水MgCl2 が好ましい化合物である。チタン化
合物1モル当たり約0.5〜56好ましくは約1〜10
モルのマグネシウム化合物が使用される。
【0030】電子ドナー、担体及び助触媒は、先に記載
したものと同じである。先に記載したように、変性剤
は、アルミニウム含有活性剤と化学構造が類似してよ
い。変性剤は、式BX3 又はAlR(3-e)e [式中、
各Rは独立して1〜14個の炭素原子を有するアルキル
であり、各Xは独立して塩素、臭素又は沃素であり、そ
してeは0、1又は2である]を有する。1種又はそれ
以上の変性剤を使用することができる。好ましい変性剤
としては、アルキルアルミニウムモノ−及びジクロリド
(ここで、各アルキル基は1〜6個の炭素原子を有す
る)、三塩化ホウ素及びトリアルキルアルミニウムが挙
げられる。電子ドナー1モル当たり約0.1〜約10モ
ル好ましくは約0.2〜約2.5モルの変性剤を使用す
ることができる。変性剤対チタンのモル比は約1:1〜
約10:1の範囲内であってよく、そして好ましくは約
2:1〜約5:1の範囲内である。
【0031】前駆物質又は活性化前駆物質及び助触媒を
含む全触媒系が第一反応器に加えられる。触媒は第一反
応器で生成された共重合体と混合され、そしてその混合
物が第二反応器に移送される。触媒に関する限り、第二
反応器には外部源から助触媒のみが加えられる。
【0032】各反応器における重合は、連続流動床法を
使用して気相で実施されるのが好ましい。典型的な流動
床反応器は、米国特許4482687に記載されてい
る。
【0033】第一反応器で相対的に低いメルトインデッ
クス(又は高分子量)の共重合体を製造し、そして第二
反応器では相対的に高いメルトインデックスの共重合体
を製造することができる。これは前進方式と称すること
ができ、そしてこれが好ましい。別法として、第一反応
器で低分子量共重合体を、そして第二反応器では高分子
量共重合体を製造することができる。これは、逆方式と
称することができる。
【0034】第一反応器は一般には第二反応器よりも寸
法が小さい。何故ならば、第一反応器では最終生成物の
一部分のみが作られるからである。重合体と活性触媒と
の混合物は、通常、窒素又は第二反応器再循環ガスを移
送媒体として使用して連結装置を介して第一反応器から
第二反応器に移送される。
【0035】高分子量反応器では、低い値のために、メ
ルトインデックスの代わりにフローインデックスが測定
されそして本明細書ではこれらの値が使用されている。
フローインデックスは約0.01〜約30g/10分の
範囲内であってよく、そして好ましくは約0.8〜約1
2g/10分の範囲内である。この重合体の分子量は一
般には約135,000〜約445,000の範囲内で
ある。共重合体の密度は少なくとも0.860g/cm
3 であってよく、そして好ましくは0.900〜0.9
30g/cm3 の範囲内である。重合体のメルトフロー
比は約20〜約70の範囲内であってよく、そして好ま
しくは約22〜約45である。
【0036】メルトインデックスは、ASTM D−1
238の条件Eの下に測定される。これは、190℃及
び2.16kgで測定されそしてg/10分として報告
される。フローインデックスは、ASTM D−123
8の条件Fの下に測定される。これは、190℃及びメ
ルトインデックスの測定に使用した重量の10倍で測定
されそしてg/10分として報告される。メルトフロー
比は、フローインデックス対メルトインデックスの比率
である。
【0037】低分子量反応器では、相対的に高いメルト
インデックス(又は低分子量)の共重合体が製造され
る。この高いメルトインデックスは約50〜約3,00
0g/10分の範囲内であってよく、そして好ましくは
約50〜約1,000g/10分の範囲内である。高メ
ルトインデックス共重合体の分子量は、一般には、約1
5,800〜約35,000の範囲内である。この反応
器で製造された共重合体の密度は少なくとも0.900
g/cm3 であってよく、そして好ましくは0.910
〜0.955g/cm3 の範囲内である。この共重合体
のメルトフロー比は約20〜約70の範囲内であってよ
く、そして好ましくは約20〜約45である。
【0038】第二反応器から取り出したときにブレンド
又は最終生成物は約0.2〜約3.5g/10分の範囲
内のメルトインデックスを有することができ、そして好
ましくは約0.5〜約2.0g/10分の範囲内のメル
トインデックスを有する。最終生成物の分子量は、一般
には、約90,000〜約250,000の範囲内であ
る。ブレンドの密度は少なくとも0.915g/cm3
であり、そして好ましくは0.916〜0.930g/
cm3 の範囲内である。
【0039】ブレンドは、バイモダルとして特徴づける
ことができる広い分子量分布を有する。広い分子量分布
は、約8〜約22好ましくは約9〜約20のMw/Mn
比において反映される。Mwは重量平均分子量であり、
Mnは数平均分子量であり、そしてMw/Mn比はポリ
ディスパーシティインデックスと称することができる
が、これは分子量分布の幅の尺度である。
【0040】高分子量反応器で製造された共重合体対低
分子量反応器で製造された共重合体の重量比は約0.6
7:1〜約1.5:1の範囲内であってよく、そして好
ましくは約0.75:1〜約1.33:1の範囲内であ
る。最適な重量比は約1:1である。
【0041】マグネシウム/チタン基材触媒系、エチレ
ン、α−オレフィン及び水素が第一反応器に連続的に供
給される。重合体/触媒混合物は、第一反応器から第二
反応器に連続的に移送される。エチレン、α−オレフィ
ン及び水素並びに助触媒が第二反応器に連続的に供給さ
れる。最終生成物は第二反応器から連続的に取り出され
る。
【0042】フローインデックスで反映されるような低
メルトインデックスの反応器では、α−オレフィン対エ
チレンのモル比は約0.05:1〜約0.4:1の範囲
内であってよく、そして好ましくは約0.13:1〜約
0.26:1の範囲内である。水素(使用するならば)
対エチレンのモル比は約0.017:1〜約0.3:1
の範囲内であってよく、そして好ましくは約0.01
7:1〜約0.18:1の範囲内である。操作温度は一
般には約60℃〜約100℃の範囲内である。好ましい
操作温度は、所望の密度に依存して変動し、即ち、低い
密度では低温度そして高い密度では高い温度である。
【0043】高メルトインデックスの反応器では、α−
オレフィン対エチレンのモル比は約0.1:1〜約0.
6:1の範囲内であってよく、そして好ましくは約0.
2:1〜約0.42:1の範囲内である。水素対エチレ
ンのモル比は約1.0:1〜約2.5:1の範囲内であ
ってよく、そして好ましくは約1.7:1〜約2.2:
1の範囲内である。操作温度は一般には約70℃〜約1
00℃の範囲内である。先に記載したように、温度は好
ましくは所望の密度に応じて変動される。
【0044】圧力は、第一及び第二反応器の両方におい
てほぼ同じである。圧力は約200〜約450psiの
範囲内であってよく、そして好ましくは約280〜約3
50psiの範囲内である。
【0045】典型的な流動床式反応器については次のよ
うに記載することができる。床は、通常、反応器で製造
しようとすると同じ顆粒状樹脂から構成される。かくし
て、重合の間、床は、形成された重合体粒子と、成長す
る重合体粒子と、触媒粒子とが、これらの粒子を分離さ
せて流体として働かすのに十分な流量又は速度で導入さ
れる重合及び変性用ガス状成分によって流動化されたも
のからなる。流動化用ガスは、初期供給原料、補給原料
及びサイクル(再循環)ガス即ち共単量体そして所望な
らば変性剤及び/又は不活性キャリヤーガスから構成さ
れる。
【0046】反応系の必須部分は、容器、床、ガス分配
板、流入及び流出配管、圧縮器、サイクルガス冷却器並
びに生成物排出系である。容器内では、床の上方に減速
帯域そして庄内に反応帯域が存在する。両方ともガス分
配板の上方に存在する。
【0047】ブレンド中に導入することができる慣用の
添加剤の例としては、酸化防止剤、紫外線吸収剤、静電
防止剤、顔料、染料、成核剤、充填剤、スリップ剤、難
燃剤、可塑剤、加工助剤、滑剤、安定剤、発煙抑制剤、
粘度調整剤、架橋剤、触媒、ブースター、粘着性付与
剤、及び粘着防止剤が挙げられる。充填剤は別にして、
添加剤は、重合体ブレンド100重量部当たり添加剤約
0.1〜約10重量部の量でブレンド中に存在させるこ
とができる。充填剤は、重合体ブレンド100重量部当
たり200重量部まで及びそれ以上の量で添加すること
ができる。
【0048】
【発明の効果】第一具体例のフィルムの利益は、機械方
向及び横断方向の両方における薄手の厚さと高いエルメ
ンドルフ引裂強度との組み合わせであり、そして特別の
利益は、0.3〜0.7ミル(0.00762〜0.0
2286mm)の範囲において厚さが薄い程、エルメン
ドルフ引裂強度が高いことである。現場ブレンドの押出
挙動は、約20〜約60ミル(0.508〜1.524
mm)のダイギャップを使用した場合に高圧低密度ポリ
エチレンのそれと同様である。フィルムの伸長挙動は、
高圧低密度ポリエチレンよりも線状低密度ポリエチレン
のそれに類似している。何故ならば、曲線には歪硬化が
全く存在していないからである。
【0049】第二具体例の利益は、肉の包装に且つ他の
同様の用途に有用な二軸延伸薄手フィルムが提供される
ことである。このフィルムは、それを作るところの樹脂
がたとえ50〜150ミクロン範囲内の寸法を有する多
数の小さいゲル及び150〜500ミクロン範囲内の多
数の大きいゲル並びに他の汚染物を有するとしても、破
損が本質上全くないフィルムを製造できる程の高い応力
回避許容度を有する。かかるフィルムは、二軸延伸さえ
することができない線状低密度ポリエチレン(LLDP
E)がほとんどでありそしてフィルムを作るところの現
場ブレンドがLLDPE極めて密接に関係しているの
で、一層驚くべきものである。
【0050】
【実施例】次の実施例によって本発明を例示する。
【0051】例1〜3 好ましい触媒系は、前駆物質が噴霧乾燥によって形成さ
れるところのものであり、そしてスラリー形態で使用さ
れる。かかる触媒前駆物質は例えばチタン、マグネシウ
ム及びアルミニウムのハロゲン化物並びに電子ドナーを
含有し、そしてシリカの表面に結合されている。前駆物
質は、次いで、スラリー形態にするために鉱油のような
炭化水素媒体中に導入される。米国特許5290745
を参照されたい。これらの例で使用した触媒組成物及び
その製造法は米国特許5290745の例1と同じもの
であるが、但し、テトラヒドロフラン1モル当たり0.
5モルの代わりに0.45モルのジエチルアルミニウム
クロリドが使用される。
【0052】次の標準操作を使用してポリエチレンが製
造される。反応条件に関して言えば、例1の変数は表I
に記載され、例2の変数は表IIに記載され、そして例3
の変数は表III に記載される。反応条件の他に、各表に
は、樹脂の特性、最終生成物即ち現場ブレンドの分子量
分布、フィルム押出条件即ちブレンドをフィルムに押し
出すのに使用される条件、及び重要なフィルム特性が示
されている。各例において0.5ミル(0.0127m
m)の厚さを有するものと1.0ミル(0.0254m
m)の厚さを有するものとの2種のフィルムが押出され
そしてエルメンドルフ引裂強度が比較された。
【0053】各表に記載されるように、エチレンが1−
ブテン又は1−ヘキセンと共重合される。重合間に各反
応器にはトリエチルアルミニウム(TEAL)が5重量
%のイソペンタン溶液として添加される。各反応器にお
ける圧力は300psiである。各重合は、表I〜III
に記載された条件下で平衡に達した後に連続的に実施さ
れる。
【0054】重合は、第一反応器において上記触媒前駆
物質及び助触媒トリエチルアルミニウム(TEAL)を
エチレン、1−ヘキセン又は1−ブテン及び水素と一緒
にポリエチレン顆粒の流動床中に連続的に供給すること
によって開始される。TEALは、先ずイソペンタン中
に溶解される(5重量%TEAL)。第一反応器から活
性触媒が混合された生成共重合体が引き出され、そして
移送媒体として窒素を使用して第二反応器に移送され
る。第二反応器も、ポリエチレン顆粒の流動床を収容す
る。再び、エチレン、1−ヘキセン又は1−ブテン及び
水素が第二反応器に導入され、ここでそれらは第一反応
器からの共重合体及び触媒と接触する。追加的な助触媒
も導入される。生成物グレンドは連続的に取り出され
る。
【0055】
【表1】
【表2】
【0056】
【表3】
【表4】
【0057】
【表5】
【表6】
【0058】上記表の注釈 1.第二反応器での樹脂特性:これらは、第二反応器の
共重合体が独立して製造されるという仮定に基づく理論
値である。 2.フィルムは、24:1の長さ対直径比、線状低密度
ポリエチレンスクリュー、3インチのダイ及び30ミル
(0.762mm)のダイギャップを有する1.5in
「Sterling(商品名)」インフレートチューブ押出機で
押出される。上記のように、各例において、0.5ミル
(0.0127mm)の厚さを有するものと1.0ミル
(0.0254mm)の厚さを有するものとの2種のフ
ィルムが押出される。各フィルムについて機械方向及び
横断方向の両方でエルメンドルフ引裂強度が測定され、
そしてその結果が記録される。最初の値は0.5ミル
(0.0127mm)フィルムのエルメンドルフ引裂強
度であり、そして二番目の値は1.0ミル(0.025
4mm)フィルムのエルメンドルフ引裂強度である。薄
い厚さにおいて、機械方向におけるエルメンドルフ引裂
強度の大きな増大が認められる。 3.密度は、ASTM D−1928の操作Cに従って
プラックを形成し次いでASTM D−1505によっ
て試験することによって測定される。 4.メルトフロー比は、フローインデックス対メルトイ
ンデックスの比率である。 5.分子量分布は、広幅分子量分布基準及び広幅分子量
分布検量法と共に140℃でトリクロルベンゼンを溶剤
として使用しそして商品名「Waters 150 C 」を使用す
るSize Exclusion Chromatography によって測定され
る。 6.ダイ速度は、lb/Hr/ダイ円周inと規定され
る。 7.フロストライン高さは、重合体が粘性液から固体へ
の相転移を受けるところのダイの底部からの距離であ
る。 8.ブローアップ比は、バブルの直径対ダイの直径の比
率である。
【0059】例4 本例で使用されるマグネシウム/チタン基材触媒の製造
は米国特許4302565に記載されるが、前駆物質は
担持されないのが好ましい。好ましい触媒系は、前駆物
質が噴霧乾燥によって形成されるところのものであり、
そしてスラリー形態で使用される。かかる触媒前駆物質
は例えばチタン、マグネシウム及びアルミニウムのハロ
ゲン化物並びに電子ドナーを含有し、そしてシリカの表
面に結合されている。前駆物質は、次いで、スラリー形
態にするために鉱油のような炭化水素媒体中に導入され
る。米国特許5290745を参照されたい。この例で
使用した触媒組成物及びその製造法は米国特許5290
745の例1と同じものであるが、但し、ジエチルアル
ミニウムクロリド及びトリ−n−ヘキシルアルミニウム
は使用されない。
【0060】次の標準操作を使用してポリエチレンが製
造される。反応条件に関して言えば、変数は表IVに記載
される。反応条件の他に、表IVには、樹脂の特性、最終
生成物即ち現場ブレンドの分子量分布、フィルム押出条
件、二軸延伸条件即ちブレンドをフィルムに二軸延伸/
変えるのに使用される条件、及び重要なフィルム特性が
示されている。
【0061】表IVに記載されるように、エチレンが1−
ブテン又は1−ヘキセンと共重合される。重合間に各反
応器にはトリエチルアルミニウム(TEAL)が5重量
%のイソペンタン溶液として添加される。各反応器にお
ける圧力は300psiである。各重合は、表IVに記載
された条件下で平衡に達した後に連続的に実施される。
【0062】重合は、第一反応器において上記触媒前駆
物質及び助触媒トリエチルアルミニウム(TEAL)を
エチレン、1−ヘキセン及び水素と一緒にポリエチレン
顆粒の流動床中に連続的に供給することによって開始さ
れる。TEALは、先ずイソペンタン中に溶解される
(5重量%TEAL)。第一反応器から活性触媒が混合
された生成共重合体が引き出され、そして移送媒体とし
て窒素を使用して第二反応器に移送される。第二反応器
も、ポリエチレン顆粒の流動床を収容する。エチレン、
1−ブテン及び水素が第二反応器に導入され、ここでそ
れらは第一反応器からの共重合体及び触媒と接触する。
追加的な助触媒も導入される。生成物グレンドは連続的
に取り出される。
【0063】
【表7】
【表8】
【表9】
【0064】上記表の注釈 1.第二反応器での樹脂特性:これらは、第二反応器の
共重合体が独立して製造されるという仮定に基づく理論
値である。 2.24:1の長さ対直径比、線状低密度ポリエチレン
スクリュー、3インチのダイ及び30ミル(0.762
mm)のダイギャップを有する1.5in「Sterling
(商品名)」インフレートチューブ押出機で8〜10ミ
(0.2032〜0.254mm)フィルムが製造さ
れる。フィルムは、2.4ブローアップ比で作られそし
て11inレイフラットを有する。フロストライン高さ
は12inである。溶融温度プロファイルは400°F
であり、そして溶融温度は420°Fである。得られた
フィルムは、10inレイフラットを有するシートに切
り裂かれる。 3.二軸延伸及び厚み縮小は、先ず機械方向(MD)延
伸機においてフィルム厚を約2:1〜約5:1の範囲内
の厚み縮小比において縮小することができる2組の異な
る速度のローラー間で実施される。この延伸は、樹脂の
結晶融点のすぐ下の温度までの周囲温度で実施される。
ローラーには、上記の押出機で製造された厚手のフィル
ムが供給される。この押出機には、周囲よりも暖かいシ
ートをMD延伸機に供給するために標準シートダイとニ
ップロールとの集成装置が備えられている。このMD延
伸フィルムは、次いで、別個の加熱されたテンターフレ
ーム組立体において延伸され、この場合にフィルムは数
インチ毎に固定されそして加熱炉を通して徐々に移動さ
れ、そこでそれは先ずその結晶融点よりも極めて僅かに
下に加熱され次いでTD方向において約1.5:1〜約
4:1の範囲内の厚み縮小比で延伸される。 4.密度は、ASTM D−1928の操作Cに従って
プラックを形成し次いでASTM D−1505によっ
て試験することによって測定される。 5.メルトフロー比は、フローインデックス対メルトイ
ンデックスの比率である。 6.分子量分布は、広幅分子量分布基準及び広幅分子量
分布検量法と共に140℃でトリクロルベンゼンを溶剤
として使用しそして商品名「Waters 150 C」を使用す
るSize Exclusion Chromatography によって測定され
る。 7.ダイ速度は、lb/Hr/ダイ円周inと規定され
る。 8.フロストライン高さは、重合体が粘性液から固体へ
の相転移を受けるところのダイの底部からの距離であ
る。 9.ブローアップ比は、バブルの直径対ダイの直径の比
率である。 10.初期引落速度は、移動するフィルムが最初の組の
ニップロールを通る速度である。 11.最終引落速度は、移動するフィルムが二番目の組
のニップロールを通る速度である。 12.入口幅は、初期引落速度で移動するフィルムの幅
である。 13.出口幅は、最終引落速度で移動するフィルムの幅
である。 14.入口厚さは、初期引落速度で移動するフィルムの
厚さである。 15.出口厚さは、最終引落速度で移動するフィルムの
厚さある。 16.TD延伸は、加熱されたテンターフレームにて行
われる。 17.落槍衝撃強度は、ASTM D−1709によっ
て測定される。 18.引張強度は、ASTM D−882によって20
in/分で測定される。 19.割線モジュラスは、ASTM D−882によっ
て1%割線で測定される。 20.エルメンドルフ引裂強度は、ASTM D−19
92によって測定される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08F 210/02 C08F 210/02 // B29K 23:00 B29L 7:00 C08L 23:08 23:18 (72)発明者 ギレーヌ・サンジャン アメリカ合衆国ニュージャージー州サマ セット、ウィンドソン・コート10 (56)参考文献 特開 平6−172594(JP,A) 特開 昭59−75908(JP,A) 特表 平5−504786(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08J 5/18 C08F 2/01 C08F 4/654 C08F 210/02 B29C 47/00 B29C 55/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 0.3〜0.7ミル(0.00762〜
    0.01778mm)の範囲内の厚さに押出された共重
    合体ブレンドからなるフィルムであって、1ミル(0.
    0254mm)の厚さに押出された同じ共重合体ブレン
    ドの機械方向のエルメンドルフ引裂強度よりも少なくと
    も50g/ミル(0.0254mm)大きい機械方向の
    エルメンドルフ引裂強度を有するフィルムであり、前記
    ブレンドは、直列に連結された2つの反応器の各々にお
    いてエチレン及び4〜12個の炭素原子を有する少なく
    とも1種のα−オレフィン共単量体をマグネシウム/チ
    タン基材触媒系と重合条件下に接触させることによって
    現場製造された共重合体ブレンドであり、この場合に高
    分子量反応器で生成された重合体が0.8〜12g/1
    0分の範囲内のフローインデックス及び0.900〜
    0.930g/cm3 の範囲内の密度を有し、低分子量
    反応器で生成された重合体が50〜1000g/10分
    の範囲内のメルトインデックス及び0.910〜0.9
    55g/cm3 の範囲内の密度を有し、そして高分子量
    反応器重合体対低分子量反応器重合体の重量比が0.6
    7:1〜1.5:1の範囲内であり、しかも、前記ブレ
    ンドは、0.5〜2.0g/10分の範囲内のメルトイ
    ンデックス、55〜125の範囲内のメルトフロー比、
    0.916〜0.930g/cm3 の範囲内の密度及び
    8〜22の範囲内のMw/Mn比を有し、そして前記ブ
    レンドは、 (i)高分子量反応器において、α−オレフィン対エチ
    レンのモル比は0.05:1〜0.4:1の範囲内であ
    りそして水素対エチレンのモル比は0.001:1〜
    0.3:1の範囲内である、 (ii)低分子量反応器において、α−オレフィン対エチ
    レンのモル比は0.1:1〜0.6:1の範囲内であり
    そして水素対エチレンのモル比は1.0:1〜2.5:
    1の範囲内である、 の条件下に製造される、 ことからなるフィルム。
  2. 【請求項2】 4.5〜30ミル(0.1143〜0.
    762mm)の範囲内の厚手に押出され、次いで先ず機
    械方向において2:1〜5:1の厚さ縮小比で次いで横
    断方向において1.5:1〜4:1の厚さ縮小比で二軸
    延伸されて0.30〜1.2ミル(0.00762〜
    0.03048mm)の厚さに薄くされた共重合体ブレ
    ンドからなるフィルムであって、前記ブレンドは、直列
    に連結された2つの反応器の各々においてエチレン及び
    4〜8個の炭素原子を有する少なくとも1種のα−オレ
    フィン共単量体をマグネシウム/チタン基材触媒系と重
    合条件下に接触させることによって現場製造された重合
    体ブレンドであり、この場合に高分子量反応器で生成さ
    れた重合体が0.8〜12g/10分の範囲内のフロー
    インデックス及び0.900〜0.930g/cm3
    範囲内の密度を有し、低分子量反応器で生成された重合
    体が50〜1000g/10分の範囲内のメルトインデ
    ックス及び0.910〜0.955g/cm3 の範囲内
    の密度を有し、そして高分子量反応器重合体対低分子量
    反応器重合体の重量比が0.75:1〜1.33:1の
    範囲内である共重合体ブレンドであり、しかも、 前記ブレンドは、0.5〜2.0g/10分の範囲内の
    メルトインデックス、55〜135の範囲内のメルトフ
    ロー比、0.916〜0.930g/cm3 の範囲内の
    密度及び8〜22の範囲内のMw/Mn比を有し、そし
    て前記ブレンドは、 (i)高分子量反応器において、α−オレフィン対エチ
    レンのモル比は0.05:1〜0.4:1の範囲内であ
    りそして水素(使用するならば)対エチレンのモル比は
    0.017:1〜0.30:1の範囲内である、 (ii)低分子量反応器において、α−オレフィン対エチ
    レンのモル比は0.1:1〜0.6:1の範囲内であり
    そして水素対エチレンのモル比は1.0:1〜2.5:
    1の範囲内である、 の条件下に製造される、 ことからなるフィルム。
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